JPH0728562B2 - ロ−タリ−作業機のロ−タリ−カバ− - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はロータリー作業機のロータリーカバーに関す
る。

〔従来の技術〕

ロータリー作業機にあっては、耕耘爪を固設した耕耘軸
の上方、側方、及び後方を覆うようにしてロータリーカ
バーが設けられている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかして、耕耘爪による耕耘作業によって飛散した土が
ロータリーカバーの内側に付着した場合、耕耘爪と耕耘
軸が邪魔になってロータリーカバーの内側に手が入りに
くく、ロータリーカバーの内側の土を除去するものが容
易でない。

本発明は上記点に鑑みてなされたもので、ロータリーカ
バーの内側に付着した土を容易に除去できるようにした
ロータリー作業機のロータリーカバーを提供することを
目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的を達成するための本発明の構成は、耕耘爪を設
けた耕耘軸をロータリーカバーが覆うロータリー作業機
において、前記ロータリーカバー本体に複数個の取付孔
が開口されており、前記取付孔に挿入可能な突出部を備
えた複数個のインナーカバーが、ロータリーカバー本体
の内側に、各インナーカバーにおける突出部をロータリ
ーカバー本体の対応する取付孔に挿入するようにして配
設され、前記ロータリーカバー本体外面における取付孔
の周囲に係合可能な係合手段が前記インナーカバーの突
出部に設けられてインナーカバーがロータリーカバー本
体に着脱可能とされていることを特徴とする。

〔作用〕

インナーカバーを取り付けた状態でロータリー耕耘を行
い、ロータリーカバーの内側に土が付着したときは、イ
ンナーカバーをロータリーカバー本体から取り外して、
インナーカバーに付着している土を除去する。そして、
再度インナーカバーをロータリーカバー本体の内側に装
着する。このようにして、ロータリーカバーのメンテナ
ンスを容易に行うことができる。

〔実施例〕

第１図はロータリー作業機の斜視図、第２図はロータリ
ーカバーの斜視図、第３図はロータリーカバーの分解斜
視図である。

ロータリー作業機１は図外のトラクタに３点リンク機構
を介して連結されて、トラクタのPTO軸の回転動力を自
在接手軸を介して入力軸２に伝動し、この入力軸２から
ギヤケース３内のギヤによって駆動軸ケース４内の駆動
軸を回転駆動し、チェーンケース５内のスプロケット、
チェーンによる伝動機構によって下方の耕耘軸を回転駆
動し、耕耘軸に固設された耕耘爪によってロータリー耕
耘を行うものである。

そして、耕耘爪を設けた耕耘軸を覆うようにロータリー
カバー６が設けられている。このロータリーカバー６本
体は耕耘軸の上方を覆うアッパーカバー7aと側方を覆う
サイドカバー7bからなるロータリーメインカバー７と、
このロータリーメインカバー７の後端に連結されて後斜
め下方に延出し耕耘軸の後方を覆うロータリーリヤカバ
ー８とから構成されている。

そして、ロータリーメインカバー７とロータリーリヤカ
バー８にはインナーカバー取付用の取付孔9,10が複数個
形成されている。ロータリーメインカバー７の取付孔９
は、矩形状をなし、アッパーカバー7aの左半部と右半部
にそれぞれ左右一対設けられており、ロータリーリヤカ
バー８の取付孔10は上半部の左半部と右半部にそれぞれ
一個設けられている。

そして、アッパーカバー7aの左半分に設けられた一対の
取付孔９部には、一対の取付孔９に跨がって断面円弧状
の直接溝11が形成されている。この直線溝11は一対の取
付孔９のうちの左側の取付孔９の左端縁から左方に延び
る第１直線溝11aと、一対の取付孔９間に形成された第
２直線溝11bと、右側の取付孔９の右端縁から右方に延
びる第３直線溝11cとからなり、３つの第１、第２、第
３直線溝11a,11b,11cは一直線上にある。そして、この
直線溝11は取付孔９部に前後一対設けられている。そし
てまた、アッパーカバー7aの右半部に設けられた一対の
取付孔９部にも上記と同じく直線溝11が前後一対設けら
れている。

また、ロータリーリヤカバー８の左半部に設けられた取
付孔10部にも断面円弧状の直線溝12が形成されている。
この直線溝12は取付孔10の左右両端縁からそれぞれ左方
及び右方に延びる第１直線溝12aと第２直線溝12bとから
なり、２つの第１、第２直線溝12a,12bは一直線上にあ
る。そして、この直線溝12は取付孔10部に上下一対設け
られている。そしてまた、ロータリーリヤカバー８の右
半部に設けられた取付孔10部にも上記と同じく直線溝12
が上下一対設けられている。

そして、上記ロータリーメインカバー７及びロータリー
リヤカバー８の内側にはそれぞれ複数個の脱着可能なイ
ンナーカバー13,14が取り付けられている。このインナ
ーカバー13,14は軽量のポリアセタール系等の樹脂など
にて形成するのが好ましい。

ロータリーメインカバー７には内側にインナーカバー13
が左右一対取り付けられる。左側のインナーカバー13は
アッパーインナーカバー13aとこれの左端縁に垂下する
サイドインナーカバー13bとから構成される。アッパー
インナーカバー13aはロータリーメインカバー７のアッ
パーカバー7aの内側面に沿う矩形形状をなし、アッパー
カバー7aの左半部よりも若干小さい大きさを備えてい
る。そしてこのアッパーインナーカバー13aは左右一対
の膨出カバー部15を備える。この一対の膨出カバー部15
矩形の浅い箱形状に上方に膨出形成したもので、アッパ
ーカバー7aの左半部に設けられた一対の取付孔９に嵌挿
する大きさと位置を有し、左右に対向する側片にはアッ
パーカバー7aに設けられた直線溝11に整合する位置に前
後一対の係止棒挿入孔16が形成されており、上片の上面
には取っ手17が設けられている。なお、図示の取っ手17
は形状がコ字形で左右方向に向けて設けているが、取っ
手17の形状、位置、向きなどは図示のものに限らず、例
えば取っ手17を前後方向に向けて設けてもよく、また形
状も半円状にしてもよいなど、インナーカバー13の着脱
がしやすいように設ければよい。そして、右側のインナ
ーカバー13は上記左側のインナーカバー13と左右対称形
状をなす。

そしてまた、ロータリーリヤカバー８にも内側にインナ
ーカバー14が左右一対取り付けられる。左側のインナー
カバー14はロータリーリヤカバー８の内側面に沿う矩形
形状をなし、左半部の上半部よりも若干小さい大きさを
備えている。そしてこのインナーカバー14も膨出カバー
部18を備える。この膨出カバー部18も矩形の浅い箱形状
に上方に膨出形成したもので、ロータリーリヤカバー８
に設けられた取付孔10に嵌挿する大きさと位置を有し、
左右に対応する側片にはロータリーリヤカバー８に設け
られた直線溝12に整合する位置に前後一対の係止棒挿入
孔19が形成されており、上片の上面には取っ手20が設け
られている。なお、図示の取っ手20も形状がコ字形で左
右方向に向けて設けているが、この取っ手20も前記取っ
手17と同様にその形状、位置、向きなどは図示のものに
限らず、例えば取っ手20を前後方向に向けて設けてもよ
く、また形状も半円状にしてもよいなど、インナーカバ
ー14の着脱がしやすいように設ければよい。そして、右
側のインナーカバー14は上記左側のインナーカバー14と
左右対称形状をなす。

したがって、ロータリーカバー６本体にインナーカバー
13,14を装着するときは、ロータリーカバー６本体の内
側にインナーカバー13,14を配置して、その膨出カバー
部15,18をロータリーカバー６本体の取付孔9,10から突
出させ、膨出カバー部15,18の係止棒挿入孔16,19に係止
棒21,22を挿入して、係止棒21,22を直線溝11,12上に係
合配置させれば、インナーカバー13,14は係止棒21,22に
係止されてロータリーカバー６本体に装着される。

なお、図示のものはインナーカバー13の左右一対の膨出
カバー部15に係止棒21を跨がって係合配置するようにし
ているが、これに代えて図示の係止棒21の半分の長さの
係止棒を２本使用するようにして、それぞれの係止棒を
個々の膨出カバー部15に係合配置するようにしてもよ
い。

したがって、インナーカバー13,14を取り付けた状態で
ロータリー耕耘を行い、ロータリーカバー６の内側に土
が付着したときは、取っ手17,20を持ってインナーカバ
ー13,14を少し持ち上げて、係止棒21,22を係止棒挿入孔
16,19から抜き、ロータリーカバー６の内側からインナ
ーカバー13,14を取り外す。そして、インナーカバー13,
14の内側の土を除去し、再度インナーカバー13,14をロ
ータリーカバー６本体に装着するといった簡単な作業
で、ロータリーカバー６のメンテナンスを容易に行え
る。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、ロータリー耕耘作
業時にロータリーカバーの内側に付着した土は、インナ
ーカバーをロータリーカバー本体から取り外して容易に
除去でき、ロータリーカバーのメンテナンスを容易に行
える。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示し、第１図はロータリー作
業機の斜視図、第２図はロータリーカバーの斜視図、第
３図はロータリーカバーの分解斜視図である。 １はロータリー作業機、２は入力軸、３はギヤケース、
４は駆動軸ケース、５はチェェーンケース、６はロータ
リーカバー、７はロータリーメインカバー、7aはアッパ
ーカバー、7bはサイドカバー、８はロータリーリヤカバ
ー、9,10は取付孔、11,12は直線溝、13,14はインナーカ
バー、13aはアッパーインナーカバー、13bはサイドイン
ナーカバー、15,18は膨出カバー部、16,19は係止棒挿入
孔、17,20は取っ手、21,22は係止棒。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】耕耘爪を設けた耕耘軸をロータリーカバー
   が覆うロータリー作業機において、前記ロータリーカバ
   ー本体に複数個の取付孔が開口されており、前記取付孔
   に挿入可能な突出部を備えた複数個のインナーカバー
   が、ロータリーカバー本体の内側に、各インナーカバー
   における突出部をロータリーカバー本体の対応する取付
   孔に挿入するようにして配設され、前記ロータリーカバ
   ー本体外面における取付孔の周囲に係合可能な係合手段
   が前記インナーカバーの突出部に設けられてインナーカ
   バーがロータリーカバー本体に着脱可能とされているこ
   とを特徴とするロータリー作業機のロータリーカバ
   ー。。