JP3266892B1 - 多用途農作業機及びそれに用いる回転方向変換装置 - Google Patents

多用途農作業機及びそれに用いる回転方向変換装置

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JP3266892B1 JP2000388765A JP2000388765A JP3266892B1 JP 3266892 B1 JP3266892 B1 JP 3266892B1 JP 2000388765 A JP2000388765 A JP 2000388765A JP 2000388765 A JP2000388765 A JP 2000388765A JP 3266892 B1 JP3266892 B1 JP 3266892B1
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金作 来田
美津子 武田
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来田農産株式会社
美津子 武田
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Abstract

【要約】 【課題】 各種の農作業を1台で能率的に行ない得る経
済性に優れた多用途農作業機を提供する。 【解決手段】 トラクタの後部に付設されて、その進行
方向に、除草や耕耘、畝形成、排水溝形成の各農作業を
行なうもので、トラクタの進行方向後側に向けてハの字
状に開く左右の回転作業軸3,5を具える。各回転作業
軸3,5には、回転作業具22が所要間隔をおいて固設
され、夫々の回転作業軸の正逆回転によってその方向に
回転できる。回転作業軸3,5は、略水平を呈する水平
姿勢と、前端が高く且つ後端が低くなる傾斜姿勢を取る
ことができる。水平姿勢において、左右の回転作業軸
3,5が正逆回転することにより、前記回転作業具22
は、除草作業や耕耘作業を行なう。又前記傾斜姿勢にお
いて、左右の回転作業軸3,5が正逆回転することによ
り、前記回転作業具22は、畝溝や排水溝を形成でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラクタ等の走行
機に付設されてその進行方向に所定の農作業を行うこと
ができ、その農作業は、2本の回転作業軸の回転方向や
傾き状態を所定に設定することによって各種に変更可能
である多用途農作業機に関するものである。又、該2本
の回転作業軸の回転方向を所定に設定するための回転方
向変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】畑地や
休耕田等を除草して後、耕耘し、又畝立や溝掘りを行う
場合、従来は、これらの作業を個別の作業機により行う
のが一般的であった。
【0003】そのため従来においては、高価な作業機を
各種購入しなければならず、その経済的な負担が極めて
大きくなる問題があったばかりか、各種の作業機をトラ
クタに付け替える必要がある等、多くの労力を要して作
業能率が悪く、又作業コストの上昇を招く問題があっ
た。
【0004】本発明は、かかる従来の問題点に鑑みて開
発されたものであり、各種の農作業を1台で能率的に行
うことのできる経済性に優れた多用途農作業機の提供を
課題とするものである。又、該多用途農作業機に用いて
好適である簡易な回転方向変換装置の提供を目的とする
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は以下の手段を採用する。即ち本発明に係る
多用途農作業機は、走行機に付設されてその進行方向に
所定の農作業を行う多用途農作業機であって、該走行機
の進行方向前側から後側に向けて斜めに延長する左右の
回転作業軸を具え、該回転作業軸間の間隔は、その前側
から後側に向けて大きくなるように構成され、該各回転
作業軸には回転作業具が固設されており、又夫々の回転
作業軸は、その軸線回りに正逆に強制回転せしめられる
如くなされ、又両回転作業軸は、略水平を呈する水平姿
勢をとり得ると共に、前端が高く且つ後端が低くなる傾
斜姿勢をとり得るように構成されている。そして、前記
水平姿勢において正回転又は逆回転することにより、そ
れに伴って回転する前記回転作業具が除草作業や耕耘作
業を行なう一方、前記左右の回転作業軸が、前記傾斜姿
勢において正回転又は逆回転することにより、それに伴
って回転する、回転作業軸の後端側に固設された前記回
転作業具が、前記走行機の進行方向で見て左側又は右側
に土を撥ね上げながら該走行機の進行方向に延長する畝
溝や排水溝を形成するように構成されている。又、前記
左右の回転作業軸は回転方向変換装置によって正逆回転
せしめられる如くなされており、該回転方向変換装置
は、軸線が平行するように配設された、駆動軸と、該駆
動軸の左右に配置された伝動軸と、前記駆動軸の左右に
配置された従動軸とを具えており、前記左右の伝動軸の
前端には、前記駆動軸に固設した駆動平歯車と噛合し得
る第1の伝動平歯車が固設されると共に、該左右の伝動
軸の後端には、第2の伝動平歯車が固設されており、又
夫々の第2の伝動平歯車には、フリー平歯車が噛合せし
められており、又前記左右の従動軸の夫々には、前記第
1の伝動平歯車に噛合し得る第1の従動平歯車と、前記
フリー平歯車に噛合し得る第2の従動平歯車とを前後に
一体に有した従動歯車が、前記従動軸にその軸線方向に
前後動可能となるように装着されており、該従動歯車が
回転せしめられることによって、前記従動軸が従動歯車
と一体化して回転するように構成されており、該従動歯
車が前端側に位置する状態においては、前記第1の従動
平歯車が前記第1の伝動平歯車に噛合して従動軸が正回
転する一方、前記従動歯車が後側に位置する状態におい
ては、前記第2の従動平歯車が前記フリー平歯車に噛合
して該従動軸が逆回転するように構成され、又前記左右
の従動軸に、前記左右の回転作業軸が連結されているこ
とを特徴とするものである。
【0006】前記多用途農作業機において、前記回転作
業具は、正回転時には除草を行う除草部分となり、且つ
逆回転時には耕耘を行う耕耘部分となる爪部と、該爪部
の耕耘作用を補助する耕耘補助部とを、前記回転作業軸
の軸線回りに回転する回転本体に具える如く構成し、前
記爪部は、前記回転本体の側方に屈曲形成されており、
又前記耕耘補助部は、外周縁が凸の円弧状をなす垂直板
部分として構成され前記回転本体の回転に伴って、凸の
円弧状をなす前記外周縁が、前記逆回転方向で見た前側
から後端に向けて土に徐々に切り込むようになし、又前
記爪部が、前記逆回転に伴って、前記耕耘補助部が形成
した切込みの外側部分の土を反転耕起させるように構成
するのがよい。前記正回転による除草は、屈曲した前記
爪部が土に食込み、前記回転本体の正回転に伴って、前
記爪部が草の根部分を掘り上げる草むしり取り作用を呈
するように構成するのがよい。
【0007】前記各多用途農作業機において、前記左右
の回転作業軸の突出方向を変更可能とし、両回転作業軸
間の間隔を調節可能とすることもある。
【0008】又本発明に係る回転方向変換装置は、前記
左右の回転作業軸を正逆回転させるために用いる回転方
向変換装置であって、軸線が平行するように配設され
た、駆動軸と、該駆動軸の左右に配置された伝動軸と、
前記駆動軸の左右に配置された従動軸とを具えており、
前記左右の伝動軸の前端には、前記駆動軸に固設した駆
動平歯車と噛合し得る第1の伝動平歯車が固設されると
共に、該左右の伝動軸の後端には、第2の伝動平歯車が
固設されており、又夫々の第2の伝動平歯車には、フリ
ー平歯車が噛合せしめられており、又前記左右の従動軸
の夫々には、前記第1の伝動平歯車に噛合し得る第1の
従動平歯車と、前記フリー平歯車に噛合し得る第2の従
動平歯車とを前後に一体に有した従動歯車が、前記従動
軸にその軸線方向に前後動可能となるように装着されて
おり、該従動歯車が回転せしめられることによって、前
記従動軸が従動歯車と一体化して回転するように構成さ
れており、該従動歯車が前端側に位置する状態において
は、前記第1の従動平歯車が前記第1の伝動平歯車に噛
合して従動軸が正回転する一方、前記従動歯車が後側に
位置する状態においては、前記第2の従動平歯車が前記
フリー平歯車に噛合して該従動軸が逆回転するように構
成され、又前記左右の従動軸に、前記左右の回転作業軸
が連結されることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。図1〜3において、本発明に係る多
用途農作業機1は、トラクタ2aとしての走行機2の後
部に付設されて、該走行機2の進行に伴い所定の農作業
を行うものであり、該走行機2の前進方向前側から後側
に向けて斜めに延長する左右の回転作業軸3,5(図
3)を具え、該回転作業軸3,5間の間隔は、その前側
から後側に向けて大きくなるように構成されている。
【0010】該左右の回転作業軸3,5の前端部6,7
は、図2〜3、図6に示すように、左右の支持腕9,9
と中央の支持ロッド10を介して前記トラクタ2aの後
部に3点連結される回転方向変換装置11の、矩形状ボ
ックス12の後部左右に配設された連結装置13,15
に連結されている。又該左右の回転作業軸3,5の後端
部16,17は、図2〜3に示すように、後方に向けて
幅広となるように枠組みされ且つ前端が前記矩形状ボッ
クス12に固設された支持枠体19の後端左右に設けた
軸受部20,21で軸支されている。そして前記左右の
回転作業軸3,5の夫々には、その長さ方向に所定の間
隔をおいて回転作業具22が固定状態に設けられてい
る。
【0011】前記支持枠体19は、図2に示すように、
前記矩形状ボックス12の後部上縁にその左右方向に延
長する如く固設された比較短い前枠部23と、該前枠部
23の後方に間隔をおいて配設され且つその両端側部分
が前方に向けて傾めに屈曲された後枠部24とを具え、
該前枠部23と後枠部24の左端相互及び右端相互が側
枠部25,26で連結されると共に、前枠部23と後枠
部24との中間相互が、平行する2本の中間枠部27,
27で連結されている。そして、前記後枠部24の左右
の屈曲部29,30で、下方向に垂下枠部31,32が
下設され、該垂下枠部31,32の下端に、前記回転作
業軸3,5を支持するための前記軸受部20,21が設
けられている。
【0012】前記回転作業具22は、図4〜5に示すよ
うに、全体が一体に構成されており、正回転F1時には
除草を行う(図19〜20に示す状態)除草部分33と
なり、且つ逆回転F2時には耕耘を行う(図21〜23
に示す状態)耕耘部分35となる爪部36と、該爪部3
6の耕耘作用を補助する耕耘補助部37とを、前記回転
作業軸3,5の回転に伴って回転する回転本体39に具
えている。より具体的には、前記回転本体39は、例え
ば六角形状の回転軸挿通孔40が中心に設けられた垂直
板状をなし、その周縁部分に略180度の間隔を置いて
板部41,41が突設されており、図4に示すように、
一方の板部41aは、前記回転本体39の右側方に屈曲
する右の爪部36aを先側部分として有し、他方の板部
41bは、回転本体39の左側方に屈曲する左の爪部3
6bを先側部分として有している。
【0013】前記耕耘補助部37は、外周縁42が凸の
円弧状をなす垂直板部分を以って構成されている。そし
て前記回転本体39の回転に伴って、図21に示すよう
に、凸の円弧状をなす前記外周縁42が、前記逆回転F
2方向で見た前側43から後端45に向けて土に徐々に
切り込むようになされ、該後端45に前記爪部36が連
設されている。本実施の形態においては、前記耕耘補助
部37の外周縁部分が、先端鋭の刃部46として形成さ
れている。なお、耕耘補助部37の土への切り込みや爪
部36による反転耕起が円滑に行われる場合は、前記刃
部46を省略してもよい。
【0014】かかる構成の回転作業具22を前記回転作
業軸3,5に取り付けるには、図4〜5に示すように、
前記六角形状の回転軸挿通孔40に前記回転作業軸3,
5の六角軸部47(図4〜5)を挿通させ、これによっ
て前記回転作業具22を、回転作業軸3,5に、回転方
向に一体化して設けている。なお左右の回転作業軸3,
5に対する前記回転作業具22の取り付けは、本実施の
形態においては、板部41,41を上下にしたときに、
左の回転作業軸3に関しては、下の板部41の前記円弧
状の外周縁42が、走行機2aの前進方向に見て左側に
存するように位置決めすると共に、右の回転作業軸5に
関しては、下の板部41の前記円弧状の外周縁42が、
走行機2aの前進方向に見て右側に存するように位置決
めしている。そして図2〜3に示すように、隣り合う回
転作業具22,22は、その取付け角度を60度づつ順
次ずらすこととし、隣り合う回転作業具22,22間
に、間隔保持用の円筒状筒体49を介装させている。こ
の円筒状筒体49の長さは、隣り合う回転作業具22,
22に関して、その爪部36の先端の軌跡間に隙間が生
じないように設定されている。
【0015】又前記回転方向変換装置11は例えばギヤ
式のものであり、図6〜7に示すように、上端開放の矩
形状ボックス本体53の前壁部55の上端中央部に設け
た軸受56で、前記トラクタ2aの出力軸57に連結さ
れる駆動軸59が軸支されている。該駆動軸59は、本
実施の形態においては、図6に矢印F3で示す走行機2
aの前進方向で見て反時計回りF4に回転する。又前記
矩形状ボックス本体53の前壁部55と後壁部60に設
けた軸受61,62,63,64で、軸線を平行して前
記駆動軸59の左右に配設された伝動軸65,66が支
持されている。又、該伝動軸の外側で且つその稍下側に
位置させて、前記駆動軸59の軸線と平行する六角形軸
状をなす左右の従動軸67,69が、前後の軸受70,
71,72,73で支持されている。
【0016】そして図7〜8に示すように前記左右の伝
動軸65,66の前端には、前記駆動軸59に固設した
駆動平歯車75と噛合し得る第1の伝動平歯車76,7
6が固設されると共に、該左右の伝動軸の後端には、第
2の伝動平歯車77,77が固設されている。又、夫々
の第2の伝動平歯車77,77には、その下側に位置さ
せてフリー平歯車79,79が噛合せしめられている。
又前記左右の従動軸67,69の夫々には、前記第1の
伝動平歯車76と噛合し得る第1の従動平歯車80と、
前記フリー平歯車79に噛合し得る第2の従動平歯車8
1とを、円筒状の連結筒部82の前後に一体に有した従
動歯車83が装着されており、その前後方向に延長する
六角形孔部85(図8)に、前記六角形軸状をなす従動
軸67,69が挿通せしめられた状態となっている。こ
れにより両従動歯車83は、図7に矢印で示すように、
前記従動軸67,69の軸線に沿って前後方向にスライ
ドできる。
【0017】そして前記従動歯車83の前後方向のスラ
イド動作は、図6、図9に示すように、前記連結筒部8
2に嵌まり合う作動片86を、閉蓋された蓋部材87の
上側で突出する左右のハンドル89,90の回動操作に
よって行わせるものである。そして左右のハンドル8
9,90は図9に示すように、前方に突出する第1の回
動状態Aと斜めに突出する第2の回動状態Bとの間で回
動できる。左の従動歯車83は、前記第1の回動状態A
では図10に示すように前に位置して、その第1の従動
平歯車80が前記第1の伝動平歯車76と噛合する一
方、第2の回動状態Bでは図7、図9に示すように後に
位置して、その第2の従動平歯車81が前記フリー平歯
車79に噛合する。又右の従動歯車83は、前記第1の
回動状態Aでは図7、図9に示すように前に位置して、
その第1の従動平歯車80が前記第1の伝動平歯車76
と噛合する一方、第2の回動状態Bでは図11に示すよ
うに後に位置して、その第2の従動平歯車81が前記フ
リー平歯車79に噛合する。
【0018】然して、該従動歯車83が回転せしめられ
ることによって、該従動歯車83と一体化している前記
従動軸67,69が回転するのであるが、左のハンドル
89が前記第1の回動状態Aでは、図10〜11に示す
ように、前記駆動軸59の駆動平歯車75(反時計回り
F4に回転する)と前記第1の伝動平歯車76との噛合
によって前記左の伝動軸65が時計回りに回転し、該第
1の伝動平歯車76と前記第1の従動平歯車80との噛
合によって前記左の従動軸67は反時計回り(外回りF
5)に回転する。
【0019】又、左のハンドル89が前記第2の回動状
態Bでは、図7、図12に示すように、前記駆動軸59
の駆動平歯車75(反時計回りF4に回転する)と前記
第1の伝動平歯車76との噛合によって前記左の伝動軸
65が時計回りに回転し、時計回りに回転する前記第2
の伝動平歯車77と噛合する前記フリー平歯車79が反
時計回りに回転し、該フリー平歯車79と前記第2の従
動平歯車81との噛合によって前記左の従動軸67は時
計回り(内回りF6)に回転する。
【0020】一方、右のハンドル90が前記第1の回動
状態Aでは、図7、図10に示すように、前記駆動軸5
9の駆動平歯車75(反時計回りF4に回転する)と前
記第1の伝動平歯車76との噛合によって前記右の伝動
軸66が時計回りに回転し、該第1の伝動平歯車76と
前記第1の従動平歯車80との噛合によって前記右の従
動軸69は反時計回り(内回りF7)に回転する。
【0021】又、右のハンドル90が前記第2の回動状
態Bでは、図11〜12に示すように、前記駆動軸59
の駆動平歯車75(反時計回りF4に回転する)と前記
第1の伝動平歯車76との噛合によって前記右の伝動軸
66が時計回りに回転し、時計回りに回転する前記第2
の伝動平歯車77と噛合する前記フリー平歯車79が反
時計回りに回転し、該フリー平歯車79と前記第2の従
動平歯車81との噛合によって前記右の従動軸69は時
計回り(外回りF8)に回転する。
【0022】そして該左右の従動軸67,69の後端部
分は、前記後壁部60の後方に突出しており、該突出軸
部91,92が、前記左右の連結装置13,15の回転
駆動軸100,100に連結されている。
【0023】該左右の連結装置13,15は同様の構成
を有しており、例えば図6、図8に示すように、前記後
壁部60に固設された保持部93(図6)で、垂直な軸
線回りに回転し得る垂直軸95の上端を支持してなり、
該垂直軸95の上端に固設された傘歯車96に、前記突
出軸部91,92に固設された傘歯車97が噛合されて
いる。又前記垂直軸95には、該垂直軸95の軸線回り
に回動し得るボックス99(図6)が設けられており、
該ボックス99には、その後側部で軸支されて後方に突
出する前記回転駆動軸100が軸支され、該回転駆動軸
100の前端に傘歯車101が固設されている。そして
該傘歯車101が、前記垂直軸95の下端に固設した傘
歯車102に噛合されている。然して前記従動軸67,
69が回転せしめられることにより、傘歯車97,9
6,102,101を介して、前記回転駆動軸100が
回転し得る。左の回転駆動軸100aは、左の従動軸6
7と同方向に回転し、右の回転駆動軸100bは右の従
動軸69と同方向に回転する。
【0024】そして該回転駆動軸100には、図6に示
すように、回転作業軸3,5の前端103が連結されて
いるため、前記従動軸67,69の回転により、該回転
作業軸3,5を回転させることができる。
【0025】又前記支持枠体19は、図1、図13〜1
4に示すような、両回転作業軸3,5が略水平を呈する
水平姿勢Cを取り得ると共に、両回転作業軸3,5が、
その前端103が高く且つ後端105が低くなる図15
に示すような傾斜姿勢Dを取り得るように構成されてい
る。
【0026】そして前記水平姿勢Cにおいては、前記左
右の回転作業軸3,5を図2に矢印F9で示す内回りに
回転(正回転)させることに伴う前記各回転作業具22
の内回りの回転動作により、草刈り作業(図13)と草
むしり作業(図1)を行うことができる。又、前記左右
の回転作業軸3,5を図2に矢印F10で示す外回りに
回転(逆回転)させることに伴う前記各回転作業具22
の外回りの回転動作により、耕耘作業を行うことができ
る(図14)。
【0027】又図15に示す前記傾斜姿勢Dにおいて
は、前記左右の回転作業軸3,5を内回りF9に回転さ
せることに伴う前記各回転作業具22の内回りの回転動
作によって、走行機2aの進行方向に延長する畝溝10
7,107を形成でき、両畝溝107,107間に畝1
09を形成できる(図16、図18)。又、前記左右の
回転作業軸3,5を外回りF10に回転させることに伴
う前記各回転作業具22の外回りF10の回転動作によ
って排水溝110,110を形成できる(図24)。
【0028】なお本実施の形態においては、図16に示
すように、前記支持枠体19の上面が覆板111で覆わ
れると共に、左右の側枠部25,26には、4分割円弧
状に湾曲するカバー板112,112の上端113が固
定されている。
【0029】畝溝107,107間に盛土された盛土部
分115の上面側は凹凸状態にあるので、前記支持枠体
19の後枠部24には、これを均すため、図16、図1
8に示すように、該上面側の5cm程度の厚さを有する
上部分116を均すための均し具117が着脱可能に固
定される。該均し具117は図17に示すように、上片
部119の左右に、外方に向け斜め下方に傾斜する傾斜
片部120,120を一連に設けた台形状を呈する門形
保持枠121を有し、その上片部119が、取付片12
2を介し、ボルト123を用いて前記後枠部24に着脱
可能に固定されるように構成されている。そして該上片
部119には、盛土部分の前記上部分116を均すため
の、弾力性を有する例えば直径3mmのピアノ線を用い
た均し棒125が下設されている。
【0030】次に、かかる構成を有する多用途農作業機
1を用いて行うことのできる各種の農作業を、畑地や休
耕田を草刈りして後に草むしり作業を行い、その後に耕
耘作業を行い、最後に畝立て作業又は排水溝形成作業を
行う場合について説明する。
【0031】前記草刈り作業は、図13に示すように、
前記支持枠体19を水平姿勢Cにし、従って前記左右の
回転作業軸3,5を略水平にした状態で、且つ前記回転
作業具22の下端22aを地面124から例えば5cm
程度浮き上がらせて、走行機2aを前進させると共に、
前記左のハンドル89を第1の回動状態Aにし且つ前記
右のハンドル90を第2の回動状態Bにし、左右の従動
軸67,69を図11に矢印で示す内回りF5,F8に
回転させて、左右の回転作業軸3,5を、図2、図8に
矢印で示す内回りF9,F9に、毎分300回転程度に
高速回転させる。これにより左右の回転作業具22,2
2が、前記除草部分33によって草刈り作業を行う。こ
の草刈作業は、左の回転作業軸3の略全長に亘って行わ
れ、且つ右の回転作業軸5の略全長に亘って行われる結
果、走行機2aの前進によって、図3に示す幅L部分の
草刈りを行うことができる。
【0032】このように草刈りをした後における草むし
り作業は、図1に示すように、前記支持枠体19を水平
姿勢Cにし、従って前記左右の回転作業軸3,5を略水
平にした状態で、前記回転作業具22の前記爪部36を
地面124に例えば5cm程度食い込んだ状態とし、走
行機2aを前進させると共に、前記左のハンドル89を
第1の回動状態Aにし且つ前記右のハンドル90を第2
の回動状態Bにし、左右の従動軸67,69を図11に
矢印で示す内回りF5,F8に回転させて、左右の回転
作業軸3,5を、図2,図8に矢印で示す内回りF9,
F9に、毎分100回転程度に低速回転させる。これに
より左右の回転作業具22,22の前記爪部36が、図
19〜20に示すように、土126に食い込んで草12
7の根部分129を掘り上げる草むしり作用を行なう。
この草むしりも、図3に示す幅L部分で行うことができ
る。
【0033】このようにして草刈りや草むしりが行われ
たときは、左右の回転作業軸3,5間に草が寄せ集めら
れた状態となり、その後、かき集められて処理される。
【0034】又前記耕耘作業は、図14に示すように、
前記回転作業具22が地面に例えば20cm程度食い込
む前記水平姿勢Cにした状態で、走行機2aを前進させ
ると共に、前記左のハンドル89を第2の回動状態Bに
し且つ前記右のハンドル90を第1の回動状態Aにし、
左右の従動軸67,69を図7に矢印で示す外回りF
6,F7に回転させて、左右の回転作業軸3,5を図
2、図8に矢印で示す外回りF10,F10に回転させ
る。このように回転させると、図21に示すように、前
記耕耘補助部37の凸の円弧状をなす外周縁42が、そ
の外回り方向で見た前側43から後端45に向けて土に
徐々に切込み(切り込まれた部分を図22〜23に符号
131で示す)、前記爪部36は、図22〜23に示す
ように、該切込みの外側部分の土を反転耕起(反転耕起
された部分を図22〜23に符号132で示す)させ
る。これにより、耕耘が行われる。該回転作業軸を遅く
回転させることによって、荒く耕耘することができ、逆
に速く回転させることによって、より細かく耕耘するこ
とができる。
【0035】又前記畝立て作業は、図15〜16、図1
8に示すように、左右の回転作業軸3,5を、その前端
103が高く且つ後端105が低くなる前記傾斜姿勢D
にすると共に、回転作業軸3,5の後端側に位置する3
〜4枚の回転作業具22を地面124に例えば15cm
程度食込み状態として、且つ左右の回転作業軸3,5
を、共に、図16に矢印で示すように内回りF9,F9
に強制回転させて畝溝107,107を形成する。この
時の左右のハンドル89,90の回動状態は、前記草刈
り作業や草むしり作業時における図11に示す場合と同
様である。この畝溝形成の際、左側の回転作業軸3の後
端側に固設された回転作業具22aによっては、図18
に示すように、走行機2aの進行方向で見て右側F11
に土が撥ね上げられる一方、右の回転作業具5の後端側
に固設された回転作業具22aによっては、図18に示
すように、前記進行方向で見て左側F12に土が撥ね上
げられ、これにより2本の畝溝107,107間に、図
18に一点鎖線で示すように盛土134され、この盛土
部分の凹凸のある上部分116が前記均し具117で均
されることにより、所要の畝109を形成できる。この
場合における回転作業具22の回転方向は、前記した草
むしり作業と同じ方向であって、爪部36を草むしり方
向の回転で用いて土の撥ね上げを行うことにしていて、
耕耘方向の回転で爪部36を用いるものではないが、既
に耕耘作業が終わった後における土の撥ね上げであるた
め、爪部36を草むしり方向の回転で用いても、土の撥
ね上げを無理なく行うことができる。
【0036】図24は、前記傾斜姿勢Dにおいて、左右
の回転作業軸3,5を共に、矢印で示す外回りF10,
F10に回転させて排水溝110,110を形成する場
合を示すものであり、両回転作業軸の後端側に固設され
た回転作業具22が、地面に例えば15cm程度食込み
状態となって、前記走行機2aの進行方向で見て外回り
に土を撥ね上げ、これにより、走行機の進行方向に延長
する左右の排水溝110,110が形成される。この時
の左右のハンドル89,90の回動状態は、前記耕耘作
業時における図7に示す場合と同様である。
【0037】本発明に係る多用途農作業機によって行う
作業は、前記草刈り作業、草むしり作業、耕耘作業、畝
立て作業又は排水溝形成作業の各農作業を行う場合の
他、その幾つかの農作業を選択して行うこともできる。
【0038】〔その他の実施の形態〕 (1) 前記回転作業軸3,5に固設される回転作業具22
は、2枚の板部41,41を前記回転本体39に具える
前記構成のものには特定されず、所要の農作業を行うこ
とができる限り、例えば十字状に板部を突出させる等、
3枚以上の板部を具えるものとして構成されてもよい。
又、1枚の板部を前記回転本体に具えるものとして構成
されることも考えられる。
【0039】(2) 前記実施の形態においては、左右の回
転作業軸の突出方向が固定的であるが畝幅や、排水溝間
の必要な間隔等に応じて、突出方向を変更可能に構成す
ることもできる。
【0040】(3) 前記実施の形態においては、左右の回
転作業軸3,5を水平姿勢にし且つ内回りに回転させる
ことによって草刈り作業と草むしり作業を行うよう構成
しているが、該回転作業軸に固設する回転作業具の構成
によっては、左右の回転作業軸3,5を外回りに回転さ
せることによって、或いは外回りと内回りの回転方向の
組み合わせによって草刈り作業と草むしり作業を行うよ
うに構成することもできる。同様にして、前記水平姿勢
で耕耘作業を行う場合も、回転作業軸の回転方向は所定
に設定することができる。
【0041】
【発明の効果】本発明は以下の如き優れた効果を奏す
る。 (1) 本発明に係る多用途農作業機は、トラクタ等の走行
機の進行方向前側から後側に向けて斜めに延長する左右
の回転作業軸を具えると共に、両回転作業軸間の間隔
が、その前側から後側に向けて大きくなるように構成
し、又各回転作業軸には、除草作業や耕耘作業、溝掘り
作業等を行う回転作業具を固設すると共に、夫々の回転
作業軸がその軸線回りに正逆に強制回転せしめられる如
くなし、加えて両回転作業軸が、略水平を呈する水平姿
勢と、前端が高く且つ後端が低くなる傾斜姿勢を取り得
るように構成している。従って本発明によるときは、前
記左右の回転作業軸が、前記水平姿勢において内回りや
外回りに回転することにより、前記回転作業具によって
除草作業や耕耘作業を行うことができる一方、前記左右
の回転作業軸を傾斜姿勢にして、内回りや外回りに回転
することにより、回転作業軸の後端側に固設された回転
作業具によって、前記走行機の進行方向で見て、左側又
は右側に土を跳ね上げながら該走行機の進行方向に延長
する畝溝や排水溝を形成できる。このように本発明によ
るときは、1台の農作業機によって、除草作業と耕耘作
業と畝立て作業と排水溝形成作業の4種類の農作業を行
うことができるため、従来のように各農作業に応じて個
別に農作業機を導入しなければならないといった不経済
がなく、又これらの農作業機を走行機に着脱する面倒さ
もなく、極めて能率的にしかも経済的に農作業を行うこ
とができる。
【0042】(2) 又前記回転作業具として、正逆回転す
る回転本体に、その正回転時には、除草を行う除草部分
となり、且つ逆回転時には、耕耘を行う耕耘部分となる
爪部を設ける構成とすることにより、その正逆回転動作
に応じて、除草作業(草刈り作業や、爪部が土に食い込
んで草の根を掘り上げる草むしり作業)と耕耘作業の双
方を行うことができるのであり、該除草と耕耘の双方の
作業が、回転方向の選択という簡単な手段で可能となる
利点がある。しかも前記回転作業具は、凸の円弧状をな
す外周縁を具えた耕耘補助部が設けられてなるため、前
記回転作業軸の逆回転による耕耘の際、この耕耘に先立
って、該耕耘補助部が土に徐々に切り込みを入れて後、
前記耕耘部分が、耕耘補助部が形成した該切込みの外側
の土を反転耕起させるため、草の根が土に張った状態に
あるときも、前記切り込みによって草の根を切断できる
ことになり、草の根による土保持作用を効果的に断ち切
って土を効率的に反転耕起させることができる。かかる
ことから、地下に残った草の根が障害となるのを防い
で、確実な耕耘を低馬力で効率的に行い得ることにな
る。
【0043】(3) 前記左右の回転作業軸の突出方向を変
更可能としたときは、該変更によって、畝幅や排水溝間
の必要な間隔等に応じることができる。
【0044】(4) 前記左右の回転作業軸を正逆回転させ
る手段として、前記ギア式の回転方向変換装置を採用す
るときは、左右の従動歯車をハンドル操作等によって前
後方向にスライドさせるだけで、該左右の回転作業軸の
回転方向を4種類に容易に設定できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多用途農作業機を、草むしり作業
を行なう状態で示す側面図である。
【図2】本発明に係る多用途農作業機を示す斜視図であ
る。
【図3】その平面図である。
【図4】回転作業具を示す斜視図である。
【図5】その正面図である。
【図6】回転方向変換装置を示す分解斜視図である。
【図7】その作用を示す平面図である。
【図8】その分解斜視図である。
【図9】回転方向の変換部分の構成を説明する斜視図で
ある。
【図10】回転方向変換装置の作用を説明する平面図で
ある。
【図11】回転方向変換装置の作用を説明する平面図で
ある。
【図12】回転方向変換装置の作用を説明する平面図で
ある。
【図13】本発明に係る多用途農作業機を草刈り作業を
行なう状態で示す側面図である。
【図14】本発明に係る多用途農作業機を、耕耘作業を
行なう状態で示す側面図である。
【図15】本発明に係る多用途農作業機を、畝溝を形成
する状態で示す側面図である。
【図16】本発明に係る多用途農作業機の畝形成状態を
示す斜視図である。
【図17】畝を均す均し具を示す斜視図である。
【図18】均し具による畝の均し状態を説明する断面図
である。
【図19】回転作業具による草むしり作業を説明する説
明図である。
【図20】回転作業具による草むしり作用を説明する説
明図である。
【図21】耕耘補助部の作用を説明する説明図である。
【図22】その斜視図である。
【図23】その断面図である。
【図24】本発明に係る多用途農作業機の、排水溝形成
作業を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 多用途農作業機 2 走行機 3 回転作業軸 5 回転作業軸 11 回転方向変換装置 19 支持枠体 22 回転作業具 33 除草部分 35 耕耘部分 36 爪部 37 耕耘補助部 39 回転本体 41 板部 42 外周縁 59 駆動軸 65 伝動軸 67 従動軸 69 従動軸 75 駆動平歯車 76 第1の伝動平歯車 77 第2の伝動平歯車 79 フリー平歯車 80 第1の従動平歯車 81 第2の従動平歯車 83 従動歯車 107 畝溝 109 畝 110 排水溝 117 均し具 125 均し棒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A01B 39/18 A01B 39/18 C B60K 17/28 B60K 17/28 C (56)参考文献 特開 昭62−118803(JP,A) 特開2000−262102(JP,A) 特開 昭60−27301(JP,A) 特開 昭59−11101(JP,A) 特開 昭59−135802(JP,A) 特開 昭61−271903(JP,A) 実開 昭62−181102(JP,U) 実開 昭57−190951(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01B 33/00 A01B 33/08 A01B 33/10 A01B 39/18 A01B 13/02 B60K 17/28

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行機に付設されてその進行方向に所定
    の農作業を行う多用途農作業機であって、該走行機の進
    行方向前側から後側に向けて斜めに延長する左右の回転
    作業軸を具え、該回転作業軸間の間隔は、その前側から
    後側に向けて大きくなるように構成され、該各回転作業
    軸には回転作業具が固設されており、又夫々の回転作業
    軸は、その軸線回りに正逆に強制回転せしめられる如く
    なされ、又両回転作業軸は、略水平を呈する水平姿勢を
    とり得ると共に、前端が高く且つ後端が低くなる傾斜姿
    勢をとり得るように構成されており、 前記左右の回転作業軸が、前記水平姿勢において正回転
    又は逆回転することにより、それに伴って回転する前記
    回転作業具が除草作業や耕耘作業を行なう一方、前記左
    右の回転作業軸が、前記傾斜姿勢において正回転又は逆
    回転することにより、それに伴って回転する、回転作業
    軸の後端側に固設された前記回転作業具が、前記走行機
    の進行方向で見て左側又は右側に土を撥ね上げながら該
    走行機の進行方向に延長する畝溝や排水溝を形成するよ
    うに構成されており、 又前記左右の回転作業軸は回転方向変換装置によって正
    逆回転せしめられる如くなされており、該回転方向変換
    装置は、軸線が平行するように配設された、駆動軸と、
    該駆動軸の左右に配置された伝動軸と、前記駆動軸の左
    右に配置された従動軸とを具えており、前記左右の伝動
    軸の前端には、前記駆動軸に固設した駆動平歯車と噛合
    し得る第1の伝動平歯車が固設されると共に、該左右の
    伝動軸の後端には、第2の伝動平歯車が固設されてお
    り、又夫々の第2の伝動平歯車には、フリー平歯車が噛
    合せしめられており、又前記左右の従動軸の夫々には、
    前記第1の伝動平歯車に噛合し得る第1の従動平歯車
    と、前記フリー平歯車に噛合し得る第2の従動平歯車と
    を前後に一体に有した従動歯車が、前記従動軸にその軸
    線方向に前後動可能となるように装着されており、該従
    動歯車が回転せしめられることによって、前記従動軸が
    従動歯車と一体化して回転するように構成されており、
    該従動歯車が前端側に位置する状態においては、前記第
    1の従動平歯車が前記第1の伝動平歯車に噛合して従動
    軸が正回転する一方、前記従動歯車が後側に位置する状
    態においては、前記第2の従動平歯車が前記フリー平歯
    車に噛合して該従動軸が逆回転するように構成され、又
    前記左右の従動軸に、前記左右の回転作業軸が連結され
    ていることを特徴とする多用途農作業機。
  2. 【請求項2】 前記回転作業具は、正回転時には除草を
    行う除草部分となり、且つ逆回転時には耕耘を行う耕耘
    部分となる爪部と、該爪部の耕耘作用を補助する耕耘補
    助部とを、前記回転作業軸の軸線回りに回転する回転本
    体に具えており、前記爪部は、前記回転本体の側方に屈
    曲形成されており、又前記耕耘補助部は、外周縁が凸の
    円弧状をなす垂直板部分として構成され前記回転本体の
    回転に伴って、凸の円弧状をなす前記外周縁が、前記逆
    回転方向で見た前側から後端に向けて土に徐々に切り込
    むようになされ、又前記爪部が、前記逆回転に伴って、
    前記耕耘補助部が形成した切込みの外側部分の土を反転
    耕起させるように構成されていることを特徴とする請求
    項1記載の多用途農作業機。
  3. 【請求項3】 前記左右の回転作業軸の突出方向を変更
    可能とし、両回転作業軸間の間隔を調節可能としたこと
    を特徴とする請求項1又は2記載の多用途農作業機。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載されている前記左右の回
    転作業軸を正逆回転させるために用いる回転方向変換装
    置であって、軸線が平行するように配設された、駆動軸
    と、該駆動軸の左右に配置された伝動軸と、前記駆動軸
    の左右に配置された従動軸とを具えており、前記左右の
    伝動軸の前端には、前記駆動軸に固設した駆動平歯車と
    噛合し得る第1の伝動平歯車が固設されると共に、該左
    右の伝動軸の後端には、第2の伝動平歯車が固設されて
    おり、又夫々の第2の伝動平歯車には、フリー平歯車が
    噛合せしめられており、又前記左右の従動軸の夫々に
    は、前記第1の伝動平歯車に噛合し得る第1の従動平歯
    車と、前記フリー平歯車に噛合し得る第2の従動平歯車
    とを前後に一体に有した従動歯車が、前記従動軸にその
    軸線方向に前後動可能となるように装着されており、該
    従動歯車が回転せしめられることによって、前記従動軸
    が従動歯車と一体化して回転するように構成されてお
    り、該従動歯車が前端側に位置する状態においては、前
    記第1の従動平歯車が前記第1の伝動平歯車に噛合して
    従動軸が正回転する一方、前記従動歯車が後側に位置す
    る状態においては、前記第2の従動平歯車が前記フリー
    平歯車に噛合して該従動軸が逆回転するように構成さ
    れ、又前記左右の従動軸に、前記左右の回転作業軸が連
    結されることを特徴とする回転方向変換装置。
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