JPH0728441Y2 - 波動歯車装置のサーキュラスプライン - Google Patents
波動歯車装置のサーキュラスプラインInfo
- Publication number
- JPH0728441Y2 JPH0728441Y2 JP1989029973U JP2997389U JPH0728441Y2 JP H0728441 Y2 JPH0728441 Y2 JP H0728441Y2 JP 1989029973 U JP1989029973 U JP 1989029973U JP 2997389 U JP2997389 U JP 2997389U JP H0728441 Y2 JPH0728441 Y2 JP H0728441Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spline
- circular spline
- wave gear
- circular
- gear device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Retarders (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、波動発生器によって撓まされるフレクスプラ
インとこのフレクスプラインの外周面にあるスプライン
歯と噛み合うスプライン歯を内周面に有するサーキュラ
スプラインとを包含する波動歯車装置に関し、特に、こ
の波動歯車装置のサーキュラスプラインの改良に関す
る。
インとこのフレクスプラインの外周面にあるスプライン
歯と噛み合うスプライン歯を内周面に有するサーキュラ
スプラインとを包含する波動歯車装置に関し、特に、こ
の波動歯車装置のサーキュラスプラインの改良に関す
る。
上記形式の波動歯車装置においては、作動時、フレクス
プラインの撓みに応じてスプライン歯の噛み合い点が軸
線方向に変動するために振動が発生しがちである。噛み
合い点の変動は或る特定のスプライン歯部分に無理な力
を加え、偏摩耗を生じさせることがある。このような問
題点を解決するには、サーキュラスプラインの肉厚を薄
くすることも考えられるが、それでは剛性が低下するお
それがある。
プラインの撓みに応じてスプライン歯の噛み合い点が軸
線方向に変動するために振動が発生しがちである。噛み
合い点の変動は或る特定のスプライン歯部分に無理な力
を加え、偏摩耗を生じさせることがある。このような問
題点を解決するには、サーキュラスプラインの肉厚を薄
くすることも考えられるが、それでは剛性が低下するお
それがある。
本考案の目的は上記の従来技術の問題点を解決できる波
動歯車装置を提供することにある。
動歯車装置を提供することにある。
この目的を達成すべく、本考案は、波動発生器によって
撓まされるフレクスプラインとこのフレクスプラインの
外周面にあるスプライン歯と噛み合うスプライン歯を内
周面に有し一定の肉厚を有するサーキュラスプラインと
を包含する波動歯車装置において、サーキュラスプライ
ンの少なくと一方の環状端面には、この環状端面から切
り込むことにより形成された一定の幅および深さの環状
の溝が形成してあり、この溝はサーキュラスプラインの
肉厚に比して極めて狭い幅で成ることを特徴とするもの
である。
撓まされるフレクスプラインとこのフレクスプラインの
外周面にあるスプライン歯と噛み合うスプライン歯を内
周面に有し一定の肉厚を有するサーキュラスプラインと
を包含する波動歯車装置において、サーキュラスプライ
ンの少なくと一方の環状端面には、この環状端面から切
り込むことにより形成された一定の幅および深さの環状
の溝が形成してあり、この溝はサーキュラスプラインの
肉厚に比して極めて狭い幅で成ることを特徴とするもの
である。
この構成によれば、サーキュラスプラインの内周面に形
成されているスプライン歯は、サーキュラスプラインに
形成した極めて狭い幅の環状の溝が存在しているので、
半径方向に僅かに弾性変形することが可能である。ま
た、この弾性変形量は、溝の幅によって制限される。
成されているスプライン歯は、サーキュラスプラインに
形成した極めて狭い幅の環状の溝が存在しているので、
半径方向に僅かに弾性変形することが可能である。ま
た、この弾性変形量は、溝の幅によって制限される。
波動歯車装置の作動時には、フレクスプラインの撓みに
応じてスプライン歯の噛み合い点が軸線方向に変動する
ので振動が発生しがちである。特に、スプライン歯形の
ピッチ誤差に起因して、双方のスプライン歯の噛み合い
部のラップ量、すなわち噛み合いの深さが変動する場合
には、噛み合いのきつい状態と、噛み合いの緩い状態が
繰り返し発生するので、振動が発生しがちである。しか
しながら、本考案では、サーキュラスプラインのスプラ
イン歯が半径方向に変形可能であるので、噛み合い部分
のラップ量が、このスプライン歯の変形により均一化さ
れる。よって、振動が低減されることになる。
応じてスプライン歯の噛み合い点が軸線方向に変動する
ので振動が発生しがちである。特に、スプライン歯形の
ピッチ誤差に起因して、双方のスプライン歯の噛み合い
部のラップ量、すなわち噛み合いの深さが変動する場合
には、噛み合いのきつい状態と、噛み合いの緩い状態が
繰り返し発生するので、振動が発生しがちである。しか
しながら、本考案では、サーキュラスプラインのスプラ
イン歯が半径方向に変形可能であるので、噛み合い部分
のラップ量が、このスプライン歯の変形により均一化さ
れる。よって、振動が低減されることになる。
以下、添付図面を参照しながら本考案を説明する。
第1図において、ここには、本考案に係る波動歯車装置
で使用するサーキュラスプライン10が示してある。この
サーキュラスプライン10はその内周面にフレクスプライ
ン(図示せず)のスプライン歯と噛み合う内側スプライ
ン歯12を備えている。
で使用するサーキュラスプライン10が示してある。この
サーキュラスプライン10はその内周面にフレクスプライ
ン(図示せず)のスプライン歯と噛み合う内側スプライ
ン歯12を備えている。
図示実施例では、サーキュラスプライン10の両端面に円
周方向に沿って環状の溝14が形成してあり、各溝14はサ
ーキュラスプライン10の肉厚に比して非常に小さい幅を
有し、また、両端面から軸線方向に形成した2つの溝が
底が軸線方向において隔たっていてサーキュラスプライ
ン10の材料を実質的に残す程度の深さを有する。因に、
実際に良い結果を得たサーキュラスプラインでは溝の幅
は数10ミクロンであった。
周方向に沿って環状の溝14が形成してあり、各溝14はサ
ーキュラスプライン10の肉厚に比して非常に小さい幅を
有し、また、両端面から軸線方向に形成した2つの溝が
底が軸線方向において隔たっていてサーキュラスプライ
ン10の材料を実質的に残す程度の深さを有する。因に、
実際に良い結果を得たサーキュラスプラインでは溝の幅
は数10ミクロンであった。
この構成によれば、波動歯車装置の作動時、溝14を境と
して内側スプライン歯12に近い方のサーキュラスプライ
ン部分16が第2図に示すように半径方向外方へ撓み、応
力の変動を吸収する。なお、このサーキュラスプライン
部分16は肉厚の大きい方のサーキュラスプライン本体部
分18と係合したときにそれ以上の撓みをしないので、サ
ーキュラスプライン10そのものの作動に対する影響はな
い。
して内側スプライン歯12に近い方のサーキュラスプライ
ン部分16が第2図に示すように半径方向外方へ撓み、応
力の変動を吸収する。なお、このサーキュラスプライン
部分16は肉厚の大きい方のサーキュラスプライン本体部
分18と係合したときにそれ以上の撓みをしないので、サ
ーキュラスプライン10そのものの作動に対する影響はな
い。
第3図は本考案の別の実施例を湿しており、この実施例
では、サーキュラスプライン20の片面にのみ円周方向に
延びる環状の溝22が形成してあり、この溝の幅もサーキ
ュラスプライン20の肉厚に比して非常に小さくしてあ
り、その深さも実質的にサーキュラスプラインの材料を
残す程度のものとしてある。作動は先の実施例のものと
同じである。
では、サーキュラスプライン20の片面にのみ円周方向に
延びる環状の溝22が形成してあり、この溝の幅もサーキ
ュラスプライン20の肉厚に比して非常に小さくしてあ
り、その深さも実質的にサーキュラスプラインの材料を
残す程度のものとしてある。作動は先の実施例のものと
同じである。
以上の構成によれば、サーキュラスプラインのスプライ
ン歯に近い方向の材料部分が溝の存在で許される限度内
で半径方向外方に撓み変形するので、サーキュラスプラ
インの剛性をほとんど低下させることなく作動時の振動
を低減すると共に歯面に発生する応力を緩和できる。
ン歯に近い方向の材料部分が溝の存在で許される限度内
で半径方向外方に撓み変形するので、サーキュラスプラ
インの剛性をほとんど低下させることなく作動時の振動
を低減すると共に歯面に発生する応力を緩和できる。
第1図は本考案による波動歯車装置のサーキュラスプラ
インの軸線方向の一部断面図である。 第2図は第1図のサーキュラスプラインの作動状態を説
明する図である。 第3図は本考案の別の実施例を示す図である。 符号の説明 10……サーキュラスプライン、12……スプライン歯、14
……溝、20……サーキュラスプライン、22……溝。
インの軸線方向の一部断面図である。 第2図は第1図のサーキュラスプラインの作動状態を説
明する図である。 第3図は本考案の別の実施例を示す図である。 符号の説明 10……サーキュラスプライン、12……スプライン歯、14
……溝、20……サーキュラスプライン、22……溝。
Claims (1)
- 【請求項1】波動発生器によって撓まされるフレクスプ
ラインとこのフレクスプラインの外周面にあるスプライ
ン歯と噛み合うスプライン歯を内周面に有し一定の肉厚
を有するサーキュラスプラインとを包含する波動歯車装
置において、サーキュラスプラインの少なくと一方の環
状端面には、この環状端面から切り込むことにより形成
された一定の幅および深さの環状の溝が形成してあり、
この溝はサーキュラスプラインの肉厚に比して極めて狭
い幅で成ることを特徴とする波動歯車装置のサーキュラ
スプライン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989029973U JPH0728441Y2 (ja) | 1989-03-16 | 1989-03-16 | 波動歯車装置のサーキュラスプライン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989029973U JPH0728441Y2 (ja) | 1989-03-16 | 1989-03-16 | 波動歯車装置のサーキュラスプライン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02121652U JPH02121652U (ja) | 1990-10-03 |
JPH0728441Y2 true JPH0728441Y2 (ja) | 1995-06-28 |
Family
ID=31254620
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989029973U Expired - Lifetime JPH0728441Y2 (ja) | 1989-03-16 | 1989-03-16 | 波動歯車装置のサーキュラスプライン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0728441Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003074646A (ja) * | 2001-08-30 | 2003-03-12 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 内接噛合遊星歯車装置の内歯歯車構造 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6250370U (ja) * | 1985-09-19 | 1987-03-28 | ||
JPS6296148U (ja) * | 1985-12-05 | 1987-06-19 |
-
1989
- 1989-03-16 JP JP1989029973U patent/JPH0728441Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02121652U (ja) | 1990-10-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH07332381A (ja) | 軸と回転体の摩擦式締結具 | |
JPH0728441Y2 (ja) | 波動歯車装置のサーキュラスプライン | |
JPH0451235Y2 (ja) | ||
JP2904418B2 (ja) | 撓み噛み合い式歯車装置のスプラインの歯形 | |
KR20040091550A (ko) | 스프링 요소를 갖는 나사 요소 | |
JPS6323067A (ja) | スペ−サエキスパンダ | |
CN112601903B (zh) | 波动齿轮装置的波动发生器 | |
JP2000179631A (ja) | 波動歯車装置 | |
JPH10159917A (ja) | 撓み噛み合い式歯車装置 | |
JP2528265Y2 (ja) | 軸と歯車のスプライン結合構造 | |
JPH03129157A (ja) | 歯車及びその歯車の製造方法 | |
JPH0558990U (ja) | 防振ブッシュ | |
JP2675853B2 (ja) | 波動歯車の歯形及びその製造方法 | |
JP4629193B2 (ja) | ロックアップダンパー装置 | |
JPH0618668Y2 (ja) | スプライン成形型 | |
JP2885035B2 (ja) | プレス加工による局部肉厚増加方法 | |
JP2522698Y2 (ja) | 超音波モータのロータ構造 | |
JP7290539B2 (ja) | スプライン構造 | |
JPS6113056A (ja) | 減速機 | |
JPH07208491A (ja) | オルダム継手 | |
JPS6214390Y2 (ja) | ||
JPH01210660A (ja) | 歯車 | |
JPH088369Y2 (ja) | 波動歯車装置 | |
JPS62251524A (ja) | スプライン軸 | |
JP2504473Y2 (ja) | 波動歯車装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |