JP2522698Y2 - 超音波モータのロータ構造 - Google Patents

超音波モータのロータ構造

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JP2522698Y2
JP2522698Y2 JP6629990U JP6629990U JP2522698Y2 JP 2522698 Y2 JP2522698 Y2 JP 2522698Y2 JP 6629990 U JP6629990 U JP 6629990U JP 6629990 U JP6629990 U JP 6629990U JP 2522698 Y2 JP2522698 Y2 JP 2522698Y2
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清人 武田
修 宮澤
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Seiko Epson Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、超音波モータのロータ構造に関する。
〔従来の技術〕
従来の超音波モータの構造は、特開昭63−277479の様
に振動体(ステータ)の突部(凸部)のエッジ部に丸味
を持たせることにより、これに圧接するロータにアブレ
シブ摩耗が生せず摩耗量は十分小さくなり、耐久性が向
上することであった。
しかしながら前述の凸部は多数であり、全てに丸みを
持たせる事は困難であった。またリニアタイプの超音波
モータ等の様にロータと凸部が部分的に接する場合に
は、第4図aに示した様に凸部3aが、ソリや撓み等で傾
いて凸部2aの側面に当たったり、第4図bに示した様に
ステータ2のソリや加工誤差等により凸部2aと凸部3aが
干渉するなどして駆動できない事があった。したがっ
て、これらを防ぐ為に非常に高精度な加工をする必要が
あった。
〔考案が解決しようとする課題〕
そこで本考案の目的は凸部と干渉する凸部の摺動面に
逃げ部を設ける事により超音波モータのロータが安定し
て駆動できる構造を低コストで提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、少なくとも撓み振動をするステータと、該
ステータと接する複数の突部を設けたロータとを有し、
前記ロータを前記ステータの摩擦力で摺動させる超音波
モータのロータ構造において、前記突部の前記ステータ
と接する面の角部に斜面あるいは曲面状の逃げ部を設け
た事を特徴とする。
[作用] ロータの突部におけるステータと接する面の角部に斜
面あるいは曲面状の逃げ部を設けたので、撓み振動をす
るステータにロータの突部が接する際に、ロータの突部
の接触面の角部とステータとが鈍角的に接触するため、
ステータの撓みや反りその他の加工誤差等があっても、
ロータとステータの間の引っかかりや干渉の発生を低減
することができるから、ロータを滑らかに回転させるこ
とができ、モータ駆動の安定化を図ることができる。
〔実施例〕
第1図は本考案の超音波モータの1例を示す断面図で
あり第2図は第1図におけるロータ3、ステータ2及び
凸部2aの関係を示す平面図である。圧電素子等からなる
振動子1を添付したステータ2はリード線4を介して電
圧を印加する事により撓み振動をし、振動変位の円周方
向成分を凸部2aで拡大している。一方ロータ3は、ばね
5によりステータに加圧されている為、突部3a〜3dと凸
部2aとの摩擦力で回転する。ロータ3の突部3a、3b、3c
及び3dは、ステップ駆動させる時に特に必要であり、本
出願人提案の「波動ステップモータ」特願平1−273082
に詳述してあるが、その数は、本実施例の4ケに限定す
るものではない。
第3図は本考案の超音波モータのロータ構造を示す側
面図であり、ロータ3の突部3aがステータの凸部と接す
る摺動面32のかど部に逃げ30、31を設けてある。突部3
b、3c及び3dも同様である。
第5図は突部3aと逃げ部30とステータの凸部2aの関係
を示す説明図であり、図示の如く、突部3aが傾いても逃
げ部30によりかど部が干渉する事なく鈍角的に接触する
為、ロータは滑らかに摺動する。尚、一方のみに動けば
良い時、または逆走を防ぐ時は、本実施例の様に片側の
みに逃げ部を設ければ良い。逃げ部の加工法については
切削、面押し、曲げ等、どんな方法であってもかまわな
い。
第6図は突部3aと逃げ部30とステータの凸部2aの関係
を示す他の説明図であり、ステータ2に起因する干渉を
防ぐ例である。突部には両側に逃げ部30、31を設けてあ
る。
以上の実施例で明らかな様に、ロータの突部3aとステ
ータの突部2aのかど部の干渉を避ければ良いため、逃げ
部30または31の形状は前述の実施例に限定するものでは
ない。また、ステータの凸部にエッジを設ける方法に比
べロータの突部の方が一般的に、数が少なく大形状であ
るので、加工が容易である。
第7図は、ロータ3と突部3aの他の構成例を示す側面
図であり、ロータ3の厚み方向に突部3a、逃げ部30、3
1、摺動面32を設けてある。ロータ3とステータが部分
的に接する為の実施例としては、本実施例の構成であっ
ても何らかまわない。
第8図は、本考案の超音波モータのロータ構造におい
て、ステータ2の凸部2aにおいても曲面状の逃げ部20を
設けた例を示す説明図であり、第9図は斜面状の逃げ部
21を設けた例である。ロータの突部3aとステータの凸部
2aの両者に逃げ部を設けた事によりいっそう安定した駆
動ができる。
〔考案の効果〕
以上詳述した様に本考案によれば、ロータの突部に逃
げ部を設けた事により簡単で低コストの構造でありなが
ら、ロータの突部とステータの凸部の干渉を避け安定し
た駆動を実現した。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の超音波モータの1例を示す断面図。 第2図は第1図のロータ、ステータ及び凸部の関係を示
す平面図。 第3図は、本考案の超音波モータのロータ構造を示す側
面図。 第4図(a)、第4図(b)は従来の超音波モータの問
題点を示す説明図。 第5図は突部と逃げ部とステータの凸部の関係を示す説
明図。 第6図は突部と逃げ部とステータの凸部の関係を示す他
の説明図。 第7図はロータと突部の他の構成例を示す側面図。 第8図及び第9図は、ロータの突部とステータの凸部の
両方に逃げ部を設けた例を示す説明図。 1……振動子 2……ステータ 3……ロータ 2a……凸部 3a、3b、3c、3d……突部 30、31……逃げ部 20、21……逃げ部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも撓み振動をするステータと、該
    ステータと接する複数の突部を設けたロータとを有し、
    前記ロータを前記ステータの摩擦力で摺動させる超音波
    モータのロータ構造において、 前記突部の前記ステータと接する面の角部に斜面あるい
    は曲面状の逃げ部を設けた事を特徴とする超音波モータ
    のロータ構造。
JP6629990U 1989-10-20 1990-06-22 超音波モータのロータ構造 Expired - Lifetime JP2522698Y2 (ja)

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JP6629990U JP2522698Y2 (ja) 1990-06-22 1990-06-22 超音波モータのロータ構造
EP90311426A EP0424139B1 (en) 1989-10-20 1990-10-18 Ultrasonic motor
KR1019900016594A KR910008930A (ko) 1989-10-20 1990-10-18 초음파 모터
DE69030481T DE69030481T2 (de) 1989-10-20 1990-10-18 Ultraschallmotor
US07/602,444 US5247220A (en) 1989-10-20 1990-10-22 Ultrasonic motor
US08/363,557 US5521455A (en) 1989-10-20 1994-12-22 Ultrasonic motor

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