JPH0717276Y2 - 超音波モータ - Google Patents
超音波モータInfo
- Publication number
- JPH0717276Y2 JPH0717276Y2 JP1987156395U JP15639587U JPH0717276Y2 JP H0717276 Y2 JPH0717276 Y2 JP H0717276Y2 JP 1987156395 U JP1987156395 U JP 1987156395U JP 15639587 U JP15639587 U JP 15639587U JP H0717276 Y2 JPH0717276 Y2 JP H0717276Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vibrating body
- ultrasonic motor
- friction material
- comb teeth
- comb tooth
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、超音波モータの振動体の形状に関するもの
である。
である。
この考案は、超音波モータにおいて、円板形状の弾性材
料からなり、円環状に配置された複数のくし歯を有する
振動体の複数のくし歯の先端部の内周側の稜線及び外周
側の稜線に面取り部を設ける構成により、耐久性が良
く、自起動性の良い超音波モータを得るものである。
料からなり、円環状に配置された複数のくし歯を有する
振動体の複数のくし歯の先端部の内周側の稜線及び外周
側の稜線に面取り部を設ける構成により、耐久性が良
く、自起動性の良い超音波モータを得るものである。
従来から考えられている一般的な超音波モータにおいて
は、第3図と第4図に示すように、圧電素子5を接着し
た振動体4に、2つの異なる位相の高周波電圧を印加す
ることにより、振動体に進動波が発生し、移動体2に接
着された摩擦材3と、摩擦材3と接する振動体4のくし
歯部4aを成す面とが圧接されて駆動される。
は、第3図と第4図に示すように、圧電素子5を接着し
た振動体4に、2つの異なる位相の高周波電圧を印加す
ることにより、振動体に進動波が発生し、移動体2に接
着された摩擦材3と、摩擦材3と接する振動体4のくし
歯部4aを成す面とが圧接されて駆動される。
〔考案が解決しようとする課題〕 上記のような超音波モータの構造においては、振動体の
くし歯部と移動体に接着された摩擦材が圧接されて回転
するため、材質の軟らかい摩擦材の方が削れてしまって
いた。又、振動体の変位最大位置が個々によってばらつ
く場合及びくし歯部が径方向における変位最大位置から
ずれてしまっている場合には、くし歯部と摩擦材の接触
の仕方によって摩擦材の削れ方が違ってしまっていた。
又、静止状態で放置しておくと振動体が摩擦材にめり込
んでしまうため、静止トルクが大きくなり、自起動性が
悪くなるという課題があった。そこでこの考案の目的
は、摩擦材の削れの少ない耐久性に優れた、自起動性の
良い振動体を得ることにある。
くし歯部と移動体に接着された摩擦材が圧接されて回転
するため、材質の軟らかい摩擦材の方が削れてしまって
いた。又、振動体の変位最大位置が個々によってばらつ
く場合及びくし歯部が径方向における変位最大位置から
ずれてしまっている場合には、くし歯部と摩擦材の接触
の仕方によって摩擦材の削れ方が違ってしまっていた。
又、静止状態で放置しておくと振動体が摩擦材にめり込
んでしまうため、静止トルクが大きくなり、自起動性が
悪くなるという課題があった。そこでこの考案の目的
は、摩擦材の削れの少ない耐久性に優れた、自起動性の
良い振動体を得ることにある。
上記課題を解決するために、この考案は、超音波モータ
において、円板形状の弾性材料からなり、円環状に配置
された複数のくし歯を有する振動体の複数のくし歯の先
端部の内周側の稜線及び外周側の稜線に面取り部を設け
る構成にした。
において、円板形状の弾性材料からなり、円環状に配置
された複数のくし歯を有する振動体の複数のくし歯の先
端部の内周側の稜線及び外周側の稜線に面取り部を設け
る構成にした。
また、振動体の複数のくし歯の先端部のすべての稜線に
面取り部を設ける構成にした。
面取り部を設ける構成にした。
上記の様な構成によれば、摩擦材が削られにくくなるた
め、摩擦材が削れて出る摩耗粉も少なくなる。又、静止
状態で放置しても摩擦材のめり込みも減るため、耐久性
に優れた自起動性の良い振動体が得られる。
め、摩擦材が削れて出る摩耗粉も少なくなる。又、静止
状態で放置しても摩擦材のめり込みも減るため、耐久性
に優れた自起動性の良い振動体が得られる。
以下にこの考案の実施例を図面に基づいて説明する。第
3図,第4図は、一般的な超音波モータを示したもので
ある。摩擦材3を接着した移動体2は中心軸1を有し、
圧電素子5を接着した振動体4にベアリング6を介して
回転可能となっている。その振動体4に接着された圧電
素子5に2つの異なる位相差の高周波電圧を印加するこ
とにより生ずる屈曲振動波成分により、振動体4と加圧
接触されている移動体2が、振動体4のくし歯部4aによ
り摩擦駆動され回転するものである。なお、ここで言う
くし歯4aとは、振動体4の表面に生じた微小な屈曲振動
波成分を拡大するためのいわゆる変位拡大機構である。
3図,第4図は、一般的な超音波モータを示したもので
ある。摩擦材3を接着した移動体2は中心軸1を有し、
圧電素子5を接着した振動体4にベアリング6を介して
回転可能となっている。その振動体4に接着された圧電
素子5に2つの異なる位相差の高周波電圧を印加するこ
とにより生ずる屈曲振動波成分により、振動体4と加圧
接触されている移動体2が、振動体4のくし歯部4aによ
り摩擦駆動され回転するものである。なお、ここで言う
くし歯4aとは、振動体4の表面に生じた微小な屈曲振動
波成分を拡大するためのいわゆる変位拡大機構である。
第1図,及び第2図は、本考案に係る超音波モータの振
動体の第1の実施例を示したものであるが、前記第4図
に示すところの摩擦材3と振動体4の接する部分である
くし歯部4aの周方向に対して、くし歯4aの両サイドに面
取り4b,4b′が施されている。このように両サイドに面
取り4b,4b′を施すことにより、振動する際でも自起動
性が良く、前記第4図に示すところの摩擦材3の削れも
少なく耐久性に優れた超音波モータが実現可能となる。
動体の第1の実施例を示したものであるが、前記第4図
に示すところの摩擦材3と振動体4の接する部分である
くし歯部4aの周方向に対して、くし歯4aの両サイドに面
取り4b,4b′が施されている。このように両サイドに面
取り4b,4b′を施すことにより、振動する際でも自起動
性が良く、前記第4図に示すところの摩擦材3の削れも
少なく耐久性に優れた超音波モータが実現可能となる。
第5図(a),(b),(c),(d)は、本考案に係
るくし歯設定位置の変動に伴うくし歯部の挙動を示す図
である。ここで(a)図は振動体半径方向における縦方
向の挙動を示す図、(b)図はくし歯部設定位置が変位
最大位置上に設定されている場合を示す図、(c)図は
くし歯部設定位置が、変位最大位置上より外側にずれた
場合を示す図、(d)図はくし歯部設定位置が、変位最
大位置上より内側にずれた場合を示す図である。振動体
4の変位最大位置が個々によってばらつく場合、及び
(c)図,(d)図に示すようにくし歯部4aが径方向に
おける変位最大位置からずれてしまっている場合には、
それぞれ(c′),(d′)の様な挙動を示すためにく
し歯部4aと前記第4図に示すところの摩擦材3の接触の
仕方によって、前記第4図に示すところの摩擦材3の削
れ方が違ってしまっていた。又、静止状態で放置してお
くと、くし歯部4aが前記第4図に示すところの摩擦材3
にめり込んで、自起動性が悪くなったりした。そこで、
第6図,及び第7図で示した実施例のように、前記第4
図に示すところの摩擦材3と振動体4の接する部分であ
るくし歯部4aの半径方向に対して、くし歯部4aの内周と
外周に面取り4c,4c′を施すことによって、上記課題を
解決するようにした。なお、第8図,及び第9図は、本
考案に係る第3の実施例を示したもので、前記第1図と
第2図と前記第6図と第7図で示した面取り4b,4b′,4
c,4c′の実施例を両方兼ねた場合の図である。又、前記
第1図と第2図、前記第6図,第7図で示した面取りす
るくし歯部4aの角を面取りではなく、丸くカットするこ
とによっても同じ効果が得られる。
るくし歯設定位置の変動に伴うくし歯部の挙動を示す図
である。ここで(a)図は振動体半径方向における縦方
向の挙動を示す図、(b)図はくし歯部設定位置が変位
最大位置上に設定されている場合を示す図、(c)図は
くし歯部設定位置が、変位最大位置上より外側にずれた
場合を示す図、(d)図はくし歯部設定位置が、変位最
大位置上より内側にずれた場合を示す図である。振動体
4の変位最大位置が個々によってばらつく場合、及び
(c)図,(d)図に示すようにくし歯部4aが径方向に
おける変位最大位置からずれてしまっている場合には、
それぞれ(c′),(d′)の様な挙動を示すためにく
し歯部4aと前記第4図に示すところの摩擦材3の接触の
仕方によって、前記第4図に示すところの摩擦材3の削
れ方が違ってしまっていた。又、静止状態で放置してお
くと、くし歯部4aが前記第4図に示すところの摩擦材3
にめり込んで、自起動性が悪くなったりした。そこで、
第6図,及び第7図で示した実施例のように、前記第4
図に示すところの摩擦材3と振動体4の接する部分であ
るくし歯部4aの半径方向に対して、くし歯部4aの内周と
外周に面取り4c,4c′を施すことによって、上記課題を
解決するようにした。なお、第8図,及び第9図は、本
考案に係る第3の実施例を示したもので、前記第1図と
第2図と前記第6図と第7図で示した面取り4b,4b′,4
c,4c′の実施例を両方兼ねた場合の図である。又、前記
第1図と第2図、前記第6図,第7図で示した面取りす
るくし歯部4aの角を面取りではなく、丸くカットするこ
とによっても同じ効果が得られる。
以上に示した実施例において、超音波モータの振動体4
は、摩擦材3と接する面、及びくし歯部4aを形成する垂
直面とで成す稜線を面取りすることにより、摩擦材3が
削られにくくなり、摩耗粉の出る量が少なくなる。ま
た、振動体4が摩擦材3にめり込んでも、面取りされて
角がないので、自起動性の良い振動体が得られることに
なる。
は、摩擦材3と接する面、及びくし歯部4aを形成する垂
直面とで成す稜線を面取りすることにより、摩擦材3が
削られにくくなり、摩耗粉の出る量が少なくなる。ま
た、振動体4が摩擦材3にめり込んでも、面取りされて
角がないので、自起動性の良い振動体が得られることに
なる。
この考案は、超音波モータにおいて、円板形状の弾性材
料からなり、円環状に配置された複数のくし歯を有する
振動体の複数のくし歯の先端部の内周側の稜線及び外周
側の稜線に面取り部を設ける構成にした。また、振動体
の複数のくし歯の先端部のすべての稜線に面取り部を設
ける構成にしたので、摩擦材の削れが少なく耐久性に優
れた、又、静止状態で放置した場合でも、自起動性の良
い摩擦材が得られるという効果がある。
料からなり、円環状に配置された複数のくし歯を有する
振動体の複数のくし歯の先端部の内周側の稜線及び外周
側の稜線に面取り部を設ける構成にした。また、振動体
の複数のくし歯の先端部のすべての稜線に面取り部を設
ける構成にしたので、摩擦材の削れが少なく耐久性に優
れた、又、静止状態で放置した場合でも、自起動性の良
い摩擦材が得られるという効果がある。
第1図は、本考案に係る超音波モータの振動体の第1の
実施例を示す平面図、第2図は、第1の実施例の断面
図、第3図は、一般的な超音波モータの振動体の平面
図、第4図は、一般的な超音波モータの断面図、第5図
は、本考案に係るくし歯設定位置の変動にともなうくし
歯部の挙動を示す説明図、第6図は、第2の実施例の平
面図、第7図は、第2の実施例の断面図、第8図は、第
3の実施例の平面図、第9図は、第3の実施例の断面図
である。 2……移動体 3……摩擦材 4……振動体 4a……くし歯
実施例を示す平面図、第2図は、第1の実施例の断面
図、第3図は、一般的な超音波モータの振動体の平面
図、第4図は、一般的な超音波モータの断面図、第5図
は、本考案に係るくし歯設定位置の変動にともなうくし
歯部の挙動を示す説明図、第6図は、第2の実施例の平
面図、第7図は、第2の実施例の断面図、第8図は、第
3の実施例の平面図、第9図は、第3の実施例の断面図
である。 2……移動体 3……摩擦材 4……振動体 4a……くし歯
Claims (2)
- 【請求項1】振動波を発生させる振動体(4)と、振動
体(4)により摩擦駆動される移動体(2)を有する超
音波モータにおいて、 振動体(4)は円板形状の弾性材料からなり、円環状に
配置された複数のくし歯(4a)を有し、振動体(4)の
複数のくし歯(4a)の先端部の内周側の稜線及び外周側
の稜線に面取り部を設けたことを特徴とする超音波モー
タ。 - 【請求項2】複数のくし歯(4a)の先端部のすべての稜
線に面取り部を設けたことを特徴とする実用新案登録請
求の範囲第1項記載の超音波モータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987156395U JPH0717276Y2 (ja) | 1987-10-13 | 1987-10-13 | 超音波モータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987156395U JPH0717276Y2 (ja) | 1987-10-13 | 1987-10-13 | 超音波モータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0161894U JPH0161894U (ja) | 1989-04-20 |
JPH0717276Y2 true JPH0717276Y2 (ja) | 1995-04-19 |
Family
ID=31434895
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987156395U Expired - Lifetime JPH0717276Y2 (ja) | 1987-10-13 | 1987-10-13 | 超音波モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0717276Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2563325B2 (ja) * | 1987-04-30 | 1996-12-11 | キヤノン株式会社 | 振動波駆動装置 |
-
1987
- 1987-10-13 JP JP1987156395U patent/JPH0717276Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0161894U (ja) | 1989-04-20 |
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