JPH0721115Y2 - 超音波駆動装置 - Google Patents
超音波駆動装置Info
- Publication number
- JPH0721115Y2 JPH0721115Y2 JP1988043456U JP4345688U JPH0721115Y2 JP H0721115 Y2 JPH0721115 Y2 JP H0721115Y2 JP 1988043456 U JP1988043456 U JP 1988043456U JP 4345688 U JP4345688 U JP 4345688U JP H0721115 Y2 JPH0721115 Y2 JP H0721115Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ultrasonic
- epoxy resin
- traveling wave
- elliptical vibration
- ultrasonic transducer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、超音波振動子に発生する楕円振動または進行
波を効率良く金属の被駆動体に伝達する超音波駆動装置
に関する。
波を効率良く金属の被駆動体に伝達する超音波駆動装置
に関する。
[従来技術] 本出願人はセラミックからなるリング型の超音波振動子
の内面及び外面の電極をそれぞれ分割した超音波駆動装
置を提案した(特願昭62-180254号参照)。第7図を参
照すると、リング型の超音波振動子1は外面電極及び内
面電極をそれぞれ2分割して分割電極2a、2b、3a、3bを
構成し、それらの分割電極2a、2bの隙間4a、4bと分割電
極3a、3bの隙間5a、5bの位置を互いにずらして設ける。
そして、分割電極2aと3aに交流電圧を印加すると、これ
らの分割極2a、3aがずれていることにより超音波振動子
1の端面または側面に矢印Aの方向の楕円振動または進
行波が発生し、分割電極2aと3bに交流電圧を印加する
と、矢印Bの方向に楕円振動または進行波が発生する。
また、分割電極2bと3aに交流電圧を印加すると、矢印B
の方向の楕円振動または進行波が発生し、分割電極2bと
3bに交流電圧を印加すると、矢印Aの方向の楕円振動ま
たは進行波が発生する。
の内面及び外面の電極をそれぞれ分割した超音波駆動装
置を提案した(特願昭62-180254号参照)。第7図を参
照すると、リング型の超音波振動子1は外面電極及び内
面電極をそれぞれ2分割して分割電極2a、2b、3a、3bを
構成し、それらの分割電極2a、2bの隙間4a、4bと分割電
極3a、3bの隙間5a、5bの位置を互いにずらして設ける。
そして、分割電極2aと3aに交流電圧を印加すると、これ
らの分割極2a、3aがずれていることにより超音波振動子
1の端面または側面に矢印Aの方向の楕円振動または進
行波が発生し、分割電極2aと3bに交流電圧を印加する
と、矢印Bの方向に楕円振動または進行波が発生する。
また、分割電極2bと3aに交流電圧を印加すると、矢印B
の方向の楕円振動または進行波が発生し、分割電極2bと
3bに交流電圧を印加すると、矢印Aの方向の楕円振動ま
たは進行波が発生する。
[考案が解決しようとする課題] このように構成された超音波振動子1の端面に、第7図
に示すように回転軸6′がベアリングで支持された金属
の被駆動体6をばね等で圧接すると、超音波振動子1の
端面は堅いセラミックが露出しているため、金属の被駆
動体6が超音波振動子1の端面でスリップして、被駆動
体6から回転トルクが強く取り出せないという欠点があ
った。
に示すように回転軸6′がベアリングで支持された金属
の被駆動体6をばね等で圧接すると、超音波振動子1の
端面は堅いセラミックが露出しているため、金属の被駆
動体6が超音波振動子1の端面でスリップして、被駆動
体6から回転トルクが強く取り出せないという欠点があ
った。
本考案は、超音波振動子の端面にエポキシ樹脂を塗布す
るか、薄いエポキシ樹脂を接着することにより、金属の
被駆動体がスリップしないようにしてトルクを増大させ
るようにした超音波駆動装置を提供することを目的とし
ている。
るか、薄いエポキシ樹脂を接着することにより、金属の
被駆動体がスリップしないようにしてトルクを増大させ
るようにした超音波駆動装置を提供することを目的とし
ている。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本考案の超音波駆動装置に
おいては、楕円振動または進行波を発生するセラミック
スの超音波振動子に金属の披駆動体を接触させることに
より、該披駆動体を前記超音波振動子の楕円振動または
進行波で回転するようにした超音波振動装置において、
前記超音波振動子の前記披駆動体との接触面にエポキシ
樹脂またはフェール樹脂を塗布するか、薄いエポキシ樹
脂を接着するものである。
おいては、楕円振動または進行波を発生するセラミック
スの超音波振動子に金属の披駆動体を接触させることに
より、該披駆動体を前記超音波振動子の楕円振動または
進行波で回転するようにした超音波振動装置において、
前記超音波振動子の前記披駆動体との接触面にエポキシ
樹脂またはフェール樹脂を塗布するか、薄いエポキシ樹
脂を接着するものである。
また、前記披駆動体の前記超音波振動子との接触面にエ
ポキシ樹脂またはフェノール樹脂を塗布するか、薄いエ
ポキシ樹脂を接着するものである。
ポキシ樹脂またはフェノール樹脂を塗布するか、薄いエ
ポキシ樹脂を接着するものである。
[作用] 上記のように構成した超音波駆動装置の超音波振動子の
端面または金属の被駆動体の接触面にエポキシ樹脂また
はフェノール樹脂を塗布または接着することにより、接
触部分の摩擦が大きくなるため、超音波振動子に発生し
た楕円振動または進行波によって被駆動体が滑らかに移
動され、大きなトルクが得られる。
端面または金属の被駆動体の接触面にエポキシ樹脂また
はフェノール樹脂を塗布または接着することにより、接
触部分の摩擦が大きくなるため、超音波振動子に発生し
た楕円振動または進行波によって被駆動体が滑らかに移
動され、大きなトルクが得られる。
[実施例] 第1図を参照すると、超音波振動子1は前述のように電
極が分割され、それぞれ電極を選択して印加すると、端
面にまたは側面に楕円振動または進行波が発生する。こ
の超音波振動子1の端面にエポキシ樹脂7を塗布する
か、薄いエポキシ樹脂またはフェノール樹脂7を接着す
る。そして、このエポキシ樹脂またはフェノール樹脂7
の上に金属の被駆動体6を圧接する。
極が分割され、それぞれ電極を選択して印加すると、端
面にまたは側面に楕円振動または進行波が発生する。こ
の超音波振動子1の端面にエポキシ樹脂7を塗布する
か、薄いエポキシ樹脂またはフェノール樹脂7を接着す
る。そして、このエポキシ樹脂またはフェノール樹脂7
の上に金属の被駆動体6を圧接する。
上記のように構成した超音波振動子1の端面に楕円振動
を発生すると、第2図に示すように超音波振動子1の端
面とエポキシ樹脂またはフェノール樹脂7が共に楕円振
動または進行波によって振動する。ここで、エポキシ樹
脂7の山の頂面7′がつぶれるため、金属の被駆動体6
との接触面積が大きくなり、従って、接触部分の摩擦が
大きくなるため、超音波振動子に発生した楕円振動また
は進行波によって被駆動体が滑らかに移動され、大きな
トルクが得られる。
を発生すると、第2図に示すように超音波振動子1の端
面とエポキシ樹脂またはフェノール樹脂7が共に楕円振
動または進行波によって振動する。ここで、エポキシ樹
脂7の山の頂面7′がつぶれるため、金属の被駆動体6
との接触面積が大きくなり、従って、接触部分の摩擦が
大きくなるため、超音波振動子に発生した楕円振動また
は進行波によって被駆動体が滑らかに移動され、大きな
トルクが得られる。
また、第3図を参照すると、金属の被駆動体6の接触面
にエポキシ樹脂またはフェノール樹脂7を塗布するか、
薄いエポキシ樹脂またはフェノール樹脂7を接着し、こ
のエポキシ樹脂またはフェノール樹脂7の面を超音波振
動子1の端面に圧接する。
にエポキシ樹脂またはフェノール樹脂7を塗布するか、
薄いエポキシ樹脂またはフェノール樹脂7を接着し、こ
のエポキシ樹脂またはフェノール樹脂7の面を超音波振
動子1の端面に圧接する。
このように構成した超音波駆動装置では、第4図に示す
ように、超音波振動子1に発生する楕円振動または進行
波による端面の凸部がエポキシ樹脂またはフェノール樹
脂7を圧接するため、エポキシ樹脂またはフェノール樹
脂7と超音波振動子1の端面との接触部分の摩擦が大き
くなるため、超音波振動子に発生した楕円振動または進
行波によって被駆動体が滑からに移動され、大きなトル
クが得られる。
ように、超音波振動子1に発生する楕円振動または進行
波による端面の凸部がエポキシ樹脂またはフェノール樹
脂7を圧接するため、エポキシ樹脂またはフェノール樹
脂7と超音波振動子1の端面との接触部分の摩擦が大き
くなるため、超音波振動子に発生した楕円振動または進
行波によって被駆動体が滑からに移動され、大きなトル
クが得られる。
なお、超音波駆動装置はリング型の超音波振動子1の端
面ばかりでなく、第5図に示すように超音波振動子1の
内面の角を削った部分1′に被駆動体6の傾斜面6″を
接触させてもよい。この例においても、超音波振動子1
の部分1′または被駆動体6の傾斜面6″にエポキシ樹
脂またはフェノール樹脂7を塗布または接着すればよ
い。また、超音波駆動装置は上記のものに限らず、楕円
振動または進行波を発生する他の構成の超音波駆動装置
にも使用することができる。
面ばかりでなく、第5図に示すように超音波振動子1の
内面の角を削った部分1′に被駆動体6の傾斜面6″を
接触させてもよい。この例においても、超音波振動子1
の部分1′または被駆動体6の傾斜面6″にエポキシ樹
脂またはフェノール樹脂7を塗布または接着すればよ
い。また、超音波駆動装置は上記のものに限らず、楕円
振動または進行波を発生する他の構成の超音波駆動装置
にも使用することができる。
[考案の効果] 本考案は、上記のように構成されているので、超音波振
動子に発生した楕円振動または進行波がに被駆動体を滑
らかに駆動し、従って大きなトルクが得られるという利
点がある。
動子に発生した楕円振動または進行波がに被駆動体を滑
らかに駆動し、従って大きなトルクが得られるという利
点がある。
第1図は本考案の実施例の超音波駆動装置の超音波振動
子側面断面図、第2図は第1図の超音波駆動装置の動作
説明図、第3図は本考案の他の実施例の超音波駆動装置
の断面図、第4図は第3図の超音波駆動装置の動作説明
図、第5図は本考案のさらに他の実施例の超音波駆動装
置の側面断面図、第6図は本出願人が提案した超音波振
動子の斜視図、第7図は第6図の超音波振動子を使用し
た超音波駆動装置の側面図である。 1……超音波振動子、6……被駆動体、7……エポキシ
樹脂またはフェノール樹脂。
子側面断面図、第2図は第1図の超音波駆動装置の動作
説明図、第3図は本考案の他の実施例の超音波駆動装置
の断面図、第4図は第3図の超音波駆動装置の動作説明
図、第5図は本考案のさらに他の実施例の超音波駆動装
置の側面断面図、第6図は本出願人が提案した超音波振
動子の斜視図、第7図は第6図の超音波振動子を使用し
た超音波駆動装置の側面図である。 1……超音波振動子、6……被駆動体、7……エポキシ
樹脂またはフェノール樹脂。
Claims (2)
- 【請求項1】楕円振動または進行波を発生するセラミッ
クスの超音波振動子に金属の披駆動体を接触させること
により、該披駆動体を前記超音波振動子の楕円振動また
は進行波で回転するようにした超音波振動装置におい
て、前記超音波振動子の前記披駆動体との接触面にエポ
キシ樹脂またはフェール樹脂を塗布するか、薄いエポキ
シ樹脂を接着することを特徴とする超音波駆動装置。 - 【請求項2】前記披駆動体の前記超音波振動子との接触
面にエポキシ樹脂またはフェノール樹脂を塗布するか、
薄いエポキシ樹脂を接着することを特徴とする実用新案
登録請求の範囲第1項記載の超音波駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988043456U JPH0721115Y2 (ja) | 1988-03-31 | 1988-03-31 | 超音波駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988043456U JPH0721115Y2 (ja) | 1988-03-31 | 1988-03-31 | 超音波駆動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01147694U JPH01147694U (ja) | 1989-10-12 |
JPH0721115Y2 true JPH0721115Y2 (ja) | 1995-05-15 |
Family
ID=31269851
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988043456U Expired - Lifetime JPH0721115Y2 (ja) | 1988-03-31 | 1988-03-31 | 超音波駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0721115Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015525557A (ja) * | 2012-06-15 | 2015-09-03 | コミッサリア ア レネルジー アトミーク エ オ ゼネルジ ザルタナテイヴ | 超音波モータのためのアクチュエータ及び少なくとも1つの当該アクチュエータを備えた超音波モータ |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5858780A (ja) * | 1981-10-02 | 1983-04-07 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電歪素子 |
JPS5867085A (ja) * | 1981-10-16 | 1983-04-21 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 変位素子 |
-
1988
- 1988-03-31 JP JP1988043456U patent/JPH0721115Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5858780A (ja) * | 1981-10-02 | 1983-04-07 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電歪素子 |
JPS5867085A (ja) * | 1981-10-16 | 1983-04-21 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 変位素子 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015525557A (ja) * | 2012-06-15 | 2015-09-03 | コミッサリア ア レネルジー アトミーク エ オ ゼネルジ ザルタナテイヴ | 超音波モータのためのアクチュエータ及び少なくとも1つの当該アクチュエータを備えた超音波モータ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01147694U (ja) | 1989-10-12 |
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