JPH088369Y2 - 波動歯車装置 - Google Patents

波動歯車装置

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JPH088369Y2
JPH088369Y2 JP1989064117U JP6411789U JPH088369Y2 JP H088369 Y2 JPH088369 Y2 JP H088369Y2 JP 1989064117 U JP1989064117 U JP 1989064117U JP 6411789 U JP6411789 U JP 6411789U JP H088369 Y2 JPH088369 Y2 JP H088369Y2
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JP
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input shaft
wave
peripheral surface
fitted
diameter portion
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JP1989064117U
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芳秀 清沢
俊実 山田
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Harmonic Drive Systems Inc
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Harmonic Drive Systems Inc
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は波動歯車装置、特に波動発生器を改良した波
動歯車装置に関する。
〔従来の技術〕
代表的な波動歯車装置は、剛性円形内歯車と、この内
歯車の内側に設けられ該内歯車に二箇所で噛み合うよう
に非円形(多くの場合、楕円形)に変形され、内歯車の
歯数より2n(nは正の整数)少ない歯数を有する可撓性
外歯車と、該可撓性外歯車の内側に嵌合して該可撓性外
歯車を楕円形に撓ませる波動発生器とからなる。例え
ば、剛性円形内歯車を固定して、波動発生器に連結した
入力軸を回転させ、波動発生器を回転させると楕円形に
弾性変形している可撓性外歯車と剛性円形内歯車との噛
み合い位置が順次移動する。波動発生器が1回転する
と、可撓性外歯車は、剛性円形内歯車より歯数が2n少な
い分だけ波動発生器の回転方向と逆の方向に移動し、こ
の動きを出力として可撓性外歯車に連結した出力軸から
取り出すことができる。
波動発生器としては、楕円形形状の板部材と該部材の
外周に嵌合された可撓性軸受とからなるものが多く用い
られている。
〔考案が解決しようとする課題〕
この波動発生器を構成する楕円形状板部材には入力軸
取付用の内孔が設けられる。しかし、この内孔の内径を
大きく取り過ぎると外周に嵌合されている軸受の押圧力
や波動歯車装置のトルクによるラジアル荷重によって板
部材が変形を受けるおそれが生じる。板部材が変形する
と内孔もともに変形し、装置の強度その他フレクスプラ
インとサーキュラスプラインとの噛み合い等に影響を及
ぼすため、内孔の内径を大きくするのには限度があっ
た。
内孔の内径を大きくすることができれば、板部材に連
結された入力軸と可撓性外歯車に連結された出力軸とを
同心に保ちつつ、波動歯車装置の同じ側から突出させる
ことができる等多くの設計上の利点が生じる。しかし、
前述のように内孔の内径には限度があるため、従来の波
動発生器の板部材には入力軸用の内孔が設けられている
だけであった。
本考案は、この点に鑑みてなされたものであり、装置
の強度低下を招くことなく波動発生器の内孔の内径を大
きく取ることができる波動歯車装置を提供することを目
的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この目的を達成するため、本考案に係る波動歯車装置
においては、従来の楕円形形状板部材に相当する部材を
分割式としている。すなわち、本考案にかかる波動歯車
装置における波動発生器は、外周には軸受を装着する凹
部を形成し、内周には中空部(多くの場合、円筒型の中
空部)を形成するように複数の環状部材を嵌合して一体
としたものと、その一体となった複数環状部材の外周の
凹部に装着される可撓性軸受とからなるものである。
〔作用〕 本考案の上記の構造によれば、波動発生器の強度を低
下させることなく、内孔の内径を大きくとることができ
る。
〔実施例〕
第1図に本考案に係る波動歯車装置の一実施例を示
す。波動歯車装置1はサーキュラスプライン2、カップ
型のフレクスプライン3およびフレクスプライン3を楕
円形に撓めてサーキュラスプライン2に部分的に噛み合
わせる波動発生器4からなる。波動発生器4は入力軸5
と、フレクスプライン3は出力軸6とそれぞれ連結して
いる。入力軸5は中空軸であり、軸受7を介して出力軸
6と同心に支持され、両軸は波動歯車装置1の同じ側か
ら突出している。サーキュラスプライン2は固定されて
いる。一方、フレクスプライン3は波動発生器4によっ
て楕円形に変形されており、前述のように、入力軸5が
回転するとフレクスプライン3とサーキュラスプライン
2との噛み合い位置が順次移動する。フレクスプライン
3はサーキュラスプライン2よりも歯数が少ないので、
その少ない分だけ波動発生器4の回転方向と逆の方向に
移動し、この動きを出力軸6から出力として取り出すこ
とができる。
この波動歯車装置1において、波動発生器4は波動発
生部材8と波動発生部材8の外周に嵌合する可撓性軸受
9とからなる。波動発生部材8は分割式となっており、
外周の形状が楕円形である二つの環状部材8a、8bとを嵌
合してなる。この二つの環状部材8a、8bは、軸受9を外
周に装着した後、接着剤、圧着その他適当な接着手段を
用いて接合される。
波動発生部材8は、二つの環状部材8a、8bが嵌合する
ことによって、その外周には軸受9を装着するための楕
円形状の軸受用溝10が形成されるようになっている。こ
の軸受用溝10に軸受9が嵌合して波動発生部材8はフレ
クスプライン3を楕円形に撓めることができる。
また、波動発生部材8の内周には円筒状の中空部11が
形成されるようになっている。波動発生部材8を分割式
とすることにより、後述するように、強度を低下させる
ことなく中空部11の外径を大きくとることが可能にな
り、第1図に示すように、例えば、入力軸5を中空軸と
し、出力軸6を入力軸5の内部に同心に配置し、両軸を
波動歯車装置1の同じ側から取り出すことができる。
波動発生部材8を構成する二つの環状部材8a、8bには
外径を大きく形成した拡大径部8c、8dが形成されてい
る。この拡大径部8c、8dによって環状部材8a、8bの断面
係数が大きくなり、従って、作用する応力も小さくなる
ので波動発生器4は変形しにくくなり、その強度も従来
のものと比べても低下しない。
本考案は、以上の実施例に限定されるものではなく、
実用新案登録請求の範囲に記載された考案の範囲内にお
いて種々の変更が可能であり、それらも本考案の範囲内
に包含されるものである。
例えば、波動発生部材8は、本実施例のように二分割
式である必要はなく、二以上の数に分割する形式として
もよい。
また、拡大径部8c、8dも環状部材8a、8bの双方に設け
ることは必ずしも必要ではなく、どちらか一方にあるだ
けでもよい。
〔考案の効果〕
本考案に係る波動歯車装置によって、装置の強度低下
を招くことなく、波動発生器の内孔の内径を大きく取る
ことができ、例えば、入力軸と出力軸とを波動歯車装置
の一方の側に配置できる等の設計上の利点を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る波動歯車装置の断面図である。 〔符号の説明〕 1…波動歯車装置、2…サーキュラスプライン 3…フレクスプライン、4…波動発生器 5…入力軸、6…出力軸 7…軸受、8…波動発生部材 8a、8b…環状部材、8c、8d…拡大径部 9…軸受、10…軸受用溝 11…中空部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】サーキュラスプライン(2)、フレクスプ
    ライン(3)および前記フレクスプライン(3)を非円
    形に撓めて前記サーキュラスプライン(2)に部分的に
    噛み合わせる波動発生器(4)からなる波動歯車装置
    (1)において、 前記波動発生器(4)は、嵌合して一体となり、外周に
    は軸受(9)を装着する軸受用溝(10)を形成し、内周
    には中空部を形成する第1および第2の環状部材(8a、
    8b)と、一体となったこれらの環状部材(8a、8b)の外
    周の前記軸受用溝(10)に装着される可撓性軸受(9)
    とを有し、 前記第1の環状部材(8a)は、断面剛性を高めるための
    拡大径部(8c)と、前記第2の環状部材(8b)の側と嵌
    合させるための小径部分と、入力軸(5)が嵌め込まれ
    て直接に当該入力軸(5)の外周面によって支持される
    内周面とを備え、 前記第2の環状部材(8b)は、断面剛性を高めるための
    拡大径部(8d)と、外周面が前記軸受用溝(10)の底を
    規定していると共に前記第1の環状部材(8a)の前記小
    径部分が内側に嵌め込まれる小径部分と、前記入力軸
    (5)が嵌め込まれて直接に当該入力軸(5)の外周面
    によって支持される内周面とを備え、 前記入力軸(5)は中空軸であり、当該入力軸(5)の
    中空部分には、回転自在の状態で回転出力軸(6)が同
    心状に配置されていることを特徴とする波動歯車装置
    (1)。
JP1989064117U 1989-06-01 1989-06-01 波動歯車装置 Expired - Lifetime JPH088369Y2 (ja)

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JP1989064117U JPH088369Y2 (ja) 1989-06-01 1989-06-01 波動歯車装置

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Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH032945U JPH032945U (ja) 1991-01-11
JPH088369Y2 true JPH088369Y2 (ja) 1996-03-06

Family

ID=31594769

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JPS62114246U (ja) * 1986-01-10 1987-07-21

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