JPH07283676A - 振動子の製造方法 - Google Patents

振動子の製造方法

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JPH07283676A
JPH07283676A JP7321694A JP7321694A JPH07283676A JP H07283676 A JPH07283676 A JP H07283676A JP 7321694 A JP7321694 A JP 7321694A JP 7321694 A JP7321694 A JP 7321694A JP H07283676 A JPH07283676 A JP H07283676A
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JP
Japan
Prior art keywords
hole
diaphragm
cover
annealing
conductor
Prior art date
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Pending
Application number
JP7321694A
Other languages
English (en)
Inventor
Junji Oishi
純司 大石
Tetsuo Shimamura
徹郎 島村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP7321694A priority Critical patent/JPH07283676A/ja
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  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は振動子に関するもので、振動特性の
劣化を防止するものである。 【構成】 そしてこの目的を達成するために本発明は、
カバー3の貫通孔16,17の形成後にアニールを行
い、このアニール後に貫通孔16,17内に導体18を
付着させるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水晶等の振動子の製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種振動子は、振動板と、この
振動板の表、裏面を覆うとともに、その外周部で前記振
動板の外周部を挟持した第1、第2のカバーとを備え、
前記振動板は、前記第1、第2のカバーによる挟持部内
方に舌片状の振動部を有し、この振動部の表、裏面には
励振用電極を形成していた。
【0003】従来振動部の表、裏面の励振用電極と第
1、第2のカバー外の外部電極との接続は、第1、ある
いは第2のカバーに設けた貫通孔内の導体を介して行っ
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例で問題とな
るのは、貫通孔に設けた導体にピンホールが生じ、その
ピンホールを介して第1、第2のカバー内に水分が浸入
し、その結果として振動特性を劣化させたり、貫通孔内
の導体を剥離させてしまうということであった。すなわ
ち、上記第1あるいは第2のカバーに貫通孔を形成する
際に、その壁面にはどうしてもクラックが形成されてし
まう。
【0005】このクラック内には空気が存在しているの
で、周囲温度の上昇がおきると膨張し、その開口部に位
置する導体を破り、ピンホールを生じさせてしまうので
ある。その結果として、このピンホールとクラックを介
して第1、第2のカバー内に水分が浸入したりしてしま
うのである。そこで本発明は、貫通孔内の導体にピンホ
ールが形成されないようにすることを目的とするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そしてこの目的を達成す
るために本発明は、第1、第2のカバーの貫通孔の形成
後にアニールを行い、このアニール後に貫通孔内に導体
を付着させるものである。
【0007】
【作用】以上の構成とすれば、アニールにより、貫通孔
の壁面に形成されていたクラックは消失することとなる
ので、以後周囲温度の上昇がおきてもその壁面上に形成
した導体にピンホールが発生することはなく、この結果
として浸入水分によって振動子の振動特性が劣化した
り、貫通孔内導体が剥離したりすることもなくなる。
【0008】
【実施例】図1において1は振動板で、板厚100μm
の水晶板で構成されている。振動板1の表、裏面には、
板厚400μmの水晶板よりなるカバーが直接接合され
ている。尚、この図1における4,5は外部電極で、カ
バー3の裏面の対角線部分に配置されている。前記振動
板1は、図2及び図3に示すように、その内方にU字状
の切溝6が形成され、これにより舌片状の振動部7が形
成されている。この振動部7の表、裏面には、励振用電
極8,9が形成され、各々振動部7の根元部分10を介
してそのリード電極11,12が引き出されている。こ
の内リード電極11の端部は、図2から図6に示すごと
く、振動板1をスルーホール13により貫通し、その後
図3に示すごとく振動部7の側方を通って根元部10の
反対側に延長されて接続部14を形成している。またリ
ード電極12は、根元部10側において接続部15を形
成している。そしてこれらの接続部14,15に対応す
るカバー3に形成された貫通孔16,17内の導体18
を介して各々外部電極4,5に接続されている。尚カバ
ー2,3は、その外周部で振動板1の表、裏面の外周部
を挟持し、また直接接合されているものであるが、それ
は振動板1の切溝6の外周部において接合されているの
であって、リード電極11が振動部7の側方を通過して
いる部分については、その外方においてカバー3と接合
されている。そして、このように振動板1の裏面側にお
いて、振動部7の側方に、リード電極11を形成するた
めに、図5、図6から明らかなように、振動板1は、カ
バー2,3との挟持部分だけを板厚を厚くし、振動部7
及びリード電極11,12を形成する部分などは、エッ
チングによりその板厚を薄くしている。図4は、このエ
ッチング工程後の振動板1を明確に表しており、枠線1
9に対応する裏面部分がエッチングによりその板厚が薄
くなっているのである。また、この枠線19の外周部分
がカバー2,3によって挟持接合される部分であり、こ
の図4からも明らかなように、振動板1の長手方向側の
挟持幅20は、短方向の挟持幅21よりも広くしてい
る。
【0009】また図3のごとくリード電極11を振動部
7の側方に設けたので、当然のこととして、振動部7
は、振動板1の中心部より一方側へずれている。
【0010】尚、根元部分10における切溝6の切込み
は図4のごとく、半円形状となっており、これにより過
大な衝撃が加わった際にも、クラックが生じにくくなる
のである。
【0011】図7は貫通孔17部分(16部分も同様)
を示しており、この貫通孔17はカバー3の単板状態で
サンドブラスト加工により設けられたものであって、略
円錐台形状をしている。このカバー3は上記サンドブラ
スト加工後に純水で洗浄し、表面および貫通孔17内の
埃等を除去する。そしてその後水晶製のカバー3の相転
移点である573℃よりも低い500℃で1時間アニー
ルを行った。このアニールの結果貫通孔17形成時にそ
の内壁面に形成されたクラックは消失することとなる。
【0012】そしてこの状態で蒸着またはスパッタによ
り導体18を貫通孔17内に付着させる。導体18はこ
の時接続部14上にも積層され、ある程度の厚みを持つ
こととなり、これにより振動板1とカバー3との間を埋
め、結果的に貫通孔17を閉口してしまう。
【0013】
【発明の効果】以上のように本発明は、第1、第2のカ
バーの貫通孔の形成後にアニールを行い、このアニール
後に貫通孔内に導体を付着させるものである。
【0014】そして以上の構成とすれば、アニールによ
り、貫通孔の壁面に形成されていたクラックは消失する
こととなるので、以後周囲温度の上昇がおきてもその壁
面上に形成した導体にピンホールが発生することはな
く、この結果として浸入水分によって振動子の振動特性
が劣化したり、貫通孔内導体が剥離したりすることもな
くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の斜視図
【図2】その分解斜視図
【図3】その分解斜視図
【図4】振動板の上面図
【図5】図4の振動板にカバー2,3を接合した振動子
のA−A断面図
【図6】図4の振動板にカバー2,3を接合した振動子
のB−B断面図
【図7】カバー3の要部断面図
【符号の説明】
1 振動板 2 カバー 3 カバー 7 振動部 9 励振用電極 10 根元部 11 リード電極 12 リード電極 14 接続部 15 接続部 16 貫通孔 17 貫通孔 18 導体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動板と、この振動板の表、裏面を覆う
    とともに、その外周部で前記振動板の外周部を挟持した
    第1、第2のカバーとを備え、前記振動板は、前記第
    1、第2のカバーによる挟持部内方に舌片状の振動部を
    有し、この振動部の表、裏面には励振用電極を形成し、
    これらの表、裏面の励振用電極からはそれぞれ振動部の
    根元部分を介してリード電極を引出し、これら表、裏の
    リード電極は前記第1、あるいは第2のカバーの貫通孔
    内に設けた導体を介してそれぞれ第1、第2の外部電極
    と導通させた振動子において、前記第1、または第2の
    カバーは貫通孔の形成後にアニールを行い、このアニー
    ル後に貫通孔内に導体を付着させる振動子の製造方法。
  2. 【請求項2】 貫通孔の形成後に洗浄を行い、この洗浄
    後にアニールを行う請求項1に記載の振動子の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 アニールは振動板の相転移点よりも低温
    で行う請求項1に記載の振動子の製造方法。
  4. 【請求項4】 振動板として水晶板を用い、略500℃
    でアニールを行う請求項3に記載の振動子の製造方法。
JP7321694A 1994-04-12 1994-04-12 振動子の製造方法 Pending JPH07283676A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006180247A (ja) * 2004-12-22 2006-07-06 Seiko Epson Corp 弾性表面波素子、電子機器、及び弾性表面波素子の励振空間形成方法
JP2010081127A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Seiko Instruments Inc 水晶発振子および水晶発振子の製造方法

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