JPH0728296Y2 - 取付金具 - Google Patents
取付金具Info
- Publication number
- JPH0728296Y2 JPH0728296Y2 JP2245890U JP2245890U JPH0728296Y2 JP H0728296 Y2 JPH0728296 Y2 JP H0728296Y2 JP 2245890 U JP2245890 U JP 2245890U JP 2245890 U JP2245890 U JP 2245890U JP H0728296 Y2 JPH0728296 Y2 JP H0728296Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piece
- hole
- decorative panel
- mounting bracket
- attached
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Finishing Walls (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、化粧パネル等の被取付物を、構造躯体等の
壁面に固定する際に用いる取付金具に関するものであ
る。
壁面に固定する際に用いる取付金具に関するものであ
る。
一般に、コンクリート構造物等においては、その内外壁
に、表面模様付の化粧パネル等を取り付け美観を高める
ことが行われている。このような化粧パネルの取り付け
は、金具等を用いて化粧パネルを構造躯体の壁面に、直
接または間隔をあけて固定する方法によつて行われてい
る。上記方法の一例としては、第4図に示すように、化
粧パネル1の四隅に穴部2を設けておき、釘3をこの穴
部2に挿通させた状態で構造躯体4に打ち込むことによ
り化粧パネル1を直接構造躯体4に固定する方法や、第
5図に示すように、上下に挟持部が形成された取付金具
5の一方側を化粧パネル1の端部に取り付け、この取付
金具5の他方側を釘3で構造躯体4に固着することによ
り化粧パネル1を構造躯体4に固定する方法、または、
第6図および第7図に示すように、構造躯体4の表面に
断面形状がL字状の固定金具6を固定し、その先端に、
上下にピン7が突設された取付板8をボルト9およびナ
ツト10を介して取り付け、上記ピン7に、予め端面に係
合穴11が穿設された化粧パネル1の上記係合穴11を係合
させることにより、化粧パネル1を構造躯体4から間隔
を保つた状態で固定する方法等がある。
に、表面模様付の化粧パネル等を取り付け美観を高める
ことが行われている。このような化粧パネルの取り付け
は、金具等を用いて化粧パネルを構造躯体の壁面に、直
接または間隔をあけて固定する方法によつて行われてい
る。上記方法の一例としては、第4図に示すように、化
粧パネル1の四隅に穴部2を設けておき、釘3をこの穴
部2に挿通させた状態で構造躯体4に打ち込むことによ
り化粧パネル1を直接構造躯体4に固定する方法や、第
5図に示すように、上下に挟持部が形成された取付金具
5の一方側を化粧パネル1の端部に取り付け、この取付
金具5の他方側を釘3で構造躯体4に固着することによ
り化粧パネル1を構造躯体4に固定する方法、または、
第6図および第7図に示すように、構造躯体4の表面に
断面形状がL字状の固定金具6を固定し、その先端に、
上下にピン7が突設された取付板8をボルト9およびナ
ツト10を介して取り付け、上記ピン7に、予め端面に係
合穴11が穿設された化粧パネル1の上記係合穴11を係合
させることにより、化粧パネル1を構造躯体4から間隔
を保つた状態で固定する方法等がある。
しかしながら、上記の各方法では、構造躯体の壁面が凹
凸になつている場合、化粧パネル1の表面もその壁面の
凹凸に沿つた凹凸になり、不揃いで美観上好ましくない
という問題がある。また、上記化粧パネル1の表面を揃
えるためには、壁面と化粧パネル1の裏面との間にスペ
ーサーを入れたり、化粧パネルを一枚づつ位置決めしな
がら取り付ける等しなければならず、取り付け操作が煩
雑になるという問題がある。そこで本考案者らは、化粧
パネルを構造躯体等の壁面に適正状態で固定することの
できる取付金具として、第8図に示すような取付金具12
を考案し、すでに出願している(実願平1−59975号
(実開平2−150339号公報))。
凸になつている場合、化粧パネル1の表面もその壁面の
凹凸に沿つた凹凸になり、不揃いで美観上好ましくない
という問題がある。また、上記化粧パネル1の表面を揃
えるためには、壁面と化粧パネル1の裏面との間にスペ
ーサーを入れたり、化粧パネルを一枚づつ位置決めしな
がら取り付ける等しなければならず、取り付け操作が煩
雑になるという問題がある。そこで本考案者らは、化粧
パネルを構造躯体等の壁面に適正状態で固定することの
できる取付金具として、第8図に示すような取付金具12
を考案し、すでに出願している(実願平1−59975号
(実開平2−150339号公報))。
この取付金具12は、アングル13の縦片13aに設けた取付
け孔14を介してボルト等で壁面に固定できるようになつ
ており、アングル13の横片13bには、丸孔(図では隠れ
て見えない)および長孔15が穿設されている。そして、
調節片16の後端部を上記丸孔に軸着するとともに、調節
片17の後端部を長孔15に軸着し、調節片16,17の先端部
を重ね合わせた状態で、その重なつた部分にボルト18を
挿通し、ボルト18の胴部に固定部19を形成している。し
たがつて、調節片17の後端部を長孔15の任意の位置に位
置決めすることにより、固定部19を前後に位置調節し、
固定部19に固定される被取付物の表面を揃えることがで
きるようになつている。
け孔14を介してボルト等で壁面に固定できるようになつ
ており、アングル13の横片13bには、丸孔(図では隠れ
て見えない)および長孔15が穿設されている。そして、
調節片16の後端部を上記丸孔に軸着するとともに、調節
片17の後端部を長孔15に軸着し、調節片16,17の先端部
を重ね合わせた状態で、その重なつた部分にボルト18を
挿通し、ボルト18の胴部に固定部19を形成している。し
たがつて、調節片17の後端部を長孔15の任意の位置に位
置決めすることにより、固定部19を前後に位置調節し、
固定部19に固定される被取付物の表面を揃えることがで
きるようになつている。
しかしながら、この取付金具12では、調節片17の後端部
を長孔15に沿つて移動させる際に、固定部18が前後に移
動するだけでなく左右方向にも移動するようになる。そ
の結果、アングル13に、水平方向に回転するような力が
加わり、アングル13を壁面に固定するボルトがゆるんで
アングル13と壁面との結合が解除され、アングル13の位
置がずれてしまうという問題が生じている。
を長孔15に沿つて移動させる際に、固定部18が前後に移
動するだけでなく左右方向にも移動するようになる。そ
の結果、アングル13に、水平方向に回転するような力が
加わり、アングル13を壁面に固定するボルトがゆるんで
アングル13と壁面との結合が解除され、アングル13の位
置がずれてしまうという問題が生じている。
この考案は、このような事情に鑑みなされたもので、固
定部の位置調節をする際、固定部がアングルに対して前
後方向のみに移動するようにすることにより、位置ずれ
がなくなる取付金具の提供をその目的とする。
定部の位置調節をする際、固定部がアングルに対して前
後方向のみに移動するようにすることにより、位置ずれ
がなくなる取付金具の提供をその目的とする。
上記の目的を達成するため、この考案の取付金具は、縦
断面形状がL字状のアングルの縦片に上下に延びる取り
付け用孔を穿設し、横片における縦片に沿う一端側に丸
孔を穿設するとともに、他端側に縦片に沿つて左右に延
びる長孔を穿設し、上記長孔に、その長孔の任意の位置
に固定可能な軸体を介して板状調節片の後端部を軸着
し、この調節片の前端側に被取付物の固定部を形成する
とともに、上記調節片における軸着部と固定部との中間
部分に丸孔を穿設し、上記横片の丸孔と調節片の丸孔と
の間に、上記軸着部と固定部との間の長さの略1/2の長
さに設定された係合片を架け渡し、その端部をそれぞれ
上記両丸孔に回動自在の状態で連結したという構成をと
る。
断面形状がL字状のアングルの縦片に上下に延びる取り
付け用孔を穿設し、横片における縦片に沿う一端側に丸
孔を穿設するとともに、他端側に縦片に沿つて左右に延
びる長孔を穿設し、上記長孔に、その長孔の任意の位置
に固定可能な軸体を介して板状調節片の後端部を軸着
し、この調節片の前端側に被取付物の固定部を形成する
とともに、上記調節片における軸着部と固定部との中間
部分に丸孔を穿設し、上記横片の丸孔と調節片の丸孔と
の間に、上記軸着部と固定部との間の長さの略1/2の長
さに設定された係合片を架け渡し、その端部をそれぞれ
上記両丸孔に回動自在の状態で連結したという構成をと
る。
すなわち、この考案の取付金具は、先端部に被取付物を
固定するための固定部が形成された板状調節片の後端部
をアングルの横片に設けられた長孔の任意の位置に固定
可能な状態で軸着している。そして、この板状調節片の
中央部に穿設された丸孔と、上記横片の丸孔との間に、
板状調節片における軸着部と固定部の間の長さの1/2の
長さに設定された係合片を架け渡し、その両端部を上記
両丸孔に回動自在に連結している。したがつて、固定部
をアングル側に位置させた場合、板状調節片と係合片が
重なり合つて横片の丸孔と固定部の位置が一致し、その
状態から固定部を前方に移動させていくと、板状調節片
の後端部が横片の丸孔に近づくようにスライド移動し、
固定部が左右方向に移動することなくアングルに対して
直角方向に移動するようになる。その結果、アングルに
回転するような力が加わつて固定用のボルトがゆるむと
いうようなことがなくなり、取付金具の位置ずれを防止
することができるようになる。
固定するための固定部が形成された板状調節片の後端部
をアングルの横片に設けられた長孔の任意の位置に固定
可能な状態で軸着している。そして、この板状調節片の
中央部に穿設された丸孔と、上記横片の丸孔との間に、
板状調節片における軸着部と固定部の間の長さの1/2の
長さに設定された係合片を架け渡し、その両端部を上記
両丸孔に回動自在に連結している。したがつて、固定部
をアングル側に位置させた場合、板状調節片と係合片が
重なり合つて横片の丸孔と固定部の位置が一致し、その
状態から固定部を前方に移動させていくと、板状調節片
の後端部が横片の丸孔に近づくようにスライド移動し、
固定部が左右方向に移動することなくアングルに対して
直角方向に移動するようになる。その結果、アングルに
回転するような力が加わつて固定用のボルトがゆるむと
いうようなことがなくなり、取付金具の位置ずれを防止
することができるようになる。
つぎに、この考案を実施例にもとづいて詳しく説明す
る。
る。
第1図はこの考案の一実施例を示している。すなわち、
この取付金具20はステンレスの鋼板で構成されており、
縦断面形状がL字状のアングル21と板状の調節片22と、
断面形状が略Z字状の係合片23を備えている。上記アン
グル21の縦片21aには上下に延びる長孔24が穿設され、
横片21bには一端側に丸孔25が、他端側に左右に延びる
長孔26がそれぞれ穿設されている。そして、上記調節片
22の下面後端部にはナツト27が合されたねじ棒28(第2
図参照)が垂設されており、上記ねじ棒28を長孔26に挿
通させその状態で上記ナツト27を締めることにより、調
節片22の後端部が横片21bの他端側に固定されている。2
9は調節片22の他端側における下面から前側面にかけて
配設された断面L字状の底上板であり、これによつて調
節片22が一端側を横片21bの上面から一定間隔を保たせ
た状態で支受されている。30は調節片22の上面先端部に
植立したナツト31付のねじ棒であり、調節片22における
ねじ棒28と30の中央部に丸孔32が穿設されている。係合
片23は、長さが調節片22におけるねじ棒28と丸孔32の間
および丸孔32とねじ棒30の間の長さと同じで、厚みが底
上板29と同じに設定されており、後端の垂下部23aを横
片21bの丸孔25に回転自在に係合させるとともに、前端
の直立部23bを調節片22の丸孔32に回動自在に係合させ
ている。なお、被取付物はその穴状取付部を上記ねじ棒
30に挿通させ、その状態でナツト31を締め付けることに
より取付金具20に固定されるようになつており、その固
定位置は、調節片22のねじ棒28と長孔26の係合位置を変
化させることにより前後に移動させ調節できるようにな
つている。
この取付金具20はステンレスの鋼板で構成されており、
縦断面形状がL字状のアングル21と板状の調節片22と、
断面形状が略Z字状の係合片23を備えている。上記アン
グル21の縦片21aには上下に延びる長孔24が穿設され、
横片21bには一端側に丸孔25が、他端側に左右に延びる
長孔26がそれぞれ穿設されている。そして、上記調節片
22の下面後端部にはナツト27が合されたねじ棒28(第2
図参照)が垂設されており、上記ねじ棒28を長孔26に挿
通させその状態で上記ナツト27を締めることにより、調
節片22の後端部が横片21bの他端側に固定されている。2
9は調節片22の他端側における下面から前側面にかけて
配設された断面L字状の底上板であり、これによつて調
節片22が一端側を横片21bの上面から一定間隔を保たせ
た状態で支受されている。30は調節片22の上面先端部に
植立したナツト31付のねじ棒であり、調節片22における
ねじ棒28と30の中央部に丸孔32が穿設されている。係合
片23は、長さが調節片22におけるねじ棒28と丸孔32の間
および丸孔32とねじ棒30の間の長さと同じで、厚みが底
上板29と同じに設定されており、後端の垂下部23aを横
片21bの丸孔25に回転自在に係合させるとともに、前端
の直立部23bを調節片22の丸孔32に回動自在に係合させ
ている。なお、被取付物はその穴状取付部を上記ねじ棒
30に挿通させ、その状態でナツト31を締め付けることに
より取付金具20に固定されるようになつており、その固
定位置は、調節片22のねじ棒28と長孔26の係合位置を変
化させることにより前後に移動させ調節できるようにな
つている。
この構成において、上記取付金具20は、第2図および第
3図に示すようにして、構造躯体4の壁面に取り付けら
れ、そのねじ棒30に、断面形状がL形の胴縁33を介して
化粧パネル34を固定している。すなわち、上記構造躯体
4の壁面には、左右上下に所定間隔でアンカーボルト35
が突設されており(1個しか図示していない)、このア
ンカーボルト35を、長孔24に挿通させその先端にナツト
35aをら合させることにより、複数の取付金具20が上記
壁面に取り付けられている。そして、この取付金具20の
ねじ棒30に、胴縁33の横辺33aを固定することにより、
複数の胴縁33が上下に一定間隔を保つた状態で水平方向
に架け渡されている。上記胴縁33は一枚のステンレス板
を折り曲げ加工することによつて、横辺33aの前端縁部
から縦辺33bを垂設したL形に形成されており、横辺33a
の前側に化粧パネル取付用の長孔36が、後側に被取付用
の長孔37がそれぞれ一定間隔で穿設されている。一方、
化粧パネル34は、縦,横の寸法が略600mmに設定されて
おり、表面に凹凸模様が設けられ、裏面の上端部両側お
よび下端部両側には、互いの間隔が開口側から底部側に
向けて徐々に狭くなつた一対の係合溝38がそれぞれ設け
られている。そして、この係合溝38にそれぞれ固定金具
39が固定されている。この固定金具39は、両側面に孔が
穿設された横断面U字状の一対の弾性側面板40が所定間
隔を保つて配設されており、上記孔にボルト41を挿通さ
せ、そのボルト41の先端にナツト42をら合させることに
より、上記一対の弾性側面板40が互いの間隔を調節でき
るような状態で組み付けられている。そして、その一対
の弾性側面板40の外側端部から係合突片43が相対峙した
状態で延設されている。44は横断面形状がコ字状の支持
片であり、両側面に穿設された孔にボルト41を挿通させ
た状態で、上記一対の弾性側面板40の間に配設され、そ
の内部における上記ボルト41に、係合片45が取り付けら
れている。この係合片45は、断面形状がコ字状の取付部
45aの両側面に穿設された孔にボルト41を遊嵌させるこ
とによつて支持片44に組み付けられ、そのコ字状の縦片
から、先端部に係合爪46が形成された係合板47が延設さ
れている。48はボルト41に取り付けられたばねであり、
このばね48によつて、係合板47の係合爪46が支持片44の
コ字状の縦辺49側に押し付け付勢されている。50は上記
縦辺49から一定間隔を保つた状態で、支持片44の両側面
下端部に垂設されたガイド板である。また、縦辺49の下
端部は外側に直角に折り曲げられて被取付物の端部に係
合できるようになつている。この固定金具39は、化粧パ
ネル34の係合溝38に係合突片43を挿嵌させ、その状態で
ボルト41とナツト42を締め付けることにより化粧パネル
34の裏面に固定されている。なお、化粧パネル34の上端
部両側に取り付けられた固定金具39は、縦辺49の折曲部
49aを化粧パネル34の上端面に係合させた状態で固定さ
れており、化粧パネル34の下端両側に取り付けられた固
定金具39は、折曲部49aを化粧パネル34の下端面に係合
させた状態で固定されている。そして、上記胴縁33の横
辺33aの長孔36に、上側に配設された化粧パネル34の下
端部の固定金具39を係合させるとともに、その縦辺33b
の下部側に、下側に配設された化粧パネル34の上端部の
固定金具39を係合させることにより、複数の化粧パネル
34が構造躯体4の壁面に並設されている。なお、第2図
において、52は係合片23の垂下部23aに穿設された穴部
に嵌合している抜け止め用のピンである。
3図に示すようにして、構造躯体4の壁面に取り付けら
れ、そのねじ棒30に、断面形状がL形の胴縁33を介して
化粧パネル34を固定している。すなわち、上記構造躯体
4の壁面には、左右上下に所定間隔でアンカーボルト35
が突設されており(1個しか図示していない)、このア
ンカーボルト35を、長孔24に挿通させその先端にナツト
35aをら合させることにより、複数の取付金具20が上記
壁面に取り付けられている。そして、この取付金具20の
ねじ棒30に、胴縁33の横辺33aを固定することにより、
複数の胴縁33が上下に一定間隔を保つた状態で水平方向
に架け渡されている。上記胴縁33は一枚のステンレス板
を折り曲げ加工することによつて、横辺33aの前端縁部
から縦辺33bを垂設したL形に形成されており、横辺33a
の前側に化粧パネル取付用の長孔36が、後側に被取付用
の長孔37がそれぞれ一定間隔で穿設されている。一方、
化粧パネル34は、縦,横の寸法が略600mmに設定されて
おり、表面に凹凸模様が設けられ、裏面の上端部両側お
よび下端部両側には、互いの間隔が開口側から底部側に
向けて徐々に狭くなつた一対の係合溝38がそれぞれ設け
られている。そして、この係合溝38にそれぞれ固定金具
39が固定されている。この固定金具39は、両側面に孔が
穿設された横断面U字状の一対の弾性側面板40が所定間
隔を保つて配設されており、上記孔にボルト41を挿通さ
せ、そのボルト41の先端にナツト42をら合させることに
より、上記一対の弾性側面板40が互いの間隔を調節でき
るような状態で組み付けられている。そして、その一対
の弾性側面板40の外側端部から係合突片43が相対峙した
状態で延設されている。44は横断面形状がコ字状の支持
片であり、両側面に穿設された孔にボルト41を挿通させ
た状態で、上記一対の弾性側面板40の間に配設され、そ
の内部における上記ボルト41に、係合片45が取り付けら
れている。この係合片45は、断面形状がコ字状の取付部
45aの両側面に穿設された孔にボルト41を遊嵌させるこ
とによつて支持片44に組み付けられ、そのコ字状の縦片
から、先端部に係合爪46が形成された係合板47が延設さ
れている。48はボルト41に取り付けられたばねであり、
このばね48によつて、係合板47の係合爪46が支持片44の
コ字状の縦辺49側に押し付け付勢されている。50は上記
縦辺49から一定間隔を保つた状態で、支持片44の両側面
下端部に垂設されたガイド板である。また、縦辺49の下
端部は外側に直角に折り曲げられて被取付物の端部に係
合できるようになつている。この固定金具39は、化粧パ
ネル34の係合溝38に係合突片43を挿嵌させ、その状態で
ボルト41とナツト42を締め付けることにより化粧パネル
34の裏面に固定されている。なお、化粧パネル34の上端
部両側に取り付けられた固定金具39は、縦辺49の折曲部
49aを化粧パネル34の上端面に係合させた状態で固定さ
れており、化粧パネル34の下端両側に取り付けられた固
定金具39は、折曲部49aを化粧パネル34の下端面に係合
させた状態で固定されている。そして、上記胴縁33の横
辺33aの長孔36に、上側に配設された化粧パネル34の下
端部の固定金具39を係合させるとともに、その縦辺33b
の下部側に、下側に配設された化粧パネル34の上端部の
固定金具39を係合させることにより、複数の化粧パネル
34が構造躯体4の壁面に並設されている。なお、第2図
において、52は係合片23の垂下部23aに穿設された穴部
に嵌合している抜け止め用のピンである。
上記化粧パネル34の取り付けに際しては、まず、構造躯
体4の壁面に、取付金具20を上下左右に所定間隔で固定
し、ボルト35およびねじ棒28の係合位置を調節すること
によりねじ棒30を適正位置に位置決めしたのち、そのね
じ棒30に胴縁33を所定間隔で取り付ける。ついで、化粧
パネル34の係合溝38にそれぞれ固定金具39を取り付け
る。つぎに、この化粧パネル34の上端側に取り付けられ
た固定金具39を、上側に配設された胴縁33の縦辺33bの
下端に位置決めしたのち、化粧パネル34を上方に持ち上
げて、上記固定金具39の係合板47と縦辺49との間に胴縁
33の縦辺33bの下部側を圧入する。そして、上記化粧パ
ネル34の下端側に取り付けられた固定金具39を、下側に
配設された胴縁33の横辺33aの長孔36に位置決めしたの
ち、化粧パネル34を下方に下げて、長孔36内に係合板47
の係合爪46を圧入し上記横辺33aに化粧パネル34を支受
させる。この場合、ばね48のばね弾性によつて、化粧パ
ネル34の裏面が胴縁33に圧接するようになり、化粧パネ
ル34のがたつきが防止される。このような操作を繰り返
すことにより、構造躯体4の壁面に沿つて上下左右に複
数の化粧パネル34が取り付けられる。そして、各化粧パ
ネル34間の隙間に、モルタル等からなる隙間充填材51を
充填しその隙間を塞ぐ。
体4の壁面に、取付金具20を上下左右に所定間隔で固定
し、ボルト35およびねじ棒28の係合位置を調節すること
によりねじ棒30を適正位置に位置決めしたのち、そのね
じ棒30に胴縁33を所定間隔で取り付ける。ついで、化粧
パネル34の係合溝38にそれぞれ固定金具39を取り付け
る。つぎに、この化粧パネル34の上端側に取り付けられ
た固定金具39を、上側に配設された胴縁33の縦辺33bの
下端に位置決めしたのち、化粧パネル34を上方に持ち上
げて、上記固定金具39の係合板47と縦辺49との間に胴縁
33の縦辺33bの下部側を圧入する。そして、上記化粧パ
ネル34の下端側に取り付けられた固定金具39を、下側に
配設された胴縁33の横辺33aの長孔36に位置決めしたの
ち、化粧パネル34を下方に下げて、長孔36内に係合板47
の係合爪46を圧入し上記横辺33aに化粧パネル34を支受
させる。この場合、ばね48のばね弾性によつて、化粧パ
ネル34の裏面が胴縁33に圧接するようになり、化粧パネ
ル34のがたつきが防止される。このような操作を繰り返
すことにより、構造躯体4の壁面に沿つて上下左右に複
数の化粧パネル34が取り付けられる。そして、各化粧パ
ネル34間の隙間に、モルタル等からなる隙間充填材51を
充填しその隙間を塞ぐ。
このように、この取付金具20を用いると、ねじ棒30を簡
単な操作で適正位置に位置決めできるようになり、それ
によつて胴縁33の端部を面一の状態に位置決めすること
ができるようになる。この場合、係合片23の長さが、調
節片22のねじ棒28と30の間の長さの1/2に設定されてい
るため、ねじ棒28の位置をA、丸孔25の位置をB、ねじ
棒30の位置をCとすると∠ABCはつねに90度に保たれる
ようになる。したがつて、ねじ棒30の位置調節をする
際、ねじ棒30は、左右に移動することなく、前後方向
(構造躯体4の壁面に対して直角方向)にのみ移動する
ようになる。その結果、アングル21に、水平方向に回転
するような力が加わることがなくなり、アングル21が位
置ずれすることなく適正な状態に維持されるようにな
る。また、調節片22の下面他端側に底上板29を取り付け
ているため、調節片22を水平状態に維持することができ
る。さらに、係合片23の垂下部23aにピン52を取り付け
ているため、係合片23がアングル21の横片21bからはず
れることがない。なお、上記実施例では、直立部23bに
はピンを取り付けていないが、上記直立部23bに穴部を
穿設しこの穴部にピンを嵌合するようにしてもよい。こ
れによつて、係合片23と調節片22の係合も確実なものと
なる。また、上記実施例では、取付金具20を化粧パネル
34の取り付けに用いているが、これに限定するものでは
なく、壁等の基台となるものに被取付物を固定するもの
であれば何にでも利用することができる。例えば、絵画
や時計等である。
単な操作で適正位置に位置決めできるようになり、それ
によつて胴縁33の端部を面一の状態に位置決めすること
ができるようになる。この場合、係合片23の長さが、調
節片22のねじ棒28と30の間の長さの1/2に設定されてい
るため、ねじ棒28の位置をA、丸孔25の位置をB、ねじ
棒30の位置をCとすると∠ABCはつねに90度に保たれる
ようになる。したがつて、ねじ棒30の位置調節をする
際、ねじ棒30は、左右に移動することなく、前後方向
(構造躯体4の壁面に対して直角方向)にのみ移動する
ようになる。その結果、アングル21に、水平方向に回転
するような力が加わることがなくなり、アングル21が位
置ずれすることなく適正な状態に維持されるようにな
る。また、調節片22の下面他端側に底上板29を取り付け
ているため、調節片22を水平状態に維持することができ
る。さらに、係合片23の垂下部23aにピン52を取り付け
ているため、係合片23がアングル21の横片21bからはず
れることがない。なお、上記実施例では、直立部23bに
はピンを取り付けていないが、上記直立部23bに穴部を
穿設しこの穴部にピンを嵌合するようにしてもよい。こ
れによつて、係合片23と調節片22の係合も確実なものと
なる。また、上記実施例では、取付金具20を化粧パネル
34の取り付けに用いているが、これに限定するものでは
なく、壁等の基台となるものに被取付物を固定するもの
であれば何にでも利用することができる。例えば、絵画
や時計等である。
〔考案の効果〕 この考案の取付金具は、以上のように構成されているた
め、アングルに水平方向に回転する力が加わり、位置ず
れするというようなことが生じなくなる。その結果、被
取付物を適正な状態で構造物等の壁面に固定できるよう
になる。
め、アングルに水平方向に回転する力が加わり、位置ず
れするというようなことが生じなくなる。その結果、被
取付物を適正な状態で構造物等の壁面に固定できるよう
になる。
第1図はこの考案の一実施例の斜視図、第2図はそれを
用いて化粧パネルを構造躯体に配設した状態を示す縦断
面図、第3図はそのA−A′断面図、第4図は従来例の
縦断面図、第5図は他の従来例の斜視図、第6図はさら
に他の従来例の斜視図、第7図はその縦断面図、第8図
は他の従来例の斜視図である。 20…取付金具、21…アングル、21a…縦片、21b…横片、
22…調節片、23…係合片、24,26…長孔、25,32…丸孔、
30…ねじ棒、33…胴縁
用いて化粧パネルを構造躯体に配設した状態を示す縦断
面図、第3図はそのA−A′断面図、第4図は従来例の
縦断面図、第5図は他の従来例の斜視図、第6図はさら
に他の従来例の斜視図、第7図はその縦断面図、第8図
は他の従来例の斜視図である。 20…取付金具、21…アングル、21a…縦片、21b…横片、
22…調節片、23…係合片、24,26…長孔、25,32…丸孔、
30…ねじ棒、33…胴縁
Claims (1)
- 【請求項1】縦断面形状がL字状のアングルの縦片に上
下に延びる取付け用孔を穿設し、横片における縦片に沿
う一端側に丸孔を穿設するとともに、他端側に縦片に沿
つて左右に延びる長孔を穿設し、上記長孔に、その長孔
の任意の位置に固定可能な軸体を介して板状調節片の後
端部を軸着し、この調節片の前端側に被取付物の固定部
を形成するとともに、上記調節片における軸着部と固定
部との中間部分に丸孔を穿設し、上記横片の丸孔と調節
片の丸孔との間に、上記軸着部と固定部との間の長さの
略1/2の長さに設定された係合片を架け渡し、その端部
をそれぞれ上記両丸孔に回動自在の状態で連結したこと
を特徴とする取付金具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2245890U JPH0728296Y2 (ja) | 1990-03-05 | 1990-03-05 | 取付金具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2245890U JPH0728296Y2 (ja) | 1990-03-05 | 1990-03-05 | 取付金具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03113038U JPH03113038U (ja) | 1991-11-19 |
JPH0728296Y2 true JPH0728296Y2 (ja) | 1995-06-28 |
Family
ID=31525464
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2245890U Expired - Lifetime JPH0728296Y2 (ja) | 1990-03-05 | 1990-03-05 | 取付金具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0728296Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-03-05 JP JP2245890U patent/JPH0728296Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03113038U (ja) | 1991-11-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0728296Y2 (ja) | 取付金具 | |
JPH0728297Y2 (ja) | 取付金具 | |
JPH0752856Y2 (ja) | 取付金具 | |
JPH0449283Y2 (ja) | ||
KR200273593Y1 (ko) | 건축외장재 고정장치 | |
JPH07217026A (ja) | 建物の外壁パネル、外壁パネルの取付構造および取付工法 | |
JP3014993U (ja) | 陳列ケースにおける引戸フレームの取付構造 | |
JP2932068B1 (ja) | 金属製建具枠の躯体取付金具 | |
JP3637401B2 (ja) | 重量パネルの取付構造及び方法 | |
JP3004639U (ja) | 壁材取付け下地構造 | |
JPH0636110Y2 (ja) | 開口部用壁パネルの取付構造 | |
JP3103925B2 (ja) | 耐火被覆材の取付装置 | |
JP2543191Y2 (ja) | 無支柱式壁装置 | |
JP2604166Y2 (ja) | 側壁用目地カバー装置 | |
JPH0446057Y2 (ja) | ||
JPH0649723Y2 (ja) | 化粧パネルの取付構造 | |
JPH037446Y2 (ja) | ||
JP3972114B2 (ja) | トイレ壁の形成方法 | |
JPS5924789Y2 (ja) | 窓枠における額縁の取付け装置 | |
JPH0732826Y2 (ja) | 平面アール状窓枠における膳板等張出し板材の取付装置 | |
JP2548224Y2 (ja) | 無支柱式壁装置 | |
JPH082295Y2 (ja) | 部材取付け面の凹凸調整用スペーサー | |
JP3458115B2 (ja) | 開口部上部のランマ板取付構造 | |
JPH11343691A (ja) | 袖壁における外壁パネルの取付構造 | |
JPH09279739A (ja) | 外壁パネルの支持構造 |