JPH0728259Y2 - アンカ−の固定構造 - Google Patents

アンカ−の固定構造

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JPH0728259Y2
JPH0728259Y2 JP4459587U JP4459587U JPH0728259Y2 JP H0728259 Y2 JPH0728259 Y2 JP H0728259Y2 JP 4459587 U JP4459587 U JP 4459587U JP 4459587 U JP4459587 U JP 4459587U JP H0728259 Y2 JPH0728259 Y2 JP H0728259Y2
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JP
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collar
cotter
deformed bar
slit
tapered surface
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JP4459587U
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JPS63151615U (ja
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博昭 小谷
正二 山岡
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はアンカーの固定構造、より詳細にはコンクリー
ト製の床に間仕切り固定用のアンカー等を固定するため
のアンカーの固定構造に関する。
(従来の技術) 従来この種アンカーの固定構造は、第10図に示すように
異形差筋1の下端部2に下方に拡開するテーパー面3が
形成されており、このテーパー面3に異形差筋1の上方
から挿通されたカラー5が係止させられていた。カラー
5の下端面6からはスリット(図示せず)が長さ方向略
中央部まで延設されている。これら異形差筋1及びカラ
ー5から構成されたアンカーをコンクリート床9に固定
するには、コンクリート床9のアンカー固定用穴10に、
カラー5を挿通させた異形差筋1の下端部2側を挿入
し、この状態で、第11図に示す打込みパイプ12を異形差
筋1の上方から挿通させ、打込みパイプ12の下端面をカ
ラー5の上端面に当接させた後、打込みパイプ12の上部
からハンマー(図示せず)で叩き、カラー5の下部をテ
ーパー面3に沿って矢印aの方向に拡開させ、この拡開
した部分をアンカー固定用穴10の側壁11に食込ませ(図
示せず)、異形差筋1をコンクリート床9に固定するよ
うになっていた。
このコンクリート床9に固定された異形差筋1に間仕切
り(図示せず)などが固定されていた。
(従来技術の問題点) ところが上述のような異形差筋1のテーパー面3の形成
は、異形差筋1の下端部2を鍛造することによりなされ
ており、加熱の際にテーパー面3上にスケールが付着
し、後の錆の原因となる問題がある。又鍛造によるため
テーパー面3のテーパー角度αを緩かに形成することが
できず、テーパー面3のテーパー角度αが急になること
とスケールが発生することとが相俟って、打込みパイプ
12によるカラー5の打込み時、この打込み回数が多く必
要となり、その作業に手間取るといった問題がある。
しかもこの打込みパイプ12は強度を要するため、モリブ
デンなどを用いた特殊合金を採用する必要があり、高価
なものであった。
(問題点を解決するための手段) 上記問題を解決するために本考案は、下端ヘッド部を一
体に有すると共に途中に筒状のカラー抜け止め部材が固
着された異形差筋と、上記異形差筋とは別部材で下方に
拡開するテーパー面を有するコッターと、長さ方向にス
リットを有するカラーとを備え、異形差筋は下端から上
方へと延びる所定寸法のスリットを有し、下端ヘッド部
はその外周面に下方へ拡開するテーパー面を有し、下端
ヘッド部とカラー抜け止め部材の間に上記カラーが嵌合
しており、スリットに下方から差し込まれた上記コッタ
ーのテーパーにより異形差筋及びカラーの下端部が拡開
されて固定用穴の内壁を押圧して一体的に固定されるよ
うに構成している。
(実施例) 本考案の実施例を示す第1図において、異形差筋19は下
端ヘッド部21を一体に有し、下端ヘッド部21は該ヘッド
部21より上の埋込み部20の径(例えば8.5mm)よりは少
し太く(例えば9mm)形成されており、ヘッド部21の外
周面の上端部に、上方にゆくに小径となるテーパー面22
が形成されている。下端ヘッド部21は異形差筋19を圧延
成形する際に同時に一体成形されており、鍛造による場
合と相違して、後に加熱されることがなくスケールの付
着しない構成となっている。異形差筋19の下端面23から
スリット26が長さ方向上方に向かい形成されており、上
記スリット26は埋込み部20の長さ方向中間部あたりまで
延びている。
下端ヘッド部21から所定距離(例えば46mm)上方の異形
差筋19部分の外周面には異形差筋19とは別部材の筒状の
抜止め部材(例えば鉄パイプ)24が固着されている。こ
の抜止め部材24より上方の異形差筋19部分の外周面には
上下方向に略等間隔を隔てて複数個の環状突起25が形成
されており、これにより他の部材(例えば間仕切りのコ
ンクリート)との結合を強めるようになっている。
異形差筋19のスリット26にはコッター40の上端の先端挿
入部45が差し込まれており、下端ヘッド部21と上記抜止
め部材24の間の異形差筋外周面には一定長さのカラー27
が嵌挿されている。
第4図において、前記抜止め部材24は例えばその外周面
の数箇所を、円周方向に縮めるようにかしめることによ
り、異形差筋19の外周面に食い込み、堅く固着されてい
る。
第5図において、前記カラー27は例えば平板状の厚肉鉄
板を円筒状に巻くことにより形成されており、巻いた時
の合わせ部分を、全長にわたるスリット29としている。
また上記スリット29の反対側部分にはカラー下端からカ
ラー長さの1/3程度まで延びる幅広い(15mm程度)のサ
ブスリット30aが形成されている。さらにカラー27の下
部外周面には例えば複数の環状溝30が形成されている。
この環状溝30の断面形状は軸方向に略直交する下側底辺
を有する三角形状に形成されており、いわゆる挿入勝手
の形状になっており、カラー27の下部が固定用穴34の側
壁35に食込んだ時(第2図)、カラー27が上方に引抜き
難い形状となっている。
第7図において、コッター40は略円錐台形状のものの一
部を切除することにより、上方にゆくに従いせまくなる
テーパー面41を備えている。テーパー面41の下方部の厚
さは例えば厚さ6mm程度であり、テーパー面41の両側に
は異形差筋19(第3図)の下端ヘッド部21を案内するた
めの支持片44が形成されている。
テーパー面41の上端部には第8図に示すように上方を向
いた矢じり状の先端挿入部45が形成されており、矢じり
状先端挿入部45の下端拡開部はコッターテーパー面41よ
りも外方に突出しており、それによりコッター40のスリ
ット26への挿入を安定させると共に下方へは抜けがたい
ようになっている。
第1図において、前記埋込み部20、カラー27及びコッタ
ー40が固定されるコンクリート床9側には固定用穴34が
形成されている。この固定用穴34は通常のドリルを用い
て形成され、その深さは埋込み部20に対応させて設定さ
れている。
次に作動を説明する。第1図に示すようにカラー27を異
形差筋19に嵌挿しかつコッター40の先端挿入部45をスリ
ット26に差し込んだ状態のアンカーユニットを、固定用
穴34に挿入し、コッター40の下端面を固定用穴34の底面
36に当接させ、このコッター40の下端面が固定用穴34の
底面36に当接した状態で、異形差筋19の上端部をハンマ
ー(図示せず)で上方から直接叩いてやる。
コッター40は固定用穴34の底面36に支持されているので
下方に移動することはなく、埋込み部20及び抜止め部材
24により上方への移動を規制されているカラー27が第2
図に示すように共に下方へ移動することとなる。
この結果、コッター40は埋込み部20に形成されたスリッ
ト26の内部深くまで入り込むこととなり、テーパー面41
により下端ヘッド部21のスリット26両側部分は拡開さ
れ、この拡開された下端ヘッド部21がカラー27の下部を
拡開し、このカラー27の下部が固定用穴34の側壁35に食
込むこととなる。又コッター40が下方に行くに従って拡
開した円錐台形状に形成されているので、支持片44間部
分によってもカラー27の下部は下端ヘッド部21を介さず
直接的に拡開され、カラー27の下部はテーパー面41に対
向しない部分においても側壁35に食込む。さらにコッタ
ー40により拡開された下端ヘッド部21も直接側壁35に食
込むこととなり、側壁35への固定は、カラー27の下部及
び下端ヘッド部21の両者により2段階的に行われる。
(別の実施例) (1)上記実施例では異形差筋19としては、埋込み部20
の上方に長いロッド部が一体的に形成されている場合を
示したが、埋込み部20の部分のみが別体として形成さ
れ、この埋込み部20部分が溶接あるいは螺合等の手段よ
り上部ロッド部と一体化が図られる構成となっていても
よい。
(2)抜止め部材24を溶接により異形差筋19の外周面に
固着しても良い。また第1図に仮想線で示すように抜止
め部材24′の上端縁を環状突起25に当接させて、抜止め
部材24′の上方向への耐圧性を一層強固にすることもで
きる。
(3)抜止め部材24として断面形状C形部材を異形差筋
19に巻いて溶接したり、断面形状半円形の2つ割り部材
を合わせて異形差筋19の外周面に溶接したるすることも
できる。
(4)カラー27の下端部を薄肉にして、カラー27が拡開
し易いようにすることもできる。
(考案の効果) 以上説明したように本考案によるアンカーの固定構造で
は: (1)従来のテーパー面を構成する部材がコッター40に
より形成され、このコッター40は異形差筋19とは別部材
により構成されており、より緩かなテーパー面の形成が
可能であり、このテーパー面41のテーパー角度を緩かに
することにより、コッター40のスリット26への挿入を容
易にすることができる。
従って従来所定位置までカラーを叩き込むのに5回ほど
要していたのが1回程で叩き込むことができ、アンカー
の固定作業を格段にスピードアップすることができる。
(2)カラー27の上側に抜止め部材24を配置して、カラ
ー27が異形差筋19から抜けないよにしているので、異形
差筋19の上部を直接ハンマーで叩くことにより、カラー
27及び異形差筋19を下方に移動させることができ、従来
のようにカラーのみを打ち込むための高価な打込みパイ
プ12を不要とすることができ、コストの節約になる。
(3)側壁35への固定はカラー27のみならず、コッター
40により拡開された下端ヘッド部21自体によっても行な
われるため、2段階的固定となり、異形差筋19の固定用
穴34への固定をより一層安定強固なものとすることがで
き、固定時においてガタが生じるような不具合をなくす
ことができる。
即ち変位量と荷重との関係を示す第9図において、従来
の曲線Eから本考案では曲線Fへと改良することがで
き、その立上がり特性を極めて良好なものとすることが
できる。
(4)カラー抜止め部材24として異形差筋19とは別部材
のものを用い、異形差筋19の外周面に固着しているの
で、例えば異形差筋自体をかしめて抜止め突起等を形成
する場合に比べ、異形差筋自体の強度を高く保つことが
できる。従って打ち込み時において直接異形差筋を叩い
ても異形差筋が曲がったりすることはなく、好都合であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の打ち込み前の状態を示す縦断
側面図、第2図は打ち込み後の状態を示す縦断側面図、
第3図は異形差筋の斜視図、第4図は第3図のIV−IV断
面図、第5図はカラーの斜視図、第6図は下端ヘッド部
の拡大部分側面図、第7図はコッターの斜視図、第8図
は第7図のVIII−VIII断面図、第9図は変位量と荷重と
の関係を示すグラフ、第10図は従来例を示す縦断側面図
である。19…異形差筋、21…下端ヘッド部、22…テーパ
ー面、24…抜止め部材、26…スリット、27…カラー、29
…スリット、34…固定用穴、40…コッター、41…テーパ
ー面

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】下端ヘッド部を一体に有すると共に途中に
    筒状のカラー抜け止め部材が固着された異形差筋と、上
    記異形差筋とは別部材で下方に拡開するテーパー面を有
    するコッターと、長さ方向にスリットを有するカラーと
    を備え、異形差筋は下端から上方へと延びる所定寸法の
    スリットを有し、下端ヘッド部はその外周面に下方へ拡
    開するテーパー面を有し、下端ヘッド部とカラー抜け止
    め部材の間に上記カラーが嵌合しており、スリットに下
    方から差し込まれた上記コッターのテーパーにより異形
    差筋及びカラーの下端部が拡開されて固定用穴の内壁を
    押圧して一体的に固定されるように構成したことを特徴
    とするアンカーの固定構造。
  2. 【請求項2】コッターの上端部に、下方にゆくに従い開
    く矢じり状の先端挿入部を形成し、該矢じり状部分の下
    端縁とコッターの本体部分の表面の間は段差を有してい
    ることを実用新案登録請求の範囲第1項に記載のアンカ
    ーの固定構造。
JP4459587U 1987-03-25 1987-03-25 アンカ−の固定構造 Expired - Lifetime JPH0728259Y2 (ja)

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JPS63151615U JPS63151615U (ja) 1988-10-05
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180059116A (ko) * 2016-11-25 2018-06-04 박경언 띠 철근 풀림 방지장치
WO2020045348A1 (ja) * 2018-08-27 2020-03-05 雄治 土肥 拡開式アンカー及びこれに使用するスリーブ並びに施工方法

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US11867210B2 (en) 2018-08-27 2024-01-09 Yuji Dohi Expansion-type anchor, sleeve used in same, and construction method

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