JPH0448329Y2 - - Google Patents

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JPH0448329Y2
JPH0448329Y2 JP16119387U JP16119387U JPH0448329Y2 JP H0448329 Y2 JPH0448329 Y2 JP H0448329Y2 JP 16119387 U JP16119387 U JP 16119387U JP 16119387 U JP16119387 U JP 16119387U JP H0448329 Y2 JPH0448329 Y2 JP H0448329Y2
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shaft portion
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Description

【考案の詳細な説明】 (技術分野) 本考案は、断熱材や防音材等の被取付材をコン
クリート壁等の所定の基地の表面に取り付けるた
めのインシユレーシヨンアンカーに係り、特に金
属製のインシユレーシヨンアンカーに関するもの
である。
(従来技術) 従来より、コンクリート壁等の基地の表面に断
熱材や防音材、或いは断熱防音材等の被取付材を
取り付けるために、軸部とその軸部の基端部に鰐
広の頭部を備えた構造のインシユレーシヨンアン
カーが多く用いられている。
ところで、かかるインシユレーシヨンアンカー
は、その軸部において、被取付材を貫通して、基
地に設けられた打込穴に打ち込まれて用いられる
こととなるが、従来のインシユレーシヨンアンカ
ーは、一般に、プラスチツクにて構成されていた
ことから、完全な不燃性を得ることが難しく、安
全性等の観点からその使用を規制される場合があ
つた。
これに対し、特開昭60−245820号公報には、上
述の如き不燃性の点についての心配のない金属製
のインシユレーシヨンアンカーが明らかにされて
いる。
(問題点) しかしながら、かかる公報に開示されているイ
ンシユレーシヨンアンカーは、その構造上、打撃
に対する軸部の機械的強度が小さく、基地の打込
穴に対する打込み時において軸部が座屈したり折
れ曲がつたりし易いといつた問題があり、またそ
のような不具合を解消するためには、別途製作し
た補強部材を軸部に一体的に組み付けることが必
要となつて、その構造が複雑になり、製作性が低
下して経済的に不利になるといつた不具合があつ
た。
すなわち、上記公報に開示されているインシユ
レーシヨンアンカーは、第8図乃至第10図にそ
の一例が示されているように、その軸部2が、全
体として多角状断面乃至は楕円状断面の筒状とな
るように、長手状の金属板がその長手方向の中央
部で折り曲げられて形成されており、基地の打込
穴への打込み時において、その軸部2を構成する
各半筒部4,4の周方向の端部が打込穴の内面で
径方向内側へ圧縮されて、第10図に二点鎖線で
示されているように、それら半筒部4,4の周方
向の中央部が径方向外方に膨出せしめられるよう
になつている。そして、そのような半筒部4,4
の径方向外方への膨出変形により、それら半筒部
4,4に形成された複数の切越し片6が打込穴の
内面に押圧、係合させられて、かかる打込穴から
の軸部2の抜け出しが防止されるようになつてい
る。
従つて、このようなインシユレーシヨンアンカ
ーでは、前述のように、長手状の金属板がその長
手方向の中央部で折り曲げられて軸部2が筒状に
構成されていることから、その軸部2の構造自体
が耐打撃性に劣つているのであり、また、上述の
ように、軸部2の各半筒部4,4を膨出変形せし
める必要上、軸部2を構成する金属板の厚さをあ
る程度薄くして金属板自体の機械的強度をある程
度低下させる必要があるのであり、そのために、
打撃に対する軸部2の機械的強度が必然的に小さ
くなつて、基地の打込穴に対する打込み時におい
て、軸部2が座屈したり折れ曲がつたりし易くな
ることが避けられないのである。そしてそれ故、
打撃に対する軸部2の機械的強度を向上させて、
軸部2が座屈したり折れ曲がつたりすることを回
避するためには、図示のように、軸部2内に補強
部材としての芯体8を一体的に組み付ける必要が
あるのであり、それによつて構造が複雑になつ
て、製作性が低下することが免れ得なかつたので
ある。
(解決手段) ここにおいて、本考案は、このような事情を背
景として、打撃に対する機械的強度の大きい、製
作性に優れた金属製のインシユレーシヨンアンカ
ーを提供するために為されたものであり、その要
旨とするところは、インシユレーシヨンアンカー
を、(a)一枚の金属板が一軸線回りに湾曲、曲成さ
れて形成された、先端部に先細り形状の案内部を
有すると共に、少なくとも基地の打込穴に打ち込
まれる部分において、その湾曲方向の端部間に所
定の間隙を有する一方、少なくともその基地の打
込穴に打ち込まれる部分に、先端側において先細
りとなり且つ基端側において開口するように、径
方向外側に所定高さで打ち出された構造の打出部
を、周方向および軸心方向にそれぞれ複数列有す
る軸部と、(b)該軸部の基端側の軸心方向中間部が
径方向外側に座屈されて形成された座屈部と、該
軸部の基端側の開口端部が径方向外側に曲折され
て形成されたカシメ部との間で、該軸部に挿通せ
しめられた挿通孔の周縁部を挟圧されて、該軸部
の基端部に取り付けられた金属製の頭部とを、含
むように構成したことにある。
(作用・効果) かかる本考案に従うインシユレーシヨンアンカ
ーは、軸部と頭部とが何れも金属で構成されるた
め、前記公報に開示されている金属製インシユレ
ーシヨンアンカーと同様、完全な不燃性が得られ
ることは勿論であるが、本考案に従うインシユレ
ーシヨンアンカーは、前記公報に開示されている
従来の金属製インシユレーシヨンアンカーとは、
軸部が一枚の金属板にて筒状に構成されている点
については同様であるものの、その軸部の筒状構
造並びに基地の打込穴からの抜止め原理が基本的
に異なつており、それにより、かかる従来の金属
製インシユレーシヨンアンカーのように、軸部内
に補強部材を一体的に組み付けることなく、打撃
に対する機械的強度を充分大きく設定できるよう
になつている。
すなわち、本考案に従うインシユレーシヨンア
ンカーは、一枚の金属板が一軸線回りに湾曲、曲
成されてその軸部が筒状に構成されているため、
その構造自体が耐打撃性に優れているのであり、
また、かかる軸部の打込穴への打込み時において
は、該軸部の湾曲方向端部間の間隙の存在によ
り、該軸部が弾性的に縮径されて打込穴内に侵入
せしめられることから、軸部を構成する金属板の
肉厚をある程度厚くしても、軸部を打込穴内に充
分スムーズに打ち込むことができるのであり、従
つて軸部を構成する金属板の厚肉化によつて金属
板自体の機械的強度の向上を図ることもできるの
である。そしてそれ故、前記従来の金属製インシ
ユレーシヨンアンカーのように、軸部内に補強部
材を一体的に組み付けることなく、簡単な構造に
よつて、打撃に対して優れた機械的強度を得るこ
とができるのであり、打撃に対する優れた機械的
強度を備えた金属製インシユレーシヨンアンカー
を、良好な製作性をもつて、経済的に有利に製造
することができるのである。
また、本考案に従うインシユレーシヨンアンカ
ーでは、基地の打込穴に対して、軸部が弾性的に
縮径された状態で打ち込まれることとなるため、
基地の打込穴に対する打ち込み完了時において
は、該軸部に設けられた打出部が、その縮径され
た軸部が弾性的に拡径するスプリング効果に基づ
いて、打込穴の内面に対して大きな力で押圧、係
合せしめられるのであり、それによつて打込穴か
らの軸部の抜け出しが極めて良好に防止されるの
である。そしてそれ故、被取付材を基地表面に対
して確実に、しかも安定して保持することができ
るのであり、インシユレーシヨンアンカーとして
充分な機能を発揮することができるのである。
さらに、本考案では、被取付材を基地表面に押
し付けるための頭部が、軸部に対して、カシメ固
定される構造が採用されているため、軸部に対し
て頭部を溶接固定する場合に比べて、その固着操
作が極めて簡単で済むといつた利点があるのであ
り、また溶接固定する場合に比べて頭部を軸部に
対して極めて強固に固着できるため、打込穴から
のインシユレーシヨンアンカーの引き抜き時等に
おいて、頭部が千切れてしまうといつた不具合を
良好に回避できるといつた利点もあるのである。
(実施例) 以下、本考案をより一層具体的に明らかにする
ために、その実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。
先ず、第1図乃至第3図には、本考案の一実施
例であるインシユレーシヨンアンカー10が示さ
れており、また第4図には、発泡ポリスチレン、
発泡ウレタン、グラスウール、ロツクウール等の
所定の厚さの被取付材としての断熱材12が、そ
のインシユレーシヨンアンカー10によつて基地
であるコンクリート壁14の表面16に取り付け
られた、インシユレーシヨンアンカー10の使用
状態が示されている。それらの図から明らかなよ
うに、本実施例のインシユレーシヨンアンカー1
0は、前記断熱材12を貫通してコンクリート壁
14に穿設された打込穴18に打ち込まれる軸部
20と、断熱材12の表面に押し付けられて、該
断熱材12をコンクリート壁14の表面16に押
え付けるための頭部22と、該頭部22に取り付
けられた装飾用のキヤツプ部材24とから成つて
いる。
軸部20は、ステンレス鋼板(例えば、
SUS304やSUS301;何れもJIS規格)等の所定厚
さの一枚の金属板から成つており、かかる金属板
が一軸線回りに円形に湾曲、曲成せしめられた略
中空円筒状構造を有している。そして、この軸部
20の先端部は、径方向内側に湾曲させられた先
細り形状の案内部26とされてそり、前記打込穴
18内へのインシユレーシヨンアンカー10の打
込み時において、軸部20を打込穴18内に案内
するようになつている。
なお、ここにおいて、前記軸部20を構成する
金属板としては、その金属板の材質や軸部20の
直径等によつても異なるが、例えば金属板が
SUS304である場合には、通常、0.4〜0.8mm程度
の範囲の肉厚、好適には0.6mm程度の肉厚のもの
が好適に採用されることとなる。
また、前記案内部26は、第2図に示されてい
るように、普通、略V字状に切欠形成された複数
(ここでは4つ)の案内片28が湾曲されて構成
されることとなるが、この案内部26を構成する
案内片28の湾曲操作は、通常、前記金属板の一
軸線回りの湾曲操作よりも前の段階において、後
述の打出部30の打出し操作と同時に、若しくは
打出部30の打出し操作と前後して別途に行なわ
れることとなる。
ところで、かかる軸部20の湾曲方向の端部間
には、軸部20の先端から軸心方向の所定長さ部
分にわたつて、それらの相対向する端部部分が切
り欠かれた構造の所定幅の間隙32が形成されて
おり、かかる軸部20が前記打込穴18内に打ち
込まれるとき、その間隙部32の存在に基づい
て、軸部20が弾性的に縮径せしめられるように
なつている。そして、かかる軸部20の打込穴1
8内への打ち込み完了時において、かかる弾性的
な縮径に基づいて、打込穴18内に打ち込まれた
軸部20の部分に対して拡開方向へのスプリング
力(復元力)が惹起されるようになつている。
なお、上述の説明から明らかなように、軸部2
0の湾曲方向の端部間の間隙部32は、打込穴1
8内への軸部20の侵入時における該軸部20の
弾性的な縮径を許容する大きさをもつて形成され
ることとなる。
また、インシユレーシヨンアンカー10の軸部
20が打ち込まれる打込穴18は、通常、軸部2
0の外径よりも若干小さい内径をもつて形成され
ることとなる。因に、後述の打出部30の高さや
配設形態、あるいは軸部20を構成する金属板の
材質や厚さ等の種々の条件によつても異なるが、
金属板として肉厚が0.6mmのSUS304を使用した場
合には、直径8mmの打込穴18に対して軸部20
の外径を9.2〜9.7mm程度に設定することが望まし
いことが認められている。
一方、上記間隙部32が形成された軸部20の
先端側の部分には、軸心方向の所定長さ部分にわ
たつて、該軸部20の外周面からそれぞれ所定高
さ径方向外方に突出する状態で、前記打出部30
が多数形成されている。これら打出部30は、前
記金属板の一軸線回りの湾曲操作よりも前の段階
で、該金属板に打出加工が施されることによつて
形成されたものであり、第5図乃至第7図に詳細
に示されているように、それぞれ、軸部20の基
端側に開口する状態で、且つ軸部20の基端側か
ら先端側へ向かうに従つて、軸部20の外周面か
ら突出した突出部の軸部20周方向における幅が
徐々に狭くなると共に、その突出部の軸部20の
外周面からの突出高さが徐々に低くなる先細り構
造をもつて、軸部20の周方向および軸心方向に
それぞれ略一定の距離を隔てて、格子状に規則正
しく配列された状態で形成されている。
そして、本実施例のインシユレーシヨンアンカ
ー10では、前述のように、その軸部20がコン
クリート壁14の打込穴18内に打ち込まれた状
態において、それら打出部30が、前記軸部20
の拡開方向へのスプリング効果によつて、その打
込穴18の内面に強力に押圧、係合されるように
なつており、これにより、インシユレーシヨンア
ンカー10の軸部20が打込穴18内に強固に保
持されて、前記断熱材12がコンクリート壁14
に対して確実に取り付けられるようになつてい
る。
なお、打出部30の軸部20の外周面からの突
出高さは、通常、0.8〜1.5mm程度に設定されるこ
ととなるが、その突出高さは、軸部20の他の構
成条件等に応じて、適宜変更することが可能であ
る。
また、第1図および第2図から明らかなように
(第5図参照)、本実施例では、軸部20の周方向
においては、かかる打出部30が5列に、また軸
部20の軸心方向においては12列に配列されてお
り、第4図に示されているように、ここでは、先
端側から9列目までの打出部30が打込穴18の
内面に押圧、係合せしめられているが、本実施例
のように、打出部30が周方向に5列形成されて
いる場合には、その打出部30の形状や軸部20
の外周面からの突出高さ、軸部20の外径、打込
穴18の内径や内面の堅さ、軸部20を構成する
金属板の材質や厚さ等の種々の条件によつても異
なるが、通常は、先端側から4〜6列目程度まで
の打出部30が打込穴18の内面に押圧、係合さ
れていれば、インシユレーシヨンアンカー10を
打込穴18に対して充分強固に保持させることが
可能である。
また、本実施例のように、打出部30を軸部2
0の周方向に5列設けた場合には、断熱材12の
重量やインシユレーシヨンアンカー10の打込み
密度等によつては、打込穴18内に打ち込まれる
軸部20の部分に対して、軸部20の軸心方向に
打出部30を2〜4列程度形成するだけでも、イ
ンシユレーシヨンアンカーとしての機能を充分良
好に得ることが可能である。
さらに、かかる打出部30は、軸部20の周方
向には、複数列設けられていればよく、軸部20
の周方向に略半周隔てて、2列だけ形成するよう
にすることも可能であり、また必要に応じて、周
方向に並ぶ打出部30を軸心方向に交互に所定量
ずらして、千鳥状に形成することも可能である。
このような軸部20には、第2図および第3図
に示されているように、その基端側の端部近傍に
位置して、軸部20の外側に所定寸法突出する状
態で、略環状の座屈部34が形成されている。そ
して、かかる座屈部34と、該軸部20の基端側
の開口端部が径方向外側に曲折されて形成された
略環状のカシメ部36との間で、該軸部20に挿
通せしめられた中央部の挿通孔38の周縁部を挟
圧されて、SUS304,SUS301等の金属からなる
円板状の前記頭部22が固着されており、また周
縁部においてかかる頭部22の外周縁部にカシメ
付けされた状態で、亜鉛鉄板等から構成された金
属製の前記キヤツプ部材24が取り付けられてお
り、これにより、本実施例のインシユレーシヨン
アンカー10が構成されている。
なお、キヤツプ部材24には、通常、装飾用乃
至は発錆防止用の塗料が塗布されることとなる。
また、軸部20に対する頭部22のカシメ付け
操作は、通常、次のようにして行なわれることと
なる。すなわち、頭部22の軸部20へのカシメ
付けに際しては、金属板を湾曲、曲成して軸部2
0を構成する前の段階で、かかる軸部20を構成
する金属板に対して、前記打出部30と同じ側の
面に突出する状態で、予め所定深さの溝を打出し
形成しておき、この金属板を湾曲させて軸部20
を筒状に構成した段階で、その溝の形成に基づく
突条が軸部20の外周面に突出するようにする。
そして、その筒状に構成した軸部20の基端側か
ら頭部22をその挿通孔38において挿通し、そ
の状態で、軸部20の先端側の上記突条の面を所
定の治具で受けつつ、軸部20の基端側の開口端
部をポンチ等で径方向外側に曲折させる。このよ
うにすれば、上記突条が径方向外側に座屈されて
形成される前記座屈部34と、軸部20の開口端
部が径方向外側に曲折されて形成される前記カシ
メ部36との間で、頭部22の挿通孔38の周縁
部が強固に挟圧されて、かかる頭部22が軸部2
0に対して強固に固着されるのである。
このような構成のインシユレーシヨンアンカー
10は、従来のインシユレーシヨンアンカーと同
様に、プラスチツクハンマ等によつてコンクリー
ト壁14の打込穴18に打ち込まれることとなる
が、本実施例では、前述のように、金属板が一軸
線回りに湾曲、曲成されてそのインシユレーシヨ
ンアンカー10の軸部20が筒状に構成されると
共に、その軸部20を構成する金属板として比較
的肉厚の厚いものが採用されるため、そのハンマ
ー等の打撃に対する機械的強度が充分大きいので
あり、従つて前記公報(特開昭60−245820号)に
開示されている従来の金属製インシユレーシヨン
アンカーのように、軸部内に補強部材を一体的に
組み付けることなく、製作性に優れた簡単な構造
によつて、その打込み時における軸部20の座屈
や折れ曲がりを良好に防止できるのである。そし
てそれ故、耐打撃性に優れたインシユレーシヨン
アンカー10を経済的に有利に製造することがで
きるのである。
また、本実施例のインシユレーシヨンアンカー
10は、前述のように、軸部20の拡径方向への
スプリング力に基づいて、打出部30が打込穴1
8の内面に強固に押圧、係合されるようになつて
いることから、断熱材12をコンクリート14の
表面16に対して確実に安定して保持することが
できるのであるが、かかる軸部20の打込穴18
への打込み時においては、前述のように、間隙部
32の存在に基づいて軸部20が縮径せしめれら
れるようになつていると共に、打出部30が、軸
部20の基端側において先細りとなる構造をもつ
て構成されていることから、その打込穴18内へ
の打ち込みを充分容易に行なうことができるので
あり、それ故インシユレーシヨンアンカーとして
充分な機能を確保しつつ、良好な打込み作業性を
得ることができるのである。
さらに、本実施例では、頭部22が軸部20に
対してカシメ固定されているため、頭部22を軸
部20に溶接固定する場合に比べて、頭部22の
軸部20に対する固着操作を極めて簡単に行なう
ことができると共に、頭部22を軸部20に対し
て極めて強固に固着することができるのであり、
それ故、頭部22を軸部20に対して溶接固定す
る場合に比べて、インシユレーシヨンアンカー1
0の製造コストを大幅に低減することができると
共に、打込穴18からの引き抜き時等において、
頭部22が千切れてしまうといつた不具合を良好
に回避することができるのである。
また、本実施例では、軸部20および頭部22
は勿論であるが、キヤツプ部材24も金属製であ
るため、キヤツプ部材24を樹脂で構成する場合
に比べて、より完全な不燃焼が得られるといつた
利点もあるのである。なお、キヤツプ部材24は
樹脂製とすることも可能である。キヤツプ部材2
4を樹脂で構成しても、軸部20と頭部22とに
ついては完全な不燃性を得ることができるのであ
り、金属製インシユレーシヨンアンカーとしての
長所を充分享受できるのである。
以上、本考案の実施例を詳細に説明したが、こ
れは文字通りの例示であり、本考案がかかる具体
例に限定して解釈されるべきものでないことは、
勿論である。
例えば、前記実施例では、軸部20の縮径を許
容する間隙部32が、軸部20の先端部から所定
の長さ部分にのみ形成され、軸部20の基端側の
残りの部分にはそのような間隙部32が形成され
ていなかつたが、かかる間隙部32は、少なくと
も打込穴18に打ち込まれる部分に形成されてい
ればよく、状況によつては軸部20の全長にわた
つて形成するようにすることも可能である。ま
た、このような事情は、打出部30の形成部位に
ついても同様である。
また、前記実施例では、インシユレーシヨンア
ンカー10の頭部22にキヤツプ部材24が配設
されていたが、そのようなキヤツプ部材24は必
ずしも設ける必要はない。
さらに、前記実施例では、断熱材12をコンク
リート壁14に取り付ける例についてインシユレ
ーシヨンアンカー10の使用状態を示したが、か
かるインシユレーシヨンアンカー10は、防音材
や防音断熱材等の他の被取付材を固定するために
用いることも可能であり、またそれら被取付材を
コンクリート壁14以外の基地表面に取り付ける
場合にも用いることが可能である。
その他、具体例を一々列挙することは割愛する
が、本考案が、その趣旨を逸脱しない範囲内にお
いて、種々なる変更、修正、改良等を施した態様
で実施できることは、言うまでもないところであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に従うインシユレーシヨンア
ンカーの一例を示す正面図であり、第2図はその
底面図であり、第3図は、同じく、その−断
面図である。第4図は、第1図に示すインシユレ
ーシヨンアンカーの使用状態の一例を示す断面図
である。第5図は、第1図のインシユレーシヨン
アンカーの軸部を示す要部拡大図であり、第6図
は、第5図における−断面図であり、第7図
は、第6図における−断面図である。第8図
は、従来例を示す斜視図であり、第9図はその縦
断面図であり、第10図は、第9図における−
断面拡大図である。 10……インシユレーシヨンアンカー、12…
…断熱材(被取付材)、14……コンクリート壁
(基地)、16……表面(基地表面)、18……打
込穴、20……軸部、22……頭部、24……キ
ヤツプ部材、26……案内部、30……打出部、
32……間隙部、34……座屈部、36……カシ
メ部、38……挿通孔。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 断熱材や防音材等の被取付材を所定の基地表面
    に取り付けるために、該被取付材を貫通して、該
    基地に設けられた打込穴に打ち込まれるインシユ
    レーシヨンアンカーであつて、 一枚の金属板が一軸線回りに湾曲、曲成されて
    形成された、先端部に先細り形状の案内部を有す
    ると共に、少なくとも前記基地の打込穴に打ち込
    まれる部分において、その湾曲方向の端部間に所
    定の間隙を有する一方、少なくともその基地の打
    込穴に打ち込まれる部分に、先端側において先細
    りとなり且つ基端側において開口するように、径
    方向外側に所定高さで打ち出された構造の打出部
    を、周方向および軸心方向にそれぞれ複数列有す
    る軸部と、 該軸部の基端側の軸心方向中間部が径方向外側
    に座屈されて形成された座屈部と、該軸部の基端
    側の開口端部が径方向外側に曲折されて形成され
    たカシメ部との間で、該軸部に挿通せしめられた
    挿通孔の周縁部を挟圧されて、該軸部の基端部に
    取り付けられた金属製の頭部とを、 有することを特徴とするインシユレーシヨンアン
    カー。
JP16119387U 1987-10-21 1987-10-21 Expired JPH0448329Y2 (ja)

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JP16119387U JPH0448329Y2 (ja) 1987-10-21 1987-10-21

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