JP2944038B1 - 異形差筋アンカー - Google Patents

異形差筋アンカー

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JP2944038B1 JP23631398A JP23631398A JP2944038B1 JP 2944038 B1 JP2944038 B1 JP 2944038B1 JP 23631398 A JP23631398 A JP 23631398A JP 23631398 A JP23631398 A JP 23631398A JP 2944038 B1 JP2944038 B1 JP 2944038B1
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Abstract

【要約】 【課題】異形鉄筋とアンカースリーブとの相対的な位置
ズレ遊動や振れ動き、抜け出しを防止する。 【解決手段】異形鉄筋(I)の先端部に鉄筋拡開用割溝
(14)とインサートピン受け入れ穴(13)を設け、
そのインサートピン受け入れ穴(13)へ円錐型又は截
頭円錐型鉄筋拡開用インサートピン(P)の細い基端部
が仮り止め状態に圧入セットされた異形鉄筋(I)の先
端部を、円筒型アンカースリーブ(S)の基端部に開口
する鉄筋受け入れ穴(15)へ差し込み叩打して、その
異形鉄筋(I)の先端部を上記インサートピン(P)に
より、内側から鉄筋受け入れ穴(15)へ喰い付き一体
化するように拡開させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンクリートのブロ
ック塀(擁壁)建造工事や間仕切り工事、鉄筋出し土木
工事などに使われる異形差筋アンカーの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の異形差筋アンカーとその製造法
については、特公平7−88660号が公知である。
【0003】そして、この公知発明の図1〜5に示され
た基本実施例では、アンカースリーブ(B)の差し込み
口筒部(14)を異形鉄筋(A)の先端部へ差し込み套
嵌させた上、その異形鉄筋(A)の縦節(11)並びに
横節(12)と咬み合うように、上記アンカースリーブ
(B)の差し込み口筒部(14)をプレス加工金型(2
0)(21)によってかしめ付け一体化している。
【0004】又、同じく図6〜9に示された変形実施例
では、異形鉄筋(A)の先端部へ予じめ複数の凹周溝
(22)と凸周条(23)とを交互に塑性加工してお
き、その双方と咬み合うように、やはりアンカースリー
ブ(B)の差し込み口筒部(14)をかしめ付け一体化
するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公知発
明の場合、アンカースリーブ(B)の差し込み口筒部
(14)を異形鉄筋(A)の両節(11)(12)と咬
み合わせるためには、その異形鉄筋(A)の凹凸表面と
対応する専用のプレス加工金型(20)(21)が必要
であり、しかもそのプレス加工金型(20)(21)を
異形鉄筋(A)との雌雄関係上、予じめ決まった位置・
方向から閉合して、そのかしめ付け加工しなければなら
ない制約も伴なう。
【0006】又、その専用のプレス加工金型(20)
(21)を使ってかしめ付け加工したとしても、上記ア
ンカースリーブ(B)の差し込み口筒部(14)を異形
鉄筋(A)の両節(11)(12)へ完全に咬み合わせ
ることは、実際上至難の業である。
【0007】蓋し、異形鉄筋(A)における横節(1
2)の隣り合う相互間は、縦節(11)により区画細分
された約180度分の凹周溝をなし、且つ極めて浅いた
めに、上記アンカースリーブ(B)における差し込み口
筒部(14)の外周面をかしめ付けるだけでは、その金
属材料が上記約180度分の凹周溝内へ隅々まで円滑に
展伸波及し難く、両節(11)(12)との咬み合い不
足を生じやすいからである。
【0008】この点、上記変形実施例の構成によれば、
異形鉄筋(A)における凸周条(23)の隣り合う相互
間が、360度分の凹周溝(22)を形作るため、これ
と対応するプレス加工金型(20)(21)が比較的簡
素化され、又その異形鉄筋(A)との関係上、位置・方
向性に制約を受けることなくかしめ付け加工でき、更に
はローリング加工としても行なえる利点があるが、これ
でもアンカースリーブ(B)における差し込み口筒部
(14)の外周面をかしめ付けるだけであるため、やは
り咬み合い状態の不完全となりやすいことに変りはな
い。
【0009】そうすると、上記アンカースリーブ(B)
の差し込み口筒部(14)が塑性変形可能な薄肉部分と
して造形されていることとも相俟ち、異形鉄筋(A)に
使用上叩打の衝撃力を付与した場合、その軸線方向に沿
いアンカースリーブ(B)が位置ズレ遊動して、不慮に
抜けるおそれがあり、まして上記軸線に沿わない不正な
方向からの叩打力や、剪断方向からの風圧、その他の外
力を受けた場合には、アンカースリーブ(B)と異形鉄
筋(A)との相対的なガタツキや振れ動きを生ずること
は必至であり、使用上の耐久強度と安定・信頼性を保障
することができない。
【0010】更に、アンカースリーブ(B)の差し込み
口筒部(14)はそのかしめ付け加工を受けて、その外
周面が塑性変形するため、商品としての外観化粧効果が
低下するばかりでなく、コンクリート面(M)にドリル
加工された埋め込み溝(G)内へ、無理なく確実に挿入
使用することも困難となる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
の改良を企図しており、そのために役立つ異形差筋アン
カーとして、基端部に一定深さの径大な鉄筋受け入れ穴
が、先端部にスリーブ拡開用割溝を備えた一定深さの径
小なプラグ受け入れ穴が各々開口形成され、且つそのプ
ラグ受け入れ穴にスリーブ拡開用プラグの基端部が仮り
止め状態に圧入セットされた円筒型のアンカースリーブ
と、
【0012】先端部に鉄筋拡開用割溝を備えた一定深さ
のインサートピン受け入れ穴が開口形成された異形鉄筋
と、
【0013】基端部が上記異形鉄筋のインサートピン受
け入れ穴よりも細く、先端部が同じくインサートピン受
け入れ穴よりも太い円錐型又は截頭円錐型に造形された
鉄筋拡開用インサートピンとから成り、
【0014】上記インサートピン受け入れ穴へ鉄筋拡開
用インサートピンの基端部が仮り止め状態に圧入セット
された異形鉄筋の先端部を、上記アンカースリーブの鉄
筋受け入れ穴へ差し込み叩打して、そのインサートピン
により異形鉄筋の先端部を鉄筋受け入れ穴へ喰い付き一
体化するように拡開させたことを特徴とするものであ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に基いて本発明の詳細
を説明すると、図1〜5はその異形差筋アンカー(A)
の基本実施形態を示しており、(I)はコンクリート用
棒鋼から成る所要長さの異形鉄筋であって、その基底円
周面(10)からは直径線上で向かい合う一対の縦節
(11)と、その両縦節(11)の相互間に一定間隔ピ
ッチを保って交錯する多数の横節(12)とが、均等な
一定高さ(H)だけ隆起している。
【0016】この点、図例では縦節(11)と横節(1
2)との全体的な千鳥配列形態を示しているが、これに
代る格子配列形態に交錯することもある。(D)はその
両節(11)(12)も含む異形鉄筋(I)自身の外径
寸法を示している。
【0017】(13)は上記異形鉄筋(I)の長手中心
線上に沿って、その先端部から一定深さ(G1)だけド
リル加工されたインサートピン受け入れ穴であり、一定
の内径寸法(d1)を備えている。そのインサートピン
受け入れ穴(13)の穿孔深さ(G1)は、後述する鉄
筋拡開用インサートピンの長さよりも若干深い寸法であ
る。
【0018】又、(14)は同じく異形鉄筋(I)の先
端部から一定深さ(G2)だけ切り込まれた鉄筋拡開用
割溝であって、図例では一文字型に切り込まれている
が、十文字型やその他の放射対称分布型に切り込んでも
勿論良い。但し、その切り込み深さ(G2)としては上
記インサートピン受け入れ穴(13)の穿孔深さ(G
1)よりも、若干浅く寸法化することが好ましい。
【0019】他方、(S)は熱処理された特殊鋼などの
金属材から円筒型に造形されたアンカースリーブであ
り、その基端部には一定深さ(G3)の鉄筋受け入れ穴
(15)が開口されている。その鉄筋受け入れ穴(1
5)の内径寸法(d2)が、上記異形鉄筋(I)の外径
寸法(D)よりも若干大きいことは言うまでもない。
【0020】(16)は同じくアンカースリーブ(S)
の先端部に開口形成された一定深さ(G4)のプラグ受
け入れ穴であって、上記基端部の鉄筋受け入れ穴(1
5)と同芯状態に連通している。但し、そのプラグ受け
入れ穴(16)の内径寸法(d3)は上記鉄筋受け入れ
穴(15)のそれよりも小さく、アンカースリーブ
(S)自身の段付き穴形態を呈しており、その両受け入
れ穴(15)(16)の境界段部(17)によって、後
述の鉄筋拡開用インサートピンが受け止められるように
なっている。
【0021】(18)は上記アンカースリーブ(S)の
先端部から鉄筋受け入れ穴(15)まで到達しない一定
深さ(G5)として切り込まれたスリーブ拡開用割溝で
あり、図例では十文字型に切り込まれているが、これに
代る一文字型やその他の放射対称分布型に切り込んでも
勿論良い。
【0022】(19)は上記アンカースリーブ(S)に
おける先端部の円形外周面に刻成された複数の鋸歯状凹
周溝であり、異形差筋アンカー(A)としての使用中、
コンクリート面との喰い付き摩擦力を昂める。
【0023】又、(20)はやはり熱処理された特殊鋼
塊などの金属材から楔として機能し得る截頭円錐型に造
形されたスリーブ拡開用プラグであり、その細い基端部
が円柱状の圧入ベース(21)として、上記アンカース
リーブ(S)のプラグ受け入れ穴(16)へ脱落不能な
仮り止め状態に圧入セットされている。(22)はその
圧入ベース(21)の円形外周面に付与された凹凸条を
示している。
【0024】上記スリーブ拡開用プラグ(20)の太い
先端部はアンカースリーブ(S)のプラグ受け入れ穴
(16)から一定長さだけ張り出すセット状態にあり、
ここがプラグ受け入れ穴(16)へ没入する如く、アン
カースリーブ(S)を相対的に進出移動させた使用時、
そのアンカースリーブ(S)が上記プラグ(20)の楔
作用により先端部から拡開して、コンクリート面へ喰い
付き一体化するようになっている。
【0025】更に、(P)は上記異形鉄筋(I)やアン
カースリーブ(S)と別個独立する鉄筋拡開用インサー
トピンであり、丸鋼などの金属材から一定長さ(L1)
の円錐型又は截頭円錐型に造形されている。
【0026】つまり、インサートピン(P)の基端部は
上記異形鉄筋(I)に穿孔されたインサートピン受け入
れ穴(13)の内径寸法(d1)よりも細く、先端部は
同じくインサートピン受け入れ穴(13)の内径寸法
(d1)よりも太く形成されており、その異形鉄筋
(I)のインサートピン受け入れ穴(13)へインサー
トピン(P)を或る程度の深さまで、脱落不能な仮り止
め状態に圧入セットできるようになっている。
【0027】しかも、同じくインサートピン(P)の先
端部は上記アンカースリーブ(S)からの抜け止めフラ
ンジ(23)として、そのアンカースリーブ(S)にお
けるプラグ受け入れ穴(16)の内径寸法(d3)より
も太く張り出し形成されている。もっとも、その抜け止
めフランジ(23)がアンカースリーブ(S)に開口す
る鉄筋受け入れ穴(15)の内径寸法(d2)よりも小
さいことは勿論であり、その鉄筋受け入れ穴(15)と
プラグ受け入れ穴(16)との境界段部(17)に受け
止められる。
【0028】その場合、図5と対応する図6から示唆さ
れる通り、インサートピン(P)の太い先端部に一定長
さ(L2)分だけ、その太さの一定な円柱面(24)を
造形しても良い。
【0029】次に、図7は本発明に係る異形差筋アンカ
ー(A)の変形実施形態を示しており、これではアンカ
ースリーブ(S)における鉄筋受け入れ穴(15)とプ
ラグ受け入れ穴(16)との境界部に仕切り壁(25)
が介在し、その両受け入れ穴(15)(16)の非連通
状態にある。
【0030】そのため、鉄筋拡開用インサートピン
(P)の先端部には上記基本実施形態の抜け止めフラン
ジ(23)が無く、そのインサートピン(P)の全体と
して単純な円錐型又は截頭円錐型をなしている。これが
基本実施形態のようにアンカースリーブ(S)のプラグ
受け入れ穴(16)から抜け出すおそれはなく、上記仕
切り壁(25)に受け止められるからである。
【0031】尚、その他の構成は上記基本実施形態と実
質的に同一であるため、その図7に図1〜5との対応符
号を記入するにとどめて、その詳細な説明を省略する。
【0032】上記実施形態の何れにあっても、異形鉄筋
(I)とアンカースリーブ(S)並びに鉄筋拡開用イン
サートピン(P)から、異形差筋アンカー(A)として
組み立てるに当っては、先ず異形鉄筋(I)の先端部に
開口するインサートピン受け入れ穴(13)へ、上記イ
ンサートピン(P)の細い基端部を脱落不能な仮り止め
状態に圧入セットする。
【0033】そうすれば、インサートピン(P)の太い
先端部が異形鉄筋(I)の先端部から一定長さだけ張り
出すことになるため、その状態にある異形鉄筋(I)の
先端部を、次いでアンカースリーブ(S)の基端部に開
口する鉄筋受け入れ穴(15)へ、図8のように差し込
む。
【0034】そして、スリーブ拡開用プラグ(20)の
逃し穴(26)を備えた適当な固定物(M)へ、上記ア
ンカースリーブ(S)の先端部を当てがった上、異形鉄
筋(I)をその基端部からハンマーなどによって強く叩
打し、図8の矢印(F)で示す方向へ押し進めるのであ
る。
【0035】そうすれば、先にアンカースリーブ(S)
の境界段部(17)又は仕切り壁(25)へ受け止めら
れているインサートピン(P)の円錐面に沿って、上記
異形鉄筋(I)がその先端部から徐々に拡開されること
となり、その最終的には異形鉄筋(I)の先端部が図
9、10のように、アンカースリーブ(S)の鉄筋受け
入れ穴(15)へ内側から喰い付き一体化し、完全な固
定状態に保たれるのである。
【0036】その際、異形鉄筋(I)の基底円周面(1
0)から隆起する縦節(11)と横節(12)が、上記
鉄筋受け入れ穴(15)への喰い付き摩擦力を昂めるこ
とに役立つため、上記拡開力とも相俟って、異形鉄筋
(I)とアンカースリーブ(S)との相対的な位置ズレ
遊動や振れ動きなどを生ずるおそれはない。
【0037】尚、上記異形鉄筋(I)の先端部をその拡
開用インサートピン(P)の楔作用により、アンカース
リーブ(S)の鉄筋受け入れ穴(15)へ喰い付き一体
化させた後、そのアンカースリーブ(S)における基端
部の円形外周面を冒頭に述べた公知発明のように、かし
め加工金型などの使用によりかしめ付け加工しても良
く、そのかしめ付け加工を行なうか否かは自由である。
【0038】図11、12は本発明に係る異形差筋アン
カー(A)の使用状況を示しており、そのアンカー
(A)は例えばコンクリートブロック塀の建造工事にお
いて、コンクリート面(C)にドリル加工された埋め込
み穴(27)へ、その先端部のアンカースリーブ(S)
が埋没する状態として、図11のように差し込み使用さ
れる。
【0039】そして、その後コンクリート面(C)から
露出している異形鉄筋(I)を、ハンマー(28)など
によって打ち込むのであり、そうすれば上記埋め込み穴
(27)の底部に突っ張り制止されたスリーブ拡開用プ
ラグ(20)と相対して、その異形鉄筋(I)との一体
をなすアンカースリーブ(S)が進出移動するため、そ
のアンカースリーブ(S)が図12のように先端部から
拡開して、コンクリート面(C)へ喰い付き固定するこ
ととなり、上記コンクリートブロック塀の高強度な骨格
を形作る。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明では異形差筋アン
カー(A)として、基端部に一定深さ(G3)の径大な
鉄筋受け入れ穴(15)が、先端部にスリーブ拡開用割
溝(18)を備えた一定深さ(G4)の径小なプラグ受
け入れ穴(16)が各々開口形成され、且つそのプラグ
受け入れ穴(16)にスリーブ拡開用プラグ(20)の
基端部が仮り止め状態に圧入セットされた円筒型のアン
カースリーブ(S)と、
【0041】先端部に鉄筋拡開用割溝(14)を備えた
一定深さ(G1)のインサートピン受け入れ穴(13)
が開口形成された異形鉄筋(I)と、
【0042】基端部が上記異形鉄筋(I)のインサート
ピン受け入れ穴(13)よりも細く、先端部が同じくイ
ンサートピン受け入れ穴(13)よりも太い円錐型又は
截頭円錐型に造形された鉄筋拡開用インサートピン
(P)とから成り、
【0043】上記インサートピン受け入れ穴(13)へ
鉄筋拡開用インサートピン(P)の基端部が仮り止め状
態に圧入セットされた異形鉄筋(I)の先端部を、上記
アンカースリーブ(S)の鉄筋受け入れ穴(15)へ差
し込み叩打して、そのインサートピン(P)により内側
から鉄筋受け入れ穴(15)へ喰い付き一体化するよう
に拡開させた構成であるため、冒頭に述べた従来技術の
課題を完全に改良できる効果がある。
【0044】即ち、本発明の上記構成によれば、異形鉄
筋(I)の先端部に鉄筋拡開用割溝(14)と一定深さ
(G1)のインサートピン受け入れ穴(13)が開口形
成されており、そのインサートピン受け入れ穴(13)
へ円錐型又は截頭円錐型の鉄筋拡開用インサートピン
(P)が圧入セットされた上記異形鉄筋(I)の先端部
を、アンカースリーブ(S)の鉄筋受け入れ穴(15)
へ差し込み叩打し、そのインサートピン(P)の楔作用
により上記異形鉄筋(I)の先端部を拡開させて、アン
カースリーブ(S)の鉄筋受け入れ穴(15)へ喰い付
け固定しているため、そのアンカースリーブ(S)と異
形鉄筋(I)との相対的な位置ズレ遊動や振れ動きはも
とより、その抜けるおそれが皆無となる。
【0045】特に、異形鉄筋(I)の先端部をアンカー
スリーブ(S)の鉄筋受け入れ穴(15)へ差し込み叩
打する押し進め方向(F)は、異形差筋アンカー(A)
の使用時に異形鉄筋(I)をコンクリート面(C)へ打
ち込む方向と同一であるため、上記効果をますます昂め
ることができ、使用上の耐久強度と安定・信頼性に著し
く優れる。
【0046】更に、請求項2の構成を採用するならば、
鉄筋受け入れ穴(15)とプラグ受け入れ穴(16)と
が連通した段付き穴形態のアンカースリーブ(S)を採
用しつつ、その鉄筋受け入れ穴(15)へ異形鉄筋
(I)の先端部を差し込み叩打した時に、鉄筋拡開用イ
ンサートピン(P)が上記アンカースリーブ(S)のプ
ラグ受け入れ穴(16)から抜け出すおそれを防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る異形差筋アンカーの基本実施形態
を示す側面図である。
【図2】図1の一部を破断して示す分解側面図である。
【図3】図2の3−3線に沿う拡大断面図である。
【図4】図2の4−4線に沿う拡大断面図である。
【図5】インサートピンを抽出して示す斜面図である。
【図6】インサートピンの変形実施形態を示す斜面図で
ある。
【図7】本発明に係る異形差筋アンカーの変形実施形態
を示す一部破断の側面図である。
【図8】アンカースリーブに対する異形鉄筋の差し込み
状態を示す一部破断の側面図である。
【図9】異形鉄筋の拡開作用によるアンカースリーブへ
の喰い付き状態を示す一部破断の側面図である。
【図10】図9の10−10線に沿う拡大断面図であ
る。
【図11】本発明に係る異形差筋アンカーの使用状況を
示す断面図である。
【図12】図11に続く打ち込み完了の使用状態を示す
断面図である。
【符号の説明】
(13)・インサートピン受け入れ穴 (14)・鉄筋拡開用割溝 (15)・鉄筋受け入れ穴 (16)・プラグ受け入れ穴 (18)・スリーブ拡開用割溝 (20)・スリーブ拡開用プラグ (23)・受け止めフランジ (A)・異形差筋アンカー (C)・コンクリート面 (I)・異形鉄筋 (P)・インサートピン (S)・アンカースリーブ (F)・叩打方向 (D)・外径 (G1)(G2)(G3)(G4)(G5)・深さ (d1)(d2)(d3)・内径 (L1)(L2)・長さ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基端部に一定深さ(G3)の径大な鉄筋受
    け入れ穴(15)が、先端部にスリーブ拡開用割溝(1
    8)を備えた一定深さ(G4)の径小なプラグ受け入れ
    穴(16)が各々開口形成され、且つそのプラグ受け入
    れ穴(16)にスリーブ拡開用プラグ(20)の基端部
    が仮り止め状態に圧入セットされた円筒型のアンカース
    リーブ(S)と、 先端部に鉄筋拡開用割溝(14)を備えた一定深さ(G
    1)のインサートピン受け入れ穴(13)が開口形成さ
    れた異形鉄筋(I)と、 基端部が上記異形鉄筋(I)のインサートピン受け入れ
    穴(13)よりも細く、先端部が同じくインサートピン
    受け入れ穴(13)よりも太い円錐型又は截頭円錐型に
    造形された鉄筋拡開用インサートピン(P)とから成
    り、 上記インサートピン受け入れ穴(13)へ鉄筋拡開用イ
    ンサートピン(P)の基端部が仮り止め状態に圧入セッ
    トされた異形鉄筋(I)の先端部を、上記アンカースリ
    ーブ(S)の鉄筋受け入れ穴(15)へ差し込み叩打し
    て、そのインサートピン(P)により内側から鉄筋受け
    入れ穴(15)へ喰い付き一体化するように拡開させた
    ことを特徴とする異形差筋アンカー。
  2. 【請求項2】アンカースリーブ(S)の鉄筋受け入れ穴
    (15)とプラグ受け入れ穴(16)とを連通させると
    共に、 鉄筋拡開用インサートピン(P)の先端部を上記アンカ
    ースリーブ(S)からの抜け止めフランジ(23)とし
    て、そのプラグ受け入れ穴(16)よりも太く張り出し
    形成したことを特徴とする請求項1記載の異形差筋アン
    カー。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104234052A (zh) * 2014-09-04 2014-12-24 武汉武大巨成结构股份有限公司 包括钢绞线束的岩石扩孔自锁锚索及其制作方法

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