JP2741331B2 - 差筋アンカー並びにその製造方法及び製造装置 - Google Patents
差筋アンカー並びにその製造方法及び製造装置Info
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- JP2741331B2 JP2741331B2 JP25551493A JP25551493A JP2741331B2 JP 2741331 B2 JP2741331 B2 JP 2741331B2 JP 25551493 A JP25551493 A JP 25551493A JP 25551493 A JP25551493 A JP 25551493A JP 2741331 B2 JP2741331 B2 JP 2741331B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄筋コンクリートから
なる床、壁、天井等に端部を打ち込む、いわゆる差筋ア
ンカー並びにその製造方法及び製造装置に関する。
なる床、壁、天井等に端部を打ち込む、いわゆる差筋ア
ンカー並びにその製造方法及び製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のものとして、図13に示
すように異形棒鋼aの端部にカラーbの一側をプレス装
置によって圧着し、カラーbの他側にはスリットcが形
成され、そして截頭円錐形の楔体dを前記カラーの他側
に押入するものであって、コンクリート面eに形成した
取付孔fに刺し込んだ後、異形棒鋼aを上端より押圧す
ることによりカラーが拡がって逆三角形状となり抜け止
め作用を発揮できる差筋アンカーが周知であり、このも
のは前記プレス装置により圧着するものであるため、異
形棒鋼aとカラーbが同芯上とならず、また、前記異形
棒鋼aとカラーbとの圧着面積が小さいという短所があ
った。
すように異形棒鋼aの端部にカラーbの一側をプレス装
置によって圧着し、カラーbの他側にはスリットcが形
成され、そして截頭円錐形の楔体dを前記カラーの他側
に押入するものであって、コンクリート面eに形成した
取付孔fに刺し込んだ後、異形棒鋼aを上端より押圧す
ることによりカラーが拡がって逆三角形状となり抜け止
め作用を発揮できる差筋アンカーが周知であり、このも
のは前記プレス装置により圧着するものであるため、異
形棒鋼aとカラーbが同芯上とならず、また、前記異形
棒鋼aとカラーbとの圧着面積が小さいという短所があ
った。
【0003】この課題を解決するものとして実公平5−
1522号に開示される如く、異形棒鋼aの端部に一側
を絞り込み圧着したカラーbと、前記カラーbの他側に
該カラーbの軸方向に形成するスリットcと、前記カラ
ーbの他側に圧入する楔体dとを具備する差筋アンカー
があり、この公知技術の目的は、前記異形棒鋼aとカラ
ーbを同芯上に設けると共に、両者の圧着面積を大きく
することで連結強度を向上できるようにした点にある。
1522号に開示される如く、異形棒鋼aの端部に一側
を絞り込み圧着したカラーbと、前記カラーbの他側に
該カラーbの軸方向に形成するスリットcと、前記カラ
ーbの他側に圧入する楔体dとを具備する差筋アンカー
があり、この公知技術の目的は、前記異形棒鋼aとカラ
ーbを同芯上に設けると共に、両者の圧着面積を大きく
することで連結強度を向上できるようにした点にある。
【0004】この具体的手段として、異形棒鋼aにカラ
ーbを外装し、カラーb外部から図示しないダイス装置
によって長さ方向に圧着させることで、図14に示す如
く長さ方向への圧着面積を大きくして連結強度を高める
とともに、異形棒鋼とカラーとを同芯上に設けたもので
あった。
ーbを外装し、カラーb外部から図示しないダイス装置
によって長さ方向に圧着させることで、図14に示す如
く長さ方向への圧着面積を大きくして連結強度を高める
とともに、異形棒鋼とカラーとを同芯上に設けたもので
あった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、公知技術にあ
っては、その圧着面積を大きくするために異形棒鋼軸方
向にダイス装置によって順次圧着させなければならず、
圧着加工に長時間を要する。また、この種物品は建築物
の基礎工事の芯材として使用され、その安全性を検査す
るため、差し込み後の引き抜け検査が行われるのである
が、この際に引き抜けた場合には、仮に異形棒鋼aとカ
ラーbとが固着されていても、前記カラーbと楔体cと
が分離すれば、取付孔fに楔体cが残存して取り出すこ
とができず、この取付孔fを閉止するとともに、新たな
取付孔を形成する手間もかかる為、前記異形棒鋼とカラ
ーとの連結強度を高めることだけでなく、カラーbと楔
体cとの引き抜けをも防止しなければならない。
っては、その圧着面積を大きくするために異形棒鋼軸方
向にダイス装置によって順次圧着させなければならず、
圧着加工に長時間を要する。また、この種物品は建築物
の基礎工事の芯材として使用され、その安全性を検査す
るため、差し込み後の引き抜け検査が行われるのである
が、この際に引き抜けた場合には、仮に異形棒鋼aとカ
ラーbとが固着されていても、前記カラーbと楔体cと
が分離すれば、取付孔fに楔体cが残存して取り出すこ
とができず、この取付孔fを閉止するとともに、新たな
取付孔を形成する手間もかかる為、前記異形棒鋼とカラ
ーとの連結強度を高めることだけでなく、カラーbと楔
体cとの引き抜けをも防止しなければならない。
【0006】そこで、本願発明者は上記課題を解決すべ
く、異形棒鋼とカラーとを圧着面積を大きくしなくても
確実な連結強度を有し、しかも前記カラーと楔体との引
き抜けをも確実にした差筋アンカー並びにその製造方法
及び製造装置を提供せんとする。
く、異形棒鋼とカラーとを圧着面積を大きくしなくても
確実な連結強度を有し、しかも前記カラーと楔体との引
き抜けをも確実にした差筋アンカー並びにその製造方法
及び製造装置を提供せんとする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題解
決すべく、先端から略基端寄りの外壁全周に、環状凹部
を形成した棒鋼と、該棒鋼先端側を外嵌可能な管状体で
あって、一端から軸方向にかけてスリットを形成し、こ
の一端を前記棒鋼先端よりも前方に突出させるとともに
前記環状凹部に咬止させて固着したカラーと、該カラー
の一端側開口より圧入される円錐台形の楔ピンと、より
なる差筋アンカーを要旨とし、前記楔ピンの底壁面に、
この底壁面外径よりも小さい外径を有する柱状突部を突
設してなる。
決すべく、先端から略基端寄りの外壁全周に、環状凹部
を形成した棒鋼と、該棒鋼先端側を外嵌可能な管状体で
あって、一端から軸方向にかけてスリットを形成し、こ
の一端を前記棒鋼先端よりも前方に突出させるとともに
前記環状凹部に咬止させて固着したカラーと、該カラー
の一端側開口より圧入される円錐台形の楔ピンと、より
なる差筋アンカーを要旨とし、前記楔ピンの底壁面に、
この底壁面外径よりも小さい外径を有する柱状突部を突
設してなる。
【0008】前記棒鋼の先端面に、この先端面外径より
も小さい外径を有する突起部を突設し、一方、前記楔ピ
ンの上壁面には前記突起部を内嵌する孔部を形成する。
この突起部を先細の円錐台形に形成し、一方、前記孔部
をこの突起部に嵌合する上壁面に向けて拡開させた円錐
台形に形成してなる。
も小さい外径を有する突起部を突設し、一方、前記楔ピ
ンの上壁面には前記突起部を内嵌する孔部を形成する。
この突起部を先細の円錐台形に形成し、一方、前記孔部
をこの突起部に嵌合する上壁面に向けて拡開させた円錐
台形に形成してなる。
【0009】また、同円周上に回転中心を有し、かつ、
側壁周方向に帯状凸部を形成した柱状回転体を複数、具
体的には3つ以上配設し、これら回転体によって少なく
とも断面外形が円形である中実又は管状の棒体を狭設
し、前記回転体を押圧しながら回転させることで、前記
棒体の外壁全周に環状凹部を形成してなる差筋アンカー
の製造方法を提供せんとし、前記回転体の側壁面を長さ
方向に切除して、前記棒体を狭設する支持部を形成して
なる。
側壁周方向に帯状凸部を形成した柱状回転体を複数、具
体的には3つ以上配設し、これら回転体によって少なく
とも断面外形が円形である中実又は管状の棒体を狭設
し、前記回転体を押圧しながら回転させることで、前記
棒体の外壁全周に環状凹部を形成してなる差筋アンカー
の製造方法を提供せんとし、前記回転体の側壁面を長さ
方向に切除して、前記棒体を狭設する支持部を形成して
なる。
【0010】更に、同円周上に回転中心を有し、かつ、
側壁周方向に帯状凸部を設けた柱状回転体を3つ以上配
設してなる押圧加工手段と、これら柱状回転体の全てに
接合する位置で、棒体を回転可能に定置させる回転保持
手段と、よりなる差筋アンカーの製造装置をも提供せん
とするものであり、前記回転体の側壁面を長さ方向に切
除して、前記棒体を狭設する支持部を形成してなる。
側壁周方向に帯状凸部を設けた柱状回転体を3つ以上配
設してなる押圧加工手段と、これら柱状回転体の全てに
接合する位置で、棒体を回転可能に定置させる回転保持
手段と、よりなる差筋アンカーの製造装置をも提供せん
とするものであり、前記回転体の側壁面を長さ方向に切
除して、前記棒体を狭設する支持部を形成してなる。
【0011】
【作用】以上の如き内容からなる本発明の差筋アンカー
は、固化後のコンクリート面適所に、前記カラーが内挿
しうる程度の直径であって、少なくとも前記カラーが埋
設しうる程度の深さの差し込み孔を形成する。そして、
該差し込み孔底面に対して前記楔ピンの底壁面を当接す
るか又は予め前記カラー開放口に楔ピンを略差し込んだ
状態で前記差し込み孔に挿入する。その後棒鋼他端をハ
ンマー等で打設すると前記カラーの一端が楔ピン外壁に
沿って拡開しながら前記差し込み孔側壁に食い込むとと
もに、前記楔ピンを完全に外嵌して固定されるのであ
る。
は、固化後のコンクリート面適所に、前記カラーが内挿
しうる程度の直径であって、少なくとも前記カラーが埋
設しうる程度の深さの差し込み孔を形成する。そして、
該差し込み孔底面に対して前記楔ピンの底壁面を当接す
るか又は予め前記カラー開放口に楔ピンを略差し込んだ
状態で前記差し込み孔に挿入する。その後棒鋼他端をハ
ンマー等で打設すると前記カラーの一端が楔ピン外壁に
沿って拡開しながら前記差し込み孔側壁に食い込むとと
もに、前記楔ピンを完全に外嵌して固定されるのであ
る。
【0012】また、本発明の製造方法及び製造装置は、
前記差筋アンカーにおける環状凹部の成形又はカラーと
棒鋼との咬止させて固着することに適してなる。例えば
環状凹部の成形にあっては、前記柱状回転体の各々に接
合する位置に回転可能に保持手段にて定置させるか或い
は前記柱状回転体によって狭設して定置する。次いで、
前記回転体を押圧しながら回転させることで、前記棒体
の外壁全周に前記回転体の凸部が食い込みながら回転し
て環状凹部を形成してなる。なお、これと同様の方法等
によって前記カラーと棒鋼を咬止して固着する。
前記差筋アンカーにおける環状凹部の成形又はカラーと
棒鋼との咬止させて固着することに適してなる。例えば
環状凹部の成形にあっては、前記柱状回転体の各々に接
合する位置に回転可能に保持手段にて定置させるか或い
は前記柱状回転体によって狭設して定置する。次いで、
前記回転体を押圧しながら回転させることで、前記棒体
の外壁全周に前記回転体の凸部が食い込みながら回転し
て環状凹部を形成してなる。なお、これと同様の方法等
によって前記カラーと棒鋼を咬止して固着する。
【0013】
【実施例】次に、本発明を図示した実施例にもとづき詳
細を説明する。図1は本発明の一実施例を示す差筋アン
カーの製造前の分解斜視図、図2はその製造後の斜視図
である。1は、長さ400mm〜500mm程度で外径
が略10mm程度の棒鋼であって、該棒鋼1は外壁面に
図示しないリブ等を形成した所謂異形棒鋼に限られず、
外壁面が面一な単なる棒鋼であっても構わない。この棒
鋼1の先端2から5mm〜30mm程度基端寄りの外壁
全周に、巾及び深さが数mm程度の環状凹部3を形成し
てなる。該環状凹部3は棒鋼1製造時に予め成形してお
くことが考えられるが、従来の棒鋼1に後加工して前記
環状凹部3を形成することもでき、この環状凹部3を形
成するために適した方法及び装置については後述する。
細を説明する。図1は本発明の一実施例を示す差筋アン
カーの製造前の分解斜視図、図2はその製造後の斜視図
である。1は、長さ400mm〜500mm程度で外径
が略10mm程度の棒鋼であって、該棒鋼1は外壁面に
図示しないリブ等を形成した所謂異形棒鋼に限られず、
外壁面が面一な単なる棒鋼であっても構わない。この棒
鋼1の先端2から5mm〜30mm程度基端寄りの外壁
全周に、巾及び深さが数mm程度の環状凹部3を形成し
てなる。該環状凹部3は棒鋼1製造時に予め成形してお
くことが考えられるが、従来の棒鋼1に後加工して前記
環状凹部3を形成することもでき、この環状凹部3を形
成するために適した方法及び装置については後述する。
【0014】図3は、本発明の差筋アンカーの一例を示
す部分拡大断面図であり、図中4は、前記棒鋼1先端2
側を外嵌可能な長さ30mm〜55mm程度の金属製の
管状体であって、一端5から軸方向にかけてスリット6
を複数形成し、この一端5を前記棒鋼1の先端2よりも
図面上右側に、即ち前方に突出させるとともに前記環状
凹部3に咬止させて固着したカラーである。ここで、咬
止させて固着するとは、前記環状凹部3に対応する該カ
ラー4の側壁適所を、外部から押圧し、該側壁を環状凹
部3に対して嵌合させることで固着を成すことをいうの
であるが、前記環状凹部3の成形方法等と基本的には同
一の技術思想で達成できるため後述する。
す部分拡大断面図であり、図中4は、前記棒鋼1先端2
側を外嵌可能な長さ30mm〜55mm程度の金属製の
管状体であって、一端5から軸方向にかけてスリット6
を複数形成し、この一端5を前記棒鋼1の先端2よりも
図面上右側に、即ち前方に突出させるとともに前記環状
凹部3に咬止させて固着したカラーである。ここで、咬
止させて固着するとは、前記環状凹部3に対応する該カ
ラー4の側壁適所を、外部から押圧し、該側壁を環状凹
部3に対して嵌合させることで固着を成すことをいうの
であるが、前記環状凹部3の成形方法等と基本的には同
一の技術思想で達成できるため後述する。
【0015】図中7は、前記カラー4一端5の開口よ
り、棒鋼1先端2に向けて圧入される金属製円錐台形の
楔ピンであり、該楔ピン7の上壁面8の直径は、前記カ
ラー4一端5の開口内径よりも略小さく形成することで
圧入が容易となり、又、この底壁面9の直径は、カラー
4一端5の開口内径よりも大きく形成することで、圧入
された際に、前記カラー4一端5が拡開される。
り、棒鋼1先端2に向けて圧入される金属製円錐台形の
楔ピンであり、該楔ピン7の上壁面8の直径は、前記カ
ラー4一端5の開口内径よりも略小さく形成することで
圧入が容易となり、又、この底壁面9の直径は、カラー
4一端5の開口内径よりも大きく形成することで、圧入
された際に、前記カラー4一端5が拡開される。
【0016】図4(イ)及び(ロ)は、前記楔ピン7の
他の実施例を示す部分拡大断面図である。図示した楔ピ
ン7の場合は、底壁面9の中央に、底壁面9直径よりも
小さい外形を有する柱状突部10を突設したものであ
る。又、本実施例の場合における楔ピン7の長さは、楔
ピン7を圧入した際に底壁面9がカラー4一端5よりも
棒鋼1側、つまりカラー4内部に位置づけられるような
長さに設定する。このため、楔ピン7の上壁面8が棒鋼
1先端2と当接する際に、図4(ロ)の要部拡大図に示
す如くカラー4一端5は図示したようにピン7の底壁面
9を通過した後にコンクリート面からの外圧によって内
側に湾曲され、前記ピン7を掴んだ状態となり、ピン7
の抜けを防ぐことができる。
他の実施例を示す部分拡大断面図である。図示した楔ピ
ン7の場合は、底壁面9の中央に、底壁面9直径よりも
小さい外形を有する柱状突部10を突設したものであ
る。又、本実施例の場合における楔ピン7の長さは、楔
ピン7を圧入した際に底壁面9がカラー4一端5よりも
棒鋼1側、つまりカラー4内部に位置づけられるような
長さに設定する。このため、楔ピン7の上壁面8が棒鋼
1先端2と当接する際に、図4(ロ)の要部拡大図に示
す如くカラー4一端5は図示したようにピン7の底壁面
9を通過した後にコンクリート面からの外圧によって内
側に湾曲され、前記ピン7を掴んだ状態となり、ピン7
の抜けを防ぐことができる。
【0017】更に図5は、前記棒鋼1の先端2面に、こ
の先端2面外形よりも小さい外形を有する突起部11を
突設し、一方、前記楔ピン7の上壁面8には前記突起部
11を内嵌する孔部12を形成したものである。本実施
例の如く前記楔ピン7が圧入された際に、棒鋼1と楔ピ
ン7との接合面積を多くすることで、楔ピン7が棒鋼1
と一体化されてピン7の抜けを更に防止する。
の先端2面外形よりも小さい外形を有する突起部11を
突設し、一方、前記楔ピン7の上壁面8には前記突起部
11を内嵌する孔部12を形成したものである。本実施
例の如く前記楔ピン7が圧入された際に、棒鋼1と楔ピ
ン7との接合面積を多くすることで、楔ピン7が棒鋼1
と一体化されてピン7の抜けを更に防止する。
【0018】更に又、図6に示すものは、図4に示した
突起部11を先細の円錐台形に形成し、一方、前記孔部
11を該突起部11に嵌合する上壁面に向けて拡開させ
た断面円錐台形に形成したものであり、このように突起
部11を先細の円錐台形に形成することで、棒鋼1先端
2面が楔ピン7の孔部11に対して容易に挿入できると
ともに同軸上に設定することができ、しかも接合面積が
図4のものに比べて更に多くすることができる。
突起部11を先細の円錐台形に形成し、一方、前記孔部
11を該突起部11に嵌合する上壁面に向けて拡開させ
た断面円錐台形に形成したものであり、このように突起
部11を先細の円錐台形に形成することで、棒鋼1先端
2面が楔ピン7の孔部11に対して容易に挿入できると
ともに同軸上に設定することができ、しかも接合面積が
図4のものに比べて更に多くすることができる。
【0019】上記した差筋アンカーは以下の方法及び装
置にて容易に製造できる。先ず、図7に示すのは前記環
状凹部3を形成する方法についての概念説明図である。
50は、図中一点鎖線に示す同円周上に回転中心51を
有し、かつ、側壁周方向に帯状凸部52を設けた複数の
柱状回転体であり、これら回転体50、50・・・に囲
まれる空間部の中心、即ち、前記円周の中心53を回転
中心にして、前記棒鋼1に代表される少なくとも断面外
形が円形である柱状又は管状の棒体54を回転可能に定
置させる。そして、前記回転体50、50・・・を棒体
54側に押圧させるとともに前記回転体50、50・・
・を回転させると、該回転体50の凸部52が棒体54
に食い込みながら各々の凸部52が棒体54周方向に凹
溝を形成して環状凹部3を形成するのである。
置にて容易に製造できる。先ず、図7に示すのは前記環
状凹部3を形成する方法についての概念説明図である。
50は、図中一点鎖線に示す同円周上に回転中心51を
有し、かつ、側壁周方向に帯状凸部52を設けた複数の
柱状回転体であり、これら回転体50、50・・・に囲
まれる空間部の中心、即ち、前記円周の中心53を回転
中心にして、前記棒鋼1に代表される少なくとも断面外
形が円形である柱状又は管状の棒体54を回転可能に定
置させる。そして、前記回転体50、50・・・を棒体
54側に押圧させるとともに前記回転体50、50・・
・を回転させると、該回転体50の凸部52が棒体54
に食い込みながら各々の凸部52が棒体54周方向に凹
溝を形成して環状凹部3を形成するのである。
【0020】また、前記回転体50、50・・・を棒体
54側に押圧させることは、回転体50を直接押圧しな
くとも、図8に示す如くこれら回転体50、50・・・
における凸部52を一部切除することで、これらの切除
部55、55、・・・が前記棒体54を狭設して支持
し、前記回転体50が各々同方向に回転することで、前
記棒体54との接点が前記切除部55端縁に向けて移動
するとともに前記回転体50は回転規制されながら棒体
54に対して押圧する。そして、この回転規制力以上の
回転力を与えることにより、前記回転体50が押圧した
状態で回転し、該回転体50の凸部52が図中点線に示
す如く棒体54に食い込みながら環状凹部3を形成する
のである。
54側に押圧させることは、回転体50を直接押圧しな
くとも、図8に示す如くこれら回転体50、50・・・
における凸部52を一部切除することで、これらの切除
部55、55、・・・が前記棒体54を狭設して支持
し、前記回転体50が各々同方向に回転することで、前
記棒体54との接点が前記切除部55端縁に向けて移動
するとともに前記回転体50は回転規制されながら棒体
54に対して押圧する。そして、この回転規制力以上の
回転力を与えることにより、前記回転体50が押圧した
状態で回転し、該回転体50の凸部52が図中点線に示
す如く棒体54に食い込みながら環状凹部3を形成する
のである。
【0021】更に、前記回転体50を等間隔に3つ以上
設けることで、前記棒体54に対して三点以上を接合さ
せることで支持し、棒体54が回転中心から逃げないよ
うにできる。なお、前記棒体54に対して三点以上で接
合して支持し、該棒体54を回転可能にできるものであ
れば、回転体50が3つ以下であっても同様の効果を得
られる。
設けることで、前記棒体54に対して三点以上を接合さ
せることで支持し、棒体54が回転中心から逃げないよ
うにできる。なお、前記棒体54に対して三点以上で接
合して支持し、該棒体54を回転可能にできるものであ
れば、回転体50が3つ以下であっても同様の効果を得
られる。
【0022】前記方法は図9に示す製造装置によって具
体化される。即ち、図中50は、同円周上に回転中心5
1を有し、かつ、側壁周方向の一部に巾及び高さが数m
m程度の帯状凸部52を設けた柱状回転体であり、例え
ば図示しないプレス装置等の高荷重を発する装置から歯
車等を介して前記回転体50に連結し、該回転体50を
各々回転可能に等間隔に3つ以上配設して押圧加工手段
56を構成する。また、これら柱状回転体50の全てに
接合する位置で、棒体54を回転可能に定置させる回転
保持手段57を設けてなる。なお、本装置に用いる回転
体50の一例の斜視図を図10に例示している。本例示
のような帯状突部52の全周の一部を凹ませて切除部5
5が形成し、図8に示す切除部55の表面と前記円周の
中心53との距離rを半径に有する少なくとも断面外形
が円形である前記棒体54を用いることで、前記回転体
50を中心53側に押圧しなくとも、前述の如く前記回
転体50を押圧させた状態で凸部52が棒体54に食い
込みながら環状凹部3を成形できる。
体化される。即ち、図中50は、同円周上に回転中心5
1を有し、かつ、側壁周方向の一部に巾及び高さが数m
m程度の帯状凸部52を設けた柱状回転体であり、例え
ば図示しないプレス装置等の高荷重を発する装置から歯
車等を介して前記回転体50に連結し、該回転体50を
各々回転可能に等間隔に3つ以上配設して押圧加工手段
56を構成する。また、これら柱状回転体50の全てに
接合する位置で、棒体54を回転可能に定置させる回転
保持手段57を設けてなる。なお、本装置に用いる回転
体50の一例の斜視図を図10に例示している。本例示
のような帯状突部52の全周の一部を凹ませて切除部5
5が形成し、図8に示す切除部55の表面と前記円周の
中心53との距離rを半径に有する少なくとも断面外形
が円形である前記棒体54を用いることで、前記回転体
50を中心53側に押圧しなくとも、前述の如く前記回
転体50を押圧させた状態で凸部52が棒体54に食い
込みながら環状凹部3を成形できる。
【0023】また、図11に示す如く前記回転体50の
他の実施例としては、前記帯状凸部52と同巾な柱状回
転体50の側壁面を長さ方向に切除して前記切除部55
に相当する部分を形成したものであってもよく、この場
合には該回転体50の側壁面が前記帯状凸部52に相当
する。
他の実施例としては、前記帯状凸部52と同巾な柱状回
転体50の側壁面を長さ方向に切除して前記切除部55
に相当する部分を形成したものであってもよく、この場
合には該回転体50の側壁面が前記帯状凸部52に相当
する。
【0024】前述のようにして本発明の差筋アンカーに
おける前記棒鋼1の外壁全周に、環状凹部3を形成した
後、該凹部3に対して前記カラー4を咬止して固着する
際にもこの凹部3を形成したと同様な方法及び装置で可
能となる。例えば、図12に示すように前記カラー4を
保持し且つ前記棒鋼1先端2の嵌入位置規制をする規制
部材58を設けた前記回転保持手段57を前記中心53
に設けるとともに、前記棒体1の環状凹部3に対して回
転体50の凸部52を対応させ、該回転体50を回転さ
せることで、カラー4側壁が前記環状凹部3に咬止させ
て固着されるのである。この場合、前記凸部52表面巾
方向に凹凸溝を形成しておけば、回転体50がカラー4
と滑らずに食い込みすることができる。
おける前記棒鋼1の外壁全周に、環状凹部3を形成した
後、該凹部3に対して前記カラー4を咬止して固着する
際にもこの凹部3を形成したと同様な方法及び装置で可
能となる。例えば、図12に示すように前記カラー4を
保持し且つ前記棒鋼1先端2の嵌入位置規制をする規制
部材58を設けた前記回転保持手段57を前記中心53
に設けるとともに、前記棒体1の環状凹部3に対して回
転体50の凸部52を対応させ、該回転体50を回転さ
せることで、カラー4側壁が前記環状凹部3に咬止させ
て固着されるのである。この場合、前記凸部52表面巾
方向に凹凸溝を形成しておけば、回転体50がカラー4
と滑らずに食い込みすることができる。
【0025】
【発明の効果】以上の如く、本発明に係る差筋アンカー
並びにその製造方法及び製造装置にあっては、棒鋼に環
状凹部を形成し、該凹部とカラーとを咬止させること
で、軸方向に対する確実な抜け止めができる。又、前記
環状凹部及び咬止するための方法等も回転体を回転させ
るだけで容易に形成でき、製造時間が短縮される。
並びにその製造方法及び製造装置にあっては、棒鋼に環
状凹部を形成し、該凹部とカラーとを咬止させること
で、軸方向に対する確実な抜け止めができる。又、前記
環状凹部及び咬止するための方法等も回転体を回転させ
るだけで容易に形成でき、製造時間が短縮される。
【0026】また、円錐台形の楔ピン底壁面に柱状突部
を突設することで、前記カラーを押圧して嵌合する際
に、前記カラー一端が楔ピンの最大外形を通過した後、
該一端が内側、即ち突部側に曲がって嵌入を終えるの
で、前記楔ピンとカラーとが抜けることはない。更に、
棒鋼先端に突起部を形成し、該突起部を内嵌する孔部を
楔ピン上壁面に形成した場合には、棒鋼と楔ピンとの接
触面積が増えるため、前記抜け止めはより高まる。
を突設することで、前記カラーを押圧して嵌合する際
に、前記カラー一端が楔ピンの最大外形を通過した後、
該一端が内側、即ち突部側に曲がって嵌入を終えるの
で、前記楔ピンとカラーとが抜けることはない。更に、
棒鋼先端に突起部を形成し、該突起部を内嵌する孔部を
楔ピン上壁面に形成した場合には、棒鋼と楔ピンとの接
触面積が増えるため、前記抜け止めはより高まる。
【0027】更に、前記突起部を円錐台形に形成すれ
ば、棒鋼先端が楔ピンと容易に挿入できるとともに同軸
上に設定することができ、しかも接合面積が前記のもの
に比べて更に多くすることができる。
ば、棒鋼先端が楔ピンと容易に挿入できるとともに同軸
上に設定することができ、しかも接合面積が前記のもの
に比べて更に多くすることができる。
【図1】本発明の差筋アンカーの一実施例を示す製造前
の分解斜視図
の分解斜視図
【図2】本発明の差筋アンカーの一実施例を示す製造後
の斜視図
の斜視図
【図3】本発明の差筋アンカーの一実施例を示す部分拡
大断面図
大断面図
【図4】楔ピンの他の実施例を示す部分拡大及び要部拡
大断面図
大断面図
【図5】本発明の差筋アンカーの他の実施例を示す部分
拡大断面図
拡大断面図
【図6】本発明の差筋アンカーの他の実施例を示す部分
拡大断面図
拡大断面図
【図7】本発明の製造方法の概念説明図
【図8】本発明の製造方法における他の押圧手段を示す
概念説明図
概念説明図
【図9】本発明の製造装置の一例を示す要部説明図
【図10】本発明の製造方法及び装置に用いる回転体の
一実施例を示す斜視図
一実施例を示す斜視図
【図11】本発明の製造方法及び装置に用いる回転体の
他の実施例を示す斜視図
他の実施例を示す斜視図
【図12】本発明の製造装置の他の実施例を示す要部説
明図
明図
【図13】従来の差筋アンカーを示す使用状態図
【図14】従来の差筋アンカーを示す部分拡大図
1 棒鋼 2 先端 3 環状凹部 4 カラー 5 一端 6 スリット 7 楔ピン 8 上壁面 9 下壁面 10 柱状突部 11 突起部 12 孔部 50 柱状回転体 51 回転中心 52 帯状凸部 53 空間部 53 中心 54 棒体 55 切除部 56 押圧加工手段 57 回転保持手段 58 規制部材
Claims (8)
- 【請求項1】 先端から略基端寄りの外壁全周に、環状
凹部を形成した棒鋼と、 該棒鋼先端側を外嵌可能な管状体であって、一端から軸
方向にかけてスリットを形成し、この一端を前記棒鋼先
端よりも前方に突出させるとともに前記環状凹部に咬止
させて固着したカラーと、 該カラーの一端側開口より圧入される円錐台形の楔ピン
と、 よりなる差筋アンカー。 - 【請求項2】 前記楔ピンの底壁面に、この底壁面外径
よりも小さい外径を有する柱状突部を突設してなる請求
項1記載の差筋アンカー。 - 【請求項3】 前記棒鋼の先端面に、この先端面外径よ
りも小さい外径を有する突起部を突設し、一方、前記楔
ピンの上壁面には前記突起部を内嵌する孔部を形成して
なる請求項1又は2記載の差筋アンカー。 - 【請求項4】 前記突起部を先細の円錐台形に形成し、
一方、前記孔部をこの突起部に嵌合する上壁面に向けて
拡開させた円錐台形に形成してなる請求項3記載の差筋
アンカー。 - 【請求項5】 同円周上に回転中心を有し、かつ、側壁
周方向に帯状凸部を形成した柱状回転体を複数配設し、
これら回転体によって少なくとも断面外形が円形である
中実又は管状の棒体を狭設し、前記回転体を押圧しなが
ら回転させることで、前記棒体の外壁全周に環状凹部を
形成してなる差筋アンカーの製造方法。 - 【請求項6】 同円周上に回転中心を有し、かつ、側壁
周方向に帯状凸部を設けた柱状回転体を複数配設してな
る押圧加工手段と、 これら柱状回転体の全てに接合する位置で、棒体を回転
可能に定置させる回転保持手段と、 よりなる差筋アンカーの製造装置。 - 【請求項7】 前記回転体の側壁又は帯状凸部の一部を
切除して切除部を形成してなる請求項6記載の差筋アン
カーの製造装置。 - 【請求項8】 棒体外周を三点以上で支持してなる請求
項6又は7記載の差筋アンカーの製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25551493A JP2741331B2 (ja) | 1993-10-13 | 1993-10-13 | 差筋アンカー並びにその製造方法及び製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25551493A JP2741331B2 (ja) | 1993-10-13 | 1993-10-13 | 差筋アンカー並びにその製造方法及び製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07109776A JPH07109776A (ja) | 1995-04-25 |
JP2741331B2 true JP2741331B2 (ja) | 1998-04-15 |
Family
ID=17279815
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25551493A Expired - Lifetime JP2741331B2 (ja) | 1993-10-13 | 1993-10-13 | 差筋アンカー並びにその製造方法及び製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2741331B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2854665B1 (fr) * | 2003-03-28 | 2007-02-23 | Valeo Equip Electr Moteur | Contacteur electromagnetique de commande d'un demarreur electrique |
JP6174415B2 (ja) * | 2013-08-09 | 2017-08-02 | 鹿島建設株式会社 | あと施工アンカー及びその施工方法 |
HUP1700051A2 (hu) * | 2017-02-02 | 2018-08-28 | Equip Test Kft | Kontaktáló eszköz, fejegység ahhoz, valamint eljárások kontaktáló eszköz és fejegység elõállítására |
-
1993
- 1993-10-13 JP JP25551493A patent/JP2741331B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07109776A (ja) | 1995-04-25 |
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