JPH0631209Y2 - アンカ−の固定構造 - Google Patents
アンカ−の固定構造Info
- Publication number
- JPH0631209Y2 JPH0631209Y2 JP5990591U JP5990591U JPH0631209Y2 JP H0631209 Y2 JPH0631209 Y2 JP H0631209Y2 JP 5990591 U JP5990591 U JP 5990591U JP 5990591 U JP5990591 U JP 5990591U JP H0631209 Y2 JPH0631209 Y2 JP H0631209Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cotter
- collar
- slit
- embedded portion
- press
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- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はアンカ−の固定構造、よ
り詳細にはコンクリ−ト製床に間仕切り固定用アンカ−
などを固定するための固定構造に関する。
り詳細にはコンクリ−ト製床に間仕切り固定用アンカ−
などを固定するための固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の固定構造としては、例え
ば本考案者が先に開示したアンカ−の固定構造(実願平
1−41231号)が知られており、これを図4及び図
5に基ずいて説明する。
ば本考案者が先に開示したアンカ−の固定構造(実願平
1−41231号)が知られており、これを図4及び図
5に基ずいて説明する。
【0003】即ち、同図中、11は異形差筋、12は該
異形差筋11の下端に一体形成された所要長の扁平状埋
込み部、13は該埋込み部12の下端部より基端方向に
向けて形成された切欠き、14は上記の埋込み部12に
遊嵌されると共にその基端縁に係止自在とされたスリッ
ト15付き筒状カラ−、16は二つ割状とされた一対の
コッタ−部材をガイド兼用のクサビ形連結部材17でも
って略テ−パ状に連結形成されたコッタ−、18は該コ
ッタ−16の頭部に固着された略椀状のキャップ体であ
る。その他、19はコンクリ−ト製床にドリルなどでも
って形成された固定用穴、Aは該固定用穴19内に残留
するドリル粉を示す。
異形差筋11の下端に一体形成された所要長の扁平状埋
込み部、13は該埋込み部12の下端部より基端方向に
向けて形成された切欠き、14は上記の埋込み部12に
遊嵌されると共にその基端縁に係止自在とされたスリッ
ト15付き筒状カラ−、16は二つ割状とされた一対の
コッタ−部材をガイド兼用のクサビ形連結部材17でも
って略テ−パ状に連結形成されたコッタ−、18は該コ
ッタ−16の頭部に固着された略椀状のキャップ体であ
る。その他、19はコンクリ−ト製床にドリルなどでも
って形成された固定用穴、Aは該固定用穴19内に残留
するドリル粉を示す。
【0004】上述の如く構成された従来例は、カラ−1
4を異形差筋11の埋込み部12に遊嵌係止せしめると
共に、コッタ−16の先部を埋込み部12とカラ−14
との間隙内に差し込み、連結部材17を切欠き13に若
干嵌合せしめた状態のアンカ−ユニットとなし、これを
固定用穴19に挿入せしめる。しかるのち、異形差筋1
1の上端部を下方に打撃せしめることにより、キャップ
体18でドリル粉Aなどを捕捉せしめつつコッタ−16
をカラ−14との間隙内に圧入せしめ、その外周面に沿
って直接的にカラ−14を拡開作動することにより固定
用穴19の内周壁に食い込ませて固定するものである
(図5参照)。
4を異形差筋11の埋込み部12に遊嵌係止せしめると
共に、コッタ−16の先部を埋込み部12とカラ−14
との間隙内に差し込み、連結部材17を切欠き13に若
干嵌合せしめた状態のアンカ−ユニットとなし、これを
固定用穴19に挿入せしめる。しかるのち、異形差筋1
1の上端部を下方に打撃せしめることにより、キャップ
体18でドリル粉Aなどを捕捉せしめつつコッタ−16
をカラ−14との間隙内に圧入せしめ、その外周面に沿
って直接的にカラ−14を拡開作動することにより固定
用穴19の内周壁に食い込ませて固定するものである
(図5参照)。
【0005】
【考案が解決しようとする問題点】上記従来例は、残留
するドリル粉A等を捕捉せしめつつ、小さな打撃力でも
ってアンカ−などを固定用穴19に固定することができ
る反面、次の欠点を有するものである。 まず第1に、下方より埋込み部12の切欠き13に沿っ
て略テ−パ状のコッタ−16を圧入しつつ、カラ−14
の下端を外方へ拡開せしめて固定用穴19の内周壁に食
い込ませるものとされているから、必然的に固定用穴1
9に対するカラ−14の食い込み部位は図5に示すよう
に、カラ−14の下端部のみに止まるものであって、食
い込み部位が非常に少なく、ひいては、強度的に必ずし
も満足し得ないものであった。 第2に、従来の埋込み部12及びコッタ−16の構造は
前述の如く非常に複雑であり、その製作が極めて面倒で
あるのみならず、コストのアップを招来せしめる欠点が
あった。
するドリル粉A等を捕捉せしめつつ、小さな打撃力でも
ってアンカ−などを固定用穴19に固定することができ
る反面、次の欠点を有するものである。 まず第1に、下方より埋込み部12の切欠き13に沿っ
て略テ−パ状のコッタ−16を圧入しつつ、カラ−14
の下端を外方へ拡開せしめて固定用穴19の内周壁に食
い込ませるものとされているから、必然的に固定用穴1
9に対するカラ−14の食い込み部位は図5に示すよう
に、カラ−14の下端部のみに止まるものであって、食
い込み部位が非常に少なく、ひいては、強度的に必ずし
も満足し得ないものであった。 第2に、従来の埋込み部12及びコッタ−16の構造は
前述の如く非常に複雑であり、その製作が極めて面倒で
あるのみならず、コストのアップを招来せしめる欠点が
あった。
【0006】本考案は、従来の問題点を一挙に解決し、
非常に簡単な構成でもって固定用穴に対するカラ−の食
い込み部位を増大せしめ、強度を著しくアップせしめる
ことができるアンカ−の固定構造を提供しようとするも
のである。
非常に簡単な構成でもって固定用穴に対するカラ−の食
い込み部位を増大せしめ、強度を著しくアップせしめる
ことができるアンカ−の固定構造を提供しようとするも
のである。
【0007】
【問題点を解決するための手段】即ち、本考案は、下端
に埋込み部22が形成されてなる異形差筋21と、上記
埋込み部22に遊嵌されたスリット25付きカラ−24
と、該カラ−24内に圧入して外方へ拡開せしめる略テ
−パ状のコッタ−26とよりなり、上記コッタ−26の
先部側にはその軸線に沿って所要長のスリット27が形
成されると共に、該スリット27に圧入してコッタ−2
6を外方へ拡開せしめるべく埋込み部22が略クサビ状
に形成された構成よりなるものである。
に埋込み部22が形成されてなる異形差筋21と、上記
埋込み部22に遊嵌されたスリット25付きカラ−24
と、該カラ−24内に圧入して外方へ拡開せしめる略テ
−パ状のコッタ−26とよりなり、上記コッタ−26の
先部側にはその軸線に沿って所要長のスリット27が形
成されると共に、該スリット27に圧入してコッタ−2
6を外方へ拡開せしめるべく埋込み部22が略クサビ状
に形成された構成よりなるものである。
【0008】
【作用】固定用穴19に挿入せしめたのち、異形差筋2
1の上端部を下方に打撃し、略クサビ状埋込み部22を
コッタ−26のスリット27に圧入して先部側を拡開作
動せしめつつコッタ−26をカラ−24内に圧入する。
そして、カラ−24を図3に示すように略紡錘形状に拡
開せしめ、固定用穴19の内周壁に食い込ませることに
より固定する。
1の上端部を下方に打撃し、略クサビ状埋込み部22を
コッタ−26のスリット27に圧入して先部側を拡開作
動せしめつつコッタ−26をカラ−24内に圧入する。
そして、カラ−24を図3に示すように略紡錘形状に拡
開せしめ、固定用穴19の内周壁に食い込ませることに
より固定する。
【0009】
【実施例】以下に、本考案を図面に示す一実施例につい
て説明する。 図1において、21は所要の長さを有する異形差筋、2
2は該異形差筋21の下端に一体形成されたクサビ状の
埋込み部、24は該埋込み部22に遊嵌されると共にそ
の基端縁に係止自在とされたスリット25付き筒状カラ
−、26は該カラ−24内に圧入して外方へ拡開せしめ
るコッタ−で、該コッタ−26は先部側が若干くびれた
略テ−パ状とされている。27は該コッタ−26の軸線
に沿って先端より後端部に向け切欠き形成された所要長
のスリット、28はコツタ−26の頭部に固着された略
椀状のキャップ体である。
て説明する。 図1において、21は所要の長さを有する異形差筋、2
2は該異形差筋21の下端に一体形成されたクサビ状の
埋込み部、24は該埋込み部22に遊嵌されると共にそ
の基端縁に係止自在とされたスリット25付き筒状カラ
−、26は該カラ−24内に圧入して外方へ拡開せしめ
るコッタ−で、該コッタ−26は先部側が若干くびれた
略テ−パ状とされている。27は該コッタ−26の軸線
に沿って先端より後端部に向け切欠き形成された所要長
のスリット、28はコツタ−26の頭部に固着された略
椀状のキャップ体である。
【0010】次に、本考案の作動について説明する。 先ず、図2に示すように、カラ−24を埋込み部22に
遊嵌係止せしめると共に、キャップ28付きコッタ−2
6の先部をカラ−24内に挿入せしめ、そのスリット2
7に埋込み部22の先端を圧入せしめた状態のアンカ−
ユニットを固定用穴19に挿入せしめる。そして、キャ
ップ体28内にドリル粉Aなどを捕捉せしめたのち、異
形差筋21の上端部をハンマ−などでもって下方に打撃
し、クサビ状埋込み部22およびカラ−24を強制的に
下降せしめる。すると、埋込み部22はスリット27内
に圧入してコッタ−26の先部側を次第に外方へ拡開せ
しめ、他方、カラ−24は拡開されたコッタ−26が圧
入して次第に外方へ拡開しつつ、固定用穴19の内周壁
に順次食い込む。さらに、異形差筋21を打撃すると、
埋込み部22の圧入によりコッタ−26の先部が更に外
方へ拡開しつつカラ−24内に圧入し、カラ−24を図
3に示すように略紡錘形状に拡開せしめ、固定用穴19
の内周壁に食い込ませることにより固定する。
遊嵌係止せしめると共に、キャップ28付きコッタ−2
6の先部をカラ−24内に挿入せしめ、そのスリット2
7に埋込み部22の先端を圧入せしめた状態のアンカ−
ユニットを固定用穴19に挿入せしめる。そして、キャ
ップ体28内にドリル粉Aなどを捕捉せしめたのち、異
形差筋21の上端部をハンマ−などでもって下方に打撃
し、クサビ状埋込み部22およびカラ−24を強制的に
下降せしめる。すると、埋込み部22はスリット27内
に圧入してコッタ−26の先部側を次第に外方へ拡開せ
しめ、他方、カラ−24は拡開されたコッタ−26が圧
入して次第に外方へ拡開しつつ、固定用穴19の内周壁
に順次食い込む。さらに、異形差筋21を打撃すると、
埋込み部22の圧入によりコッタ−26の先部が更に外
方へ拡開しつつカラ−24内に圧入し、カラ−24を図
3に示すように略紡錘形状に拡開せしめ、固定用穴19
の内周壁に食い込ませることにより固定する。
【0011】なお、上記実施例において、コッタ−26
は先部側が若干くびれた略テ−パ状とされているが、こ
れに限定されるものでなく、公知のテ−パ形状のもので
あれば好適に使用することが出来るものである。
は先部側が若干くびれた略テ−パ状とされているが、こ
れに限定されるものでなく、公知のテ−パ形状のもので
あれば好適に使用することが出来るものである。
【0012】
【考案の効果】本考案によれば以上の次第で、下端に埋
込み部22が形成されてなる異形差筋21と、上記埋込
み部22に遊嵌されたスリット25付きカラ−24と、
該カラ−24内に圧入して外方へ拡開せしめる略テ−パ
状のコッタ−26とよりなり、上記コッタ−26の先部
側にはその軸線に沿って所要長のスリット27が形成さ
れると共に、該スリット27に圧入してコッタ−26を
外方へ拡開せしめるべく埋込み部22が略クサビ状に形
成されているから、固定用穴19に挿入せしめた異形差
筋21の上端部を下方に打撃し、埋込み部22をスリッ
ト27に圧入してコッタ−26の先部を外方へ拡開作動
せしめつつカラ−24内に圧入し、カラ−24を略紡錘
形状に拡開せしめて固定用穴19の内周壁に食い込ませ
ることにより固定することが出来るものであって、従来
例に比して固定用穴19に対するカラ−24の食い込み
部位が増大し、強度を著しくアップせしめることが出来
る。又、構造が簡単であり、その製作を容易に行うこと
が出来るのみならず、安価に提供しうる利点がある。
込み部22が形成されてなる異形差筋21と、上記埋込
み部22に遊嵌されたスリット25付きカラ−24と、
該カラ−24内に圧入して外方へ拡開せしめる略テ−パ
状のコッタ−26とよりなり、上記コッタ−26の先部
側にはその軸線に沿って所要長のスリット27が形成さ
れると共に、該スリット27に圧入してコッタ−26を
外方へ拡開せしめるべく埋込み部22が略クサビ状に形
成されているから、固定用穴19に挿入せしめた異形差
筋21の上端部を下方に打撃し、埋込み部22をスリッ
ト27に圧入してコッタ−26の先部を外方へ拡開作動
せしめつつカラ−24内に圧入し、カラ−24を略紡錘
形状に拡開せしめて固定用穴19の内周壁に食い込ませ
ることにより固定することが出来るものであって、従来
例に比して固定用穴19に対するカラ−24の食い込み
部位が増大し、強度を著しくアップせしめることが出来
る。又、構造が簡単であり、その製作を容易に行うこと
が出来るのみならず、安価に提供しうる利点がある。
【図1】本考案の一実施例を示す分解斜視図である。
【図2】同組立てた状態を示す断面図である。
【図3】同施工後の状態を示す断面図である。
【図4】従来例を示す分解斜視図である。
【図5】同施工後の状態を示す断面図である。
21 異形差筋 22 埋込み部 24 カラ− 25 スリット 26 コッタ− 27 スリット
Claims (1)
- 【請求項1】下端に埋込み部22が形成されてなる異形
差筋21と、上記埋込み部22に遊嵌されたスリット2
5付きカラ−24と、該カラ−24内に圧入して外方へ
拡開せしめる略テ−パ状のコッタ−26とよりなり、上
記コッタ−26の先部側にはその軸線に沿って所要長の
スリット27が形成されると共に、該スリット27に圧
入してコッタ−26を外方へ拡開せしめるべく埋込み部
22が略クサビ状に形成されてなることを特徴とするア
ンカ−の固定構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5990591U JPH0631209Y2 (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | アンカ−の固定構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5990591U JPH0631209Y2 (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | アンカ−の固定構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH053616U JPH053616U (ja) | 1993-01-19 |
JPH0631209Y2 true JPH0631209Y2 (ja) | 1994-08-22 |
Family
ID=13126609
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5990591U Expired - Lifetime JPH0631209Y2 (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | アンカ−の固定構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0631209Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4926822U (ja) * | 1972-06-15 | 1974-03-07 | ||
JPS52161116U (ja) * | 1976-05-31 | 1977-12-07 |
-
1991
- 1991-07-03 JP JP5990591U patent/JPH0631209Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH053616U (ja) | 1993-01-19 |
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