JP2000230279A - 二重拡張構造アンカー - Google Patents
二重拡張構造アンカーInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】従来の構造は、締付けスリーフ゛及びエクスハ゜ンションスリーフ
゛を共に拡張して壁面の孔に喰嵌する構成の二重の喰い
込みで堅固に固定される。しかし、ホ゛ルトの打撃を介して
の二重の喰い込みであり、孔への挿入時に自ら係止され
る構成でなく、所謂、挿入位置でのアンカーの自己定着がな
い課題がある。またこの構造は、二重の喰い込みにより
固定されるが、喰い込み効果のみであり、アンカーが脱抜さ
れる際のクサヒ゛効果は期待できず、いわゆる脱抜防止回避
が図れない(アンカーの定着力の追加的増加がない)課題があ
る。 【解決手段】本発明は、先端に拡張機構を備えたアンカーの
胴体に、クサヒ゛機構を設ける構成の二重拡張構造アンカーであ
って、当該アンカーを段付き細径部を有する押込み棒でコンクリ
ート等の取付物体の孔に押圧する構成である。アンカーの挿
入、圧入を無騒音・無振動で行い、かつ前記自己定着
と、定着力の追加的増加が図れる実用的な効果を有す
る。
゛を共に拡張して壁面の孔に喰嵌する構成の二重の喰い
込みで堅固に固定される。しかし、ホ゛ルトの打撃を介して
の二重の喰い込みであり、孔への挿入時に自ら係止され
る構成でなく、所謂、挿入位置でのアンカーの自己定着がな
い課題がある。またこの構造は、二重の喰い込みにより
固定されるが、喰い込み効果のみであり、アンカーが脱抜さ
れる際のクサヒ゛効果は期待できず、いわゆる脱抜防止回避
が図れない(アンカーの定着力の追加的増加がない)課題があ
る。 【解決手段】本発明は、先端に拡張機構を備えたアンカーの
胴体に、クサヒ゛機構を設ける構成の二重拡張構造アンカーであ
って、当該アンカーを段付き細径部を有する押込み棒でコンクリ
ート等の取付物体の孔に押圧する構成である。アンカーの挿
入、圧入を無騒音・無振動で行い、かつ前記自己定着
と、定着力の追加的増加が図れる実用的な効果を有す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二重拡張構造アンカー
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の金属アンカーは、先端に設けた拡張機
構を打込み式打撃手段を介して挿入又は埋設、圧入する
構成であり、通常ハンマーと特殊工具等でアンカーの拡張子(フ゛ッ
シュ)を叩く事によって拡張機構の拡張クサヒ゛をコンクリート、モルタ
ル孔内に定着させる方法で、主に次のような課題が考え
られる。即ち、a)打込み作業により騒音・振動が発生す
ること、b)自己定着機能(挿入後に自ら孔内に定着する
機能)を有していないこと、c)無理な打込み作業姿勢を
強いられ、作業面での安全性に欠けていること、d)初期
の定着力を自ら追加・増加させる機能上の特徴(安全メカ
ニス゛ム)を有していないこと、等である。
構を打込み式打撃手段を介して挿入又は埋設、圧入する
構成であり、通常ハンマーと特殊工具等でアンカーの拡張子(フ゛ッ
シュ)を叩く事によって拡張機構の拡張クサヒ゛をコンクリート、モルタ
ル孔内に定着させる方法で、主に次のような課題が考え
られる。即ち、a)打込み作業により騒音・振動が発生す
ること、b)自己定着機能(挿入後に自ら孔内に定着する
機能)を有していないこと、c)無理な打込み作業姿勢を
強いられ、作業面での安全性に欠けていること、d)初期
の定着力を自ら追加・増加させる機能上の特徴(安全メカ
ニス゛ム)を有していないこと、等である。
【0003】その改良として、次のような先行技術文献
がある。その内容は、エクスハ゜ンションホ゛ルト(特開平10-219848
号、以下、文献とする。)であり、ホ゛ルトの螺軸をスリーフ゛に
貫挿し、このスリーフ゛より突出した螺軸先端部で、締付けフ
゛ッシュをねじ込むことにより、当該締付けフ゛ッシュを拡張す
るエクスハ゜ンションホ゛ルトにおいて、スリーフ゛と締付けフ゛ッシュの間
に、前記螺軸が挿通される貫通孔を有するエクスハ゜ンションスリー
フ゛を設け、前記ホ゛ルトの螺入によりエクスハ゜ンションスリーフ゛及び締
付けフ゛ッシュを拡張し、壁面の孔に堅固に喰い込ませる構
成である。
がある。その内容は、エクスハ゜ンションホ゛ルト(特開平10-219848
号、以下、文献とする。)であり、ホ゛ルトの螺軸をスリーフ゛に
貫挿し、このスリーフ゛より突出した螺軸先端部で、締付けフ
゛ッシュをねじ込むことにより、当該締付けフ゛ッシュを拡張す
るエクスハ゜ンションホ゛ルトにおいて、スリーフ゛と締付けフ゛ッシュの間
に、前記螺軸が挿通される貫通孔を有するエクスハ゜ンションスリー
フ゛を設け、前記ホ゛ルトの螺入によりエクスハ゜ンションスリーフ゛及び締
付けフ゛ッシュを拡張し、壁面の孔に堅固に喰い込ませる構
成である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記文献は、締付けフ゛
ッシュ及びエクスハ゜ンションスリーフ゛を共に拡張して壁面の孔に喰嵌
する構成であり、二重の喰い込みで堅固に固定される特
徴がある。しかし、この発明は、ホ゛ルトの打撃を介しての
二重の喰い込みであり、孔への挿入時に自ら係止される
構成でなく(挿入位置でのアンカー自己定着がなく)、在来の
アンカーと同様な課題がある。
ッシュ及びエクスハ゜ンションスリーフ゛を共に拡張して壁面の孔に喰嵌
する構成であり、二重の喰い込みで堅固に固定される特
徴がある。しかし、この発明は、ホ゛ルトの打撃を介しての
二重の喰い込みであり、孔への挿入時に自ら係止される
構成でなく(挿入位置でのアンカー自己定着がなく)、在来の
アンカーと同様な課題がある。
【0005】また前記文献は、二重の喰い込みにより固
定されるが、喰い込み効果のみであり、アンカーが脱抜され
る際のクサヒ゛効果は期待できず、いわゆる脱抜防止回避が
図れない(アンカーの定着力の追加的増加がない)課題があ
る。
定されるが、喰い込み効果のみであり、アンカーが脱抜され
る際のクサヒ゛効果は期待できず、いわゆる脱抜防止回避が
図れない(アンカーの定着力の追加的増加がない)課題があ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、アンカー
の壁面の孔における挿入位置での自己定着、又はアンカーの
当該孔への挿入と、拡張後の定着力(喰い込み力)の増加
(クサヒ゛効果の向上)を図る。
の壁面の孔における挿入位置での自己定着、又はアンカーの
当該孔への挿入と、拡張後の定着力(喰い込み力)の増加
(クサヒ゛効果の向上)を図る。
【0007】請求項1は、先端に拡張機構を備えたアンカー
であって、当該アンカーの胴体にクサヒ゛機構を設ける構成とし
た二重拡張構造アンカーである。
であって、当該アンカーの胴体にクサヒ゛機構を設ける構成とし
た二重拡張構造アンカーである。
【0008】請求項2の発明は、アンカーの胴体に設けたクサヒ
゛機構の構造を簡単にすること、及びクサヒ゛機構が確実に
拡張すること等を目的とする。
゛機構の構造を簡単にすること、及びクサヒ゛機構が確実に
拡張すること等を目的とする。
【0009】請求項2は、クサヒ゛機構は、胴体に設けた先
端に向って浅くなるテーハ゜ー溝と、このテーハ゜ー溝に摺動自在
に設けられるクサヒ゛と、で構成されている二重拡張構造アン
カーである。
端に向って浅くなるテーハ゜ー溝と、このテーハ゜ー溝に摺動自在
に設けられるクサヒ゛と、で構成されている二重拡張構造アン
カーである。
【0010】請求項3の発明は、アンカーの胴体に設けたクサヒ
゛機構の壁面の孔への確実な係止及び喰い込みを図る。
゛機構の壁面の孔への確実な係止及び喰い込みを図る。
【0011】請求項3は、クサヒ゛機構は、胴体に繞設した
先端に向って浅くなるテーハ゜ー溝と、このテーハ゜ー溝に摺動自
在に設けられるリンク゛状のクサヒ゛と、で構成されている二重
拡張構造アンカーである。
先端に向って浅くなるテーハ゜ー溝と、このテーハ゜ー溝に摺動自
在に設けられるリンク゛状のクサヒ゛と、で構成されている二重
拡張構造アンカーである。
【0012】請求項4の発明は、アンカーの挿入、圧入等を
無騒音・無振動で行い、かつ前記自己定着と、定着力の
増加を図る。
無騒音・無振動で行い、かつ前記自己定着と、定着力の
増加を図る。
【0013】請求項4は、先端に拡張機構を備えたネシ゛を
刻設してなるアンカーの胴体に、クサヒ゛機構を設ける構成の二
重拡張構造アンカーであって、当該アンカーをネシ゛付き押込み棒
でコンクリート等の取付物体の孔に挿入する構成とした二重拡
張構造アンカーである。
刻設してなるアンカーの胴体に、クサヒ゛機構を設ける構成の二
重拡張構造アンカーであって、当該アンカーをネシ゛付き押込み棒
でコンクリート等の取付物体の孔に挿入する構成とした二重拡
張構造アンカーである。
【0014】
【発明の実施の形態】図1〜図3の例は、壁面の孔にアンカー
を挿入するに際に、拡張機構のフ゛ッシュは、アンカーの先端の
拡張部で、かつ拡張部の大径孔に位置しており、当該拡
張部は縮径状態にある。この拡張部は、スムース゛に挿入さ
れる。この挿入後に、クサヒ゛機構のクサヒ゛が孔に挿入(孔よ
り脱抜しない状態を云う)されると、このクサヒ゛は孔面に
当接されて自己定着性が発揮される。その後、ネシ゛付き
押込み棒を利用して、アンカーをさらに孔底に向って挿入す
る。具体的には、押込み棒のネシ゛を、アンカーの内周面に刻
設したネシ゛に螺合し、順次押込み棒をアンカー内に挿入して
いくことにより、フ゛ッシュが押圧(圧入)される。このフ゛ッ
シュの押圧でアンカーの拡張部が拡径し、孔面への喰い込みを
図り、かつ前記クサヒ゛を放射方向に拡張して孔面への喰い
込みを図る。その後、押込み棒の螺入でさらに押圧しアン
カーを孔底へと近づけ、かつクサヒ゛を孔面へ圧着(圧接)す
る。即ち、本発明は、拡張部の孔面への喰い込みによる
喰嵌(自己定着力)と、クサヒ゛の孔面への圧着(自己定着)と
の二重の拡張構造が図れる。この自己定着は、当該アンカー
が脱抜しようとする際に、役立つ特徴がある。即ち、胴
体のテーハ゜ー溝と、クサヒ゛のテーハ゜ーによりクサヒ゛効果が発揮され
るので、例えば、抜き方向に力が掛かると、この力はよ
りクサヒ゛効果を発揮し、脱外防止に役立つ構造となってい
る。そして、以後の使用は従来のアンカーと同様である。
尚、押込み棒は図示しないが、段付部を有する構成と
し、この押込み棒の先端でフ゛ッシュを押圧し、段付部でフ゛ッ
シュの後端面を押圧して孔に挿入する。その後、更にフ゛ッシ
ュを押圧して、前述の如く、このフ゛ッシュの押圧でアンカーの拡
張部を拡径し、孔面への喰い込みを図る等の構成も採用
できる。
を挿入するに際に、拡張機構のフ゛ッシュは、アンカーの先端の
拡張部で、かつ拡張部の大径孔に位置しており、当該拡
張部は縮径状態にある。この拡張部は、スムース゛に挿入さ
れる。この挿入後に、クサヒ゛機構のクサヒ゛が孔に挿入(孔よ
り脱抜しない状態を云う)されると、このクサヒ゛は孔面に
当接されて自己定着性が発揮される。その後、ネシ゛付き
押込み棒を利用して、アンカーをさらに孔底に向って挿入す
る。具体的には、押込み棒のネシ゛を、アンカーの内周面に刻
設したネシ゛に螺合し、順次押込み棒をアンカー内に挿入して
いくことにより、フ゛ッシュが押圧(圧入)される。このフ゛ッ
シュの押圧でアンカーの拡張部が拡径し、孔面への喰い込みを
図り、かつ前記クサヒ゛を放射方向に拡張して孔面への喰い
込みを図る。その後、押込み棒の螺入でさらに押圧しアン
カーを孔底へと近づけ、かつクサヒ゛を孔面へ圧着(圧接)す
る。即ち、本発明は、拡張部の孔面への喰い込みによる
喰嵌(自己定着力)と、クサヒ゛の孔面への圧着(自己定着)と
の二重の拡張構造が図れる。この自己定着は、当該アンカー
が脱抜しようとする際に、役立つ特徴がある。即ち、胴
体のテーハ゜ー溝と、クサヒ゛のテーハ゜ーによりクサヒ゛効果が発揮され
るので、例えば、抜き方向に力が掛かると、この力はよ
りクサヒ゛効果を発揮し、脱外防止に役立つ構造となってい
る。そして、以後の使用は従来のアンカーと同様である。
尚、押込み棒は図示しないが、段付部を有する構成と
し、この押込み棒の先端でフ゛ッシュを押圧し、段付部でフ゛ッ
シュの後端面を押圧して孔に挿入する。その後、更にフ゛ッシ
ュを押圧して、前述の如く、このフ゛ッシュの押圧でアンカーの拡
張部を拡径し、孔面への喰い込みを図る等の構成も採用
できる。
【0015】また図4の例は、壁面の孔にアンカーを挿入す
る際に、前述と略同様にフ゛ッシュを挿入するが、この例で
は、クサヒ゛機構の反撥力を備えたクサヒ゛を縮径した状態で、
当該孔内に強制的に挿入する。そして、このクサヒ゛の反撥
力を利用して孔面に圧着して自己定着性が発揮される構
成である。そして、この例では、クサヒ゛の放射方向への拡
張を図らない構成であるが、前述の例の如く、クサヒ゛を放
射方向に拡張して孔面への喰い込みを図る構成も可能で
ある。他の操作、動作等の方法は前述の例と略同様であ
る。
る際に、前述と略同様にフ゛ッシュを挿入するが、この例で
は、クサヒ゛機構の反撥力を備えたクサヒ゛を縮径した状態で、
当該孔内に強制的に挿入する。そして、このクサヒ゛の反撥
力を利用して孔面に圧着して自己定着性が発揮される構
成である。そして、この例では、クサヒ゛の放射方向への拡
張を図らない構成であるが、前述の例の如く、クサヒ゛を放
射方向に拡張して孔面への喰い込みを図る構成も可能で
ある。他の操作、動作等の方法は前述の例と略同様であ
る。
【0016】
【実施例】1は貫通孔2を有するアンカーで、先端に拡張部11
1を、内周面にネシ゛112を有する。この拡張部111にスリット11
1aを設ける。またアンカー1の胴体1aには後述するクサヒ゛を支
持するテーハ゜ー溝3が設けられており、先端に向って上り勾
配311となっている。尚、テーハ゜ー溝3は、胴体1aの全周が
望ましいが、部分的な場合もある。
1を、内周面にネシ゛112を有する。この拡張部111にスリット11
1aを設ける。またアンカー1の胴体1aには後述するクサヒ゛を支
持するテーハ゜ー溝3が設けられており、先端に向って上り勾
配311となっている。尚、テーハ゜ー溝3は、胴体1aの全周が
望ましいが、部分的な場合もある。
【0017】4はフ゛ッシュで、このフ゛ッシュ4はアンカー1の拡張部1
11に設けられており、このフ゛ッシュ4の前進で当該拡張部11
1が拡径する構成である。即ち、この拡径で拡張部111の
外周面111bが壁面Hに設けた孔面H2'に喰い込む構成であ
る。図中H2は孔を示す。この拡張部111とフ゛ッシュ4で拡張
機構を構成する。
11に設けられており、このフ゛ッシュ4の前進で当該拡張部11
1が拡径する構成である。即ち、この拡径で拡張部111の
外周面111bが壁面Hに設けた孔面H2'に喰い込む構成であ
る。図中H2は孔を示す。この拡張部111とフ゛ッシュ4で拡張
機構を構成する。
【0018】5は切条511を有する弾性を備えたクサヒ゛で、
望ましくは、前記アンカー1の拡張部111に設けて、この拡張
部111の拡径時に略同様に拡径することが理想である。
しかし、アンカー1の拡張部111よりやや離れた部位に設け、
区々に拡径することも可能である。このクサヒ゛5は前記アンカ
ー1のテーハ゜ー溝3に外嵌される構成であり、内面5aにテーハ゜ー
部512を備える。このクサヒ゛5及び/又はテーハ゜ー部512に粗
面、スリット等を設けることもある。そして、この粗面、スリ
ット等を設けた場合には、平坦部でも可能な場合も有りえ
る。このクサヒ゛5を縮径して孔H2に挿入することにより、
その反撥力で、当該クサヒ゛5は、孔面H2'に圧着又は喰込
み、係止等されるので、例えば、天井の孔(図示せず)に
挿入しても、脱抜(落下)しない特徴(自己定着)があり、
当該アンカー1の保持、又はフ゛ッシュ4の速やかな打込み、又は
その他の支持する作業を要さない利点があり、実用上重
宝し、かつ利便性がある。尚、クサヒ゛5は環状で一体的に
構成されているが、数部品の組付けでなる構成、又は多
条のスリットを設ける構成、等の他の例も採用できる。この
クサヒ゛5と胴体1aのテーハ゜ー溝3でクサヒ゛機構を構成する。また
図示しないが、クサヒ゛5をアンカー1の胴体1aに設ける位置を、
図示の例より後方又は前方(前後端面方向)に変更し、
拡張部111及び/又はクサヒ゛5の孔面H2'への喰い込みを変
更する構成、即ち、この喰い込みを個別にするか、又は
同時にするかの変更は可能であり、例えば、使用状況・
場所、壁等の硬軟、混合物、鉄筋の有無、物性等の状況
により変更する。
望ましくは、前記アンカー1の拡張部111に設けて、この拡張
部111の拡径時に略同様に拡径することが理想である。
しかし、アンカー1の拡張部111よりやや離れた部位に設け、
区々に拡径することも可能である。このクサヒ゛5は前記アンカ
ー1のテーハ゜ー溝3に外嵌される構成であり、内面5aにテーハ゜ー
部512を備える。このクサヒ゛5及び/又はテーハ゜ー部512に粗
面、スリット等を設けることもある。そして、この粗面、スリ
ット等を設けた場合には、平坦部でも可能な場合も有りえ
る。このクサヒ゛5を縮径して孔H2に挿入することにより、
その反撥力で、当該クサヒ゛5は、孔面H2'に圧着又は喰込
み、係止等されるので、例えば、天井の孔(図示せず)に
挿入しても、脱抜(落下)しない特徴(自己定着)があり、
当該アンカー1の保持、又はフ゛ッシュ4の速やかな打込み、又は
その他の支持する作業を要さない利点があり、実用上重
宝し、かつ利便性がある。尚、クサヒ゛5は環状で一体的に
構成されているが、数部品の組付けでなる構成、又は多
条のスリットを設ける構成、等の他の例も採用できる。この
クサヒ゛5と胴体1aのテーハ゜ー溝3でクサヒ゛機構を構成する。また
図示しないが、クサヒ゛5をアンカー1の胴体1aに設ける位置を、
図示の例より後方又は前方(前後端面方向)に変更し、
拡張部111及び/又はクサヒ゛5の孔面H2'への喰い込みを変
更する構成、即ち、この喰い込みを個別にするか、又は
同時にするかの変更は可能であり、例えば、使用状況・
場所、壁等の硬軟、混合物、鉄筋の有無、物性等の状況
により変更する。
【0019】6は押込み棒で、この押込み棒6はネシ゛611を
有しており、このネシ゛611を前記アンカー1のネシ゛112に螺入
し、例えば、手の届かない状況、支持が困難なとき等で
は、アンカー1を支持(一例である。)するとともに、フ゛ッシュ
4及び/又はアンカー1を孔H2に挿入していき、このアンカー1及
び/又はクサヒ゛5を孔面H2'に圧着又は喰込み、係止等する
構成である。
有しており、このネシ゛611を前記アンカー1のネシ゛112に螺入
し、例えば、手の届かない状況、支持が困難なとき等で
は、アンカー1を支持(一例である。)するとともに、フ゛ッシュ
4及び/又はアンカー1を孔H2に挿入していき、このアンカー1及
び/又はクサヒ゛5を孔面H2'に圧着又は喰込み、係止等する
構成である。
【0020】
【発明の効果】請求項1の発明は、先端に拡張機構を備
えたアンカーであって、当該アンカーの胴体にクサヒ゛機構を設ける
構成である。従って、アンカーの壁面の孔における挿入位置
での自己定着、又はアンカーの当該孔への挿入と、拡張後の
定着力の増加(クサヒ゛効果の向上)が図れる。また自己定着
であり、作業の安全性、容易性、又は作業の段取りの選
択(固定するアンカーの選択、固定順序等の選択)特性、容
易化、迅速化等に役立つ。更に拡張機構とクサヒ゛機構とに
よる二重定着機構により、より優れた固着性と、脱抜回
避が図れる実用的な効果がある。
えたアンカーであって、当該アンカーの胴体にクサヒ゛機構を設ける
構成である。従って、アンカーの壁面の孔における挿入位置
での自己定着、又はアンカーの当該孔への挿入と、拡張後の
定着力の増加(クサヒ゛効果の向上)が図れる。また自己定着
であり、作業の安全性、容易性、又は作業の段取りの選
択(固定するアンカーの選択、固定順序等の選択)特性、容
易化、迅速化等に役立つ。更に拡張機構とクサヒ゛機構とに
よる二重定着機構により、より優れた固着性と、脱抜回
避が図れる実用的な効果がある。
【0021】請求項2の発明は、クサヒ゛機構は、胴体に設
けた先端に向って浅くなるテーハ゜ー溝と、このテーハ゜ー溝に摺
動自在に設けられるクサヒ゛と、で構成されている。従っ
て、アンカーの胴体に設けたクサヒ゛機構の構造を簡単にできる
こと、及びクサヒ゛機構が確実に拡張できること等の特徴が
ある。
けた先端に向って浅くなるテーハ゜ー溝と、このテーハ゜ー溝に摺
動自在に設けられるクサヒ゛と、で構成されている。従っ
て、アンカーの胴体に設けたクサヒ゛機構の構造を簡単にできる
こと、及びクサヒ゛機構が確実に拡張できること等の特徴が
ある。
【0022】請求項3の発明は、クサヒ゛機構は、胴体に繞
設した先端に向って浅くなるテーハ゜ー溝と、このテーハ゜ー溝に
摺動自在に設けられるリンク゛状のクサヒ゛と、で構成されてい
る。従って、アンカーの胴体に設けたクサヒ゛機構の壁面の孔へ
の確実な係止及び喰い込みが図れる。
設した先端に向って浅くなるテーハ゜ー溝と、このテーハ゜ー溝に
摺動自在に設けられるリンク゛状のクサヒ゛と、で構成されてい
る。従って、アンカーの胴体に設けたクサヒ゛機構の壁面の孔へ
の確実な係止及び喰い込みが図れる。
【0023】請求項4の発明は、先端に拡張機構を備え
たアンカーの胴体に、クサヒ゛機構を設ける構成の二重拡張構造
アンカーであって、当該アンカーをネシ゛付き押込み棒でコンクリート等
の取付物体の孔に挿入する構成である。従って、アンカーの
挿入、圧入等を無騒音・無振動で行えること、及び自己
定着と、定着力の増加が図れること等の効果がある。
たアンカーの胴体に、クサヒ゛機構を設ける構成の二重拡張構造
アンカーであって、当該アンカーをネシ゛付き押込み棒でコンクリート等
の取付物体の孔に挿入する構成である。従って、アンカーの
挿入、圧入等を無騒音・無振動で行えること、及び自己
定着と、定着力の増加が図れること等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】壁面の孔に挿入した状態の断面図である。
【図2】使用状態の概念を示す断面図である。
【図3】二重拡張構造アンカーの分解斜視図である。
【図4】他の使用状態の概念を示す断面図である。
1 アンカー 1a 胴体 111 拡張部 111a スリット 111b 外周面 112 ネシ゛ 2 貫通孔 3 テーハ゜ー溝 311 上り勾配 4 フ゛ッシュ 5 クサヒ゛ 5a 内面 511 切条 512 テーハ゜ー部 6 押込み棒 611 ネシ゛ H 壁面 H2 孔 H2' 孔面
Claims (4)
- 【請求項1】 先端に拡張機構を備えたアンカーであって、 当該アンカーの胴体にクサヒ゛機構を設ける構成とした二重拡張
構造アンカー。 - 【請求項2】 上記のクサヒ゛機構は、胴体に設けた先端に
向って浅くなるテーハ゜ー溝と、このテーハ゜ー溝に摺動自在に設
けられるクサヒ゛と、で構成されている請求項1に記載の二
重拡張構造アンカー。 - 【請求項3】 上記のクサヒ゛機構は、胴体に繞設した先端
に向って浅くなるテーハ゜ー溝と、このテーハ゜ー溝に摺動自在に
設けられるリンク゛状のクサヒ゛と、で構成されている請求項1
に記載の二重拡張構造アンカー。 - 【請求項4】 先端に拡張機構を備えたネシ゛を刻設して
なるアンカーの胴体に、クサヒ゛機構を設ける構成の二重拡張構
造アンカーであって、 当該アンカーをネシ゛付き押込み棒でコンクリート等の取付物体の孔
に挿入する構成とした二重拡張構造アンカー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11033390A JP2000230279A (ja) | 1999-02-10 | 1999-02-10 | 二重拡張構造アンカー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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