JP2978148B2 - 拡張栓 - Google Patents

拡張栓

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JP2978148B2
JP2978148B2 JP10109381A JP10938198A JP2978148B2 JP 2978148 B2 JP2978148 B2 JP 2978148B2 JP 10109381 A JP10109381 A JP 10109381A JP 10938198 A JP10938198 A JP 10938198A JP 2978148 B2 JP2978148 B2 JP 2978148B2
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B13/00Dowels or other devices fastened in walls or the like by inserting them in holes made therein for that purpose
    • F16B13/04Dowels or other devices fastened in walls or the like by inserting them in holes made therein for that purpose with parts gripping in the hole or behind the reverse side of the wall after inserting from the front
    • F16B13/06Dowels or other devices fastened in walls or the like by inserting them in holes made therein for that purpose with parts gripping in the hole or behind the reverse side of the wall after inserting from the front combined with expanding sleeve
    • F16B13/063Dowels or other devices fastened in walls or the like by inserting them in holes made therein for that purpose with parts gripping in the hole or behind the reverse side of the wall after inserting from the front combined with expanding sleeve by the use of an expander
    • F16B13/065Dowels or other devices fastened in walls or the like by inserting them in holes made therein for that purpose with parts gripping in the hole or behind the reverse side of the wall after inserting from the front combined with expanding sleeve by the use of an expander fastened by extracting the screw, nail or the like

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、拡張栓であって、
拡張スリーブを有しており、該拡張スリーブが前方の端
部に拡張舌片を備えていて、該拡張舌片は円錐体を有す
る拡張体によって拡開可能であり、拡張舌片の前方の端
縁部に、切欠によって、前方に突出する歯が形成されて
いる形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】このような形式の拡張栓は、ドイツ連邦
共和国特許出願公開第3146027号明細書により公
知である。この公知の拡張栓は拡張スリーブを有してお
り、この拡張スリーブには前方の端面から設けられた長
手方向スリットによって拡張舌片が形成されている。拡
張スリーブの前方の端部には拡径する拡張体が配置され
ている。この拡張体は、押し込んでこの拡張体上に拡張
舌片を載せることにより、これらの拡張舌片を半径方向
にそれぞれ拡開させる。このような押し込みは、拡張ス
リーブを軸方向で穿孔内に打ち込むことにより行われ
る。この場合、拡張体は穿孔底部に載置されなくてはな
らない。
【0003】この公知の拡張栓は、特にコンクリートに
設けられた円筒状の孔に設置するために設けられてい
る。拡張舌片の拡開時に、この拡張舌片はその前方の端
縁部の領域で穿孔壁に刻印し、これにより穿孔にアンダ
カット部が形成される。拡張栓は拡張舌片を穿孔壁に半
径方向で押し付けることにより摩擦接続的に、そして、
拡張栓によって形成されたアンダカット部に背後から係
合することにより形状接続的に穿孔内で固定される。
【0004】公知の拡張栓の欠点は、アンダカット部を
形成するためには高い拡開力が必要であるということで
ある。さらなる欠点は、拡張スリーブを拡張体の上に押
し込んで載せ、これにより拡開させるために、拡張体が
穿孔底部に載置されなければならないということであ
る。これにより拡張栓に適合した深さを有する穿孔が必
要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、冒頭
で述べた形式の拡張栓を改良して、拡開及び穿孔内での
アンダカット部の形成のために要する拡開力が減じられ
るような拡張栓を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の構成では、拡張栓が滑動部材を有していて、
該滑動部材が拡張舌片と拡張体との間に配置されてお
り、前記滑動部材が外方に向かって突出する付加部を有
していて、該付加部が溝・キー結合の形式で、拡張舌片
に設けられた、歯を形成する切欠に係合しているように
した。
【0007】
【発明の効果】本発明による拡張栓の拡張舌片の前方の
端縁部には、切欠が設けられていて、これにより拡張舌
片には前方に向かって突出する歯が形成されている。こ
れらの歯の側面図は例えば方形、三角形、鳩尾形などで
あってよい。1つの拡張舌片は、単数又は複数の歯を有
していてよい。切欠により、拡張舌片は前方の端縁部
で、即ち、拡開が始まり、かつ拡開が最も大きいところ
で、比較的幅が狭くなっている。このことは拡開力が与
えられる際、穿孔壁への単位面積当たりの負荷を高める
ことになる。これにより拡張舌片の歯はアンダカット部
を形成するために、穿孔壁に比較的容易に進入する。さ
らに、比較的幅の狭い舌片は、比較的幅の広い拡張舌片
よりも穿孔壁の不規則性に良好に適合する。コンクリー
ト中の穿孔が通常は球形ではなくて、即ち、対称的な円
筒形状とは異なっているので、本発明による拡張栓のよ
り良好な固定が得られる。
【0008】本発明は、まず第一に既に述べたように、
拡張スリーブを僅かな拡開力で拡開させ、穿孔内に固定
させることができるという利点を有する。拡開の開始時
は特に、拡張舌片の歯が拡張壁に容易に進入し、これに
より拡開時における拡張スリーブの軸方向の摺動が阻止
される。本発明の別の利点は、拡張体が拡張させるため
に、拡張舌片の間に引き込まれ、拡張スリーブが拡開時
に軸方向で摺動しないということである。これにより、
拡張スリーブが穿孔内に挿入される正確な深さで、拡張
スリーブが穿孔内で固定されることが保証される。従っ
てこれにより、拡張スリーブは固定後に穿孔から突出す
ることが回避される。さらに、拡張スリーブを拡開させ
るために、拡張体は穿孔底部に載置しなくてもよいとい
う利点がある。従って穿孔を規定の深さで形成する必要
がない。またさらに、本発明による拡張栓は、拡張スリ
ーブを薄板打ち抜き部分として製造可能であって、これ
を管状に曲げることにより製造できるという利点を有し
ている。拡張スリーブの製造は、これにより迅速かつ安
価に可能になり、拡張スリーブは高価な旋盤加工部品と
して製造されなくてよい。
【0009】有利には歯は拡張舌片のほぼ1/3〜1/
4の長さである。
【0010】本発明の有利な構成では、拡張スリーブは
環状の横断面を有しており、拡張体は円錐形に形成され
ている。拡張体は特にシャンクを有していて、このシャ
ンクは拡張スリーブを貫通し、ねじ山を有している。こ
のねじ山は拡張スリーブを拡開させて、被固定物を固定
するために働く。
【0011】本発明の別の構成では拡張スリーブが、拡
開されていない状態で既に穿孔にクランプするように形
成されている。拡張スリーブはこの目的で、少なくとも
1つの半径方向拡大部、即ち、穿孔に対して過大な寸法
を有していて、この半径方向拡大部によって拡張スリー
ブは、穿孔内に挿入される際に穿孔壁に向かって押し付
けられる。有利にはこの拡大部は、少なくとも2つの互
いに向き合って位置する拡張舌片に設けられている。そ
れは例えば、歯から拡張舌片への移行部領域で拡張スリ
ーブに設けられた環状で球状の拡大部によって実現され
ていてもよい。本発明による拡張栓が、拡開されていな
い拡張スリーブのもとで穿孔内にクランプするように形
成されていることにより、拡張栓が穿孔に挿入後に保持
され、例えばこの拡張栓が、天井に設けられた穿孔から
落ちることはなく、また、地面に設けられた穿孔内に滑
り込むこともない。拡開中に生じる穿孔内での拡張栓の
軸方向での意図的でない摺動も回避される。拡張栓はク
ランプするような構成によりいっそう簡単に取り扱い可
能となる。
【0012】本発明のさらに別の構成では、拡張体と拡
張舌片及び歯との間には滑動部材が設けられている。こ
の滑動部材は、拡張スリーブに固定するために、外方に
突出する付加部を有しており、この付加部は溝・キー結
合の方式で、歯の間の切欠に係合する。この付加部は、
拡張スリーブへの位置固定ということの他に利点を有す
る。即ちプラスチックが色づけされているならば、拡張
舌片の切欠内の滑動部材の外側から見える付加部は、視
覚的に訴える外観を提供するということである。滑動部
材は有利には、閉じられた又は長手方向スリットの入れ
られたスリーブ形状を有している。
【0013】場合によっては、ナットを拡張栓のねじ山
付きシャンクにねじ込む際に、ねじ山部における高めら
れた摩擦によりシャンクが一緒に回転してしまい、ひい
ては、穿孔内で拡張スリーブを拡大させ、拡開させるた
めに、拡張スリーブへ拡張体を引き込むことが不可能な
ってしまうということが生じる恐れがある。このような
ことを防止するために、本発明の別の構成では、拡張ス
リーブとシャンクとが軸方向で互いに摺動可能であるよ
うに結合されている。有利にはこのような結合は、拡張
栓のシャンクが、拡張スリーブを収容する区分に続い
て、拡張スリーブの直径にまで拡径されているような拡
張栓のもとで次のように行われる。即ち、拡張スリーブ
の、拡張体とは反対側の端面に、長手方向で延びるラグ
が設けられていて、このラグが、前記のように拡径され
たシャンクに設けられた切欠に係合する。
【0014】例えば僅かな過剰な寸法又はロック部材に
より穿孔内で回転不能に保持される拡張スリーブは従っ
て、シャンクに設けられた切欠内に係合するラグを介し
て、拡張体を拡張スリーブ内に引き込む際のシャンクの
連行回動を阻止する。拡張体を引き込むために要する、
拡張スリーブに対して相対的なシャンクの軸方向の摺動
は、ラグの長さが拡張体の拡張円錐の長さにほぼ相当す
ることにより保証される。
【0015】ラグを、このラグが、拡径するシャンクの
直径を超えるように曲げられることにより、ラグによっ
て同時に、穿孔内における拡張スリーブの回転不能性も
生ぜしめられる若しくは改善される。
【0016】本発明の別の構成では、拡張舌片の外面に
突起を配置することができる。有利にはこの突起は鋸の
歯状に形成されていて、その平らに傾斜された縁部は拡
張栓の前端部に向けられている。拡張栓が拡開する際
に、突起は穿孔壁に深く押し付けられ、これにより穿孔
壁に付加的なアンダカット凹部が形成される。これによ
り、特に亀裂の入ったコンクリートにおける拡張栓のス
リップ特性がさらに改善される。亀裂の形成により穿孔
の拡大が生じた場合、拡張体の拡張スリーブ内への後滑
りによって、拡張スリーブが穿孔に改めて固定されるた
めにには、拡張スリーブを貫通するシャンクが僅かに軸
方向に摺動すれば既に十分である。
【0017】有利な構成では、突起が前方に向かって突
出する歯上に、それぞれ切欠と長手方向スリットとに対
して間隔をおいて配置されているならば、拡張栓の拡開
時における引き込み力は、この突起によっては僅かにし
か高められない。
【0018】本発明の別の構成は、軸方向で長い拡張ス
リーブを有している。この拡張スリーブはシャンク又は
スリーブの直径(公称直径)の少なくとも2倍の長さ、
有利には拡張栓の公称直径の3〜4倍の長さである。本
発明のこのような構成の利点は、例えば地震又は爆発の
ような、固定力を上回るような拡張栓に対する衝撃的な
即ち極めて短い負荷が生じた場合に、拡張体が一部分よ
り深く拡張スリーブに引き込まれることである。拡張ス
リーブの長さによって、拡張体が、この拡張体の元々の
位置と反対側の拡張スリーブの端部の領域に到達するま
で、複数回の衝撃的な負荷が生じてよい。拡張スリーブ
のこの端部に達するまでは、拡張栓の固定力は変わらず
高いままであり、拡張スリーブの端部に達したとき初め
て、築壁の破壊による固定力の消失が懸念される。延長
された拡張スリーブによって拡張栓は高い引き抜きエネ
ルギを吸収することができる。拡張栓は作用しなくなる
前に、拡張栓の固定力を越える衝撃的な一連の負荷を吸
収することができる。拡張栓のシャンクは、拡張体が拡
張スリーブ内に引き込まれる長さ分だけ穿孔から突出さ
れるが、拡張栓は不変に高い固定力を維持している。
【0019】本発明の別の構成では、シャンクが支持区
分を有している。この支持区分は、ほぼ拡張スリーブの
直径を有している。このような支持区分は、シャンクを
横方向負荷のもと穿孔開口部に支持するために働く。こ
のようなシャンクの支持区分は、少なくとも拡張スリー
ブの長さであって、シャンクが衝撃的な負荷に基づき穿
孔から一部分突出した場合、拡張栓を穿孔開口部におい
て横方向負荷に抗して支持させる。
【0020】
【発明の実施の形態】図2に示した本発明による拡張栓
10は円錐形の拡張体12を有している。この拡張体1
2の減径された端部は、シャンク14と一体に形成され
ている。このシャンク14の後端部にはねじ山16が設
けられている。シャンク14には拡張スリーブ18が被
せ嵌められている。この拡張スリーブ18は、例えば旋
盤加工部品であってもよいし、または1つの管から製造
されてもよい。図示の実施例では、拡張スリーブ18は
薄板打ち抜き部分から製造されている。この拡張スリー
ブ18の展開図は図1に示されていて、これが管状の拡
張スリーブ18を形成するように曲げられる。
【0021】展開図では拡張スリーブ18は方形の形状
を有している。拡張スリーブ18には前方の端縁部20
から始まる長手方向スリット22が設けられている。こ
のスリット22は、ほぼ拡張体12の長さを有してい
る。この長手方向スリット22によって、前方に突出す
る拡張舌片24が拡張スリーブ18に形成される。拡張
スリーブ18の端縁部20に設けられた切欠26によ
り、前方に突出する歯28が拡張舌片24に形成され
る。これらの歯28は図示の実施例では方形である。拡
張舌片24の基部領域では、溝30が前方の端縁部20
に対して平行に拡張スリーブ18に刻み込まれている。
【0022】本発明による拡張栓10は、固定のため
に、例えばコンクリートから成る部材34に設けられた
円筒状の穿孔32内に挿入される(図3参照)。シャン
ク14に設けられたねじ山16にナット36をねじ込む
ことにより、シャンク14と一体の拡張体12が、拡張
スリーブ18の複数の拡張舌片24の間に引き込まれ
る。この場合ナット36は拡張スリーブ18に支持され
る。この引き込みの際に、拡張体12はまず歯28を拡
開させ、これらの歯28を穿孔32の壁に押しつける。
拡張栓のこのような位置は図3に示されている。歯28
は穿孔壁を小さな面で負荷するので、単位面積当たり負
荷は高く、歯28を穿孔壁に押し付けるためには僅かな
拡開力で十分である。歯28は穿孔32にアンダカット
部38を形成し、このアンダカット部38で拡張スリー
ブ18は形状接続的に固定されている。ナット36をさ
らに引き締めることにより拡張体12はさらに深く複数
の拡張舌片24の間に引き込まれ、拡張舌片はそれぞれ
拡開される。この場合拡張舌片24は、穿孔壁に対して
押し付けられる。このことにより穿孔32における拡張
栓10の摩擦接続が形成される。さらに拡張舌片24は
穿孔壁に押し付けられ、歯28はより深く穿孔壁に押し
付けられる。アンダカット部38はこれにより拡大され
て、穿孔32内における拡張栓10の形状接続を改善す
る。完全に拡開された拡張栓10は図4に示されてい
る。本発明による拡張栓10によって、例えば貫通され
る構成部分40がコンクリート体34に固定され得る。
【0023】拡張舌片24の歯28が面圧力を高め、こ
れにより、特に拡張舌片24の歯28が最も深くコンク
リート体34内に進入する前方の端縁部20の領域で、
コンクリート製の部材34内への進入が簡単にされる。
【0024】歯28の総数は、図示したものより少なく
ても多くてもよいし、歯28の形状及び幅が変化されて
もよい。本発明による拡張栓10は、後拡張特性を有し
ている。即ち穿孔32が、例えばコンクリート製の部材
34における亀裂の形成により拡大された場合は、拡張
体12は、取り付けられた構成部分40によるシャンク
14における引張負荷のもとで、拡張舌片24の間によ
り深く引き込まれ、この拡張舌片24をさらに拡開させ
る。拡張栓10は引張区域で有効である。
【0025】繰り返しを避けるため、続く図5〜図8に
関しては、本発明による拡張栓につき図1〜図4との相
違点だけを述べる。その他の点は図1〜図4の相応する
構成が全て内容的には参照される。同一の構成部分に対
しては同一の符号が使用される。
【0026】図5には、図6及び図7に示した第2の構
成の本発明による拡張栓10の拡張スリーブ18の展開
図が示されている。この拡張スリーブ18は薄板打ち抜
き部分であって、打ち抜き後に管状に曲げられる。この
拡張スリーブ18は長手方向スリット22によって形成
された拡張舌片24を有していて、この拡張舌片24の
前方の端部には切欠26によって歯28が形成されてい
る。長手方向スリット22は打ち抜き孔42で終わって
いる。これらの打ち抜き孔42は屈曲線を規定してい
る。
【0027】歯28を有する拡張舌片24は、球面状に
外方に向かってアーチ形に膨らんでいるように形成され
ている(図6参照)。拡張舌片24は、最大の半径方向
拡大部を歯28の基部領域で、即ち、歯28から拡張舌
片24への移行部で有している。このようにして、拡張
スリーブ18の拡張舌片24は拡開されてない状態で既
に、ばね弾性的に穿孔32に当接している。拡張栓10
はこのようにして、拡開されるまで穿孔32内で保持さ
れて、拡張栓が例えば、天井に設けられた穿孔32から
抜け落ちることがない。
【0028】さらに図6及び図7に示した本発明による
拡張栓10は、長手方向スリット44が設けられたスリ
ーブ状の滑動部材46を有している。この滑動部材46
は拡張体12と、拡張舌片24及び歯28との間に挿入
されている。一体の滑動部材46ではなくて、例えばそ
れぞれ周囲の一部にわたってしか達していない複数の滑
動部材を設けることも考えられる。この滑動部材46は
プラスチックから成っている。このような滑動部材は拡
開の際に、歯28を備えた拡張舌片24と拡張体12と
の間の摩擦を低減させる。しかしその主要目的は、拡張
栓10の後拡開特性を長期間保証するために、拡張栓1
0を数年間使用した後もなお、拡張体12が軸方向で拡
張スリーブ18内を摺動可能なままであるように、拡張
舌片24及び歯28の拡張体12上での食い込み又は固
定の持続性を回避することである。
【0029】スリーブ状の滑動部材46は、外方に向か
って突出する付加部を長手方向リブ48の形で有してい
る。この長手方向リブ48は、溝・キー結合の形式で、
拡張舌片24の切欠26に係合しており、これにより滑
動部材46は拡張スリーブ18に固定される。この長手
方向リブ48により、拡開されながら滑動部材46が拡
張体12上を滑動する際に拡張スリーブ18に対して相
対的に摺動することが回避される。
【0030】図8は、図6及び図7に示した拡張栓10
の別の構成を示している。この拡張栓10の拡張スリー
ブ18は比較的短く形成されていて、拡張舌片24より
も少しだけ長い。拡張体12のシャンク14が、この拡
張スリーブ18に続いて環状段部50のところで拡張ス
リーブ18の直径に相当する直径まで拡大している。被
固定物(図示せず)を固定するためにシャンク14の端
部に設けられたねじ山16は、従って図1〜図7に示し
た拡張栓10のねじ山16よりも大きな直径を有してい
る。本発明によるこの構成の利点は特に、比較的大きな
シャンク直径によって高められる剛性であって、この剛
性は、剪断に抗する、即ち、拡張栓10によって長手方
向軸線に対して横方向に固定された対象物による拡張栓
10への負荷に抗する。拡張スリーブ18が、半径方向
での拡大に基づき穿孔内でクランプされるので、拡張ス
リーブ18において反保持されることなく、拡張スリー
ブ18を拡張体12の引き込みにより拡開させることが
できる。
【0031】図9及び図10には、拡張スリーブ18と
拡径されたシャンク50との間の回動を防止するための
結合部が示されている。しかしこの結合部は、拡張スリ
ーブ18内への拡張体12の引き込みの際の、シャンク
14の、拡張スリーブ18に相対的な軸方向の摺動を許
す。この結合部はラグ52を介して得られる。このラグ
52は、拡張スリーブ18の、拡張体12とは反対側の
端面に配置されていて、拡径されたシャンク50に設け
られた対応する切欠54に係合する。全拡開過程中に拡
張スリーブ18とシャンク50との間の回動不能性を維
持するために、ラグ52は、拡張体12の拡張円錐体の
長さにほぼ相当する長さを有している。
【0032】穿孔内における拡張スリーブ18の回動不
能性は例えば、拡張スリーブ18の外径が、突出部によ
って完全に又は部分的に、穿孔直径よりも幾分大きく形
成されていることにより得られる。しかし拡張スリーブ
18の回動不能性は、ラグ52によっても得られる、若
しくは改善される。即ちこの場合、ラグ52は拡径され
たシャンク50の直径を超えて突出するように曲げられ
る。
【0033】図9及び図10に示した拡張スリーブ18
の構成では、拡張舌片24の外面に鋸の歯状の突起60
が配置されている。この突起60は押し込み加工によっ
て形成されている。この場合、扁平に傾斜された側面6
1は拡張栓の前方に向けられている。突起60は有利に
は、前方に突出する歯28上にそれぞれ、切欠26と長
手方向スリット22に対して間隔をおいて配置されてい
る。これにより突起60は、拡張スリーブ18の、最も
大きく拡大される領域に位置する。拡開時に突起60は
穿孔壁に深く食い込むので、突起60の急勾配の側面が
引き出し方向に向けられる。このことは、特に亀裂の形
成による穿孔拡大時に有効なロック作用を高める。
【0034】図11に示した本発明による拡張栓10
は、例えば図9に示された拡張栓と比較して延長された
拡張スリーブ64を有している。図11に示した拡張栓
10の拡張スリーブ64は、拡張栓10の公称直径のほ
ぼ3.5倍の長さを有している。これにより拡張栓10
は、短時間の衝撃的な過負荷を確実に受け止めることが
できる。延長された拡張スリーブ64は、中空部におい
て、即ち拡張スリーブ64が局部的に制限されて、穿孔
拡径部の領域に位置している場合に確実な固定を可能に
する。このような場合、拡張体12は穿孔拡径部を越え
るまで、拡張スリーブ64内に深く引き込まれる。
【0035】シャンク50の、拡張スリーブ64に続く
平滑な壁の支持区分66は、拡張スリーブ64の直径に
ほぼ相当する直径を有している。この支持区分66は図
11に示された拡張栓10では拡張スリーブ64よりも
長く、これにより拡張栓10は、拡張体12が、拡張ス
リーブ64のもともとは反対側だった端部にまで拡張ス
リーブ64内に引き込まれた場合に、横方向の負荷のも
とで穿孔開口部で支持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による拡張栓の拡張スリーブの展開図で
ある。
【図2】本発明による拡張栓の縦断面図である。
【図3】図2の拡張栓の拡張開始状態を示す図である。
【図4】図2の拡張栓の完全に拡張した状態を示す図で
ある。
【図5】本発明による第2の構成の拡張栓の拡張スリー
ブの展開図である。
【図6】本発明による拡張栓の第2の構成を示す図であ
る。
【図7】図6のVII−VII線に沿った拡大断面図で
ある。
【図8】本発明による拡張栓の第2の構成の別の構成を
示す図である。
【図9】本発明による拡張栓の拡張スリーブとシャンク
との間の回転不能な結合のための構成を示す図である。
【図10】本発明による拡張栓の拡張スリーブとシャン
クとの間の回転不能な結合のための構成を示す図であ
る。
【図11】本発明による拡張栓の別の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】 10 拡張栓、 12 拡張体、 14 シャンク、
16 ねじ山、 18拡張スリーブ、 20 端縁部、
22 長手方向スリット、 24 拡張舌片、 26
切欠、 28 歯、 30 溝、 32 穿孔、 3
4 コンクリート体、 36 ナット、 38 アンダ
カット部、 40 構成部分、 42打ち抜き孔、 4
4 長手方向スリット、 46 滑動部材、 48 長
手方向リブ、 50 環状段部、 52 ラグ、 54
切欠、 60 突起、 64 拡張スリーブ、 66
支持区分
フロントページの続き (31)優先権主張番号 19728073.0 (32)優先日 1997年7月2日 (33)優先権主張国 ドイツ(DE) (72)発明者 ホルスト ハイアー ドイツ連邦共和国 ヴアルトアツハター ル ヴィーゼンタール 4 (56)参考文献 特開 平1−312211(JP,A) 実開 平8−1248(JP,U) 特公 平3−33931(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16B 13/00 - 13/14

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 拡張栓であって、拡張スリーブを有して
    おり、該拡張スリーブが前方の端部に拡張舌片を備えて
    いて、該拡張舌片は円錐体を有する拡張体によって拡開
    可能であり、拡張舌片の前方の端縁部に、切欠によっ
    て、前方に突出する歯が形成されている形式のものにお
    いて、 拡張栓(10)が滑動部材(46)を有していて、該滑
    動部材(46)が拡張舌片(24)と拡張体(12)と
    の間に配置されており、前記滑動部材(46)が外方に
    向かって突出する付加部(48)を有していて、該付加
    部(48)が溝・キー結合の形式で、拡張舌片(24)
    に設けられた、歯(28)を形成する切欠(26)に係
    合している ことを特徴とする拡張栓。
  2. 【請求項2】 滑動部材(46)が、外方に向かって突
    出するリブ(48)を備えたスリーブ形状を有してい
    る、請求項1記載の拡張栓。
  3. 【請求項3】 拡張スリーブ(18)が半径方向拡大部
    を有しており、該拡大部がクランプ装置を成している、
    請求項1記載の拡張栓。
  4. 【請求項4】 シャンク(14)が、拡張スリーブ(1
    8)を収容する区分に続いて、前記拡張スリーブ(1
    8)の直径にまで拡径しており、拡張スリーブ(18)
    の、拡張体(12)とは反対側の端面に、長手方向に延
    びるラグ(52)が設けられており、該ラグ(52)
    が、拡径されたシャンク(50)に設けられた切欠(5
    4)に係合する、請求項記載の拡張栓。
  5. 【請求項5】 ラグ(52)の長さが、拡張体(12)
    の拡張円錐の長さにほぼ相当する、請求項記載の拡張
    栓。
  6. 【請求項6】 ラグ(52)が、拡径されたシャンク
    (50)の直径を超えるように曲げられている、請求項
    記載の拡張栓。
  7. 【請求項7】 拡張舌片(24)の外面に突起(60)
    が配置されている、請求項1記載の拡張栓。
  8. 【請求項8】 突起(60)が鋸の歯状の押し込み加工
    部であって、平らに傾斜された側面(61)が、拡張栓
    の前方の端部に向けられている、請求項7記載の拡張
    栓。
  9. 【請求項9】 突起(60)が、前方に向かって突出す
    る歯(28)上に、それぞれ切欠(26)と長手方向ス
    リット(22)に対して間隔をおいて配置されている、
    請求項記載の拡張栓。
JP10109381A 1997-04-21 1998-04-20 拡張栓 Expired - Lifetime JP2978148B2 (ja)

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