JP2000246514A - スローアウェイ式バイトのクランプ構造 - Google Patents

スローアウェイ式バイトのクランプ構造

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JP2000246514A
JP2000246514A JP4983499A JP4983499A JP2000246514A JP 2000246514 A JP2000246514 A JP 2000246514A JP 4983499 A JP4983499 A JP 4983499A JP 4983499 A JP4983499 A JP 4983499A JP 2000246514 A JP2000246514 A JP 2000246514A
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JP
Japan
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presser foot
cutting tool
tip
end side
bolt
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JP4983499A
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English (en)
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Masashi Kawamoto
昌史 川本
Masaru Onozawa
賢 小野沢
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Tungaloy Corp
Original Assignee
Toshiba Tungaloy Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】押え金先端部の押圧と引き込み作用でもって切
刃チップを装着するようにしたスローアウェイ式バイト
に関し、コンパクトなクランプ構造を提供する。 【解決手段】バイト本体1に、切刃チップ5の上面に対
して20゜〜30゜の傾斜角αをもつ座繰り溝10を設
け、その傾斜面11に当接する押え金12の滑り面15
の滑り作用でもって切刃チップ5を引き込むと同時に押
圧する。滑り面15は、押え金12の幅方向の両端で当
接するようにされ、押圧面14と3点当たりを形成す
る。ボルト穴16は、先端側で締付ボルト7の座面18
と当接するようにした中凹のボルト受面17を有して後
端側は座面18と非接触となるように形成され、このボ
ルト受面17は、傾斜角αより小さな傾斜角βに形成さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スローアウェイ
式バイトのクランプ構造に関し、取付穴の備わる切刃チ
ップを押え金によりクランプするときの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来バイトの一例として、特許
第2812677号公報に開示されたものを図4に示
す。このバイトは、中心部に取付穴6の穿設された平板
状の切刃チップ5を押え金12の先端部突起13の係合
による引き込み作用と押圧面14によるチップ上面から
の押圧作用とによって2方向からクランプされるように
構成されたものである。押え金12後端には、その先端
方向への移動を阻止する係止部21と、バイト本体1の
傾斜面11と当接して切刃チップ5を引き込む作用を有
する滑り面15が形成されて、座面の平坦な締付ボルト
7によって締め緩めされる。締付ボルト7の周りにはば
ね19が組み込まれ、締付ボルト7を緩めたときに押え
金12は締付ボルト7の軸線方向に押し上げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、引き込み
力と押圧力を備えた押え金を利用したバイトであって、
コンパクトに設計可能なクランプ構造をもつスローアウ
ェイ式バイトの開発を主な課題とするものである。上記
のような従来技術のものは、切刃チップの引き込み力の
強さを重視したもので、前記傾斜面の傾斜角は比較的急
勾配に設定される。そのため、バイト本体の先端部の上
面とシャンクの上面との間に段差を設けて、段差部に屹
立する壁が傾斜面として利用される。段差があっても問
題になることのない中形以上のバイトに実用されるもの
で、この段差を大きくとることのできない小形のバイト
や段差なしとされる穴加工用のバイトには適さない。ま
た、傾斜角が大きいので傾斜面部分を座繰り加工により
得ることが難しいため、抜け加工を採用することになる
が、小形のバイトなどではバイト剛性が低下するという
問題がある。
【0004】一方、締付ボルトを緩めたとき、従来のも
のは締付ボルトの軸線方向に押え金が押し上げられ、ま
してや前記係止部が設けられたりすれば、押え金先端の
突起が切刃チップの取付穴から外れるまで上がらない
と、切刃チップは取り外しにくい。取り外しやすくする
ために突起の高さを低くしすぎることは、クランプ構造
的に好ましくない。緩める距離が長くなって締付ボルト
の長さが必要となり、コンパクト化に適しない。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の如き
課題に鑑みなされたもので、棒状をなすバイト本体の一
端にチップ座が配設され、このチップ座には平板状をな
して中心部に取付穴の穿設された切刃チップが載置さ
れ、これをクランプする押え金は、先端に前記取付穴に
係合する突起とチップ上面から押圧する押圧面とを有
し、後端には滑り面が設けられてバイト本体の傾斜面と
の間で切刃チップを引き込む方向の滑りを起こすように
構成されたスローアウェイ式バイトのクランプ構造にお
いて、前記傾斜面はチップ上面に対して20゜〜30゜
の傾斜角αをもって次第に低位となる座繰り溝の底面で
あり、押え金の前記滑り面は押え金の幅方向の両端でバ
イト本体の前記傾斜面と当接するように形成され、押え
金の中央部に貫通するボルト穴は、先端側で締付ボルト
の座面と当接するようにした中凹のボルト受面を有して
後端側は締付ボルトの座面と非接触となるように形成さ
れるとともに、このボルト受面は、前記傾斜角αより小
さな傾斜角βに形成されることを特徴とする。
【0006】さらに、押え金を押し上げるために内蔵さ
れるばねは、押え金の先端側でばねが強く作用するよう
に、押え金の後端側よりばね下穴の深さが浅く形成され
ることを特徴とするものである。
【0007】バイト本体上面に設けられる傾斜面は、座
繰り加工によって形成される。バイト本体から除去され
る量が最小限で済むので、剛性の低下が最小限に抑えら
れる。押え金の後端下位部は座繰り溝に嵌挿するように
なるので、締付ボルトの締め緩め操作のときの押え金の
回り止めともなる。バイト本体の上面からの座繰り加工
の行いやすさから傾斜角αは30゜以下とする。そし
て、傾斜角が押え金の底面に長く緩やかに付けられるこ
とになるので、全長が短くて厚肉の押え金となり、押え
金に撓みが生じてクランプ力の低下を招くことから防止
される。また、押え金に確実に滑りが生じる角度として
傾斜角αを20゜以上としている
【0008】押え金は、先端と押え金の幅方向の両端で
当接する滑り面とによる3点当たりに形成されているの
で、安定かつ強固なクランプが確保される。ボルト穴の
締付ボルト受面は、先端側で締付ボルトの座面と当接す
るように形成され、大きなモーメントが押え金の先端に
作用するようにしている。この受面の傾斜角βはバイト
本体に設けた傾斜角αより小さくして、(α―β)の角
度差による滑りでもって引き込み作用が生じるようにす
る。
【0009】締付ボルトを緩めたときは、押え金は押し
上げられると同時に、締付ボルトの受面の傾斜の存在に
よって滑りが生じ、先端側へも押し出される。このと
き、切刃チップも先端側へ押し出されることになる。ば
ねの反発力が先端側でより強く働くようにすれば、押し
出そうとする力を確実に作用させることができる。この
押し上げと前方への押し出しとにより、切刃チップは取
り出しやすくなる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の一形態に
ついて、図を参照しながら説明する。図1〜図3は、外
径加工用バイトにおける一実施形態を示したものであ
り、角棒状をなすバイト本体1の一端にはチップ座2が
配設されている。チップ座2の座面上には敷板3が載置
されて、皿ビス4によりバイト本体1に固定されてい
る。切刃チップ5は、中心部に取付穴6を有する平板状
のもので、通常は多角形または円形をしている。この切
刃チップ5が敷板3の上に載置されて装着される。
【0011】バイト本体1には、チップ座2の近くに締
付ボルト7が螺合するためのねじ穴8が穿設され、ねじ
穴8の上位部にばね下穴9が設けられる。ねじ穴8のさ
らに後端側には座繰り溝10が設けられるが、この溝の
底面である傾斜面11が切刃チップ5の上面となす傾斜
角αは20゜〜30゜にあって次第に低位となるように
形成される。
【0012】押え金12は、切刃チップ5の取付穴6に
挿入し取付穴6の内壁面の引き寄せが可能に形成された
突起13と、取付穴6の手前近傍に位置し切刃チップ5
の上面から押圧可能に形成された押圧面14の備わった
先端部を有している。押え金12の後端は、押え金12
の幅方向の両端がさらに後方に突出し、その底面を前記
傾斜角αよりも傾斜角を大きくとった滑り面15とす
る。これにより、押圧面14の1点と両端の滑り面15
の2点との3点当たりが形成される。
【0013】押え金12の中央部にはボルト穴16が貫
通し、その上部入り口にはすり鉢状に中凹となるボルト
受面17が設けられる。ただし、このボルト受面17
は、先端側半分は締付ボルト7の座面18と当接するよ
うに1/2円の範囲に形成され、後端側半分は非接触と
なるように解放されている。この非接触状態は、長穴や
段差によっても作り出すことができる。
【0014】締付ボルト7の座面18はボルト受面17
に適応する中凸に形成され、ボルト受面17および締付
ボルト7の座面18の傾斜角βは、傾斜角αより小さ
く、好ましくは10゜〜15゜ほど小さい角度とする。
組立時には、ばね下穴9にばね19を圧縮させて内蔵さ
せるが、押え金12のばね押上面20を先端側で浅く後
端側で深い傾斜面として、ばねが先端側でより強く反発
するようにする。
【0015】
【発明の効果】この発明ぼクランプ構造をもつスローア
ウェイ式バイトは、押え金後端底面に滑りを生じさせる
バイト本体の傾斜面が比較的緩やかな角度で形成される
ので、座繰り溝加工による形成が可能となり、バイト剛
性の低下を招かない。押え金の全長が短くて厚肉となる
ため、締付けによる押え金の変形が生じない。押え金底
面の3点支持により、クランプが安定する。押え金を緩
めるときには、押え金先端が持ち上がると同時に切刃チ
ップを先端側に押し出すので、締付ボルトの緩め距離が
短くて済み、切刃チップの交換も容易となる。よって、
小形のバイトに好適するコンパクトなクランプ構造が得
られたことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の一形態になるバイトの先端
部分を示し、押え金の先端から後端を結ぶ線に沿う縦断
面図である。
【図2】 図1に示したバイト部分の平面図である。
【図3】 図1に示したバイト部分の斜視図である。
【図4】 従来のバイトの事例を示す図1相当の断面図
である。
【符号の説明】
5 切刃チップ 10 座繰り溝 11 傾斜面 12 押え金 13 突起 14 押圧面 15 滑り面 17 ボルト受面 18 座面 20 ばね押上面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒状をなすバイト本体の一端にチップ座
    が配設され、このチップ座には平板状をなして中心部に
    取付穴の穿設された切刃チップが載置され、これをクラ
    ンプする押え金は、先端に前記取付穴に係合する突起と
    チップ上面から押圧する押圧面とを有し、後端には滑り
    面が設けられてバイト本体の傾斜面との間で切刃チップ
    を引き込む方向の滑りを起こすように構成されたスロー
    アウェイ式バイトのクランプ構造において、前記傾斜面
    はチップ上面に対して20゜〜30゜の傾斜角αをもっ
    て次第に低位となる座繰り溝の底面であり、押え金の前
    記滑り面は押え金の幅方向の両端でバイト本体の前記傾
    斜面と当接するように形成され、押え金の中央部に貫通
    するボルト穴は、先端側で締付ボルトの座面と当接する
    ようにした中凹のボルト受面を有して後端側は締付ボル
    トの座面と非接触となるように形成されるとともに、こ
    のボルト受面は、前記傾斜角αより小さな傾斜角βに形
    成されることを特徴とするスローアウェイ式バイトのク
    ランプ構造。
  2. 【請求項2】 押え金を押し上げるために内蔵されるば
    ねは、押え金の先端側でばねが強く作用するように、押
    え金の後端側よりばね下穴の深さが浅く形成されること
    を特徴とする請求項1に記載のスローアウェイ式バイト
    のクランプ構造。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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