JPH07282320A

JPH07282320A - 自動取引装置

Info

Publication number: JPH07282320A
Application number: JP6732594A
Authority: JP
Inventors: Fumie Aoto; 文枝青砥
Original assignee: Oki Electric Industry Co Ltd
Current assignee: Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date: 1994-04-05
Filing date: 1994-04-05
Publication date: 1995-10-27
Anticipated expiration: 2018-01-20
Also published as: JP3368395B2

Abstract

(57)【要約】【目的】新札の支払ができる自動取引装置を得る。【構成】新札が装填される補充／回収カセット１０
と、非新札が装填される入出金カセット７，８，９と、
新札及び非新札の支払金額を指定する入力部５と、入力
部５の指定に基づいて、指定のあった新札と非新札をそ
れぞれ補充／回収カセット１０と入出金カセット７，８
または９から繰り出して支払いを実行する支払実行手段
とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は自動取引装置に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】自動取引装置とは顧客が銀行員を介さず
に入出金や振込等の取引を行える装置である。従来の自
動取引装置には新札（シワのない紙幣）を指定する機能
が搭載されておらず、支払紙幣は新札と非新札（シワの
ある紙幣）の区別が全くなかった。従って、慶事のお祝
い金として新札を希望する顧客は、金融機関の窓口に出
向いて新札での支払い若しくは非新札と新札との交換を
申し出なければならなかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように金融機関の窓口に出向く方法では、顧客にとって
は伝票の記入の手間が掛かり、また窓口の営業時間外に
は利用出来ないという問題点があった。また、金融機関
にとっても顧客の申し出に対応しなければならないの
で、窓口業務に負荷が生じていた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明に係る自動取引装
置は、前記課題を解決するために、新札が装填される補
充／回収カセットと、非新札が装填される入出金カセッ
トと、新札及び非新札の支払金額を指定する支払指定手
段と、支払指定手段の指定に基づいて、指定のあった新
札を前記補充／回収カセットから、指定のあった非新札
を前記入出金カセットからそれぞれ繰り出して支払いを
実行する支払実行手段とを備えたものである。

【０００５】

【作用】上記のように構成された自動取引装置において
は、支払指定手段が新札及び非新札の支払金額を指定す
る。また、支払実行手段が支払指定手段の指定に基づい
て、指定のあった新札と非新札をそれぞれ補充／回収カ
セットと入出金カセットから繰り出して支払いを実行す
る。

【０００６】

【実施例】

実施例１．図１は本発明の一実施例のハードウェアの構
成を示すハードウェア構成図である。図において、１は
各構成部を制御する主制御部、２は通帳や伝票に取引金
額等を印字する印字部、３はカードの読取りを行うカー
ド読取部、４は操作の案内、確認金額等を表示する表示
部、５は暗証番号、取引金額等の入力を行う入力部であ
り、本実施例ではタッチパネルを使用している。６は紙
幣の入出金を行う紙幣入出金機であり、入出金用の紙幣
が装填される入出金カセット７，８，９、入出金カセッ
ト７，８，９へ補充するための紙幣が装填された補充／
回収カセット１０、紙幣の種類を識別する識別部１１及
び顧客が紙幣の受取りをする受取口を備えている。な
お、入出金カセット７，８には一万円札が、入出金カセ
ット９には千円札がそれぞれ装填され、また補充／回収
カセット１０には千円、五千円、一万円の三種類の新札
が混在して装填される。なお、図中紙幣入出金機６にお
ける矢印は紙幣の動きを示している。

【０００７】図２は本実施例の処理の流れを示すフロー
チャートである。図２に基づいて、本実施例における新
札繰り出し方法について説明する。準備段階として、ま
ず入出金カセット７，８，９に新札支払対象外の紙幣を
装填し、その後、補充／回収カセット１０に新札を装填
し、一旦繰り出し動作を実行することによって装填枚数
を主制御部１のメモリに記憶する。以上の準備段階が終
了すると、自動取引装置は顧客待ちの状態で待機する
（Ｓ１）。この状態における表示部４の表示画面は図３
に示す取引メニュウを表示している（Ｓ３）。顧客によ
って入力部５から支払キーが押下されると（Ｓ５）、主
制御部１は表示部４に指示してカード挿入を指示するメ
ッセージを表示する（Ｓ７）。カードが挿入されると
（Ｓ９）、主制御部１は表示部４に指示して暗証番号入
力を指示するメッセージを表示する（Ｓ１１）。

【０００８】暗証番号が入力され（Ｓ１３）、その番号
が正しいと判断したときに、主制御部１は表示部４に指
示して金額入力画面を表示する（Ｓ１５）。この金額入
力画面は図４に示すように、従来の金額指定キーに加え
て新札指定キーが表示される。ここで、顧客が新札で５
万円、非新札で３万円の合計８万円の支払いを指定する
場合を例に挙げて説明する。この場合顧客は、５，万，
新札支払，３，万，円の順でキーを押下する（Ｓ１
７）。主制御部１は上記キーの入力を確認すると、表示
部４に指示して処理中である旨のメッセージを表示し、
紙幣支払い処理を開始する（Ｓ１９）。

【０００９】図５、図６は紙幣支払い処理における紙幣
入出金機６の動作を説明する説明図である。以下、図
５、図６に基づいて紙幣支払い処理を説明する。主制御
部１は紙幣入出金機６に指示して補充／回収カセット１
０から一万円札を５枚繰り出す。このとき補充／回収カ
セット１０から繰り出される新札は図５の矢印に示すよ
うに、識別部１１を通過することによって紙幣の種類が
確認され、本例の場合には一万円札であると認識された
紙幣が顧客受取口１２へ搬送される。主制御部１は５枚
の新札が顧客受取口１２へ搬送されたことを確認する
と、紙幣入出金機６に指示して一万円の金券が装填され
ている入出金カセット７または８から一万円札を３枚繰
り出す。繰り出された一万円札は、図６に示すように上
記補充／回収カセット１０からの繰出しの場合と同様に
識別部１１で札の種類が確認されて顧客受取口１２へ搬
送される。

【００１０】主制御部１は入出金カセット７または８か
らの紙幣の繰り出しが完了したことを確認すると、カー
ド読取り部３に指示してカードを戻すと共に、印字部２
に指示して取引伝票を記載して出力する。さらに、主制
御部１は表示部４に指示してカードと取引伝票を取る旨
のメッセージを表示する（Ｓ２１）。カードと取引伝票
が取られたことを確認すると（Ｓ２３）、主制御部１は
顧客受取口１２から現金を排出し、表示部４に指示して
現金を取る旨のメッセージを表示する（Ｓ２５）。主制
御部１は現金が取られたことを確認すると（Ｓ２７）、
表示部４に指示して“ありがとうございました。”とい
うメッセージを表示し（Ｓ２９）、所定の時間の経過後
に顧客待ち状態に戻る（Ｓ３１）。

【００１１】なお、補充／回収カセット１０に装填され
ている新札は、入出金カセット７，８，９内の紙幣が少
なくなった場合には補充用紙幣として使うようにする。
また、補充／回収カセット１０に装填された枚数が全
て、補充／回収カセットから繰り出された時点で、新札
支払を中止し、従来の支払取引のみで運用を続けるよう
にする。このとき、主制御部１は表示部４に指示して、
新札支払を中止した旨のメッセージを表示するようにす
る。

【００１２】実施例２．前記実施例では新札の支払を補
充／回収カセット１０から直接顧客受取口１２へ搬送す
る例を示したが、本実施例では新札指定が有った場合に
新札を補充／回収カセット１０から繰り出して、一旦入
出金カセット７，８，９の内所定のものに装填し、その
後、従来と同様の処理によって支払い処理をするように
した。図７は、本実施例における紙幣入出金機６の動作
を説明する説明図である。上記実施例１と同様の支払い
指定があった場合について説明する。まず、主制御部１
は紙幣入出金機６に指示して補充／回収カセット１０か
ら一万円札を５枚繰り出し、これを入出金カセット７ま
たは８に装填する。入出金カセット７または８への装填
が完了すると、主制御部１はカセット７または８から一
万円札を８枚繰り出して、顧客受取口１２へ搬送する。
このようにすれば、紙幣の支払いは入出金カセット７，
８，９のみから行われることになり、この限りにおいて
従来と同じ動作であるので、従来のものからの変更が少
なくて済み、安価に装置を提供できる。

【００１３】実施例３．前記の実施例１，２では、新札
を補充／回収カセット１０に装填した例を示したが、本
実施例では入出金カセット側に新札を装填するようにし
たものである。図８はこのような入出金カセット側に新
札を装填した場合における、紙幣入出金機６の動作を説
明する説明図である。図８において、入出金カセット
７、８の斜線部分は新札支払対象外の一万円紙幣、千円
紙幣がそれぞれ装填されていることを示しており、また
入出金カセット９の格子部は新札支払対象外の一万円紙
幣を装填し、さらに、これに重ねて新札を装填した状態
を示している。なお、装填の際には新札の枚数及びこれ
を装填した装填カセットの種類を主制御部１のメモリに
記憶しておく。

【００１４】次に、動作について説明する。新札支払が
指定された場合は、新札が装填されている入出金カセッ
ト７から新札を繰り出し、通常の支払の場合は、指定金
額に応じて他のカセットから繰り出す。なお、新札支払
対象外の紙幣が装填された入出金カセット８、９が空に
なった場合には、新札装填カセットから紙幣を繰り出す
ようにする。そして、当初装填した新札が全てカセット
から繰り出された時点で（通常の支払用に繰り出された
分も含む）、新札支払を中止する。なお、上記の紙幣入
出金機６の動作以外の動作処理については上述した新札
を補充／回収カセット１０に装填した例と同様である。
本実施例によれば紙幣の動きは従来と全く同様であるの
で、実施例２と同様に従来のものからの変更が少なくて
済み、安価に装置を提供できる。

【００１５】実施例４．前記実施例では、金額支払い画
面に新札支払キーを設けた例を示したが、実施例では取
引メニュウを表示する初期画面において、新札支払キー
を設けたものである。図９はこの場合の初期画面を示す
図である。本実施例の支払い処理動作について説明す
る。顧客が初期画面において新札支払キーを押下する
と、主制御部１は以後の取引が新札支払いであると認識
する。この場合の処理動作は基本的には通常の支払いと
同様に行われるが、紙幣の支払い動作は、上記実施例
１，２または３の新札の繰り出しと同様に行う。本実施
例によれば、顧客操作の変更が初期画面における取引の
選択のみで済むので、顧客による操作間違いの発生が少
なくなる。

【００１６】実施例５．前記の実施例は全て支払い時に
新札を繰り出すというものであったが、本実施例では自
動取引装置に紙幣の交換機能を付加することによって、
顧客が自己の所有している紙幣と新札を交換できるよう
にしたものである。本実施例におけるハードウェアの構
成は図１と同様である。図１０は本発明の他の実施例の
処理の流れを示すフローチャートである。図１および図
１０に基づいて本実施例の動作を説明する。前述したの
と同様に紙幣のセット等の準備段階が終了すると、自動
取引装置は顧客待ちの状態で待機する（Ｓ５１）。この
状態における表示部４には図９に示す新札支払キーに代
えて新札交換キーが表示された取引メニュウ画面が表示
される（Ｓ５３）。顧客によって入力部５から新札交換
キーが押下されると（Ｓ５５）、主制御部１は表示部４
に指示して現金の投入を指示するメッセージを表示する
（Ｓ５７）。

【００１７】現金が投入されると（Ｓ５９）、主制御部
１は表示部４に指示して金額確認中であることを示すメ
ッセージを表示する（Ｓ６１）。金額確認処理が終了す
ると（Ｓ６３）、主制御部１は表示部４に指示して処理
中であることを示すメッセージを表示し（Ｓ６５）、紙
幣交換処理を開始する。なお、紙幣交換処理のうち、顧
客が交換用として投入した紙幣の収納は、通常の入金の
場合と同様に金種を識別部１１で確認して入出金カセッ
ト７，８，９のいずれかに収納する。また、新札の支払
いについては、上記実施例で説明したいずれかの方法で
行うようにする（図５，図７参照）。所定の新札が繰り
出されると、主制御部１は顧客受取口１２から現金を排
出し、表示部４に指示して現金を取る旨のメッセージを
表示する（Ｓ６７）。主制御部１は現金が取られたこと
を確認すると（Ｓ６９）、表示部４に指示して“ありが
とうございました。”というメッセージを表示し（Ｓ７
１）、所定の時間の経過後に顧客待ち状態に戻る（Ｓ７
３）。本実施例によれば、自動取引装置に新札交換機能
という新たな機能を付加することができ、顧客へのサー
ビスを充実させることができる。

【００１８】

【発明の効果】以上に説明したように、本発明において
は、新札及び非新札の支払指定に基づいて、指定のあっ
た新札と非新札をそれぞ補充／回収カセットと入出金カ
セットから繰り出して支払いを実行するようにしたの
で、自動取引装置における新札支払が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例のハードウェア構成図であ
る。

【図２】実施例１の処理の流れを示すフローチャートで
ある。

【図３】実施例１の取引画面の説明図である。

【図４】実施例１の金額入力画面の説明図である。

【図５】実施例１における新札繰出し時の動作説明図で
ある。

【図６】実施例１における非新札繰出し時の動作説明図
である。

【図７】実施例２の紙幣入出金機の動作説明図である。

【図８】実施例３の紙幣入出金機の動作説明図である。

【図９】実施例４の取引画面の説明図である。

【図１０】実施例５の処理の流れを示すフローチャート
である。

【符号の説明】１主制御部２印字部３カード読取部４表示部５入力部６紙幣入出金機７，８，９入出金カセット１０補充／回収カセット１１識別部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】新札が装填される補充／回収カセット
と、非新札が装填される入出金カセットと、新札及び非新札の支払金額を指定する支払指定手段と、支払指定手段の指定に基づいて、指定のあった新札を前
記補充／回収カセットから、指定のあった非新札を前記
入出金カセットからそれぞれ繰り出して支払いを実行す
る支払実行手段とを備えたことを特徴とする自動取引装
置。
【請求項２】新札が装填される補充／回収カセット
と、非新札が装填される入出金カセットと、新札及び非新札の支払金額を指定する支払指定手段と、支払指定手段による指定に基づいて、前記補充／回収カ
セットから支払対象となる新札を前記入出金カセットま
で移動し、前記入出金カセットに装填する新札移動手段
と、前記支払指定手段の指定に基づいて、前記新札移動手段
によって新札が装填された入出金カセットから紙幣を繰
り出して支払を実行する支払実行手段とを備えたことを
特徴とする自動取引装置。
【請求項３】新札が装填される第１入出金カセット
と、非新札が装填される第２入出金カセットと、新札及び非新札の支払金額を指定する支払指定手段と、支払指定手段の指定に基づいて、指定のあった新札を前
記第１入出金カセットから、指定のあった非新札を前記
第２入出金カセットからそれぞれ繰り出して支払いを実
行する支払実行手段とを備えたことを特徴とする自動取
引装置。
【請求項４】新札が装填される補充／回収カセット
と、非新札が装填される入出金カセットと、投入金額の認識を行う投入金額認識手段と、投入現金を回収する現金回収手段と、前記投入金額認識手段によって認識された投入金額と同
額の新札を前記補充／回収カセットから繰り出して支払
を実行する支払実行手段とを備えたことを特徴とする自
動取引装置。
【請求項５】新札が装填される補充／回収カセット
と、非新札が装填される入出金カセットと、投入金額の認識を行う投入金額認識手段と、投入現金を回収する現金回収手段と、前記投入金額認識手段によって認識された投入金額と同
額の新札を前記補充／回収カセットから繰り出して前記
入出金カセットに装填する新札移動手段と、該新札移動手段によって新札が装填された入出金カセッ
トから紙幣を繰り出して支払いを実行する支払実行手段
とを備えたことを特徴とする自動取引装置。
【請求項６】新札が装填される第１入出金カセット
と、非新札が装填される第２入出金カセットと、投入金額の認識を行う投入金額認識手段と、投入現金を回収する現金回収手段と、前記投入金額認識手段によって認識された投入金額と同
額の新札を前記第１入出金カセットから繰り出して支払
を実行する支払実行手段とを備えたことを特徴とする自
動取引装置。
【請求項７】装填された新札が全て繰り出されたこと
を検知して、新札支払終了のメッセージを表示する新札
管理手段を備えたことを特徴とする請求項１，２，３，
４，５又は６記載の自動取引装置。