JP4951992B2 - 自動取引装置 - Google Patents
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Description
すなわち、一般に自動取引装置での取引にかかる手数料は多くても数百円程度であり、この程度の小銭は顧客が持ち歩いていることが多く、そのため手数料のみは手持ちの小銭で手数料を払いたいという顧客がいても、取引の手数料が必ず顧客の口座から引き落とされてしまうため、顧客は手数料を現金で精算することができず、顧客に対するサービスの低下につながるという問題がある。
まず、図2について説明すると、図2において1は銀行等の金融機関の営業店等に設置された自動取引装置(以下、ATM)で、このATM1は正面上部に略L字形の接客部を有し、その立面にはレシート発行口を兼ねるカード挿入排出口2と通帳挿入排出口3が設けられ、また接客部の水平面(または水平に近い傾斜面)には、奥側に紙幣入出金口4と硬貨入出金口5が、手前側に操作表示部6が設けられている。
紙幣入出金部7と硬貨入出金部8はそれぞれ前記紙幣入出金口4と硬貨出金口5に対応して配置されており、取引に伴う入出金処理を行う機能を有している。
制御部14は、記憶部13に格納されている制御プログラムに基づいて操作表示部6、紙幣入出金部7、硬貨入出金部8、カードリードライト部9、レシート印字部10、及び通帳印字部11等を制御すると共に、また記憶部13格納されている画面を随時操作表示部6に表示して各種の取引を遂行する機能を有しており、その遂行に当たっては、通信部12を介して上位装置であるホストコンピュータと通信を行い、必要な情報の授受を行うものとなっている。
次に上述した構成による実施例を図1のフローチャートに従って説明する。
まず、顧客が来店してATM1の前に立つと、制御部14は図示しないスピーカから「いらっしゃいませ」等の音声ガイダンスを出力させると共に、操作表示部6に取引選択画面を表示させる。
出金取引以外の取引が選択された場合、その選択された取引のプログラムに基づいて処理が実行されるが、ここでは顧客が出金取引を選択したものとし、この出金取引には手数料がかかるものとする。
続いて制御部14は操作表示部6に暗証番号を入力させるための暗証番号入力画面を表示させ、これにより顧客がこの暗証番号入力画面に表示されているテンキーを操作して暗証番号入力を入力すると(S3)、制御部14は操作表示部6に出金金額を入力させるための金額入力画面を表示させる。
そして、顧客が入力金額を確認して画面中の確認キーを押下すると、制御部14は予め取引手数料を定めたテーブルを参照して入力金額に対する取引の手数料を認識し、操作表示部6に手数料支払い案内画面を表示させる(S5)。
制御部14はどのキーが押下されたかを判断し、「訂正」キー21bが押下された場合は金額入力画面を表示して再度金額入力を行わせるが、「訂正」キー21bの押下でない場合は、現金による支払いかどうかを判断し、つまり「現金払」キー21aが押下されたか、「確認」キー21cが押下されたかどうか判断する(S6)。
一方、「現金払」キー21aが押下された場合、制御部14は硬貨入出金口5のシャッタを開き(S7)、同時に操作表示部6に手数料投入案内画面を表示させて硬貨の投入を待つ(S8)。
つまり、ここでは硬貨による手数料の支払いを優先させるが、紙幣による支払いも可能にしており、顧客が「紙幣」キー21dを押下した場合、制御部14は紙幣入出金口4のシャッタを開いて紙幣を投入させる。
顧客が前記手数料投入案内画面を見て硬貨入出金口5に硬貨を投入すると、制御部14は硬貨入出金口5のシャッタを閉じ(S9)、硬貨入出金部8に硬貨の計数を指示する。
これにより硬貨入出手金部8は硬貨を取込んで真偽、金種の鑑別を行い、金種毎に計数を行って(S10)、計数後の硬貨を一時保留部に保留し、そして制御部14はこの硬貨入出金部8による計数結果つまり顧客が投入した硬貨の金額を操作表示部6に表示する(S11)。
顧客が投入した硬貨の金額が手数料より少ない場合、制御部14は追加払い選択画面を操作表示部6に表示する。
図7は取引内容確認画面の例を示す図で、この画面では出金希望金額、及び手数料(210円)から投入金額(166円)を差引いた金額(44円)を口座引落し額として表示すると共に、顧客の投入金額(166円)も併せて表示し、また「確認」キー21c、「取消」キー21fを表示すると共に、この表示内容でよければ「確認」キーを押下するよう促すメッセージを表示して、最終確認を行う。
その結果、投入金額の合計が手数料と同額になった場合は、制御部14は取引内容確認画面として出金希望金額、手数料、及び「確認」キーを操作表示部6に表示して「確認」キーの押下を促すようにするが、投入金額の合計が手数料を上回った場合は、制御部14はそれに対応した取引内容確認画面を操作表示部6に表示する。
尚、前記図7及び図8の取引内容確認画面で顧客が「取消」キー21を押下した場合は
一時保留部にある硬貨を硬貨入出金口5に戻して顧客に返却すると共に、カードをカード挿入排出口2に排出して取引を終了する。
同時に制御部14は通信部12を介してホストコンピュータと通信を行い、カードから読取った口座情報、顧客が入力した暗証番号、出金希望金額、及び顧客の投入金額が手数料より少ない場合にはその不足分の金額をホストコンピュータに送信する。
尚、出金希望金額に硬貨が含まれている場合は、硬貨出金口5から出金されることになる。
この場合、手数料と同一額の硬貨が投入されていれば、レシートには口座番号、機番及び通番、出金金額(引出金額)、手数料、投入金が印字されるが、投入硬貨の金額が手数料と同一額でない場合は、その過不足分の処理を示す内容も印字される。
レシートの印字後、そのレシートはカードと共にカード挿入排出口2から排出し(S17)、そして図示しない検知器(センサ)がカードとレシートの抜取りを検知すると、制御部14は紙幣入出金口4のシャッタを開いて顧客に紙幣を出金する(S18)。
以上説明した実施例では、取引実行中に取引にかかる手数料を現金で入金するか口座引き落としにするかを選択可能とし、顧客が現金による入金を選択した場合、入出金口を開いて現金を受容するようにしているため、手数料を手持ちの小銭で払いたいという顧客に対して便宜を図ることができ、顧客に対するサービスを向上させることができるという効果が得られる。
2 カード挿入排出口
3 通帳挿入排出口
4 紙幣入出金口
5 硬貨入出金口
6 操作表示部
7 紙幣入出金部
8 硬貨入出金部
9 カードリードライト部
10 レシート印字部
11 通帳印字部
12 通信部
13 記憶部
14 制御部
Claims (3)
- 顧客の操作により取引を実行する自動取引装置において、
手数料のかかる取引実行中に、前記手数料を現金で入金するか口座引き落としにするかを選択可能とし、
顧客が現金による手数料の入金を選択した場合、硬貨の投入を誘導する手数料投入案内画面を表示し、該手数料投入案内画面に紙幣での支払を可能にするキーを表示することを特徴とする自動取引装置。 - 請求項1に記載の自動取引装置において、
顧客が取引の手数料より多い金額の現金を投入した場合は、その差額を顧客に出金して返却することを特徴とする自動取引装置。 - 請求項1に記載の自動取引装置において、
顧客が取引の手数料より少ない金額の現金を投入した場合は、その差額を顧客の口座から引き落とすことを特徴とする自動取引装置。
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