JP2010003314A - 現金自動取引装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】紙幣処理装置は、新札を収納する第1の入出金カセット4と、新札と額面金額が同じ旧札を収納する第2の入出金カセット5,6と、回収すべき紙幣を収納する補充回収カセット8と、第1及び第2の入出金カセットとそこに集積する紙幣の額面金額及び枚数の対応関係を管理する管理手段と、第1及び第2の入出金カセット4,5,6に収納される紙幣の最大集積枚数を設定する第1の設定手段と、新札と旧札とを区別して紙幣処理を行う制御部とを有し、制御部は、本体制御部からの指令に応じて、第1の入出金カセット内4に設定された最大集積枚数未満の新札が集積しているか否かに応じて紙幣を補充回収カセット8に回収し、本体制御部からの紙幣出金の指令に応じて、第1の入出金カセット4に集積された新札を優先して出金するように制御する。
【選択図】図3
Description
出金の場合、顧客が要求した金額に応じて入出金カセットから紙幣を繰り出し、識別部で紙幣の正常異常を識別し、異常と判定された紙幣はリジェクトカセットへ送って収納し、正常と判定された紙幣を顧客へ出金する。
例えば、特開平7−282320公報(特許文献1)には、新札が装填される補充回収カセットと、旧札が装填される入出金カセットと、新札及び旧札の支払い金額を指定する支払指定手段とを設け、その支払指定手段の指定に基づいて、新札又は旧札を該当するカセットから出金する装置が開示されている。
また、特開2004−355062公報(特許文献2)には、利用者が出金形態を選択するキーを操作することにより新札又は旧札の紙幣を出金する紙幣取扱装置が開示されている。
更に、特開昭60−195692公報(特許文献4)には、ATMに預入れられた現金を支払用現金として還流されるか、又は還流させずに回収するかを金種別に指定する手段を設け、この指定手段により旧札は還流禁止として回収するようにした装置が開示されている。
韓国紙幣のように、新札と旧札の寸法が大きく異なる紙幣を混在して取り扱う紙幣処理装置では、同じ額面の紙幣用の入出金カセットを新旧別に装備していなければならず、これでは装置の実装スペースが大きくなり、コスト高となる。
本発明の他の目的は、回収したい紙幣の額面金額及び枚数を指定することにより対象となる紙幣を容易に回収することができる現金自動取引装置を提供することにある。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、一実施例が適用されるATMの外観を示す斜視図である。
ATM101は、顧客の取引カードや取引明細票を処理するカード・明細票処理装置102と、通帳を処理する通帳処理装置103と、硬貨を処理する硬貨処理装置104と、紙幣を処理する紙幣処理装置100と、取引に必要な情報を表示し及び顧客の操作を入力する顧客操作部105を備えている。
ATM101内には、カード・明細票処理装置102、通帳処理装置103、硬貨処理装置104、紙幣処理装置100、顧客操作部105、係員操作部52、及びこれら各部を制御する本体制御部50が実装される。各部100〜105,52は本体制御部50の制御の下に必要な処理動作を行う。例えば、本体制御部50は紙幣処理装置制御部54に対して、紙幣処理装置100における処理動作例えば紙幣の回収の制御を行う。また、本体制御部50はホストコンピュータ53に接続され、ホストコンピュータ53との間で必要なデータのやりとりを行う。
入出金口1には入金する紙幣Sが投入され、また出金や返却する紙幣Sが放出される。識別部2は入出金する紙幣Sの金種の判定及び紙幣の正常性即ち紙幣が正常か異常か等の複数の判定項目について識別する。一時保留部3は投入された紙幣Sに対する処理が確定するまで紙幣Sを一時的に保留する。入出金カセット4、5、6は金種別の紙幣収納用のカセットであり、入金された紙幣Sを集積し及び支払いのための紙幣を放出する。ここで、入出金カセット4〜6は、各カセットを識別する固有の識別情報を記憶したICチップのような記憶素子が取り付けられている。また各入出金カセット4〜6が装填された状態の場所には、各ICチップの識別情報を読み取るセンサが設けられている。なお、図3には図示されないが、入出金カセット4〜6の各出入口には紙幣の通過を監視する出入口センサ(42(図4))が配置される。
8は銀行の係員によってATMに脱着可能な補充回収カセットであり、顧客の取引中でも、識別部2を通して各金種別の入出金カセット4〜6に紙幣Sを補充したり、各金種別の入出金カセット4〜6から識別部2を通して回収したりする。補充回収カセット8の内部はセパレータ9によって2つの室に分割され、補充する紙幣Sや回収した紙幣Sを集積する補充回収部10と、補充の際に補充回収部10から繰り出された紙幣Sのうちで、識別部2によって異常と識別された紙幣Sを集積する補充リジェクト部11を有する。L1〜L10は紙幣Sを搬送する搬送路である。
まず、入金動作について説明する。入出金口1に投入された紙幣Sを入金する場合、紙幣は搬送路L1→L2→L3を搬送され、識別部2で識別される。その識別結果に基づいて、正常な紙幣Sは搬送路L4を通って一時保留部3に収納される。一方、異常と識別された紙幣Sは搬送路L6→L7を通って入出金口1へ返却される。
入出金口1の紙幣Sを繰り出し終えた後、入出金口1へ搬送された異常と識別された紙幣Sの抜き取りを顧客へ促す。その後、一時保留部3に集積された紙幣Sを入金するかどうか顧客へ確認を行い、入金しない場合はキャンセル動作として、一時保留部3から搬送路L5→L6→L7を通って入出金口1に紙幣Sを搬送し、顧客へ紙幣Sを返却する。一方、顧客が入金したい場合には、紙幣は一時保留部3から搬送路L5→L6→L2→L3→L8を通り識別部2で識別され、その結果、異常と判断された、あるいは入出金カセット4〜6に設定されていない金種と判断された紙幣Sはリジェクトカセット7に集積される。また識別部2で正常、かつ入出金カセット4〜6に設定された金種であると判断された紙幣Sはいずれかの入出金カセット4〜6に集積される。
図4において、20は紙幣処理装置100の各部を制御する主制御部、21は紙幣処理装置100が接続されたATM101の本体制御部50と通信を行う通信部である。41は紙幣を搬送する搬送路L1〜L10を動かすための搬送モータ、42は入出金カセット4〜6の各出入口に配置された、紙幣の通過を監視する入出金カセット出入口センサである。22は紙幣処理装置制御部54の内部に設けられたデータ管理部であり、これはメモリ上に展開される。
即ち、カセット配置データ30は、入出金カセット4〜6に何れの紙幣を集積するかを、入出金カセット4〜6の識別情報とそこに集積すべき紙幣の種類を対応付けて記憶する。例えば、入出金カセット4(例えば識別情報「001」)は新万ウォン札、入出金カセット5(例えば識別情報「010」)は旧万ウォン札、入出金カセット6(例えば識別情報「011」)は旧千ウォン札を集積することを記憶する。入出金カセット集積枚数データ31は、例えば、入出金カセット4、5、6に集積された、現在における紙幣の枚数が、100枚、300枚、200枚のように、入出金カセット4〜6の識別情報とそこに集積される紙幣の枚数データを対応付けて記憶する。また、補充回収部回収枚数データ35は、補充回収カセット8に回収された紙幣の枚数を紙幣の種類毎に記憶する。例えば、新万ウォン札が20枚、旧万ウォン札が10枚、旧千ウォン札が5枚のようなデータを記憶する。
主制御部20は、入出金カセット出入口センサ42で計数される出入りした紙幣の枚数と、入出金カセット集積枚数データ31から、取引後に各入出金カセットに集積されている紙幣の枚数を計算し、入出金カセット集積枚数データ31を更新する。
而して、新札と旧札を区別して判断するのは紙幣処理装置制御部54であることから、新札が発行されても、紙幣処理装置100の上位プログラム(本体制御部50)を変更する必要がなく、紙幣の回収を行える。
紙幣処理装置100は、本体制御部50から通信部21を介して、図5に示す指令を受けると、紙幣処理装置制御部54の主制御部20は、回収する紙幣の額面金額とその枚数を認識する。そして、指定された額面金額の紙幣の有無を、データ管理部22が保持している入出金カセット集積枚数データ31から判定する(601)。判定の結果、指定された額面金額の紙幣があった場合に(601)、同様に入出金カセット集積枚数データ31から、その額面金額の旧札があるかどうかを確認する(602)。
上記の制御動作により、常に旧札を優先して回収することができ、旧札を早期回収することができる。
この例は、新札専用入出金カセット4から優先して出金する動作例である。
本体制御部50から通信部21を介して、図5に示す指令により、出金する紙幣の額面金額とその枚数の指示を受けると、主制御部20は指定された額面金額の紙幣の有無を入出金カセット集積枚数データ31から判定する(701)。判定の結果、紙幣が無ければ出金処理を終了する。一方、指定された額面金額の紙幣が有れば、入出金カセット集積枚数データ31から指定された額面金額の新札が集積されているかどうかを判定する(702)。その結果、新札がなければ旧札専用入出金カセット5又は6を選択し(703)、その入出金カセット5又は6から出金する(704)。そして、本体制御部50から指定された枚数を出金したか判定して(705)、指定された枚数を満たしていれば、出金処理を終了する。一方、指定された枚数を満たしていなければ、ステップ701に戻り処理を続行する。
このような処理動作を行うことで、顧客に新札を優先して出金することが可能となり、旧札から新札への流通紙幣の移行を早めることができる。
次に、図8以降を参照して他の実施例について説明する。
図8は紙幣処理装置100のブロック図を示す。図4に示した紙幣処理装置100の構成に加えて、管理データ部22は、各入出金カセットが満杯になる時の入出金カセット最大集積枚数データ32と、新札専用入出金カセットから補充回収カセットへ回収した時の最大回収枚数を規定した最大回収枚数データ33を保持する。さらに、紙幣処理装置100は、入出金カセット最大集積枚数データ32を設定するための入出金カセット最大集積枚数設定キー43と、最大回収枚数データ33を設定するための最大回収枚数設定キー44を備える。
本体制御部50から通信部21を介して指示された指令を受けると、主制御部20は、入出金カセット集積枚数データ31を確認して、額面金額の紙幣があるかどうかを判定する(901)。その結果、額面金額の紙幣が無ければ回収動作を終了する。一方、その額面金額の紙幣が有れば、入出金カセット集積枚数データ31より旧札が有るか否かを判定する(902)。この判定の結果、旧札が無ければ新札専用入出金カセット4を選択し(903)、新札を回収する(904)。
一方、旧札が有る場合(902)、入出金カセット集積枚数データ31と入出金カセット最大集積枚数データ32から、条件「旧札専用入出金カセットが最大集積枚数以上ではない、かつ新札専用入出金カセットが最大集積枚数以上であるか?」を判定する(906)。その判定の結果、その条件が偽であれば、旧札専用入出金カセット5又は6を選択し(907)、そこから紙幣を回収する(908)。
一方、その条件が真であれば、新札専用入出金カセット4を選択し(909)、新札専用入出金カセット4から最大回収枚数33を限度として回収する(910)。その後、指定された枚数分の回収ができたかどうかを補充回収部回収枚数データ35と比較することで判定し(905)、回収が出来ていれば処理動作を終了する。しかし、指定された枚数を満たしていなければステップ901へ戻り、回収動作を続ける。
指定された額面金額の札がないために回収動作を終了する(901)。
CASE2、CASE3:
旧札専用入出金カセット5又は6を選択し(907)、旧札のみを回収する。
CASE4:
旧札がないため(902)、新札専用カセットを選択し(903)、新札を回収する。これにより本体制御部50から指定された回収枚数を満たすことができる。
旧札専用入出金カセット5又は6から旧札を回収する(908)。旧札専用入出金カセット5又は6が空になっても指定された枚数を満たしていなければ(905)、次に新札専用入出金カセット4を選択して(903)、新札を回収する。これにより、旧札が優先して回収され、旧札の早期回収が行える。
CASE6:
旧札が最大集積枚数以上であることから(906)、旧札専用入出金カセット5又は6を選択して(907)、旧札を回収する。旧札専用入出金カセット5又は6が空になっても指定された枚数を満たしていなければ(905)、次に新札専用入出金カセット4を選択して(903)、新札を回収する。従って、旧札から優先して回収することができる。
新札専用入出金カセット4が最大集積枚数を超えていて、旧札専用入出金カセット5又は6が空であることから(902)、新札専用入出金カセット4から新札を回収する(904)。
CASE8:
新札専用入出金カセット4が最大集積枚数以上の場合、新札専用入出金カセット4から回収を始めることで(909)、新札専用入出金カセット4内に、次回取引で入金される新札を集積するための空間を確保できる。設定された新札専用入出金カセット4の最大回収枚数32を超えて回収を行っても(910)、指定された枚数を満たしていなければ(905)、次には旧札専用入出金カセット5又は6を選択して(907)、旧札を回収する(908)。さらに、旧札専用入出金カセット5又は6が空になっても指定された枚数を満たさなければ(905)、再び新札専用入出金カセット4から再び回収を行う(904)。このような制御動作によれば、新札専用入出金カセット4の満杯状態を解消した後に、旧札の回収を行うことができ、運用中に新札の入金があった場合にも対応できる。
また、新札が発行されたばかりで、新札の出金が多く入金が少ない時期には、最大回収枚数設定キー44により最大集積枚数データ32を少なめに設定することで、新札専用入出金カセット4から回収する枚数を減らし、より多くの新札出金要求に応えることができる。
新札専用入出金カセット4も旧札専用入出金カセット5又は6も最大集積枚数以上に集積している場合、始めに旧札専用入出金カセット5又は6から旧札の回収を始める(907)。旧札専用入出金カセットが空になるまで回収しても、本体制御部50で指定された回収枚数を満たさない場合には(905)、再度回収元となる入出金カセットを選択する判定を行い(906)、今度は最大集積枚数以上である新札専用入出金カセット4から、指定枚数に足りない枚数分の新札を回収する(908)。それでも本体制御部50で指定された回収枚数を満たさない場合には(905)、旧札専用入出金カセットへ集積された旧札は既に回収済みなので(902)、新札専用入出金カセット4から再度、新札を回収する(904)。
これにより、新札専用入出金カセットが空になるまで、補充回収カセットへ紙幣を回収してしまうのを防ぐことができ、その後に顧客から出金要求があった際にも、新札を出金することができる。また、回収の途中で旧札専用入出金カセットから旧札を回収するように切り替えることで、係員はより多くの旧札を紙幣処理装置から回収することができ、旧札を早期に回収することができる。
また、上記実施例では、検知手段として各入出金カセットに識別情報を記憶する記憶素子を取り付け、その識別情報を検出することで各入出金カセットを認識したが、他の例によれば、新札専用入出金カセットと旧札専用入出金カセットを配置する場所を予め決めておき、紙幣処理装置の主制御部20がその入出金カセットの位置を記憶しておくことで各入手金カセットを識別することもできる。
Claims (1)
- 回収すべき紙幣の額面金額及び枚数の入力を受け付ける係員操作部と、紙幣を取扱う紙幣処理装置と、該係員操作部が受け付けた回収すべき紙幣の額面金額及び枚数を指定する指令を該紙幣処理装置に発する本体制御部とを備え、
該紙幣処理装置は、新札を収納する第1の入出金カセットと、該新札と額面金額が同じ旧札を収納する第2の入出金カセットと、回収すべき紙幣を収納する補充回収カセットと、該第1及び第2の入出金カセットとそこに集積する紙幣の額面金額及び枚数の対応関係を管理する管理手段と、該第1及び第2の入出金カセットに収納される紙幣の最大集積枚数を設定する第1の設定手段と、新札と旧札とを区別して紙幣処理を行う制御部とを有し、
該制御部は、該本体制御部からの前記回収すべき紙幣の額面金額及び枚数を指定する指令に応じて、該第1の入出金カセット内に該第1の設定手段により設定された最大集積枚数未満の新札が集積している場合は、第2の入出金カセットに集積された旧札、該第1の入出金カセットに集積された新札の順に紙幣を該補充回収カセットに回収し、該第1の入出金カセット内に該第1の設定手段により設定された最大集積枚数以上の新札が集積している場合は、該第1の入出金カセットに集積された新札、第2の入出金カセットに集積された旧札の順に紙幣を該補充回収カセットに回収し、該本体制御部からの紙幣出金の指令に応じて、第1の入出金カセットに集積された新札を優先して出金するように制御することを特徴とする現金自動取引装置。
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