JPH1091843A

JPH1091843A - 自動取引装置

Info

Publication number: JPH1091843A
Application number: JP8246741A
Authority: JP
Inventors: Kyoko Ichimura; 京子市村
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1996-09-18
Filing date: 1996-09-18
Publication date: 1998-04-10

Abstract

(57)【要約】【課題】本発明は、引き出そうとする紙幣を新札とす
るか、古札とするかの指定が可能で、所望の紙幣を得る
自動取引装置を提供する。【解決手段】新札の紙幣を収納した新札収納部３２
と、古札の紙幣を収納した古札収納部３３と、新札又は
古札のいずれかを指定させる指定手段と、この指定手段
における新札又は古札のいずれかの指定に基づき、前記
新札収納部３２又は古札収納部３３から新札又は古札の
いずれかを得て出金処理する出金処理部３１とを有する
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、取引媒体を使用
し、ユーザ（顧客）操作に基づいて紙幣等の出金処理を
行う自動取引装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の自動取引装置では、ユーザは引き
出す紙幣（札）を新札にするか古札にするかを指定でき
ない。このため、実際に引き出された紙幣はユーザの希
望を完全に無視した新札のみ若しくは古札のみ又は新札
と古札との混合状態となる等一様ではない。これでは祝
儀用に札を引き出したのに古札であったり、逆に慶事用
に引き出した札が新札であったっするので不便である。

【０００３】また、従来の引き出し処理では、ユーザは
紙幣を引き出すサービスのみしか受けられない。このた
め、引き出した紙幣の用途が祝い金、又は慶事用である
場合、別途祝儀袋、慶事袋等に入れなくてはならないの
で不便である。

【０００４】また、例えば、自動取引装置から祝儀用に
新札を引き出そうとしたとき、新札、古札が混在して、
一部が新札で残りが皺のよった古札となってしまう等と
いう事態も多々生じる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑みてなされたものであり、引き出そうとする紙幣を新
札とするか、古札とするかの指定が可能であり、また、
紙幣の袋入れのサービスを受けることができ、さらに、
新札、皺のよった古札の混在という事態を回避できる自
動取引装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明に係る自動取引装
置は、質感の異なる、新札又は古札からなる紙幣を新
札、古札別に収納した新札収納手段、古札収納手段から
なる紙幣収納手段と、紙幣を質感別に、即ち、新札又は
古札のいずれかに指定させる指定手段と、この指定手段
において指定される新札又は古札のいずれかの指定に基
づき、前記紙幣収納手段から対応する新札又は古札の紙
幣を得て出金処理する出金処理手段とを有することを特
徴とするものである。

【０００７】この自動取引装置によれば、引き出そうと
する紙幣を新札とするか、古札とするかの選択が可能で
あり、ユーザの希望に応じた祝儀用又は慶事用等の紙幣
を得ることができる。

【０００８】また、本発明は、上記構成の発明にさらに
紙幣の袋入れを行う袋入れ手段を付加した構成とし、紙
幣の袋入れ有り又は袋入れ無しの指定をも行うことで、
指定の袋へ入れられた紙幣を得たり、袋入れ無しの紙幣
を得たりすることができる。

【０００９】この場合、指定する袋の種類を祝儀袋若し
くは慶事袋とすることで、別途に祝儀袋、慶事袋へ紙幣
を入れる作業を省くことができる。

【００１０】さらに、本発明は、上述した発明の新札、
古札の指定機能に加えて、前記新札収納手段内の新札が
不足するとき前記古札収納手段から新札収納手段へ古札
を補給する補給手段と、この補給手段により新札収納手
段へ補給される古札に対して展伸処理を行う展伸処理手
段とを付加することで、前記指定手段における新札の指
定のときに新札が不足するとき、前記補給手段により古
札収納手段から新札収納手段へ補給される前記展伸処理
手段により展伸処理された古札を恰も新札として得るこ
とができ、これにより、皺のよった古札を祝儀用として
しまう不都合がなくなる。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。

【００１２】図１は本発明の実施の形態に係る自動取引
装置のブロック図、図２は本発明の実施の形態に係る自
動取引装置の斜視図、図３は前記自動取引装置における
紙幣入出金ユニット１２の詳細を示すブロック図であ
る。

【００１３】この自動取引装置１は、図２に示すよう
に、筐体２の前面に、略Ｌ字形状の操作盤３を形成して
いる。尚、図２中、２ａは前面パネル、２ｂは後面パネ
ルである。

【００１４】前記操作盤３の垂直操作部３ａには、通帳
挿入口４，カード挿入口５（明細票等の排出口を兼ね
る）及び係員キー６を設けている。

【００１５】操作盤３の水平操作部３ｂには、紙幣や硬
貨の入金口と出金口を兼用する入出金口７を設けてお
り、この入出金口７は、扉８により開閉可能となってい
る。

【００１６】また、水平操作部３ｂには、表示画面に透
明なタッチパネルを重合配置した顧客用表示操作部とし
てのカラーのＣＲＴ表示部９を設けている。

【００１７】このＣＲＴ表示部９には、後述するフロッ
ピーディスク２３に格納した制御プログラムに基づき、
ユーザの取引処理に関する操作手順やその他の情報をイ
ラスト文字あるいは文言によって表示する案内画面が表
示され、その表示によって、引出し，預入れ，通帳記
入，残高照会等の取引項目の選択や、暗証番号，金額，
口座番号，取引の承認，確認あるいは取消し等の各種の
取引情報の入力、さらには、新札、古札の指定、祝儀
袋、慶事袋への袋入れの指定等の指定情報の入力を前記
ＣＲＴ表示部９の各表示部分に対応するタッチパネルの
部分を押圧することで実行できるようになっている。

【００１８】また、筐体２内には、図１に示すように、
通帳挿入口４から挿入された通帳を受入れてその磁気情
報の読取り及び記録を行うとともに取引内容の印字を行
い、必要に応じて明細票（単票）の印字発行をも行う伝
票処理ユニット１１及び通帳プリント部１５（図１参
照）を設けている。

【００１９】また、カード挿入口５から挿入された取引
媒体としての磁気カード（以下「カード」という。）１
０の読取処理，書込処理，搬入及び搬出等の取扱いを行
う磁気カードリーダ部１４も備えている。

【００２０】通帳プリント部１５は、通帳の磁気ストラ
イプに対する情報の読取り又は書込みを行う磁気読書部
と、通帳に既に印字されている行数を読み取る行数読取
部と、通帳の各頁に取引処理情報及び必要な場合には取
引履歴情報を印字する印字部と、通帳の頁めくり処理を
行う頁めくり処理部とを備えている。

【００２１】さらに、筐体２内には、表示画面に透明な
タッチパネルを重合配置した係員用表示操作部としての
内部モニタからなる係員ユニット１９を設けている。

【００２２】また、前記筐体２内には、図１に示すよう
に、本自動取引装置１全体を制御する制御手段としての
主制御部２０と、各部に電源を供給する電源部２１とを
備えている。

【００２３】この主制御部２０には、伝票処理ユニット
１１、詳細は後述する紙幣入出金ユニット１２、磁気カ
ードリード部１４、通帳プリント部１５、硬貨入出金ユ
ニット１６、音声案内ユニット１７、前記ＣＲＴ表示部
９，タッチパネル等によって構成される接客ユニット１
８、内部モニタ，タッチパネル等によって構成される係
員ユニット１９、操作案内に関する各種の情報を記憶す
るＲＡＭ２２、制御プログラムを格納したフロッピーデ
ィスク２３、ホストコンピュータ２６との間のデータ伝
送を制御する伝送制御部２４及びリモートモニタ２５を
各々接続している。

【００２４】また、主制御部２０は、磁気カードリード
部１４がカード１０から読み取ったユーザの取引情報に
基づいてこの装置の取引制御を行うようになっている。

【００２５】ここで、前記紙幣入出金ユニット１２の詳
細を図３を参照して説明する。

【００２６】この紙幣入出金ユニット１２は、紙幣の出
金処理を行う出金処理部３１と、新札の紙幣を収納する
新札ユニット３２と、古札の紙幣を収納する古札ユニッ
ト３３と、この古札ユニット３３から新札ユニット３２
へ古札の紙幣を補給する補給部３４と、この補給部３４
により新札ユニット３２へ補給される古札の紙幣に対す
る展伸処理を行う展伸処理部であるアイロンかけ部３５
と、祝儀袋及び慶事袋を備え新札の紙幣に対する祝儀袋
かけ及び古札の紙幣に対する慶事袋かけを行う袋かけユ
ニット３６とを具備している。

【００２７】次に、本実施の形態装置の動作を、新札、
古札の指定、袋入れ指定、古札の補給を行う各場合に別
けて説明する。

【００２８】まず、新札、古札の指定を行う場合につい
て、図４のフローチャートを参照して説明する。

【００２９】この自動取引装置における取引処理が開始
されると、前記ＣＲＴ表示部９はユーザが取引を選択す
る画面を表示する（ステップＳ１）。ここで、ユーザが
紙幣の引き出し処理を選択する（ステップＳ２）と、前
記ＣＲＴ表示部９にカード又は通帳の挿入を促す画面が
表示され（ステップＳ３）、ユーザがカード又は通帳を
挿入し（ステップＳ４）、主制御部２０がユーザによる
引き出す金額の入力を確認する（ステップＳ５）と、次
に、前記ＣＲＴ表示部９にユーザが新札か古札かを指定
する面面を表示し（ステップＳ６）、ここで、ユーザが
新札を指定すると（ステップＳ７）、出金処理部３１は
新札ユニット３２から指定の金額の新札を得て前記入出
金口７に放出する（ステップＳ８）。

【００３０】また、ユーザが古札を指定すると（ステッ
プＳ９）、古札ユニット３３から指定の金額の古札を得
て前記入出金口７に放出する（ステップＳ１０）。

【００３１】そして、ユーザが放出された紙幣を受け取
ることで処理を終了し、ステップＳ１に戻る。

【００３２】以上の自動取引装置の動作により、従来装
置のような、新札しか出ない、又はは古札しか出ない、
さらには、新札と古札が混じって出るという引き出し処
理の課題を除去し、ユーザは自己の指定により所望の質
感を持った新札、古札のいずれかを引き出すことががで
きる。

【００３３】次に、ユーザが袋入れ指定を行う場合につ
いて、図５のフローチャートを参照して説明する。尚、
図５のフローチャートにおいて、図４に示すフローチャ
ートのステップ番号に対応する処理と同一の処理には同
一のステップ番号を付して、その詳細説明は省略する。

【００３４】ユーザが袋入れ指定を行う場合において、
ステップＳ１乃至ステップＳ７及びステップＳ９の各処
理は記述した場合と同様である。

【００３５】ステップＳ７で、ユーザが新札を指定する
と、新札ユニット３２は新札収納部３２から指定の金額
の新札を得て放出の準備を行う（ステップＳ２１）。

【００３６】また、ステップＳ９で、ユーザが古札を指
定すると、古札収納部３３は古札収納部３３から指定の
金額の古札を得て放出の準備を行う（ステップＳ２
２）。

【００３７】次に、ユーザが紙幣を祝儀袋に入れるか、
慶事用の袋に入れるか、又は、そのまま受け取るかを指
定する画面が前記ＣＲＴ表示部９に表示され（ステップ
Ｓ２３）、ユーザが祝儀袋又は慶事袋に入れることを指
定した場合には（ステップＳ２４）、新札収納部３２又
は古札収納部３３内に放出準備されている紙幣を袋かけ
ユニット３６に送り、各々指定の袋に入れて放出する
（ステップＳ２５）。

【００３８】また、ユーザがそのまま受け取るをことを
指定した場合には（ステップＳ２４否定）、新札コニッ
ト３６又は古札コニット３７内に放出準備されている紙
幣をそのまま放出する（ステップＳ２６）。

【００３９】そして、ユーザが祝儀袋若しくは慶事袋又
は紙幣を受け取ることで（ステップＳ２７）、処理を終
了し、ステップＳ１に戻る。

【００４０】以上の動作で、所望により新札、古札を得
る他、紙幣を祝儀袋等に入て提供するサービスを追加で
き、ユーザの袋入れ作業の手間を無くすことができる。

【００４１】次に、新札、古札の指定及び古札の補給を
行う場合について、図６、図７を参照して説明する。
尚、図６のフローチャートにおいて、図４に示すフロー
チャートのステップ番号に対応する処理と同一の処理に
は同一のステップ番号を付して、その詳細説明は省略す
る。

【００４２】この場合の新札、古札の指定を行い所望の
新札、古札を得るステップＳ１乃至ステップＳ１１まで
の処理は、図４に示す場合と全く同様である。

【００４３】そして、ユーザが新札を指定したときに
（ステップＳ７）、前記新札ユニット３２内に新札が足
りないような場合には（ステップＳ３１）、補給部３４
は前記古札ユニット３３から古札を取り出しアイロンか
け部３５によりアイロンをかけて新札ユニット３２に格
納する（ステップＳ３２）。

【００４４】このような動作により、古札を恰も新札の
如くに活用して新札不足を解消し、新札と皺のよった古
札とが混在した状態を無くして、ユーザに安定したサー
ビスを提供できる。

【００４５】

【発明の効果】本発明によれば、引き出そうとする紙幣
を新札とするか、古札とするかの選択が可能でユーザの
希望に応じた質感の紙幣を得ることができる自動取引装
置を提供することができる。

【００４６】また、本発明によれば、祝儀袋又は慶事袋
のような指定の袋へ入れられた紙幣を得たり、袋入れ無
しの紙幣を得たりすることができる自動取引装置を提供
することができる。

【００４７】さらに、本発明によれば、皺のよった古札
を祝儀用としてしまう不都合を解消できる自動取引装置
を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態に係る自動取引装置のブロ
ック図である。

【図２】本発明の実施の形態に係る自動取引装置の斜視
図である。

【図３】前記自動取引装置における紙幣入出金ユニット
の詳細を示すブロック図である。

【図４】本実施の形態の自動取引装置の新札、古札の指
定処理を示すフローチャートである。

【図５】本実施の形態の自動取引装置の袋入れの指定処
理を示すフローチャートである。

【図６】本実施の形態の自動取引装置の新札、古札の指
定処理を示すフローチャートである。

【図７】本実施の形態の自動取引装置の古札の補給処理
を示すフローチャートである。

【符号の説明】

１自動取引装置２筐体７入出金口９ＣＲＴ表示部１０カード１２紙幣入出金ユニット２０主制御部３１出金処理部３２新札収納部３３古札収納部３４補給部３５アイロンかけ部３６袋かけユニット

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】質感の異なる紙幣を質感別に収納した紙
幣収納手段と、紙幣を質感別に指定させる指定手段と、この指定手段において指定されるいずれかの質感に基づ
き、前記紙幣収納手段から対応する質感を持った紙幣を
得て出金処理する出金処理手段と、を有することを特徴とする自動取引装置。
【請求項２】新札の紙幣を収納した新札収納手段と、古札の紙幣を収納した古札収納手段と、新札又は古札のいずれかを指定させる指定手段と、この指定手段における新札又は古札のいずれかの指定に
基づき、前記新札収納手段又は古札収納手段から新札又
は古札のいずれかを得て出金処理する出金処理手段と、を有することを特徴とする自動取引装置。
【請求項３】新札の紙幣を収納した新札収納手段と、古札の紙幣を収納した古札収納手段と、紙幣の袋入れを行う袋入れ手段と、新札又は古札のいずれかの指定と、紙幣の袋入れの有無
の指定とを行わせる指定手段と、この指定手段における新札又は古札のいずれかの指定
と、紙幣の袋入れ有り又は袋入れ無しの指定とに基づ
き、前記新札収納手段又は古札収納手段から新札又は古
札のいずれかを得るとともに、前記袋入れ手段による指
定の袋への袋入れを行って、又は袋入れを行うこと無く
出金処理する出金処理手段と、を有することを特徴とする自動取引装置。
【請求項４】新札の紙幣を収納した新札収納手段と、古札の紙幣を収納した古札収納手段と、紙幣の祝儀袋又は慶事袋への袋入れを行う袋入れ手段
と、新札又は古札のいずれかの指定と、紙幣の祝儀袋若しく
は慶事袋への袋入れの指定又は袋入れ無しの指定とを行
わせる指定手段と、この指定手段における新札又は古札のいずれかの指定
と、紙幣の祝儀袋若しくは慶事袋への袋入れ又は袋入れ
無しの指定とに基づき、前記新札収納手段又は古札収納
手段から新札又は古札のいずれかを得るとともに、前記
袋入れ手段による祝儀袋若しくは慶事袋への袋入れを行
って、又は袋入れを行うこと無く出金処理する出金処理
手段と、を有することを特徴とする自動取引装置。
【請求項５】新札の紙幣を収納した新札収納手段と、古札の紙幣を収納した古札収納手段と、新札又は古札のいずれかを指定させる指定手段と、前記新札収納手段内の新札が不足するとき前記古札収納
手段から新札収納手段へ古札を補給する補給手段と、この補給手段により新札収納手段へ補給される古札に対
して展伸処理を行う展伸処理手段と、前記指定手段における新札又は古札のいずれかの指定に
基づき、前記新札収納手段又は古札収納手段から新札又
は古札のいずれかを得て出金処理するとともに、前記指
定手段における新札の指定のときに新札が不足すると
き、前記補給手段により古札収納手段から新札収納手段
へ補給される前記展伸処理手段により展伸処理された古
札を出金処理する出金処理手段と、を有することを特徴とする自動取引装置。