JP2017151919A - 自動取引装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】出金過多の場合に、一万円券を収納する二つの紙幣カセットのうち、一方の紙幣カセットから優先的に紙幣を出金するように設定する。そのうえで、紙幣カセット交換時に、二つの紙幣カセットのうち、一万円券の量が先に少なくなっている紙幣カセットを、新たな紙幣カセットと交換するとともに、運用上回収することになっている紙幣を収納する別の紙幣カセットについても、新たな紙幣カセットと交換する。4個の紙幣カセットの全てを交換することは行わない。
【選択図】図5
Description
図1に外観を示すように、現金自動預払機1は、箱状の筐体2を中心に構成されており、例えば金融機関のATMコーナ等に設置され、顧客との間で入金取引や出金取引等の現金に関する取引を行う。尚、ここでは、現金自動預払機1の筐体2における、利用者が対峙する側を前側とし、その反対を後側とし、前側に対峙した顧客から見て上下左右をそれぞれ上側、下側、左側及び右側と定義する。
紙幣入出金機10は、図2に示すように、箱状の入出金機筐体20を中心に構成され、制御部21(図1)が紙幣入出金機10を統轄制御する。制御部21は、図示しないCPUを中心に構成され、ROM、RAM、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等でなる記憶部22(図1)から所定のプログラムを読み出して実行することにより、各部を制御して入金取引や出金取引等の種々の処理を行う。
優先使用制御は、紙幣入出金機10の制御部21が、記憶部22に記憶されている入出金過多情報に基づいて行う制御である。入出金過多情報は、現金自動預払機1の利用状況が入金過多であるか出金過多であるかを示す情報であり、利用状況に応じて「入金過多」又は「出金過多」と設定されるようになっている。具体的に、現金自動預払機1では、初期設置時に作業員によって、この入出金過多情報の初期設定が行われるようになっている。このとき、現金自動預払機1が入金過多となるか出金過多となるかまだ分からない為、作業員は、入出金過多情報を「入金過多」又は「出金過多」のどちらかに設定する。尚、現金自動預払機1では、初期設置時に、紙幣が収納された紙幣カセット27A〜27Cと空の紙幣カセット27Dがセットされる。この為、現金自動預払機1では、初期設置時に、作業員によって、紙幣カセット27A〜27Cのそれぞれに収納されている紙幣の金種と枚数が入力されるようになっていて、入力された金種と枚数を紙幣管理情報として記憶部22に記憶するようになっている。この紙幣管理情報は、紙幣の入出金時、及び後述する紙幣カセット交換時などに更新されるようになっている。制御部21は、この紙幣管理情報によって、紙幣カセット27A〜27Dのそれぞれに収納されている紙幣の金種と枚数、及び現金自動預払機1内の紙幣の有高などを管理するようになっている。
次に、現金自動預払機1での紙幣カセット27の交換手順について説明する。尚、現金自動預払機1では、出金過多の場合と入金過多の場合とで、紙幣カセット交換時の内部処理が異なる。ゆえに、ここでは、まず、出金過多の場合の紙幣カセット27の交換手順について説明する。
出金過多の場合、優先使用制御により、一万円券を収納する紙幣カセット27Aと紙幣カセット27Cのうち、出金優先カセットに指定されている紙幣カセット27Cの方が先に紙幣の量が少なくなっていく。ゆえに、図4(A)に示すように、現金自動預払機1では、紙幣カセット27Aと紙幣カセット27Cのうち、出金優先カセットに指定されている紙幣カセット27Cが交換対象カセット(すなわち交換される紙幣カセット)となっている。
次に、入金過多の場合の紙幣カセット27の交換手順について説明する。入金過多の場合、優先使用制御により、一万円券を収納する紙幣カセット27Aと紙幣カセット27Cのうち、入金優先カセットに指定されている紙幣カセット27Cの方が先に紙幣の量が多くなっていく。ゆえに、図4(B)に示すように、現金自動預払機1では、紙幣カセット27Aと紙幣カセット27Cのうち、入金優先カセットに指定されている紙幣カセット27Cが交換対象カセットとなっている。
ここまで説明したように、現金自動預払機1では、出金過多の場合に、一万円券を収納する紙幣カセット27A、27Cのうち、一方の紙幣カセット27Cから優先的に紙幣を出金するようにした。これにより、紙幣カセット27Aより紙幣カセット27Cの方が先に一万円券の量が少なくなっていく為、紙幣カセット交換時には、一万円券の量が少なくなっている(例えば空となっている)紙幣カセット27Cを交換する。また、紙幣カセット27Dには、運用上回収することになっている五千円券、二千円券、汚損紙幣を収納するようにして、紙幣カセット交換時には、この紙幣カセット27Dも交換する。
[6−1.他の実施の形態1]
尚、上述した実施の形態では、一万円券を収納する2個の紙幣カセット27A、27Cと、千円券を収納する紙幣カセット27Bと、五千円券、二千円券、汚損紙幣を収納する紙幣カセット27Dの4つの紙幣カセット27A〜27Dを有する現金自動預払機1に、本発明を適用した。これに限らず、例えば、図7に示すように、一万円券を収納する2個の紙幣カセット100A、100Cと、千円券を収納する2個の紙幣カセット100B、100Dと、五千円券、二千円券、汚損紙幣を収納する紙幣カセット100Eの5つの紙幣カセット100(100A〜100E)を有する現金自動預払機101に、本発明を適用することもできる。
また、上述した実施の形態では、現金自動預払機1が、入金過多の場合に装填回収ユーティリティを起動すると、紙幣カセット27A、27Bに収納されている紙幣を、初期枚数以下にならない範囲で紙幣カセット27Dに移動するようにした。これに限らず、例えば、紙幣の入金時に、紙幣カセット27Cが満杯で、且つ紙幣カセット27Aに収納されている一万円券の枚数が初期枚数に達しているのであれば、この時点で、一万円券を紙幣カセット27Dに収納するようにしてもよい。また、同様に、紙幣の入金時に、紙幣カセット27Bに収納されている千円券の枚数が初期枚数に達しているのであれば、この時点で、千円券を紙幣カセット27Dに収納するようにしてもよい。
さらに、上述した実施の形態では、現金自動預払機1が入金過多の場合に、現金管理センタから空の紙幣カセット27C´、27D´と、追加装填する紙幣の金額が0円であることを示すセンタ発行レシート41とを現金自動預払機1へ運んで、現金自動預払機1の紙幣カセット27C、27Dを、空の紙幣カセット27C´、27D´と交換するようにした。これに限らず、このように、紙幣カセット27C、27Dを、空の紙幣カセット27C´、27D´に交換する場合には、追加装填する紙幣の金額が必ず0円となる為、現金管理センタによるセンタ発行レシート41の発行と、現金自動預払機1に対する追加装填する紙幣の金額の入力とを省略するようにしてもよい。
さらに、上述した実施の形態では、リサイクル不可紙幣のうち、金額が確定している五千円券、二千円券及び汚損紙幣と、金額が確定していないリジェクト紙幣とを分けて管理するようにしたが、これに限らず、例えば、紙幣カセット27Dに、全てのリサイクル不可紙幣を収納するようにしてもよい。このようにすれば、紙幣カセット27Dがリジェクト庫としても機能する為、現金自動預払機1からリジェクト庫26を省略できる。一方で、この場合、紙幣カセット27Dに金額が確定していないリジェクト紙幣が収納される為、紙幣カセット27Dに収納されている紙幣の管理が困難となる。ゆえに、管理上、リサイクル不可紙幣のうち、金額が確定している五千円券、二千円券及び汚損紙幣と、金額が確定していないリジェクト紙幣とを分けて管理する方が望ましい。
さらに、上述した実施の形態では、出金過多の場合には、紙幣カセット27C、27Dを出金優先カセットとしたが、紙幣カセット27Dに出金可能な紙幣(一万円券、千円券)が収納されている状況が起こり得ないのであれば、紙幣カセット27Cのみを出金優先カセットとしてもよい。また一方で、入金過多の場合には、紙幣カセット27C、27Dを入金優先カセットとしたが、紙幣カセット27Dに紙幣を優先的に収納すべき状況が起こり得ないのであれば、紙幣カセット27Cのみを入金優先カセットとしてもよい。
さらに、上述した実施の形態では、本発明を、自動取引装置としての現金自動預払機1に適用したが、これに限らず、交換可能な複数の紙幣カセットを有する自動取引装置であれば、現金自動預払機1とは異なる構成の自動取引装置にも適用できる。例えば、日本国外の紙幣を扱う自動取引装置であっても、交換可能な複数の紙幣カセットを有する自動取引装置であれば適用できる。また、交換可能な複数の紙幣カセットを有し、少なくとも紙幣カセット27Dと、紙幣カセット27A、27Bとの間で紙幣を移動させることのできる搬送路を有する自動取引装置であれば、図2に示す搬送路28とは異なる搬送路を有する現金自動預払機1にも適用できる。
さらに、本発明は、上述した各実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した各実施の形態の一部または全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。
Claims (14)
- 金種ごとに紙幣を収納する少なくとも1つ以上の第1の紙幣カセットと、
前記第1の紙幣カセットのうちの1つと同一金種の紙幣を収納する第2の紙幣カセットと、
前記第1の紙幣カセット及び前記第2の紙幣カセットに収納する紙幣とは分けて管理する紙幣を収納する第3の紙幣カセットと、
入金より出金の方が多い出金過多の場合に、同一金種の紙幣を収納する前記第1の紙幣カセットと前記第2の紙幣カセットとのうち、前記第2の紙幣カセットから優先的に紙幣を出金するよう制御する制御部と
を備え、
前記第1乃至第3の紙幣カセットのうち、前記第2の紙幣カセットと前記第3の紙幣カセットが交換対象となっている
ことを特徴とする自動取引装置。 - 前記第1の紙幣カセット及び前記第2の紙幣カセットには、入金と出金とでリサイクル可能なリサイクル紙幣が収納され、
前記第3の紙幣カセットには、リサイクルできないリサイクル不可紙幣が収納される
ことを特徴とする請求項1に記載の自動取引装置。 - 紙幣を鑑別する鑑別部をさらに備え、
前記鑑別部によって前記リサイクル紙幣と判別された紙幣を、前記第1の紙幣カセット又は前記第2の紙幣カセットに収納し、前記リサイクル不可紙幣と判別された紙幣を、前記第3の紙幣カセットに収納する
ことを特徴とする請求項2に記載の自動取引装置。 - 前記第3の紙幣カセットには、前記リサイクル不可紙幣のうち、前記鑑別部によって金種が特定された紙幣が収納され、
前記リサイクル不可紙幣のうち、前記鑑別部によって金種が特定されなかったリジェクト紙幣を収納するリジェクト庫をさらに備える
ことを特徴とする請求項3に記載の自動取引装置。 - 前記制御部は、
前記第2の紙幣カセットと前記第3の紙幣カセットが、それぞれ紙幣が収納された状態の、新たな第2の紙幣カセットと新たな第3の紙幣カセットに交換されると、前記新たな第3の紙幣カセットに収納されている紙幣を、前記第1の紙幣カセットに移動させる
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の自動取引装置。 - 前記制御部は、
前記第1の紙幣カセットに収納されている紙幣の枚数が所定枚数を超えない範囲で、前記新たな第3の紙幣カセットに収納されている紙幣を、前記第1の紙幣カセットに移動させる
ことを特徴とする請求項5に記載の自動取引装置。 - 前記第1の紙幣カセットは、第1の金種の紙幣を収納する第1金種収納カセットと、第2の金種の紙幣を収納する第2金種収納カセットとでなり、
前記第2の紙幣カセットは、前記第1の金種の紙幣を収納する
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の自動取引装置。 - 金種ごとに紙幣を収納する少なくとも1つ以上の第1の紙幣カセットと、
前記第1の紙幣カセットのうちの1つと同一金種の紙幣を収納する第2の紙幣カセットと、
前記第1の紙幣カセット及び前記第2の紙幣カセットに収納する紙幣とは分けて管理する紙幣を収納する第3の紙幣カセットと、
出金より入金の方が多い入金過多の場合に、同一金種の紙幣を収納する前記第1の紙幣カセットと前記第2の紙幣カセットとのうち、前記第2の紙幣カセットに優先的に紙幣を入金するよう制御する制御部と
を備え、
前記第1乃至第3の紙幣カセットのうち、前記第2の紙幣カセットと前記第3の紙幣カセットが交換対象となっている
ことを特徴とする自動取引装置。 - 前記第1の紙幣カセット及び前記第2の紙幣カセットには、入金と出金とでリサイクル可能なリサイクル紙幣が収納され、
前記第3の紙幣カセットには、リサイクルできないリサイクル不可紙幣が収納される
ことを特徴とする請求項8に記載の自動取引装置。 - 紙幣を鑑別する鑑別部をさらに備え、
前記鑑別部によって前記リサイクル紙幣と判別された紙幣を、前記第1の紙幣カセット又は前記第2の紙幣カセットに収納し、前記リサイクル不可紙幣と判別された紙幣を、前記第3の紙幣カセットに収納する
ことを特徴とする請求項9に記載の自動取引装置。 - 前記第3の紙幣カセットには、前記リサイクル不可紙幣のうち、前記鑑別部によって金種が特定された紙幣が収納され、
前記リサイクル不可紙幣のうち、前記鑑別部によって金種が特定されなかったリジェクト紙幣を収納するリジェクト庫をさらに備える
ことを特徴とする請求項10に記載の自動取引装置。 - 前記制御部は、
前記第2の紙幣カセットと前記第3の紙幣カセットが、それぞれ新たな第2の紙幣カセットと新たな第3の紙幣カセットに交換される前に、前記第1の紙幣カセットに収納されている紙幣を、前記第3の紙幣カセットに移動させる
ことを特徴とする請求項8〜11のいずれかに記載の自動取引装置。 - 前記制御部は、
前記第1の紙幣カセットに収納されている紙幣の枚数が所定枚数以下にならない範囲で、前記第1の紙幣カセットに収納されている紙幣を、前記第3の紙幣カセットに移動させる
ことを特徴とする請求項12に記載の自動取引装置。 - 前記第1の紙幣カセットは、第1の金種の紙幣を収納する第1金種収納カセットと、第2の金種の紙幣を収納する第2金種収納カセットとでなり、
前記第2の紙幣カセットは、前記第1の金種の紙幣を収納する
ことを特徴とする請求項8〜13のいずれかに記載の自動取引装置。
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JP2016036234A JP6690303B2 (ja) | 2016-02-26 | 2016-02-26 | 自動取引装置 |
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JP2016036234A JP6690303B2 (ja) | 2016-02-26 | 2016-02-26 | 自動取引装置 |
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Cited By (1)
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JP2019079180A (ja) * | 2017-10-23 | 2019-05-23 | グローリー株式会社 | 有価媒体処理装置、有価媒体処理システム、プログラムおよび有価媒体処理方法 |
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2016
- 2016-02-26 JP JP2016036234A patent/JP6690303B2/ja active Active
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