JP2017151928A - 自動取引装置 - Google Patents

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将太 小滝
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洋之 阿部
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Abstract

【課題】紙幣精査時の手間を軽減できるようにする。
【解決手段】紙幣カセット27A〜27Cにはリサイクル紙幣、紙幣カセット27Dには金種が特定されたリサイクル不可紙幣、リジェクト庫26には金種が特定されなかったリサイクル不可紙幣を収納し、精査時には、紙幣カセット27D内の紙幣を入出金部23に退避させた後、空となった紙幣カセット27Dを利用して紙幣カセット27A〜27Cに収納されている紙幣を計数し、最後に入出金部23に退避させていた紙幣を紙幣カセット27Dに戻しながら計数した。こうすることで、従来ではリジェクト庫26に収納される為に自動で精査できなかったリサイクル不可紙幣のうち、金種が特定できたリサイクル不可紙幣については自動で精査できるようになる為、より多くの紙幣を自動で精査でき、リジェクト庫26に収納される自動で精査できない紙幣を従来と比べて減らすことができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動取引装置に関するものであり、例えば、複数の紙幣カセットを有する現金自動預払機(ATM:Automatic Teller Machine)に適用して好適なものである。
金融機関などで使用される現金自動預払機は、例えば、利用者との間で入金紙幣及び出金紙幣の授受を行う入出金部と、紙幣の金種、真偽などを鑑別する鑑別部と、紙幣を一時的に保留する一時保留部と、紙幣を金種ごとに収納する複数の紙幣カセットと、搬送路を介して紙幣を各部へと搬送する搬送部と、鑑別部によって異常判定された紙幣(これをリジェクト紙幣と呼ぶ)を収納するリジェクト庫とを有している。
このような現金自動預払機は、機内に収納されている紙幣の金種ごとの枚数(以下、紙幣の金種ごとの枚数を紙幣枚数と略して呼ぶ)を紙幣管理情報として管理するようになっている。現金自動預払機では、例えば初期設置時に、最初に装填された紙幣の紙幣枚数が入力され、これを紙幣管理情報として記憶する。その後、現金自動預払機は、入出金取引を行うごとに、紙幣管理情報として記憶している紙幣枚数を、取引された紙幣の紙幣枚数に応じて更新する。このようにして、現金自動預払機では、機内の紙幣枚数を自動的に更新するようになっている。
また、このような現金自動預払機の多くは、紙幣管理情報として記憶管理している紙幣枚数を、機内に収納されている紙幣の実際の紙幣枚数に一致させる精査機能を有している。従来、精査機能では、紙幣が収納されている複数の紙幣カセットのうちの1つから空の紙幣カセットへ紙幣を移動させた後、紙幣が収納されている紙幣カセットのうちの1つから空になった紙幣カセットへ紙幣を移動させながら計数することで、機内の紙幣枚数を実際に計数するようになっていた(例えば特許文献1参照)。
国際公開第2014/115574号
ところで、従来の現金自動預払機では、リサイクルする(入金された紙幣を出金に利用する)紙幣については紙幣カセットに収納する一方で、リサイクルしない(もしくはできない)紙幣についてはリジェクト庫に収納するようになっている。ここで、リジェクト庫に収納される紙幣には、金種を特定できなかった紙幣も含まれる為、精査機能では自動で計数できない。
ゆえに、従来の現金自動預払機では、リジェクト庫に収納されている紙幣については、例えば紙幣カセットに収納されている紙幣の精査完了後に、作業員に手動で計数させるようになっていて、このリジェクト庫に収納されている紙幣の枚数が多いほど、計数作業に手間がかかるという問題を有していた。
本発明は以上の点を考慮したもので、従来と比べて、紙幣精査時の手間を軽減できる自動取引装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、入金時に利用者から受け取った紙幣、及び出金時に利用者に渡す紙幣を収納する入出金部と、紙幣を鑑別する鑑別部と、入金と出金とでリサイクルする紙幣を金種ごとに収納する少なくとも1つ以上の第1の紙幣カセットと、前記鑑別部によって金種が特定された紙幣で、且つリサイクルしない紙幣を収納する第2の紙幣カセットと、前記鑑別部によって金種が特定されずリサイクルしない紙幣を収納するリジェクト庫と、前記第1及び第2の紙幣カセットに収納されている紙幣の精査を行う制御部とを備え、前記制御部は、前記第1及び第2の紙幣カセットのうちの1つに収納されている紙幣を前記入出金部に退避させて、前記第1及び第2の紙幣カセットのうちの1つを空とし、空となった紙幣カセットと空となった紙幣カセット以外の紙幣カセットとの間で紙幣を移動させながら、空となった紙幣カセット以外に収納されている紙幣を計数し、計数完了後、入出金部に退避させていた紙幣を空となった元の紙幣カセットに戻しながら計数することで、前記第1及び第2の紙幣カセットに収納されている紙幣の精査を行うようにした。
こうすることで、従来、リジェクト庫に収納されて自動で精査できなかったリサイクル不可紙幣のうち、金種が特定できたリサイクル不可紙幣については自動で精査できるようになる為、リジェクト庫に収納される自動で精査できない紙幣を従来と比べて減らすことができる。
本発明は、紙幣精査時の手間を軽減できる自動取引装置を実現できる。
現金自動預払機の外観構成を示す斜視図である。 紙幣入出金機の内部構成を示す側面図である。 第1の実施の形態による精査処理の手順を示す遷移図である。 第1の実施の形態による入金過多の場合の精査処理の手順を示す遷移図である。 第2の実施の形態による精査処理の手順を示す遷移図である。
以下、発明を実施するための形態について、図面を用いて詳細に説明する。
[1.第1の実施の形態]
[1−1.現金自動預払機の構成]
まず、第1の実施の形態について説明する。図1に外観を示すように、第1の実施の形態の現金自動預払機1は、箱状の筐体2を中心に構成されており、例えば金融機関のATMコーナ等に設置され、顧客との間で入金取引や出金取引等の現金に関する取引を行う。尚、ここでは、現金自動預払機1の筐体2における、利用者が対峙する側を前側とし、その反対を後側とし、前側に対峙した顧客から見て上下左右をそれぞれ上側、下側、左側及び右側と定義する。
この現金自動預払機1は、筐体2の前面上部に、顧客応対部3が設けられている。顧客応対部3は、カード入出口4、入出金口5、操作表示部6、テンキー7及びレシート発行口8等からなり、顧客との間で現金や通帳等を直接やり取りすると共に、取引に関する情報の通知や操作指示の受付を行う部分である。
カード入出口4は、キャッシュカード等の各種カードが挿入又は排出される部分であり、カード入出口4の奥側には、各種カードに磁気記録された口座番号等の読み取りを行うカード処理部(図示せず)が設けられている。入出金口5は、顧客が入金する紙幣が投入されると共に、顧客へ出金する紙幣が排出される部分である。操作表示部6は、取引に際して操作画面を表示するLCD(Liquid Crystal Display)と、取引の種類の選択、暗証番号や取引金額等を入力するタッチパネルとが一体化されている。テンキー7は、数字等の入力を受け付ける物理的なキーであり、暗証番号や取引金額等の入力操作時に用いられる。レシート発行口8は、取引処理の終了時に取引内容等を印字したレシートを発行する部分である。
筐体2内には、現金自動預払機1全体を統轄制御する主制御部9や、紙幣に関する種々の処理を行う紙幣入出金機10等が設けられている。主制御部9は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等でなる記憶部から所定のプログラムを読み出して実行することにより、各部を制御して入金取引や出金取引等の種々の処理を行う。また、図中省略しているが、筐体2内には、現金自動預払機1ごとの現金管理を行う現金管理センタとネットワークを介して接続する為の通信部等も設けられている。
[1−2.紙幣入出金機の構成]
紙幣入出金機10は、図2に示すように、箱状の入出金機筐体20を中心に構成され、制御部21(図1)が紙幣入出金機10を統轄制御する。制御部21は、図示しないCPUを中心に構成され、ROM、RAM、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等でなる記憶部22(図1)から所定のプログラムを読み出して実行することにより、各部を制御して入金取引や出金取引等の種々の処理を行う。
紙幣入出金機10内の上側には、入出金口5と繋がっている入出金部23と、紙幣の金種や真偽を鑑別する鑑別部24と、入金紙幣などを一時的に収納する一時保留部25と、リジェクト庫26とが設けられている。入出金口5には、図示しないシャッタが設けられていて、このシャッタが開閉することで、入出金口5を露出する又は覆うようになっている。
また、紙幣入出金機10内の下側には、紙幣を収納する複数(例えば4個)の紙幣カセット27(27A〜27D)が、前後方向に並べて設けられている。これら4個の紙幣カセット27A〜27Dは、同一構成であり、それぞれ紙幣を1枚ずつ集積することができ、また、集積した紙幣を1枚ずつ繰り出すことができるようになっている。これら4個の紙幣カセット27A〜27Dは、最大収納枚数も同一になっている。
尚、現金自動預払機1は、一万円券と千円券についてはリサイクル(入金された紙幣を出金に利用)する一方で、五千円券と二千円券についてはリサイクルしないよう設定されている。尚、リサイクルする紙幣をリサイクル紙幣、リサイクルしない(もしくはできない)紙幣をリサイクル不可紙幣とも呼ぶ。また、現金自動預払機1では、千円券より一万円券の方が利用頻度が高い為、一万円券については1番前の紙幣カセット27Aと3番目の紙幣カセット27Cに収納し、千円券については2番目の紙幣カセット27Bに収納するようになっている。また、流通量が少なくリサイクルしない五千円券と二千円券については、まとめて1番後の紙幣カセット27Dに収納するようになっている。
さらに、現金自動預払機1では、1番後の紙幣カセット27Dに、五千円券と二千円券にくわえて、金種は特定できたものの汚れたり破損したりしていてリサイクルできない紙幣(これを汚損紙幣と呼ぶ)も収納するようになっている。つまり、紙幣入出金機10の紙幣カセット27Dには、五千円券と二千円券と汚損紙幣がリサイクル不可紙幣として収納される。
因みに、紙幣入出金機10では、鑑別部24によって紙幣が汚損紙幣であるかどうかを判定するようになっている。また、鑑別部24は、金種すら特定できなかったリサイクル不可紙幣をリジェクト紙幣と判定するようになっていて、このリジェクト紙幣がリジェクト庫26に収納される。リジェクト庫26は、紙幣カセット27A〜27Dと比べて、紙幣の最大収納枚数が少なくなっている。
さらに、紙幣入出金機10の内部には、搬送路28Rを介して各部へ紙幣を搬送する搬送部28が設けられている。搬送部28は、図示しないローラやベルト等により、搬送路28Rに沿って紙幣を搬送する。また、搬送路28Rの分岐点にはセレクタ(図示せず)が設けられていて、このセレクタにより紙幣の搬送先を切り替えることができるようになっている。
さらに、紙幣入出金機10は、4個の紙幣カセット27(27A〜27D)が設けられている下部が下部ユニット29として紙幣入出金機10の後部から、現金自動預払機1の前方または後方に引き出すことができるようになっている。そして、現金自動預払機1では、前方または後方に引き出した下部ユニット29から任意の紙幣カセット27を取り出して、取り出した任意の紙幣カセット27の代わりに、新しい紙幣カセット27を下部ユニット29にセットすることで、紙幣カセット27を交換できるようになっている。
尚、運用上、紙幣カセット27の交換時に、リサイクル不可紙幣としての五千円券と二千円券と汚損紙幣を回収することになっている場合には、五千円券、二千円券、汚損紙幣を収納している紙幣カセット27Dを、新たな空の紙幣カセット27Dに交換する。
紙幣入出金機10は、このような構成でなり、鑑別部24による紙幣の鑑別結果等をもとに、制御部21が各部を制御して、紙幣の入金処理及び出金処理を行う。
具体的に、現金自動預払機1は、入金取引時、シャッタを開き、顧客によって入出金口5に紙幣が投入されると、シャッタを閉じて、投入された紙幣を入出金部23から1枚ずつ繰り出して鑑別部24に搬送する。ここで現金自動預払機1は、鑑別部24の鑑別結果に基づき入金可能紙幣と判定された紙幣については一時保留部25に搬送して一時的に収納する一方で、入金に適さない入金不可紙幣と判定された紙幣については入出金部23へ戻して、シャッタを開くことで顧客に返却する。
その後、顧客との間で入金取引が確定すると、現金自動預払機1は、一時保留部25に収納している紙幣を鑑別部24に搬送して鑑別結果を得る。そして、現金自動預払機1は、鑑別部24によって収納可能紙幣と判定された紙幣については、その金種に対応する紙幣カセット27(27A〜27D)へ搬送して収納する。尚、汚損紙幣は収納可能紙幣とする。よって、現金自動預払機1は、一万円券については紙幣カセット27A又は紙幣カセット27C、千円券については紙幣カセット27B、五千円券、二千円券、汚損紙幣については紙幣カセット27Dに収納する。一方で、金種すら特定できなかったリサイクル不可紙幣(すなわちリジェクト紙幣)と判定された紙幣については、リジェクト庫26に搬送して保管する。
また、現金自動預払機1は、出金取引時、顧客からの要求金額に応じて必要な金種毎の紙幣枚数を認識し、この金種毎の紙幣枚数に応じて紙幣カセット27(27A〜27C)から紙幣を繰り出して、鑑別部24に搬送して鑑別結果を得る。尚、紙幣カセット27Dについては、リサイクル不可の紙幣が収納される為、通常、この紙幣カセット27Dから紙幣が繰り出されることはない。そして、現金自動預払機1は、鑑別部24によって出金可能紙幣と判定された紙幣については入出金部23に搬送する一方で、出金に適さない出金不可紙幣(すなわちリジェクト紙幣)と判定された紙幣についてはリジェクト庫26へと搬送して保管する。尚、紙幣カセット27A〜27Cから繰り出された紙幣が鑑別部24によって汚損紙幣と判定された場合には、この汚損紙幣を紙幣カセット27Dへと搬送して収納する。そして、要求金額分の紙幣が入出金部23に集積されると、現金自動預払機1は、シャッタを開ける。これにより入出金部23内に集積されている紙幣の受け取りが可能な状態となり、顧客がこの紙幣を受け取る。現金自動預払機1は、このような手順で、入金処理及び出金処理を行うようになっている。
また、現金自動預払機1では、初期設置時に、紙幣が収納された紙幣カセット27A〜27Cと空の紙幣カセット27Dがセットされるようになっていて、このとき、作業員によって、紙幣カセット27A〜27Cのそれぞれに収納されている紙幣の金種ごとの枚数(紙幣枚数)が入力されるようになっている。現金自動預払機1の制御部21は、このようにして入力された紙幣枚数を紙幣管理情報として記憶部22に記憶し、以降、紙幣の入出金時にこの紙幣管理情報を更新するようになっている。制御部21は、この紙幣管理情報によって、紙幣カセット27A〜27Dのそれぞれに収納されている紙幣の紙幣枚数、及び機内有高(現金自動預払機1内の紙幣の総額)などを管理するようになっている。さらに、現金自動預払機1は、紙幣管理情報として記憶管理している紙幣カセット27A〜27Dのそれぞれの紙幣枚数を、紙幣カセット27A〜27Dのそれぞれの実際の紙幣枚数と一致させる精査機能を有している。この精査機能については後述する。
[1−3.精査機能]
精査機能は、紙幣カセット27A〜27Dのそれぞれの紙幣枚数(金種ごとの枚数)を実際に計数して確定する機能であり、制御部21が記憶部22に記憶されている精査プログラムを実行することで実現される機能である。制御部21は、精査プログラムを実行することで精査処理を行う。以下、図3を用いて、この精査処理について詳しく説明する。
作業員が操作表示部6を操作して精査を行うよう指示すると、これに応じて、制御部21は精査処理を開始する。精査処理を開始すると、制御部21は、まず、図3(A)に示すように、紙幣カセット27Dに収納されている紙幣(すなわち五千円券、二千円券、汚損紙幣)を、搬送路28Rにおける、紙幣カセット27Dから鑑別部24を経由して入出金部23に達する経路R1を利用して、入出金部23へ移動させることで、紙幣カセット27Dを空にする。つまり、紙幣カセット27Dに収納されている紙幣を、入出金部23に退避させる。
次に、制御部21は、図3(B)に示すように、紙幣カセット27Bに収納されている紙幣(すなわち千円券)を、紙幣カセット27Bから鑑別部24を経由して紙幣カセット27Dに達する経路R2を利用して、空となっている紙幣カセット27Dに移動させる。尚、このとき、鑑別部24によってリジェクト紙幣と判定された紙幣については、紙幣カセット27Dではなくリジェクト庫26に搬送する。
このようにして、紙幣カセット27Bに収納されている全ての紙幣(リジェクト紙幣は除く)を、空の紙幣カセット27Dに移動させた後、制御部21は、紙幣カセット27Dに収納されている紙幣(すなわち千円券)を、経路R2とは逆方向の経路R3を利用して、元の紙幣カセット27Bに戻す。このとき、制御部21は、鑑別部24による鑑別結果をもとに紙幣を計数する。そして、制御部21は、紙幣カセット27Dから紙幣カセット27Bへと戻された紙幣の全てを計数し終えると、その計数結果(紙幣枚数)を記憶部22に記憶する。
次に、制御部21は、図3(C)に示すように、紙幣カセット27Aに収納されている紙幣(すなわち一万円券)を、紙幣カセット27Aから鑑別部24を経由して紙幣カセット27Dに達する経路R4を利用して、空となっている紙幣カセット27Dに移動させる。尚、このとき、鑑別部24によってリジェクト紙幣と判定された紙幣については、紙幣カセット27Dではなくリジェクト庫26に搬送する。
このようにして、紙幣カセット27Aに収納されている全ての紙幣(リジェクト紙幣は除く)を、空の紙幣カセット27Dに移動させた後、制御部21は、つづけて、紙幣カセット27Cに収納されている紙幣(すなわち一万円券)を、紙幣カセット27Cから鑑別部24を経由して紙幣カセット27Dに達する経路R5を利用して、紙幣カセット27Dに移動させる。これにより、紙幣カセット27Aと紙幣カセット27Cに収納されていた全ての紙幣(一万円券)が、紙幣カセット27Dに移動したことになる。
尚、紙幣カセット27Aと紙幣カセット27Cに収納されていた全ての紙幣(一万円券)を、紙幣カセット27Dに移動させる為には、紙幣カセット27Aと紙幣カセット27Cに収納されていた紙幣の総枚数が、紙幣カセット27Dの最大収納枚数以下でなくてはならない。この為、例えば入金過多により、紙幣カセット27Aと紙幣カセット27Cに収納されていた紙幣の総枚数が、紙幣カセット27Dの最大収納枚数を超える場合には、紙幣カセット27Aと紙幣カセット27Cに収納されていた全ての紙幣(一万円券)を、紙幣カセット27Dに移動させることはできない。この場合の対処方法については後述する。
次に、制御部21は、図3(D)に示すように、紙幣カセット27Dに収納されている紙幣(すなわち一万円券)の全てを、経路R4とは逆方向の経路R6を利用して、紙幣カセット27Aに移動させる。このとき、制御部21は、鑑別部24による鑑別結果をもとに紙幣を計数する。そして、制御部21は、紙幣カセット27Dから紙幣カセット27Aへと戻された紙幣の全てを計数し終えると、その計数結果(紙幣枚数)を記憶部22に記憶する。
また、紙幣カセット27Aと紙幣カセット27Cに収納されていた紙幣の全てが、計数後に紙幣カセット27Aに収納される為、この時点で、紙幣カセット27Cは空となっている。ゆえに、紙幣カセット27Cに収納されている紙幣の枚数は0となる。
このようにして、紙幣カセット27A〜27Cに収納されていた紙幣の計数が完了すると、制御部21は、図3(E)に示すように、入出金部23に退避させていた紙幣を、入出金部23から鑑別部24を経由して紙幣カセット27Dに達する経路R7を利用して、紙幣カセット27Dに戻す。このとき、制御部21は、鑑別部24による鑑別結果をもとに紙幣を計数する。そして、制御部21は、入出金部23から紙幣カセット27Dへと戻された紙幣の全てを計数し終えると、その計数結果(紙幣枚数)を記憶部22に記憶する。この時点で、紙幣カセット27A〜27Dのそれぞれの実際の紙幣枚数が取得できたことになり、制御部21は、紙幣管理情報として記憶している紙幣カセット27A〜27Dのそれぞれの紙幣枚数を、精査で取得した実際の紙幣枚数に一致させることにより、紙幣カセット27A〜27Dのそれぞれの紙幣枚数を確定させる。
このようにして、制御部21は、紙幣カセット27A〜27Dのそれぞれに収納されている紙幣を自動で計数して精査する。そして、制御部21は、例えば、紙幣カセット27A〜27Dのそれぞれの紙幣枚数と、紙幣カセット27A〜27Dに収納されている紙幣の合計金額(有高)を、精査結果として、操作表示部6に表示させる。
一方で、リジェクト庫26に収納されている紙幣には、金種を特定できなかった紙幣も含まれる為、自動で計数することはできない。この為、リジェクト庫26に収納されている紙幣については、例えば作業員に手動で計数させることになる。
そこで、制御部21は、例えば、操作表示部6に、紙幣カセット27A〜27Dに対する精査結果を表示させる際に、リジェクト庫26に収納されている紙幣の有高を入力するよう指示する文章も表示させる。ここで、作業員は、リジェクト庫26に収納されているリジェクト紙幣を取り出して自ら計数したうえで、操作表示部6を操作してリジェクト紙幣の有高を入力する。尚、リジェクト紙幣は、計数完了後に作業員によってリジェクト庫26に戻されるものとする。
制御部21は、精査結果として得られた紙幣カセット27A〜27Dの有高(これをカセット有高と呼ぶ)と、入力されたリジェクト紙幣の有高(これをリジェクト有高と呼ぶ)との合計が、紙幣管理情報として記憶している機内有高と一致するかどうかを判定する。そして、一致していれば、制御部21は、機内有高を確定するともに、操作表示部6に、例えば、最終的な精査結果としてカセット有高、リジェクト有高、機内有高、及び精査が正常終了した旨などを表示して、精査処理を終了する。
これに対して、精査で取得したカセット有高と、入力されたリジェクト有高との合計が、紙幣管理情報として記憶している機内有高と一致しなかった場合、制御部21は、例えば、操作表示部6にエラーを表示する。この場合、作業員は、例えば、現金自動預払機1内の全紙幣を一旦回収して機内有高との突合せを行い、機内有高をクリアしてから紙幣を再装填することで、機内有高と紙幣カセット27A〜27Dの有高とを一致させる作業を行う。
現金自動預払機1では、このような手順で、精査処理を実行するようになっている。尚、上述の運用例では、紙幣カセット27A〜27Dに対する精査完了後、作業員がリジェクト庫26に収納されている紙幣を計数してリジェクト有高を現金自動預払機1に入力するようにしたが、これに限らず、例えば、紙幣カセット27A〜27Dに対する精査完了後、制御部21が精査結果として得られたカセット有高と機内有高を操作表示部6に表示させ、作業員が、リジェクト庫26内の紙幣を自ら計数して得られたリジェクト有高を、カセット有高及び機内有高と突合せて確認するようにしてもよい。
また、これに限らず、例えば、作業員が、紙幣カセット27A〜27Dとリジェクト庫26に収納されている紙幣を一旦回収してリジェクト紙幣を計数することでリジェクト有高を得、リジェクト有高を、カセット有高及び機内有高と突合せて確認するようにしてもよい。どのような運用であっても、手動で計数することになるのは、リジェクト庫26に収納されている紙幣のみとなる。
ここで、例えば入金過多により、紙幣カセット27Aと紙幣カセット27Cに収納されていた紙幣の総枚数が、紙幣カセット27Dの最大収納枚数を超える場合の対処方法について図4を用いて説明する。
制御部21は、精査処理を開始すると、紙幣管理情報をもとに、紙幣カセット27Aと紙幣カセット27Cに収納されている紙幣の総枚数を算出するようになっていて、この総枚数が紙幣カセット27Dの最大収納枚数を超えている場合、以下の手順で精査処理を行うようになっている。
すなわち、制御部21は、まず、図4(A)に示すように、経路R1を利用して、紙幣カセット27Dに収納されている紙幣を、入出金部23へ退避させる。このときの動作は、図3(A)に示す動作と同じである。次に、制御部21は、図4(B)に示すように、紙幣カセット27Bに収納されている紙幣(すなわち千円券)を、経路R2を利用して空となっている紙幣カセット27Dに移動させ、その後、経路R3を利用して元の紙幣カセット27Bへ戻しながら計数する。このときの動作は、図3(B)に示す動作と同じである。
次に、制御部21は、図4(C)に示すように、紙幣カセット27Aに収納されている紙幣(すなわち一万円券)を、経路R4を利用して空となっている紙幣カセット27Dに移動させる。その後、制御部21は、紙幣カセット27Cに収納されている紙幣(すなわち一万円券)を紙幣カセット27Dに移動させる前に、紙幣カセット27Dに収納されている紙幣を、経路R6を利用して紙幣カセット27Aに戻しながら計数する。このように、紙幣カセット27Dに移動させた紙幣を、紙幣カセット27Aに戻すことで、紙幣カセット27Dは再び空となる。次に、制御部21は、図4(D)に示すように、紙幣カセット27Cに収納されている紙幣(すなわち一万円券)を、経路R5を利用して紙幣カセット27Dに移動させる。その後、制御部21は、紙幣カセット27Dに収納されている紙幣を、経路R5とは逆方向の経路R8を利用して紙幣カセット27Cに戻しながら計数する。
このようにして、紙幣カセット27A〜27Cに収納されていた紙幣の計数が完了すると、制御部21は、図4(E)に示すように、入出金部23に退避させていた紙幣を、経路R7を利用して紙幣カセット27Dに戻しながら計数する。このときの動作は、図3(E)に示す動作と同じである。
このように、紙幣カセット27Aと紙幣カセット27Cに収納されている紙幣(一万円券)の総枚数が紙幣カセット27Dの最大収納枚数を超えている場合、紙幣カセット27Aと紙幣カセット27Cに収納されている紙幣を一度に紙幣カセット27Dに移動させるのではなく、まず紙幣カセット27Aに収納されている紙幣を紙幣カセット27Dに移動させて紙幣カセット27Aに戻してから、紙幣カセット27Cに収納されている紙幣を紙幣カセット27Dに移動させて紙幣カセット27Cに戻すようになっている。
つまり、この場合、紙幣カセット27A〜27Cごとに、収納されている紙幣を紙幣カセット27Dに移動させて元の紙幣カセット27に戻すようになっている。こうすることで、紙幣カセット27Aと紙幣カセット27Cに収納されていた紙幣の総枚数が、紙幣カセット27Dの最大収納枚数を超えている場合でも、計数することができる。
[1−4.まとめと効果]
ここまで説明したように、第1の実施の形態の現金自動預払機1では、紙幣カセット27A〜27Cには、それぞれリサイクル紙幣を収納し、紙幣カセット27Dには、鑑別部24によって金種が特定されたリサイクル不可紙幣を収納し、鑑別部24によって金種が特定されなかったリサイクル不可紙幣については、リジェクト紙幣としてリジェクト庫26に収納するようにした。
そして、紙幣の精査時には、まず紙幣カセット27Dに収納されている紙幣を入出金部23に退避させ、その後、紙幣カセット27A〜27Cに収納されている紙幣を、空となった紙幣カセット27Dに一旦移動させ、さらに紙幣カセット27Dに移動させた紙幣を、紙幣カセット27A〜27Cに移動させながら計数するようにした。そして、紙幣カセット27A〜27Cに収納されている紙幣の計数完了後に、入出金部23に退避させていた紙幣を、紙幣カセット27Dに戻しながら計数するようにした。
こうすることで、現金自動預払機1では、従来ではリジェクト庫26に収納される為に自動で精査できなかったリサイクル不可紙幣のうち、金種が特定できたリサイクル不可紙幣(五千円券、二千円券、汚損紙幣)については自動で精査できるようになる為、より多くの紙幣を自動で精査でき、リジェクト庫26に収納される自動で精査できない紙幣を従来と比べて減らすことができる。
これにより、現金自動預払機1では、リジェクト庫26に収納しているリジェクト紙幣については、作業員が手動で計数しなくてはならないものの、従来と比べてリジェクト紙幣の枚数が少なくなる為、リジェクト紙幣の計数作業にかかる手間を軽減することができ、結果として、紙幣精査時の手間を軽減できる。
さらに、現金自動預払機1では、紙幣カセット27Dに収納されている紙幣を、入出金部23に退避させることで、紙幣カセット27Dを空にするようにして、この紙幣カセット27Dを、紙幣を一旦移動させる紙幣カセット27として精査に利用するようにした。こうすることで、従来のように、紙幣を収納する紙幣カセットとは別に、精査に利用する空の紙幣カセットを設ける必要がなく、現金自動預払機1内のスペースを有効利用でき、従来の現金自動預払機と比べて容易に小型化できる。
[2.第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は、精査機能が第1の実施の形態とは異なる実施の形態であり、現金自動預払機1の構成などについては、第1の実施の形態と同一である。よって、ここでは、精査機能についてのみ説明することとする。
[2−1.精査機能]
上述した第1の実施の形態の精査機能では、まず紙幣カセット27Dに収納されている紙幣を入出金部23に退避させるようになっていた。これは、入出金部23の最大収納枚数が紙幣カセット27A〜27Dのそれぞれの最大収納枚数より小さく、且つ紙幣カセット27Dに収納されている紙幣の枚数が、紙幣カセット27A〜27Cのそれぞれに収納されている紙幣の枚数より少ない場合が多いからである。
実際、紙幣カセット27Dに収納される五千円券及び二千円券は、一万円券及び千円券と比べて流通量が少なく、また紙幣カセット27Dに収納される汚損紙幣は、リサイクルできないほど汚損した紙幣であり、そもそもこのような汚損紙幣は正常な紙幣と比べて数が少ない。
よって、通常、紙幣カセット27Dに収納されている紙幣の枚数は、入出金部23の最大収納枚数より十分少ない為、紙幣カセット27Dに収納されている紙幣の全てを、入出金部23に退避させることができた。
しかしながら、可能性は低いものの、例えば顧客によって大量の五千円券が入金されるなどして、紙幣カセット27Dに収納されている紙幣の枚数が入出金部23の最大収納枚数を超えてしまう場合もある。この場合、第1の実施の形態の精査機能では、紙幣カセット27Dに収納されている紙幣の一部しか入出金部23に退避させることができなくなってしまう。
そこで、この第2の実施の形態の精査機能では、紙幣カセット27Dに収納されている紙幣の全てが入出金部23に入りきらない場合に、入出金部23に入りきらない紙幣をリジェクト庫26に移動させることで、紙幣カセット27Dを空にするようになっている。以下、図5を用いて、第2の実施の形態の精査機能による精査処理について詳しく説明する。
精査処理を開始すると、制御部21は、まず、紙幣カセット27D内の紙幣の枚数が、入出金部23の退避可能枚数を超えているかどうかを判定する。尚、紙幣カセット27D内の紙幣の枚数は、紙幣管理情報として記憶部22に記憶されていて、入出金部23の退避可能枚数も記憶部22に記憶されているものとする。また、入出金部23の退避可能枚数は、例えば、入出金部23の最大収納枚数と同数であってもよいし、最大収納枚数よりわずかに少ない枚数であってもよい。
そして、制御部21は、紙幣カセット27D内の紙幣の枚数が、入出金部23の退避可能枚数を超えていない場合には、図3、図4に示した第1の実施の形態と同様の精査処理を行う。一方で、紙幣カセット27D内の紙幣の枚数が、入出金部23の退避可能枚数を超えている場合、制御部21は、図5(A)に示すように、紙幣カセット27Dに収納されている紙幣のうち、入出金部23の退避可能枚数分の紙幣を、経路R1を利用して、入出金部23へ移動させる。
続けて制御部21は、紙幣カセット27に収納されている残りの紙幣を、紙幣カセット27Dから鑑別部24を経由してリジェクト庫26に達する経路R10を利用して、リジェクト庫26に移動させる。これにより、紙幣カセット27Dが空となる。
その後、制御部21は、図5(B)〜(D)に示すように、図3(B)〜(D)に示す第1の実施の形態の精査処理と同様の精査処理を行うことで、紙幣カセット27A〜27Cのそれぞれに収納されている紙幣を計数する。
その後、制御部21は、図5(E)に示すように、入出金部23に退避させていた紙幣を、経路R7を利用して、紙幣カセット27Dに戻しながら計数する。この時点で、紙幣カセット27A〜27Dのそれぞれの実際の紙幣枚数が取得できたことになり、制御部21は、紙幣管理情報として記憶している紙幣カセット27A〜27Dのそれぞれの紙幣枚数を、精査で取得した実際の紙幣枚数に一致させることにより、紙幣カセット27A〜27Dのそれぞれの紙幣枚数を確定させる。
このようにして、制御部21は、紙幣カセット27A〜27Dのそれぞれに収納されている紙幣を自動で計数して精査する。以降の精査処理は、第1の実施の形態と同様の為、説明を省略する。
[2−2.まとめと効果]
ここまで説明したように、第2の実施の形態の現金自動預払機1では、紙幣の精査時に、紙幣カセット27Dに収納されている紙幣の枚数が、入出金部23の退避可能枚数を超えている場合、紙幣カセット27Dに収納されている紙幣のうち、入出金部23の退避可能枚数分の紙幣については、入出金部23に移動させ、入出金部23に入りきらない残りの紙幣いついては、リジェクト庫26に移動させることで、紙幣カセット27Dを空にする。
そして、空となった紙幣カセット27Dを利用して紙幣カセット27A〜27Cに収納されている紙幣を計数した後、入出金部23に退避させている紙幣を、紙幣カセット27Dに戻しながら計数するようにした。
こうすることで、第2の実施の形態の現金自動預払機1では、紙幣カセット27Dに収納されている紙幣の全てが入出金部23に入りきらない場合でも、紙幣カセット27A〜27Cに収納されている紙幣と、紙幣カセット27Dに収納されていて且つ入出金部23に退避させることができた紙幣については、自動で精査できる。
この場合、精査後のリジェクト庫26には、リジェクト紙幣(すなわち金種が特定できなかったリサイクル紙幣)にくわえて、紙幣カセット27Dに収納されていた紙幣(すなわち金種が特定できたリサイクル不可紙幣)のうち、入出金部23に退避させることができなかった紙幣が収納されることになるが、この場合でも、従来のようにリサイクル不可紙幣の全てをリジェクト庫26に収納する場合と比べれば、より多くの紙幣を自動で精査でき、リジェクト庫26に収納される自動で精査できない紙幣を減らすことができる。
これにより、第2の実施の形態の現金自動預払機1では、リジェクト庫26に収納しているリジェクト紙幣については、作業員が手動で計数しなくてはならないものの、従来と比べてリジェクト紙幣の枚数が少なくなる為、リジェクト紙幣の計数作業にかかる手間を軽減することができ、結果として、紙幣精査時の手間を軽減でき、且つ紙幣カセット27Dに収納されている紙幣の枚数によらず、紙幣カセット27A〜27Dに対する精査を行うことできる。
[3.他の実施の形態]
[3−1.他の実施の形態1]
尚、上述した第1及び第2の実施の形態では、紙幣の精査時に、紙幣カセット27Dに収納されている紙幣を、入出金部23に退避させるようにした。これに限らず、紙幣カセット27A〜27Dのうち、収納されている紙幣の枚数が一番少ない紙幣カセット27に収納されている紙幣を、入出金部23に退避させるようにしてもよい。このようにすれば、紙幣カセット27から入出金部23に紙幣を退避させる際に、入出金部23に紙幣が入りきらなくなってしまう状況を、より起こり難くすることができる。また、こうすることで、第2の実施の形態では、入出金部23に紙幣が入りきらない場合に、リジェクト庫26に移動させる紙幣の枚数をより少なくすることができる。
[3−2.他の実施の形態1]
また、上述した第2の実施の形態では、紙幣カセット27D内の紙幣を、入出金部23に退避させる前に、紙幣カセット27D内の紙幣の枚数が、入出金部23の退避可能枚数を超えているかどうかを判定するようにした。これに限らず、例えば、紙幣カセット27D内の紙幣を一枚ずつ順に入出金部23に退避させながら、このとき鑑別部24を通る紙幣の枚数をカウントしていき、この枚数が、入出金部23の退避可能枚数に達したら、紙幣カセット27D内の紙幣の移動先を、入出金部23からリジェクト庫26に切り替えるようにしてもよい。尚、この場合、鑑別部24を通る紙幣の枚数が、入出金部23の退避可能枚数に達したら、一旦紙幣の搬送を停止させ、紙幣カセット27D内の紙幣の移動先を、入出金部23からリジェクト庫26に切り替えてから、紙幣搬送を再開させるようにしてもよい。
また、これに限らず、例えば、入出金部23内に紙幣の収納量を検知するセンサが設けられている場合には、制御部21が、このセンサの出力をもとに、入出金部23内の紙幣が満杯に近づいた(ニアフルとなった)タイミングで、紙幣カセット27D内の紙幣の移動先を、入出金部23からリジェクト庫26に切り替えるようにしてもよい。
[3−3.他の実施の形態3]
さらに、上述した第1及び第2の実施の形態では、リサイクル紙幣を収納する3個の紙幣カセット27A〜27Cと、金種が特定されているリサイクル不可紙幣を収納する紙幣カセット27Dと、金種が特定されていないリサイクル不可紙幣を収納するリジェクト庫26を有する現金自動預払機1に、本発明を適用した。これに限らず、リサイクル紙幣を収納する紙幣カセットが2個以下の現金自動預払機や、4個以上の現金自動預払機にも、本発明を適用することができる。
[3−4.他の実施の形態4]
さらに、上述した第1及び第2の実施の形態では、本発明を、自動取引装置としての現金自動預払機1に適用したが、これに限らず、入出金部と複数の紙幣カセットとリジェクト庫を有する自動取引装置であれば、現金自動預払機1とは異なる構成の自動取引装置にも適用できる。例えば、日本国外の紙幣を扱う自動取引装置であっても、入出金部と複数の紙幣カセットとリジェクト庫を有する自動取引装置であれば適用できる。また、紙幣カセット27Dから入出金部23に紙幣を移動させることができ、且つ紙幣カセット27Dと、紙幣カセット27A〜27Cとの間で紙幣を移動させることができる搬送路を有する自動取引装置であれば、図2に示す搬送路28Rとは異なる搬送路を有する現金自動預払機1にも適用できる。
さらに、上述した実施の形態では、現金自動預払機1に、第1の紙幣カセット及び第1金種収納カセットの具体例である紙幣カセット27A、27Cと、第1の紙幣カセットの具体例である紙幣カセット27Bと、第2の紙幣カセットの具体例である紙幣カセット27Cとを設けた。これに限らず、紙幣を収納可能な紙幣カセットであれば、紙幣カセット27A〜27Dとは異なる構成(例えば前後方向に紙幣を収納する構成)の紙幣カセットを、第1、第2の紙幣カセット、及び第1金種収納カセットとして用いてもよい。また、上述した実施の形態では、紙幣カセット27Dに、五千円券と、二千円券と汚損紙幣とを収納するようにしたが、これに限らず、例えば五千円券もリサイクルするのであれば、紙幣カセット27Cに五千円券を収納し、紙幣カセット27Dに二千円券と汚損紙幣とを収納するなどしてもよい。さらに、上述した実施の形態では、現金自動預払機1に、紙幣の精査を行う制御部の具体例である制御部21を設けた。これに限らず、紙幣の精査機能を有する制御部であれば、制御部21とは異なる制御部を現金自動預払機1に設けてもよい。
[3−5.他の実施の形態5]
さらに、本発明は、上述した各実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した各実施の形態の一部または全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。
本発明は、複数の紙幣カセットに収納されている紙幣を精査する精査機能を備えた自動取引装置で広く利用することができる。
1……現金自動預払機、10……紙幣入出金機、21……制御部、22……記憶部、23……入出金部、24……鑑別部、26……リジェクト庫、28R……搬送路、27A〜27D……紙幣カセット、R1〜R8、R10……経路。

Claims (8)

  1. 入金時に利用者から受け取った紙幣、及び出金時に利用者に渡す紙幣を収納する入出金部と、
    紙幣を鑑別する鑑別部と、
    入金と出金とでリサイクルする紙幣を金種ごとに収納する少なくとも1つ以上の第1の紙幣カセットと、
    前記鑑別部によって金種が特定された紙幣で、且つリサイクルしない紙幣を収納する第2の紙幣カセットと、
    前記鑑別部によって金種が特定されずリサイクルしない紙幣を収納するリジェクト庫と、
    前記第1及び第2の紙幣カセットに収納されている紙幣の精査を行う制御部と
    を備え、
    前記制御部は、
    前記第1及び第2の紙幣カセットのうちの1つに収納されている紙幣を前記入出金部に退避させて、前記第1及び第2の紙幣カセットのうちの1つを空とし、空となった紙幣カセットと空となった紙幣カセット以外の紙幣カセットとの間で紙幣を移動させながら、空となった紙幣カセット以外に収納されている紙幣を計数し、計数完了後、入出金部に退避させていた紙幣を空となった元の紙幣カセットに戻しながら計数することで、前記第1及び第2の紙幣カセットに収納されている紙幣の精査を行う
    ことを特徴とする自動取引装置。
  2. 前記制御部は、
    前記第1及び第2の紙幣カセットうちの1つに収納されている紙幣を前記入出金部に退避させる際に、前記入出金部に入りきらない紙幣については前記リジェクト庫に移動させることで、前記第1及び第2の紙幣カセットのうちの1つを空とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動取引装置。
  3. 前記制御部は、
    前記第1及び第2の紙幣カセットうちの1つに収納されている紙幣の枚数が、前記入出金部の退避可能枚数を越えている場合に、前記第1及び第2の紙幣カセットのうちの1つに収納されている紙幣のうち、前記退避可能枚数分の紙幣を前記入出金部に退避させ、残りの紙幣を前記リジェクト庫に移動させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の自動取引装置。
  4. 前記制御部は、
    前記第1及び第2の紙幣カセットうちの1つに収納されている紙幣を一枚ずつ順に前記入出金部に退避させていき、前記入出金部に退避させた紙幣の枚数が所定枚数に達すると、以降、前記第1及び第2の紙幣カセットうちの1つに収納されている紙幣を前記リジェクト庫に移動させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の自動取引装置。
  5. 前記制御部は、
    前記第2の紙幣カセットに収納されている紙幣を前記入出金部に退避させて、前記第2の紙幣カセットを空とする
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の自動取引装置。
  6. 前記制御部は、
    前記第1及び第2の紙幣カセットのうち、収納している紙幣の枚数が一番少ない紙幣カセットに収納されている紙幣を前記入出金部に退避させる
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の自動取引装置。
  7. 前記第1の紙幣カセットには、第1の金種の紙幣を収納する複数の第1金種収納カセットが含まれ、
    前記制御部は、
    前記複数の第1金種収納カセットのそれぞれに収納されている紙幣を、前記空となった第2の紙幣カセットにまとめて移動させ、その後、前記第2の紙幣カセットに収納されている第1の金種の紙幣を、前記複数の第1金種収納カセットのうちの1つに移動させながら計数する
    ことを特徴とする請求項5に記載の自動取引装置。
  8. 前記第2の紙幣カセットには、前記第1の紙幣カセットに収納される紙幣とは異なる金種の紙幣と、金種が特定された汚損紙幣とが収納される
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の自動取引装置。
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