JP2021157484A - 媒体取扱装置 - Google Patents

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孝幸 水野
和博 鷲塚
Kazuhiro Washitsuka
和博 鷲塚
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【課題】出金リジェクトが多く発生した場合において従来より安定した動作を実現できる媒体取扱装置を提供するものである。【解決手段】媒体を収納する複数の収納庫と、前記媒体を用いた処理を制御する制御部20と、前記媒体を認識する認識部13とを備え、制御部20は、認識部13によってリジェクト媒体であると判定された前記媒体の枚数をカウントし、前記リジェクト媒体の枚数が規定枚数に達したリジェクト多発状態を判定するカウント部23と、前記リジェクト多発状態となった場合に、当該リジェクト多発状態が収納庫間における前記媒体の移し替えに起因するものであるかを判定する移し替え判定部24と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、媒体取扱装置に関する。
特許文献1に記載される技術は、現金自動預払機(ATM:Automated Teller Machine)などの入金取引および出金取引における制御に関するものであって、リジェクトの回数(入金不可(または出金不可)の紙幣の枚数)が上限を超えた場合に入金取引(または出金取引)を中断する。取引の中断により、入金取引であればリジェクト紙幣は紙幣入出口から顧客に返却され、また、出金取引であればリジェクト紙幣はリジェクト庫に搬送されて収納される。
特開2017−134509号公報
ここで、現金自動預払機の種類として、ある取引において顧客から入金された紙幣を次回以降の取引において再利用して他の顧客へ出金する、いわゆるリサイクル型(又は環流型)と呼ばれるものがある。また、リサイクル型の現金自動預払機において、紙幣収納庫(「紙幣収納カセット」とも呼ばれる)の一部を、紙幣の収納のみを行う入金庫(「入金カセット」とも呼ばれる)として使用する場合がある。入金庫には、入金処理において、対応する金種(例えば、千円券、万円券)のリサイクル庫(「リサイクルカセット」とも呼ばれる)がない紙幣(例えば、二千円券、五千円券)や、対応する金種のリサイクル庫はあるものの出金には適さない紙幣(例えば、真券であるが一定以上の汚れ等がある紙幣)であると判定されたものが収納される。また、入金庫には、対応する金種のリサイクル庫はあるものの入金時にリサイクル庫が満杯で入りきらない紙幣(「オーバーフロー紙幣」とも呼ばれる)が収納される場合がある。入金庫に収納された紙幣は、原則として次回以降の取引において出金されない。
この入金庫を有するリサイクル型の現金自動預払機に関して、入金庫に収納される紙幣をリサイクル庫に手動で移動させる(リサイクル庫に移し替える)運用が行われてしまう場合がある。この移し替えが行われると、出金処理において移し替えられた紙幣を原因とする出金リジェクト(以下では、「RJ」と表記する場合がある)が多く発生するという問題があった。そして、従来では、出金処理において出金リジェクトが多く発生した場合の制御が十分に検討されていなかった。つまり、出金時に出金リジェクトが発生する原因としては、前述した運用を原因とするもの以外にも、リサイクル庫の単純な差し間違えや紙幣の補充間違えなどがあり、これらの運用や間違いが発生した場合の好適な制御が考えられていなかった。
本発明は、前記問題に鑑みてなされたものであり、出金リジェクトが多く発生した場合において従来より安定した動作を実現できる媒体取扱装置を提供するものである。
前記課題を解決するため、本発明の一態様に係る媒体取扱装置は、媒体を収納する複数の収納庫と、前記媒体を用いた処理を制御する制御部と、前記媒体を認識する認識部と、を備え、前記制御部は、前記認識部によってリジェクト媒体であると判定された前記媒体の枚数をカウントし、前記リジェクト媒体の枚数が規定枚数に達したリジェクト多発状態を判定するカウント部と、前記リジェクト多発状態となった場合に、当該リジェクト多発状態が収納庫間における前記媒体の移し替えに起因するものであるかを判定する移し替え判定部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、出金リジェクトが多く発生した場合において従来より安定した動作を実現できる。
本発明の第1実施形態に係る現金自動預払機の外観斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る現金自動預払機の機能構成図である。 紙幣入出金部の概略構成図である。 本発明の第1実施形態に係る現金自動預払機の出金処理を示すフローチャートの例示である。 本発明の第2実施形態に係る現金自動預払機の入金処理を示すフローチャートの例示である。 本発明の第2実施形態に係る現金自動預払機の出金処理を示すフローチャートの例示である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。なお、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
媒体取扱装置は、紙葉状の媒体(紙葉類)を取り扱う装置である。紙葉類は、例えば紙幣やチケットなどである。実施形態では媒体取扱装置として現金自動預払機(ATM:Automated Teller Machine)を例示して説明する。なお、媒体取扱装置は媒体を扱う装置であればよく、現金自動預払機に限定されない。
≪第1実施形態に係る媒体取扱装置としての現金自動預払機の構成≫
図1ないし図3を参照して、第1実施形態に係る現金自動預払機1の構成について説明する。現金自動預払機1の説明における「上下」、「前後」、左右は、図1の矢印に従う。当該方向は、説明の便宜上定めるものであり、本発明を限定するものではない。なお、図1の前方向は、現金自動預払機1の利用者(すなわち金融機関等の顧客)が位置する方向である。
現金自動預払機1は、例えば銀行の支店、コンビニエンスストアなどに設置され、利用者との間で入金取引や出金取引等の現金に関する取引を行う。ここで想定する現金自動預払機1は、ある取引において顧客から入金された紙幣を次回以降の取引において再利用して他の顧客へ出金する、いわゆるリサイクル型(又は環流型)と呼ばれるものである。
現金自動預払機1の前面には、顧客応対部2が設けられている。顧客応対部2は、顧客との間で例えば現金やカード等を直接やり取りすると共に、取引に関する情報の通知や操作指示の受け付けを行う部分である。顧客応対部2は、例えば、操作表示部2a、カード入出口2b、レシート発行口2c、入出金口2d、およびテンキー2eからなる。なお、顧客応対部2の構成はあくまで例示であり、ここで説明したものに限定されない。
カード入出口2bは、キャッシュカード等の各種カードが挿入または排出される部分である。カード入出口2bの奥側には、各種カードに磁気記録された口座番号等の読み取りを行うカード処理部4(図2参照)が設けられている。入出金口2dは、顧客によって入金される紙幣が投入されると共に、顧客へ出金する紙幣が排出される部分である。また、入出金口2dは、シャッタを駆動することにより開放又は閉塞する。媒体としての紙幣は、例えば長方形の紙で構成されている。
操作表示部2aは、取引に際して操作画面を表示するLCD(Liquid Crystal Display)と、取引の種類の選択、暗証番号や取引金額等を入力するタッチセンサとが一体化されたタッチパネルとなっている。テンキー2eは、「0」〜「9」の数字等の入力を受け付ける物理キーであり、暗証番号や取引金額等の入力操作時に用いられる。レシート発行口2cは、取引処理の終了時に取引内容等を印字したレシートを発行する部分である。レシート発行口2cの奥側には、レシートに取引内容等を印字するレシート処理部5(図2参照)が設けられている。
現金自動預払機1の内部には、ここまで説明した構成以外に、現金自動預払機1全体を統括制御する制御部20や、紙幣に関する種々の処理を行う紙幣入出金部3等が設けられている。制御部20は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、図示しないROM(Read Only Memory)等から所定のプログラムを読み出して実行することにより、入金処理や出金処理等の種々の処理を行う。また制御部20は、内部にRAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等でなる記憶部21(図2参照)を有しており、この記憶部21に種々の情報を記憶させる。
図2に示すように、制御部20は、現金自動預払機1が備える各ユニット(操作表示部2a、紙幣入出金部3、カード処理部4など)から情報を取得し、取得した情報を用いて処理を行う。制御部20は、取引処理部22、RJカウント部23、移し替え判定部24などを備える。これらの機能は、例えばプログラムを実行処理することによって実現される。なお、制御部20が備える機能の一部を、各ユニットが備える構成であってもよい。例えば、紙幣入出金部3が他の制御部(紙幣制御部)を有しており、この紙幣制御部が取引処理部22、RJカウント部23、移し替え判定部24などの機能を備える構成であってもよい。構成の説明では各機能の概略を説明し、動作の説明でその詳細を説明する。
取引処理部22は、入金処理や出金処理の取引に関する処理を行う。取引処理部22は、紙幣の認識結果(鑑別結果を含む)を取得し、認識結果に基づいて紙幣の搬送先を決定する。取引処理部22は、入金リジェクトや出金リジェクトに関する処理を担当する。
入金リジェクトは、入金処理における紙幣の鑑別において正常な紙幣として認識できないことである。入金処理の鑑別において正常な紙幣として認識できなかった紙幣を「入金リジェクト紙幣」と呼ぶ場合がある。
出金リジェクトは、出金処理における紙幣の鑑別において正常な紙幣として認識できないことである。出金処理の鑑別において正常な紙幣として認識できなかった紙幣を「出金リジェクト紙幣」と呼ぶ場合がある。
RJカウント部23は、出金処理において、出金リジェクト紙幣であると判定された紙幣の枚数をカウントし、出金リジェクト紙幣の枚数が規定枚数に達した「出金リジェクト多発状態」を判定する。
移し替え判定部24は、出金リジェクト多発状態となった場合に、当該出金リジェクト多発状態が図3に示す紙幣収納庫18間における紙幣の移し替えに起因するものであるかを判定する。移し替え判定部24は、例えば、入金庫16(図3参照)に収納される紙幣をリサイクル庫15(図3参照)に手動で移動させる(リサイクル庫15に移し替える)運用が行われたか否かを判定する。
図3を参照して、紙幣入出金部3の構成について説明する。図3は、紙幣入出金部3の概略構成図である。なお、図3に示す紙幣入出金部3の構成はあくまで例示であり、紙幣入出金部3の構成は図3に示すものに限定されない。
紙幣入出金部3は、顧客との間で紙幣を授受する接客部11と、紙幣を紙幣入出金部3の各部に搬送する搬送部12と、紙幣を認識(鑑別を含む)する紙幣認識部13と、紙幣を一時的に収納する一時保留部14と、顧客が取り忘れた紙幣を収納するリトラクト庫19とを備える。これらの構成要素は、紙幣入出金部3の上部に配置されている。接客部11は、入出金口2d(図1参照)に対応する位置に設けられている。
また、紙幣入出金部3は、五つの紙幣収納庫18と、リジェクト庫17とを備える。紙幣収納庫18およびリジェクト庫17は、上下方向に長い直方体状に形成されると共に内部に紙幣を集積して収納する空間を有している。紙幣収納庫18およびリジェクト庫17は、紙幣収納カセットとも呼ばれており、着脱可能な構造になっている。各々の紙幣収納庫18は、何れも同様に構成されており、互いに互換性を有する構造となっている。そのため、紙幣収納庫18を装着する場所の入れ替えが可能である。また、各々の紙幣収納庫18は、設定を変更することで、様々な大きさの紙幣に対応することができる。さらに、各々の紙幣収納庫18は、任意の金種を専用に収納する設定にすることもでき、複数の金種を混合して収納する設定にすることもできる。
本実施形態では、再利用可能な紙幣を収納するリサイクル庫15A,15B,15C,15D(まとめて「リサイクル庫15」と呼ぶ場合がある)として四つの紙幣収納庫18を動作させ、紙幣の収納のみを行う入金庫16として一つの紙幣収納庫18を動作させることを想定する。リサイクル庫15は、収納する紙幣の金種がそれぞれ予め設定されている。例えば、日本国における運用でかつ二千円券および五千円券を出金しない場合、例えばリサイクル庫15A,15Bには万円券が収納され、リサイクル庫15C,15Dには千円券が収納される。リサイクル庫15には、現金自動預払機1の業務開始時に出金用として予め所定数の紙幣が装填される。また、リサイクル庫15には、入金処理において、正常な紙幣として認識できた紙幣(「入金受入紙幣」と呼ぶ場合がある)の中で再利用する紙幣が金種ごとに収納される。
入金庫16には、入金処理において、正常な紙幣として認識できた紙幣(入金受入紙幣)の中で再利用しない紙幣が収納される。入金庫16には、例えば対応する金種のリサイクル庫15がない紙幣(例えば、二千円券、五千円券)や、対応する金種のリサイクル庫15はあるものの出金には適さない紙幣(例えば、真券であるが一定以上の汚れ等がある紙幣)であると判定されたものが収納される。また、入金庫16には、対応する金種のリサイクル庫15はあるものの入金時に満杯で入りきらない紙幣(「オーバーフロー紙幣」とも呼ばれる)が収納される。入金庫16に収納された紙幣は、原則として次回以降の出金処理において出金されない。
リジェクト庫17には、出金処理において、出金に適さないと判定された紙幣(出金リジェクト紙幣)が収納される。リジェクト庫17には、例えば走行不良(重走、連鎖等)により鑑別不良となった紙幣、汚れや皺等が一定以上ある紙幣、繰り出されたリサイクル庫15に設定した金種とは異なる金種の紙幣(金種違いの紙幣)であると判定されたものが収納される。なお、ここで想定する制御では、リジェクト庫17には、原則として入金された紙幣は収納されない。入金処理において、正常な紙幣として認識できなかった紙幣(入金リジェクト紙幣)は、リジェクト庫17には収納されずに、顧客に返却される。なお、入金リジェクト紙幣をリジェクト庫17に収納するようにしてもよい。
≪第1実施形態に係る媒体取扱装置としての現金自動預払機の動作≫
第1実施形態に係る現金自動預払機の動作を「入金処理」、「出金処理」に分けて説明する。
<入金処理における動作>
制御部20の取引処理部22は、入金取引時、顧客により操作表示部2aを介して入金取引が選択され、さらに入出金口2dを通じて接客部11に紙幣が投入されると、投入された紙幣を接客部11から1枚ずつ紙幣認識部13に搬送する。ここで取引処理部22は、紙幣認識部13の鑑別結果に基づき入金可能と判定された入金可能紙幣については一時保留部14に搬送して一時的に収納させる。一方で、取引処理部22は、入金に適さないと判断された入金リジェクト紙幣については、紙幣を搬送部12の後方に搬送させ、搬送部12内に貯留させる。接客部11に投入された紙幣の搬送を終えると、搬送部12内に入金リジェクト紙幣がある場合、接客部11へ戻して、シャッタを開けることで顧客に返却する。
その後、顧客により入金金額が確定されると、取引処理部22は、一時保留部14に収納している紙幣を紙幣認識部13に搬送して鑑別結果を得る。ここで取引処理部22は、紙幣認識部13の鑑別結果に基づき収納可能と判定された紙幣については、その金種に応じて各リサイクル庫15や入金庫16へ搬送して収納させる。一方で、現金自動預払機1は、収納に適さないと判定された紙幣(例えば、真券であるが一定以上の汚れ等がある紙幣)やオーバーフロー紙幣については、入金庫16へ搬送する。
<出金処理における動作>
図4を参照して、第1実施形態に係る出金処理について説明する。図4は、第1実施形態に係る現金自動預払機1の出金処理を示すフローチャートの例示である。顧客により操作表示部2aを介して出金取引が選択され、出金金額が確定されることにより図4の出金処理が開始する。
制御部20の取引処理部22は、出金処理を開始すると(ステップS200)、リサイクル庫15から紙幣を出金し(ステップS201)、紙幣認識部13で紙幣が正常紙幣であるかを判定する(ステップS202)。取引処理部22は、正常紙幣であれば(ステップS202で“Yes”)、接客部11に紙幣を搬送し(ステップS203)、出金が全て完了したかを判定する(ステップS204)。取引処理部22は、出金が全て完了していれば(ステップS204で“Yes”)、出金処理を終了し(ステップS205)、まだ完了していなければ(ステップS204で“No”)、残りの出金を行う(ステップS201)。
取引処理部22は、リサイクル庫15から出金した紙幣が正常紙幣ではなく出金リジェクト紙幣である場合(ステップS202で“No”)、紙幣をリジェクト庫17に搬送する(ステップS206)。また、RJカウント部23は、出金リジェクト紙幣をリジェクト庫17へ搬送した出金リジェクト枚数を「1」だけ増やす。出金リジェクト紙幣は、例えば走行不良(重走、連鎖等)により鑑別不良となった紙幣、汚れや皺等が一定以上ある紙幣、繰り出されたリサイクル庫15に設定した金種とは異なる金種の紙幣(金種違いの紙幣)である。
次に、RJカウント部23は、出金リジェクト枚数が規定枚数以上であるかを判定する(ステップS207)。なお、出金リジェクト枚数が規定枚数以上になった状態を「出金リジェクト多発状態」と表現する場合がある。つまり、出金リジェクト多発状態は、ステップS207で“Yes”と判定した回数である。出金リジェクト枚数が規定枚数以上でない(規定枚数よりも少ない)場合(ステップS207で“No”)、取引処理部22は、再度足りない分の出金を行う(ステップS201)。
一方、出金リジェクト枚数が規定枚数以上(つまり、出金リジェクト多発の状態)である場合(ステップS207で“Yes”)、移し替え判定部24は、出金リジェクト多発状態の発生回数が規定回数以上であるかを判定する(ステップS208)。出金リジェクト多発状態の発生回数が規定回数以上でない(規定回数よりも少ない)場合(ステップS208で“No”)、取引処理部22は、出金不成立として装置をアイドル状態に戻す(ステップS209)。出金不成立では、例えばカードなどを顧客に返却して再度の入金処理を顧客に依頼する。
一方、出金リジェクト多発の発生回数が規定回数以上である場合(ステップS208で“Yes”)、取引処理部22は、出金リジェクト多発に起因したエラーである出金RJ多発エラーが発生したことを記憶部21に記憶させ、装置を障害状態とし(ステップS210)、出金処理を異常終了する(ステップS211)。出金異常終了では、例えばエラー画面を表示して保守員等を呼び、その後の対応を依頼する。
ステップS207以降の処理について具体例を挙げて説明する。ここでは説明のため、出金リジェクト枚数に関する規定枚数を「15枚」とし、出金リジェクト多発状態の発生回数に関する規定回数を「7回」とする。
例えば、入金庫16からリサイクル庫15に「100枚」程度の紙幣が移し替えられ、このうち、出金には適さない紙幣が「30枚」含まれていた場合を想定すると、出金リジェクト紙幣が「15枚」発生するたびにステップS207で“Yes”と判定し、出金リジェクト多発状態が2回発生するが、7回まで達しないことから(ステップS208)、出金不成立として装置をアイドル状態に戻す(ステップS209)。この場合、エラーとはせず、装置の運用を続ける。
また、例えば、紙幣の補充間違えなどにより、リサイクル庫15の全てが出金に適さない紙幣である場合を想定する。この場合、出金リジェクト紙幣が「15枚」発生するたびにステップS207で“Yes”と判定し、6回目まで(つまり、出金リジェクト枚数が「90枚」まで)は出金不成立としてエラーにせず(ステップS208、S209)、7回目の時点で初めてエラーとして(ステップS208、S210)、装置の運用を停止する(ステップS211)。
出金処理においてリサイクル庫15から繰り出される紙幣は、入金処理において紙幣認識部13によって再利用可能と鑑別された紙幣であるか、または出金用の紙幣として保守員等によって予めリサイクル庫15に装填されたものである。したがって、リサイクル庫15から繰り出される紙幣は、原則として良好な状態の紙幣であるといえる。ただし、保守員等によって間違った金種の紙幣がリサイクル庫15に装填された場合や、リサイクル庫15自体を間違ってセットしてしまった場合(つまり、リサイクル庫15内の全ての紙幣の金種が違う場合)、エラーとして装置の運用を停止する必要がある。一方、紙幣の移し替えが行われた場合では、エラーとして装置の運用を停止するまでではないことが多く、エラーとしないことが稼働率の観点からも望ましい。本実施形態では、上述した手順を用い、また出金リジェクト枚数に関する規定枚数および出金リジェクト多発の発生回数に関する規定回数を適切に設定することにより、このようなミスや運用に対応が可能である。
なお、出金リジェクト枚数に関する規定枚数および出金リジェクト多発の発生回数に関する規定回数は、例えば入金庫16の収納可能枚数、現金自動預払機1の一日の取引回数や取扱枚数などに基づいて決定することができる。例えば、取引回数が多い現金自動預払機1は規定回数を増やしてエラーになりにくくし、取引回数が少ない現金自動預払機1は規定回数を減らしてエラーになりやすくすることもできる。また、紙幣の移し替えは精査処理によって行われる場合が多く、出金リジェクト多発状態の発生回数を精査時にゼロクリアすると共に入金庫16からリサイクル庫15に移し替えた紙幣の枚数に基づいて規定回数を調整することで、より好適な制御を実現できる。
以上のように、第1実施形態に係る現金自動預払機1によれば、出金リジェクト枚数が規定枚数以上になった状態(出金リジェクト多発状態)が発生した場合でも直ちに障害(エラー)として装置を止めずに、出金リジェクト多発状態が複数回発生したときに障害(エラー)として装置を止める。そのため、紙幣の装填間違いなどのミスを発見しつつも紙幣の移し替えを障害(エラー)として検出しないので、稼働率が不必要に下がってしまうことを抑制できる。したがって、出金リジェクトが多く発生した場合において従来より安定した動作を実現できる。
[第2実施形態]
第1実施形態では、出金リジェクト多発状態の発生回数に基づいて、エラーとせずに出金不成立とするかまたはエラーとして出金異常終了にするかを判定していた。第2実施形態では、入金処理で記録した紙幣の記番号(識別情報)を用いてこの判定を行う。なお、現金自動預払機1の構成は第1実施形態と同様なので、構成の説明を省略して動作について説明する。
≪第2実施形態に係る媒体取扱装置としての現金自動預払機の動作≫
第2実施形態に係る現金自動預払機の動作を「入金処理」、「出金処理」に分けて説明する。
<入金処理における動作>
図5を参照して、第2実施形態に係る入金処理について説明する。図5は、第2実施形態に係る現金自動預払機1の入金処理を示すフローチャートの例示である。
制御部20の取引処理部22は、入金処理を開始すると(ステップS300)と、顧客により入出金口2dを通じて接客部11に紙幣が投入され(ステップS301)、1枚ずつ紙幣認識部13に搬送し、紙幣認識部13の鑑別結果に基づき入金可能と判定された入金可能紙幣を一時保留部14に搬送する(ステップS302)。なお、入金に適さないと判断された入金リジェクト紙幣については、接客部11に戻して顧客に返却する。顧客により入金金額が確定されると、取引処理部22は、一時保留部14に収納している紙幣を紙幣認識部13に搬送し、紙幣認識部13は収納可能な紙幣(リサイクル紙幣)であるかを判定し(ステップS303)、リサイクル紙幣でない場合(ステップS303で“No”)、入金庫16に搬送し(ステップS304)、紙幣の記番号を記憶部21に保存する(ステップS305)。
一方、リサイクル紙幣である場合(ステップS303で“Yes”)、取引処理部22は、対応する金種のリサイクル庫15が満杯であるかを判定し(ステップS306)、満杯でなければ(ステップS306で“No”)、対応する金種のリサイクル庫15に紙幣を搬送する(ステップS307)。一方、満杯であれば(ステップS306で“Yes”)、オーバーフロー紙幣として入金庫16に搬送し(ステップS304)、紙幣の記番号を記憶部21に保存する(ステップS305)。全ての紙幣を搬送し終われば入金処理を終了する(ステップS308)。
<出金処理における動作>
図6を参照して、第2実施形態に係る出金処理について説明する。図6は、第2実施形態に係る現金自動預払機1の出金処理を示すフローチャートの例示である。なお、図6のステップS309〜ステップS316の処理は、第1実施形態で説明した図4のステップS200〜ステップS207と同様である。そのため、これらの処理の説明は省略する。
出金リジェクト枚数が規定枚数以上(つまり、出金リジェクト多発の状態)である場合(ステップS316で“Yes”)、移し替え判定部24は、出金リジェクト紙幣の記番号が入金処理において入金庫16に収納した紙幣の記番号と一致するかを判定する(ステップS317)。この処理では、例えば出金リジェクトした全ての紙幣の一致を確認し、少なくとも何れか一枚が一致したか否かを判定する。ステップS317の処理は、出金処理を一時的に止めて行ってもよい。少なくとも一枚の記番号が一致する場合(ステップS317で“Yes”)、取引処理部22は、出金不成立として装置をアイドル状態に戻す(ステップS318)。出金不成立では、例えばカードなどを顧客に返却して再度の入金処理を顧客に依頼する。
一方、全ての紙幣の記番号が一致しない場合(ステップS317で“No”)、取引処理部22は、出金リジェクト多発に起因したエラーである出金RJ多発エラーが発生したことを記憶部21に記憶させ、装置を障害状態とし(ステップS319)、出金処理を異常終了する(ステップS320)。出金異常終了では、例えばエラー画面を表示して保守員等を呼び、その後の対応を依頼する。つまり、入金庫16に入っていた紙幣(つまり、移し替えられた紙幣)が含まれる場合にはエラーとせず、リサイクル庫15に元々収納されていた紙幣についてはエラーとする。なお、ステップS317における記番号の一致の判定において、所定枚数以上の紙幣の記番号が一致した場合や全ての紙幣の記番号が一致した場合に出金不成立とすることもできる。
なお、入金庫16に搬送した紙幣の記番号は、例えば精査時にクリア(消去)するようにする。これにより、一回分の精査期間(今回の精査から次回の精査までの期間)で、紙幣の移し替えによるエラーを適切に抑制できる。
以上のように、第2実施形態に係る現金自動預払機1によっても第1実施形態と同等の効果を奏することができる。
つまり、第2実施形態に係る現金自動預払機1によれば、入金庫16に収納された紙幣をリサイクル庫15に手で詰めることによって出金時に出金リジェクトした場合には障害で装置を止めずに、入金庫16以外の紙幣で出金リジェクト多発状態が発生したときに装置を止めるようにすることができる。したがって、出金リジェクトが多く発生した場合において従来より安定した動作を実現できる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を変えない範囲で実施することができる。実施形態の変形例は、例えば以下に示すものである。
各実施形態では、媒体取扱装置として現金自動預払機を想定して説明した。しかし、媒体取扱装置は、媒体を取り扱う装置であればよく、例えば入出金機、発券機、セルフ精算機、セミセルフ精算機などであってもよい。
また、各実施形態では、出金処理を例示して説明した。しかし、紙幣収納庫18から紙幣(媒体)を繰り出す様々な処理に本発明は適用でき、本発明は出金処理に限定されない。
1 現金自動預払機(媒体取扱装置)
2 顧客応対部
3 紙幣入出金部
11 接客部
12 搬送部
13 紙幣認識部(認識部)
14 一時保留部
15A〜15D,15 リサイクル庫
16 入金庫
17 リジェクト庫
18 紙幣収納庫
20 制御部
21 記憶部
22 取引処理部
23 RJカウント部(カウント部)
24 移し替え判定部

Claims (5)

  1. 媒体を収納する複数の収納庫と、
    前記媒体を用いた処理を制御する制御部と、
    前記媒体を認識する認識部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記認識部によってリジェクト媒体であると判定された前記媒体の枚数をカウントし、前記リジェクト媒体の枚数が規定枚数に達したリジェクト多発状態を判定するカウント部と、
    前記リジェクト多発状態となった場合に、当該リジェクト多発状態が収納庫間における前記媒体の移し替えに起因するものであるかを判定する移し替え判定部と、を有する、
    ことを特徴とする媒体取扱装置。
  2. 前記移し替え判定部は、
    前記リジェクト多発状態の発生回数をカウントし、前記リジェクト多発状態の発生回数が規定回数に達していない場合に、当該リジェクト多発状態が前記媒体の移し替えに起因するものであると判定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の媒体取扱装置。
  3. 前記媒体には識別情報が付されており、
    前記制御部は、記憶部を有し、
    前記記憶部は、一部の収納庫に収納される媒体に付された識別情報を記憶しており、
    前記移し替え判定部は、
    前記一部の収納庫に収納される媒体の前記識別情報と、前記リジェクト媒体の前記識別情報とが一致した場合に、当該リジェクト多発状態が前記媒体の移し替えに起因するものであると判定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の媒体取扱装置。
  4. 前記制御部は、
    前記移し替え判定部によって前記リジェクト多発状態が前記媒体の移し替えに起因するものであると判定された場合に、出金取引を出金不成立にし、
    前記移し替え判定部によって前記リジェクト多発状態が前記媒体の移し替えに起因するものでないと判定された場合に、当該媒体取扱装置の運用を停止する、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか一項に記載の媒体取扱装置。
  5. 前記媒体取扱装置は、入金取引で収納した媒体を出金取引において再利用する環流型のものであり、
    前記複数の収納庫には、再利用可能な媒体を収納するリサイクル庫と媒体の収納のみを行う入金庫とが含まれており、
    前記媒体の移し替えは、前記入金庫から前記リサイクル庫への前記媒体の移し替えである、
    ことを特徴とする請求項4に記載の媒体取扱装置。
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