JP6944279B2 - 貨幣処理装置 - Google Patents

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ここに開示する技術は、金融機関の店舗等において貨幣を処理する貨幣処理装置に関する。
従来、銀行等の金融機関の店舗では、店舗内の貨幣等を管理するための貨幣処理システムが利用されている。この貨幣処理システムでは、各貨幣処理装置に紙幣や硬貨が入出金されると、その金種、正損、真偽等の識別結果に基づいて、貨幣の金額や枚数等のデータが管理される。また、この貨幣処理システムでは、係員が手持ちとして保管している貨幣や、店舗内の金庫で保管している貨幣についても、そのデータを入力して管理することができる。
特許文献1には、バラ紙幣を処理するバラ紙幣処理装置と、束紙幣を処理する束紙幣処理装置とを備えた貨幣処理装置が開示されている。この貨幣処理装置は、予め収納された束紙幣を払い出したり、バラ紙幣を機内で結束して払い出したりする。
特開2015−232797号公報
特許文献1に開示されたような貨幣処理装置では、束紙幣の出金動作中に詰まり等のエラーが発生した場合、エラー解除操作を行って搬送路等に残存する束紙幣を装置外へ回収する。そして回収された束紙幣を装置内へ戻す際には、束紙幣内の紙幣枚数を確認するため、バラして貨幣処理装置に投入される(エラー現金戻し処理)。このとき、機内の在高を正しく保つために、1束当たりの枚数単位(例えば100枚)の入金処理しかできないように制御されている。もし、端数分の入金が行われると、エラー扱いになる。
ここで、例えば一時保留部を備えた貨幣処理装置では、エラー現金戻し処理において、一時保留部がフル(満杯)になると、処理が停止する。ここで、一時保留部のフル枚数が束紙幣1束当たりの枚数の整数倍でない場合、端数分の入金が行われるため、エラー扱いになってしまい、以降の入金処理を行うことができない。このため、従来は、エラー現金戻し処理で戻す紙幣が多い場合には、紙幣を戻す処理を数回に分けて行う必要があり、作業性が悪いという問題があった。
ここに開示する技術は、かかる点に鑑みてなされたものであり、エラー現金戻し処理を効率良く実行可能な貨幣処理装置を提供することを目的とする。
ここに開示する技術は、貨幣処理装置であって、包装貨幣の収納および払い出しを行う包装貨幣処理部と、バラ貨幣の収納および払い出しを行うバラ貨幣処理部と、前記包装貨幣処理部および前記バラ貨幣処理部の動作を制御する制御部と、操作者の操作を受ける操作部とを備え、前記制御部は、前記包装貨幣処理部から包装貨幣を払い出す際にエラーが発生したときにエラー解除操作によって回収された包装貨幣を、前記バラ貨幣処理部にバラした状態で戻し入れする、エラー現金戻し処理を行う。そして、前記制御部は、エラー現金戻し処理において、前記操作部を介して、戻し入れする包装貨幣の数量である戻し予定数量の入力を受け、前記バラ貨幣処理部に、投入されたバラ貨幣の繰り入れを開始させ、繰り入れたバラ貨幣の数量が前記戻し予定数量に達しない間、前記バラ貨幣処理部に、投入されたバラ貨幣の繰り入れを継続させる。また、前記バラ貨幣処理部は、一時保留部と、収納部とを備え、前記制御部は、エラー現金戻し処理において、前記一時保留部が満杯状態になった場合において、前記一時保留部に保留されたバラ貨幣、および前記収納部にすでに収納されたバラ貨幣の合計数量が、前記戻し予定数量に達していないとき、前記バラ貨幣処理部に、前記一時保留部に保留されたバラ貨幣を前記収納部に収納させ、前記バラ貨幣処理部に、投入されたバラ貨幣の繰り入れを継続させる。
この構成によると、エラー現金戻し処理において、制御部は、操作部を介して、戻し入れる包装貨幣の数量である戻し予定数量の入力を受ける。そして、バラ貨幣処理部は、投入されたバラ貨幣の繰り入れを、繰り入れたバラ貨幣の数量が戻し予定数量に達しない間、継続して行う。これにより、エラー現金戻し処理で戻す貨幣の量が多い場合であっても、貨幣を戻す処理は1回で済むことになり、作業性が向上する。また、バラ貨幣処理部は、エラー現金戻し処理において、一時保留部が満杯状態になった場合でも、繰り入れたバラ貨幣の数量が戻し予定数量に達していないときは、一時保留部に保留されたバラ貨幣を収納部に収納し、投入されたバラ貨幣の繰り入れを継続させる。これにより、エラー現金戻し処理で一時保留部が満杯状態になっても、処理は停止することなく続行されるので、作業性が向上する。
また、前記制御部は、エラー現金戻し処理において、前記バラ貨幣処理部が、投入されたバラ貨幣の繰り入れを完了した場合において、繰り入れたバラ貨幣の数量が前記戻し予定数量に達していないとき、前記貨幣処理装置の外部に警告を発する、としてもよい。
これにより、操作者は、エラー解除操作によって回収した現金を全て戻していないとき、警告が発せられるので、操作者の不正を防止することができる。
また、前記制御部は、エラー現金戻し処理において、前記バラ貨幣処理部が繰り入れたバラ貨幣の数量が、前記戻し予定数量を超えたとき、前記貨幣処理装置の外部に警告を発する、としてもよい。
これにより、操作者が、エラー解除操作によって回収した現金以外の現金を戻している場合に、容易に気づくことができる。
また、前記制御部は、エラー現金戻し処理において、前記バラ貨幣処理部が繰り入れたバラ貨幣の数量が、前記戻し予定数量を超えたとき、前記バラ貨幣処理部に、超えた分に相当するバラ貨幣を排出させる、としてもよい。
これにより、操作者が、エラー解除操作によって回収した現金以外の現金を戻している場合に、容易に気づくことができる。
また、前記貨幣処理装置において、前記バラ貨幣処理部は、前記一時保留部および前記収納部を、金種毎に備えており、前記制御部は、エラー現金戻し処理において、前記戻し予定数量の入力を、金種毎に、受け、前記一時保留部に保留されたバラ貨幣、および前記収納部にすでに収納されたバラ貨幣の合計数量と、前記戻し予定数量との比較を、金種毎に、行う、としてもよい。
これにより、複数金種の包装貨幣について、エラー現金戻し処理を行うことができる。
また、前記貨幣処理装置において、前記制御部は、エラー現金戻し処理において、前記一時保留部の収容上限枚数を、包装貨幣一包装当たりの枚数の整数倍に設定する、としてもよい。
これにより、バラ貨幣処理部において、一時保留部が満杯状態になったとき、一時保留部から収納部に収納される貨幣の枚数は、常に、包装貨幣一包装当たりの枚数単位に保たれる。
また、前記貨幣処理装置において、前記制御部は、エラー現金戻し処理において、前記バラ貨幣処理部に、前記一時保留部に保留されたバラ貨幣を前記収納部に収納させる場合において、収納されたバラ貨幣のうち、一包装当たりの貨幣数に達しない端数分を排出させる、としてもよい。
これにより、バラ貨幣処理部において、一時保留部から収納部に収納される貨幣の枚数は、常に、包装貨幣一包装当たりの枚数単位に保たれる。
本開示における貨幣処理装置によると、エラー現金戻し処理で装置内へ戻す貨幣の量が多い場合であっても、貨幣を戻す処理は少ない回数で済むことになり、作業性が向上する。したがって、エラー現金戻し処理を効率良く実行可能になる。
貨幣処理システムの一例の外観図 貨幣処理システムの機能概要を示す模式図 バラ紙幣処理部の構成例 束紙幣処理部の構成例 (a)はエラー現金戻し処理の基本的な流れを示す図、(b)はエラー現金戻し処理において一時保留部フルが発生した場合を示す図、(c)は実施形態における在高データの遷移を示す図 実施形態における束紙幣のエラー現金戻し処理の例を示すフローチャート 操作画面の例 操作画面の例 (a)〜(c)は他の構成における画面遷移の例
以下、実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。以下の説明では、貨幣処理システムの一例として、オープン出納システムを例にとって説明を行う。ただし、以下の説明は、例示である。このオープン出納システムは、例えば銀行等の金融機関に設置され、入金処理及び出金処理を含む各種の処理を実行する装置である。なお、ここに開示する貨幣処理システムは、金融機関に設置する以外の用途にも用いることが可能である。
(貨幣処理システムの全体構成)
図1は貨幣処理システムの一例としてのオープン出納システムの外観図である。図1に示す貨幣処理システム1は、貨幣処理装置として、バラ紙幣処理部100及び束紙幣処理部200を備えた紙幣処理装置10と、バラ硬貨処理部300及び包装硬貨処理部400を備えた硬貨処理装置20と、硬貨処理装置20等による機械受付ができない損貨および記念硬貨を処理する損貨処理装置500と、紙幣処理装置10等による機械受付ができない損券や旧券を処理する損券処理装置600と、現金保管装置700とを備えている。紙幣処理装置10及び硬貨処理装置20の上面には、それぞれ、タッチパネルである操作表示部40と、プリンター50とが配置されている。ユーザは、操作表示部40を介して各装置の操作を行い、操作表示部40の画面において各種の情報の確認を行い、必要な情報をプリンター50から出力させる。また、貨幣処理システム1は、例えば銀行にある管理コンピュータと通信可能に構成されていてもよい。この管理コンピュータは、銀行窓口にある窓口端末等の他の装置と接続されている。
バラ紙幣処理部100は、筐体前面に、入金されるバラ紙幣を受け入れるための入金口110と、リジェクトされたバラ紙幣を投出するための入金リジェクト部120とを有し、筐体上面に、出金されるバラ紙幣を排出するための出金口152を有している。束紙幣処理部200は、筐体前面上部に、束紙幣を排出するための出金口218を有し、筐体前面下部に、束紙幣を機外へ投出するための投出口221を有している。
バラ硬貨処理部300は、筐体上面に、入金されるバラ硬貨を受け入れるための入金口310を有し、筐体前面に、出金されるバラ硬貨を排出するための出金口370と、リジェクトされたバラ硬貨を投出するための入金リジェクト口322と、硬貨袋を取り付けて該硬貨袋内にバラ硬貨を回収できるように形成された袋取シュート部324と、入金処理途中に処理がキャンセルされたバラ硬貨を排出するための返却回収箱326とを有している。包装硬貨処理部400は、筐体前面上部に、包装硬貨を排出するための出金口480を有し、その下に、大量の包装硬貨を一括回収するための包装硬貨一括箱460と包装硬貨を機外へ投出するための投出口470とを有している。
損貨処理装置500は、硬貨を受け入れるための入金口510と、受け付けた硬貨を分類して収納するための収納部540,544と、返却する硬貨を収納するための収納部542とを有している。受け付けた硬貨のうち、例えば損貨が収納部540(損貨収納部)に収納され、記念貨が収納部544(記念貨収納部)に収納される。
損券処理装置600は、筐体上面前部に、損券や、小切手、手形等の紙葉類を受け入れるための入金口610を有し、筐体前面に、損券等の紙葉類を排出するための出金口680と、損券等を投入して保管するポスト670とを有している。
現金保管装置700は、装置前面側に引き出し可能な複数のドロア711〜715を有し、大量の包装硬貨や束紙幣を各ドロア711〜715に金種別に分類収納して管理する貨幣処理装置である。現金保管装置700は、各ドロア711〜715内に収納された貨幣の金種や数量を自動計数して管理する機能を有する。現金保管装置700は筐体上部に、操作部716および表示部717を有している。各ドロア711〜715は通常はロックされており、操作部716及び表示部717により行う認証処理を経て出金処理内容あるいは入金処理内容を入力した場合に、対応するドロア711〜715のロックが解除される。
図2は図1の貨幣処理システム1の機能概要を説明するための模式図である。図2では、貨幣処理装置以外で貨幣を管理する管理単位(保管場所)を破線矩形で示している。手持ち800は貨幣処理システム1のユーザ例えば銀行の窓口係等が手許で保管している貨幣であり、在庫900は例えば銀行内にある金庫で保管されている貨幣である。貨幣処理システム1は、当該システムを構成する各貨幣処理装置に収納される貨幣に加えて、手持ち800や在庫900についても、関連するデータを入力して管理できるようになっている。
図2では、各貨幣処理装置毎に、取り扱う貨幣の種類および形態を角丸矩形で示している。例えば、紙幣処理装置10は、バラ紙幣の正券と、束紙幣の正券とを取り扱う。また、手持ち800および在庫900についても、取り扱う貨幣の種類および形態を角丸矩形で示している。なお、図2に示した貨幣の種類および形態は一例であり、例えば貨幣処理システム1が設置される金融機関の運用に従って、適宜定めればよい。
貨幣処理システム1は、さらに、管理制御部30と、記憶部35とを備えている。管理制御部30は各貨幣処理装置に接続されており、各貨幣処理装置の機能および動作を制御する。管理制御部30は操作表示部40によって操作され、処理の結果得られた情報等を操作表示部40およびプリンター50に出力する。記憶部35には、管理制御部30の処理に必要となる設定値等が保存される。
管理制御部30は、各貨幣処理装置で機械管理されている貨幣に関する情報を管理している。例えば、貨幣処理装置が有している、貨幣を収納する収納部について、収納されている貨幣の種類及び数量に関する情報を管理している。また、管理制御部30は、手持ち800における貨幣の種類および数量に関する情報、在庫900における貨幣の種類および数量に関する情報についても管理している。
手持ち800及び在庫900については、操作表示部40を操作して、入出金する貨幣の種類及び数量を貨幣処理システム1に手入力することによって、管理制御部30による管理が開始される。またこの他、例えば、窓口係が操作表示部40を操作して、窓口での業務に必要な手持ち貨幣を貨幣処理システム1から出金する処理を行うと、管理制御部30は出金貨幣を手持ち800への入金(増額分)として管理する。同様に、例えば、操作表示部40を操作して、金庫に保管する貨幣を貨幣処理システム1から出金する処理が行われると、管理制御部30は出金貨幣を在庫900への入金(増額分)として管理する。手持ち800の貨幣の一部が銀行の顧客への出金等に利用された場合には、出金貨幣に関する情報が操作表示部40または貨幣処理システム1と通信可能に接続された図示しない窓口端末から入力されて、この入力情報を受けた管理制御部30が管理情報を更新して、出金貨幣を手持ち800からの出金(減額分)として管理する。金庫から出金される場合も同様に、操作表示部40や他の操作端末から出金貨幣に関する情報が入力されると、これを在庫900からの出金(減額分)として管理する。
貨幣処理システム1では、輸送する現金を様々な形態で準備することができる(図の白抜き矢印)。例えば、紙幣処理装置10から、正券をバラ紙幣912または束紙幣915の形態で準備することができる。また、硬貨処理装置20から、正貨を包装硬貨914または麻袋等の硬貨袋内に硬貨を収納した袋取硬貨913の形態で準備することができる。損貨処理装置500からは、損貨または記念貨をバラ硬貨911の形態で準備することができる。損券処理装置600からは、損券をバラ紙幣912の形態で準備することができる。さらに、現金保管装置700、手持ち800および在庫900から、貨幣を準備することも可能である。
このように、貨幣処理システム1では、各貨幣処理装置内に収納されている貨幣に関する情報を取得すると共に、手持ちの貨幣や金庫にある貨幣等、貨幣処理装置以外で管理されている貨幣に関する情報を取得して、これらの情報を操作表示部40に表示したり、プリンター50から出力したりすることができる。
(バラ紙幣処理部および束紙幣処理部の構成)
ここでは、紙幣処理機10が備えるバラ紙幣処理部100および束紙幣処理部200について、説明する。バラ紙幣処理部100はバラ貨幣処理部の一例であり、束紙幣処理部200は包装貨幣処理部の一例である。バラ紙幣処理部100、束紙幣処理部200、制御部の一例である管理制御部30、記憶部35,および、操作部の一例である操作表示部40を備えた構成が、本開示における貨幣処理装置の一例に相当する。
図3はバラ紙幣処理部100の構成例を示すブロック図である。図3に示すように、入金口110の紙幣は繰出部112により1枚ずつ筐体内に繰り出され、入金搬送部114により搬送される。入金識別部116は搬送される紙幣の金種、真偽、正損、新旧、表裏等を識別する。表裏反転部118は入金識別部116により識別された紙幣の表裏を揃える。入金識別部116により正常な紙幣ではないと識別された紙幣、すなわちリジェクト紙幣は入金リジェクト部120からリジェクトされる。
一括一時保留部130には複数金種の紙幣が混合状態で一時的に保留され、複数の金種別一時保留部132にはそれぞれ特定の金種の紙幣が一時的に保留される。一括紙幣収納庫140には一括一時保留部130から送られた紙幣が積層状態で収納され、金種別紙幣収納庫142には対応する金種別一時保留部132から送られた紙幣が積層状態で収納される。繰出部144は、一括紙幣収納庫140及び各金種別紙幣収納庫142の紙幣を1枚ずつ繰り出す。なお、一括一時保留部130および複数の金種別一時保留部132はそれぞれ、400枚あまり(例えば410枚)の紙幣を保留可能となっている。
下部搬送部146は操出部144によって繰り出された紙幣を1枚ずつ搬送する。出金識別部148は、搬送される紙幣の金種、真偽、正損、新旧等を識別する。出金搬送部150は、出金識別部148により識別された紙幣のうち、筐体の外部に投出される紙幣を出金口152に搬送し、束紙幣処理部200により結束される紙幣は、整理一時保留部160に搬送する。また、出金搬送部150は、出金識別部148により正常な紙幣ではないと識別された紙幣、すなわちリジェクト紙幣を出金リジェクト部154に搬送する。
入金搬送部114や出金搬送部150における分岐箇所にはそれぞれ分岐部材170が設けられており、これらの分岐部材170により、分岐箇所における紙幣の搬送先が制御される。また、入金搬送部114、下部搬送部146、出金搬送部150には紙幣を検出する紙幣検出センサ180が設けられており、分岐部材170による紙幣の搬送先制御のタイミングを決定するために利用されている。
図4は束紙幣処理部200の構成例を示すブロック図である。図4に示すように、束紙幣処理部200には、バラ紙幣処理部100内の整理一時保留部160に集積された紙幣の束を取り出すためのアーム部210と、アーム部210によって取り出された紙幣の束を帯封(結束)するための帯封部212とが設けられている。テープセット部214から帯封部212に送られた帯封紙によって、例えば100枚の紙幣の束が帯封される。帯封部212により帯封された束紙幣は帯封紙幣搬送部216により出金口218に搬送される。
また、出金口218には帯封紙幣搬送部220やリフト部224が接続されている。帯封紙幣判別部222は、出金口218から帯封紙幣搬送部220に送られた束紙幣の金種等の判別を行う。出金口218により筐体の外部に投出されない束紙幣は、各収納カセット230に金種別に収納される。駆動部232は、各収納カセット230に収納された束紙幣を帯封紙幣搬送部220に戻す。各収納カセット230から帯封紙幣搬送部220に戻された束紙幣は出金口218に送られて、筐体の外部に投出される。また、出金口218に送られた束紙幣はリフト部224により上下方向に搬送可能となっている。リフト部224の下部には束紙幣回収用の投出口221が設けられており、ここから束紙幣を筐体の外部に投出することも可能である。
(エラー現金戻し処理)
本実施形態におけるエラー現金戻し処理では、束紙幣処理部200から束紙幣を払い出す際にエラーが発生したときにエラー解除操作によって装置外へ回収された束紙幣を、バラした状態でバラ紙幣処理部100に戻し入れする、という処理を行う。エラー現金戻し処理では、エラー解除で抜き取った現物をそのまま計数して確定させる、というのが基本的な考え方である。
図5(a)は束紙幣のエラー現金戻し処理の基本的な流れを示す図である。出金前において、束紙幣部(本実施形態では束紙幣処理部200)に束紙幣が10束(1束100枚とする)あったとする。このとき、束紙幣部の在高データは「1000(枚)」である。束出金処理中にエラーが発生し、エラー解除により束紙幣部から2束抜き取った場合、束紙幣部の在高データはまだ「1000(枚)」であり、束紙幣部内の現物紙幣枚数は「800(枚)」となる。その後、エラー現金戻し処理によって、抜き取った2束の紙幣をバラ紙幣部(本実施形態ではバラ紙幣処理部100)に戻すと、束紙幣部の在高データは「800(枚)」に減算され、バラ紙幣部の在高データは「200(枚)」に加算される。
ところが、エラー解除で抜き取った束紙幣をバラ紙幣部に戻す過程において、一時保留部フルすなわち一時保留部(本実施形態では一括一時保留部130または金種別一時保留部132)が満杯になる場合がある。図5(b)は束紙幣のエラー現金戻し処理において一時保留部フルが発生した場合を示す図である。束出金処理中にエラーが発生し、エラー解除により束紙幣部から8束抜き取った場合、束紙幣部の在高データはまだ「1000(枚)」であり、束紙幣部内の現物紙幣枚数は「200(枚)」(=2束)となる。その後、エラー現金戻し処理によって、抜き取った8束の紙幣をバラ紙幣部に戻す過程において、バラ紙幣部が「410(枚)」を計数したところで、一時保留部(図では「一保」と略記、以降の図でも同様)フルが発生したとする。もし、このまま一時保留部の紙幣を収納して在高データを更新すると、束紙幣部の在高データは「590(枚)」になり、バラ紙幣部の在高データは「410(枚)」となる。ところが、束紙幣部の在高データは端数(100枚未満)を含む枚数では更新できないよう制御されている。このため従来は、一時保留部の紙幣を収納しないように、エラー扱いとしていた。
このため、従来の貨幣処理装置では、操作者は、エラー現金戻し処理において戻し入れる紙幣の束数が一時保留部の容量より多い場合には、エラー発生を避けるために、一時保留部フルが発生しない範囲で、束単位(例えば400枚)で、紙幣を戻し入れる必要があり、残りの紙幣(例えば400枚)を改めて戻し入れる必要があった。このため、エラー現金戻し処理において、紙幣の戻し入れ処理を複数回に分けて行う必要があった。本開示はこの問題を解決するものであり、エラー現金戻し処理において戻し入れる紙幣の束数が一時保留部の容量相当より多い場合であっても、1回の戻し入れ処理によって、紙幣の戻し入れを可能にするものである。
図6は本実施形態における束紙幣のエラー現金戻し処理の例を示すフローチャートである。また、図7および図8は操作表示部40に表示される操作画面の例である。なお、束紙幣は1万円札100枚の束であり、ここでのエラー現金戻し処理は、バラ紙幣処理部100において、一時保留部として一括一時保留部130が用いられ、収納部として一括紙幣収納庫140が用いられるものとする。ただし、戻される紙幣の金種に対応する金種別一時保留部132および金種別紙幣収納庫142を用いて実行するようにしてもよい。
束出金処理中にエラーが発生し、エラー解除により束紙幣処理部200から束紙幣を抜き取られたとする(S10)。このとき、操作表示部40には、図7のエラー解除画面D1が表示される。エラー解除を終了すると、エラー現金戻し処理を行うか否か確認する画面D2が表示される。ここでは、「はい」を選択する(S11)。
次に、操作表示部40に、戻し入れを行う束紙幣の金種と数量(戻し予定数量)の入力を促す画面D3が表示される。「確認」ボタンを押下すると、図8の画面D4が表示される。操作者は、画面D4から、戻し入れを行う束紙幣の金種と数量、たとえば「1万円札7束」と入力する(S12)。ここで、複数の金種を入力することも可能である(例えば、「千円札3束と1万円札5束」等)。
操作者は、戻し入れを行う束紙幣の数量を入力した後、画面D4で「完了」ボタンを押下する。そして、画面D5が表示されると、その束紙幣をバラしてバラ紙幣処理部100の入金口110に投入し、「完了」ボタンを押下する。すると、バラ紙幣処理部100は、入金口110に投入されたバラ紙幣を繰り入れ、計数を開始する(S13)。操作表示部40に、画面D6が表示される。
ここで、一時保留部フルが発生して、計数が停止したとする(S14,S15でYES)。管理制御部30は、一括一時保留部130に保留されたバラ紙幣と、一括紙幣収納庫140にすでに収納されたバラ紙幣との合計枚数(すなわちバラ紙幣処理部100に繰り入れた紙幣枚数)と、束紙幣処理部200の在高データとを金種毎に比較する(S16)。そして、いずれの金種についても、バラ紙幣処理部100に繰り入れた紙幣枚数が、束紙幣処理部200の在高データを超えていない場合は(S16でYES)、バラ紙幣処理部100に繰り入れた紙幣枚数と、S12で入力された戻し予定数量とを比較する(S17)。ここで、バラ紙幣処理部100に繰り入れた紙幣枚数が戻し予定数量を超えていないときは(S17でYES)、一括一時保留部130に保留されたバラ紙幣を、一括紙幣収納庫140に収納する(S20)。そして、バラ紙幣処理部100は、入金口110に投入されたバラ紙幣を繰り入れ、計数を継続する(S13)。一方、バラ紙幣処理部100に繰り入れた紙幣枚数が戻し予定数量を超えているときは(S17でNO)、収納不可画面D7を表示する(S18)。ここでは、収納不可画面D7に「戻し予定数量を超えているため返却します」とのメッセージが表示されている。そして、バラ紙幣処理部100は、一括一時保留部130に保留されたバラ紙幣を、入金リジェクト部120に排出する(S19)。
また、バラ紙幣処理部100に繰り入れた紙幣枚数が、束紙幣処理部200の在高データを超えているときは(S16でNO)、収納不可画面を表示し(S18)、一括一時保留部130に保留されたバラ紙幣を、入金リジェクト部120に排出する(S19)。
また、バラ紙幣処理部100は、入金口110に投入されたバラ紙幣を全て繰り出すと、計数を停止する(S14)。ここで、操作者が画面D6で「完了」ボタンを押下すると、管理制御部30は、一括一時保留部130に保留されたバラ紙幣と、一括紙幣収納庫140にすでに収納されたバラ紙幣との合計枚数(すなわちバラ紙幣処理部100に繰り入れた紙幣枚数)と、束紙幣処理部200の在高データとを金種毎に比較する(S21)。そして、いずれの金種についても、バラ紙幣処理部100に繰り入れた紙幣枚数が、束紙幣処理部200の在高データを超えていない場合は(S21でYES)、バラ紙幣処理部100に繰り入れた紙幣枚数が束単位(ここでは100枚)であるか否かを判定する(S22)。バラ紙幣処理部100に繰り入れた紙幣枚数が束単位であるとき(S22でYES)、バラ紙幣処理部100に繰り入れた紙幣枚数と、S12で入力された戻し予定数量とを比較する(S23)。ここで、バラ紙幣処理部100に繰り入れた紙幣枚数が戻し予定数量を超えているときは(S23でNO)、収納不可画面を表示し(S24)、一括一時保留部130に保留されたバラ紙幣を、入金リジェクト部120に排出する(S25)。一方、バラ紙幣処理部100に繰り入れた紙幣枚数が戻し予定数量を超えていないときは(S25でYES)、一括一時保留部130に保留されたバラ紙幣を、一括紙幣収納庫140に収納し(S26)、処理を終了する。
また、バラ紙幣処理部100に繰り入れた紙幣枚数が、束紙幣処理部200の在高データを超えているとき(S21でNO)、または、バラ紙幣処理部100に繰り入れた紙幣枚数が束単位でないとき(S22でNO)、収納不可画面を表示し(S24)、一括一時保留部130に保留されたバラ紙幣を、入金リジェクト部120に排出する(S25)。
図5(c)は本実施形態における在高データの遷移の例である。一括一時保留部132がフルになり、一括一時保留部132に保留されたバラ紙幣を一括紙幣収納庫140に収納する。このとき、端数を一旦繰り上げて、一束当たりの枚数単位で在高データを更新する(a1)。例えば、一括一時保留部132に保留されたバラ紙幣が410枚であるとき、バラ紙幣処理部100の在高データを「500(枚)」とし、束紙幣処理部200の在高データを「500(枚)」とする。一括一時保留部132に保留されたバラ紙幣を収納した後、継続して残りの紙幣(390枚)の処理を行い、処理が完了したとする(a2)。すると、最終的に、バラ紙幣処理部100の在高データが「800(枚)」に更新され、束紙幣処理部200の在高データが「200(枚)」に更新される(a3)。
このように上述した処理では、エラー現金戻し処理において、管理制御部30は、操作表示部40を介して、戻し入れを行う束紙幣の数量である戻し予定数量の入力を受ける。そして、バラ紙幣処理部100は、投入されたバラ紙幣の繰り入れを、繰り入れたバラ紙幣の数量が戻し予定数量に達しない間、継続して行う。これにより、エラー現金戻し処理で戻す紙幣の量が多い場合であっても、紙幣を戻す処理は1回で済むことになり、作業性が向上する。
また、バラ紙幣処理部100は、エラー現金戻し処理において、一括一時保留部130がフル状態になった場合でも、繰り入れたバラ紙幣の数量が戻し予定数量に達していないときは、一括一時保留部130に保留されたバラ紙幣を一括紙幣収納庫140に収納し、投入されたバラ紙幣の繰り入れを継続させる。これにより、エラー現金戻し処理で一括一時保留部130がフル状態になっても、処理は停止することなく続行されるので、作業性が向上する。
(他の動作例)
なお、上述した処理において、バラ紙幣処理部100が、投入されたバラ紙幣の繰り入れを完了した場合において、繰り入れた紙幣枚数が戻し予定数量に達していないとき、管理制御部30は、貨幣処理装置1の外部に警告を発するようにしてもよい。警告の報知方法としては、例えば、操作表示部40の画面に警告を表示する、音で報知する、等の方法がある。これにより、操作者は、エラー解除操作によって回収した現金を全て戻していないとき、警告が発せられるので、操作者の不正を防止することができる。
また、上述した処理において、管理制御部30は、バラ紙幣処理部100に繰り入れた紙幣枚数が戻し予定数量を超えたとき、そのタイミングで、貨幣処理装置1の外部に警告を発するようにしてもよい。これにより、操作者は、エラー解除操作によって回収した現金以外の現金を戻している場合に、容易に気づくことができる。
また、上述した処理において、管理制御部30は、バラ紙幣処理部100に繰り入れた紙幣枚数が戻し予定数量を超えたとき、バラ紙幣処理部100に、超えた分に相当するバラ紙幣を入金リジェクト部120に排出させてもよい。これにより、操作者は、エラー解除操作によって回収した現金以外の現金を戻している場合に、容易に気づくことができる。また、上述した処理において、戻し予定数量として入力された金種以外の紙幣は、入金リジェクト部120に排出するようにすればよい。
また、管理制御部30は、束紙幣の戻し予定数量の入力を、金種毎に、受けるようにしてもよい。また、エラー現金戻し処理において、バラ紙幣処理部100では、一時保留部として金種別一時保留部132が用いられ、収納部として金種別収納庫142が用いられてもよい。この場合、金種別一時保留部132に保留されたバラ紙幣、および金種別収納庫142にすでに収納されたバラ紙幣の合計数量と、戻し予定数量との比較を、金種毎に、行えばよい。これにより、複数金種の束紙幣について、エラー現金戻し処理を行うことができる。
(他の制御例)
エラー現金戻し処理において、次のような制御を行ってもよい。
(その1)
紙幣束のエラー現金戻し処理を行う際に、制御部は、一時保留部の収容上限枚数(フル枚数)を、束紙幣一束当たりの枚数の整数倍に設定する。これにより、一時保留部には、端数の紙幣が蓄積されることがなくなり、エラーが発生しない。例えば、管理制御部30は、一括一時保留部130のフル枚数を「400(枚)」に設定し、エラー現金戻し処理において、一括一時保留部130の紙幣枚数が400に達すると、すぐに繰り出しを停止する。取り込んだ401枚目以降の紙幣はリジェクトする。そしてその状態で、一括一時保留部130に保留された紙幣を、一括紙幣収納庫140に収納する。そして、引き続き、エラー現金戻し処理を継続(再開)する。保留枚数が端数の状態で、入金部の紙幣がなくなると、紙幣が追加投入された端数の状態が解消されない限りは、収納動作は行われず、保留紙幣は入金リジェクト部へ排出される。
(その2)
紙幣束のエラー現金戻し処理を行う際に、制御部は、一時保留部から収納部に紙幣を一旦収納した後、端数の紙幣を収納部から出金させる。例えば、一括一時保留部130が紙幣を410枚保留してフル状態になったとする。管理制御部30は、一括一時保留部130に保留された410枚の紙幣を一旦、一括紙幣収納庫140に収納させた後、10枚の紙幣を一括紙幣収納庫140から出金させる。そして、引き続き、エラー現金戻し処理を継続(再開)する。
(その3)
一時保留部から、金種別に振り分けて収納部に収納するものとする。紙幣束のエラー現金戻し処理を行う際に、制御部は、一時保留部から収納部に紙幣を振り分ける際に、各金種毎に、端数の紙幣を排出させる。
なお、これらの制御を、上述した処理と組み合わせて実施してもよい。例えば、図6のフローにおいて、管理制御部30は、一括一時保留部130のフル値を100の整数倍に設定してもよい。これにより、バラ紙幣処理部100において、一括一時保留部130がフル状態になったとき、一括一時保留部130から一括紙幣収納庫140に収納される紙幣の枚数は、常に100枚単位に保たれる。あるいは、図6のフローにおいて、管理制御部30は、バラ紙幣処理部100に、一括一時保留部130から一括紙幣収納庫140に紙幣を収納させる場合に、収納されたバラ紙幣のうち100枚の端数分を排出させる。これにより、一括紙幣収納庫140に収納される紙幣の枚数は、常に100枚単位に保たれる。
(他の構成)
本構成では、貨幣処理システム1の操作履歴を簡単な操作でたどれるようにした、画面表示方法について説明する。
図9は本構成における画面遷移の例である。図9(a)の画面例では、貨幣処理システム1の操作履歴を示す電子ジャーナルEJが表示されている。そして、電子ジャーナルEJの右側に、電子ジャーナルEJの全長を表す帯BDが表示されている。操作者は、電子ジャーナルEJにタッチすることによって、マークA1(番号2)を貼り付けることができる。このとき、帯BDにも、貼り付けたマークA1に対応するマークA2が付される。このマークA2では、電子ジャーナルEJが取得した情報、例えば、操作日時や処理の種別などを付加することができる。図9(a)の画面例では、操作日時がマークA2に付されている。ここでは、画面をスクロールしながら、複数の位置にマークA1(番号1,2,3…)を貼り付けることができ、対応する帯BDにはマークA2(番号1,2,3…)や付加情報を付することが可能である。
図9(b)の画面例では、帯BDに番号1−5のマークが付されている。操作者が、帯BDにおける番号1のマークにタッチすると、図9(c)の画面例に遷移し、電子ジャーナルEJの表示位置は番号1のマークが付された箇所に移動する。このような画面表示によって、操作履歴の時系列順の相対位置が視覚的に分かるようになり、操作者は、簡単な操作でマーク箇所をたどることができる。また、マーク保存ボタンA3を押下することによって、貼り付けたマークを貨幣処理システム1内に保存することができる。また、前候補/次候補ボタンA4によって、電子ジャーナルEJの表示位置を移動させることができる。さらに、帯BDに付されたマークを、例えば長押しすることによって、アイコンA5を追加できるようにしてもよい。
(他の実施形態)
上述の実施形態では、バラ紙幣処理部100、束紙幣処理部200、管理制御部30、記憶部35および操作表示部40を備えた構成を、本開示の貨幣処理装置の一例とし、束紙幣の出金動作中にエラーが発生し、エラー現金戻し処理において、回収した束紙幣をバラして投入する場合を例にとって説明を行った。ただし、本開示はこれに限られるものではない。例えば、バラ硬貨処理部300、包装硬貨処理部400、管理制御部30、記憶部35および操作表示部40を備えた構成を、本開示の貨幣処理装置の一例とし、包装硬貨の出金動作中にエラーが発生し、エラー現金戻し処理において、回収した包装硬貨をバラして投入する場合に、上述の実施形態と同様の動作を行うものとしてもよい。
1 貨幣処理システム
10 紙幣処理機
30 管理制御部(制御部)
35 記憶部
40 操作表示部(操作部)
100 バラ紙幣処理部(バラ貨幣処理部)
130 一括一時保留部(一時保留部)
132 金種別一時保留部(一時保留部)
140 一括紙幣収納庫(収納部)
142 金種別紙幣収納庫(収納部)
200 束紙幣処理部(包装貨幣処理部)

Claims (7)

  1. 貨幣処理装置であって、
    包装貨幣の収納および払い出しを行う包装貨幣処理部と、
    バラ貨幣の収納および払い出しを行うバラ貨幣処理部と、
    前記包装貨幣処理部および前記バラ貨幣処理部の動作を制御する制御部と、
    操作者の操作を受ける操作部とを備え、
    前記制御部は、前記包装貨幣処理部から包装貨幣を払い出す際にエラーが発生したときにエラー解除操作によって回収された包装貨幣を、前記バラ貨幣処理部にバラした状態で戻し入れする、エラー現金戻し処理を行うものであり、
    前記制御部は、エラー現金戻し処理において、
    前記操作部を介して、戻し入れする包装貨幣の数量である戻し予定数量の入力を受け、
    前記バラ貨幣処理部に、投入されたバラ貨幣の繰り入れを開始させ、
    繰り入れたバラ貨幣の数量が前記戻し予定数量に達しない間、前記バラ貨幣処理部に、投入されたバラ貨幣の繰り入れを継続させるものであり、
    前記バラ貨幣処理部は、一時保留部と、収納部とを備え、
    前記制御部は、エラー現金戻し処理において、
    前記一時保留部が満杯状態になった場合において、前記一時保留部に保留されたバラ貨幣、および前記収納部にすでに収納されたバラ貨幣の合計数量が、前記戻し予定数量に達していないとき、前記バラ貨幣処理部に、前記一時保留部に保留されたバラ貨幣を前記収納部に収納させ、
    前記バラ貨幣処理部に、投入されたバラ貨幣の繰り入れを継続させる
    ことを特徴とする貨幣処理装置。
  2. 請求項1記載の貨幣処理装置において、
    前記制御部は、エラー現金戻し処理において、
    前記バラ貨幣処理部が、投入されたバラ貨幣の繰り入れを完了した場合において、繰り入れたバラ貨幣の数量が前記戻し予定数量に達していないとき、前記貨幣処理装置の外部に警告を発する
    ことを特徴とする貨幣処理装置。
  3. 請求項1または2記載の貨幣処理装置において、
    前記制御部は、エラー現金戻し処理において、
    前記バラ貨幣処理部が繰り入れたバラ貨幣の数量が、前記戻し予定数量を超えたとき、前記貨幣処理装置の外部に警告を発する
    ことを特徴とする貨幣処理装置。
  4. 請求項1または2記載の貨幣処理装置において、
    前記制御部は、エラー現金戻し処理において、
    前記バラ貨幣処理部が繰り入れたバラ貨幣の数量が、前記戻し予定数量を超えたとき、前記バラ貨幣処理部に、超えた分に相当するバラ貨幣を排出させる
    ことを特徴とする貨幣処理装置。
  5. 請求項1記載の貨幣処理装置において、
    前記バラ貨幣処理部は、前記一時保留部および前記収納部を、金種毎に備えており、
    前記制御部は、エラー現金戻し処理において、
    前記戻し予定数量の入力を、金種毎に、受け、
    前記一時保留部に保留されたバラ貨幣、および前記収納部にすでに収納されたバラ貨幣の合計数量と、前記戻し予定数量との比較を、金種毎に、行う
    ことを特徴とする貨幣処理装置。
  6. 請求項1記載の貨幣処理装置において、
    前記制御部は、エラー現金戻し処理において、
    前記一時保留部の収容上限枚数を、包装貨幣一包装当たりの枚数の整数倍に設定する
    ことを特徴とする貨幣処理装置。
  7. 請求項1記載の貨幣処理装置において、
    前記制御部は、エラー現金戻し処理において、
    前記バラ貨幣処理部に、前記一時保留部に保留されたバラ貨幣を前記収納部に収納させる場合において、収納されたバラ貨幣のうち、包装貨幣一包装当たりの枚数に達しない端数分を排出させる
    ことを特徴とする貨幣処理装置。
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