JP2005099887A - 現金処理機およびそのプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】現金処理機の紙幣金庫等を増設せずに新紙幣と旧紙幣とを並行使用する環境に対応すると共に旧紙幣を分別して回収する手段を提供する。
【解決手段】入金口と、該入金口に投入された紙幣を一時保留する複数の一時保留部を有する紙幣入出金部を備えた現金処理機において、新紙幣と旧紙幣の全ての金種を鑑別する入金鑑別部を設け、少なくとも一つの一時保留部に2種類以上の紙幣の集積を設定し、入金鑑別部の鑑別結果を基に、入金口に新紙幣と旧紙幣を共にして投入された紙幣を一時保留部に分別して集積すると共に、施封小束支払部の複数の集積部にそれぞれ設定された紙幣を施封部により小束紙幣にする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、金融機関の支店等の営業店に設置され、大口の現金の支払や紙幣の小束施封を行う現金処理機およびそのプログラムに関する。
従来の現金処理機は、入金口から投入された紙幣を入金鑑別部で鑑別して金種別に設けられた一時保留部に集積し、それぞれの紙幣金庫に収納している。
また、小束紙幣が必要な場合は、紙幣金庫に収納されている紙幣を繰出して施封部により小束に施封して金種別に設けた小束金庫に収納している(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−24898号公報(第3頁、第5図)
日本紙幣は近々改刷が予定されており、改刷後においては今まで流通していた旧紙幣と改刷した新紙幣とを並行使用する環境が生じると同時に、金融機関では新紙幣の流通を促進するために旧紙幣を回収して中央銀行へ返却する必要が生じる。
このため、現金処理機においては、新紙幣の導入により同一金種の新紙幣と旧紙幣を共に取扱うことが必要になり、一時的に取扱う紙幣の種類を増加させることが求められると同時に、旧紙幣を分別して回収することが求められる。
しかしながら、上述した従来の技術においては、入金紙幣の一時保留部や紙幣金庫は1種類の紙幣を取扱うように設定されているため、改札された新紙幣である1万円紙幣や5千円紙幣、1千円紙幣およびこれらと同一金種の旧紙幣並びに2千円紙幣の7種類の紙幣を区別して取扱う場合には、一時的な紙幣の種類の増加に伴って投入された紙幣の一時保留部や紙幣金庫等を増設しなければならず、金融機関の負担を増大させ、多大な無駄が発生するという問題がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、現金処理機の紙幣金庫等を増設せずに新紙幣と旧紙幣とを並行使用する環境に対応すると共に旧紙幣を分別して回収する手段を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、入金口と、該入金口に投入された紙幣を一時保留する複数の一時保留部を有する紙幣入出金部を備えた現金処理機において、新紙幣と旧紙幣の全ての金種を鑑別する入金鑑別部を設け、少なくとも一つの一時保留部に2種類以上の紙幣の集積を設定したことを特徴とする。
また、入金口と、該入金口に投入された紙幣を一時保留する複数の一時保留部を有する紙幣入出金部と、新紙幣と旧紙幣の全ての金種を鑑別する入金鑑別部とを備えた現金処理機の主制御部に、前記入金鑑別部の鑑別結果の転送を受付ける鑑別結果受付ステップと、少なくとも一つの一時保留部に2種類以上の紙幣の集積を設定する集積紙幣設定ステップと、前記鑑別結果を基に、前記複数の一時保留部に前記紙幣設定に従って紙幣を分別して集積する紙幣分別集積ステップとを実行させることを特徴とする。
これにより、本発明は、新紙幣と旧紙幣を容易に分別して回収することができるという効果が得られる。
以下に、図面を参照して本発明による現金処理機の実施例について説明する。
図1は実施例1を示すブロック図、図2は実施例1の現金処理機を示すブロック図である。
図2において、1は金融機関の支店等の営業店に設置された現金処理機である。
2は現金処理機1の主制御部であり、通信部3により営業店の店内LAN(Local Area Network)等のネットワークと接続しており、現金処理装置1の各部を制御すると共にデータ通信も制御する。
4は表示操作部であり、CRTやLCD等の表示画面とタッチパネル等の位置信号検出手段との組合せで構成されており、表示画面に営業店の出納担当者等の係員が行う業務の業務選択画面やその入力画面、在高情報、処理操作の手順等を表示する一方、位置信号検出手段により係員からの入力を受付ける。
5は入力部であり、係員を特定するための識別カードの読取りを行う図示しないカード取扱部や係員が出金額等の金額や選択した業務処理の識別記号等を入力する図示しないキーボード、紙幣等の計数を開始するための「計数開始」ボタンや処理や操作の終了を指示するための「完了」ボタン等の図示しない入力ボタン等が設けられる。
なお、「計数開始」ボタンや「完了」ボタン等の入力ボタンは、キーボードに設けられているファンクションキーを入力ボタンとして利用するようにしてもよい。
6はハードディスク等の記憶部であり、主制御部2が実行するプログラム等が格納され、現金処理装置1の操作履歴や主制御部2の処理結果等を記憶する。
7はプリンタ部であり、各種の業務処理の結果や在高情報等を紙葉に印刷する機能を有している。
8は紙幣入出金部であり、投入された紙幣を受入れ鑑別、計数して金種別に収納すると共に収納した紙幣を繰出して払出す機能を有する。
9は施封小束支払部であり、紙幣を一定枚数、例えば100枚毎に束ねて紙帯等で施封して小束として収納すると共に施封された小束紙幣を払出す機能を有する。
なお、現金処理装置1には、他に未使用の紙幣(官封券)やこれに相当する紙幣(新札という。)を払出す新札支払部や硬貨入出金部、棒金支払部等のユニットや外部記憶装置等を装備するようにしてもよい。
図1において、11は紙幣入出金部8の入金口であり、係員が投入する紙幣を受入れると共に受入れた紙幣を1枚毎に分離して搬送路12aへ繰出す分離機構を有する。
搬送路12aは、対向配置した一対のベルトまたは一対のローラ等により紙幣を挟持して搬送する搬送路である。後述する搬送路12b〜12jおよび部間搬送路20も同様である。
13は入金鑑別部であり、新紙幣の1万円紙幣や5千円紙幣、1千円紙幣(それぞれ新万券、新5千券、新千券という。)と2千円紙幣(2千券という。特に示さない限り2千券は新紙幣に含めて説明する。)および旧紙幣の1万円紙幣や5千円紙幣、1千円紙幣(それぞれ旧万券、旧5千券、旧千券という。)の7種類の紙幣を識別するための紙幣識別情報が登録されており、入金口11から搬送路12aにより搬送された紙幣の真偽や正損、新旧、金種および重送や斜行等の搬送異常を鑑別し、鑑別した紙幣の計数を行う。
14a、14b、14c、14dは一時保留部(これらを総称する場合は一時保留部14という。)であり、入金鑑別部13で真券と鑑別され、搬送路12b、12cにより搬送された紙幣を集積し、一時保留する。
また、一時保留部14には図示しない電子錠等の自動ロック機構が設けられており、主制御部2の指令により自動ロック機構を開錠して一時保留した紙幣を取り出すことができるように構成する。
15a、15b、15c、15dは紙幣金庫(これらを総称する場合は紙幣金庫15という。)であり、一時保留部14の下部にそれぞれ設置され、係員が入金等を確定した際に一時保留部14から放出される紙幣を収納すると共に、出金時に紙幣金庫15の図示しない分離機構によって収納している紙幣を搬送路12dへ繰出す機能を有する。
16は出金鑑別部であり、新紙幣や旧紙幣等の7種類の紙幣を識別するための紙幣識別情報が登録されており、紙幣金庫15から繰出され搬送路12dにより搬送された紙幣の真偽、正損、新旧、金種および搬送異常を鑑別し、鑑別した紙幣の計数を行う。
17は紙幣入出金部8の出金口であり、出金鑑別部16によって正券と鑑別され、搬送路12e、12f、12gによって搬送された紙幣を集積して係員に引渡す。
18は入金リジェクト部であり、入金鑑別部13によって偽券や搬送異常等と鑑別され、搬送路12hにより搬送された紙幣を集積して係員に返却する。
19はリジェクト庫であり、出金鑑別部16によって搬送異常等と鑑別され、搬送路12e、12f、12gによって搬送された紙幣を収納する。
20は部間搬送路であり、紙幣入出金部8と施封小束支払部9の間を接続する搬送路であって、紙幣入出金部8から施封小束支払部9へ紙幣を搬送する。
なお、部間搬送路20は搬送路12fと後述する搬送路22aとを連結して一本の搬送路として構成するようにしてもよい。
21a、21bは施封小束支払部9の集積部(これらを総称する場合は集積部21という。)であり、紙幣入出金部8から部間搬送路20を介して搬送路22aに受け渡され、それぞれの集積部21に指定された紙幣の種類に応じて搬送路22aに設けた図示しない切替ブレードにより切替えられて搬送された紙幣を集積する。
また、集積部21には図示しない電子錠等の自動ロック機構が設けられており、主制御部2の指令により自動ロック機構を開錠して一時保留した紙幣を取り出すことができるように構成する。
23は施封部であり、集積部21に集積された紙幣が所定の枚数、例えば100枚に達した時に搬送路22bにより束にして搬送された紙幣を紙帯により施封して小束紙幣として搬送路22cへ搬出する機能を有する。
搬送路22aは、対向配置した一対のベルトまたは一対のローラ等により紙幣を挟持して搬送する搬送路である。また搬送路22b、22cは対向配置した一対のベルト等により束にした紙幣を搬送する搬送路である。
24a、24b、24c、24dは小束金庫(これらを総称する場合は小束金庫24という。)であり、施封部23で小束にされた小束紙幣を収納する。
25は予備収納庫であり、小束金庫24に収納しきれなくなった小束紙幣を金種に関わらず収納する。
26はキャリア搬送路であり、図示しないキャリアに小束紙幣を載せて搬送する搬送路であって、搬送路22cから小束紙幣を受取り小束金庫24や予備収納庫25へ搬送して収納すると共に、小束金庫24から繰出された小束紙幣をキャリアに載せてエレベータ27へ搬送する機能を有する。
28はシュータであり、搬送路22cにより搬送された小束紙幣をその傾斜により滑らせて施封小束支払部9の外部へ排出する。
29は施封小束支払部9の小束出金口であり、エレベータ27により搬送された小束紙幣を係員へ引渡す。
上述した構成の作用について説明する、
なお、本実施例では日本紙幣を例に説明するが、入金口11や出金口17、入金鑑別部13、出金鑑別部16、紙幣金庫15等が同時に取扱うことができる程度の形状に設定されている外国紙幣の場合も同様である。
まず、本実施例の現金処理機1による入金処理や出金処理等の取引処理について、その概要を説明する。
改刷後における新紙幣と旧紙幣とを並行使用する環境において、本実施例の現金処理機1は、新紙幣と旧紙幣の流通割合に応じて複数の紙幣運用モードを設け、選択した紙幣運用モードの紙幣金庫15および小束金庫24に収納する紙幣の種類を設定しながら取引処理を行っている。
例えば、改刷後に中央銀行から新紙幣が十分に供給され、市場からも新紙幣が少なからず回収されるようになり、出金処理を新紙幣のみとしても取引に支障がない場合は、入金は新紙幣と旧紙幣を共に受入れ、出金は新紙幣のみで行う新紙幣への移行期の紙幣運用モードにより取引処理を行う。
すなわち、係員は、現金処理機1の紙幣入出金部8の入金鑑別部13が鑑別する紙幣の種類を新紙幣(新万券、新5千券、新千券、2千券)と旧紙幣(旧万券、旧5千券、旧千券)の7種類とし、出金鑑別部16が鑑別する紙幣の種類を新万券、新5千券、新千券の3種類とする共に、一時保留部14aが一時保留して紙幣金庫15aに収納する紙幣を新万券に、一時保留部14bが一時保留して紙幣金庫15bに収納する紙幣を新5千券に、一時保留部14cが一時保留して紙幣金庫15cに収納する紙幣を2千券および旧紙幣に、一時保留部14dが一時保留して紙幣金庫15dに収納する紙幣を新千券に、リジェクト庫19が収納する紙幣をリジェクト券に、図示しない損券庫が収納する紙幣を新紙幣の損券に設定する。
また、施封小束支払部9の小束金庫24aと24bに収納する紙幣を新万券の正券に、小束金庫24cと24dに収納する紙幣を新千券の正券に設定する。
そして、紙幣金庫15cを出金停止とすると共に、2千券の出金要求があった場合には図示しない新札支払部から出金するように入金時と出金時の処理を設定する。
上 記の設定を行った後に入金処理を行う場合は、係員は現金処理機1の表示操作部4の画面に表示されている業務選択画面から入金処理を選択し、「入金処理」ボタンを押下する。
これをタッチパネルの位置信号により認識した現金処理機1の主制御部2は、入金処理のために表示操作部4の画面に入金口11への紙幣の投入を促す旨の文言を表示し、係員はこれに従って紙幣入出金部8の入金口11へ新旧紙幣を共にして投入する。
これを検知した主制御部2は、入金口11へ投入された新旧紙幣を入金口11から繰出して搬送路12aにより入金鑑別部13へ搬送する。
入金鑑別部13では、搬送された紙幣の真偽、正損、新旧、金種、搬送異常等の鑑別と計数を行い、その鑑別結果を主制御部2へ転送する。
主制御部2は、転送された鑑別結果を基に鑑別された紙幣が真券である場合は、その紙幣の正損に関わらず紙幣を搬送路12b、12cにより入金鑑別部13から一時保留部14へ搬送し、その紙幣が新万券のときは一時保留部14aへ、新5千券のときは一時保留部14bへ、2千券および旧紙幣のときは一時保留部14cへ、新千券のときは一時保留部14dへ搬送して一時保留する。
鑑別された紙幣が偽券や外国紙幣および搬送異常等により鑑別できない紙幣等の異常紙幣の場合は、主制御部2は異常紙幣を搬送路12hにより入金リジェクト部18へ搬送して係員に返却する。
上記の入金作動を繰り返しながら取引処理における投入紙幣の入金処理が継続される。
この入金作動の過程で、施封小束支払部9の小束金庫24に設定されている紙幣の種類を収納する紙幣金庫15がほぼ満杯になるニアフル状態となったとき、例えば新万券を収納する紙幣金庫15aがニアフル状態となったときは、入金口11からの投入紙幣の繰出を一時停止し、自動でまたは係員の入力を認識して紙幣金庫15aから新万券を繰出し、搬送路12dにより出金鑑別部16へ搬送する。
出金鑑別部16では、搬送された紙幣の真偽、正損、新旧、金種、異常搬送等の鑑別と計数を行い、その鑑別結果を主制御部2へ転送する。
主制御部2は、鑑別結果を基に鑑別された紙幣が真券であり、かつ新紙幣の正券である場合は、その紙幣を搬送路12e、12fおよび部間搬送路20により出金鑑別部16から施封小束支払部9へ搬送し、搬送路22aにより一方の集積部21、例えば集積部21aへ搬送して集積する。
そして、集積部21aに集積された新万券が所定の枚数に達した時に搬送路22bにより紙幣を束にして施封部23へ搬送し、施封部23で紙帯により施封した小束紙幣として搬送路22cへ排出する。
主制御部2は小束紙幣の搬送路22cへの排出を検知すると、キャリア搬送路26のキャリアを移動させ、排出された小束紙幣をキャリアに載せて新万券に設定されている小束金庫24aまたは24bへ搬送し、新万券の小束紙幣を設定された小束金庫24へ収納する。
なお、収納すべき小束金庫24が満杯の場合には、その小束紙幣の金種に関わらず予備収納庫25へ搬送して収納する。
出金鑑別部16で鑑別された紙幣が新万券の損券である場合は、主制御部2はその損券を図示しない損券庫へ搬送して収納する。
鑑別された紙幣が異常搬送等によるリジェクト券の場合は、主制御部2はそのリジェクト券を搬送路12e、12f、12gによりリジェクト庫19へ搬送して収納する。
この小束施封作動の終了後、主制御部2は上記の入金作動を再開する。
上記のようにして入金処理が行われ、全ての入金紙幣が一時保留部14に一時保留されると、主制御部2は入金鑑別部13が鑑別、計数した紙幣の種類毎の枚数や入金金額等を表示操作部4の画面に表示し、係員は表示内容を確認して入力部5の「完了」ボタンを押下する。
「完了」ボタンの押下を検知した主制御部2は、それぞれの一時保留部14から紙幣金庫15へ保管していた紙幣を放出し、それぞれの紙幣金庫15に設定された紙幣を収納すると共に紙幣金庫15の収納枚数に入金した紙幣枚数を加算して更新する。
その後、主制御部2は入金処理を終了させ、表示操作部4の画面に業務選択画面を表示して待機する。
出金処理を行う場合は、係員は現金処理機1の表示操作部4の画面に表示されている業務選択画面から出金処理を選択し、「出金処理」ボタンを押下する。
これを認識した現金処理機1の主制御部2は、出金処理のために表示操作部4の画面に出金内容の入力を促す旨の文言、出金額や金種毎の枚数等の指定を入力するための入力欄を表示した画面を表示し、係員はこれに従って金種毎の枚数等の指定を入力し、その入力内容を確認して入力部5の「完了」ボタンを押下する。
これを検知した主制御部2は、入力された出金額や金種の枚数等の指定を認識し、指定された金種を収納する紙幣金庫15から紙幣を繰出し、搬送路12dにより順次に出金鑑別部16へ搬送する。
例えば指定金種が1万円であり、指定枚数が250枚である場合は、主制御部2は1万円紙幣を払出すために、紙幣金庫15aから新万券を繰出し、これを搬送路12dにより順次に出金鑑別部16へ搬送する。
出金鑑別部16では、搬送された紙幣の真偽、正損、新旧、金種、搬送異常等の鑑別と計数を行い、その鑑別結果を主制御部2へ転送する。
主制御部2は、転送された鑑別結果を基に鑑別された紙幣が真券でありかつ新紙幣の正券である場合は、その紙幣を搬送路12e、12f、12gにより出金口17へ搬送して集積する。
鑑別された紙幣が損券である場合は、主制御部2はその損券を図示しない損券庫へ搬送して収納する。
鑑別された紙幣が搬送異常等によるリジェクト券の場合は、主制御部2はそのリジェクト券を搬送路12e、12f、12gによりリジェクト庫19へ搬送して収納する。
このようにして出金作動が行われ、指定金種の紙幣の正券が指定枚数計数され、出金口17に集積されて係員に引渡される。複数の金種が指定された場合も同様である。
また、係員の指定に小束を含む場合は、主制御部2は施封小束支払部9によって指定金種の小束金庫24、例えば小束金庫24aから新万券の小束紙幣を繰出してキャリア搬送路26のキャリアに載せ、エレベータ27へ搬送して指定された数の集積を終えた後にエレベータ27により小束紙幣を持上げ、施封小束支払部9の小束出金口29へ移動させて係員に引渡す。
このとき、小束紙幣が不足する場合は、出金口17への出金紙幣の集積を一時停止し、主制御部2は自動でまたは係員の入力を認識して上記入金処理の小束施封作動と同様にして施封部23で施封した小束紙幣を搬送路22cへ排出し、そのまま搬送してシュータ28により施封小束支払部9の外部へ放出して係員に引渡す。
上記のようにして、入力された金種等の指定に応じて紙幣や小束紙幣を払出す出金処理が行われ、紙幣や小束紙幣の出金口17や小束出金口29への集積を終えると、主制御部2は出金鑑別部16が鑑別、計数した紙幣の種類毎の枚数や小束紙幣の束数、出金金額等をプリンタ部7により印刷する。
主制御部2は出金口17等からの紙幣や小束紙幣を受取りを確認して紙幣金庫15の収納枚数から出金した紙幣枚数を減算して更新する。
なお、回収処理が選択された場合は、その指定された紙幣金庫15に収納されている全ての紙幣を搬送路12dへ繰出して搬送し、出金鑑別部16を通過させて搬送路12e、12f、12gにより出金口17へ搬送して回収する。
その後、主制御部2は出金処理または回収処理を終了させ、表示操作部4の画面に業務選択画面を表示して待機する。
以上のようにして、新紙幣への移行期の紙幣運用モードによる取引処理が行われる。他の紙幣運用モードの場合も紙幣金庫15および小束金庫24に収納する紙幣の種類が異なる以外は同様にして上記の各処理が行われる。
また、営業店のATMコーナ等に設置された自動取引装置においても同様の紙幣運用モードによる運用が行われており、一般に取引に用いる紙幣を収納する紙幣入出金庫の数が少ない自動取引装置においては、上記の紙幣金庫15cと同様に複数種類の紙幣を混在させて収納する紙幣入出金庫を設けて一時的な紙幣の種類の増加に対応している。
このように複数種類の紙幣を混在させて収納する紙幣金庫15cや自動取引装置の紙幣入出金庫から回収された紙幣には、循環使用するための新紙幣と中央銀行へ返却するための旧紙幣とが混在している場合があり、旧紙幣を回収して中央銀行へ返却する場合には、新紙幣と旧紙幣とを分別することが必要になる。
以下に、本実施例の現金処理機1による新紙幣と旧紙幣との分別処理の作動について、図3に示すフローチャートを用い、Sで示すステップに従って説明する。
本実施例の分別処理は、以下に説明するステップS3〜S8の新旧分別処理とステップS9〜S13の小束施封処理とで構成され、分別計数処理で複数の種類の紙幣を混在させて集積した紙幣を再度入金口11へ投入して小束施封処理を実行する。
なお、自動取引装置から回収された紙幣等のように事前にある程度分別された紙幣である場合は、新旧分別処理と小束施封処理とのどちらか一方のみを実行するようにしてもよい。
本実施例の現金処理機1の記憶部6には、予め分別処理の際の一時保留部14へ集積する紙幣の種類の設定(紙幣設定という。)が格納されている。
すなわち、一時保留部14aに集積する紙幣は旧千券と旧5千券に、一時保留部14bに集積する紙幣は旧万券に、一時保留部14cに集積する紙幣は新千券と新5千券に、一時保留部14dに集積する紙幣は新万券と2千券になるような紙幣設定が格納されている。
また、紙幣入出金部8の入金鑑別部13が鑑別する紙幣の種類は、新紙幣と旧紙幣の全ての金種を鑑別するために7種類となるように設定されている。
分別処理を行う場合、係員は現金処理機1の表示操作部4の画面に表示されている業務選択画面から分別処理を選択し、「分別処理」ボタンを押下する。
S1、「分別処理」ボタンの押下をタッチパネルの位置信号により認識した現金処理機1の主制御部2は、分別処理のために表示操作部4の画面に図4に示す分別処理入力画面を表示する。
分別処理入力画面には、分別処理業務の選択を促す旨の文言と選択後の操作手順および2種類の紙幣を投入してこれを小束紙幣とするための「小束施封」ボタンと多種類の紙幣を投入して新紙幣と旧紙幣に分別するための「新旧分別」ボタン、並びに業務選択画面に戻るための「メニュー」ボタン等が表示される。
係員は、分別の目的に応じて「小束施封」ボタンまたは「新旧分別」ボタンを選択し、入力部5の「完了」ボタンを押下する。
なお、「メニュー」ボタンが押下された場合には、主制御部2は分別処理を終了させ、表示操作部4の画面に業務選択画面を表示して待機する(他の画面において「メニュー」ボタンが押下された場合も同様に作動する。)。
S2、「完了」ボタンの押下を検知した主制御部2は、「小束施封」ボタンが選択されている場合はステップS9へ、「新旧分別」ボタンが選択されている場合はステップS3へ移行する。
S3、新旧分別処理の選択を認識した主制御部2は、表示操作部4の画面に図5に示す分別紙幣設定変更画面を表示する。
分別紙幣変更設定画面には、紙幣設定を変更する場合の操作手順と「メニュー」ボタンおよび図5に[]を付して示した紙幣設定表示欄にそれぞれの一時保留部14に予め設定されている紙幣設定、並びに紙幣設定を変更する場合に新紙幣および旧紙幣の別とその金種を選択するための「新紙幣」、「旧紙幣」、「万券」等の紙幣設定ボタン等が表示される。
係員は、紙幣設定を変更する必要がない場合は紙幣設定ボタンを押下せずに入力部5の「完了」ボタンを押下する。
紙幣設定を変更する場合は、係員は例えば一時保留部14aに集積する紙幣の種類として「新紙幣」と「万券」ボタンを押下する。
この時、紙幣設定表示欄に表示されている「旧千券・旧5千券」は消去され、新たに「新万券」の文字が表示される。次いで「旧紙幣」と「万券」ボタンを押下すると紙幣設定表示欄には「新万券・旧万券」と表示され、同様にして何種類かの紙幣を指定し、順に他の一時保留部14の紙幣設定を変更して「完了」ボタンを押下する。
なお、例えば一時保留部14aを3種類の旧紙幣とするときは、「旧紙幣」のみを押下して次の一時保留部14の紙幣設定を行うようにする。この時紙幣設定表示欄には「旧紙幣」と表示される。
本実施例では、係員は一時保留部14a、14bを旧紙幣(3種類)に、一時保留部14c、14dを新紙幣(4種類)に変更して「完了」ボタンを押下する。
S4、「完了」ボタンの押下を検知した主制御部2は、紙幣設定が変更された場合はステップS5へ、紙幣設定が変更されなかった場合はステップS6へ移行する。
S5、紙幣設定の変更を認識した主制御部2は、各一時保留部14に集積する紙幣を指定された紙幣設定に変更する。
なお、同一の紙幣設定を2箇所以上に設定した場合はエラーを表示し、ステップS3へ戻って分別紙幣設定変更画面を再表示する。
S6、主制御部2は、各一時保留部14に設定された紙幣設定に従って新旧紙幣の分別計数を行う新旧分別処理を実行する。
すなわち、主制御部2は、表示操作部4の画面に図6に示す分別計数結果表示画面を表示する。
分別計数結果表示画面には、入金口11への現金の投入を促す旨の文言と新旧分別処理の操作手順、「メニュー」ボタンおよび分別計数した各紙幣の合計枚数の分別紙幣枚数表示欄等が表示される。
この時、図6に[]を付して示した分別紙幣枚数表示欄は空欄となっており、分別計数が終了した時にその枚数が表示される。
係員は入金口11へ新旧紙幣を共にした紙幣を投入し、「計数開始」ボタンを押下する。
「計数開始」ボタンの押下を検知した主制御部2は、入金口11へ紙幣が投入されたことを確認して上記の入金処理の作動と同様にして投入された紙幣の入金鑑別部13での鑑別と計数を行い、設定された紙幣設定に従って一時保留部14に紙幣を分別して集積する。
本実施例では、一時保留部14a、14bに3種類の旧紙幣が、一時保留部14c、14dに4種類の新紙幣が集積される。また指定されなかった種類の紙幣は入金リジェクト部18へ搬送される。
なお、紙幣設定が変更されていない場合は、一時保留部14aに旧千券と旧5千券が、一時保留部14bに旧万券が、一時保留部14cに新千券と新5千券が、一時保留部14dに新万券と2千券が集積され、例えば一時保留部14aに新旧千券が、一時保留部14bに新旧万券が、一時保留部14cに新旧5千券が、一時保留部14dに2千券が設定された場合はその設定に従って各一時保留部14にその紙幣が集積される。
また、一時保留部14に集積した紙幣がフル状態となったときは、主制御部2は、入金口11からの投入紙幣の繰出を一時停止し、表示操作部4の画面にその旨と一時保留部14の部位を表示し、一時保留部14の自動ロック機構を開錠して一時保留部14を開放し、係員が開放された一時保留部14からフル状態となった紙幣を取り出したとき、これを検知した主制御部2は、一時保留部14を施錠して上記の新旧分別処理を継続する。
S7、投入された全ての紙幣の各一時保留部14への集積を終えた主制御部2は、表示操作部4の画面に表示している図6の分別紙幣枚数表示欄に入金鑑別部13が鑑別、計数した紙幣の種類毎の合計枚数等を表示し、係員は表示内容を確認して入力部5の「完了」ボタンを押下する。
S8、「完了」ボタンの押下を検知した主制御部2は、一時保留部14の自動ロック機構を開錠して一時保留部14を開放し、係員が一時保留部14から分別して集積した紙幣を取り出したことを確認して一時保留部14を施錠し、ステップS14へ移行する。
S9、小束施封処理の選択を認識した主制御部2は、表示操作部4の画面に図7に示す施封紙幣設定入力画面を表示する。
施封紙幣設定入力画面には、施封する紙幣の種類の指定を促す旨の文言と指定後の操作手順と「メニュー」ボタンおよび集積部21a、21bへそれぞれ集積して施封する紙幣の種類を指定するための「新万券」等の紙幣の種類を表示した紙幣選択ボタンと施封する紙幣の正損等の券種の別を指定するための「指定券」、「正券」、「損券」を表示した券種選択ボタン、並びに正損レベルを指定するための図7に[]で示した正損レベル入力表示欄および紙幣選択ボタンと券種選択ボタンを押下したときにその内容を表示するための図5に[]で示した指定紙幣表示欄と指定券種表示欄等が表示される。
係員は、分別して施封する2種類の紙幣とその券種とを選択し、必要に応じて予め設定されている正損レベルを変更する。
本実施例では、係員は集積部21aに集積する紙幣の種類として「新万券」ボタンを押下(この時、指定紙幣表示欄には「新万券」の文字が表示される。)し、これを正損に関わらず施封するために「指定券」ボタンを押下(この時、指定紙幣表示欄には「指定券」の文字が表示される。)する。次いで集積部21bに集積する紙幣の種類として「旧万券」ボタンと「指定券」ボタンを押下して入力部5の「完了」ボタンを押下する。
S10、「完了」ボタンの押下を検知した主制御部2は、各集積部21に設定された紙幣設定に従って紙幣の小束施封を実行する。
すなわち、主制御部2は、表示操作部4の画面に図8に示す小束施封結果表示画面を表示する。
小束施封結果表示画面には、入金口11への現金の投入を促す旨の文言と小束施封処理の操作手順、「メニュー」ボタンおよび小束施封した紙幣の合計枚数、小束紙幣の作成束数と各集積部21に残留した施封する所定の枚数に満たなかった紙幣の枚数(端数という。)の各表示欄等が表示される。
この時、図8に[]を付して示した各表示欄は空欄となっており、小束施封が終了した時にその枚数や束数が表示される。
係員は入金口11へ新旧万券を共にした紙幣を投入し、「計数開始」ボタンを押下する。
「計数開始」ボタンの押下を検知した主制御部2は、入金口11へ紙幣が投入されたことを確認して入金口11へ投入された新旧万券を入金口11から繰出して搬送路12aにより入金鑑別部13へ搬送する。
入金鑑別部13では、搬送された紙幣の真偽、正損、新旧、金種、搬送異常等の鑑別と計数を行い、その鑑別結果を主制御部2へ転送する。
主制御部2は、転送された鑑別結果を基に鑑別された紙幣が真券であり、かつ新旧万券の場合は、その紙幣の正損に関わらず紙幣を搬送路12b、12i、12j、12fおよび部間搬送路20により入金鑑別部13から施封小束支払部9へ搬送し、搬送路22aにより集積部21に搬送する。
そして、搬送した紙幣が新万券のときは集積部21aへ、旧万券のときは集積部21bへ搬送して集積し、どちらかの集積部21に集積された紙幣が所定の枚数に達した時に搬送路22bにより紙幣を束にして施封部23へ搬送し、施封部23で紙帯により施封した小束紙幣を搬送路22cによりシュータ28へ搬送し、シュータ28のより施封小束支払部9の外部へ放出して集積する。
鑑別された紙幣が搬送異常等により鑑別できない紙幣または集積部21に設定されていない紙幣(本実施例では、新旧万券以外の紙幣)の場合は、主制御部2はこれらを搬送路12hにより入金リジェクト部18へ搬送して係員に返却する。
S11、投入された新旧万券の施封および小束紙幣の集積を終えた主制御部2は、表示操作部4の画面に表示している図8の各表示欄に入金鑑別部13が鑑別、計数した紙幣の種類毎の合計枚数や小束紙幣の作成束数および各集積部21に残留した端数等を表示し、係員は表示内容を確認して入力部5の「完了」ボタンを押下する。
S12、「完了」ボタンの押下を検知した主制御部2は、集積部21に端数の紙幣が残留する場合はステップS13へ、端数がない場合はステップS14へ移行する。
S13、「完了」ボタンの押下を検知した主制御部2は、集積部21の自動ロック機構を開錠して集積部21を開放し、係員が集積部21から残留している端数の紙幣を取り出したことを確認して集積部21を施錠する。
S14、新旧分別処理または小束施封処理を終えた主制御部2は、それぞれの処理結果をプリンタ部7によって印刷して出力する。
その後、現金処理機1の主制御部2は、紙幣設定を予め記憶部6に格納されている紙幣設定に戻して分別処理を終了させ、表示操作部4の画面に業務選択画面を表示して待機する。
なお、本実施例においては、一時保留部14を4つ設けるとして説明したが、一時保留部14は2つ以上であれば幾つであってもよい。
以上説明したように、本実施例では、新紙幣と旧紙幣の全ての金種を鑑別する入金鑑別部を設け、少なくとも一つの一時保留部に2種類以上の紙幣を混在させて集積するようにしたことによって、紙幣金庫等を増設せずに現金処理機を新紙幣と旧紙幣とを並行使用する環境に容易に対応させることができると共に、新紙幣と旧紙幣を容易に分別して回収することができ、旧紙幣から新紙幣への流通紙幣の移行の促進に寄与することができる。
上記に加えて、一時保留部に2種類以上の異なった金種の新紙幣または旧紙幣を混在させて集積するようにしたことによって、再利用する新紙幣と中央銀行へ返却する旧紙幣を容易に分別することができ、金融機関の紙幣運用の効率化を図ることができる。
また、一時保留部に同一金種の新紙幣と旧紙幣を混在させて集積し、2つの集積部を有する施封小束支払部により小束紙幣とするようにしたことによって、新紙幣と旧紙幣を同時に施封することができる。
更に、紙幣入出金部と連結した複数の集積部を有する施封小束支払部を設け、異なった種類の紙幣を集積して施封するようにしたことによって、小束紙幣の作成業務の効率化を図ることができる。
本実施例のシステム構成は、図1、図2に示す上記実施例1と同様である。
また、実施例1と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
以下に、本実施例の現金処理機1による新紙幣と旧紙幣との連続分別処理の作動について、図9に示すフローチャートを用い、SAで示すステップに従って説明する。
本実施例は、主に改刷直後または新紙幣への移行期の前期等の比較的旧紙幣が多く存在する紙幣を大量に分別計数する場合に用いる。
本実施例の現金処理機1の記憶部6には、予め分別処理の際の紙幣設定が格納されている。
すなわち、紙幣入出金部8の一時保留部14aに集積する紙幣は旧5千券に、一時保留部14bに集積する紙幣は新万券に、一時保留部14cに集積する紙幣は新千券に、一時保留部14dに集積する紙幣は新5千券と2千券に、施封小束支払部9の集積部21aに集積する紙幣は旧万券に、集積部21bに集積する紙幣は旧千券になるような紙幣設定が格納されている。
また、紙幣入出金部8の入金鑑別部13が鑑別する紙幣の種類は、新紙幣と旧紙幣の全ての金種を鑑別するために7種類となるように設定されている。
分別処理を行う場合、係員は上記実施例1と同様にして業務選択画面から「分別処理」ボタンを押下する。
なお、一時保留部14aへ集積する旧紙幣は比較的流通量の少ない旧5千券とするのが望ましく、一時保留部14dへ集積する2種類の新紙幣は比較的流通量の少ない新5千券と2千券とするのが望ましい。
S1、「分別処理」ボタンの押下を認識した現金処理機1の主制御部2は、表示操作部4の画面に図10に示す分別処理入力画面を表示する。
分別処理入力画面には、実施例1の図4に示す表示内容に加えて大量の多種類の紙幣を投入して新紙幣と旧紙幣に分別するための「連続分別」ボタンが表示される。
係員は、分別の目的に応じて「小束施封」ボタン、「新旧分別」ボタンまたは「連続分別」ボタンを選択し、入力部5の「完了」ボタンを押下する。
なお、「メニュー」ボタンが押下された場合には、実施例1のステップS1で説明した作動と同様である。
SA2、「完了」ボタンの押下を検知した主制御部2は、「小束施封」ボタンまたは「新旧分別」ボタンが選択されている場合はステップSA3へ、「連続分別」ボタンが選択されている場合はステップSA4へ移行する。
SA3、新旧分別処理または小束施封処理の選択を認識した主制御部2は、上記実施例1のステップS3〜S12と同様にしてそれぞれの処理を実行する。
SA4、連続分別処理の選択を認識した主制御部2は、表示操作部4の画面に図11に示す連続分別計数結果表示画面を表示する。
連続分別計数結果表示画面には、入金口11への現金の投入を促す旨の文言と連続分別処理の操作手順、「メニュー」ボタンおよび連続分別計数した各紙幣の小束紙幣の作成束数と各集積部21に残留した端数および分別集積した紙幣の合計枚数の分別計数結果表示欄等が表示される。
この時、図11に[]を付して示した分別計数結果表示欄は空欄となっており、連続分別計数が終了した時にその枚数や束数等が表示される。
係員は入金口11へ新旧紙幣を共にした紙幣を投入し、「計数開始」ボタンを押下する。
SA5、「計数開始」ボタンの押下を検知した主制御部2は、入金口11へ紙幣が投入されたことを確認して上記の入金処理の作動と同様にして投入された紙幣を入金鑑別部13へ搬送して紙幣の種類の鑑別と計数を行い、その鑑別結果を主制御部2へ転送する。
SA6、鑑別結果の転送を受けた主制御部2は、鑑別された紙幣の種類が施封小束支払部9の集積部21に設定されている紙幣の場合はステップSA7へ、紙幣入出金部8の一時保留部14に設定されている紙幣の場合はステップSA8へ移行する。
SA7、鑑別された紙幣が一時保留部14に設定されている紙幣と認識した主制御部2は、実施例1のステップS6と同様にして鑑別された紙幣を入金鑑別部13から一時保留部14へ搬送し、設定された紙幣設定に従って一時保留部14に紙幣を分別して集積する。
本実施例では、記憶部6に格納されている紙幣設定に従って一時保留部14aには旧5千券が、一時保留部14bには新万券が、一時保留部14cには新千券が、一時保留部14dに新5千券と2千券が搬送されて集積される。
なお、一時保留部14に集積した紙幣がフル状態となったときの作動は、実施例1のステップS6の作動と同様である。
SA8、鑑別された紙幣が集積部21に設定されている紙幣と認識した主制御部2は、実施例1のステップS10と同様にして鑑別された紙幣を入金鑑別部13から施封小束支払部9へ搬送し、設定された紙幣設定に従って各集積部21に紙幣を集積し、集積された紙幣が所定の枚数に達すると施封部23で施封してシュータ28により小束紙幣を施封小束支払部9の外部へ放出する。
なお、鑑別された紙幣が搬送異常等により鑑別できない紙幣の場合は、主制御部2は異常紙幣を搬送路12hにより入金リジェクト部18へ搬送して係員に返却する。
本実施例では、記憶部6に格納されている紙幣設定に従って集積部21aには旧万券が、集積部21bには旧千券が集積され、所定の枚数に達したときにそれぞれの小束紙幣として放出される。
SA9、主制御部2は入金口11の残量を確認すると共に上記ステップSA7またはSA8により紙幣を分別する分別作動の終了を確認し、全ての紙幣の集積が終了している場合はステップSA10へ移行する。
入金口11に残量がある場合はステップSA5へ戻って上記ステップSA6〜SA8の分別作動を繰返す。
なお、上記の終了判断は、ステップSA7とSA8において入金鑑別部13で鑑別、計数して搬送路12bへ搬出された時に行い、次の紙幣を鑑別するようにしてステップSA7とSA8を並行処理とするようにしてもよい。
SA10、分別作動の終了を判断した主制御部2は、表示操作部4の画面に表示している図10の各表示欄に入金鑑別部13が鑑別、計数した紙幣の種類毎の合計枚数や小束紙幣の作成束数および各集積部21に残留した端数等を表示し、係員は表示内容を確認して入力部5の「完了」ボタンを押下する。
SA11、「完了」ボタンの押下を検知した主制御部2は、一時保留部14の自動ロック機構を開錠して一時保留部14を開放する。
係員は開放された一時保留部14から分別して集積された紙幣を取り出す。
SA12、係員の一時保留部14に集積した紙幣の受取りを検知した主制御部2は、一時保留部14を施錠する。
そして、集積部21に端数の紙幣が残留する場合はステップSA13へ、端数がない場合はステップSA14へ移行する。
SA13、集積部21の紙幣の残留を認識した主制御部2は、集積部21の自動ロック機構を開錠して集積部21を開放し、係員が集積部21から残留している端数の紙幣を取り出したことを確認して集積部21を施錠する。
SA14、新旧分別処理、小束施封処理または連続分別処理を終えた主制御部2は、それぞれの処理結果をプリンタ部7によって印刷して出力する。
その後、主制御部2は連続分別処理を終了させ、表示操作部4の画面に業務選択画面を表示して待機する。
なお、本実施例においては、一時保留部14を4つ設けるとして説明したが、一時保留部14は2つ以上であれば幾つであってもよい。一時保留部が2つの場合には一方の一時保留部14には旧5千券を、他方の一時保留部14には4種類の新紙幣を集積するように紙幣設定を行うようにする。
以上説明したように、本実施例では、実施例1の効果に加えて、旧万券と旧千券を施封小束支払部により施封して集積し、旧5千券を一時保留部に集積して分別するようにしたことによって、一回の連続分別処理により3種類の旧紙幣を分別することができ、旧紙幣の回収業務の業務効率を更に向上させることができる。
実施例1の紙幣入出金部と施封小束支払部示すブロック図 実施例1の現金処理機を示すブロック図 実施例1の分別処理を示すフローチャート 実施例1の分別処理入力画面表示例 実施例1の分別紙幣設定変更画面表示例 実施例1の分別計数結果表示画面表示例 実施例1の施封紙幣設定入力画面表示例 実施例1の小束施封結果表示画面表示例 実施例2の連続分別処理を示すフローチャート 実施例2の分別処理入力画面表示例 実施例2の連続分別計数結果表示画面表示例
符号の説明
1 現金処理機
2 主制御部
3 通信部
4 表示操作部
5 入力部
6 記憶部
7 プリンタ部
8 紙幣入出金部
9 施封小束支払部
11 入金口
12a〜12j 搬送路
13 入金鑑別部
14a、14b、14c、14d 一時保留部
15a、15b、15c、15d 紙幣金庫
16 出金鑑別部
17 出金口
18 入金リジェクト部
19 リジェクト庫
20 部間搬送路
21a、21b 集積部
22a、22b、22c 搬送路
23 施封部
24a、24b、24c、24d 小束金庫
25 予備収納庫
26 キャリア搬送路
27 エレベータ
28 シュータ
29 小束出金口

Claims (5)

  1. 入金口と、該入金口に投入された紙幣を一時保留する複数の一時保留部を有する紙幣入出金部を備えた現金処理機において、
    新紙幣と旧紙幣の全ての金種を鑑別する入金鑑別部を設け、少なくとも一つの一時保留部に2種類以上の紙幣の集積を設定したことを特徴とする現金処理機。
  2. 請求項1において、
    前記一時保留部に設定する紙幣の種類を、2種類以上の異なった金種の新紙幣または旧紙幣としたことを特徴とする現金処理機。
  3. 請求項1において、
    前記一時保留部に設定する紙幣の種類を、同一金種の新紙幣と旧紙幣としたことを特徴とする現金処理機。
  4. 請求項1、請求項2または請求項3において、
    前記紙幣入出金部と部間搬送路で連結し、複数の集積部を有する施封小束支払部を設け、前記複数の集積部にそれぞれ異なった種類の紙幣を集積して施封することを特徴とする現金処理機。
  5. 入金口と、該入金口に投入された紙幣を一時保留する複数の一時保留部を有する紙幣入出金部と、新紙幣と旧紙幣の全ての金種を鑑別する入金鑑別部とを備えた現金処理機の主制御部に、
    前記入金鑑別部の鑑別結果の転送を受付ける鑑別結果受付ステップと、
    少なくとも一つの一時保留部に2種類以上の紙幣の集積を設定する集積紙幣設定ステップと、
    前記鑑別結果を基に、前記複数の一時保留部に前記紙幣設定に従って紙幣を分別して集積する紙幣分別集積ステップとを実行させることを特徴とする現金処理機のプログラム。

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