JP5018108B2 - 現金入出金装置 - Google Patents
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図1において、1は現金入出金装置であり、百貨店やスーパーマーケット、コンビニエンスストア等の小売業の店舗等に設置され、レジスタの担当者(レジ担当者という。)が操作して店舗の売場に設置されている複数のレジスタへ予め収納する釣銭(釣銭準備金という。)の出金およびレジスタから回収された現金の入金を行う機能、締上時に入金金額や出金金額、売上金額、装置内の有高を集計してこれらを記載した伝票を発行する機能等を有している。
3は記憶部であり、主制御部2が実行するプログラムや主制御部2による処理結果等が格納される。
4は表示部であり、LCD等の表示画面を備えており、各種の処理操作の案内および出金処理における出金金額等の入力画面や、入金処理における入金金額やその金種別の枚数等を表示する。
本実施例のIDカードには、レジ担当者や管理者等の利用者の別を示す利用者区分、レジスタを特定する情報としてのレジ番号、およびカードを特定するために情報としてのカード番号等が記録されている。
6は入力部であり、レジ担当者や管理者が入金処理や出金処理、締上処理等を行うことを指示するための操作キーおよび出金金額等を入力するためのテンキー等により構成されている。
7はプリンタ等の伝票印刷部であり、現金入出金装置1による入金処理や出金処理の金額(金種別の枚数を含む。)等を伝票に印刷して発行する機能を有している。
10は現金取扱部としての紙幣取扱部であり、以下に示す構成を備えている。
11は紙幣取扱部10の制御部であり、主制御部2からの指令により、紙幣取扱部10の各部を制御して紙幣の搬送制御や収納制御等の各種の処理を実行する。
13は紙幣鑑別部であり、搬入された紙幣の真偽、正損、金種等を鑑別して金種別に計数する。
15は釣銭収納庫としての紙幣釣銭収納庫であり、釣銭として使用する金種(釣銭金種という。)の紙幣(本実施例では5千円券と千円券)を金種別に収納する収納庫であって、釣銭準備金として出金する紙幣を繰出す機能、および釣銭金種の紙幣を循環使用するために入金が確定された紙幣を収納する機能等を備えており、収納する金種別に保管基準額が設定されている。
17は紙幣リジェクト口であり、紙幣鑑別部13で偽券や外国紙幣等と鑑別されたリジェクト紙幣が搬送されて集積され、レジ担当者等に返却される。
なお、紙幣リジェクト口17は、リジェクト紙幣を収納する収納庫であってもよい。
20は現金取扱部としての硬貨取扱部であり、以下に示す構成を備えている。
21は硬貨取扱部20の制御部であり、主制御部2からの指令により、硬貨取扱部20の各部を制御して硬貨の搬送制御や収納制御等の各種の処理を実行する。
23は硬貨鑑別部であり、搬入された硬貨の真偽、正損、金種等を鑑別して金種別に計数する。
25は釣銭収納庫としての硬貨釣銭収納庫であり、釣銭金種の硬貨(本実施例では、500円、100円、50円、10円、5円、1円からなる全ての金種の硬貨)を金種別に収納する収納庫であって、釣銭準備金として出金する硬貨を繰出す機能、および釣銭金種の硬貨を循環使用するために入金が確定された硬貨を収納する機能等を備えており、収納する金種別に保管基準額が設定されている。
27は硬貨リジェクト口であり、硬貨鑑別部23で偽硬貨や外国硬貨等と鑑別されたリジェクト硬貨等が搬送されて集積され、レジ担当者等に返却される。
なお、硬貨リジェクト口27は、リジェクト硬貨を収納する収納庫であってもよい。
硬貨取扱部20には、上記の他に、硬貨入金口22に、投入された硬貨を1枚ずつ分離する図示しない分離部が設けられ、各部の間を搬送ベルト等により硬貨を搬送する硬貨搬送路が設けられ、これらの硬貨搬送路の分岐部には硬貨の搬送方向を振分ける硬貨振分機構が設けられている。
本実施例の入出金情報記録テーブルは、図5に示すように、通番、レジ番号、カード番号、個人ID、処理日時、区分、金額、金種、締上日時、突合等の各枠からなる出金情報または入金情報の記録欄が設けられており、各記録欄の通番枠には処理毎に付与される通し番号が書込まれる。
レジ番号枠には、レジ担当者のIDカードから読取ったレジ番号が書込まれる。このレジ番号はレジスタ毎に集計する際等に利用される。
個人ID枠には、レジ担当者が入力した個人IDが書込まれる。
処理日時枠には、入金処理または出金処理を実行したときの日付および時刻が書込まれる。
金額枠には、入金処理または出金処理の入金金額または出金金額が書込まれる。
金種枠の、万、5千・・・1等の各枠には、入金処理または出金処理における金種別の処理枚数がそれぞれ書込まれる。
締上日時枠には、締上処理を実行したときの日付および時刻が書込まれる。この締上日時は、締上処理がされたか否かを示す情報で、これが書込まれたものについては締上処理対象から除外される。
本実施例の入金情報は、前記の区分枠に「入金」と書込まれた記録欄の各情報で構成され、出金情報は、前記の区分枠に「出金」と書込まれた記録欄の各情報で構成される。
S1、レジスタに収納する釣銭準備金を出金するレジ担当者は、カードリーダ5にレジ担当者のIDカードをパスさせる。
これを検知した現金入出金装置1の主制御部2は、現金管理処理プログラムにより、カードリーダ5によってIDカードに記録されている利用者区分等のカード情報を読取る。
これを検知した主制御部2は、これらの入力を受付け、入力された個人IDを基に、記憶部3の個人登録情報から該当する個人IDのパスワード等を抽出し、抽出した個人登録情報のパスワードと入力されたパスワードとの一致、並びに個人登録情報と読取ったカード情報とのレジ番号およびカード番号の一致によりIDカードの正当性を判定してステップS3へ移行する。
S4、レジ担当者は、表示されたメニュー画面を確認して出金を選択し、入力部6の操作キーから出金処理の操作キーを押下する。
レジ担当者は、入力部6のテンキーにより金種別の出金枚数を入力して出金内訳を入力する。
すなわち、主制御部2は、出金する金種別の紙幣の枚数を記した紙幣出金指令を紙幣取扱部10の制御部11へ、出金する金種別の硬貨の枚数を記した硬貨出金指令を硬貨取扱部20の制御部21へそれぞれ送出する。
紙幣出金指令を受けた紙幣取扱部10の制御部11は、紙幣出金指令の金種に該当する紙幣を紙幣釣銭収納庫15から紙幣鑑別部13により鑑別、計数しながら指定された枚数分繰出し、これを紙幣入出金口12へ搬送して集積する。
そして、紙幣の集積を終えた制御部11は、紙幣入出金口12の紙幣シャッタを開放してレジ担当者に紙幣を引渡す。
レジ担当者の紙幣入出金口12からの紙幣の取出しを確認した制御部11、および硬貨出金庫28の取出しを確認した制御部21は、それぞれ出金終了通知を主制御部2へ送出する。
発行した伝票の受取りを確認した主制御部2は、出金処理を終了させ、カードリーダ5によるIDカードの検知を待って待機する。
以下に、図3に示すフローチャートを用い、SAで示すステップに従って本実施例の入金処理について説明する。
SA1、レジスタから回収する現金の入金を行うレジ担当者は、カードリーダ5にレジ担当者のIDカードをパスさせる。
なお、出金処理の際に用いたIDカードに、破損や紛失等による不具合が生じた場合には、同一レジ番号の他のIDカード(カード番号は異なる)を用いるようにする。
この場合には、記憶部3の個人登録情報に、レジ担当者の個人IDに対応させて他のIDカードのレジ番号やカード番号を予め登録する。
SA3、IDカードが正当であることを判定した主制御部2は、上記ステップS3と同様にして、メニュー画面を表示する。
SA5、操作キーの押下により処理の入力を受付けた主制御部2は、入金処理が選択されたことを認識し、入金される現金の取込処理を実行する。
すなわち、主制御部2は、入金される紙幣の取込を指示する旨の紙幣取込指令を紙幣取扱部10の制御部11へ、入金される硬貨の取込を指示する旨の硬貨取込指令を硬貨取扱部20の制御部21へそれぞれ送出する。
SA6、これらの取込終了通知を受けた主制御部2は、現金の取込処理を終了させ、表示部4の画面に金種別の計数結果とその確認を促す旨の文言を表示した計数結果確認画面を表示する。
SA7、操作キーの押下により指示の入力を受付けた主制御部2は、「確認」の操作キーが押下されたと認識した場合は、入金金額が確定されたと判定してステップSA9へ移行する。「取消」の操作キーが押下されたと認識した場合は、これを返却要求と判定してステップSA8へ移行する。
すなわち、主制御部2は、一時待機させた紙幣の返却を指示する旨の紙幣返却指令を紙幣取扱部10の制御部11へ、一時待機させた硬貨の返却を指示する旨の硬貨返却指令を硬貨取扱部20の制御部21へそれぞれ送出する。
また、硬貨返却指令を受けた硬貨取扱部20の制御部21は、硬貨一時保留部24に一時待機させた硬貨を硬貨リジェクト口27へ搬送して投入された硬貨をレジ担当者に返却する。
これらの返却終了通知を受けた主制御部2は、入金処理を終了させる。
SA9、入金金額が確定されたと判定した主制御部2は、突合処理を実行する。
SA10、突合処理を終えた主制御部2は、一時待機させた現金の収納処理を実行する。
紙幣収納指令を受けた紙幣取扱部10の制御部11は、紙幣一時保留部14に一時待機させた紙幣を紙幣鑑別部13へ搬送し、その紙幣の金種等を鑑別して金種別に計数し、鑑別された紙幣が釣銭金種以外の紙幣(本実施例では、万円券、2千円券が該当する。)の場合は紙幣回収庫16へ搬送して金種別に収納し、鑑別された紙幣が釣銭金種の紙幣の場合は紙幣釣銭収納庫15へ搬送して金種別に収納する。
そして、釣銭金種以外の紙幣の紙幣回収庫16への収納および釣銭金種の紙幣の紙幣釣銭収納庫15への収納を終えた制御部11、並びに釣銭金種、つまり全ての金種の硬貨の硬貨釣銭収納庫25への収納を終えた制御部21は、それぞれ収納終了通知を主制御部2へ送出する。
発行した伝票の受取りを確認した主制御部2は、入金処理を終了させ、カードリーダ5によるIDカードの検知を待って待機する。
以下に、図4に示すフローチャートを用い、SBで示すステップに従って本実施例の入金処理について説明する。
これを検知した現金入出金装置1の主制御部2は、上記ステップS1と同様にして、IDカードのカード情報を読取る。
SB2、カード情報を読取った主制御部2は、上記ステップS2と同様にして、個人ID等入力画面を表示し、管理者が個人IDおよびパスワードを入力すると、これを検知した主制御部2は、上記ステップS2と同様にして、IDカードの正当性を判定してステップSB3へ移行する。
SB4、管理者は、表示されたメニュー画面を確認して締上げを選択し、入力部6の操作キーから締上処理の操作キーを押下する。
SB6、操作キーの押下により指示の入力を受付けた主制御部2は、「確認」の操作キーの押下により締上金額が確認されたことを認識し、記憶部3から紙幣回収庫16の金種別の収納枚数(この段階では、万円券および2千円券のみの収納枚数)を読出し、これを基に紙幣回収庫16に収納されている売上収納金額を算出し、総売上金額から売上収納金額を減じて紙幣回収庫16および硬貨回収庫26へ移動させる移動金額を算出する。
例えば、移動金額が53567円の場合は、釣銭金種の最高額である5千円券は10枚、次の高額金種である千円券は3枚、その次の高額金種である500円硬貨は1枚、その次の高額金種である100円硬貨は0枚、その次の高額金種である50円硬貨は1枚、その次の高額金種である10円硬貨は1枚、その次の高額金種である5円硬貨は1枚、その次の高額金種である1円硬貨は2枚として、移動金額の金種別の移動枚数を作成する。
すなわち、主制御部2は、移動させる金種別の紙幣の移動枚数を記した紙幣移動指令を紙幣取扱部10の制御部11へ、移動させる金種別の硬貨の移動枚数を記した硬貨移動指令を硬貨取扱部20の制御部21へそれぞれ送出する。
また、硬貨移動指令を受けた硬貨取扱部20の制御部21は、硬貨移動指令の金種に該当する硬貨を硬貨釣銭収納庫25から硬貨鑑別部23により鑑別、計数しながら指定された移動枚数分繰出し、これを硬貨回収庫26へ搬送して金種別に集積する。
SB7、これらの移動終了通知を受けた主制御部2は、現金の移動処理を終了を認識し、上記ステップSB5で抽出した全ての入金情報および出金情報の締上日時枠に、締上処理を実行した日時を書込んで、入出金情報記録テーブルを更新すると共に、紙幣釣銭収納庫15、硬貨釣銭収納庫25から繰出した金種別の移動枚数を、記憶部3に記憶されているそれぞれの金種別の収納枚数から減じ、紙幣回収庫16、硬貨回収庫26に収納した金種別の移動枚数を、記憶部3に記憶されているそれぞれの金種別の収納枚数に加えて、それぞれの金種別の収納枚数を更新する。
このようにして、本実施例の現金入出金装置1による店舗全体の締上処理が実行され、その締上日時が記憶部3の入出金情報記録テーブルに記録されると共に、総売上金額に相当する紙幣および硬貨が、紙幣回収庫16および硬貨回収庫26にそれぞれ収納される。
また、入金処理毎に、各回収庫に売上金額の全てを収納しないので、IDカードを間違えたとしても、売上金額を変更することが可能になる。
以上説明したように、本実施例では、入金処理のときに、紙幣入出金口に投入された釣銭金種の紙幣を紙幣釣銭収納庫に金種別に収納すると共に、釣銭金種以外の紙幣を紙幣回収庫に収納し、硬貨入金口に投入された全ての金種の硬貨を硬貨釣銭収納庫に金種別に収納しておき、締上処理のときに、締上時の総売上金額から紙幣回収庫に収納された紙幣の合計金額を減じた額を、紙幣釣銭収納庫および硬貨釣銭収納庫から紙幣回収庫および硬貨回収庫へそれぞれ移動させるようにしたことによって、売上金額として紙幣回収庫や硬貨回収庫へ収納される釣銭金種の紙幣や硬貨の枚数を極力少なくして、紙幣釣銭収納庫や硬貨釣銭収納庫の紙幣や硬貨の枚数を多く残存させることが可能になり、釣銭の循環使用期間を延長してその補充頻度を低減させることができる。
なお、上記実施例においては、ICカードには、利用者区分とレジ番号、カード番号等を記録するとして説明したが、レジ番号を記録せずに個人登録情報のみに登録しておいてもよく、レジ番号を処理時に入力させるようにしてもよい。
2 主制御部
3 記憶部
4 表示部
5 カードリーダ
6 入力部
7 伝票印刷部
10 紙幣取扱部
11、21 制御部
12 紙幣入出金口
13 紙幣鑑別部
14 紙幣一時保留部
15 紙幣釣銭収納庫
16 紙幣回収庫
17 紙幣リジェクト口
20 硬貨取扱部
22 硬貨入金口
23 硬貨鑑別部
24 硬貨一時保留部
25 硬貨釣銭収納庫
26 硬貨回収庫
26 硬貨リジェクト口
28 硬貨出金庫
Claims (2)
- 紙幣の投入を行う紙幣入金部と、釣銭として用いる紙幣を収納する紙幣釣銭収納庫と、紙幣を収納する紙幣回収庫と、硬貨の投入を行う硬貨入金部と、釣銭として用いる硬貨を収納する硬貨釣銭収納庫と、硬貨を収納する硬貨回収庫とを備えた現金入出金装置において、
入金処理のときに、前記紙幣入金部に投入された釣銭金種の紙幣を、前記紙幣釣銭収納庫に金種別に収納すると共に、前記釣銭金種以外の紙幣を前記紙幣回収庫に収納し、前記硬貨入金部に投入された全ての金種の硬貨を、前記硬貨釣銭収納庫に金種別に収納しておき、
締上処理のときに、締上時の総売上金額から前記紙幣回収庫に収納された紙幣の合計金額を減じた額を、前記紙幣釣銭収納庫および前記硬貨釣銭収納庫から、前記紙幣回収庫および前記硬貨回収庫へそれぞれ移動させることを特徴とする現金入出金装置。 - 請求項1において、
締上処理の場合に、前記紙幣回収庫および前記硬貨回収庫へ、紙幣および硬貨を移動させるときに、釣銭金種の高額金種を優先させて移動させることを特徴とする現金入出金装置。
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