JP4517832B2 - 現金管理装置 - Google Patents
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締め処理による確定をされていない売上金を、締め後入金金庫にプールしておくことで、締め処理後に売上金を現金管理装置に投入しても、現金金庫内の売上金を締め処理時と同一の金額に保つことが出来るようにさせる。
図1は実施の形態の現金管理装置を示すブロック図、図2は実施の形態のシステム構成を示す説明図、図3は実施の形態の現金管理装置の外観を示す斜視図である。
また、管理端末3は温度や煙、赤外線等により保安や火災等の状態を監視するための各種の監視センサ4と接続して店舗内の警備体制をも統括し、異常が検出された時に警報を発する。
中央情報処理装置6は、契約した各店舗の現金管理装置1から管理端末3、通信回線5を経由して送信される入金情報や出金情報等を格納する企業情報データベース6aを備えてこれらを管理する一方、店舗の売上金を入金するための口座(売上金口座という。)を管理する金融機関である銀行8と接続すると共に、店舗の現金管理装置1への釣銭の供給や売上金の回収を行う専用車である集配車9を保有する地域管理センタの地域端末10と接続している。
図1、図3において、11は現金管理装置1の主制御部であり、現金管理装置1内の各部を制御して各種の処理等を実行する。
13は表示部であり、LCD等の表示画面を備えており、各種の処理操作の案内および入金処理や出金処理の金種別の金額やその合計金額等が表示される。
14はカードリーダであり、レジスタ2の現金を入出金する店員や売上げの締めを行う店長および現金管理装置1の現金の集配を行う地域管理センタの集配担当者等がそれぞれ携帯するIDカードを受入れ、そのIDカード情報を読取る機能を有している。
16はジャーナルプリンタ等の伝票印刷部であり、現金管理装置1による入金処理や出金処理の金額(金種別の金額を含む。)等を伝票に印刷して出力する。
21は紙幣入出金口であり、紙幣入出金口21を開閉するための紙幣シャッタ21aが設けられており、店員等が投入した紙幣を受入れる紙幣入金口および店員等へ釣銭準備金等を排出する紙幣出金口として機能する。
22は現金鑑別部としての紙幣鑑別部であり、紙幣搬送路により搬入された紙幣の真偽、正損、金種等を鑑別して金種毎に計数する。
24は釣銭収納庫としての紙幣釣銭収納庫であり、釣銭として使用する金種(釣銭金種という。)の紙幣を金種別に収納する金庫である。
26は、締め後入金金庫であり、締め処理後に入金された現金が一旦収納される。
30は現金取扱部としての硬貨取扱部であり、以下に示す構成を備えている。
31は現金入金口としての硬貨入金口であり、硬貨入金口31を開閉するための硬貨シャッタ31aが設けられており、店員等が投入した硬貨を受入れる。
33は硬貨リジェクト口であり、硬貨鑑別部32で偽硬貨等と鑑別された不良硬貨が搬送されて集積され、店員等に返却される。
34は硬貨一時保留部であり、硬貨入出金口31に投入され、硬貨鑑別部32で鑑別、計数された硬貨を金種別に集積して一時待機させる。
36は現金出金口としての硬貨出金口であり、開店前に店員等へ供給する釣銭準備金としての硬貨を排出する。
37は現金金庫としての硬貨金庫であり、堅牢な筐体に交換可能な硬貨金庫カセットが装備された金庫であって、店舗の売上金の内の硬貨が金種別に収納される。
なお、図1に示した実線は、紙幣搬送路や硬貨搬送路等による各部位の機械的な接続状態を示し、破線は主制御部11と各部との間の電気信号の送受のための電気的な接続状態を示す。
本実施の形態の現金管理システムは、統括管理会社のセンタに設置された中央情報処理装置6より運用され、統括管理会社は複数の店舗と契約して売上金回収やその売上金口座への振込、釣銭の供給について管理する一方、警備情報処理装置7により契約した店舗の管理端末3から送信される警報に応じて店舗に対する警備員の派遣等を行い、防犯、防災についても管理する。
また、中央情報処理装置6の企業情報データベース6aには契約した店舗の売上金を振込むためのその店舗の売上金口座の銀行名や口座番号等を売上金口座情報として格納する口座情報ファイルが設けられている。
S2、これを検知した現金管理装置1の主制御部11は、表示部13にIDカードの挿入を促す旨の文言を表示し、店員が支給されているIDカードを現金処理装置2のカードリーダ14に挿入すると、主制御部11はこれを検知してIDカードを受付け、カードリーダ14によりIDカードに記録されているIDカード情報を読取る。
IDカードが正当でない、または釣銭準備金出金の有資格者でないと判定した場合は、その旨を表示部13に表示して出金処理を終了させる。
店員は、釣銭準備金の出金パターンの一つを選択するか、またはテンキー15bにより金種毎の出金枚数を入力するかして出金内訳を入力する。
S7、現金の取出しを確認した主制御部11は、紙幣シャッタ21aを閉鎖すると共に出金情報を作成し、これを管理端末3、通信回線5を経由してセンタの中央情報処理装置6へ送信する(中央情報処理装置6の作動は後述する。)。
その後、店員は取出した現金を担当するレジスタ2へ運び、そのレジスタ2にセットして顧客の来店を待って待機する。
S10、釣銭収納庫への補充が必要と判定した主制御部11はニアエンド情報を作成し、管理端末3、通信回線5を経由してセンタの中央情報処理装置6へ送信して出金処理を終了させる。
上記の釣銭準備金の出金処理後に営業を開始した店舗において、不測の事態等により営業の途中でレジスタ2の釣銭が不足したときは、その店員は現金管理装置1により現金を出金(途中出金という。)し、不足した釣銭を補給する。
営業の途中でレジスタ2に収納された売上金が多くなり、レジスタ2の現金が多量になった場合、店員は現金取扱の効率化や防犯のためにレジスタ2の過剰な現金を現金管理装置1へ入金(途中入金という。)する。
ところが、締めは店舗の営業が終わる、夜間に行うことが多い。一方、集配担当者が売上金回収を行うのは、必ずしもその直後ではなく、翌日の日中などになるために、時間差が生じる。
ここで、現金管理装置に、紙幣の入出金が可能な、締め後入金金庫26、38を設ける。締め後でかつ、売上金回収前に途中入金を行う場合には、紙幣金庫及び硬貨金庫に売上金を収納せず、締め後入金金庫に保留しておく。
また、売上金回収は毎日行われるとは限らないので、事前に当日の売上金回収が行われない事がネットワークなどを通してわかっている場合には、締め後の途中入金であっても、締め後入金金庫を使用せず、売上金を紙幣金庫及び硬貨金庫に売上金を収納してもよい。
SA2、これを検知した現金管理装置1の主制御部11は、上記出金処理のステップS2と同様にしてIDカードの挿入を促し、店員がIDカードをカードリーダ14に挿入すると、これを受付けてIDカード情報を読取る。
店員は、持参した途中入金または締め入金のための現金を紙幣と硬貨に区別して紙幣入出金口21と硬貨入金口31へ投入する。
すなわち、主制御部11は、紙幣入出金口21へ投入された紙幣を紙幣鑑別部22へ搬送し、その紙幣の真偽、金種等を鑑別して金種毎に計数し、鑑別された紙幣を紙幣一時保留部23へ搬送して一時保管する。この時偽券等の不良紙幣と鑑別された紙幣は紙幣入出金口21へ搬送されて店員に返却される。
なお、途中入金のように主に1万円札等の紙幣のみが投入された場合は、主制御部11は所定の時間経過後に硬貨シャッタ31aを閉鎖し、硬貨の計数を省略する。
店員は、表示された計数結果が正しいと判断した場合は入力部15の操作キー15aによって「YES」を押下する。これを検知した主制御部11は計数結果が確定されたと認識してステップSA8へ移行する。
SA7、返却要求を認識した主制御部11は、紙幣一時保留部23に一時保管した紙幣を紙幣入出金口21へ、硬貨一時保留部34に一時保管した硬貨を硬貨出金口36へ搬送して投入された現金を店員に返却し、店員の受取りを確認して入金処理を終了する。その後店員は返却された現金を確認して再度入金処理を実行する。
SA9、主制御部11は入力された売上高(途中入金の場合は「0」)により売上高情報を作成すると共に入金情報を作成し、これらを管理端末3、通信回線5を経由してセンタの中央情報処理装置6へ送信する。
SA10、入金情報等の送信を終えた主制御部11は、IDカード情報や入金された金種毎の枚数とその合計金額等の実行した入金処理の内容を記載した伝票を伝票印刷部16により印刷して発行し、店員はこの伝票を受取って入金操作を終了する。
SA16、一方、SA10で締め後かつ売上金回収前であれば、同様に一時保留部に一時保留されている現金の中で、紙幣一時保留部23に一時保留されている紙幣を紙幣鑑別部22へ再度搬送し、その紙幣の金種などを鑑別して金種別に計数し、売上金額の内で千円以上の金額を、締め後入金金庫26に収納する。その他の余剰金については、釣銭収納庫に収納する。
また、硬貨も同様に、一時保留されている硬貨のうち、売上金額から千円以下の端数を、締め後入金金庫38に、それ以外を硬貨釣銭収納庫35に収納する。
SA14、現金金庫の現金の回収が必要と判定した主制御部11はニアフル情報を作成し、管理端末3、通信回線5を経由してセンタの中央情報処理装置6へ送信して入金処理を終了させる。
これにより、紙幣金庫及び硬貨金庫に、締め時点までの売上金がすべて収納される。
締め情報は、締め処理が行われた日時、締め処理を実行したことを示す処理コードである締めコード、締め動作のタイムチャートを示す締めログデータ、建物コード、現金管理装置号機コードおよびIDカード情報等により構成される。
SB7、確認通知を送信した主制御部11は、受信した現金移動情報や締め処理を行った店長のIDカード情報等を記載した伝票を伝票印刷部16により印刷して発行し、店長が伝票を受取ったことを確認して締め処理を終了させる。
回収処理が終了すると、締め後入金金庫26、38から紙幣金庫24及び硬貨金庫37に売上金を収納する。
これにより、前回の締めまでの現金のみが回収されると同時に、紙幣金庫24及び硬貨金庫37には、締め後の売上金が収納されている状態とすることが出来る。
このため、店舗は途中入金がいつでも出来るために、レジスタ2に過剰な現金を収納しておく必要が無くなる。 また、集配担当者は何時回収に来ても、現金管理装置の運用に影響を与えなくなるので、回収時刻の自由度が高まる。
第一の実施例では、現金管理装置に締め後入金金庫26及び38を設けたが、図7に示すように紙幣釣銭収納庫24−a,b,cを金種別に複数持つ場合には、その1つを利用して、第一の実施例における締め後入金金庫の代わりとすることが可能である。
第二の実施例では、紙幣釣銭収納庫を千円、5千円、2千円の3個持ち、2千円収納庫を締め後入金金庫として使用したが、紙幣釣銭収納庫が千円、5千円の2個しか無い場合には、5千円収納庫を締め後入金金庫として使用しても同様の効果が得られる。
この場合にも同様に、締め後から回収までの間、先入れ先出しの紙幣釣銭収納庫を使用している場合には、5千円の出金が出来なくなる。
2 レジスタ
3 管理端末
4 監視センサ
5 通信回線
6 中央情報処理装置
6a 企業情報データベース
7 警備情報処理装置
8 銀行
9 集配車
10 地域端末
11 主制御部
12 記憶部
13 表示部
14 カードリーダ
15 入力部
15a 操作キー
15b テンキー
16 伝票印刷部
20 紙幣取扱部
21 紙幣入出金口
21a 紙幣シャッタ
22 紙幣鑑別部
23 紙幣一時保留部
24 紙幣釣銭収納庫
25 紙幣金庫
30 硬貨取扱部
31 硬貨入金口
31a 硬貨シャッタ
32 硬貨鑑別部
33 硬貨リジェクト口
34 硬貨一時保留部
35 硬貨釣銭収納庫
36 硬貨出金口
37 硬貨金庫
38 回収扉
Claims (4)
- 現金を投入する現金入金口と、
釣銭のための現金を収納する釣銭収納庫と、
売上金を収納する現金金庫と、
その他に売上金をプールしておく締め後入金金庫を備えた現金管理装置において、
締め処理による確定をされていない売上金を、締め後入金金庫にプールしておくことで、締め処理後に売上金を現金管理装置に投入しても、現金金庫内の売上金を締め処理時と同一の金額に保つことが出来ることを特徴とする
現金管理装置。 - 前記請求項1において、
締め処理時に売上金をプールしておく締め後入金金庫から、売上金を収納する現金金庫へ売上金を移動して、締め処理直後には現金管理装置に投入された売上金を現金金庫に収納することが出来ることを特徴とした現金管理装置。 - 前記請求項1または請求項2において、
集配担当者が、売上金回収を行なった後に、締め後入金金庫から現金金庫へ売上金を移動して、売上金回収後には現金管理装置に投入された売上金を現金金庫に収納することが出来ることを特徴とした現金管理装置。 - 前記請求項1乃至3において、
釣銭収納庫を金種別に複数備え、
前記金種別の釣銭収納庫のうち使用頻度が低い釣銭収納庫を、売上金をプールしておく締め後入金金庫として使用し、専用の締め後入金金庫を持たずに、締め処理後に売上金を現金管理装置に投入しても、現金金庫内の売上金を締め処理時と同一の金額に保つことが出来ることを特徴とする
現金管理装置。
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