JP4894408B2 - 現金処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、カードを使用して小売店等の店舗のレジスタに補充される釣銭用の現金の出金処理や、レジスタから回収した現金の入金処理、及び締上げ処理を行う現金処理装置に関するものである。
従来のこの種の現金処理装置として、小売店の店舗に設置されたレジスタに収納するための釣銭用の現金を釣銭用現金収納庫から出金する出金機能、レジスタから回収した売上金等の現金を入金し、釣銭分の現金は釣銭用現金収納庫に収納すると共に、売上分の現金は現金回収庫に収納する入金機能、入金及び出金の金額や金種毎の入出金枚数等を管理し、これらを締上げ時に集計して、その集計結果を表示部に表示すると共に、伝票に記録して放出する締上げ処理機能を有する装置が提案されており、この装置においては出金や入金の際にその操作を行う店舗の店員に予め与えられているIDカード(レジカード)の情報を読取って正当性を確認し、また締上げの際にもその操作を行う店長のIDカードから情報を読取って正当性を確認するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−038062号公報(段落「0027」〜段落「0061」、図1、図4〜図6)
しかしながら、上述した従来の技術においては、1台の現金処理装置が1店舗のみで使用される場合は問題はないが、1台現金処理装置を複数の店舗で利用する場合、例えば1つのビル内に複数のテナントが出店し、各店舗が1台の現金処理装置を利用する場合、以下の問題がある。
すなわちこの種の現金処理装置では、営業終了時等に締上げを行うと、当該装置で行われた出金、入金、両替等の処理情報がすべて集計されて金額の演算が行われ、これらの集計演算結果が伝票等に出力されるようになっており、そのため店舗毎に現金処理装置の管理権限を持たせて、締上げができるようにすると他店に関する入出金等の情報まで出力されるため、店舗毎の情報のセキュリティー性が失われてしまう等の問題がある。
また、店舗毎に現金の出金枚数や回数、両替金の枚数や回数が異なることが多く、そのため装置の利用を無制限にすると、特定の店舗のレジ担当者による利用頻度が高くなり、他店のレジ担当者が利用するときに装置内の現金が不足するなどの事態が生じてし、公平性に欠ける等の問題もある。
本発明は、このような問題を解決することを課題とする。
そのため、本発明は、複数の店舗のレジ担当者がそれぞれ店舗毎のレジカードを使用してレジスタの釣銭として使用する現金の釣銭用現金収納庫からの出金、両替を行い、レジスタから回収した現金の入金を行って前記釣銭用現金収納庫と現金回収庫に収納する現金処理装置において、現金回収庫の着脱を規制するロック手段と、出金処理、入金処理、及び両替処理の情報をレジスタを特定する情報と共に登録する記憶部を備え、店舗毎の店舗カード及び管理カードの使用による締上げ処理を可能とすると共に、管理カードの使用による締上げ処理後に現金回収庫の回収を選択可能とし、店舗カードを使用して締上げ処理が指定された場合には、記憶部に記憶された該当する店舗のレジカードを使用して実施された入金処理、出金処理、及び両替処理に関する情報を集計する締上げ処理を行い、管理カードを使用して締上げ処理が指定された場合には、記憶部に記憶された当該装置を利用するすべての店舗の入金処理、出金処理、及び両替処理に関する情報を集計する締上げ処理を行い、その後、現金回収庫の回収が選択された場合、ロック手段のロックを解除して現金回収庫の回収を可能にすることを特徴とする。
また、上記現金処理装置において、店舗毎、各店舗のレジスタ毎に、少なくとも1日毎もしくは1回毎における出金の制限、両替の制限を設定したことを特徴とする。
このようにした本発明は、店舗毎の入金処理、出金処理、及び両替処理に関する情報に基づく締上げができるため、店舗毎の情報のセキュリティー性を確保することができ、テナント管理者は装置を利用するすべての店舗の入金処理、出金処理、及び両替処理に関する情報を集計する締上げ処理を行うことができるので、装置からの資金の回収等を支障なく行うことが可能となる。
また、店舗毎、各店舗のレジスタ毎に、少なくとも1日毎もしくは1回毎における出金の制限、両替の制限を設定することで、特定の店舗のレジ担当者による利用頻度が高くなることがなく、これにより他店のレジ担当者が利用するときに装置内の現金が不足する等の事態を防止できるため、公平性も確保できるという効果が得られる。
以下、図面を参照して本発明による現金処理装置の実施例を説明する。
図1は実施例を示す説明図で、現金処理装置10と、この現金処理装置10を利用するためのIDカードを示している。
本実施例では現金処理装置10を利用するためのIDカードとして、管理カードと、複数のテナントの店舗A、B、C、Dに配布された店舗カード及びレジカードを使用するものとしている。
ここで、管理カードはテナント管理者が保有するカードで、現金処理装置10に対する現金(レジスタで使う釣銭準備金)の補充、現金処理装置10からの現金(釣銭準備金)の回収、現金処理装置10を利用するすべての店舗A、B、C、Dの入金、出金及び両替処理に関する情報の集計を行う一括締上げ、現金処理装置10に対する各種の設定、現金処理装置10に装着されている売上回収庫の回収準備等を行う権限が設定されている。
店舗カードは各店舗A、B、C、Dの店長が保有するカードで、自店舗の入出金及び両替処理に関する情報の集計を行う締上げを行う権限が設定されており、またジカードはレジスタを操作する担当者(以下レジ担当者)が使用するカードで、各店舗A、B、C、Dの店長の管理下に置かれ、このレジカードには、各店舗A、B、C、Dに設置されたレジスタで釣銭準備金として使う現金の出金、レジスタから回収した現金(釣銭準備金及び売上金)の入金、及び両替を行う権限が設定されている。
これらのIDカードには装置利用者であるテナント管理者、各店舗の店長、各店舗のレジ担当者を識別するための利用者区分情報が記録されていて、この利用者区分情報は前記の各カードに設定された権限に対応しており、そして店長用の店舗カードには店舗を特定する情報として店舗番号(店舗No.)等が記録され、レジ担当者用のレジカードには、店舗を特定する情報として店舗番号(店舗No.)等とレジスタを特定する情報としてレジ番号(レジNo.)等が記録されている。
図2は実施例の構成を示すブロック図である。
図において1は硬貨(現金)の入出金処理を行う硬貨処理機、2は紙幣(現金)の入出金処理を行う紙幣処理機であり、この両処理機については後で詳しく説明する。
3はLCD等による表示部で、各種の処理操作の案内、現金処理のための入力画面や入力された情報、及び金種別の入出金金額や入出金の合計金額等を表示する。
4はレジスタの現金を入出金するレジ担当者や売上の締めを行う店長及び管理者等が操作するキーボードあるいは表示部3上に配置されたタッチパネル等の操作部で、入金処理や出金処理、締上げ処理、回収処理等を行うことを指示(入力)するためのキーや金額等を入力するためのテンキー等を備えている。
5はカードリーダ(カード読取部)で、当該現金処理装置の利用者であるレジ担当者や店長及び管理者等が使用するIDカード(管理カード、店舗カード、レジカード等)の情報を読取る機能を有している。
6は伝票記録部(プリンタ)で、硬貨処理機1や紙幣処理機2で行われた入金処理や出金処理の金額、金種別枚数等を伝票に記録(印字)して出力するものである。
7は記憶部で、入金・出金処理履歴、回収庫交換履歴、釣銭収納庫入出金履歴、回収庫入金履歴等を格納するカウンタテーブルを有し、またこの記憶部7には後述する主制御部が実行する制御プログラムが格納され、更に主制御部による処理結果も記憶するものとなっている。
8は記憶部7に格納された制御プログラムに基づいて装置全体の制御を行う主制御部で、本実施例では記憶部7のカウンタテーブルに登録する入金・出金処理履歴、回収庫交換履歴、釣銭収納庫入出金履歴、回収庫入金履歴等の情報を管理し、必要に応じてこれらの履歴情報の書込み、更新を行う他、操作部4から入力される締上げ処理要求に応じて、前記各履歴を基にレジスタ毎の入金、出金、売上の集計、釣銭収納庫及び回収庫内の収納金額の演算を行う集計、演算部として機能する。
また、この主制御部8は、特に本実施例では、カードリーダ5が管理カード、店舗カード、レジカードから読取る利用者区分情報に基づいて取扱い可能な処理を特定し、それに基づいて処理の制御等を行うと共に、店舗毎及びレジスタ毎に設定された出金・両替の設定区分情報に基づいて出金の制限や両替の制限を行うものとなっている。
次に硬貨処理機1及び紙幣処理機2について説明する。
硬貨処理機1は、レジスタから回収した硬貨を一括して受け入れる硬貨入金口11と、この硬貨入金口11に受け入れた硬貨を1枚ずつ分離する図示しない分離部と、硬貨の金種等を鑑別すると共に鑑別した硬貨を金種毎に計数する硬貨鑑別部12と、この硬貨鑑別部12で鑑別計数された硬貨を一時保留する一時保留部13と、レジスタ用の釣銭準備金として使用する硬貨を金種別に収納する複数の釣銭用硬貨収納庫(釣銭用現金収納庫)14、入金硬貨を金種別に収納する硬貨回収庫(現金回収庫)15と、釣銭用の硬貨を出金するための硬貨出金庫16と、硬貨リジェクト口17と、硬貨処理機1からの硬貨回収庫15の着脱を確認するためのセンサと、動作中や締上げ処理前に硬貨回収庫15の取外しを防止するための電磁ロック手段と、図示しない記憶部に格納された制御プログラムに基づいて硬貨処理機1全体の動作制御を行う制御部18を有している。
ここで一時保留部13、釣銭用硬貨収納庫14、硬貨回収庫15、及び硬貨出金庫16は金種毎に分けて硬貨を集積、収納できるように内部が区切られている。
また、硬貨入金口11と硬貨鑑別部12との間には分離部により分離された硬貨を搬送する搬送ベルト等による搬送路が設けられ、釣銭用硬貨収納庫14と硬貨回収庫15及び硬貨出金庫16との間には、釣銭用硬貨収納庫14から排出される硬貨を硬貨回収庫15と硬貨出金庫16のいずれかに導く振分け手段と、通過する硬貨を金種毎に計数する計数手段が設けられている。
また、前記各釣銭用硬貨収納庫14に対しては、収納する硬貨の金種毎に保管基準額が設定されており、その保管基準額を保つために入金処理された硬貨を収納するようになっている。
この釣銭用硬貨収納庫14にも硬貨を搬送路に繰出す繰出し手段が設けられている。
硬貨回収庫15は複数用意され、必要に応じて交換されるものであるが、本実施例の硬貨回収庫15には記憶部(識別情報保有部)15aが設けられていて、この記憶部15aには硬貨回収庫15を識別するためのID番号等の固有の識別情報が記憶され、制御部18または後述する主制御部がこの識別情報を認識して硬貨回収庫15を特定するものとなっている。
一方、紙幣処理機2は、入金処理時にレジスタから回収した紙幣を一括して受け入れると共に出金処理時に釣銭としての紙幣を排出する紙幣入出金口21と、この紙幣入出金口21に受け入れた紙幣を1枚ずつ分離する図示しない分離部と、紙幣の金種等を鑑別すると共に鑑別した紙幣を金種毎に計数する紙幣鑑別部22と、この紙幣鑑別部22で鑑別計数された紙幣を集積して一時保留する一時保留部23と、レジスタ用の釣銭準備金として使用する特定金種(例えば、五千円、千円)の紙幣を金種別に収納する釣銭用紙幣収納庫(釣銭用現金収納庫)24と、入金紙幣を金種別に収納する紙幣回収庫(現金回収庫)25と、紙幣リジェクト庫26と、これらの間で紙幣を搬送ベルト等で挟持して搬送する搬送路と、紙幣処理機2からの紙幣回収庫25の着脱を確認するためのセンサと、動作中や締上げ処理前に紙幣回収庫25の取外しを防止するための電磁ロック手段と、図示しない記憶部に格納された制御プログラムに基づいて紙幣処理機2全体の動作制御を行う制御部27を備えている。
尚、一時保留部23には紙幣を繰出す繰出し手段が設けられている。
前記各釣銭用紙幣収納庫24に対しては、収納する紙幣の金種毎に保管基準額が設定されており、その保管基準額を保つために入金処理された紙幣を収納するようになっている。
この釣銭用紙幣収納庫24にも紙幣の集積手段が紙幣を搬送路に繰出す繰出し手段と共に設けられている。
また、紙幣回収庫25は複数用意され、必要に応じて交換されるものであるが、各紙幣回収庫25には、ニアフルやフルを検知するセンサが設けられており、これらのセンサにより紙幣の有無や、満杯状態を確認できるようになっている。但し、収納量は後述するテーブルに格納される入金履歴からも把握可能である。
更に、紙幣回収庫25には、硬貨回収庫15と同様に記憶部(識別情報保有部)25aが設けられていて、この記憶部25aに紙幣回収庫25を識別するためのID番号等の固有の識別情報が記憶され、制御部18または後述する主制御部がこの識別情報を認識して紙幣回収庫25を特定するものとなっている。
尚、硬貨処理機1の制御部18及び紙幣処理機2の制御部28は主制御部8の指示により硬貨処理機1及び紙幣処理機2を制御するものとなっている。
図3は前記記憶部7のカウンタテーブルに記憶(登録)される履歴内容例等を示す図で、同図(a)は入金・出金処理履歴、同図(b)は回収庫交換履歴、同図(c)は釣銭収納庫入出金履歴、同図(d)は回収庫入金履歴、同図(e)は出金・両替の制限情報である。
図3(a)の入金・出金処理履歴は、通番、店舗No、レジNo.、利用者ID、処理日時、区分、金額、金種、締上げ日時により構成されており、通番のエリアには処理毎に付与される通し番号が書込まれる。
店舗No.のエリアには店長が使用する店舗カード(IDカード)やレジ担当者のレジカード(IDカード)から読取った店舗の番号が書込まれ、店舗毎に集計する際に利用される。
レジNo.のエリアにはレジ担当者のレジカード(IDカード)から読取ったレジスタの番号が書込まれ、レジスタ毎に集計する際に利用される。
また、利用者IDのエリアには管理カードや店舗カードあるいはレジカードから読取ったテナント管理者や店長あるいはレジ担当者のID番号等が書込まれ、処理日時のエリアには入金または出金処理を行ったときの日付及び時刻が書込まれる。
区分のエリアには処理が入金であるか出金があるかを示す情報が書込まれ、金額のエリアには入金または出金処理の処理金額が書込まれる。
また、万、五千・・・一等の金種エリアには処理した金種毎の枚数がそれぞれ書込まれ、更に締上げ日時のエリアには締上げを行ったときの日時が書込まれる。この締上げ日時は、締上げ処理されたか否かを示す情報で、これが書込まれたものについては締上げ処理対象から除外される。
図3(b)の回収庫交換履歴は、通番、利用者ID、処理日時、区分、交換の前後、金額、金種により構成されており、通番のエリアには処理毎に付与される通し番号が書込まれ、利用者IDのエリアには交換操作を行うテナント管理者や現金回収者(委託業者等)のIDカードから読取ったID番号等が書込まれる。
また、処理日時のエリアには交換処理を行ったときの日付及び時刻が書込まれ、区分のエリアには回収処理による交換か交換処理による交換かを示す情報が書込まれる。
交換の「前」のエリアには交換前の回収庫のID番号が、また交換の「後」のエリアには交換後の回収庫のID番号がそれぞれ書込まれる。回収庫は上述した硬貨処理機1で用いられる硬貨回収庫15と、紙幣処理機2で用いられる紙幣回収庫25があり、ID番号のCは硬貨回収庫15であることを示し、Bは紙幣回収庫25であることを示している。
また、金額のエリアには交換前の回収庫に収納されていた現金の金額が書込まれ、更に万、五千・・・一等の金種エリアには処理した金種毎の枚数がそれぞれ書込まれる。
図3(c)の釣銭収納庫入出金履歴は、通番、処理日時、区分、金種により構成されており、通番のエリアには処理毎に付与される通し番号が書込まれ、処理日時のエリアには入金または出金処理を行ったときの日付及び時刻が書込まれる。
また、区分のエリアには処理が入金であるか出金があるかを示す情報が書込まれ、更に万、五千・・・一等の金種エリアには処理した金種毎の枚数がそれぞれ書込まれる。
図3(d)の回収庫入金履歴は、通番、処理日時、庫ID、金種により構成されており、通番のエリアには処理毎に付与される通し番号が書込まれ、処理日時のエリアには入金処理を行ったときの日付及び時刻が書込まれる。
また、庫IDのエリアには硬貨回収庫15と紙幣回収庫25のID番号が書込まれ、更に万、五千・・・一等の金種のエリアには処理した金種毎の枚数がそれぞれ書込まれる。
このような構成を有する現金処理装置では、各店舗A、B、C、Dのレジスタに補充する釣銭用の現金を出金し、それらのレジスタから回収した現金を入金するもので、入金額の合計から出金額の合計を差引いた金額が売上額になるが、上述したカウンタテーブルに記憶(登録)される履歴内容から店舗毎に売上額を集計することが可能である。
図3(e)の出金・両替の制限情報は、各店舗及び各レジスタにおける1日あるいは1回毎の出金及び両替を制限するためのもので、店舗毎の出金の有効/無効の情報と金種別の出金枚数(または金種別の出金金額)の上限、レジ毎の出金回数の上限、店舗毎の両替の有効/無効の情報と金種別の両替枚数(または金種別の両替金額)の上限、レジ毎の両替回数の上限等がテナント管理者等により設定されている。
上述した構成の作用について説明する。
各店舗A、B、C、Dにおいてレジスタへの釣銭の補充とレジスタからの現金回収はレジ担当者の交代毎に行われ、必要に応じて両替が行われる。また、各店舗A、B、C、Dの業務終了時には出金額、入金額、売上額を集計・演算する締上げ処理が店舗毎に行われ、更に一括締上げ処理後、装置内の現金の回収が行われる。これらを順を追って説明する。
尚、以下の説明において、主制御部8や制御部18、27による制御の説明については、必要な説明を除いて省略する。
まず、レジ担当者がレジスタに釣銭を補充する現金を出金させる場合の出金処理について説明する。
図4はその出金処理の手順を示すフローチャートで、図中のSはステップを示し、以下このステップに従って説明する。
例えば店舗Aのレジ担当者がレジカードを現金処理装置10に設けられているカード挿入排出口に挿入すると、カードリーダ5がレジカードから利用者区分情報、店舗No.、レジNo.を読取る(S1)。
また、レジ担当者はカード挿入後、操作部4を操作して自分の個人ID(利用者ID)、パスワードを入力する(S2)。
主制御部8はレジ担当者が入力した個人ID、パスワードを予め記憶部7等に登録されている個人ID、パスワードを照合し、正当性が確認された場合、レジカードから読取った利用者区分情報に基づき、レジ担当者が操作可能な「出金」、「入金」、「両替」を選択するメニュー画面を表示部3に表示し(S3)、レジ担当者に選択させる。
ここでレジ担当者が操作部4を操作して「出金」を選択すると、主制御部8は前記店舗No.、レジNo.を図3(e)に示した記憶部7の出金・両替の制限情報と照合して出金が有効であるか否かを判断し、無効の場合はその旨のメッセージを表示部3に表示して処理を終了するが、有効の場合は「出金」の選択を受付けて(S4)、表示部3に出金金額入力画面を表示する。
このとき出金・両替の制限情報に基づいて出金枚数の上限等を表示する。
この場合、出金・両替の制限情報が、1日毎のものとして設定されている場合は、出金を行う度に主制御部8により減算して、現在出金可能な枚数及び残りの出金回数を表示する。
この画面を見てレジ担当者が操作部4を操作して、出金金額(硬貨及び紙幣の金種毎の枚数)を入力すると、主制御部8はその入力金額を受付けて(S5)、その出金金額と硬貨処理機1の釣銭用硬貨収納庫14及び紙幣処理機2の釣銭用紙幣収納24内の現金を比較し、出金の可否を判断する(S6)。
釣銭用硬貨収納庫14及び釣銭用紙幣収納24内の現金の不足により出金不可と判断した場合、その旨のメッセージ画面を表示部3に表示して終了する。
出金可能な場合は、硬貨処理機1の釣銭用硬貨収納庫14及び紙幣処理機2の釣銭用紙幣収納24から該当金種の硬貨及び紙幣が繰出され、硬貨鑑別部12及び紙幣鑑別部22で鑑別、計数され、硬貨出金庫16や紙幣入出金口21に出金される(S7)。
出金が終了すると主制御部8は今回の出金処理結果として通番、店舗No.、レジNo.、利用者ID、処理日時、区分、出金金額、金種別枚数等を記憶部7のカウンタテーブルの入金・出金処理履歴(入出金処理情報登録部)に書込んで更新すると共に、釣銭収納庫入出金履歴に通番、処理日時、区分、金種別枚数等を書込んで更新し(S8)、更に伝票記録部6で処理結果を伝票に記録してレジ担当者に発行する(S9)。
尚、入金・出金処理履歴等の更新は伝票発行後に行うようにしてもよい。
店舗B、C、Dのレジ担当者が出金を行う場合も、同様に処理される。
次に、レジ担当者がレジスタから回収した現金を入金させる場合の入金処理について説明する。
図5はその入金処理の手順を示すフローチャートで、図中にSで示したステップに従って説明する。
例えば店舗Aのレジ担当者がレジカードを現金処理装置10に設けられているカード挿入排出口に挿入すると、カードリーダ5がレジカードから利用者区分情報、店舗番号、レジNo.を読取る(S11)。
また、レジ担当者はカード挿入後、操作部4を操作して自分の個人ID(利用者ID)、パスワードを入力する(S12)。
主制御部8はレジ担当者が入力した個人ID、パスワードを予め記憶部7等に登録されている個人ID、パスワードを照合し、正当性が確認された場合、レジカードから読取った利用者区分情報に基づき、レジ担当者が操作可能な「出金」、「入金」、「両替」を選択するメニュー画面を表示部3に表示し(S13)、レジ担当者に選択させる。
ここでレジ担当者が操作部4を操作して「入金」を選択すると、主制御部8は「入金」の選択を受付ける(S14)。
そして、硬貨処理機1及び紙幣処理機2は主制御部8の指示により硬貨入金口11及び紙幣入出金口21に設けられているシャッタをそれぞれ開放して、レジ担当者がレジスタから回収してきた現金である硬貨及び紙幣を受入れ、硬貨鑑別部12及び紙幣鑑別部22で鑑別、計数して硬貨一時保留部13及び紙幣一時保留部23に一時保留する(S15)。
受入れたすべての硬貨及び紙幣を計数して一時保留すると、主制御部8は金種毎の枚数及び金額、全金種の合計額を計数結果として表示部3に表示し、レジ担当者に金額を確認させて収納の可否(OK/NG)を入力させる(S16)。
NGの場合、一時保留した硬貨は硬貨リジェクト口17から、紙幣は紙幣入出金口21からレジ担当者に返却する(S17)。
OKの場合、一時保留した硬貨及び紙幣の内、売上金の分を硬貨回収庫15及び紙幣回収庫25に収納し、釣銭の分は釣銭用硬貨収納庫14及び釣銭用紙幣収納庫24に収納する。
硬貨回収庫15及び紙幣回収庫25への収納が終了すると、主制御部8は今回の処理結果として通番、店舗No.、レジNo.、利用者ID、区分、入金金額、金種別枚数等を記憶部7のカウンタテーブルの入金・出金処理履歴(入出金処理情報登録部)に書込んで更新すると共に、釣銭収納庫入出金履歴には通番、処理日時、区分、金種別枚数等を、また、回収庫入金履歴には通番、処理日時、回収庫ID、金種別枚数等書込んで更新し(S18)、更に伝票記録部6で処理結果を伝票に記録してレジ担当者に発行する(S19)。
尚、入金・出金処理履歴等の更新は伝票発行後に行うようにしてもよい。
その後、主制御部8は硬貨回収庫15及び紙幣回収庫25がフル(満杯)か否かを確認し(S20)、満杯の場合はその旨を表示部に表示したり、警報ランプを点灯して報知する(S21)。
尚、硬貨回収庫15及び紙幣回収庫25が満杯か否かの確認は、メニュー画面表示の際や、入金選択の受付時等に行ってもよい。
店舗B、C、Dのレジ担当者が入金を行う場合も、同様に処理される。
次に、レジ担当者が両替を行う場合について説明する。
図6はその両替処理の手順を示すフローチャートで、図中にSで示したステップに従って説明する。
例えば店舗Aのレジ担当者がレジカードを現金処理装置10に設けられているカード挿入排出口に挿入すると、カードリーダ5がレジカードから利用者区分情報、店舗No.、レジNo.を読取る(S31)。
また、レジ担当者はカード挿入後、操作部4を操作して自分の個人ID(利用者ID)、パスワードを入力する(S32)。
主制御部8はレジ担当者が入力した個人ID、パスワードを予め記憶部7等に登録されている個人ID、パスワードを照合し、正当性が確認された場合、レジカードから読取った利用者区分情報に基づき、店長の場合は「締上げ」、「両替」を選択するメニュー画面を、レジ担当者の場合は「出金」、「入金」、「両替」を選択するメニュー画面を表示部3に表示し(S33)、レジ担当者に選択させる。
ここでレジ担当者が操作部4を操作して「両替」を選択すると、主制御部8は前記店舗No.、レジNo.を図3(e)に示した記憶部7の出金・両替の制限情報と照合して出金が有効であるか否かを判断し、無効の場合はその旨のメッセージを表示部3に表示して処理を終了するが、有効の場合は「両替」の選択を受付ける(S34)。
そして、硬貨処理機1及び紙幣処理機2は主制御部8の指示により硬貨入金口11及び紙幣入出金口21に設けられているシャッタをそれぞれ開放して、レジ担当者がレジスタから持ってきた両替用の現金である硬貨及び紙幣を受入れ、硬貨鑑別部12及び紙幣鑑別部22で鑑別、計数して硬貨一時保留部13及び紙幣一時保留部23に一時保留する(S35)。
受入れたすべての硬貨及び紙幣を計数して一時保留すると、主制御部8は金種毎の枚数及び金額、全金種の合計額を計数結果として表示部3に表示し、レジ担当者に金額を確認させて収納の可否(OK/NG)を入力させる(S36)。
NGの場合、一時保留した硬貨は硬貨リジェクト口17から、紙幣は紙幣入出金口21からレジ担当者に返却する(S37)。
OKの場合、表示部3に出金金額入力画面を表示するが、その際、出金・両替の制限情報に基づいて両替枚数の上限等を表示する。
この場合、出金・両替の制限情報が、1日毎のものとして設定されている場合は、両替による出金を行う度に主制御部8により減算して、両替による現在出金可能な枚数及び残りの両替回数を表示する。
この画面を見てレジ担当者が操作部4を操作して、出金金額(硬貨及び紙幣の金種毎の枚数)を入力すると、主制御部8はその入力金額を受付けて(S38)、その出金金額と硬貨処理機1の釣銭用硬貨収納庫14及び紙幣処理機2の釣銭用紙幣収納24内の現金を比較し、出金の可否を判断する(S39)。
釣銭用硬貨収納庫14及び釣銭用紙幣収納24内の現金の不足により出金不可と判断した場合、その旨のメッセージ画面を表示部3に表示して終了する。
出金可能な場合は、硬貨処理機1の釣銭用硬貨収納庫14や紙幣処理機2の釣銭用紙幣収納24から該当金種の硬貨や紙幣が繰出され、硬貨鑑別部12及び紙幣鑑別部22で鑑別、計数され、硬貨出金庫16や紙幣入出金口21に出金される(S40)。
出金が終了すると一時保留した硬貨及び紙幣を硬貨回収庫15及び紙幣回収庫25に収納する。
そして、主制御部8は今回の両替処理結果として通番、店舗No.、レジNo.、利用者ID、処理日時、区分、出金金額、入金金額、それぞれの金種別枚数等を記憶部7のカウンタテーブルの入金・出金処理履歴(入出金処理情報登録部)に書込んで更新すると共に、釣銭収納庫入出金履歴に通番、処理日時、区分、金種別枚数等を書込んで更新し(S41)、更に伝票記録部6で処理結果を伝票に記録してレジ担当者に発行する(S42)。
尚、入金・出金処理履歴等の更新は伝票発行後に行うようにしてもよい。
店舗B、C、Dのレジ担当者が両替を行う場合も、同様に処理される。
次に、各店舗の店長による締上げ処理について説明する。
図7は締上げ処理の手順を示すフローチャートで、図中にSで示したステップに従って説明する。
例えば店舗Aの店長が店舗カードを現金処理装置10に設けられているカード挿入排出口に挿入すると、カードリーダ5が店舗カードから店舗No.、番号利用者区分情報を読取る(S51)。
また、店長はカード挿入後、操作部4を操作して自分の個人ID(利用者ID)、パスワードを入力する(S52)。
主制御部8は店長が入力した個人ID、パスワードを予め記憶部7等に登録されている個人ID、パスワードを照合し、正当性が確認された場合、店舗カードから読取った利用者区分情報に基づき、店長が操作可能な「締上げ」を選択するメニュー画面を表示部3に表示し(S53)、店長に選択させる。
ここで店長が操作部4を操作して「締上げ」を選択すると、主制御部8は「締上げ」の選択(締上げ要求)を受付け(S54)、記憶部7のカウンタテーブルの入金・出金処理履歴、釣銭収納庫入出金履歴を基に店舗Aに関する前回の締上げ時から現在までの入金額、出金額、釣銭準備金額を集計して、すべてのレジスタの出金合計額、入金合計額、売上金合計額、レジスタ毎の出金合計額、入金合計額、売上金合計額、釣銭用硬貨収納庫14及び釣銭用紙幣収納庫24内の現金の収納金額を演算し、その演算結果を表示部3に表示する(S55)。
そして店長がその内容を確認して、確認ボタンの押下等により承認を行うと主制御部3は記憶部7のカウンタテーブルにおける該当店舗の入金・出金処理履歴に締上げ処理日時を書込んで更新し(S56)、更に伝票記録部6で締上げの処理結果を伝票に記録して管理者に発行する(S57)。
店舗B、C、Dの店長が締上げを行う場合も、同様に処理される。
次に、テナント管理者による一括締上げ処理について説明する。
図8は一括締上げ処理の手順を示すフローチャートで、図中のSはステップを示し、以下このステップに従って説明する。
各店舗A、B、C、Dの営業終了後、テナント管理者が管理カードを現金処理装置10に設けられているカード挿入排出口に挿入すると、カードリーダ5が管理カードから利用者区分情報を読取る(S61)。
また、テナント管理者はカード挿入後、操作部4を操作して自分の個人ID(利用者ID)、パスワードを入力する(S62)。
主制御部8は管理者が入力した個人ID、パスワードを予め記憶部7等に登録されている個人ID、パスワードを照合し、正当性が確認された場合、IDカードから読取った利用者区分に基づき、管理者が操作可能な「一括締上げ」、「回収」、「交換」を選択するメニュー画面を表示部3に表示して(S63)、テナント管理者に選択させる。
ここでテナント管理者が操作部4を操作して「一括締上げ」を選択すると、主制御部8は「一括締上げ」の選択(一括締上げ要求)を受付け(S64)、記憶部7のカウンタテーブルの入金・出金処理履歴、釣銭収納庫入出金履歴を基に各店舗A、B、C、Dの本日の締上げが終了しているか否かを調べ、締上げが終了していない店舗がある場合、強制的に締上げを行うかどうかを問う画面を表示部3に表示してテナント管理者に選択させる(S65)。
主制御部8はテナント管理者が強制的に締上げを行わないことを選択した場合は処理を終了するが、強制的に締上げを行うことを選択した場合もしくは各店舗A、B、C、Dの本日の締上げが終了している場合は、すべての店舗の前回の締上げ時から現在までの入金額、出金額、釣銭準備金額を集計して、各店舗A、B、C、Dのレジスタの出金合計額、入金合計額、売上金合計額、レジスタ毎の出金合計額、入金合計額、売上金合計額、釣銭用硬貨収納庫14及び釣銭用紙幣収納庫24内の現金の収納金額を演算し、その演算結果を締上げ金額として表示部3に表示する(S66)。
続いて主制御部3は回収庫(硬貨回収庫15、紙幣回収庫25)を回収するか否かを問合せる画面を表示部3に表示して(S67)、管理者に選択させる。
テナント管理者が回収庫を回収しないこと(回収無)を選択すると、主制御部3は記憶部7のカウンタテーブルの入金・出金処理履歴に一括締上げ処理の日時を書込んで更新し(S68)、更に伝票記録部6で締上げの処理結果を伝票に記録して管理者に発行する(S69)。
また、テナント管理者が回収庫を回収すること(回収有)を選択すると、主制御部3は記憶部7のカウンタテーブルの入金・出金処理履歴に一括締上げ処理の日時を書込んで更新し(S70)、更に伝票記録部6で前記と同様の締上げの処理結果を伝票に記録して管理者に発行した(S71)後、現金回収処理のための操作を促す画面を表示部3に表示して(S72)、回収処理に移行する。
図9は回収庫の回収処理の手順を示すフローチャートで、図中にSで示したステップに従って説明する。
テナント管理者または現金回収者(委託業者等)が自分のIDカードを現金処理装置に設けられているカード挿入排出口に挿入すると、カードリーダ5がIDカードから利用者の区分を読取る(S81)。
また、テナント管理者または現金回収者はカード挿入後、操作部4を操作して自分の個人ID(利用者ID)、パスワードを入力する(S82)。
主制御部8はテナント管理者または回収者が入力した個人ID、パスワードを予め記憶部7等に登録されている個人ID、パスワードを照合し、正当性が確認された場合、IDカードから読取った利用者区分情報に基づき、テナント管理者の場合は「一括締上げ」、「回収」、「交換」を、現金回収者の場合は「回収」を選択するメニュー画面を表示部3に表示し(S83)、管理者または現金回収者に選択させる。
テナント管理者または現金回収者が操作部4を操作して「回収」を選択すると、主制御部8は「回収」の選択を受付けて(S84)、硬貨処理機1及び紙幣処理機2に電磁ロック手段のロック解除を指示し、この指示を受けて硬貨処理機1及び紙幣処理機2の制御部18、22は硬貨回収庫15及び紙幣回収庫25をそれぞれロックしている電磁ロック手段のロックを解除する(S85)。
尚、一括締上げ処理から回収に移行した場合は、S81〜S84の処理を省略して電磁ロック手段のロックを解除から行うようにしてもよい。
電磁ロック手段のロックを解除により硬貨回収庫15及び紙幣回収庫25が取外し可能な状態になるので、管理者または現金回収者は硬貨回収庫15及び紙幣回収庫25の交換を行う。すなわち、それまで硬貨処理機1及び紙幣処理機2に装着されていた硬貨回収庫15及び紙幣回収庫25を取外して回収し、新たな硬貨回収庫15及び紙幣回収庫25を取付ける。
回収庫の交換が完了すると管理者または現金回収者は操作部4により交換完了の旨を入力するが、硬貨処理機1及び紙幣処理機2にセンサを設けて回収庫の着脱や扉の開閉を検知することにより入力に代えることも可能である。
主制御部8は回収庫交換完了の入力を受付けて(S86)、その旨を硬貨処理機1及び紙幣処理機2に通知し、この通知により硬貨処理機1及び紙幣処理機2の制御部18、22は電磁ロック手段により交換された硬貨回収庫15及び紙幣回収庫25をロック(S87)すると共に記億部15a、25aから回収庫のIDを読み出し、主制御部3に通知する。
主制御部3は通知されたIDが回収庫交換履歴、または予め記憶(前回の回収・交換の回収庫確認時、回収庫のロック解除前・後、回収・交換メニュー選択後等に記憶)した硬貨回収庫15及び紙幣回収庫25のIDと一致するか否かを確認する(S88)。
一致の場合は、交換が行われなかったものとして、その旨を表示部3に表示あるいはスピーカからの音声で報知して交換を促し(S89)、S85からの処理をやり直す。
不一致の場合は、交換が行われたものとするが、この場合、交換された硬貨回収庫15及び紙幣回収庫25内の硬貨や紙幣の有無も確認し、有の場合はその旨を報知してS85からの処理をやり直す。
主制御部3は記憶部7のカウンタテーブルの回収庫交換履歴(回収庫情報登録部)に今回の交換の処理結果として通番、利用者ID、区分、前後、金額、金種別枚数等を書込んで更新し(S90)、更に伝票記録部6で回収処理結果を伝票に記録して管理者または現金回収者に発行する(S91)。
尚、回収庫交換履歴の更新は伝票発行後に行うようにしてもよい。
また、テナント管理者は必要に応じて回収庫の交換処理を行うことも可能であるが、この回収庫の交換処理については、上述した回収処理と同様であるのでその説明は省略する。
以上説明した実施例によれば、店舗毎の入金処理、出金処理、及び両替処理に関する情報に基づく締上げができるため、店舗毎の情報のセキュリティー性を確保することができ、テナント管理者は装置を利用するすべての店舗の入金処理、出金処理、及び両替処理に関する情報を集計する締上げ処理を行うことができるので、装置からの資金の回収等を支障なく行うことが可能となる。
また、店舗毎、各店舗のレジスタ毎に、少なくとも1日毎もしくは1回毎における出金の制限、両替の制限を設定することで、特定の店舗のレジ担当者による利用頻度が高くなることがなく、これにより他店のレジ担当者が利用するときに装置内の現金が不足する等の事態を防止できるため、公平性も確保できるという効果が得られる。
尚、上述した実施例では、店舗No.及びレジNo.はIDカードには記録するものとしたが、この店舗No.及びレジNo.はIDカードには記録せず、個人IDと関連付けて記憶するようにしてもよく、画面入力させることも可能である。
実施例を示す説明図 実施例の構成を示すブロック図 カウンタテーブルに記憶される履歴内容例等を示す図 出金処理の手順を示すフローチャート 入金処理の手順を示すフローチャート 両替処理の手順を示すフローチャート 締上げ処理の手順を示すフローチャート 一括締上げ処理の手順を示すフローチャート 回収処理の手順を示すフローチャート
符号の説明
1 硬貨処理機
2 紙幣処理機
3 表示部
4 操作部
5 カードリーダ
6 伝票記録部
7 記憶部
8 主制御部
11 硬貨入金口
12 硬貨鑑別部
13 硬貨一時保留部
14 釣銭用硬貨収納庫
15 硬貨回収庫
15a 記憶部
16 硬貨出金庫
17 硬貨リジェクト口
18 制御部
21 紙幣入出金口
22 紙幣鑑別部
23 紙幣一時保留部
24 釣銭用硬貨収納庫
25 紙幣回収庫
25a 記憶部
26 紙幣リジェクト庫
27 制御部

Claims (4)

  1. 複数の店舗のレジ担当者がそれぞれ店舗毎のレジカードを使用してレジスタの釣銭として使用する現金の釣銭用現金収納庫からの出金、両替を行い、レジスタから回収した現金の入金を行って前記釣銭用現金収納庫と現金回収庫に収納する現金処理装置において、
    現金回収庫の着脱を規制するロック手段と、出金処理、入金処理、及び両替処理の情報をレジスタを特定する情報と共に登録する記憶部を備え、
    店舗毎の店舗カード及び管理カードの使用による締上げ処理を可能とすると共に、管理カードの使用による締上げ処理後に現金回収庫の回収を選択可能とし
    店舗カードを使用して締上げ処理が指定された場合には、記憶部に記憶された該当する店舗のレジカードを使用して実施された入金処理、出金処理、及び両替処理に関する情報を集計する締上げ処理を行い、
    管理カードを使用して締上げ処理が指定された場合には、記憶部に記憶された当該装置を利用するすべての店舗の入金処理、出金処理、及び両替処理に関する情報を集計する締上げ処理を行い、その後、現金回収庫の回収が選択された場合、ロック手段のロックを解除して現金回収庫の回収を可能にすることを特徴とする現金処理装置。
  2. 請求項1に記載の現金処理装置において、
    管理カードを使用して締上げ処理が指定されたとき、締上げをしていない店舗がある場合、強制的に締上げを行うかどうかを選択させることを特徴とする現金処理装置。
  3. 請求項1に記載の現金処理装置において、
    店舗毎、各店舗のレジスタ毎に、少なくとも1日毎もしくは1回毎における出金の制限、両替の制限を記憶部に設定したことを特徴とする現金処理装置。
  4. 請求項1または請求項3に記載の現金処理装置において、
    出金処理及び両替処理時の金額入力画面に、出金及び両替の制限金額または制限枚数と回数を表示することを特徴とする現金処理装置。
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