JPH07279069A - 乗物のタイヤ用補強材 - Google Patents

乗物のタイヤ用補強材

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JPH07279069A
JPH07279069A JP7058876A JP5887695A JPH07279069A JP H07279069 A JPH07279069 A JP H07279069A JP 7058876 A JP7058876 A JP 7058876A JP 5887695 A JP5887695 A JP 5887695A JP H07279069 A JPH07279069 A JP H07279069A
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tire
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reinforcing
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Haamatsuhaa Buiruherumu
ヴィルヘルム・ハーマッハー
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 出来る限り軽量であり、それにもかかわら
ず、乗物タイヤの物理的性質の適切な改良が達成され
る、乗物のタイヤ用の補強材を提供する。 【構成】 乗物のタイヤ用の補強材は、少なくとも部分
的にワイヤ１，１０１，２０１の形態にてなり、それぞ
れのワイヤ１，１０１，２０１の長手方向に付加的な弾
性を与える幾何学的構造を有する。上記補強材は軽量で
かつ良好な物理的性質を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、乗物のタイヤ補強用補
強材に関する。補強材は、タイヤの物理的性質、特に動
荷重に関する物理的性質を改良するために乗物のタイヤ
のカーカス及びブレーカーに設けることができる
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】乗物の
タイヤ補強用の公知の補強材は、それぞれの場合におい
て、互いに撚り合わされた少なくとも２つのフィラメン
ト又はワイヤを有する複数のワイヤを備える。特に、乗
物のタイヤのブレーカーにおいて、上記ワイヤは通常、
鋼で作られており、その結果タイヤの重量がかなり増す
ことになる。しかしながら、最近、特に乗物の燃料消費
を減じるため、最も可能な乗物のタイヤの重量を減らす
ことが考えられている。一方、特に動荷重に関連して現
代の乗物によって満たされるように高い物理的な必要条
件が必要であり、このことによって比較的大きな補強材
の使用が必要となる。したがって本発明は、出来る限り
軽量であり、それにもかかわらず、乗物タイヤの物理的
性質の適切な改良が達成される、乗物のタイヤ用の補強
材を提供することを目的とする。
【０００３】
【課題を解決するための手段】上記目的は、それぞれの
長手方向に付加的な弾性を与える幾何学的形状を有する
ワイヤの形態が少なくとも部分的に形成された、本発明
の乗物タイヤ用補強材にて達成される。
【０００４】
【実施例】従来の経験において、個々のワイヤの形態に
おける補強材は、特に圧縮にて発生する相当量の動荷重
に対抗することができない。しかしながら、長手方向に
付加的な弾性を与えた幾何学的形状を有する本発明のワ
イヤの配列の結果、補強材は従来の補強材よりも軽重量
であり、それにも拘わらず、特に動荷重に関する物理的
な必要条件を満足する補強材を提供することができる。
長手方向に付加的な弾性を与えることを達成するため、
上記発明のワイヤは、その長手方向に波状に起伏するこ
とができ、ら旋形状を有することができ、又は長手方向
軸の回りにそれぞれがねじられるようにすることができ
る。ここで、撚られた又はねじられた長さ、即ち、それ
らワイヤの幾何学的に等しい２点の離隔距離は、好まし
くは１０〜２５ｍｍとなる。この種の幾何学的形状は、
最初に真っすぐであるワイヤの変形によって塑性領域へ
適当に到達する。
【０００５】この種の幾何学的形状を有するワイヤを提
供する非常に簡単な方法は、公知の方法、即ち、まだ形
成されていない２若しくはそれ以上のワイヤを、最初に
一方向に適宜な張力をかけ、続いて反対方向に張力をか
けて、撚り合わせる方法である。この方法にて得られた
コードをほどくことにより、撚ったことによる塑性変形
のために波状の又はら旋状の幾何学的形状を有する相当
数のワイヤを得ることができる。上記幾何学的形状は、
もちろん他の方法、例えば、上記幾何学的形状に対応し
て形成されたロールの上で上記ワイヤを引っ張ることに
よっても製造することができる。重要なことは、上記ワ
イヤの長手方向に付加的な弾性を与えるのに必要とされ
る幾何学的形状になる永久的な塑性変形が起こることで
ある。１０〜２５ｍｍという、撚りピッチ又はねじった
１ピッチの長さは、要求された物理的性質を各ワイヤに
与えるために特に適切であることが証明されている。上
記のワイヤは、断面を円形状とすることができ、０．１
５〜０．４０ｍｍの断面を有するのが好ましい。この形
状と寸法は、乗物のタイヤの重量を軽くすることと良好
な物理的性質を結合するために通常の乗物タイヤ用の補
強材に特に適切であることが証明されている。
【０００６】さらに、面とりされた又は平たんにされた
このワイヤ、いわゆるフラットワイヤであり、好ましく
は０．２×０．３５ｍｍから０．３×０．５ｍｍのほぼ
長方形状の断面を有するワイヤを使用することで、補強
材の物理的性質、ひいては乗物のタイヤの物理的性質
は、重量が変化せずにさらに改良することができる。曲
げ又はねじれに対するワイヤの堅さは、平たん化するこ
とで増す。このこと自体は、変形されたワイヤにおいて
は長手方向における弾性がある程度までさらに増加する
ことを示している。上記ワイヤは、上記タイヤの他の部
分とよく接着するようにゴム材にて覆われているのが好
ましい。この、いわゆるカレンダリング（calenderin
g）において、張力は以前の塑性変形を少なくとも部分
的に相殺する、ワイヤの長手方向に働く。相当に強い変
形の場合には、このことを考慮することができる。
【０００７】他の可能性はそれぞれのワイヤに張力支持
材又はキャリアを組み合わせることであり、この張力支
持材は重さの理由からテキスタイル材料にてなるのが好
ましい。この張力支持材は、このワイヤの塑性変形が十
分に維持されるようにカレンダリングの間張力を十分に
吸収する。後述する実施例では、このワイヤは上記張力
支持材の回りに、撚ることができ、それによってこのワ
イヤは、長手方向に要求された付加的な弾性をそれに与
えるわずかなら旋形状を採用する。また、乗物のタイヤ
の物理的性質に付加的な顕著な影響を及ぼすために上記
張力支持材としてテキスタイル材料の補強材を選択する
ことができる。当ワイヤを考慮に入れることで、上記カ
レンダリングにて付着されたゴム材層は、公知の補強材
よりも都合よく薄いものである。本発明の補強材は、特
に乗物のタイヤのカーカスプライ及び／又はブレーカー
プライに使用可能である。ブレーカープライとして使用
する補強材のワイヤは、鋼であることが好ましい。
【０００８】本発明の一実施例が図にて示され、以下に
該実施例について説明する。図１に示すこのワイヤ１
は、波付けされた幾何学的形状を有する。ワイヤ１は、
ワイヤ１の中央の長手方向軸２の片側にて波状に延在す
る方法で、変形していないワイヤに関して２次元的に変
形される。この波状の撚りピッチ又はねじった１ピッチ
の長さは１０〜２５ｍｍであるのが好ましい。図２に示
す変形例において、このワイヤ１０１は変形していない
ワイヤに関して３次元的に変形する。このワイヤ１０１
はワイヤの中央の長手方向軸１０２の回りに巻かれるら
旋状の形態を有し、幾何学的に等しい点の長さである、
好ましくは１０〜２５ｍｍの、撚りピッチＬを有する。
図２の変形例において、テキスタイル材料を好ましく備
えた張力支持材１０３は、中央の長手方向軸１０２に沿
って延在する。これは、ワイヤ１０１の変形が維持され
るように上記ワイヤのカレンダリングの間、張力を十分
に吸収する。好ましくは０．１５から０．４０ｍｍの直
径を有する円形の断面はもちろん、図３に示すように、
このワイヤ２０１は、いわゆるフラットワイヤのように
平らにすることもできる。この場合、ワイヤ２０１は、
好ましくは０．２×０．３５ｍｍから０．３×０．５ｍ
ｍの実質上長方形状の断面を有する。
【０００９】図４に示すように、図３に示す実施例のフ
ラットワイヤ２０１はその長手方向軸２０２の回りにね
じることができる。また、この方法によって、上記長手
方向における付加的な弾性をワイヤ２０１に与えること
ができる。図１に示すこのワイヤ１は、従来のように２
もしくはそれ以上のワイヤを撚り合わすこと、すなわ
ち、張力をかけたもとで、一方向にこのワイヤをねじり
次にそれらを反対方向へねじり、最後に撚られたワイヤ
をもう一度ほどくことで製造することができる。図２に
示すこのワイヤ１０１は、張力支持材１０３の回りにこ
のワイヤ１０１を撚り合わすことで製造することができ
る。テキスタイル材料の張力支持材１０３が使用される
場合、ワイヤ１０１はら旋形状を採用する。撚り合わす
工程は、複数のワイヤを撚り合わす工程と同様の方法に
て行われる。張力支持材としてタイヤに使用可能なテキ
スタイル材料の補強材は、４２０，７５０，８４０，１
４００，１８８０及び２１００デシテックス（dtex）、
即ち１００００メートル当たりの質量（grammes）に
て、ＰＥＴ、ナイロン又はアラミドにて製造することが
でき、多繊維又はモノフィラメントの張力支持材として
製造することができる。親ゴム材料（rubber-friendl
y）がしみ込んだり又は覆われたものが、タイヤ材料へ
の接続及び接着の助けをする。このワイヤを波状にした
り、ら旋状にしたり又はねじったりする程度は、補強材
に要求される物理的性質に応じて選択される。補強材の
動荷重は、所定の物理的な必要条件が本発明のワイヤに
よって実現されるように、幾何学的な構造によって少な
くとも部分的に吸収される。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明によるワイヤの側面図である。
【図２】 本発明によるワイヤの変形例の側面図であ
る。
【図３】 本発明によるワイヤのさらに他の変形例の断
面図である。
【図４】 図３に示す変形例の側面図である。
【符号の説明】
１…ワイヤ、 １０１…ワイヤ、１０３…張力支持材、 ２０１…ワイヤ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ０８Ｊ 5/04 ＣＥＱ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 個々のワイヤ（１，１０１，２０１）の
    それぞれの長手方向に付加的な弾性を与える幾何学的形
    状を有する上記ワイヤの形態が部分的に存在することを
    特徴とする、乗物のタイヤ補強用補強材。
  2. 【請求項２】 上記ワイヤ（１，１０１）は、その長手
    方向に波状に起伏している、請求項１記載の乗物のタイ
    ヤ補強用補強材。
  3. 【請求項３】 上記ワイヤ（１，１０１）は、ら旋状に
    なっている、請求項１又は２記載の乗物のタイヤ補強用
    補強材。
  4. 【請求項４】 上記ワイヤ（２０１）は、それらの長手
    方向軸（２０２）の回りにねじられている（twiste
    d）、請求項１ないし３のいずれかに記載の乗物のタイ
    ヤ補強用補強材。
  5. 【請求項５】 上記幾何学的形状を有する上記ワイヤの
    幾何学的に等しい２点の離隔距離である、撚りピッチ又
    はねじった１ピッチの長さ（Ｌ）が１０〜２５ｍｍであ
    る、請求項１ないし４のいずれかに記載の乗物のタイヤ
    補強用補強材。
  6. 【請求項６】 上記ワイヤ（１，１０１）は、円形の断
    面であり０．１５〜０．４０ｍｍの直径を有する断面で
    ある、請求項１ないし５のいずれかに記載の乗物のタイ
    ヤ補強用補強材。
  7. 【請求項７】 上記ワイヤ（２０１）は、少なくとも一
    側面が平たんであり、ほぼ０．２×０．３５ｍｍないし
    ０．３×０．５ｍｍの長方形状の断面を有する、請求項
    １ないし５のいずれかに記載の乗物のタイヤ補強用補強
    材。
  8. 【請求項８】 上記ワイヤ（１，１０１，２０１）は、
    ゴム材料にて覆われている、請求項１ないし７のいずれ
    かに記載の乗物のタイヤ補強用補強材。
  9. 【請求項９】 それぞれのワイヤ（１０１）は、テキス
    タイル材料にてなる張力支持材（１０３）に巻かれてい
    る、請求項８記載の乗物のタイヤ補強用補強材。
  10. 【請求項１０】 上記ワイヤ（１０１）は、上記張力支
    持材（１０３）の回りに撚り合わされている、請求項９
    記載の乗物のタイヤ補強用補強材。
  11. 【請求項１１】 請求項１ないし１０のいずれかに記載
    の補強材を有するカーカス及びブレーカー又はカーカス
    若しくはブレーカーを有する乗物のタイヤ。
JP7058876A 1994-03-17 1995-03-17 乗物のタイヤ用補強材 Pending JPH07279069A (ja)

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