JPH07276435A - 樹脂成形用金型 - Google Patents

樹脂成形用金型

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Publication number
JPH07276435A
JPH07276435A JP7183694A JP7183694A JPH07276435A JP H07276435 A JPH07276435 A JP H07276435A JP 7183694 A JP7183694 A JP 7183694A JP 7183694 A JP7183694 A JP 7183694A JP H07276435 A JPH07276435 A JP H07276435A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movable
cavity
resin
piece
mold plate
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7183694A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Takeuchi
宏 竹内
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SHINKO SELLBICK KK
Original Assignee
SHINKO SELLBICK KK
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Filing date
Publication date
Application filed by SHINKO SELLBICK KK filed Critical SHINKO SELLBICK KK
Priority to JP7183694A priority Critical patent/JPH07276435A/ja
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ウエルドラインを抑制するとともに、配向度を
抑制し、成形品の強度並びに品質の向上を図る。 【構成】樹脂成形用金型2には、固定側取付板4,固定
型板6,可動型板8,可動側取付板9,エジェクタ1
0,スペーサブロック12,スプルブシュ14が備えら
れており、スプルブシュ14には、樹脂注入口としての
スプルゲート16が形成されている。また、可動型板8
は、キャビティ18を有する移動駒20と、この移動駒
20を支持する可動型板本体21とから構成されてい
る。移動駒20の一端20bには駆動源としての油圧シ
リンダ22のロッド22aが接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、熱可塑性樹脂等の成
形に用いられる金型に関し、詳しくは、ウエルドライン
や配向に起因する強度等の改善を企図した金型に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、従来の射出成形においては、ス
プルゲートやピンポイントゲート等の樹脂注入口がキャ
ビティへ臨んだ状態で型締めがなされ、そのままの状
態、すなわち、樹脂注入口とキャビティの位置が固定さ
れた状態で樹脂注入口から溶融樹脂がキャビティへ充填
されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、射出成形に
おいては、例えばキャビティ内に障害物(コア部)があ
る場合、ゲートから充填される溶融樹脂は分岐流となっ
て再び合流する流動形態となるが、上述のような従来の
ゲート並びにキャビティ固定の成形方式では、合流地点
での双方の樹脂流れの圧力がほぼ同じであるために、直
線的なウエルドラインを生じ、このため物性的異方性が
甚だしく、強度上並びに外観上問題となっていた。加え
て、ゲート並びにキャビティ固定の成形方式では配勾が
揃うために、物性的異方性を助長していた。
【0004】なお、このような問題はゲートの数を増や
すことによってある程度改善できると思われるが、金型
設計上限界があり、満足すべき改善結果を得るに至って
いない現状にある。
【0005】そこで、この発明は、ゲート数を増やすこ
となくウエルドラインや配向度による物性的異方性のア
ンバランスを改善でき、よって成形品の強度向上並びに
品質向上を図れる樹脂成形用金型の提供をその目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成すべく創案されたもので、その特徴は、樹脂注入口
の位置が固定されているとともに、上記可動型板が可動
型板本体と、上記キャビティを有し可動型板本体に移動
可能に設けられた移動駒とから構成され、上記キャビテ
ィが樹脂注入方向に対する交差面上を変位可能に設けら
れている構成にある。
【0007】また、上記移動駒が上記交差面上を全方向
に変位可能に設けられている構成とすることができる。
【0008】
【作用】この発明によれば、溶融樹脂の充填過程におい
て、キャビティが例えば油圧シリンダやカム等の駆動力
で樹脂注入方向に対する交差面上を変位させられる。こ
れによってキャビティに対する樹脂注入口の位置が変動
し、分岐した溶融樹脂の流動先端の圧力に差が生じて圧
力の高い方が低い方のスキン層を破壊して入り込む合流
形態となる。また、キャビティに対する樹脂注入口の変
位によって配勾が乱れ、応力集中が回避される。
【0009】
【実施例】図1乃至図4はこの発明の一実施例を示す。
樹脂成形用金型2には、固定側取付板4,固定型板6,
可動型板8,可動側取付板9,エジェクタ10,スペー
サブロック12,スプルブシュ14が備えられており、
スプルブシュ14には、樹脂注入口としてのスプルゲー
ト16が形成されている。
【0010】また、可動型板8は、キャビティ18を有
する移動駒20と、この移動駒20を支持する可動型板
本体21とから構成されており、キャビティ18内には
コア部18a,18aが形成されている。移動駒20
は、ガタのない精密摺動ができるように、両側に突縁2
0aを有する凸状に形成されており、その一端20bに
は駆動源としての油圧シリンダ22のロッド22aが接
続されている。ロッド22aの先端にはフランジ22b
が形成されており、移動駒20の一端20bには、ロッ
ド22aに係合するとともに型開き時のロッド22aの
移動を許容する係合凹部23が形成されている。係合凹
部23は、フランジ22bが係合する係止部23aと、
移動部23bとから構成されており、移動部23bの開
口端には係合を円滑にするための面取部23c,23c
が形成されている。
【0011】従って、油圧シリンダ22の動作により、
移動駒20は可動型板本体21内を矢印方向に摺動でき
るようになっており、これによってスプルゲート16に
対するキャビティ18の位置を樹脂注入方向に対する交
差面上で変位させることができる。
【0012】次に樹脂成形用金型2による成形動作を説
明する。図3に示すように、溶融樹脂の充填過程におい
て、移動駒20を矢印R方向に移動させると、その移動
量に対応してスプルゲート16はキャビティ18に対し
て寸法d分ずれる。
【0013】キャビティ18に対するスプルゲート16
の変位によって、合流部位Sにおける溶融樹脂の分岐流
1 ,F2 に圧力差が生じ、このため、合流部位Sで
は、図4に示すように、スプルゲート16の移動方向の
分岐流F2 (圧力の高い流れ)が分岐流F1 (圧力の低
い流れ)のスキン層を破壊して凹凸状態に入り込む現象
が生じ、かかる状態で冷却固化過程を経る。従って、従
来の直線的なウエルドラインに比べて物性的異方性が非
常に少なくなり、このため、ウエルドラインの大幅な強
度向上が得られた。また、外観的にも目立たない状態と
なるため、成形品の品質向上に寄与する。
【0014】また、キャビティ18に対するスプルゲー
ト16の変位によって、配勾が乱される。このため、応
力集中が緩和され、残留ひずみによる物性的異方性が大
幅に改善された。
【0015】次に、図5及び図7は他の実施例を示すも
ので、上記例がキャビティ18を一方向に変位させる構
成であるのに対し、交差面上を全方向に変位可能な構成
例である。
【0016】樹脂成形用金型24には、固定側取付板2
6,固定型板28,可動型板30,可動側取付板31,
エジェクタ32,スペーサブロック34,スプルブシュ
36が備えられており、スプルブシュ36には、樹脂注
入口としてのスプルゲート38が形成されている。
【0017】また、可動型板30は、キャビティ42を
有する移動駒44と、この移動駒44を支持する可動型
板本体46とから構成されており、キャビティ42内に
はコア部42a,42aが形成されている。また、移動
駒44は可動型板本体46の摺動空間40に摺動可能に
設けられている。図6に示すように、移動駒44は、キ
ャビティ42を有する移動駒本体48と、基盤50とか
ら構成されており、基盤50は可動型板本体46に形成
された凸条46に対する凹条50aの嵌合によってX軸
方向への軌道変位が可能となっている。また、移動駒本
体48は基盤50に形成された凸条50bに対する凹条
48aの嵌合によってY軸方向への軌道変位が可能とな
っている。
【0018】また、移動駒本体48の一側面には、油圧
シリンダ52のロッド52aに係合する係合凹部54が
形成されており、係合凹部54は、型開き時の移動を許
容する垂直係合部56と、Y軸方向の移動を許容する水
平係合部58とから構成されている。符号56a,58
aはロッド52aの先端に形成されたフランジ52bに
対する係止部を示す。
【0019】一方、移動駒本体48の前記一側面に交差
する側面には、油圧シリンダ60のロッド60aに係合
する係合凹部62が形成されており、係合凹部62は、
型開き時の移動を許容する垂直係合部64と、Y軸方向
の移動を許容する水平係合部66とから構成されてい
る。符号64a,66aはロッド60aの先端に形成さ
れたフランジ60bに対する係止部を示す。また、符号
46bは、型開き時のロッド60aの移動を許容する移
動用孔を示す。
【0020】油圧シリンダ52,60は数値制御で駆動
されるようになっており、例えば図7に示すように、油
圧シリンダ52の駆動でキャビティ42の中心はP0
らP 1 に変位し、さらに、油圧シリンダ60の駆動でP
1 からP2 へ変位する。従って、左右、斜め移動を自在
に行うことができ、キャビティ42を樹脂注入方向に対
する交差面上、すなわち、可動型板30上で全方向に変
位させることができる。従って、上記例と同様にウエル
ドラインの強度向上並びに配勾度の抑制ができるととも
に、樹脂の種類に係る特性に対応したキャビティ42の
変位量の最適化を図ることができる。
【0021】なお、上記各例では特定の構成を例示した
が、これに限られるものではない。例えば、移動駒の駆
動は、金型に付設した油圧シリンダでクランク機構を介
して行ってもよく、また、偏心カム機構を用いてもよ
い。また、その他の構成要素においても上述のウエルド
ラインの強度向上並びに配勾度の抑制機能を満足する範
囲で適宜に設計変更できるものである。
【0022】
【発明の効果】この発明によれば、樹脂注入口に対して
キャビティを変位させる構成であるので、凹凸合流形態
によってウエルドラインの強度を向上制することができ
るとともに、配勾の乱れによって物性的異方性を改善す
ることができ、よって成形品の強度向上並びに品質向上
を図ることができる。
【0023】また、キャビティを樹脂注入方向に対する
交差面上で全方向に変位させる構成によれば、樹脂の種
類に応じたウエルドライン並びに配勾度の抑制の最適化
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る樹脂成形用金型の一実施例を示
す概要断面図である。
【図2】移動駒と駆動源との関係を示す斜視図である。
【図3】キャビティの変位状態を示す要部平面図であ
る。
【図4】図3におけるIV−IV線での部分断面図であ
る。
【図5】他の実施例を示す概要断面図である。
【図6】移動駒と駆動源との関係を示す斜視図である。
【図7】キャビティの変位を示す概要平面図である。
【符号の説明】
6,28 固定型板(型板) 8,30 可動型板(型板) 16,38 スプルゲート(樹脂注入口) 18,42 キャビティ 20,44 移動駒 21,46 可動型板本体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂注入口を有する固定型板と、キャビテ
    ィを有する可動型板等が備えられた金型において、 上記樹脂注入口の位置が固定されているとともに、上記
    可動型板が可動型板本体と、上記キャビティを有し可動
    型板本体に移動可能に設けられた移動駒とから構成さ
    れ、上記キャビティが樹脂注入方向に対する交差面上を
    変位可能に設けられていることを特徴とする樹脂成形用
    金型。
  2. 【請求項2】上記移動駒が上記交差面上を全方向に変位
    可能に設けられている請求項1記載の樹脂成形用金型。
JP7183694A 1994-04-11 1994-04-11 樹脂成形用金型 Withdrawn JPH07276435A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7183694A JPH07276435A (ja) 1994-04-11 1994-04-11 樹脂成形用金型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7183694A JPH07276435A (ja) 1994-04-11 1994-04-11 樹脂成形用金型

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07276435A true JPH07276435A (ja) 1995-10-24

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ID=13472035

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7183694A Withdrawn JPH07276435A (ja) 1994-04-11 1994-04-11 樹脂成形用金型

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JP (1) JPH07276435A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105881832A (zh) * 2014-12-26 2016-08-24 宁波考比锐特汽车科技有限公司 一种用于制作卡箍的注塑模具

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105881832A (zh) * 2014-12-26 2016-08-24 宁波考比锐特汽车科技有限公司 一种用于制作卡箍的注塑模具

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010703