JPH0970861A - 射出成形用金型 - Google Patents

射出成形用金型

Info

Publication number
JPH0970861A
JPH0970861A JP22796195A JP22796195A JPH0970861A JP H0970861 A JPH0970861 A JP H0970861A JP 22796195 A JP22796195 A JP 22796195A JP 22796195 A JP22796195 A JP 22796195A JP H0970861 A JPH0970861 A JP H0970861A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
runner
gate
mold plate
ejector pin
injection molding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP22796195A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Komoda
啓晶 薦田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kasai Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Kasai Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kasai Kogyo Co Ltd filed Critical Kasai Kogyo Co Ltd
Priority to JP22796195A priority Critical patent/JPH0970861A/ja
Publication of JPH0970861A publication Critical patent/JPH0970861A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 射出成形体のエジェクタ動作時、自動的にゲ
ートをカットできる射出成形用金型において、ゲートカ
ットを精度良く行なうとともに、ランナの掘り加工を簡
素化することを目的とする。 【解決手段】 固定側型板10,可動側型板20の双方
に掘り込み加工を行なうことにより、上下寸法を確保し
たランナ50を形成するとともに、成形体M突き出し用
の第1のエジェクタピン32の上昇に比べ、ランナ部a
の突き出し用の第2のエジェクタピン33の突き出しタ
イミングを遅らせることにより、ランナ部aと成形体M
との間のゲート部bのカットを精度良く行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、射出成形用金型
に関するもので、特に、ゲート部を精度良くカットでき
る射出成形用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、合成樹脂の射出成形に使用される
射出成形用金型は、固定側型板と可動側型板との間で製
品キャビティを形成するとともに、この製品キャビティ
内に溶融樹脂をスプル,ランナ,ゲートを通じて射出充
填し、溶融樹脂を冷却固化することにより、所要形状の
合成樹脂成形体を成形するというものであるが、従来で
は、成形された製品にランナ等が一体となっているた
め、それを取り除くいわゆるゲートカット作業が必要と
なり、後加工による多大な工数を必要としていた。
【0003】これを改良するために、例えば、特開昭5
9−171632号公報に示すゲートカット機構が従来
から提案されている。
【0004】このものは、図7に示すように、固定側型
板1と可動側型板2との間で製品キャビティ3を形成す
るとともに、この製品キャビティ3内に樹脂を供給する
ために固定側型板1にはスプル4が穿設され、更に固定
側型板1の型面とパーティングライン面5との間にラン
ナ6が形成され、スプル4,ランナ6からゲート7を通
じて製品キャビティ3内に溶融樹脂を射出充填するとい
うものである。
【0005】そして、上記ゲート7は第1のエジェクタ
ピン8に形成され、この第1のエジェクタピン8の上昇
操作をランナ6を突き出す第2のエジェクタピン9の操
作より早めることにより、ゲート部に剪断応力を働か
せ、自動的にゲートカット処理を行なうというものであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来方法においては、第1のエジェクタピン8にゲート7
を設け、アンダー部を設定しているため、加工費が高い
とともに、ランナ6は固定側型板1にのみ掘り込み加工
を行なうことにより形成されているため、成形後のラン
ナ部が撓み変形により破損したり、また、固定側型板1
側に吸着保持されることにより、円滑なゲートカットが
行なえないという欠点が指摘されていた。
【0007】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、エジェクタピンの突き出しのタイミングを
調整することにより、ゲートを自動的にカットできる射
出成形用金型構造において、金型加工が廉価に行なえ、
かつ、精度の良いゲートカット処理を可能にした射出成
形用金型を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、スプルを穿設してなる固定側型板と、エ
ジェクト機構を設置してなる可動側型板とから構成さ
れ、両型板のパーティング面にスプルと連通するランナ
及びゲートが形成され、スプル,ランナ,ゲートを通じ
て溶融樹脂を供給する製品キャビティが型板間に形成さ
れるとともに、製品側エジェクタピンの突き出しタイミ
ングに比べ、ランナ側エジェクタピンの突き出しタイミ
ングを遅らせることにより、自動的にゲート部をカット
処理できる射出成形用金型において、前記ランナは、固
定側型板及び可動側型板の双方に掘り込み加工を施すこ
とにより形成されているとともに、ゲートはパーティン
グライン面に設置されたピンポイントゲートであること
を特徴とする。
【0009】ここで、固定側型板は、固定側取付板に固
定されており、スプルを設けたスプルブッシュが取り付
けられている。
【0010】また、可動側型板は、受板,スペーサーブ
ロックを介して可動側取付板に固定されており、スペー
サーブロックにより形成されるスペース内にエジェクタ
プレートが設けられ、このエジェクタプレートの上下動
作により製品及びランナを突き出すエジェクタピンが設
置されている。
【0011】そして、本発明においては、スプルから製
品キャビティ内に樹脂を供給する樹脂通路として、パー
ティングライン面を境として上下に掘り加工を行ない、
固定側型板及び可動側型板にそれぞれ凹部を形成してこ
の凹部によりランナを形成するとともに、ランナと製品
キャビティとの間にφ1.0mmのピンポイントゲート
が設置されている。
【0012】以上の構成から明らかなように、本発明に
係る射出成形用金型は、固定側型板及び可動側型板の双
方を掘り込むことにより、ランナの上下寸法を確保し
て、ランナ部分の剛性を強化するとともに、可動側型板
側の凹部にランナを有効に保持して、ゲート部に剪断力
を有効に作用させることが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る射出成形用金
型の一実施形態について、添付図面を参照しながら詳細
に説明する。
【0014】図1は本発明に係る射出成形用金型を示す
断面図、図2は同射出成形用金型の要部断面図、図3は
同射出成形用金型におけるランナ部分の構成を示す断面
図、図4,図5は本発明に係る射出成形用金型の動作状
態を示す断面図であり、図4は製品側エジェクタピンの
突き出し動作時の状態を示す断面図、図5はランナ側エ
ジェクタピンの突き出し動作状態を示す断面図、図6は
本発明に係る射出成形用金型の別の実施形態を示すラン
ナの断面図である。
【0015】図1において、本発明に係る射出成形用金
型は、固定側型板10が固定側取付板11に取り付けら
れており、この固定側型板10にはスプル12を設けた
スプルブッシュ13が固定されている。
【0016】一方、可動側型板20は、受板21,スペ
ーサーブロック22を介して可動側取付板23に固定さ
れており、受板21と可動側取付板23との間の空間部
にはエジェクタプレート30,31が設けられており、
このエジェクタプレート30,31の上昇動作に呼応し
て第1のエジェクタピン32と第2のエジェクタピン3
3が設置されている。
【0017】尚、第1のエジェクタピン32は製品突出
用のエジェクタピンであり、第2のエジェクタピン33
はランナ部突出用のエジェクタピンである。
【0018】また、エジェクタプレート30,31は油
圧シリンダにより上下動するエジェクタロッド34に連
結しており、製品側のエジェクタピン32は下側のエジ
ェクタプレート31の上昇と同時に上昇動作するが、ラ
ンナ側のエジェクタピン33は、下側のエジェクタプレ
ート31の上昇動作により少し遅らせて上昇させる必要
があるため、逃げ用凹部35が下側プレート31に設け
られ、この逃げ用凹部35の深さ寸法(図1中符号dで
示す)に応じてランナ側のエジェクタピン33の上昇タ
イミングを製品側のエジェクタピン32に比べ遅く制御
できる。
【0019】尚、ランナ側のエジェクタピン33の下部
に上下位置規制用ピン36が連結されており、成形後、
型開き時、エジェクタプレート30,31の下降に伴な
い、上下位置規制用ピン36の下端が可動側取付板23
に突き当たり、ランナ側のエジェクタピン33を適正位
置に位置決めできる。
【0020】図1は固定側型板10と可動側型板20と
を型締めした状態を示しているが、両型板10,20を
型締めした状態においては、図2に示すように、両型板
10,20間に製品キャビティ40が形成されるととも
に、スプル12から製品キャビティ40内に溶融樹脂を
供給するためのランナ50,ピンポイントゲート51が
設置されている。
【0021】更に詳しくは、このランナ50は、ゲート
カット時、可動側型板20側に強固に保持でき、円滑な
ゲートカット処理を可能にするように、充分な剛性を有
していることが望ましいことから、本発明においては、
このランナ50を形成するために、固定側型板10及び
可動側型板20の双方のパーティングライン面に図3中
符号52,53で示す凹部が形成され、両固定側型板1
0及び可動側型板20の双方に放電加工等による堀り込
み加工を行なうことにより、上下方向の寸法を有効に確
保して剛性の強固なランナ50を形成するようにしてい
る。
【0022】尚、ピンポイントゲート51はφ1.0m
mに設定されている。
【0023】そして、図1,図2に示す型締め状態でス
プル12,ランナ50,ゲート51を通じて溶融樹脂を
製品キャビティ40内に射出充填した後、冷却期間を経
た後、図4に示すように、製品側のエジェクタピン32
を上昇動作させて、成形体Mを可動側型板20から上方
に突き出す。
【0024】このとき、ランナ部aを突き出すエジェク
タピン33は上昇しておらず、ランナ部aは可動側型板
20の凹部53内に収容されているため、ゲート部bに
剪断応力が作用して、ゲート部bが精度良くカット処理
される。
【0025】その後、図5に示すように、第2のエジェ
クタピン33が上昇して、ランナ部aを上昇させる。
【0026】このように、本発明に係る射出成形用金型
は、ランナ50を形成するために固定側型板10及び可
動側型板20の双方に堀り込み加工を行ない、成形時、
剛性を強化したランナ部aを形成できることにより、ゲ
ート部bのカット処理を円滑に行なうとともに、従来の
ようにエジェクタピンにゲートを設けアンダー部を設定
する方法やノーズゲートを掘り加工をする方法に比べ、
型加工が簡単かつ廉価に実施でき、型加工費用を抑える
ことができる。
【0027】更に、可動側型板20にランナ50を形成
するための凹部53を形成するにあたり、図6(a)に
示すように、型面に絞模様54を形成する絞付け加工
や、図6(b)に示すように、アンダーカット部55を
形成すれば、型開き時、ランナ部aが可動側型板20側
に更に強固に保持でき、一層、精度良くゲートカットが
行なえる。
【0028】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係る射出成
形用金型は、以下に記載する格別の作用効果を有する。
【0029】(1)本発明に係る射出成形用金型は、固
定側型板,可動側型板の双方に掘り込み加工を行ない、
強固な剛性を有するランナ部を形成するというものであ
るから、型開き時、成形品がエジェクトされる際、ラン
ナ部が固定側型板側に移動することがなく、可動側型板
に確実に保持されるため、ゲートカットを精度良く行な
うことができるという効果を有する。
【0030】(2)本発明による射出成形用金型は、固
定側型板,可動側型板の双方に掘り込み加工を行ない、
ランナを形成するとともに、製品キャビティとの間にピ
ンポイントゲートを設定するというものであるから、突
き出しピンを利用したサブマリンゲートの設置や、ノー
ズゲートの加工に比べ、型加工が簡単かつ廉価に行なえ
るという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る射出成形用金型の一実施形態を示
す型締め状態時の断面図。
【図2】図1に示す射出成形用金型の要部断面図。
【図3】図2中III −III 線断面図。
【図4】本発明に係る射出成形用金型における成形体の
突き出し状態を示す断面図。
【図5】本発明に係る射出成形用金型におけるランナ部
の突き出し状態を示す断面図。
【図6】本発明に係る射出成形用金型におけるランナ部
の変形例を示す断面図。
【図7】従来の射出成形用金型を示す断面図。
【符号の説明】
10 固定側型板 12 スプル 20 可動側型板 30,31 エジェクタプレート 32,33 エジェクタピン 34 エジェクタロッド 40 製品キャビティ 50 ランナ 51 ピンポイントゲート 52,53 凹部 M 成形体 a ランナ部 b ゲート部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スプル(12)を穿設してなる固定側型
    板(10)と、エジェクト機構を設置してなる可動側型
    板(20)とから構成され、両型板(10,20)のパ
    ーティング面にスプル(12)と連通するランナ(5
    0)及びゲート(51)が形成され、スプル(12),
    ランナ(50),ゲート(51)を通じて溶融樹脂を供
    給する製品キャビティ(40)が型板(10,20)間
    に形成されるとともに、製品側エジェクタピン(32)
    の突き出しタイミングに比べ、ランナ側エジェクタピン
    (33)の突き出しタイミングを遅らせることにより、
    自動的にゲート部(b)をカット処理できる射出成形用
    金型において、 前記ランナ(50)は、固定側型板(10)及び可動側
    型板(20)の双方に掘り込み加工を施すことにより形
    成されているとともに、ゲート(51)はパーティング
    ライン面に設置されたピンポイントゲートであることを
    特徴とする射出成形用金型。
JP22796195A 1995-09-05 1995-09-05 射出成形用金型 Withdrawn JPH0970861A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22796195A JPH0970861A (ja) 1995-09-05 1995-09-05 射出成形用金型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22796195A JPH0970861A (ja) 1995-09-05 1995-09-05 射出成形用金型

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0970861A true JPH0970861A (ja) 1997-03-18

Family

ID=16868977

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22796195A Withdrawn JPH0970861A (ja) 1995-09-05 1995-09-05 射出成形用金型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0970861A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003000479A2 (en) * 2001-06-22 2003-01-03 Advanced Systems Automation Ltd Transfer molding machine with features for enhanced cull removal
US7021923B2 (en) 2003-03-21 2006-04-04 Lear Corporation Injection molding system having a removable in-mold degating insert
JP2017087680A (ja) * 2015-11-17 2017-05-25 富士電機株式会社 樹脂成形金型
JP2022109786A (ja) * 2021-01-15 2022-07-28 本田技研工業株式会社 射出成形装置及び該射出成形装置で得られる成形品のエジェクト方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003000479A2 (en) * 2001-06-22 2003-01-03 Advanced Systems Automation Ltd Transfer molding machine with features for enhanced cull removal
WO2003000479A3 (en) * 2001-06-22 2003-11-06 Advanced Systems Automation Transfer molding machine with features for enhanced cull removal
CN1295067C (zh) * 2001-06-22 2007-01-17 先进系统自动化有限公司 具有增强的多余材料切除特征的传递模塑机
US7021923B2 (en) 2003-03-21 2006-04-04 Lear Corporation Injection molding system having a removable in-mold degating insert
US7140862B2 (en) 2003-03-21 2006-11-28 Lear Corporation Removable in-mold degating insert
JP2017087680A (ja) * 2015-11-17 2017-05-25 富士電機株式会社 樹脂成形金型
JP2022109786A (ja) * 2021-01-15 2022-07-28 本田技研工業株式会社 射出成形装置及び該射出成形装置で得られる成形品のエジェクト方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0637495B1 (en) Apparatus and method for local pressurizing type injection molding
JPS5944979B2 (ja) 射出成形用金型
JPH0970861A (ja) 射出成形用金型
US6495077B1 (en) Gate cut apparatus and method for a disc molding apparatus
US5962042A (en) Injection mold
JPH09225969A (ja) 射出成形金型
JPH10656A (ja) 樹脂成形装置
JP2912083B2 (ja) 局部加圧式の射出成形機
JPH06106584A (ja) 射出成形用金型装置
JP2717758B2 (ja) 射出成形方法および射出成形用金型
JP3701229B2 (ja) 射出成形装置
KR100225402B1 (ko) 게이트차단핀을 갖는 사출 성형 금형 및 게이트차단핀의 구동 장치
JP2003053784A (ja) 射出成形方法および射出成形用金型装置
KR100355741B1 (ko) 디스크성형장치의 게이트컷장치 및 게이트컷방법
JP2005014317A (ja) 射出成形方法と成形用金型装置
JPH0839618A (ja) 射出成形装置
JP2966707B2 (ja) 射出成形方法及び射出成形金型の構造
JP3341334B2 (ja) コールドランナー式射出成形金型
JP2716750B2 (ja) 射出成形用金型
JPH10138302A (ja) 射出成形金型
JPH02253910A (ja) 厚肉成形品の成形方法および成形用金型
JPH0665484B2 (ja) 打抜き孔付成形品用射出成形方法
JPH1044162A (ja) 突き出し機構付き金型
JPH09104040A (ja) 射出成形用金型
JPH01123714A (ja) ゲート自動カット金型

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20021105