JPH07276333A - レール締結ショルダー埋め込み用の型枠装置 - Google Patents

レール締結ショルダー埋め込み用の型枠装置

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JPH07276333A
JPH07276333A JP9811994A JP9811994A JPH07276333A JP H07276333 A JPH07276333 A JP H07276333A JP 9811994 A JP9811994 A JP 9811994A JP 9811994 A JP9811994 A JP 9811994A JP H07276333 A JPH07276333 A JP H07276333A
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fastening shoulder
formwork
shoulder
hole
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Koichi Minegishi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 重量物である成形品をホイスト等で型枠内か
ら持ち上げる作業を何度も繰り返す必要が度々生じる従
来技術と比べて、型枠からの成形品の脱型作業に掛かる
手間を削減することができる、レール締結ショルダー埋
め込み用の型枠装置を提供する。 【構成】 型枠の底板11に係止穴12を貫設する。こ
の係止穴12に額縁目地20を、型枠内に向かって脱係
可能に係合させる。レール締結ショルダー40の露出部
42を嵌入させる嵌合孔21を額縁目地20に貫設す
る。レール締結ショルダー40の露出部42を嵌合孔2
1に嵌入させて、型枠の底板11からレール締結ショル
ダー40の埋込部41を型枠内に突出させた状態で、コ
ンクリートが固まるまでレール締結ショルダー40を型
枠に仮固定する固定装置を配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レール締結ショルダー
が埋め込まれた軌道スラブやコンクリート枕木を製造す
る際に使用される、レール締結ショルダー埋め込み用の
型枠装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8,図9に図示されている従来の型枠
装置Aは、実公平3−54887号公報に記載されてい
るものであって、コンクリート枕木用のものであり、コ
ンクリートが流し込まれる型枠Bと、型枠Bの底板B1
からレール締結ショルダーDの埋込部D1を型枠B内に
突出させた状態で、コンクリートが固まるまでレール締
結ショルダーDを型枠Bに仮固定する固定装置Cとを具
備している。
【0003】そして、型枠Bの底板B1には、レール締
結ショルダーDの露出部D2を嵌入させる嵌合孔B2が
貫設されており、固定装置Cは、レール締結ショルダー
Dの露出部D2を保持する保持部C1と、レール締結シ
ョルダーDの露出部D2の貫通孔D3に向かって往復動
可能に配設された棒状体C2とを具備している。
【0004】なお、型枠装置Aでは、固定装置Cの保持
部C1が、型枠Bの嵌合孔B2の内周面に突設された凸
条C3と、レール締結ショルダーDの露出部D2の係合
縁D3と係合する型枠Bの底板B1の係合部位C4より
形成されており、嵌合孔B2の内周面と凸条C3の上面
には、レール締結ショルダーDの露出部D2に密着して
スラリー状のコンクリートの漏出を防止するシール材B
3が接着されている。
【0005】また、型枠装置Aでは、固定装置Cを使用
する際に、レール締結ショルダーDの貫通孔D3に弾性
筒C5を予め嵌入させることにより、レール締結ショル
ダーDの貫通孔D3内への棒状体C2の挿入による型枠
Bへのレール締結ショルダーDの仮固定を確実なものと
している。
【0006】図10にはコンクリート枕木である成形品
Eの使用状態が示されており、図中の鋼鉄製のJクリッ
プFは、その一端がレール締結ショルダーDの貫通孔D
3に嵌入されてレール締結ショルダーDに固着されてお
り、その他端が発現する強力なバネ力によって成形品E
にレールGを強固に固定している。
【0007】ところで、成形品Eには4本のレール締結
ショルダーDが埋め込まれており、成形品Eを型枠装置
Aの型枠Bから脱型させる際には、4本のレール締結シ
ョルダーDの各露出部D2を型枠Bの嵌合孔B2から一
気に引き抜く必要がある。
【0008】そして、コンクリート枕木である成形品E
は重量物であるため、成形品Eを型枠装置Aの型枠Bか
ら脱型させる際には、成形品Eを持ち上げるホイスト等
の機械装置を使用している。
【0009】ところが、成形品Eの各レール締結ショル
ダーDの露出部D2を型枠Bの嵌合孔B2から引き抜く
際の引抜抵抗値は一般的に型枠B内で不均一であるた
め、その引き抜く間に成形品Eが傾いて素直には垂直に
持ち上がらず、その結果、各レール締結ショルダーDの
露出部D2が型枠Bの各嵌合孔B2のシール材B3と局
所的に強く接触して、型枠Bからの成形品Eの脱型がう
まくいかず、型枠装置Aでは、重量物である成形品Eを
ホイスト等で型枠B内から持ち上げる作業を何度も繰り
返す必要が度々生じていた。
【0010】従って、従来の型枠装置Aには、成形品E
を型枠Bから脱型させる脱型作業に手間が掛かるという
問題点があった。
【0011】なお、成形品が軌道スラブである場合に
は、コンクリート枕木と比べてコンクリート量が多く、
従って重量が大きく、しかも埋め込まれるレール締結シ
ョルダーの本数も多いので、脱型作業に手間が掛かると
いう問題は、成形品がコンクリート枕木である場合と比
べてより大きな問題となっていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の前記問題点
に鑑み、本発明では、型枠からの成形品の脱型作業に掛
かる手間を図8図示の従来の型枠装置Aと比べて削減す
ることができる、レール締結ショルダー埋め込み用の型
枠装置を提供することを課題としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段として、請求項1の発明では、コンクリートが流
し込まれる型枠と、該型枠の底板からレール締結ショル
ダーの埋込部を型枠内に突出させた状態で、コンクリー
トが固まるまでレール締結ショルダーを型枠に仮固定す
る固定装置とを具備するレール締結ショルダー埋め込み
用の型枠装置に次の構成を付加している。
【0014】すなわち、請求項1の発明では、前記型枠
の底板に係止穴が貫設されており、該係止穴には、レー
ル締結ショルダーの露出部を嵌入させる嵌合孔を有する
額縁目地が、型枠内に向かって脱係可能に係合されてい
る、という構成を前記レール締結ショルダー埋め込み用
の型枠装置に付加している。
【0015】請求項2の発明では、額縁目地における少
なくとも嵌合孔の周縁部が、スラリー状のコンクリート
の漏出を防止するシール材で形成されている、という構
成を請求項1の発明に付加している。
【0016】請求項3の発明では、額縁目地の下面から
下方に向かって伸びる引き具が額縁目地に固着されてい
る、という構成を請求項1又は請求項2の発明に付加し
ている。
【0017】請求項4の発明では、固定装置が、レール
締結ショルダーの露出部を保持する保持部と、前記露出
部の貫通孔に向かって往復動可能に配設された棒状体
と、該棒状体に固着され該棒状体と共に前記貫通孔の内
部に挿入されてレール締結ショルダーを下方に弾撥押圧
する弾性体とを具備している、という構成を請求項1,
請求項2又は請求項3の発明に付加している。
【0018】
【作用】請求項1の発明では、図7に示されているよう
に、型枠10(図1参照)の底板11に係止穴12が貫
設されており、この係止穴12には、レール締結ショル
ダー40の露出部42を嵌入させる嵌合孔21を有する
額縁目地20が、型枠10内に向かって脱係可能に係合
されているので、レール締結ショルダー40の埋込部4
1がコンクリート中に埋め込まれた成形品50をホイス
ト等の機械装置で持ち上げると、型枠10の係止穴12
に係合されていた額縁目地20は、その嵌合孔21にレ
ール締結ショルダー40の露出部42を嵌合させたまま
係止穴12から脱係させられて、成形品50と共に型枠
10から脱型させられる。
【0019】このため、請求項1の発明では、多数本の
レール締結ショルダー40が成形品50に埋め込まれて
いても、成形品50を型枠10から脱型させる際には、
額縁目地20を成形品50と共に型枠10から一旦脱型
させ、その後に、成形品50の各レール締結ショルダー
40の露出部42から額縁目地20を個別に引き抜くこ
とによって、図8図示の従来の型枠装置Aのように全て
のレール締結ショルダーDを型枠Bの嵌合孔B2から一
気に引き抜くことなく、型枠10からの成形品50の脱
型を完了させることができる。
【0020】従って、請求項1の発明では、成形品50
の各レール締結ショルダー40の露出部42から額縁目
地20を引き抜く際の引抜抵抗値が成形品50内で不均
一であっても、この不均一に起因して型枠10からの成
形品50の脱型時に成形品50が傾くことはなく、よっ
て前記不均一に起因して、重量物である成形品50をホ
イスト等で型枠10内から持ち上げる作業を繰り返すこ
ともない。
【0021】請求項2の発明では、額縁目地20におけ
る少なくとも嵌合孔21の周縁部が、スラリー状のコン
クリートの漏出を防止するシール材23で形成されてい
るので、型枠10内に流し込まれたスラリー状のコンク
リートが、額縁目地20の嵌合孔21に嵌入させられた
レール締結ショルダー40の露出部42と額縁目地20
の嵌合孔21との間から漏出するのを防止することがで
き、従って、前記漏出したコンクリートが型枠装置やレ
ール締結ショルダー40の露出部42に付着して固まる
のを防止することができる。
【0022】また、請求項2の発明では、シール材23
の摩耗・欠損等によりシール材23を交換する場合に、
シール材23の交換が必要な額縁目地20を型枠装置1
から取り外して、シール材23の交換がやり易いように
額縁目地20を回したり傾けたりしながら、額縁目地2
0のシール材23を交換することができる。
【0023】請求項3の発明では、額縁目地20の下面
24から下方に向かって伸びる引き具25aが額縁目地
20に固着されているので、成形品50と共に型枠10
から脱型させた額縁目地20をレール締結ショルダー4
0の露出部42から引き抜く際には、額縁目地20に固
着されている引き具25aを下方に引っ張ることによっ
て、額縁目地20をレール締結ショルダー40の露出部
42から引き抜くことができる。
【0024】請求項4の発明では、図2〜図4に示され
ているように、固定装置30が、レール締結ショルダー
40の露出部42を保持する保持部31(図4参照)
と、露出部42の貫通孔43に向かって往復動可能に配
設された棒状体32と、棒状体32に固着され棒状体3
2と共に前記貫通孔43の内部に挿入されてレール締結
ショルダー40を下方に弾撥押圧する弾性体33とを具
備しているので、レール締結ショルダー40の露出部4
2を固定装置30の保持部31に保持させた後に、露出
部42の貫通孔43に向かって棒状体32を往動(図3
参照)させて、棒状体32に固着された弾性体33と棒
状体32とをレール締結ショルダー40の貫通孔43に
挿入することにより、弾性体33の弾撥力によってレー
ル締結ショルダー40が下方に押圧されて、型枠10に
確実に固定され、棒状体32を復動(図2参照)させ
て、棒状体32と弾性体32とをレール締結ショルダー
40の貫通孔43から引き出すことにより、型枠10へ
のレール締結ショルダー40の固定が解除される。
【0025】従って、請求項4の発明では、固定装置3
0の保持部31にレール締結ショルダー40の露出部4
2を保持させ、その露出部42の貫通孔43に向かって
棒状体32を往復動させるだけで、型枠10へのレール
締結ショルダー40の確実な固定及びその固定の解除を
実現することができる。
【0026】
【実施例】図1〜図4に示されているように、請求項
1,請求項2,請求項3及び請求項4の各発明を併せて
適用した実施の一例である型枠装置1は、軌道スラブ用
のものであって、コンクリートが流し込まれる金属製の
型枠10と、型枠10の底板11からレール締結ショル
ダー40の埋込部41を型枠10内に突出させた状態
で、コンクリートが固まるまでレール締結ショルダー4
0を型枠10に仮固定する固定装置30とを具備してい
る。
【0027】この型枠装置1では、図7に示されている
ように、型枠10の底板11に係止穴12が貫設されて
おり、この係止穴12には、レール締結ショルダー40
の露出部42を嵌入させる嵌合孔21を有する金属製の
額縁目地20が、型枠10内に向かって脱係可能に係合
されている。なお、図7中の符号50は、軌道スラブで
ある成形品を示している。
【0028】そして、型枠装置1では、型枠10の係止
穴12の内周面が上向きテーパ面13とされ、額縁目地
20の外周面が下向きテーパ面22とされており、額縁
目地20の下向きテーパ面22が係止穴12の上向きテ
ーパ面13に係止されて、係止穴12に係合された額縁
目地20が型枠10内に向かって脱係可能とされてい
る。
【0029】また、型枠装置1では、図5に示されてい
るように、スラリー状のコンクリートの漏出を防止する
ゴム製のシール材23が額縁目地20の嵌合孔21の内
周面に接着されて、額縁目地20における嵌合孔21の
周縁部がシール材23で形成されており、指止め部26
aを有する引き具25a(図6の(a)参照)が、額縁
目地20の下面24に固着されて、その指止め部26a
を下端にして額縁目地20の下面24から下方に向かっ
て伸びている。
【0030】ところで、図6の(b)には、引き具25
aとは別の引き具25bが図示されており、この引き具
25bには、指を通す通し孔26bが貫設されている。
なお引き具は、上述した引き具25a,25bに限定さ
れるものではなく、例えば、単なる棒状のもの等であっ
ても良い。
【0031】更に、型枠装置1では、図3,図4に示さ
れているように、固定装置30が、レール締結ショルダ
ー40の露出部42を保持する保持部31と、露出部4
2の貫通孔43に向かって往復動可能に配設された棒状
体32と、棒状体32の下面にボルト止めされ棒状体3
2と共にレール締結ショルダー40の貫通孔43の内部
に挿入されてレール締結ショルダー40を下方に弾撥押
圧するバネ材である弾性体33とを具備しており、固定
装置30の保持部31が、型枠10の底板11の下面に
おける係止穴12寄りの部位に固着されたL字金具34
と、レール締結ショルダー40の露出部42の係合縁4
4と係合する額縁目地20の係合部位27より形成され
ている。
【0032】そして、型枠装置1では、図1〜図3に示
されているように、型枠10の底板11より下方に配置
された2本の主軸35が、底板11の互いに近接する2
つの係止穴12の間を貫いて、型枠10の長手方向に往
復動可能に架設され、各主軸35における型枠10の係
止穴12寄りの部位にはアーム部材36が主軸35と直
交して固着され、各アーム部材36の両端には棒状体3
2が主軸35と平行に固着されており、各棒状体32
は、主軸35の往復動に伴って、レール締結ショルダー
40の貫通孔43に向かう往復動が可能とされている。
なお、図2,図3中の符号37は、型枠10の長手方向
へ往復動可能に主軸35を軸支する軸受を示している。
【0033】ところで、型枠装置1では、型枠10の係
止穴12が上向きテーパ面13とされ、額縁目地20の
外周面が下向きテーパ面22とされており、係止穴12
の上向きテーパ面13に額縁目地20の下向きテーパ面
22が係止されて、型枠10の係止穴12に係合された
額縁目地20が型枠10内に向かって脱係可能とされて
いるが、型枠10の係止穴12と額縁目地20との係合
構造は、型枠10の係止穴12に係合された額縁目地2
0が型枠10内に向かって脱係可能な構造であれば良い
のであるから、上述した型枠装置1の構造に限定される
ものではない。
【0034】また、型枠装置1ではシール材23がゴム
製とされているが、シール材23の材質はゴムに限定さ
れず、例えば四ふっ化エチレン等の合成樹脂や繊維質の
もの等であっても良い。ただし、レール締結ショルダー
40の寸法のばらつきを考慮すると、シール材23の材
質は弾性を有するゴムである方が好ましい。
【0035】また、型枠装置1では、額縁目地20の嵌
合孔21の内周面へのシール材23の接着によって、額
縁目地20における嵌合孔21の周縁部をシール材23
で形成しているが、嵌合孔21の周縁部をシール材23
で形成する手段は接着に限定されず、例えば、嵌合孔2
1の内周面に凹設した凹溝内へのリング状のシール材の
嵌着等であっても良い。
【0036】更に、型枠装置1では額縁目地20が金属
製とされているが、額縁目地20の材質は金属に限定さ
れず、FRP等のプラスチックや木材等であっても良
い。また、額縁目地20は、その嵌合孔21の周縁部だ
けでなく額縁目地20全体が硬質のゴムで形成されてい
ても良い。
【0037】また、型枠装置1は請求項1,請求項2,
請求項3及び請求項4の各発明を併せて適用した実施の
一例であるため、型枠装置1の固定装置30は、レール
締結ショルダー40の露出部42を保持する保持部31
と、露出部42の貫通孔43に向かって往復動可能に配
設された棒状体32と、棒状体32に固着され棒状体3
2と共に貫通孔43の内部に挿入されてレール締結ショ
ルダー40を下方に弾撥押圧する弾性体33とを具備し
ているが、請求項1,請求項2又は請求項3の各発明に
係る型枠装置では、その固定装置は、型枠10の底板1
1からレール締結ショルダー40の埋込部41を型枠1
0内に突出させた状態で、コンクリートが固まるまでレ
ール締結ショルダー40を型枠10に仮固定するもので
あれば良いのであるから、型枠装置1の固定装置30に
限定されるものではなく、例えば、図8,図9図示の従
来の型枠装置Aにおける固定装置C等であっても良い。
【0038】更に、型枠装置1は軌道スラブ用のもので
あるが、請求項1,請求項2,請求項3又は請求項4の
各発明に係る型枠装置は、軌道スラブ用のものに限定さ
れず、例えば、図8図示の従来の型枠装置Aのようなコ
ンクリート枕木用のものであっても良い。
【0039】
【発明の効果】請求項1の発明では、成形品の各レール
締結ショルダーの露出部から額縁目地を引き抜く際の引
抜抵抗値が成形品内で不均一であっても、この不均一に
起因して型枠からの成形品の脱型時に成形品が傾くこと
はなく、よって前記不均一に起因して、重量物である成
形品をホイスト等で型枠内から持ち上げる作業を繰り返
すこともないので、この持ち上げる作業を何度も繰り返
す必要が度々生じる図8図示の従来の型枠装置Aと比べ
て、型枠からの成形品の脱型作業に掛かる手間を削減す
ることができる、という効果を奏する。
【0040】請求項2の発明では、額縁目地の嵌合孔に
嵌入させられたレール締結ショルダーの露出部と額縁目
地の嵌合孔との間から漏出したコンクリートが、型枠装
置やレール締結ショルダーの露出部に付着して固まるの
を防止することができるので、型枠装置やレール締結シ
ョルダーの露出部に付着して固まったコンクリートを取
り除く手間を無くすことができる、という効果を奏す
る。
【0041】また、請求項2の発明では、シール材の摩
耗・欠損等によりシール材を交換する場合に、シール材
の交換が必要な額縁目地を重量物である型枠装置から取
り外して、シール材の交換がやり易いように額縁目地を
回したり傾けたりしながら、額縁目地のシール材を交換
することができるので、作業員が不自由な姿勢でシール
材の交換をしなければならない図8図示の従来の型枠装
置Aと比べて、シール材の交換に掛かる手間を削減する
ことができる、という効果も奏する。
【0042】請求項3の発明では、成形品と共に型枠か
ら脱型させた額縁目地を各レール締結ショルダーの露出
部から引き抜く際に、額縁目地に固着されている引き具
を下方に引っ張ることによって、額縁目地を各レール締
結ショルダーの露出部から引き抜くことができるので、
各露出部からの額縁目地の引き抜き作業に掛かる手間を
請求項1又は請求項2の発明と比べて削減することがで
きる、という効果を奏する。
【0043】請求項4の発明では、固定装置の保持部に
レール締結ショルダーの露出部を保持させ、その露出部
の貫通孔に向かって棒状体を往復動させるだけで、型枠
へのレール締結ショルダーの確実な固定及びその固定の
解除を実現することができるので、レール締結ショルダ
ーの貫通孔への弾性筒D3(図8参照)の嵌入及び抜き
取りが必要な図8図示の従来の型枠装置Aと比べて、型
枠へのレール締結ショルダーの確実な固定及びその固定
の解除に必要な手間を削減することができる、という効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1,請求項2,請求項3及び請求項4の
各発明を併せて適用した実施の一例を示す平面図であ
る。
【図2】図1に示すもののX−X線断面図である。
【図3】レール締結ショルダーを型枠に仮固定した状態
を示す断面図である。
【図4】図3に示すもののY−Y線断面の端面図であ
る。
【図5】額縁目地を示す裏面図である。
【図6】(a)は、引き具を示す斜視図である。(b)
は、(a)の引き具とは別の引き具を示す斜視図であ
る。
【図7】(a)は、型枠からの成形品の脱型前の状態を
示す断面図である。(b)は、型枠からの成形品の脱型
直後の状態を示す断面図である。(c)は、型枠からの
成形品の脱型完了直後の状態を示す断面図である。
【図8】従来品の一例を示す断面図である。
【図9】図8に示すもののZ−Z線断面の端面図であ
る。
【図10】コンクリート枕木の使用状態を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 型枠装置 10 型枠 11 型枠の底板 12 係止穴 20 額縁目地 21 嵌合孔 23 シール材 24 額縁目地の下面 25a,25b 引き具 30 固定装置 31 保持部 32 棒状体 33 弾性体 40 レール締結ショルダー 41 レール締結ショルダーの埋込部 42 レール締結ショルダーの露出部 43 貫通孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリートが流し込まれる型枠と、該
    型枠の底板からレール締結ショルダーの埋込部を型枠内
    に突出させた状態で、コンクリートが固まるまでレール
    締結ショルダーを型枠に仮固定する固定装置とを具備す
    るレール締結ショルダー埋め込み用の型枠装置におい
    て、前記型枠の底板に係止穴が貫設されており、該係止
    穴には、レール締結ショルダーの露出部を嵌入させる嵌
    合孔を有する額縁目地が、型枠内に向かって脱係可能に
    係合されていることを特徴とするレール締結ショルダー
    埋め込み用の型枠装置。
  2. 【請求項2】 額縁目地における少なくとも嵌合孔の周
    縁部が、スラリー状のコンクリートの漏出を防止するシ
    ール材で形成されている請求項1記載のレール締結ショ
    ルダー埋め込み用の型枠装置。
  3. 【請求項3】 額縁目地には、該目地の下面から下方に
    向かって伸びる引き具が固着されている請求項1又は請
    求項2記載のレール締結ショルダー埋め込み用の型枠装
    置。
  4. 【請求項4】 固定装置が、レール締結ショルダーの露
    出部を保持する保持部と、前記露出部の貫通孔に向かっ
    て往復動可能に配設された棒状体と、該棒状体に固着さ
    れ該棒状体と共に前記貫通孔の内部に挿入されてレール
    締結ショルダーを下方に弾撥押圧する弾性体とを具備し
    ている請求項1,請求項2又は請求項3記載のレール締
    結ショルダー埋め込み用の型枠装置。
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