JP2007130878A - ノロ止め具 - Google Patents

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Abstract

【課題】型枠に、鉄筋が挿入する鉄筋挿入孔を有するプレキャストコンクリート用型枠において、鉄筋が挿入された鉄筋挿入孔の空隙をノロ止め具によって閉塞して、コンクリートのノロを型枠外へ漏出することを防止し、かつ、コンクリート面のこてによる仕上げ作業の容易性を確保し、更に、産業廃棄物の低減に寄与する。更に、側型枠をベットから取外すことなく、側型枠の組み付け、取外し作業を不要にし、生産性の向上に大きく寄与する。
【解決手段】側型枠3に上方が開口した鉄筋挿入孔5を形成し、該鉄筋挿入孔5に鉄筋6を挿入することにより、この挿入した鉄筋6以外の部分に生じる鉄筋挿入孔5の空隙を閉塞するコンクリートノロ止め具であって、両側部に上下方向に貫通する嵌合溝8h,8hを形成し、該嵌合溝8h,8hを前記鉄筋挿入孔5の周縁に嵌合して側型枠3に装着する。
【選択図】図2

Description

本発明はプレキャストコンクリート用型枠におけるコンクリートノロ止め具に関する。
従来、プレキャストコンクリート(以下PCともいう)床版の製造方法として、図5に示すように、鋼製ベット(定盤)101上に、鋼製の側型枠102を、ボルト或いはノックピンなどの締着具103で固定立設して、型枠を構成し、該型枠内に、先付金物、鉄筋を配置し、その後に生コンクリートを打設し、そのコンクリートを養生、硬化させた後に、前記の側型枠を脱型してから、製品となる硬化したプレキャストコンクリート床版104を取出す方法が一般的である。
また、PC床版には、その隣接する床版等と結合するために、床版の側端面より突出する鉄筋(ジョイント筋)が埋め込まれている。この突出する鉄筋は、図5に示す上側の鉄筋105が1本の場合や、上下の鉄筋105,106の2本の場合がある。1本の場合には、型枠102に鉄筋105が挿入する単独の鉄筋挿入孔を空けておくことで、脱型時には型枠を鉄筋の突出方向にずらして、取り外すことができる。しかし、図5に示すように2本の鉄筋105,106が突出し、かつ、その突出端が連結されたU字の鉄筋の場合には、単独の孔では取り外せないことから、型枠に上端が開口した凹状(溝状)の鉄筋挿入孔107を形成し、鉄筋のセット時には、型枠の上方から鉄筋105,106を鉄筋挿入孔107に落としこみ、脱型の時には床版を上方に持ち上げることにより、取り外しを可能としている。
また、前記のようなU字鉄筋(ジョイント筋)が一箇所でもある場合には、全ての鉄筋挿入孔を前記のように凹状に形成しなければ、PC床版を上方にずらして脱型できない。
しかし、鉄筋挿入孔を前記のように凹状に形成した場合には、落し込まれた鉄筋の上部における鉄筋挿入孔107が内外方向に空いた状態になり、この空隙から、まだ固まっていないコンクリートのノロが型枠外へ漏洩し、側型枠の清掃が困難になる上に、生産性に悪影響を与える。
そこで、この空隙を閉塞する方法として、図6に示すように、鉄筋105から側型枠102の上端面102aまでの空隙を覆うように、コの字型のクリップ状のノロ止め具108を側型枠102の上方から嵌合したり、また、前記のようにジョイント筋が2本の鉄筋105,106からなる場合には、その上下の鉄筋105,106の間の空隙に位置して粘着テープ109を側型枠内面に貼ることで、コンクリートのノロの漏洩を予防することが考えられる。更に、前記クリップ状のノロ止め108の代わりに粘着テープを貼ることも考えられる。
しかしながら、前記のようにコの字型のクリップ状のノロ止め具108を、側型の上方から嵌合する方法を採用すると、側型枠102の上面102aにノロ止め具108の上辺108aの肉厚分がはみ出し、左官が打設したコンクリートの表面をこてで押える際、前記のノロ止め具108の上辺108aにこてが当たり、こて押えの障害となる。
更に、前記粘着テープ109を貼る方法においては、その粘着テープ109が脱型前に剥がせないことから、PC床版の上方への脱型時に、その粘着テープ109に鉄筋106が当たり、脱型が困難であると共に、使用済みの粘着テープ109は再利用できず、これが大量の産業廃棄物になる問題もある。
更に、前記ノロ止め具108の下端と粘着テープ109間の隙間からノロが外部へ漏出して側型枠102の外面に付着し、側型枠102の清掃作業が困難になる問題もある。
そこで本発明は、前記の課題を解決するプレキャストコンクリート用型枠におけるノロ止め具を提供することを目的とするものである。
前記の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、側型枠に上方が開口した鉄筋挿入孔を形成し、該鉄筋挿入孔に鉄筋を挿入することにより、この挿入した鉄筋以外の部分に生じる鉄筋挿入孔の空隙を閉塞するコンクリートノロ止め具であって、両側部に上下方向に貫通する嵌合溝を形成し、該嵌合溝を前記鉄筋挿入孔の周縁に嵌合して側型枠に装着することを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記鉄筋挿入孔に挿入する挿入部と、前記側型枠の内面側に配置する閉塞部と、前記側型枠の外面側に配置する係止部とを一体に形成したものである。
請求項3記載の発明は、側型枠に上方が開口した鉄筋挿入孔を形成し、該鉄筋挿入孔に鉄筋を挿入することにより、この挿入した鉄筋以外の部分に生じる鉄筋挿入孔の空隙を閉塞するコンクリートノロ止め具であって、板状の閉塞部の片面に係止部を突設し、該係止部を弾性材で形成し、該係止部を、側型枠の一方の面から鉄筋挿入孔に挿入した後に、側型枠の他方の面で拡開して係止するように形成したことを特徴とするものである。
請求項4記載の発明は、請求項1又は2又は3記載の発明において、コンクリートノロ止め具の下端に前記鉄筋の上半面に当接する窪み部を形成したことを特徴とするものである。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明において、コンクリートノロ止め具の上下方向の長さを、その上端面が装着時に側型枠の上端面と同一位置になる長さに設定したことを特徴とするものである。
請求項6記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記閉塞部の上端面と下端面に、鉄筋に当接する窪み部を形成したことを特徴とするものである。
請求項7記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明において、前記コンクリートノロ止め具全体を弾性材で形成したことを特徴とするものである。
本発明によれば、コンクリートノロ止め具の装着、取外しが容易である上に、そのコンクリートノロ止め具の上下方向の長さを、装着状態において、そのコンクリートノロ止め具の上端面が側枠部の上端面と同じ面になるように設定することができ、これにより、コンクリートノロ止め具が装着された部分でのこてによる仕上げ作業時に、こてがコンクリートノロ止め具に当らず、そのこてによる仕上げ作業が支障なく行なえる。
また、コンクリートの脱型時には、コンクリートノロ止め具もコンクリートとともに脱型されるため、側型枠の組付け、取外し作業が不要となり、生産性の向上に大きく寄与できる。
更に、前記のように粘着テープを使用する場合には、これが産業廃棄物となっていたが、本発明のコンクリートノロ止め具によれば、再使用でき、産業廃棄物の低減に寄与できる。
また、コンクリートノロ止め具を、ゴム等のリサイクル可能な材質で形成することにより、資源の有効利用に寄与できる。
また、請求項1及び2に記載の発明のコンクリートノロ止め具を使用することにより、鉄筋挿入孔に1本の鉄筋が挿通される場合において、その鉄筋の上方の空隙を閉塞してノロの漏出が防止できる。
また、鉄筋挿入孔に2本の鉄筋を上下に挿通する場合においては、上側の鉄筋の上部に前記請求項1又は2記載のコンクリートノロ止め具を装着し、上側の鉄筋と下側の鉄筋間に請求項3又は6記載のコンクリートノロ止め具を装着することにより、2本の鉄筋部以外の部分の空隙を閉塞してノロの漏出を防止できる。
また、請求項4又は6の発明のように、窪み部を設けることにより、鉄筋周りでのノロの漏出を一層防止でき、型枠の清掃作業が容易になる。
また、請求項7記載の発明のように、コンクリートノロ止め具全体を弾性材で形成すると、その取外しが容易になる。
更に、前記請求項3又は6記載の発明のコンクリートノロ止め具を、側型枠の外側から装着することにより、打設されたコンクリートが硬化又は半硬化状態で、コンクリートノロ止め具を外側へ取外すことができる。
このように、コンクリートノロ止め具を外側へ取外すことができることは、コンクリートの脱型前にコンクリートノロ止め具を外し、型枠が設置されている場所に置くことができる。したがって、コンクリートノロ止め具が脱型したコンクリート製品に付着した状態で貯蔵場所へ移動されることを阻止し、後で貯蔵場所で外したコンクリートノロ止め具を型枠設置部へ搬送して戻す手間をなくすことができる。
本発明を実施するための最良の形態を図に示す実施例に基づいて説明する。
図1及び図2は本発明の実施例1を示すもので、ジョイント筋として、1本の鉄筋を用いた場合の実施例を示す。
図1に示すように、型枠1は地表に設置された鋼製のベット(定盤)2の周囲に鋼製の側型枠3を、ボルト或いはノックピンなどの取外し可能な締着具4で立設して形成されている。
前記側型枠3には、ジョイント筋である鉄筋が配置される部分に位置して、側型枠3の上面3aから下方に向って凹状(溝状)の鉄筋挿入孔5が形成されている。該鉄筋挿入孔5の底面5aは、挿入する鉄筋(ジョイント筋)6の半径と略同径の半円状に形成され、その両内端面5b、5cは、その開口幅が前記底面5aから上方に至るにつれて若干開径するテーパ面に形成され、その上端は開口されて挿入口5dが形成されている。なお、該鉄筋挿入孔5の深さや幅などの形状は鉄筋6の配筋位置や形状により設定する。
前記鉄筋挿入孔5には、PC床版7の横端面から突出する鉄筋6が挿入されるようになっている。該鉄筋6は製品により一本だけ突出するものもあれば、上下に2本突出しているものもあり、更に、上下2本の鉄筋6の突出部がU字状に連結して形成されるものもある。本実施例においては、突出する鉄筋6を一本としたものを示す。
前記鉄筋挿入孔5には、ジョイント筋である鉄筋が上方から落し込みで図2に示すように挿入されるが、この挿入状態のままであると、その鉄筋6の上方の鉄筋挿入孔5において空隙が生じ、この空隙から打設されたコンクリートのノロが漏出するため、この空隙部にノロ止め具8をセットする。
このノロ止め具8について詳述する。
ノロ止め具8は、鉄筋挿入孔5内に挿入される挿入部8aと、側型枠3の内側において側型枠3の前記鉄筋挿入孔5を覆う板状の閉塞部8bと、側型枠3の外面に係止する係止部8cとにより構成され、前記閉塞部8bは、前記挿入部8aより左右に突出した係止片8d,8eを有し、係止部8cは挿入部8aより左右に突出する係止片8f,8gを有し、係止片8dと8fとの間及び係止片8eと8gとの間の空間により嵌合溝8hが形成されている。この構成により、ノロ止め具8は、その両側に嵌合溝8h,8hが上下方向に貫通した、水平断面がH状に形成されている。そして、この嵌合溝8hを、鉄筋挿入孔5における左右の側型枠3の内端面5b,5cに挿入することにより、ノロ止め具8を上下に摺動可能な状態で側型枠3に嵌合するようになっている。
また、前記閉塞部8の両端部における型枠1の内部側には、角を削りとったテーパ面8djが形成されている。
また、ノロ止め具8の底面の中央部には、鉄筋6の略上半部に跨る略半円からなる窪み部8kが装着する型枠1の内外方向に向かって形成されており、鉄筋6の略上半分を覆うようになっている。また、ノロ止め具8の上下方向の長さは、配筋状態の鉄筋6に前記窪み部8kを嵌合載置した状態において、そのノロ止め具8の上端面が側型枠3の上面と同一高さになる長さに形成されている。
次に、ノロ止め具8を使用してPC床版を製造する工程と作用について説明する。
前記のように、ベット2上に四方の側型枠3をボルト或いはノックピンなどの締着具4で固設させ、成形空間に先付金物や鉄筋6を設置する。この時、外部に突出する鉄筋(ジョイント筋)6を鉄筋挿入孔5の上方から落し込んで、該鉄筋6を鉄筋挿入孔5の下面5aに当接させる。その後、前記ノロ止め具8を、鉄筋挿入孔5の上方より窪み部8kを下方に向けて、嵌合溝8hを介して鉄筋挿入孔5に落とし込むように挿入し、鉄筋6の上半面に当接するまで挿入する。これにより、ノロ止め具8の窪み部8kが鉄筋6の上半円に沿って当接し、かつ、閉塞部8が側型枠3の内面に接した状態となり、更に、嵌合溝8hと側型枠3間の蛇行した小隙間によってノロ止め可能状態になる。その後、生コンクリートを型枠1内に打設する。この生コンクリートの打設時には、前記のようにノロ止め具8が装着されているため、側型枠3に形成した鉄筋挿入孔5から生コンクリートのノロが漏出しない。
次に、前記の打設された生コンクリートの表面をこてで押えた後、養生、硬化させ、その硬化したコンクリート版を、適宜手段で持ち上げて脱型する。
この時、ノロ止め具8は、側型枠3に対して上下方向に摺動可能で、かつ、ゴムなどによる弾性体で形成されていることから側型枠3により、大きな抵抗を受けることも無く、硬化したコンクリートと共にノロ止め具8が抜き出される。更に、脱型後にノロ止め具8をコンクリート版より外す際には、ノロ止め具8の隅部にテーパ面8jが形成され、かつ、ノロ止め具8がゴムにより形成されていることにより、ノロ止め具8を、コンクリート版の横端面の外側方向へ引くことで、コンクリート版から容易に外すことができる。
以上のように、ノロ止め具8は鉄筋挿入孔5の上方から落とし込む簡単な作業で、鉄筋挿入孔5を閉塞し、コンクリートのノロが型枠1外へ漏出することを防止できる。更に、脱型時には、側型枠3をベット2から取外すことなくコンクリート版を型枠1の上方から抜き出すことができるため、側型枠3の組み付け、取外し作業を不要にし、工数の大幅な低減が可能で、生産性の向上に大きく寄与できる。
また、側型枠3の上面とノロ止め具8の上面が同じ高さに位置することから、こてで生コンクリートの表面を押える際にもノロ止め具8が支障とならず、こてによる仕上げ作業が容易になる。
また、ノロ止め具8は繰り返し使用でき、更に、ゴムなどのリサイクル可能な材料で形成することにより、破損して使用不可能となっても、再資源化が可能であり産業廃棄物を出すことも無い。
また、窪み部を設けることにより、鉄筋周りでのノロの漏出を一層防止でき、型枠の清掃作業が容易になる。
なお、本実施例ではゴムを使用したが、多少の弾性を有する材料であればよく樹脂等を使用して形成してもよい。
図3は実施例2を示す。
本実施例2は、前記実施例1における鉄筋挿入孔5内に上下2本からなる鉄筋(ジョイント筋)6,6aが挿入される場合において適用する例である。
本実施例2の側型枠3は、鉄筋挿入孔5の深さが、挿入される2本の鉄筋6の上下間隔に合わせて、前記実施例1よりも深く刻設されている。その他の構成においては、前記実施例1の型枠1の構成と同様である。
また、本実施例2では、上部鉄筋6と下部鉄筋6aが鉄筋挿入孔5に挿入され、鉄筋挿入孔5には上部鉄筋6と下部鉄筋6aとの間に空隙が空いている。そこで、本実施例2のノロ止め具9がこの空隙を埋めるようになっている。
該ノロ止め具9は、鉄筋挿入孔5を内側から覆う板状の閉塞部9aと、鉄筋挿入孔5内に挿入される挿入部9b,9bと、側型枠3の外側より側型枠3の外面に係止する係止部9c,9cとにより構成されている。前記閉塞部9aは、実施例1と同様に、挿入部9b,9bより左右に突出した係止片9d,9eを有し、係止部9c,9cは挿入部9b,9bより左右に突出する係止片9f,9gを有する。この構成により、係止片9d,9fと係止片9e,9gとの間の空間に嵌合溝9hが形成されている。そして、前記係止部9c,9cを鉄筋挿入孔5に押し込むことにより、嵌合溝9hが鉄筋挿入孔5における左右の側型枠3の内端面5b,5cに嵌合し、ノロ止め具9を上下に摺動可能な状態で側型枠3に装着している。
また、前記係止部9c,9cは図3に示すように、フック状に形成されており、係止片9d,9eの外面は、側方が側型枠3の側面に対して後退するようにテーパ面9iに形成されている。
また、ノロ止め具9の上面の中央部には、前記実施例1と同様の鉄筋6の略下半部に跨る略半円からなる窪み部9jが刻設され、下面の中央部にも同様に、鉄筋6aの略上半部に跨る窪み部9kが形成されている。また、ノロ止め具9の上下方向の長さは、配筋状態の鉄筋6,6aに前記窪み部9j,9kを嵌合載置した状態において、そのノロ止め具9の上端面がノロ止め具8の下端面に当接し、下端面が鉄筋6aの上半分を覆い、鉄筋6,6a間の鉄筋挿入孔5を覆う長さに形成されている。
次に、ノロ止め具9を使用してPC床版を製造する工程と作用について説明する。
まず、前記実施例1と同様に型枠1内に鉄筋6,6aを設置し、鉄筋挿入孔5に2本の鉄筋6,6aを側型枠3の外部に突出するように挿入する。また、鉄筋6aは鉄筋挿入孔5の下面5aに当接するように配置し、鉄筋6は鉄筋挿入孔5の中域に配置する。その後、ノロ止め具9を、型枠1内において、係止部9c,9cを側型枠3へ向けて鉄筋6,6a間に配置し、閉塞部9aを側型枠3方向に押圧して、鉄筋6,6aの間の空隙に挿入する。この時、係止部9c,9cのテーパ面9iが、鉄筋挿入孔5における左右の側型枠3の内端面5b,5cに当接して擦り、挿入部9b,9bがゴムの弾性体で形成されていることによりノロ止め具9の内側へ曲がり、鉄筋挿入孔5により外部へ出ると、その弾性復元力によって係止部9c,9cが復元して拡開し、嵌合溝9hに内端面5b,5cが嵌合する。
なお、鉄筋挿入孔5における鉄筋6の上部の空隙には、前記実施例1のノロ止め具8を前記と同様の方法で鉄筋挿入孔5の挿入口5dから落とし込む。
これにより、ノロ止め具9の上端面とノロ止め具8の下端面が当接し、窪み部9jと窪み部8kが鉄筋6の略上下半部をそれぞれ双方から覆い,窪み部9kが鉄筋6aの略上半部を覆うことから、閉塞部8b,9aが鉄筋挿入孔5を閉塞する。その後、生コンクリートを型枠1内に打設する。
この生コンクリートの打設時には、ノロの漏出が防止される。
次に、前記の打設された生コンクリートの表面をこてで押え均した後、養生、硬化させ、その硬化したコンクリート版を、適宜手段で持ち上げて脱型する。
この時、ノロ止め具9も、実施例1のノロ止め具8と同様に側型枠3に対して大きな抵抗を与えることも無く上方向に摺動し、硬化したコンクリートと共に挿入口5dから抜き出され、脱型後には、コンクリート版の横端面の外側方向へ引いてコンクリート版から容易に外すことができる。
以上のように、ノロ止め具9は2本の鉄筋6,6a間においても、鉄筋挿入孔5の側面から差込む簡単な作業で鉄筋挿入孔5を閉塞し、コンクリートのノロが型枠1外へ流出することを防止できる。
また、その他においても前記実施例1と同様な効果を奏する。
図4は実施例3を示す。
本実施例3は、前記実施例2(図3)で示した、ノロ止め具9と同様の形状を具備したノロ止め具10を、実施例1と同様に鉄筋挿入孔5における鉄筋6の上方の空隙に使用した例である。
前記ノロ止め具10は、鉄筋挿入孔5を側型枠3の外面から閉塞する板状の閉塞部10aの表面(側型面側)に、実施例2のノロ止め具9の挿入部9b,9bと係止部9c,9cを、挿入部10b,10bと係止部10c,10cとして適用したものであり、該挿入部10b,10bと係止部10c,10cの形状は実施例2と同様であるため、その説明は省略する。
次に、ノロ止め具10を使用してPC床版を製造する工程と作用について説明する。
まず、前記実施例1と同様に1本の鉄筋6を鉄筋挿入孔5に挿入させて型枠1内に設置する。
そして、図4に示すように、側型枠3の外面側において、係止部10c,10cを側型枠3側に向け、閉塞部10aの表面を側型枠3側へ押圧し鉄筋挿入孔5に嵌合させる。これにより、図4の鎖線で示すように、閉塞部10aが鉄筋挿入孔5を外側から閉塞する。
その後、生コンクリートを型枠1内に打設し、表面をこてで押え均し、養生、硬化させた後、ノロ止め具10を側型枠3の外側方向(横方向)に引き出すようにして、係止部10c,10cを鉄筋挿入孔5から外す。
この時、ノロ止め具10は、ゴムなどによる弾性体で形成されていることから、挿入部10b,10bと係止部10c,10cが変形し、埋設されたコンクリート版の中から外側方向に引き出せ、更に、鉄筋挿入孔5からも外すことができる。
また、ノロ止め具10は、生コンクリートがある程度硬化(半硬化状態)した時点で、鉄筋挿入孔5から外してもよい。この場合は、コンクリートはノロ止め具10を引き出す時点である程度硬化しているので、鉄筋挿入孔5からノロが流れ出る虞もなく、ノロ止め具10を引き出す際にも、コンクリートがまだ軟らかいので、硬化した場合に比べて係止部10c,10cが鉄筋挿入孔5から外し易い。
なお、本実施例3では、前記ノロ止め具10を装着したコンクリート版の側面に、係止部10c,10cの跡が残るが、製品として使用する際には、この位置にジョイントコンクリートを施工する為、製品に支障は無い。
前記工程の後、硬化したコンクリート版を適宜手段で持ち上げて型枠1から脱型する。
以上のように、本実施例3は、ノロ止め具10を側型枠3の外側から外すことができるため、コンクリート版を脱型する前にノロ止め具10を外すことができ、型枠1からの脱型時にノロ止め具10の抵抗を受けることが無く、容易に脱型することができる。
また、本実施例3では、コンクリート版の脱型前に、ノロ止め具10を側型枠3より外すことから、ノロ止め具10を型枠1が設置されている場所で外すことになり、コンクリート版にノロ止め具10が付いたまま貯蔵場所に移動されることがなく、後で貯蔵場所で外してから回収して、型枠1まで搬送する手間を無くすことができる。
なお、使用方法に関しては、本実施例3においても実施例1と同様にノロ止め具10をコンクリート版と共に挿入口5dから抜き出してもよく、用途に合せて適宜使用すればよい。
また、その他においても本実施例3は前記実施例1と同様な効果を奏する。
本実施例4は、図示しないが、前記実施例2(図3)において、鉄筋挿入孔5内に上下2本からなる鉄筋(ジョイント筋)6,6aが挿通される場合において適用する例である。
本実施例4において、側型枠3の形状は実施例2と同様であり、鉄筋挿入孔5における上部の鉄筋6の上方には、実施例3(図4)のノロ止め具10を実施例3と同様に側型枠3の外側から装着し、上部の鉄筋6の下方には、実施例2(図3)のノロ止め具9を側型枠3の外側から鉄筋挿入孔5に装着するものである。
なお、ノロ止め具9,10の形状及び材質は実施例2,3と同様である。
また、ノロ止め具9,10の使用についても、実施例2,3と同様にして、ノロ止め具9,10を側型枠3の外側に配置し、その係止部9c、10cを側型枠3側に向け、閉塞部9a,10aの表面を側型枠3側へ押圧して、係止部9c,10cを鉄筋挿入孔5に嵌合させて、閉塞部10aが鉄筋挿入孔5を外側から閉塞するようにする。
その後、実施例3と同様に生コンクリートを型枠1内に打設し、硬化した後、若しくは、ある程度硬化した時点でノロ止め具9,10を、側型枠3の外側へ、前記と同様にして外す。
前記の工程により、鉄筋挿入孔5内に2本からなる鉄筋6,6aが挿入されていても、鉄筋挿入孔5を側型枠3の外側から閉塞でき、実施例2と3と同様の効果を奏する。
本発明の実施例1を示す側断面図。 本発明の実施例1のノロ止め具と装着状態を示す斜視図。 本発明の実施例2を示すノロ止め具と装着状態を示す斜視図。 本発明の実施例3のノロ止め具と装着状態を示す斜視図。 本発明を説明するために想定したノロ止め具を示す装着状態を示す断面図。 図5のノロ止め具の装着状態を示す斜視図。
符号の説明
1 型枠
3 側型枠
5 鉄筋挿入孔
6,6a 鉄筋
8,9,10 コンクリートノロ止め具
8a 挿入部
8b,9a,10a 閉塞部
8h,9h,10h 嵌合溝
8c,9c,10c 係止部
8k,9j,9k,10k 窪み部

Claims (7)

  1. 側型枠に上方が開口した鉄筋挿入孔を形成し、該鉄筋挿入孔に鉄筋を挿入することにより、この挿入した鉄筋以外の部分に生じる鉄筋挿入孔の空隙を閉塞するコンクリートノロ止め具であって、両側部に上下方向に貫通する嵌合溝を形成し、該嵌合溝を前記鉄筋挿入孔の周縁に嵌合して側型枠に装着することを特徴とするコンクリートノロ止め具。
  2. 前記鉄筋挿入孔に挿入する挿入部と、前記側型枠の内面側に配置する閉塞部と、前記側型枠の外面側に配置する係止部とを一体に形成した請求項1記載のコンクリートノロ止め具。
  3. 側型枠に上方が開口した鉄筋挿入孔を形成し、該鉄筋挿入孔に鉄筋を挿入することにより、この挿入した鉄筋以外の部分に生じる鉄筋挿入孔の空隙を閉塞するコンクリートノロ止め具であって、板状の閉塞部の片面に係止部を突設し、該係止部を弾性材で形成し、該係止部を、側型枠の一方の面から鉄筋挿入孔に挿入した後に、側型枠の他方の面で拡開して係止するように形成したことを特徴とするコンクリートノロ止め具。
  4. コンクリートノロ止め具の下端に前記鉄筋の上半面に当接する窪み部を形成したことを特徴とする請求項1又は2又は3記載のコンクリートノロ止め具。
  5. コンクリートノロ止め具の上下方向の長さを、その上端面が装着時に側型枠の上端面と同一位置になる長さに設定したことを特徴とする請求項1乃至4記載のいずれかに記載のコンクリートノロ止め具。
  6. 前記閉塞部の上端面と下端面に、鉄筋に当接する窪み部を形成したことを特徴とする請求項3記載のコンクリートノロ止め具。
  7. 前記コンクリートノロ止め具全体を弾性材で形成したことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のコンクリートノロ止め具。
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