JPH07273542A - 集積回路 - Google Patents

集積回路

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Publication number
JPH07273542A
JPH07273542A JP6144694A JP6144694A JPH07273542A JP H07273542 A JPH07273542 A JP H07273542A JP 6144694 A JP6144694 A JP 6144694A JP 6144694 A JP6144694 A JP 6144694A JP H07273542 A JPH07273542 A JP H07273542A
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JP
Japan
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circuit
operating point
amplifier circuit
component
transistor
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Application number
JP6144694A
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English (en)
Inventor
Manabu Nagai
井 学 永
Tadashi Kuroda
田 正 黒
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 発振回路を高速且つ低電圧で使用する場合に
も増幅回路を動作点で作動させることができる集積回路
を提供する。 【構成】 発振回路110 と、この発振回路110 の出力信
号を増幅して出力する増幅回路140 とを備えた集積回路
において、発振回路110 から出力された出力信号の直流
成分を除去するための直流成分除去回路120 と、この直
流成分除去回路120 で直流成分を除去された出力信号に
増幅回路140 の動作点に応じた直流成分を付加して増幅
回路140 に入力させるための直流成分付加回路130 とを
備える。 【効果】 増幅回路140 を構成するMOSトランジスタ
のチャネル長やチャネル幅を発振回路110 の動作点に応
じて決定する必要がないので、発振回路110 を高速且つ
低電圧で使用する場合に増幅回路140 を動作点で作動さ
せることが容易となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発振回路とこの発振回
路の出力信号を増幅して出力する増幅回路とを備えた集
積回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の集積回路の従来例について、図
8を用いて説明する。
【0003】図8に示したように、発振回路801の出
力信号は、増幅回路802で増幅されて、他の回路(図
示せず)に送られる。増幅器802は、p型MOSトラ
ンジスタおよびn型MOSトランジスタを用いて構成さ
れている(図示せず)。
【0004】図8の回路において、発振回路801から
は、直流電圧に僅かな振幅のサイン波を重畳してなる信
号が出力される。また、増幅回路802は、発振回路8
01の出力信号を増幅回路802に入力した際にフルス
イングの振幅を有する増幅信号を出力するように構成す
る必要がある。
【0005】このようなフルスイングの振幅を得るため
には、発振回路801の動作点(回路しきい値Vthc
と増幅回路802の動作点とが一致するように回路を構
成しなければならない。
【0006】ここで、増幅回路802の動作点V
thc は、次式で表される。
【0007】
【数1】 式(1)において、Vthn はnMOSトランジスタの動
作点、Vthp はpMOSトランジスタの動作点である。
また、Kp ,Kn は次式で表される。
【0008】
【数2】
【0009】
【数3】 式(2),(3)において、εoxはシリコン膜の誘電
率、toxはゲート酸化膜の膜厚、μp はpMOSトラン
ジスタのチャネル中のキャリア移動度、μn はnMOS
トランジスタのチャネル中のキャリア移動度、Lp はp
MOSトランジスタのチャネル長、Ln はnMOSトラ
ンジスタのチャネル長、Wp はpMOSトランジスタの
チャネル幅、Wn はnMOSトランジスタのチャネル幅
である。
【0010】これらの式(1)〜(3)からわかるよう
に、p型MOSトランジスタおよびn型MOSトランジ
スタのチャネル長Lp ,Ln やチャネル幅Wp ,Wn
変更することによって、増幅回路802の動作点を変更
することができる。
【0011】従来は、これらの値Lp ,Ln ,Wp ,W
n を適当に設定することにって、増幅回路802の動作
点が発振回路801の動作点と一致を図っていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の集積回路において、発振回路801を高速且
つ低電圧で使用する場合には、以下のような理由によ
り、増幅回路802の動作点と発振回路801の動作点
とが一致するように増幅回路802を構成することが困
難な場合があった。
【0013】発振回路801を高速且つ低電圧で使用す
る場合、発振回路801中で使用されているトランジス
タの相互コンダクタンスgm の値によっては、この発振
回路801の出力信号の動作点が非常に低くなる場合が
ある。そして、このような場合には、増幅回路802の
貫通電流やこの増幅回路内のトランジスタの面積等の関
係から増幅回路802の動作点を低く設定することが困
難な場合がある。このような場合には、増幅回路802
の動作点を発振回路801の出力信号の動作点と一致さ
せることができなくなってしまう。
【0014】増幅回路802の動作点が発振回路801
の出力信号の動作点と一致していない場合には、この増
幅回路802内のp型MOSトランジスタおよびn型M
OSトランジスタは動作点から離れたウイークインバ−
ジョン領域で動作する。このため、トランジスタの増幅
率が低下し、さらには、増幅回路802の出力としてフ
ルスイングの振幅を得ることができなくなってしまう。
【0015】図9に、増幅回路802の動作点が発振回
路801の出力信号の動作点と一致していない場合の、
発振回路801の出力波形および増幅回路802の出力
波形を示す。同図は、発振回路の出力の動作点を電源電
圧Vddの1/3とし、振幅のピーク・ピーク電圧(最大
電圧と最小電圧との差)Vppを0.2[V]とし、ま
た、発振回路801の相互コンダクタンスgm を必要最
小限まで小さくした場合を示している。同図からわかる
ように、このような場合には、増幅回路802の動作点
が高電圧側に移動してしまうとともに、トランジスタの
増幅率は非常に小さくなり、フルスイングの振幅を得る
こともできない。
【0016】本発明は、このような従来技術の欠点に鑑
みてなされたものであり、発振回路を高速且つ低電圧で
使用する場合にも増幅回路を動作点で作動させることが
できる集積回路を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる集積回路
は、発振回路と、この発振回路の出力信号を増幅して出
力する増幅回路とを備えた集積回路において、前記発振
回路から出力された前記出力信号の直流成分を除去する
直流成分除去回路と、この直流成分除去回路で前記直流
成分を除去された前記出力信号に、前記増幅回路の動作
点に応じた直流成分を付加して前記増幅回路に入力させ
る直流成分付加回路と、を備えたことを特徴とする。
【0018】
【作用】発振回路から出力された出力信号の直流成分を
直流成分除去回路でを除去したのち、増幅回路の動作点
に応じた直流成分を直流成分付加回路で付加し、増幅回
路に入力させることにより、発振回路の動作点に関係な
く、増幅回路を動作点で作動させる。
【0019】このため、この増幅回路を構成するMOS
トランジスタのチャネル長やチャネル幅を発振回路の動
作点に応じて決定する必要がないので、発振回路を高速
且つ低電圧で使用する場合にも増幅回路を動作点で作動
させることが容易となる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を用い
て説明する。
【0021】(実施例1)図1は、実施例1に係わる集
積回路の構成を示す回路図である。
【0022】同図において、発振回路110の出力信号
は、直流電圧に僅かな振幅のサイン波を重畳してなる信
号を出力する。
【0023】直流成分除去回路120は、一端が発振回
路110の出力端に接続されたコンデンサ121を有し
ている。これにより、発振回路110から取り込んだ信
号の直流成分を除去し、コンデンサ121の他端から出
力する。すなわち、この直流成分除去回路120から
は、サイン波のみからなる信号が出力される。
【0024】直流成分付加回路130は、コンデンサ1
21からの信号ラインと電源との間に設けられた抵抗素
子131と、コンデンサ121からの信号ラインとグラ
ンドとの間に設けられた抵抗素子132とを有してい
る。これにより、電源電圧Vddを抵抗素子131の抵抗
値と抵抗素子132の抵抗値とで分割した値の直流成分
を、直流成分除去回路120からの入力信号に付加する
ことができる。すなわち、直流成分付加回路130から
は、この直流成分付加回路130で付加された直流電圧
にのサイン波を重畳してなる信号が出力される。
【0025】増幅回路140は、直流成分付加回路13
0から入力した信号を増幅して出力する。
【0026】このような構成によれば、抵抗素子131
および抵抗素子132の抵抗値を設定することにより、
直流成分付加回路130で付加する直流電圧が増幅回路
140を動作点と一致させることができる。これによ
り、発振回路110の動作点とは無関係に、増幅回路1
40を動作点で作動させることが可能となる。
【0027】例えば、電源電圧Vddを1[V]、発振回
路110の動作点を0.3[V]、増幅回路140の動
作点を0.5[V](すなわち、pMOSトランジスタ
の能力とnMOSトランジスタの能力とが同じ)とした
場合について考えると、抵抗131,132の抵抗値の
比を1:1とすれば直流成分付加回路130の出力電圧
の直流成分は0.5[V]となり、増幅回路140を動
作点で作動させることが可能となる。
【0028】このように、本実施例に係わる集積回路に
よれば、発振回路110の動作点と一致するように増幅
回路140の動作点を設定する必要がなく、したがっ
て、この増幅回路140を構成するMOSトランジスタ
のチャネル長やチャネル幅を発振回路110の動作点に
応じて決定する必要がないので、発振回路110を高速
且つ低電圧で使用する場合にも増幅回路140を動作点
で作動させることが容易となる。
【0029】(実施例2)図2は、実施例2に係わる集
積回路の構成を示す回路図である。
【0030】同図において、図1と同じ符号を付した構
成部分は、それぞれ、図1の場合と同じものを示してい
る。本実施例では、増幅回路200としてソースコモン
型の増幅回路を使用している点が、上述の実施例1と異
なる。
【0031】この増幅回路200において、pMOSト
ランジスタ201は、ゲートから直流成分付加回路13
0の出力信号を取り込み、ソースが電源電圧Vddの供給
を受ける。nMOSトランジスタ202は、ドレインが
pMOSトランジスタ201のドレインに接続され、ソ
ースが接地されている。また、このnMOSトランジス
タ202のゲートと電源との間には抵抗素子203が設
けられ、さらに、nMOSトランジスタ202のゲート
とグランドとの間には抵抗素子204が設けられてい
る。そして、pMOSトランジスタ201のドレインと
nMOSトランジスタ202のドレインの接点が、この
増幅回路200の出力端となる。
【0032】ここで、抵抗素子203,204の抵抗値
の比を適当に設定することにより、nMOSトランジス
タ202のゲートには、このnMOSトランジスタ20
2のしきい値電圧Vthn 以下の直流電圧が供給される。
これによりnMOSトランジスタ202は飽和領域で動
作し、したがってオン抵抗は一定である。一方、pMO
Sトランジスタ201のオン抵抗は、直流成分付加回路
130からの入力電圧の振幅にしたがって変化する。そ
して、nMOSトランジスタ202のオン抵抗とpMO
Sトランジスタ201のオン抵抗との比に応じて、この
増幅回路200の出力電圧が変化する。
【0033】本実施例の集積回路においても、抵抗素子
131および抵抗素子132の抵抗値を設定することに
より、直流成分付加回路130で付加する直流電圧が増
幅回路200を動作点と一致させることができ、これに
より、増幅回路200を動作点で作動させることが可能
となる。
【0034】ソースコモン型の増幅回路200は、高い
増幅率が得られる反面で回路が複雑である。このため、
従来の集積回路のように発振回路の動作点と一致するよ
うに増幅回路の動作点を設定する場合には、回路設計上
の制限が多くなってしまい、増幅回路を構成するMOS
トランジスタのチャネル長やチャネル幅を発振回路11
0の動作点に応じて決定することが困難であった。これ
に対して、本実施例の集積回路では、増幅回路を構成す
るMOSトランジスタのチャネル長やチャネル幅を発振
回路110の動作点に応じて決定する必要がないので、
発振回路110を高速且つ低電圧で使用する場合にも増
幅回路200を動作点で作動させることが容易となる。
【0035】(実施例3)図3は、実施例3に係わる集
積回路の構成を示す回路図である。
【0036】同図において、図2と同じ符号を付した構
成部分は、それぞれ、図2の場合と同じものを示してい
る。本実施例では、増幅回路300としてソースコモン
型の増幅回路を使用している点では上述の実施例2と同
じであるが、pMOSトランジスタ302のオン抵抗を
固定し、nMOSトランジスタ301のオン抵抗を変化
させるように構成した点で、実施例2と異なる。
【0037】この増幅回路300において、nMOSト
ランジスタ301は、ゲートから直流成分付加回路13
0の出力信号を取り込み、ソースが接地されている。p
MOSトランジスタ302は、ドレインがnMOSトラ
ンジスタ301のドレインに接続され、ソースが電源に
接続されている。また、このpMOSトランジスタ30
2のゲートと電源との間には抵抗素子303が設けら
れ、さらに、pMOSトランジスタ302のゲートとグ
ランドとの間には抵抗素子304が設けられている。そ
して、nMOSトランジスタ301のドレインとpMO
Sトランジスタ302のドレインの接点が、この増幅回
路300の出力端となる。
【0038】本実施例でも、抵抗素子303,304の
抵抗値の比を適当に設定してpMOSトランジスタ30
2のゲートにしきい値電圧Vthp 以下の直流電圧を供給
すると、これにより、pMOSトランジスタ302は飽
和領域で動作するのでオン抵抗は一定である。また、n
MOSトランジスタ301のオン抵抗は、直流成分付加
回路130からの入力電圧の振幅にしたがって変化す
る。そして、pMOSトランジスタ302のオン抵抗と
nMOSトランジスタ301のオン抵抗との比に応じ
て、この増幅回路300の出力電圧が変化する。
【0039】本実施例の集積回路においても、上述の実
施例1,2と同様、抵抗素子131および抵抗素子13
2の抵抗値を設定することにより、直流成分付加回路1
30で付加する直流電圧が増幅回路300を動作点と一
致させることができ、これにより、増幅回路300を動
作点で作動させることが可能となる。したがって、発振
回路110を高速且つ低電圧で使用する場合にも増幅回
路300を動作点で作動させることが容易となる。
【0040】(実施例4)図4は、実施例4に係わる集
積回路の構成を示す回路図である。
【0041】同図において、図1と同じ符号を付した構
成部分は、それぞれ、図1の場合と同じものを示してい
る。本実施例では、差動型の増幅回路を使用している点
で、上述の実施例1〜3と異なる。
【0042】この増幅回路400において、pMOSト
ランジスタ401は、ゲートから直流成分付加回路13
0の出力信号を取り込み、ソースが電源電圧Vddの供給
を受ける。また、pMOSトランジスタ402は、ソー
スが電源電圧Vddの供給を受ける。そして、このpMO
Sトランジスタ402のゲートと電源との間には抵抗素
子403が設けられ、さらに、pMOSトランジスタ4
02のゲートとグランドとの間には抵抗素子404が設
けられている。
【0043】一方、nMOSトランジスタ405のドレ
インはpMOSトランジスタ401のドレインに接続さ
れ、ソースが接地されている。同様に、nMOSトラン
ジスタ406のドレインはpMOSトランジスタ402
のドレインに接続され、ソースが接地されている。ま
た、これらのnMOSトランジスタ405,406のゲ
ートは、ともに、pMOS402のドレインに接続され
ている。
【0044】そして、pMOSトランジスタ401のド
レインとnMOSトランジスタ405のドレインとの接
点が、この増幅回路400の出力端となる。
【0045】なお、pMOSトランジスタ401,40
2は同じ能力に設定されており、また、nMOSトラン
ジスタ405,406も同じ能力に設定されている。
【0046】また、抵抗素子403,404の抵抗値の
比は、抵抗素子131,132の抵抗値の比と同じ値に
設定されている。そして、pMOSトランジスタ402
のゲートには、このpMOSトランジスタ402のしき
い値電圧Vthp 以下の直流電圧が供給される。
【0047】このような構成によれば、pMOSトラン
ジスタ402は飽和領域で動作し、定電流源となるの
で、このpMOSトランジスタ402のドレイン電流は
一定である。したがって、nMOSトランジスタ406
のゲート電圧としては、このnMOSトランジスタ40
6の電流が一定になるような電圧が印加される。また、
nMOSトランジスタ405は、nMOSトランジスタ
406とゲートを共通化されているので、nMOSトラ
ンジスタ406と同じ値の電流が流れ、nMOSトラン
ジスタ406と同じ値のオン抵抗を有することとなる。
一方、pMOSトランジスタ401のオン抵抗は、直流
成分付加回路130からの入力電圧の振幅にしたがって
変化する。そして、nMOSトランジスタ405のオン
抵抗とpMOSトランジスタ401のオン抵抗との比に
応じて、この増幅回路400の出力電圧が変化する。
【0048】本実施例の集積回路においても、抵抗素子
131および抵抗素子132の抵抗値を設定することに
より、直流成分付加回路130で付加する直流電圧が増
幅回路140を動作点と一致させることができ、これに
より、増幅回路400を動作点で作動させることが可能
となる。
【0049】また、本実施例の増幅回路400は、実施
例2,3の場合よりもさらに高い増幅率が得られる反面
で回路もいっそう複雑となる。このため、従来の集積回
路のように発振回路の動作点と一致するように増幅回路
の動作点を設定する場合には、増幅回路を構成するMO
Sトランジスタのチャネル長やチャネル幅を発振回路1
10の動作点に応じて決定することがさらに困難となる
が、本実施例の集積回路では、増幅回路を構成するMO
Sトランジスタのチャネル長やチャネル幅を発振回路1
10の動作点に応じて決定する必要がないので発振回路
110を高速且つ低電圧で使用する場合にも増幅回路5
00を動作点で作動させることが容易となる。
【0050】(実施例5)図5は、実施例5に係わる集
積回路の構成を示す回路図である。
【0051】同図において、図4と同じ符号を付した構
成部分は、それぞれ、図4の場合と同じものを示してい
る。本実施例では、増幅回路500として差動型の増幅
回路を使用している点では上述の実施例4と同じである
が、pMOSトランジスタ505のオン抵抗を固定し、
nMOSトランジスタ501のオン抵抗を変化させるよ
うに構成した点で、実施例4と異なる。
【0052】この増幅回路500において、nMOSト
ランジスタ501は、ゲートから直流成分付加回路13
0の出力信号を取り込み、ソースが接地されている。ま
た、nMOSトランジスタ502は、ソースが接地され
ている。そして、このnMOSトランジスタ502のゲ
ートと電源との間には抵抗素子503が設けられ、さら
に、nMOSトランジスタ502のゲートとグランドと
の間には抵抗素子504が設けられている。
【0053】一方、pMOSトランジスタ505のドレ
インはnMOSトランジスタ501のドレインに接続さ
れ、ソースが電源に接続されている。同様に、pMOS
トランジスタ506のドレインはnMOSトランジスタ
502のドレインに接続され、ソースが電源に接続され
ている。また、これらのpMOSトランジスタ505,
506のゲートは、ともに、nMOS502のドレイン
に接続されている。
【0054】そして、nMOSトランジスタ501のド
レインとpMOSトランジスタ505のドレインとの接
点が、この増幅回路500の出力端となる。
【0055】なお、nMOSトランジスタ501,50
2およびpMOSトランジスタ505,506は、それ
ぞれ同じ能力に設定されている。また、抵抗素子50
3,504の抵抗値の比は、抵抗素子131,132の
抵抗値の比と同じ値に設定されている。そして、nMO
Sトランジスタ502のゲートには、このnMOSトラ
ンジスタ502のしきい値電圧Vthn 以下の直流電圧が
供給される。
【0056】このような構成によっても、nMOSトラ
ンジスタ502のドレイン電流が一定であり、したがっ
て、pMOSトランジスタ506の電流が一定になるよ
うなゲート電圧がこのpMOSトランジスタ506に印
加される。そして、pMOSトランジスタ505にはp
MOSトランジスタ506と同じ値の電流が流れ、pM
OSトランジスタ506と同じ値のオン抵抗を有するこ
ととなる。一方、nMOSトランジスタ501のオン抵
抗は、直流成分付加回路130からの入力電圧の振幅に
したがって変化する。そして、pMOSトランジスタ5
05のオン抵抗とnMOSトランジスタ501のオン抵
抗との比に応じて、この増幅回路500の出力電圧が変
化する。
【0057】本実施例の集積回路においても、抵抗素子
131および抵抗素子132の抵抗値を設定することに
より、直流成分付加回路130で付加する直流電圧が増
幅回路140を動作点と一致させることができ、これに
より、増幅回路500を動作点で作動させることが可能
となる。
【0058】また、本実施例の増幅回路500も、実施
例2,3の場合よりもさらに高い増幅率が得られる反面
で回路もいっそう複雑となるが、増幅回路を構成するM
OSトランジスタのチャネル長やチャネル幅を発振回路
110の動作点に応じて決定する必要がないので、発振
回路110を高速且つ低電圧で使用する場合にも増幅回
路500を動作点で作動させることが容易となる。
【0059】(実施例6)図6は、実施例6に係わる集
積回路の構成を示す回路図である。
【0060】同図において、図4と同じ符号を付した構
成部分は、それぞれ、図4の場合と同じものを示してい
る。本実施例では、各抵抗素子をMOSトランジスタで
構成した点が、上述の実施例4と異なる。
【0061】直流成分付加回路600において、コンデ
ンサ121から導かれた信号ラインと電源とは、nMO
Sトランジスタ601,602で構成された抵抗素子6
05によって接続されている。また、コンデンサ121
から導かれた信号ラインとグランドとは、nMOSトラ
ンジスタ603,604で構成された抵抗素子606に
よって接続されている。これにより、電源電圧Vddを抵
抗素子605の抵抗値と抵抗素子606の抵抗値とで分
割した値の直流成分を、信号成分除去回路120からの
入力信号に付加することができる。
【0062】また、増幅回路610内のpMOSトラン
ジスタ402のゲートと電源とは、nMOSトランジス
タ611,612で構成された抵抗素子615によって
接続されている。同様に、pMOSトランジスタ402
のゲートとグランドとは、nMOSトランジスタ61
3,614で構成された抵抗素子616によって接続さ
れている。
【0063】なお、各nMOSトランジスタ601〜6
04,611〜614は、それぞれ、同じ能力を備えて
いる。そして、抵抗素子613,616の抵抗値の比
は、抵抗素子603,606の抵抗値の比と同じ値に設
定されている。したがって、pMOSトランジスタ40
1のゲートには電圧(1/2)Vdd(Vddは電源電圧)
が直流成分として印加され、また、pMOSトランジス
タ402のゲートには直流電圧(1/2)Vddが印加さ
れる。
【0064】このような構成によっても、直流成分付加
回路600で付加する直流電圧を増幅回路610の動作
点と一致させることができ、これにより、増幅回路61
0を動作点で作動させることが可能となる。
【0065】なお、本実施例ではnMOSトランジスタ
601〜604,611〜614を用いて抵抗素子60
5,606,615,616を構成したが、これらの抵
抗素子をpMOSトランジスタで構成してもよいことは
もちろんである。
【0066】(実施例7)図7は、実施例7に係わる集
積回路の構成を示す回路図である。
【0067】同図において、図1と同じ符号を付した構
成部分は、それぞれ、図1の場合と同じものを示してい
る。本実施例は、各抵抗素子をMOSトランジスタで構
成するとともに、増幅回路のバイアス電圧をバイアス回
路によって供給するものである。
【0068】直流成分付加回路700において、コンデ
ンサ121からの信号ラインと電源とは、nMOSトラ
ンジスタ701からなる抵抗素子によって接続されてい
る。また、コンデンサ121とグランドは、nMOSト
ランジスタ702,703で構成された抵抗素子704
によって接続されている。ここで、各nMOSトランジ
スタ701〜703はそれぞれ同じ能力を備えているの
で、nMOSトランジスタ701のゲートには電圧(1
/3)Vddが直流成分として印加される。
【0069】増幅回路710において、nMOSトラン
ジスタ711は、ゲートから直流成分付加回路700の
出力信号を取り込み、ソースが接地されている。また、
pMOSトランジスタ712は、ドレインがnMOSト
ランジスタ711のドレインに接続され、ソースが電源
に接続され、ゲートがバイアス回路713の出力に接続
されている。
【0070】このような構成によっても、直流成分付加
回路700で付加する直流電圧を増幅回路710を動作
点と一致させることができ、これにより、増幅回路71
0を動作点で作動させることが可能となる。
【0071】なお、本実施例ではnMOSトランジスタ
701〜703を用いて抵抗素子を構成したが、これら
の抵抗素子をpMOSトランジスタで構成してもよいこ
とはもちろんである。
【0072】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、発振回路の動作点とは無関係に増幅回路を動作点
で作動させることができ、このため増幅回路を構成する
MOSトランジスタのチャネル長やチャネル幅を発振回
路の動作点に応じて決定する必要がないので、発振回路
を高速且つ低電圧で使用する場合にも増幅回路を動作点
で作動させることができる集積回路を提供することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係わる集積回路の構成を示す回路図
である。
【図2】実施例2に係わる集積回路の構成を示す回路図
である。
【図3】実施例3に係わる集積回路の構成を示す回路図
である。
【図4】実施例4に係わる集積回路の構成を示す回路図
である。
【図5】実施例5に係わる集積回路の構成を示す回路図
である。
【図6】実施例6に係わる集積回路の構成を示す回路図
である。
【図7】実施例7に係わる集積回路の構成を示す回路図
である。
【図8】従来の集積回路の構成を示す回路図である。
【図9】増幅回路の動作点が発振回路の出力信号の動作
点と一致していない場合の、発振回路の出力波形および
増幅回路の出力波形を示すグラフである。
【符号の説明】
110 発振回路 120 直流成分除去回路 121 コンデンサ 130 直流成分付加回路 131,132 抵抗素子 140 増幅回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発振回路と、この発振回路の出力信号を増
    幅して出力する増幅回路とを備えた集積回路において、 前記発振回路から出力された前記出力信号の直流成分を
    除去する直流成分除去回路と、 この直流成分除去回路で前記直流成分を除去された前記
    出力信号に、前記増幅回路の動作点に応じた直流成分を
    付加して前記増幅回路に入力させる直流成分付加回路
    と、 を備えたことを特徴とする集積回路。
  2. 【請求項2】前記直流成分除去回路がコンデンサを備
    え、前記直流成分付加回路が前記コンデンサの出力側端
    子と電源とを接続する第1抵抗素子および前記コンデン
    サの出力側端子とグランドとを接続する第2抵抗素子と
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の集積回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012203064A (ja) * 2011-03-24 2012-10-22 Toshiba Corp 表示装置
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WO2021024708A1 (ja) * 2019-08-05 2021-02-11 株式会社村田製作所 発振制御回路

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