JPH072719Y2 - 防食カバー間のシール構造 - Google Patents

防食カバー間のシール構造

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JPH072719Y2
JPH072719Y2 JP1988110476U JP11047688U JPH072719Y2 JP H072719 Y2 JPH072719 Y2 JP H072719Y2 JP 1988110476 U JP1988110476 U JP 1988110476U JP 11047688 U JP11047688 U JP 11047688U JP H072719 Y2 JPH072719 Y2 JP H072719Y2
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seal
cylindrical pipe
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JP1988110476U
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Inventor
則夫 小林
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株式会社ダイトー
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、港湾、護岸工事に用いられる鋼管矢板を被覆
する防食カバー間のシール構造に関する。
[従来の技術] 鋼管矢板の千満域及び飛沫域は、マクロ電池の作用によ
って集中的に腐食することが知られており、このため鋼
管矢板の海側を耐食性のカバーパネルで個々に被覆し、
各カバーパネル内にモルタル等を充填する防食工事がな
されている。また、このパネル方式では、各鋼管を接続
している金属製の継手部分が腐食するので、従来では、
特開昭58-11230号に示すように隣合うカバーパネル間に
シール部材を介装し、ボルトスタッドと、ナットでシー
ル部材を各カバーパネルに押し付け、継手の下方にはシ
ール用底板を固着して海水の侵入を防止している。
[考案が解決しようとする課題] しかし、従来のシール構造にあっては、継手の接続状態
によって各鋼管の隙間が変わってくるので、大き目のシ
ール部材を用いても部分的に密封が不充分になるおそれ
があり、また年数が経過するとシール部材が弾性力を失
って劣化する難点があった。
本考案は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、そ
の目的は、各鋼管の隙間寸法が異なっていても充分に対
応でき、長期間経過しても密封力を維持できる防食カバ
ー間のシール構造を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本考案のシール構造は、隣り
合う鋼管及び鋼管接続用継手の下方に固着されたシール
用底板と、シール用底板上に載置され隣り合う防食カバ
ー間に当接された円筒パイプと、円筒パイプとカバーと
の間に介装されたシールと、先端が円筒パイプ及びシー
ルを貫通し前記継手の一部に固着されたボルトスタッド
と、円筒パイプをボルトスタッドに沿って各カバーの当
接方向に押し付ける締め付けナットとから構成されてい
る。
[作用] これらの構成により、まずシール用底板を継手と各鋼管
との隙間を仕切るように溶接等で固定し、予めシール、
ボルトスタッド及びナットが一体に連結された円筒パイ
プをシール用底板上に載置し、各ボルトスタッドの先端
を継手に係止または固着する。あとは円筒パイプを各カ
バーパネルに当接してナットを締め付ければ、各鋼管の
隙間は円筒パイプとシール用底板によって海側から完全
に遮断される。
[実施例] 第1図は、本考案のシール構造が適用された防食カバー
の簡略平面図で、図中陸側をA、海側をBで示してあ
る。
鋼管矢板10は、海中に打ち込まれた複数の鋼管12をT字
及びコ字形の継手14で横方向に連結して矢板状に構築さ
れている。
各鋼管12の海側には、円弧状の防食カバーパネル16がブ
ラケット18により取り付けられている。このパネル16
は、FRP等の耐食性材料で作られ、第4図に示すように
鋼管12の千満域及び飛沫域を被覆する。パネル16の下端
は、内側に湾曲または屈曲し、先端に環状のシール20が
設けられている。図から分かるようにシール20は、鋼管
12の外面に当接して鋼管12とパネル16間を密封する。パ
ネル16と鋼管12との間には、スペーサ22が介装されて両
者の間を所定距離に維持しており、パネル16の上端には
フランジ24が形成されている。
継手14の下方には、第3図に示すようにシール用底板28
a,28bが溶接されている。この底板28a,28bは、継手14及
び継手付近の鋼管面に適合する形状をなし、防食カバー
の載置台及び底部シールの役割を果たす。各底板28a,28
bは、継手14の係合状態で鋼管12の間の面積が変わって
も対応できるように分割タイプにするのが望ましい。ま
た、底板28a,28bの取り付け時にこれらの前端が下がる
ような場合には、下方をロッド30で筋交い状に支持し、
工事完成後にこれらを除去すればよい。更に、底板28b
の先端と継手14との間のシールが問題となる場合には、
第1図に示すように詰物32を充填する。
一方、ブラケット18には、第2図に拡大して示すように
パネル16と共に押え板34がボルト36及びナット38で固定
されている。対向するパネル16,16間には、シール40を
介して円筒パイプ42が当接し、円筒パイプ42の下端がシ
ール用底板28a,28bに載置されている。
また、円筒パイプ42には、複数のボルトスタッド44(1
本のみ示す)が貫通し、ボルトスタッド44の先端が継手
14に係止または溶接されている。ボルトスタッド44の中
間には、アングル6とナット48が嵌合し、ボルトスタッ
ド44の他端には締め付け用ナット50が螺合している。
以上のように構成されたシール構造の施工順序は、次の
通りである。
まず、第3図に示すようにシール用底板28a,28bを継手1
4に溶接し、位置合わせした後に完全に固定する。次い
で、予め両端にブラケット18及び押え板34が連結された
パネル16を鋼管12の外面に配置し、第2図に示すように
ブラケット18の一部を鋼管12に溶接する。
次にシール40、ボルトスタッド44、アングル46及びナッ
ト48,50が一体化された円筒パイプ42をシール用底板28
a,28b上に載置し、ボルトスタッド44の先端を継手14の
孔14aに係止するか固着する。最後にナット48,50を締め
付ければ、円筒パイプ42が継手14側に移動すると共にシ
ール40により両パネル16と円筒パイプ42との間が完全に
密封される。このとき隣り合う鋼管12間のスペースにば
らつきがあっても、円筒パイプ42は円形であるためパネ
ル16に隙間なく圧接する。
あとは従来と同様に、各パネル16の内部とシール40及び
継手14間にモルタル等の充填材26(第4図)を注入して
固化させればよい。
[考案の効果] 以上詳述したように、本考案における防食カバーのシー
ル構造によれば、円筒パイプがボルトスタッドに沿って
シールを各カバーパネルに圧接させるので、各鋼管と継
手との間の寸法や傾斜角度にばらつきがあっても充分に
対応でき、長期間密封力を維持できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のシール構造が適用された防食カバーの
平面図、第2図はシール構造部分の拡大平面図、第3図
はシール用底板の斜視図、第4図はカバーパネル側の断
面図である。 12……鋼管、14……継手、16……カバーパネル、28a,28
b……シール用底板、40……シール、42……円筒パイ
プ、44……ボルトスタッド、48,50……締め付けナット

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】隣合う鋼管及び鋼管接続用継手の下方に固
    着されたシール用底板と、シール用底板上に載置され隣
    合う防食カバー間に当接する円筒パイプと、円筒パイプ
    と前記カバーとの間に介装されたシールと、先端が円筒
    パイプ及びシールを貫通し前記継手の一部に固着された
    ボルトスタッドと、円筒パイプをボルトスタッドに沿っ
    て各カバーの当接方向に押し付ける締め付けナットとか
    ら成る防食カバー間のシール構造。
JP1988110476U 1988-08-23 1988-08-23 防食カバー間のシール構造 Expired - Lifetime JPH072719Y2 (ja)

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JPH0233847U JPH0233847U (ja) 1990-03-02
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JPH0213556Y2 (ja) * 1985-06-25 1990-04-13

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JPH0233847U (ja) 1990-03-02

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