JPH07270927A - 写真処理装置におけるネガフィルムの良否判定方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】オペレーター等の作業員の目視によることなく
目切れ等の不良ネガを確実に見つけることができ、且つ
不良ネガの搬送系への挿入を事前に防止できるようにし
た写真処理装置におけるネガの良否判定方法を提供する
ことにある。 【構成】搬送するネガフィルムに一定間隔で設けられた
位置情報を検出器によって検出し、検出した位置情報
と、規格に定められている正常なネガフィルムの規則性
のある一定間隔の位置情報とを電気的に比較し、検出し
たネガフィルムの位置情報の規則性に異常を検出した
時、このネガフィルムの搬送を自動的に停止するように
した構成である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、写真処理装置における
ネガフィルム（以下、ネガという）の良否判定方法に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、写真処理装置におけるネガの処理
工程において、ネガに目切れ等の異常がある場合、この
ネガをそのまま搬送系に挿入してネガ送りを行ったので
は、ネガが搬送系で詰まり、ネガに損傷を与えてしまう
といった重大な事故を引き起こす危険があった。

【０００３】そこで従来は、ネガを処理する前に１本づ
つオペレーターがネガに異常がないかの判定を目視で行
い、ここで発見された異常のあるネガは搬送系へ挿入す
る前に除外するか、補修などの安全処置を施した後に搬
送系へ挿入していた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ような目視によるネガの判定では、ネガの異常判定作業
を１本ずつ目視で行わねばならず、極めて作業性が悪
く、チェック漏れや判定ミスの発生する危険性が高かっ
た。そしてこれらチェック漏れや判定ミス、或いは搬送
系の機械トラブルなどの事故により、不幸にして搬送途
中でネガが詰まった場合、そのままネガの搬送動作を続
けるとネガに大きな損傷を与え、その後のプリント作業
が不可能になってしまうという問題が以前より発生して
いた。

【０００５】そのため、オペレーターはネガの搬送事故
が発生した場合には、即座にネガの搬送を中止するなど
の処置を行う必要があり、ネガの搬送処理中は常に気を
配り、トラブルの発生に備えなければならず、非常に大
きな負担となっていた。また、ネガの異常判定作業には
熟練を必要とした。そのため従来からこれらの問題を解
決するシステムの早急な開発が望まれていた。

【０００６】本発明は上記のような点に鑑みて開発され
たものであり、その目的とするところは、オペレーター
等の作業員の目視によることなく目切れ等の不良ネガを
確実に見つけることができ、且つ不良ネガの搬送系への
挿入を事前に防止できるようにした写真処理装置におけ
るネガの良否判定方法を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は上記のような目
的を有効に達成するために、次のような構成にしてあ
る。すなわち、搬送するネガに一定間隔で設けされた位
置情報を検出器によって検出し、検出した位置情報と、
規格に定められている正常なネガの規則性のある一定間
隔の位置情報とを電気的に比較し、検出したネガの位置
情報の規則性に異常を検出した時、このネガの搬送を自
動的に停止するようにした構成である。

【０００８】

【作用】上記のような構成からなる本発明の写真処理装
置におけるネガの良否判定方法では、ネガの搬送中は常
に検出器を通過するパーフォレーションなど、ネガに一
定（等）間隔で設けられている既存の位置情報を検出
し、その間隔を電気的に測定、監視し、これと規格に定
められている正常なネガの規則性のある一定間隔の位置
情報とを電気的に比較し、搬送中のネガの位置情報の規
則性に異常を検出した時、ネガの目切れや、ネガ詰まり
などの異常が発生したものとして、ネガの損傷を防ぐた
めにネガ搬送を自動的に中止するなどの処置を自動的に
行う。

【０００９】

【実施例】以下、本発明に係る実施例について図に基づ
いて説明する。図１に示すようにネガ１は、駆動ローラ
２を介して検出器３側に連続して搬送され、上記検出器
３等によって目切れ等の異常を電気的に検出し、正常か
否かを判定される。図２にはその流れ図を示す。すなわ
ち、規格に定められている正常なネガの規則性のある一
定間隔の位置情報が初期設定され、ネガ搬送が開始され
る。この搬送されるネガ１の位置情報が検出器３によっ
て検出され、電気的比較装置（図示省略）によってネガ
１に設けられた一定間隔の位置情報が、規格に定められ
ている正常なネガの規則性のある一定間隔の位置情報と
同一であるか否かの比較が行われ、その位置情報の規則
性に異常があると判断した場合は、ネガ搬送は終了され
る。一方、位置情報の規則性が正常であれば、ネガ搬送
継続か否かの判断後に、引続きネガ搬送は継続される。

【００１０】上述の要部を更に詳述すれば、ネガ１の搬
送中は常に検出器３を通過するパーフォレーションなど
ネガ１に一定（等）間隔で設けられてた既存の物理的寸
法情報である位置情報を検出し、その間隔をコンピュー
ター制御によって検出（測定）、判定（監視）する。こ
れと規格に定められているパーフォレーションなどの位
置情報の間隔を比較し、その規則性に異常が検出された
場合、ネガ１の目切れや、ネガ詰まりなどの異常が発生
したものとして、ネガ１の損傷を防ぐために、ネガ搬送
を自動的に中止するなどの処置が自動的に行なわれる。
また、上記検出器３は、本来ネガ１を適正な位置に搬送
し停止させるてめに使用しているパーフォレーション検
出器など既存の部品を利用している。

【００１１】

【発明の効果】以上、上記説明でも明らかなように本発
明の写真処理装置におけるネガフィルムの良否判定方法
では、従来人間が行っていたネガの異常判定作業を、電
気的に自動で行えることによって、作業性が向上し時間
短縮につながる。また、従来のような判定精度に個人
差，環境（方法）誤差、人為ミスが発生しないため、写
真処理装置の品質，精度が向上する。更に電気的制御に
よる一連の自動作業のため熟練を必要とせず、素人であ
っても容易に行えることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る搬送中のネガの検出を示す簡略説
明図である。

【図２】本発明に係るネガフィルムの良否判定方法を示
す流れ図である。

【符号の説明】

１ ネガ ２ 駆動ローラ ３ 検出器

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 搬送するネガフィルムに一定間隔で設け
   られた位置情報を検出器によって検出し、検出した位置
   情報と、規格に定められている正常なネガフィルムの規
   則性のある一定間隔の位置情報とを電気的に比較し、検
   出したネガフィルムの位置情報の規則性に異常を検出し
   た時、このネガフィルムの搬送を自動的に停止するよう
   にした写真処理装置におけるネガフィルムの良否判定方
   法。