JPH07269812A - 濃淡燃焼装置 - Google Patents

濃淡燃焼装置

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JPH07269812A
JPH07269812A JP6053194A JP6053194A JPH07269812A JP H07269812 A JPH07269812 A JP H07269812A JP 6053194 A JP6053194 A JP 6053194A JP 6053194 A JP6053194 A JP 6053194A JP H07269812 A JPH07269812 A JP H07269812A
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JP
Japan
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rich
gas
light
combustion
air
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Pending
Application number
JP6053194A
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English (en)
Inventor
Tetsuji Otsuka
哲二 大塚
Yoshitaka Tanimura
愛隆 谷村
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Osaka Gas Co Ltd
Harman Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Harman Co Ltd
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Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd, Harman Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 都市ガス、プロパンガス、天然ガスなど、使
用する燃料ガスの種類が異なろうとも、それぞれの燃料
ガスに対応した仕様の燃焼装置を比較的安価に製造する
ことができ、しかも、燃焼性もよい汎用性の高い濃淡燃
焼装置の提供を目的とする。 【構成】 濃混合気を燃焼する偏平な濃燃焼部3が複数
個間隔を隔てて並設され、これら濃燃焼部3を構成部材
として、隣合う濃燃焼部同士の間に、淡混合気を燃焼す
る偏平な淡燃焼部6が形成された濃淡燃焼装置であっ
て、淡燃焼部6の淡用ガス導通路14が、偏平な淡燃焼
部6の長手方向に沿って配置され、この淡用ガス導通路
14の長手方向に複数個の噴出口22が形成されるとと
もに、この淡用ガス導通路14が前記濃燃焼部3とは別
の部材で別体に形成されている濃淡燃焼装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、濃混合気を燃焼する濃
用炎口が一端面に形成され、この濃用炎口に連通する濃
用混合室と、この濃用混合室に燃料ガスおよび燃焼用空
気を導入する濃用導入口とが形成された偏平な濃燃焼部
が、複数個間隔を隔てて並設され、淡混合気を燃焼する
淡用炎口が前記濃用炎口と同一側の端面に備えられ、こ
の淡用炎口に連通する淡用混合室と、この淡用混合室に
燃焼用空気を導入する淡用空気導入口とが備えられた偏
平な淡燃焼部が、前記濃燃焼部を構成部材として、隣合
う濃燃焼部同士の間に形成され、淡混合気生成用の燃料
ガスまたは混合気を導通する淡用ガス導通路が設けられ
て、この淡用ガス導通路に形成の噴出口から燃料ガスま
たは混合気を前記淡用混合室に噴出するように形成さ
れ、前記濃用導入口に燃料ガスを供給する濃用ガス供給
手段と、前記淡用ガス導通路に燃料ガスを供給する淡用
ガス供給手段とが設けられ、前記濃用導入口および前記
淡用空気導入口に燃焼用空気を供給する空気供給手段が
設けられた濃淡燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる濃淡燃焼装置は、そもそも装置全
体の燃焼温度を低くして、窒素酸化物であるNOxの発
生を極力低減させるために考え出されたもので、例え
ば、本出願人が先に出願した特願平5−299773な
どが存在する。ところが、この先願に開示の装置は、淡
燃焼部の淡用混合室に燃料ガスまたは混合気を導入する
ための淡用ガス導通路が、濃用炎口や濃用混合室などか
らなる濃燃焼部と同じ部材で一体的に形成されており、
そのために使用する燃料ガスの種類が異なると、濃燃焼
部は勿論のこと、これと一体的に形成された淡用ガス導
通路までも変更しなければならず、汎用性の点で問題が
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、使用する燃
料ガスとしては、燃焼性がよくて燃焼速度の速い都市ガ
スや、それに比べて燃焼速度の遅いプロパンガスや天然
ガスなど、種類の異なる色々な燃料ガスが考えられる。
その場合、濃燃焼部の方は燃料ガスの濃度が高いため
に、濃用炎口の形状や構造を考慮することで、共通の濃
燃焼部で種類の異なる燃料ガスに対応することはさほど
困難ではない。しかし、淡燃焼部にあっては燃料ガスの
濃度が低いため、濃燃焼部に比べて、この淡燃焼部の共
通化がむずかしく、例えば都市ガス用に設定した淡燃焼
部をそのまま天然ガス用などに用いると、燃焼速度が遅
いためにリフティングが生じ、逆の場合にはバックファ
イヤを生じ、いずれも安定した燃焼ができなくなる。
【0004】したがって、淡燃焼用の淡用ガス導通路を
濃燃焼部と同一部材で一体形成していた先願の装置にお
いては、使用する燃料ガスの種類に対応するため、一体
形成した淡用ガス導通路と濃燃焼部とを複数種類準備し
なければならず、汎用性が悪く、コストアップの一因と
もなる恐れがあった。
【0005】本発明は、かかる先願装置の有する問題点
を解決し、汎用性を向上させることで、コストダウンを
も図り得る新規で有用な濃淡燃焼装置を提供しようとす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の濃淡燃焼装置は、淡用ガス導通路が、偏平
な淡燃焼部の長手方向に沿って配置され、この淡用ガス
導通路の長手方向に複数個の噴出口が形成されるととも
に、この淡用ガス導通路が濃燃焼部とは別の部材で別体
に形成されていることを主たる特徴とする。
【0007】さらに、この主たる特徴に加えて、下記の
各構成をもその特徴とするものである。つまり、前記淡
用ガス導通路が、濃用炎口からの混合気吐出方向視にお
いて、前記濃燃焼部と重複するように配置され、さら
に、この濃燃焼部に重複配置される淡用ガス導通路が、
この濃燃焼部に沿って配置された2本の淡用ガス導通路
からなることをも特徴とする。また、前記各濃燃焼部間
の間隔空間のうち、一部の間隔空間にのみ前記淡燃焼部
が形成され、他の間隔空間には燃焼用空気のみが供給さ
れ、さらに、淡燃焼部の淡用ガス導通路が、各淡燃焼部
の淡用混合室内に配置されていることをも特徴とする。
さらに、前記淡用ガス導通路が、淡用燃料ガスヘッダー
に固着保持され、また、淡用ガス導通路の複数本が、ひ
とつの淡用燃料ガスヘッダーに固着保持されていること
をも特徴とする。
【0008】
【作用】本発明による濃淡燃焼装置の主たる特徴によれ
ば、淡燃焼部用の淡用ガス導通路が濃燃焼部とは別の部
材で別体に形成されているため、この淡用ガス導通路の
みを、例えば、都市ガス用のものとプロパンガス用のも
の、必要によっては天然ガス用のものなど、使用する燃
料ガスに適した仕様の淡用ガス導通路を準備しさえすれ
ば、濃燃焼部をそのまま共通化して製造の能率化を図る
ことができるとともに、この濃燃焼部をブンゼン式バー
ナに転用することもできる。この淡用ガス導通路をいか
にして燃料ガスの種類に適応させるかは、例えば、淡用
ガス導通路に形成する噴出口の直径、個数、配置、ある
いは、噴出方向などを使用燃料ガスに適する仕様に変更
することであり、この場合、本発明の燃焼装置にあって
は、複数個の噴出口を有する淡用ガス導通路が、偏平な
淡燃焼部の長手方向に沿って配置されるものであるか
ら、淡燃焼部の長手方向にも十分に燃料ガスや混合気を
供給して、安定した燃焼を可能にするのである。
【0009】さらに、この淡用ガス導通路を、濃用炎口
からの混合気吐出方向視において、濃燃焼部と重複する
ように設けることにより、濃燃焼部の間に設ける淡用混
合室内に淡用ガス導通路が位置するような事態を避け
て、この淡用混合室の内部を凹凸の少ないシンプルな形
状にすることもできる。このように、淡用混合室内をシ
ンプルな形状にすれば、燃焼用空気や混合気の通風によ
る圧力損失が少なくなって、多量の燃焼用空気を流動さ
せる淡用混合室としては理想に近い形態となる。
【0010】特に、この濃燃焼部に重複配置する淡用ガ
ス導通路を、この濃燃焼部に沿って配置された2本の淡
用ガス導通路から構成する場合には、淡用混合室に噴出
供給する燃料ガスの量を増やして淡混合気の比率を上げ
ることもでき、また、これら2本の淡用ガス導通路に形
成する噴出口の直径や個数などをそれぞれ変更すること
で、1本の場合と比較して、使用燃料ガスに対する適応
性をさらに向上させることができる。
【0011】また、各濃燃焼部間の間隔空間のうち、一
部の間隔空間にのみ淡燃焼部を形成し、他の間隔空間に
は燃焼用空気のみを供給するようにすれば、燃焼装置の
圧力損失を低く抑えることができるとともに、燃焼用空
気の混合率を上げることができ、耐風性能を向上させる
ことができる。この場合、淡用ガス導通路を、各淡燃焼
部の淡用混合室内に配置するようにすれば、濃燃焼部と
無関係に淡用ガス導通路を変更することができるので、
使用燃料ガスの種類に関係なく、濃燃焼部を完全に共通
化することが可能となり、また、淡用ガス導通路をより
淡用炎口側に近づけて配置することにより、燃焼装置そ
のものを小型化することもできる。
【0012】さらに、淡用ガス導通路を、淡用燃料ガス
ヘッダーに固着保持させることで、淡用ガス導通路の保
持構造も簡単になり、ひとつの淡用燃料ガスヘッダーに
複数の淡用ガス導通路を固着保持させる場合には、組み
立て作業時における取り扱いはもとより、修理や取り替
え作業も簡単、容易となる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の濃淡燃焼
装置によれば、使用燃料ガスの種類が変わろうとも濃燃
焼部を共通化することができ、製造の能率化に伴うコス
トダウンを図ることができ、しかも、安定した燃焼が可
能となる。また、淡用混合室内をシンプルな形状にし
て、この淡用混合室における圧力損失を少なくしたり、
淡用ガス導通路を2本にして、淡混合気の比率を上げた
り、使用燃料ガスに対する適応性を向上させたりするこ
とができる。さらに、燃焼装置の耐風性能を向上させる
ことも可能であり、しかも、このような種々の利点を有
しながら、組み立て作業やその後のメンテナンスも簡
単、容易となるのである。
【0014】
【実施例】本発明の濃淡燃焼装置は、例えば給湯装置の
バーナユニットなどに使用するもので、その第一の実施
例を図1ないし図3に基づいて説明すると、バーナケー
ス1に内装の箱状枠体2の内部に、偏平状の濃燃焼部と
しての濃燃焼用バーナ3が所定間隔を置いて多数並設さ
れて収納されている。このバーナケース1の下方には、
燃焼用空気の空気供給手段としてのファン4が位置さ
れ、このファン4の吐出口4aがバーナケース1の底部
に開口されて、このバーナケース1の底部と箱状枠体2
の底部との間に空気室5が形成されている。このよう
に、偏平な濃燃焼用バーナ3を所定間隔を置いて並設す
ることで、隣合う濃燃焼用バーナ3同士の間には偏平な
間隔空間ができ、この間隔空間が淡燃焼部としての淡燃
焼用バーナ6の形成に利用されている。つまり、濃燃焼
用バーナ3そのものを淡燃焼用バーナ6の構成部材とし
ており、この構成部材の兼用化によって部材の節約と構
造の簡略化を図っている。
【0015】前記濃燃焼用バーナ3には、一次空気混合
率の小さい濃混合気を上方に吐出させる濃用炎口7と、
この濃用炎口7に連通する濃用混合室8と、この濃用混
合室8に濃混合気生成用の燃料ガスと燃焼用空気とを導
入する濃用導入口9などが形成されている。他方、淡燃
焼用バーナ6には、一次空気混合率の大きい淡混合気を
上方に吐出させる淡用炎口10と、この淡用炎口10に
連通する淡用混合室11と、この淡用混合室11に下方
から燃焼用空気を導入する淡用空気導入口12などが形
成され、この淡用空気導入口12へは、箱状枠体2の底
壁を形成する整風用の多孔板13を介して前記空気室5
から上方へ向けて燃焼用の空気を通風供給するようにな
っている。
【0016】前記淡燃焼用バーナ6の淡用混合室11に
淡混合気生成用の燃料ガスまたは混合気を導く断面形状
楕円形の淡用ガス導通路14と、この淡用ガス導通路1
4に燃料ガスと燃焼用空気とを導入する断面形状楕円形
の淡用導入口15とが、前記濃用混合室8や濃用導入口
9を有する濃燃焼用バーナ3とは別の部材で別体に形成
され、かつ、この淡用ガス導通路14が、偏平な淡燃焼
バーナ6の長手方向に沿って配置されている。さらに、
この淡用ガス導通路14は、濃用炎口7からの混合気吐
出方向視において濃燃焼用バーナ3と重複し、かつ、濃
用混合室8や濃用導入口9よりも前記淡用空気導入口1
2に近接する位置に配置されている。
【0017】前記濃燃焼用バーナ3の濃用導入口9と淡
燃焼用バーナ6の淡用導入口15とは、同一方向に向け
て近接して開口され、その開口部近くには、濃用燃料ガ
スを分配供給する濃用燃料ガスヘッダー16と淡用燃料
ガスを分配供給する淡用燃料ガスヘッダー17とが位置
されている。これら両ヘッダー16,17は、濃用燃料
ガスヘッダー16を上にして上下に配置されていて、上
方の濃用燃料ガスヘッダー16には濃用ガス供給手段の
一例である多数の濃用ガスノズル18が、下方の淡用燃
料ガスヘッダー17には淡用ガス供給手段の一例である
多数の淡用ガスノズル19がそれぞれ取り付けられてい
る。さらに、下方に位置する淡用燃料ガスヘッダー17
には、各淡用ガス導通路14がスペーサ20によってこ
のヘッダー17の壁面と淡用導入口15との間に一定の
間隙を置いた状態でボルト21によって固着されてい
て、各淡用ガス導通路14の全てが、共通するひとつの
淡用燃料ガスヘッダー17にそれぞれ保持されている。
【0018】各濃用ガスノズル18は各濃用導入口9に
臨んでいて、この濃用ガスノズル18からの燃料ガスの
吹き込みによって、空気室5の燃焼用空気をエゼクタ作
用により所定の割合で濃用導入口9に吸引し、濃用混合
室8の通過過程で混合して濃混合気を生成し、この濃混
合気を濃用炎口7から吐出させる。同様に、各淡用ガス
ノズル19は各淡用導入口15に臨んでいて、この淡用
ガスノズル19からの燃料ガスの吹き込みで、空気室5
の燃焼用空気をエゼクタ作用により所定の割合で淡用導
入口15に吸引する。その際、淡用導入口15は断面形
状が楕円形で、淡用ガスノズル19の方は断面形状が円
形であるため、主として楕円形の淡用導入口15の上部
と下部とから燃焼用空気を吸引し、淡用ガス導通路14
の通過過程で予め混合し、その混合気を淡用ガス導通路
14の長手方向に形成した複数個の噴出口22から淡用
混合室11に噴出させる。そして、この淡用混合室11
において、噴出口20からの混合気と淡用空気導入口1
2からの燃焼用空気とを混合して淡混合気を生成し、こ
の淡混合気を淡用炎口10から吐出させるのである。
【0019】なお、前記噴出口22は、各淡用ガス導通
路14の長手方向に沿って左右に形成されていて、各淡
用ガス導通路14の左右に位置する淡用混合室11に向
けて適当な角度で混合気を噴出するように構成されてい
る。ただし、図1には示していないが、左右両端部に位
置する淡用ガス導通路14においては、淡用混合室11
が左右いずれか一方のみにしか存在しないので、当然の
ことながら、これら両端に位置する淡用ガス導通路14
については左右いずれかの側にのみ噴出口22を設ける
ことになる。
【0020】このようにして生成した均一な淡混合気を
淡用炎口10から吐出させて燃焼させるとともに、淡用
炎口10に隣接する濃用炎口7から、一次空気混合率が
小さくて単独で安定した燃焼の可能な濃混合気を吐出さ
せて燃焼させることにより、この濃混合気の燃焼炎によ
る保炎作用で、淡混合気を安定的に継続燃焼させること
ができ、燃焼装置全体としてNOxの発生を極力抑えな
がら安定した燃焼が可能となるのである。
【0021】そして、前記濃用燃料ガスヘッダー16に
は濃用ガス供給路23が、淡用燃料ガスヘッダー17に
は淡用ガス供給路24が、それぞれ連通接続されてい
て、これら両供給路23,24の分岐箇所より上流側の
メインガス供給路25には、供給する燃料ガスの総量を
調整するメインガス量調整弁Vが介装されている。この
メインガス量調整弁Vは、燃焼装置への燃料ガスの供給
量を変えて火力を調整するためのもので、このメインガ
ス量調整弁Vでも調整できないような弱い火力を必要と
する際には、複数個ある濃燃焼用バーナ3と淡燃焼用バ
ーナ6のうち、一部の淡燃焼用バーナ6とその両側に位
置する一部の濃燃焼用バーナ3のみを燃焼させるのであ
る。
【0022】つぎに、第二と第三の実施例について説明
するが、重複説明を極力避けるために、できるだけ第一
の実施例と異なる構成部分についてのみ説明し、かつ、
第一の実施例と同じ部品については同じ部品番号を付す
ことにより、その説明を省略する。
【0023】第二の実施例は、図4に示すように、淡用
ガス導通路14が上下2本の淡用ガス導通路14a,1
4bからなっている。つまり、第一の実施例において
は、ひとつの濃燃焼用バーナ3に対して1本の淡用ガス
導通路14が配設されていたが、この第二の実施例にお
いては、ひとつの濃燃焼用バーナ3に対して上下2本の
淡用ガス導通路14a,14bが配設され、これら両淡
用ガス導通路14a,14bも、やはり濃用炎口7から
の混合気吐出方向視において濃燃焼用バーナ3と重複
し、かつ、濃用混合室8や濃用導入口9よりも前記淡用
空気導入口12に近接する位置に配置されている。これ
ら両淡用ガス導通路14a,14bは、図4に示すよう
に、ひとつの部材で一体的に形成してもよいし、図示は
しないが、別の部材で別体に形成してもよい。しかし、
いずれにせよ、これら両淡用ガス導通路14a,14b
は、濃燃焼用バーナ3とは別の部材で別体に形成されて
いる。そして、両淡用ガス導通路14a,14bに形成
の噴出口22は、淡用混合室11内における均一な混合
を考慮して、図示したように、鉛直方向に対して、上方
の淡用ガス導通路14aの噴出口22がより鋭角に、下
方の淡用ガス導通路14bの噴出口22がより鈍角にな
るように、上下で噴出方向が異なっている。
【0024】第三の実施例は、図5に示すように、濃燃
焼用バーナ3とは別の部材で別体に形成された淡用ガス
導通路14が、2つの濃燃焼用バーナ3の間の間隙空間
内、換言すると、淡用混合室11のほぼ中央に位置され
ていて、この淡用ガス導通路14の左右両側に噴出口2
2が形成されている。このような淡用ガス導通路14
は、所定間隔を置いて並設した濃燃焼用バーナ3間の全
て間隙空間に配設してもよいが、特にこの第三の実施例
においては、濃燃焼用バーナ3間の間隙空間のうち、一
部の間隙空間にのみ淡用ガス導通路14を配設して淡用
混合室11とし、他の間隙空間には淡用ガス導通路14
を配設せずに、単に前記淡用空気導入口12から燃焼用
空気のみが供給されるように構成し、燃焼装置の圧力損
失を低くするとともに、燃焼用空気の混合率を上げて耐
風性能を向上させるように構成されている。
【0025】第四の実施例は、これまでの実施例とは装
置そのものが若干異なっている。つまり、図6ないし図
7に示すように、箱状枠体2の内部に偏平状の濃燃焼用
バーナ3が所定間隔を置いて多数並設されて収納され、
隣合う濃燃焼用バーナ3同士の間に偏平な淡燃焼用バー
ナ6の淡用混合室11が形成されている点などは、これ
までの実施例と同様であるが、図から明らかなように、
濃用炎口7に連通する濃用混合室8の形状が異なり、か
つ、この濃用混合室8に濃混合気生成用の燃料ガスと燃
焼用空気とを導入する濃用導入口9が下方に向かって開
口している点が大きく異なり、これによって装置の小型
化を図っている。そのために、濃用燃料ガスを分配供給
する濃用燃料ガスヘッダー16が、箱状枠体2の内部に
おいて濃燃焼用バーナ3を貫通するような状態で、この
濃燃焼用バーナ3の並設方向に沿って配設され、この濃
用燃料ガスヘッダー16に取り付けた各濃用ガスノズル
18が上方を向いて各濃用導入口9に臨んでいる。
【0026】淡用燃料ガスヘッダー17の方は、これま
での実施例と同様に、箱状枠体2の外部に配置され、こ
の淡用燃料ガスヘッダー17にスペーサ20とボルト2
1によって各淡用ガス導通路14が固着保持されている
点も先の実施例と同様である。また、当然のことなが
ら、淡用ガス導通路14は濃燃焼用バーナ3とは別部材
で別体に形成され、各淡用ガス導通路14が偏平な淡用
混合室11の長手方向に沿って配置されている点など
も、先の実施例と全く同じである。
【0027】〔別実施例〕以上、第一から第四の実施例
について具体的に説明したが、実際の実施にあたっては
種々の改変を加えることが可能であり、その一例を以下
に列挙する。
【0028】第三の実施例において、淡用ガス導通路1
4を淡用混合室11の中央に位置させたものを示した
が、この場合、図8に示すように、この淡用ガス導通路
14を、濃燃焼用バーナ3の濃用導入口9よりも淡用炎
口10に近づけて、濃用導入口9の上方に位置させ、こ
の淡用ガス導通路14の左右両側に形成した噴出口22
から混合気を噴出するように構成することもできる。ま
た、この場合に、淡用ガス導通路14を淡用混合室11
の左右いずれかの側に片寄せて位置させ、この淡用ガス
導通路14の左右一方からのみ混合気を噴出するように
構成することもできる。
【0029】かかる構成を採用すると、淡用混合室11
が短かくはなるが、特に淡混合気の流量が少ない燃焼装
置においては十分に実施可能で、淡混合気の圧力損失を
少なくできるとともに、装置全体をコンパクトにするこ
とができ、当然のことながら、第四の実施例に示した構
造の燃焼装置に適用することも可能である。
【0030】また、淡用ガス導通路14の噴出口22に
関しては、淡用ガス導通路14に孔を直接穿設して噴出
口22を形成してもよいし、図9に示すように、淡用ガ
ス導通路14の一部を切り欠いて、その切り欠き部にパ
ンチングメタルや金網などを張設して噴出口22を形成
することもできる。
【0031】以上説明した各実施例においては、淡用ガ
ス導通路14の噴出口22から一次空気を混合した混合
気を噴出させる構造のものを示したが、勿論、この噴出
口22から燃料ガスを直接噴出させる構造の燃焼装置に
も適用することができる。この場合には、スペーサ20
や淡用ガスノズル19をなくして、淡用燃料ガスヘッダ
ー17に直接淡用ガス導通路14を固着することにな
り、構造の簡素化を図ることができる。
【0032】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施例を示す右側面視拡大断面図
【図2】第一の実施例を示す正面視拡大断面図
【図3】第一の実施例を示す切り欠き斜視図
【図4】第二の実施例を示す右側面視拡大断面図
【図5】第三の実施例を示す右側面視拡大断面図
【図6】第四の実施例を示す右側面視拡大断面図
【図7】第四の実施例を示す正面視拡大断面図
【図8】別の実施例を示す右側面視拡大断面図
【図9】別の実施例を示す拡大斜視図
【符号の説明】
3 濃燃焼部 4 空気供給手段 6 淡燃焼部 7 濃用炎口 8 濃用混合室 9 濃用導入口 10 淡用炎口 11 淡用混合室 12 淡用空気導入口 14 淡用ガス導入路 17 淡用燃料ガスヘッダー 18 濃用ガス供給手段 19 淡用ガス供給手段 22 噴出口

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濃混合気を燃焼する濃用炎口(7)が一
    端面に形成され、この濃用炎口(7)に連通する濃用混
    合室(8)と、この濃用混合室(8)に燃料ガスおよび
    燃焼用空気を導入する濃用導入口(9)とが形成された
    偏平な濃燃焼部(3)が、複数個間隔を隔てて並設さ
    れ、 淡混合気を燃焼する淡用炎口(10)が前記濃用炎口
    (7)と同一側の端面に備えられ、この淡用炎口(1
    0)に連通する淡用混合室(11)と、この淡用混合室
    (11)に燃焼用空気を導入する淡用空気導入口(1
    2)とが備えられた偏平な淡燃焼部(6)が、前記濃燃
    焼部(3)を構成部材として、隣合う濃燃焼部(3)同
    士の間に形成され、 淡混合気生成用の燃料ガスまたは混合気を導通する淡用
    ガス導通路(14)が設けられて、この淡用ガス導通路
    (14)に形成の噴出口(22)から燃料ガスまたは混
    合気を前記淡用混合室(11)に噴出するように形成さ
    れ、 前記濃用導入口(9)に燃料ガスを供給する濃用ガス供
    給手段(18)と、前記淡用ガス導通路(14)に燃料
    ガスを供給する淡用ガス供給手段(19)とが設けら
    れ、 前記濃用導入口(9)および前記淡用空気導入口(1
    2)に燃焼用空気を供給する空気供給手段(4)が設け
    られた濃淡燃焼装置であって、 前記淡用ガス導通路(14)が、偏平な淡燃焼部(6)
    の長手方向に沿って配置され、この淡用ガス導通路(1
    4)の長手方向に複数個の噴出口(22)が形成される
    とともに、この淡用ガス導通路(14)が前記濃燃焼部
    (3)とは別の部材で別体に形成されている濃淡燃焼装
    置。
  2. 【請求項2】 前記淡用ガス導通路(14)が、前記濃
    用炎口(7)からの混合気吐出方向視において、前記濃
    燃焼部(3)と重複するように配置されている請求項1
    記載の濃淡燃焼装置。
  3. 【請求項3】 前記濃燃焼部(3)に重複配置される淡
    用ガス導通路(14)が、この濃燃焼部(3)に沿って
    配置された2本の淡用ガス導通路(14a),(14
    b)からなる請求項2記載の濃淡燃焼装置。
  4. 【請求項4】 前記各濃燃焼部(3)間の間隔空間のう
    ち、一部の間隔空間にのみ前記淡燃焼部(6)が形成さ
    れ、他の間隔空間には燃焼用空気のみが供給される請求
    項1記載の濃淡燃焼装置。
  5. 【請求項5】 前記淡用ガス導通路(14)が、各淡燃
    焼部(6)の淡用混合室(11)内に配置されている請
    求項4記載の濃淡燃焼装置。
  6. 【請求項6】 前記淡用ガス導通路(14)が、淡用燃
    料ガスヘッダー(17)に固着保持されている請求項
    1、2、3、4または5に記載の濃淡燃焼装置。
  7. 【請求項7】 前記淡用ガス導通路(14)の複数本
    が、ひとつの淡用燃料ガスヘッダー(17)に固着保持
    されている請求項6記載の濃淡燃焼装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105757669A (zh) * 2016-05-07 2016-07-13 温岭市六菱机械有限公司 燃气灶燃烧面板及燃气灶

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