JPH07332618A - バーナ - Google Patents

バーナ

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JPH07332618A
JPH07332618A JP12485194A JP12485194A JPH07332618A JP H07332618 A JPH07332618 A JP H07332618A JP 12485194 A JP12485194 A JP 12485194A JP 12485194 A JP12485194 A JP 12485194A JP H07332618 A JPH07332618 A JP H07332618A
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JP
Japan
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flame
row
port
inner flame
outer flame
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JP12485194A
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English (en)
Inventor
Tetsuji Otsuka
哲二 大塚
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Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 NOxの発生量を低減する。 【構成】 燃料ガスと燃焼用空気との混合ガスを噴出す
る外側炎口7の複数が間隔を隔てて列状に並べられた外
側炎口列と、混合ガスを外側炎口7と同一方向に噴出す
る内側炎口8の複数が間隔を隔てて列状に並べられた内
側炎口列とが互いに近接する状態で並設され、外側炎口
列における内側炎口列設置側とは反対側の側方に、燃焼
用空気の通風路Hが混合ガス噴出方向に沿って設けられ
たバーナにおいて、外側炎口7が、内側炎口8よりも混
合ガス噴出方向上手側に位置する状態で設けられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料ガスと燃焼用空気
との混合ガスを噴出する外側炎口の複数が間隔を隔てて
列状に並べられた外側炎口列と、前記混合ガスを前記外
側炎口と同一方向に噴出する内側炎口の複数が間隔を隔
てて列状に並べられた内側炎口列とが、前記外側炎口に
て形成される外側炎と前記内側炎口にて形成される内側
炎とを互いに近接させる状態で並設され、前記外側炎口
列における前記内側炎口列設置側とは反対側の側方に、
燃焼用空気の通風路が混合ガス噴出方向に沿って設けら
れたバーナに関する。
【0002】
【従来の技術】かかるバーナにおいて、従来は、図18
に示すように、外側炎口列70及び内側炎口列80夫々
に対して、同一の混合部3から混合ガスを供給し、外側
炎口7及び内側炎口8夫々を混合ガス噴出方向に対して
同一位置に位置するように設けていた。そして、外側炎
口7にて形成される外側炎Foと内側炎口8にて形成さ
れる内側炎Fiとをほぼ同一長さに形成し、それら外側
炎Foと内側炎Fiとによる一体的な炎を形成するよう
にして、外側炎口7及び内側炎口8夫々から噴出される
混合ガスを安定燃焼させるようにしていた。つまり、外
側炎口7から噴出される混合ガスは、通風路Hから燃焼
用空気の供給を受けて安定燃焼し、内側炎口8から噴出
される混合ガスはそれ自体で安定燃焼するとともに、外
側炎Foによる燃焼促進作用により一層安定燃焼するの
で、全体としては、外側炎口7及び内側炎口8夫々から
噴出される混合ガスは、外側炎Foと内側炎Fiとによ
る一体的な炎を形成する状態で安定燃焼する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかるバー
ナにおいて窒素酸化物(以下、NOxと称する)の発生
量を低減するためには、形成される炎の温度を極力低く
することが要求されるのであるが、上記従来のバーナで
は、外側炎口及び内側炎口夫々から噴出される混合ガス
のいずれもが安定燃焼するので、形成される炎の温度、
即ち、外側炎と内側炎とによる一体的な炎の温度は高く
なり、NOxの発生量低減の面で改善の余地があった。
【0004】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、NOxの発生量を低減すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によるバーナの第
1の特徴構成は、前記外側炎口が、前記内側炎口よりも
前記混合ガス噴出方向上手側に位置する状態で設けられ
ている点にある。
【0006】第2の特徴構成は、前記外側炎口列及び前
記内側炎口列夫々に対して、同一の混合部から混合ガス
が供給されるように構成されている点にある。
【0007】第3の特徴構成は、前記外側炎口及び前記
内側炎口夫々が、互いに位相をずらした状態で列状に並
べられている点にある。
【0008】第4の特徴構成は、前記内側炎口よりも前
記外側炎口の方が、炎口列方向の長さを大に形成されて
いる点にある。
【0009】第5の特徴構成は、平板状部材と波板状部
材とがその波板状部材における一方の面の突出頂部夫々
に前記平板状部材の一方の面を接触させる状態で設けら
れることにより、複数の筒状通路が形成され、その筒状
通路の一端部の開口夫々を前記外側炎口又は前記内側炎
口とするように構成されている点にある。
【0010】第6の特徴構成は、前記内側炎口列の両側
方夫々に前記外側炎口列が並設され、前記通風路が前記
外側炎口列夫々に対して設けられている点にある。
【0011】
【作用】第1の特徴構成による作用は、以下の通りであ
る。図4に示すように、外側炎口7から噴出される混合
ガスは、通風路Hから燃焼用空気の供給を受けて安定燃
焼する。一方、内側炎口8から噴出される混合ガスはそ
れ自体で安定燃焼するものの、内側炎口8にて形成され
る内側炎Fiの先端は、外側炎口7にて形成される外側
炎Foの先端よりも混合ガス噴出方向下手側に位置する
状態となるため、内側炎Fiにおいて外側炎Fo先端よ
りも混合ガス噴出方向下手側に位置する部分(以下、緩
慢燃焼部分と称する)は、外側炎Foから発生する燃焼
ガスと接触することになるので、緩慢燃焼部分は、CO
2 ガスを含有した燃焼ガスの影響により燃焼しにくくな
って緩やかに燃焼する。従って、内側炎Fiは全体とし
て長さが長くなるとともに、温度が低下する。
【0012】第2の特徴構成によれば、混合部を外側炎
口列用及び内側炎口列用として各別に設ける必要がな
く、混合部を一つだけ設けるだけでよいので、構成が一
層簡単になる。
【0013】第3の特徴構成による作用は、以下の通り
である。外側炎口及び内側炎口夫々を互いに位相をずら
した状態で列状に並べることにより、外側炎と内側炎と
は、炎口列方向に位置がずれた状態で形成される。つま
り、外側炎及び内側炎夫々は互いの境界が明確になった
状態あるいは互いに分離した状態で形成されるので、外
側炎による内側炎に対する燃焼促進作用が弱まって、外
側炎の燃焼ガスによる内側炎の緩慢燃焼部分に対する燃
焼緩慢化作用が一層効果的となり、内側炎の温度は一層
低下する。
【0014】ちなみに、外側炎口及び内側炎口夫々を互
いに同じ位相で列状に並べる場合が想定されるが、この
場合は、外側炎及び内側炎における互いに隣接する部分
は一体的な炎を形成して安定燃焼し、その影響で緩慢燃
焼部分の燃焼性が向上するので、前記燃焼緩慢化作用が
弱まるものとなり、外側炎口及び内側炎口夫々を互いに
位相をずらした状態で列状に並べる場合に比べて、内側
炎の温度の低下は少なくなる。
【0015】第4の特徴構成による作用は、以下の通り
である。通風路を通流する燃焼用空気は、隣合う外側炎
同士の間隙を通過して内側炎にまで達するが、その燃焼
用空気の供給を受けて、内側炎口から噴出される混合ガ
スの燃焼性が向上する。一方、内側炎口よりも外側炎口
の方を炎口列方向の長さを大に形成すると、内側炎口及
び外側炎口夫々の炎口列方向の長さを同じに形成した場
合と比べて、隣合う外側炎同士の間隙の幅が狭くなった
り、あるいは、間隙の数が少なくなったりする。従っ
て、内側炎口よりも外側炎口の方を炎口列方向の長さを
大に形成することにより、内側炎に供給される燃焼用空
気の量が少なくなるので、内側炎は燃焼用空気の量が少
なくなる分緩やかに燃焼するので、内側炎の温度は一層
低下する。
【0016】第5の特徴構成による作用は、以下の通り
である。平板状部材と波板状部材とをその波板状部材に
おける一方の面の突出頂部夫々に平板状部材の一方の面
を接触させる状態で設けるだけの簡単な構成にて、それ
により形成される複数の筒状通路の一端部の開口夫々を
外側炎口又は内側炎口とすることにより、外側炎口列又
は内側炎口列を形成することができる。ちなみに、複数
の筒状部材を間隔を隔てて列状に並べ、筒状部材の一端
部の開口夫々を外側炎口又は内側炎口とすることによ
り、外側炎口列又は内側炎口列を形成する場合が想定で
きるが、この場合は構成が非常に複雑になる。
【0017】第6の特徴構成による作用は、以下のとお
りである。内側炎の緩慢燃焼部分の両側方に、外側炎か
ら発生する燃焼ガスが接触することになるので、緩慢燃
焼部分は一層緩やかに燃焼することになり、温度が一層
低下する。
【0018】
【発明の効果】第1の特徴構成によれば、従来のバーナ
に比べて、内側炎の温度が低くなるのでNOxの発生量
を低減することができるようになった。更に、第2の特
徴構成によれば、構成が一層簡単になるので、コストを
一層低減することができるようになった。更に、第3の
特徴構成によれば、内側炎の温度が一層低下するので、
NOxの発生量を一層低減することができるようになっ
た。更に、第4の特徴構成によれば、内側炎の温度が一
層低下するので、NOxの発生量を一層低減することが
できるようになった。更に、第5の特徴構成によれば、
構成が一層簡単になるので、コストを一層低減すること
ができるようになった。更に、第6の特徴構成によれ
ば、内側炎の温度が一層低下するので、NOxの発生量
を一層低減することができるようになった。
【0019】
【実施例】
〔第1実施例〕以下、図1ないし図5に基づいて、第1
実施例を説明する。先ず、バーナBの構成について説明
する。対向する両側縁夫々における炎口列形成用の波状
部1a、混合流路形成用の溝状部1b等を形成する状態
でプレス加工した金属板1を、波状部1a同士を向かい
合わせた状態で二つ折りにして重ね合わせ、重ね合わせ
た2枚の板状部1A,1Bの側縁部1Aa,1Ba同
士、側縁部1Ab,1Bb同士、及び、側縁部1Ac,
1Bc同士をカシメ接合してある。そして、それら2枚
の板状部1A,1B同士の間に、一対の吸入口2、その
吸入口2に夫々連なる一対の混合流路3、その混合流路
3夫々に連なる一つの炎口形成用空間4を形成してあ
る。
【0020】平板材5を、その一方の面が板状部1Aの
波状部1aにおける炎口形成用空間4側の面の突出頂部
夫々に接触する状態で設けることにより、複数の筒状通
路を間隔を隔てて列状に並べて形成してある。同様に、
もう1枚の平板材5を、その一方の面が板状部1Bの波
状部1aにおける炎口形成用空間4側の面の突出頂部夫
々に接触する状態で設けることにより、複数の筒状通路
を間隔を隔てて列状に並べて形成してある。そして、筒
状通路夫々の上端開口を、混合流路3にて生成された混
合ガスを上方に噴出する外側炎口7とし、それら複数の
外側炎口7が間隔を隔てて列状に並べられた外側炎口列
70を2列形成してある。
【0021】又、両側の側面部端部6aを波状に成形し
た長尺の溝状部材6を、一方の側面部端部6aの突出頂
部夫々が一方の平板材5に接触し、且つ、他方の側面部
端部6aの突出頂部夫々が他方の平板材5に接触する状
態で嵌入することにより、複数の筒状通路を間隔を隔て
て列状に並べて筒状通路の列を2列形成してある。そし
て、筒状通路夫々の上端開口を、混合流路3にて生成さ
れた混合ガスを上方に噴出する内側炎口8とし、それら
複数の内側炎口8が間隔を隔てて列状に並べられた内側
炎口列80を2列形成してある。
【0022】尚、上述のように、炎口形成用空間4内に
平板材5及び溝状部材6を設けるに当たっては、平板材
5の上端縁部と溝状部材6の上端縁部が同一の高さにな
り、板状部1A,1B夫々の波状部1aの上端縁部は、
平板材5の上端縁部よりも2mm程度低くなるようにし
てある。
【0023】尚、種々の実験を行った結果、外側炎口7
を、内側炎口8よりも混合ガス噴出方向上手側に位置す
る状態で設ける場合の外側炎口7と内側炎口8との間隔
は、1mm〜3mmの範囲が好ましく、2mmが最も好
ましい。
【0024】上述のように構成することにより、一方の
外側炎口列70と一方の内側炎口列80を互いに近接し
て設けてあり、同様に、他方の外側炎口列70と他方の
内側炎口列80を互いに近接して設け、外側炎口列70
夫々における内側炎口列80設置側とは反対側の側方
に、燃焼用空気の通風路Hを混合ガス噴出方向に沿って
設けてある。又、外側炎口7を、内側炎口8よりも混合
ガス噴出方向上手側(本実施例においては、下側)に位
置する状態で設けてある。
【0025】次に、上述の如く構成した板状のバーナB
の複数を所定間隔で並設したバーナユニットの構成につ
いて説明する。3枚のバーナBをバーナホルダ9に所定
間隔で並べて固定してある。バーナホルダ9には、バー
ナB夫々の一対の吸入口2に対応させて、一対のガスノ
ズル臨設口9Aを形成してあり、これらガスノズル臨設
口9A夫々に臨ませて、バーナBの吸入口2夫々に燃料
ガスを吹き込むガスノズル10Aを配設してある。この
ガスノズル10Aはガスノズルヘッド10に接続してあ
る。又、バーナホルダ9には、バーナBに燃焼用二次空
気を供給するための吸気口9Bを複数形成してある。
【0026】そして、ガスノズル10Aから吸入口2に
燃料ガスを吹き込むとともに、その吹き込みに伴うエジ
ェクタ作用により燃焼用一次空気を吸入口2から吸入さ
せ、それら吹き込み燃料ガスと吸入燃焼用一次空気をバ
ーナBの内部の混合流路3を通流させて良好に混合した
後、その混合ガスを列状配置の外側炎口7夫々及び内側
炎口8夫々から噴出させ、通風路Hから燃焼用二次空気
を供給して燃焼させるようにしてある。
【0027】上述のように構成したバーナBを用いて燃
焼実験を行った結果、内側炎Fiの先端の温度は950
°C程度であり、NOxの発生量は80ppmであっ
た。これに対して、外側炎口7及び内側炎口8を同じ高
さに設けた従来のバーナでは、内側炎Fiの先端の温度
は、1100°C程度であり、NOxの発生量は120
ppmであり、NOxの発生量が大幅に低減された。
尚、2列の内側炎口列80の間隔を狭くした(例えば、
2mm程度)方が、それらの間へ燃焼用二次空気が供給
されにくくなるので、NOxの発生量が一層低減され
る。
【0028】尚、平板材5夫々は平板状部材Pに相当
し、金属板1の波状部1a及び溝状部材6の側面部6a
夫々は波板状部材Nに相当する。又、混合流路3は混合
部に相当し、外側炎口列70及び内側炎口列80夫々に
対して、同一の混合部3から混合ガスが供給されるよう
に構成してある。
【0029】〔第2実施例〕以下、図6ないし図8に基
づいて、第2実施例を説明する。対向する両側縁夫々に
おける炎口列形成用の波状部1c、混合流路形成用の溝
状部1b等を形成する状態でプレス加工した金属板1
を、上述の第1実施例と同様に波状部1c同士を向かい
合わせた状態で二つ折りにして重ね合わせるとともに、
カシメ接合してある。そして、それら2枚の板状部1
A,1B同士の間に、一対の吸入口2、その吸入口2に
夫々連なる一対の混合流路3、その混合流路3夫々に連
なる一つの炎口形成用空間11を形成してある。
【0030】2枚の波板材13を、それらの間に平板材
12を挟持した状態で、2枚の波状部1cの間に嵌入し
てある。その場合、平板材12の上端縁部と波板材13
の上端縁部が同一の高さになり、波状部1cの上端縁部
は、波板材13の上端縁部よりも2mm程度低くなるよ
うにしてある。
【0031】そして、平板材12の両側に波板材13夫
々とにより形成される筒状通路の上端部の開口夫々を小
炎口8aとし、それら一対の小炎口8aにより内側炎口
8を構成し、その内側炎口8の複数が間隔を隔てて列状
に並べてられた内側炎口列80を形成してある。
【0032】又、波状部1cと波板材13とにより形成
される筒状通路の上端部の開口夫々を外側炎口7とする
とともに、その外側炎口7の複数が間隔を隔てて列状に
並べられた外側炎口列70を形成し、内側炎口列80の
両側方夫々に外側炎口列70を並設し、燃焼用空気の通
風路Hを外側炎口列70夫々に対して設けてある。又、
外側炎口7を、内側炎口8よりも混合ガス噴出方向上手
側(本実施例においては、下側)に位置する状態で設け
てある。
【0033】吸入口2に燃料ガスを吹き込むガスノズル
10Aを、吸入口2に臨ませた状態で配設してある。こ
のガスノズル10Aはガスノズルヘッド10に接続して
ある。
【0034】尚、平板材12は平板状部材Pに相当し、
波板材13夫々は波板状部材Nに相当する。
【0035】〔第3実施例〕以下、図9ないし図11に
基づいて、第3実施例を説明する。対向する両側縁夫々
における炎口列形成用の波状部1d、混合流路形成用の
溝状部1b等を形成する状態でプレス加工した金属板1
を、上述の第1実施例と同様に波状部1d同士を向かい
合わせた状態で二つ折りにして重ね合わせるとともに、
カシメ接合してある。そして、それら2枚の板状部1
A,1B同士の間に、一対の吸入口2、その吸入口2に
夫々連なる一対の混合流路3、その混合流路3夫々に連
なる一つの炎口形成用空間14を形成してある。
【0036】尚、上述のように、金属板1を二つ折りに
して重ね合わせる場合、両側の波状部1dにて平板材1
5を挟持するようにしてある。又、一方の波状部1dの
上端縁部が、他方の波状部1dの上端縁部よりも低くな
るとともに、平板材15の上端縁部を高い方の波状部1
dの上端縁部と同じ高さになるようにしてある。
【0037】上述のように構成することにより、上端縁
部が高い位置に位置する方の波状部1dと平板材15と
により形成される筒状通路の上端部の開口夫々を内側炎
口8とし、その内側炎口8の複数が間隔を隔てて列状に
並べてられた内側炎口列80を形成してある。又、上端
縁部が低い位置に位置する方の波状部1dと平板材15
とにより形成される筒状通路の上端部の開口夫々を外側
炎口7とし、その外側炎口7の複数が間隔を隔てて列状
に並べてられた外側炎口列70を形成してある。
【0038】又、外側炎口列70と内側炎口列80を互
いに近接して設け、外側炎口7を、内側炎口8よりも混
合ガス噴出方向上手側(本実施例においては、下側)に
位置する状態で設けてある。燃焼用空気の通風路Hは、
外側炎口列70及び内側炎口列80夫々に対して設けて
ある。
【0039】この場合は、内側炎Fiにおいて外側炎F
o先端よりも混合ガス噴出方向下手側に位置する部分
(以下、緩慢燃焼部分と称する)は、外側炎Foから発
生する燃焼ガスと接触するものの、緩慢燃焼部分に対し
て内側炎口列80側の通風路Hから燃焼用二次空気が供
給されるため、CO2 ガスを含有した燃焼ガスによる燃
焼緩慢化作用が発揮されにくくなるので、外側炎口7と
内側炎口8との高さの差を大きく(例えば、4mm程
度)にしてある。
【0040】吸入口2に燃料ガスを吹き込むガスノズル
10Aを、吸入口2に臨ませた状態で配設してある。こ
のガスノズル10Aはガスノズルヘッド10に接続して
ある。
【0041】尚、平板材15は平板状部材Pに相当し、
波状部1d夫々は波板状部材Nに相当する。
【0042】〔第4実施例〕以下、図12ないし図14
に基づいて、第4実施例を説明する。対向する両側縁夫
々における炎口列形成用の波状部1e、混合流路形成用
の溝状部1b等を形成する状態でプレス加工した金属板
1を、上述の第1実施例と同様に波状部1e同士を向か
い合わせた状態で二つ折りにして重ね合わせるととも
に、カシメ接合してある。そして、それら2枚の板状部
1A,1B同士の間に、一対の吸入口2、その吸入口2
に夫々連なる一対の混合流路3、その混合流路3夫々に
連なる一つの炎口形成用空間16を形成してある。
【0043】2枚の平板材17を、それらの間に波板材
18を挟持した状態で、2枚の波状部1eの間に嵌入し
てある。その場合、平板材17の上端縁部と波板材18
の上端縁部が同一の高さになり、波状部1eの上端縁部
は、平板材17の上端縁部よりも2mm程度低くなるよ
うにしてある。
【0044】そして、一方の平板材17と波板材18と
により形成される筒状通路の上端部の開口夫々、及び、
他方の平板材17と波板材18とにより形成される筒状
通路の上端部の開口夫々を内側炎口8とし、その内側炎
口8の複数が間隔を隔てて列状に並べてられた内側炎口
列80を形成してある。
【0045】又、波状部1eと平板材17とにより形成
される筒状通路の上端部の開口夫々を外側炎口7とする
とともに、その外側炎口7の複数が間隔を隔てて列状に
並べられた外側炎口列70を形成し、内側炎口列80の
両側方夫々に外側炎口列70を並設し、燃焼用空気の通
風路Hを外側炎口列70夫々に対して設けてある。又、
外側炎口7を、内側炎口8よりも混合ガス噴出方向上手
側(本実施例においては、下側)に位置する状態で設け
てある。更に、内側炎口8よりも外側炎口7の方が、炎
口列方向の長さが大になるように形成してある。
【0046】吸入口2に燃料ガスを吹き込むガスノズル
10Aを、吸入口2に臨ませた状態で配設してある。こ
のガスノズル10Aはガスノズルヘッド10に接続して
ある。
【0047】尚、平板材17夫々は平板状部材Pに相当
し、波状部1e夫々及び波板材18は波板状部材Nに相
当する。
【0048】〔別実施例〕次に別実施例を列記する。 上記第1実施例では、外側炎口7及び内側炎口8夫
々を互いに同じ位相で列状に並べる場合について例示し
たが、図15及び図16に示すように、外側炎口7及び
内側炎口8夫々を互いに位相をずらした状態で列状に並
べても良い。
【0049】 上記各実施例において、外側炎口7及
び内側炎口8夫々から混合ガスを上方に噴出する場合に
ついて例示したが、外側炎口7及び内側炎口8の夫々か
ら混合ガスを噴出する方向は種々変更可能である。例え
ば、図17に示すように、上記第2実施例において、外
側炎口7及び内側炎口8夫々から混合ガスを横向きに噴
出するように構成しても良い。
【0050】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例におけるバーナユニットの正面図
【図2】第1実施例におけるバーナユニットの平面図
【図3】第1実施例におけるバーナの平面図
【図4】第1実施例におけるバーナユニットの縦断側面
【図5】第1実施例におけるバーナユニットの分解斜視
【図6】第2実施例におけるバーナの正面図
【図7】第2実施例におけるバーナの平面図
【図8】第2実施例におけるバーナの縦断側面図
【図9】第3実施例におけるバーナの正面図
【図10】第3実施例におけるバーナの平面図
【図11】第3実施例におけるバーナの縦断側面図
【図12】第4実施例におけるバーナの正面図
【図13】第4実施例におけるバーナの平面図
【図14】第4実施例におけるバーナの縦断側面図
【図15】別実施例におけるバーナユニットの平面図
【図16】別実施例におけるバーナユニットの縦断側面
【図17】別実施例におけるバーナの縦断側面図
【図18】従来のバーナの縦断側面図
【符号の説明】
3 混合部 7 外側炎口 8 内側炎口 70 外側炎口列 80 内側炎口列 H 通風路 N 波板状部材 P 平板状部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料ガスと燃焼用空気との混合ガスを噴
    出する外側炎口(7)の複数が間隔を隔てて列状に並べ
    られた外側炎口列(70)と、前記混合ガスを前記外側
    炎口(7)と同一方向に噴出する内側炎口(8)の複数
    が間隔を隔てて列状に並べられた内側炎口列(80)と
    が互いに近接する状態で並設され、前記外側炎口列(7
    0)における前記内側炎口列(80)設置側とは反対側
    の側方に、燃焼用空気の通風路(H)が混合ガス噴出方
    向に沿って設けられたバーナであって、 前記外側炎口(7)が、前記内側炎口(8)よりも前記
    混合ガス噴出方向上手側に位置する状態で設けられてい
    るバーナ。
  2. 【請求項2】 前記外側炎口列(70)及び前記内側炎
    口列(80)夫々に対して、同一の混合部(3)から混
    合ガスが供給されるように構成されている請求項1記載
    のバーナ。
  3. 【請求項3】 前記外側炎口(7)及び前記内側炎口
    (8)夫々が、互いに位相をずらした状態で列状に並べ
    られている請求項1又は2記載のバーナ。
  4. 【請求項4】 前記内側炎口(8)よりも前記外側炎口
    (7)の方が、炎口列方向の長さを大に形成されている
    請求項1、2又は3記載のバーナ。
  5. 【請求項5】 平板状部材(P)と波板状部材(N)と
    がその波板状部材(N)における一方の面の突出頂部夫
    々に前記平板状部材(P)の一方の面を接触させる状態
    で設けられることにより、複数の筒状通路が形成され、
    その筒状通路の一端部の開口夫々を前記外側炎口(7)
    又は前記内側炎口(8)とするように構成されている請
    求項1、2、3又は4記載のバーナ。
  6. 【請求項6】 前記内側炎口列(70)の両側方夫々に
    前記外側炎口列(80)が並設され、前記通風路(H)
    が前記外側炎口列(70)夫々に対して設けられている
    請求項1、2、3、4又は5記載のバーナ。
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