JPH07267148A - 自動車の下部車体構造 - Google Patents

自動車の下部車体構造

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JPH07267148A
JPH07267148A JP5795694A JP5795694A JPH07267148A JP H07267148 A JPH07267148 A JP H07267148A JP 5795694 A JP5795694 A JP 5795694A JP 5795694 A JP5795694 A JP 5795694A JP H07267148 A JPH07267148 A JP H07267148A
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JP
Japan
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vehicle
body structure
tire
vehicle body
front tire
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Application number
JP5795694A
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English (en)
Inventor
Kyota Matsuo
恭太 松尾
Kunio Yamada
邦雄 山田
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Publication of JPH07267148A publication Critical patent/JPH07267148A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車の下部車体構造において、衝突時の車
両後部の跳ね上がりを抑制し、所望する車体のエネルギ
吸収効果を得る。 【構成】 車体10の下部両側に前後方向に延設される
ロッカ12の前端上面にはフロントピラー16が立設さ
れており、フロントタイヤ14の上部と対向するフロン
トピラー16の下部16Aには、車両前方へ向けて凸部
20が形成されている。凸部20の前面20Aはフロン
トタイヤ14の接地面に沿った車両上下方向に延びる円
弧状とされており、フロントタイヤ14の上端と略対向
する部位が最も車両前方へ突出した頂部20Bとなって
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車等の車両の衝突時
にタイヤを介して車体に加わる衝撃を緩和するための自
動車の下部車体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の自動車の下部車体構造と
しては、例えば、特開平2−212280号公報に示さ
れているものがある。
【0003】図7に示される如く、この自動車の下部車
体構造では、車体70の下部両側に車両前後方向に延設
されるロッカ(サイドシルとも言う)72が配設されて
おり、ロッカ72の前端部上面には、フロントピラー7
4が立設されている。また、フロントピラー74の車幅
方向内側にはダッシュパネル76が接合されている。こ
のダッシュパネル76の側部には、フロントサイドメン
バ78が車両前後方向に延設され、且つフロントサイド
メンバ78の外側面とロッカ72及びフロントピラー7
4の内側面との間がトルクボックス80で連結されてい
る。また、ロッカ72の前端部は、トルクボックス80
の前端面から車両前方へ突出し衝撃吸収部82とされて
おり、衝突時には、タイヤを介して車体70に加わる衝
撃を衝撃吸収部82の圧縮変形によって吸収するように
なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この自
動車の下部車体構造では、図8に示される如く、衝突時
に、フロントタイヤ84と衝撃吸収部82とが当接した
後、この当接部の上下方向の中心点Q1と車両重心Q2
との車両上下方向のオフセット量Sが大きいため、車体
70を中心点Q1を中心として図8の反時計回転方向へ
回転させる比較的大きなモーメント(図8の矢印N)が
作用する。このため、図9に示される如く、車体70の
後部70Aが上方向(図9の矢印Y方向)へ跳ね上が
る。なお、図8の矢印Fは車両重心Q2の移動方向を示
している。
【0005】従って、車体70が水平な状態で衝突した
場合と比べ、車体70の前部70Bの変形形態が変化す
るため、所望するエネルギ吸収効果が得られないという
不具合がある。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、衝突時の車両
後部の跳ね上がりを抑制し、所望する車体のエネルギ吸
収効果が得られる自動車の下部車体構造を得ることが目
的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の自動車の下部車
体構造は、車体の下部両側の前後方向に延設されるロッ
カと、前記ロッカの前端上面に立設されるフロントピラ
ーと、を有する自動車の下部車体構造において、フロン
トタイヤと対向するフロントピラー下部にフロントタイ
ヤに向けて突出され衝突の初期にフロントタイヤと当接
する車体傾斜抑制部を車両上下方向に沿って設けたこと
を特徴としている。
【0008】
【作用】本発明の自動車の下部車体構造では、車両の衝
突時の初期に、フロントタイヤに、フロントピラー下部
にフロントタイヤに向けて突出され車両上下方向に沿っ
た車体傾斜抑制部が車両後方から当接する。従って、ロ
ッカの前端部がフロントタイヤの上下方向略中央部に当
接する従来構造と比べ、車体傾斜抑制部とフロントタイ
ヤとの当接部の上下方向中心と、車両重心との上下方向
のオフセットが小さくなる。このため、当接部の上下方
向中心を中心とし車両後部を上方へ回転しようとするモ
ーメントが小さくなり、衝突時の車両後部の跳ね上がり
を抑制し、所望する車体のエネルギ吸収効果が得られ
る。
【0009】
【実施例】本発明の自動車の下部車体構造の一実施例を
図1〜図6に従って説明する。
【0010】なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢
印INは車幅内側方向を、矢印UPは車両上方方向を示
す。
【0011】図5に示される如く、自動車車体10の下
部の車幅方向両側には、車両前後方向に延設されたロッ
カ12が配設されている。このロッカ12は、フロント
タイヤ14の回転中心14Aと略等しい高さに配置され
ており、前端上面にはフロントピラー16が立設されて
いる。
【0012】図1に示される如く、フロントピラー16
の下部16Aは、車両上方へ向けて略垂直に延設されて
おり、フロントピラー16の上部16Bは、車両上側後
方へ向けて延設されている。
【0013】図2に示される如く、フロントタイヤ14
の回転中心14Aより上方に位置する上部14Bと対向
するフロントピラー16の下部16Aには、車両前方へ
向けて車体傾斜抑制部としての凸部20が形成されてい
る。この凸部20の前面20Aは、フロントタイヤ14
の接地面14Cに沿って上下方向に延びる円弧状とされ
ており、フロントタイヤ14の上端14Dと略対向する
部位が最も車両前方へ突出した頂部20Bとなってい
る。
【0014】また、頂部20Bの上方は、車両後側上方
に伸びる傾斜面20Cとなっており、前面20Aの下方
は、車両後側下方に伸びロッカ12の下面に達する傾斜
面20Dとなっている。
【0015】図1に示される如く、凸部20は車両後側
から車両前側へ向けて徐々に幅広とされている。
【0016】次に、本実施例の作用を説明する。本実施
例の自動車の下部車体構造では、図3に示される如く、
衝突時の初期に、フロントタイヤ14の上部14Bに、
フロントピラー16の下部16Aに設けられた凸部20
が車両後方(図3の矢印A方向)から当接する。
【0017】この時、凸部20の前面20Aが、フロン
トタイヤ14の接地面14Cに沿って上下方向に延びる
円弧状とされているため、凸部20の前面20Aとフロ
ントタイヤ14の接地面14Cとが広い範囲で当接し、
当接部の上下方向の中心P1は、前面20Aの上下方向
の略中央部となる。
【0018】従って、図8に示されるロッカの前端部が
フロントタイヤの上下方向略中央部に当接する従来構造
と比べ、凸部20とフロントタイヤ14の当接部の上下
方向の中心P1と、車両重心P2との上下方向のオフセ
ットLが小さくなる。このため、車体10を中心点Q1
を中心として図3の反時計回転方向へ回転させるモーメ
ント(図3の矢印M)が小さくなり、図6に示される如
く、衝突時の車両後部10Aの跳ね上がりを抑制し、所
望する車体前部10Bのエネルギ吸収効果が得られる。
【0019】また、本実施例の自動車の下部車体構造で
は、図4に示される如く、凸部20はフロントタイヤ1
4の上端14Dと略対向する部位が最も車両前方へ突出
した頂部20Bとなっており、前面20Aの下方が、車
両後側下方に伸びロッカ12の下面に達する傾斜面20
Dとなっているため、衝突初期に頂部20Bがフロント
タイヤ14に当接するするとともに、傾斜面20Dがフ
ロントタイヤ14と摺動して押上られ、これによって、
フロントタイヤ14からロッカ12に入る力を上方にそ
らすことができ、車両前後方向の衝撃エネルギーを車両
上方へ拡散できる。
【0020】また、本実施例の自動車の下部車体構造で
は、凸部20が車両後側から車両前側へ向けて徐々に幅
広とされているため、ハンドルをきった状態でも、フロ
ントタイヤ14の接地面14Cに、凸部20の前面20
Aが当接し、衝突時の車両後部の跳ね上がりを抑制でき
る。
【0021】以上に於いては、本発明を特定の実施例に
ついて詳細に説明したが、本発明はかかる実施例に限定
されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実
施例が可能であることは当業者にとって明らかであり、
例えば、上記実施例では、凸部20の下方を、車両後側
下方に伸びロッカ12の下面に達する傾斜面20Dとし
たが、図2に想像線で示される如く、凸部20の下方を
傾斜面でない周知の形状としても良い。
【0022】また、上記実施例では、凸部20の前面2
0Aを、フロントタイヤ14の接地面14Cに沿って上
下方向に延びる円弧状としたが、これに代えて、前面2
0Aを直線状としても良い。また、凸部20の前面20
Aをフロントタイヤ14の接地面14Cのクラウン形状
に沿って平面視で左右方向に延びる円弧状としても良
い。さらに、凸部20を上下左右方向に分割した構成と
しても良い。
【0023】
【発明の効果】本発明は、車体の下部両側の前後方向に
延設されるロッカと、ロッカの前端上面に立設されるフ
ロントピラーと、を有する自動車の下部車体構造におい
て、フロントタイヤと対向するフロントピラー下部にフ
ロントタイヤに向けて突出され衝突の初期にフロントタ
イヤと当接する車体傾斜抑制部を車両上下方向に沿って
設けた構成としたので、衝突時の車両後部の跳ね上がり
を抑制し、所望する車体のエネルギ吸収効果が得られる
という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の自動車の下部車体構造を示
す車両前方斜め外側から見た斜視図である。
【図2】本発明の一実施例の自動車の下部車体構造を示
す概略側面図である。
【図3】本発明の一実施例の自動車の下部車体構造の作
用説明図である。
【図4】本発明の一実施例の自動車の下部車体構造の作
用説明図である。
【図5】本発明の一実施例の自動車の下部車体構造が適
用された車体を示す概略側面図である。
【図6】本発明の一実施例の自動車の下部車体構造が適
用された車体の衝突時の状態を示す概略側面図である。
【図7】従来例の自動車の下部車体構造を示す車両前方
斜め外側から見た斜視図である。
【図8】従来明の一実施例の自動車の下部車体構造の作
用説明図である。
【図9】従来例の自動車の下部車体構造が適用された車
体の衝突時の状態を示す概略側面図である。
【符号の説明】
10 自動車車体 12 ロッカ 14 フロントタイヤ 14A 回転中心 16 フロントピラー 16A 下部 20 凸部(車体傾斜抑制部)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の下部両側の前後方向に延設される
    ロッカと、前記ロッカの前端上面に立設されるフロント
    ピラーと、を有する自動車の下部車体構造において、フ
    ロントタイヤと対向するフロントピラー下部にフロント
    タイヤに向けて突出され衝突の初期にフロントタイヤと
    当接する車体傾斜抑制部を車両上下方向に沿って設けた
    ことを特徴とする自動車の下部車体構造。
JP5795694A 1994-03-29 1994-03-29 自動車の下部車体構造 Pending JPH07267148A (ja)

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