JP4593014B2 - 自動車の後部車体構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スペアタイヤがフロアパネルの下方に配される自動車の後部車体構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車の後部車体構造として、例えば、特開2000−255455号公報に記載されたものが知られている。この自動車の後部車体構造は、車体の左右両側に設けられ前後に延びる一対のリヤサイドメンバと、各リヤサイドメンバの後端を連結し左右に延びる後端部材と、後端部材の前方に配され各リヤサイドメンバに架設されたクロスメンバとを備え、フロアパネルに形成された略凹状のタイヤウェルにスペアタイヤが収納されている。この自動車の後部車体構造によれば、車両の後突時に、フロアパネルに形成されたタイヤウェルにより衝突のエネルギの一部が吸収される。また、スペアタイヤはタイヤウェルにより略覆われているため、車両の後突時におけるスペアタイヤの移動は比較的抑制される。
【0003】
また、自動車の後部車体構造として、スペアタイヤをフロアパネルの下方に配置するものも知られている。この自動車の後部車体構造によれば、フロアパネルにタイヤウェルは形成されず、フロアパネルは略フラットな形状となっている。
また、スペアタイヤは支持部材等により燃料タンク等と同様にフロアパネルの下面側に固定され、スペアタイヤは車両の外部から取り外し可能となっている。尚、この自動車の後部車体構造では、スペアタイヤは車両の後部に配置され、スペアタイヤの前方に燃料タンクが位置している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、スペアタイヤをフロアパネルの下方に配置した前記自動車の後部車体構造では、フロアパネルが略フラットな形状のため、車両の後突時における衝突のエネルギを十分に吸収することができないという問題点があった。
【0005】
また、スペアタイヤをフロアパネルの下方に配置したため、車両の後突時にスペアタイヤが前方に移動した場合に、燃料タンクを損壊するおそれもある。
【0006】
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車両の後突時における衝突のエネルギの吸収量を向上させることができ、且つ、車両の後突時に燃料タンク等を確実に保護することのできる自動車の後部車体構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、車体の左右両側に設けられ略前後に延びる一対のリヤサイドメンバと、前記各リヤサイドメンバの後端を連結する後端部材(例えば、リヤスカート等)と、前記後端部材の前方に配され前記各リヤサイドメンバに架設された後部リヤクロスメンバとを備え、スペアタイヤが前記車体のフロアパネルの下方に配置される自動車の後部車体構造において、前記後部リヤクロスメンバと前記後端部材に架設され、下面が前上がりに傾斜するリヤセンタフレームを備え、前記スペアタイヤを前記リヤセンタフレームの下面に当接して配置したことを特徴とする。
【0008】
請求項1記載の発明によれば、スペアタイヤはリヤセンタフレームの下面と当接し、前上がりに傾斜して配置される。そして、車両の後突時に後端部材に加わる衝撃は、各リヤサイドメンバ及びリヤセンタフレームに伝達してリヤセンタフレームが座屈する。即ち、リヤセンタフレームはエネルギ吸収部材として機能する。また、スペアタイヤが前上がりに傾斜していることから、車両の後突時にスペアタイヤの前側は上方へ移動してフロアパネルと当接し、スペアタイヤがエネルギ吸収部材として機能するとともに、衝突のエネルギはフロアパネルに伝達される。
【0009】
従って、車両の後突時における衝突のエネルギがリヤセンタフレーム及びスペアタイヤにより吸収され、車両全体としての衝突のエネルギの吸収量が向上する。また、車両の後突時にスペアタイヤは前方に移動せず、スペアタイヤ前方の燃料タンク等を保護することができる。さらに、リヤセンタフレームを設けたことにより、車体後部の剛性・強度が向上するとともに、フロアパネルの振動特性が向上する。
【0010】
また、請求項2記載の発明では、請求項1記載の自動車の後部車体構造において、前記リヤセンタフレームが車幅方向に二つ並設されたものであって、前記各リヤセンタフレームに架設され前記スペアタイヤを支持するスペアタイヤクロスメンバを備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項2記載の発明によれば、請求項1の作用に加え、スペアタイヤは各リヤセンタフレームに当接するようにスペアタイヤクロスメンバにより支持される。また、各リヤセンタフレームはスペアタイヤクロスメンバにより連結され、リヤスカートからの衝撃は各リヤセンタフレーム及びスペアタイヤクロスメンバに全体的に伝達する。
【0012】
従って、スペアタイヤを車体側に確実に固定することができる。また、車両の後突時における衝突のエネルギは、各リヤセンタフレーム及びスペアタイヤクロスメンバにより全体的に吸収され、車両全体としての衝突のエネルギの吸収量がさらに向上する。また、スペアタイヤクロスメンバを設けたことにより、車体後部の剛性・強度がさらに向上するとともに、フロアパネルの振動特性がさらに向上する。
【0013】
また、請求項3記載の発明では、請求項1または2記載の自動車の後部車体構造において、前記スペアタイヤと前記後端部材とを、後面視で前記スペアタイヤの下部が前記後端部材の下端から露出するよう配置したことを特徴とする。
【0014】
請求項3記載の発明によれば、請求項1または2の作用に加え、車両の後突時に後端部材が前方に移動した際、後端部材の下端はスペアタイヤの下部より上方となるため、スペアタイヤの後側の下方への移動が後端部材により阻止されることはない。
【0015】
従って、車両の後突時において、スペアタイヤの前側は上方に、スペアタイヤの後側は下方に確実に移動し、スペアタイヤ前方の燃料タンク等をより確実に保護することができる。
【0016】
また、請求項4記載の発明では、請求項1乃至3の何れか1項記載の自動車の後部車体構造において、前記リヤセンタフレームを前記後部リヤクロスメンバの後側上方に接続したことを特徴とする。
【0017】
請求項4記載の発明によれば、請求項1乃至3の何れか1項の作用に加え、車両の後突時に、後部リヤクロスメンバによりリヤセンタフレームの前方への移動が阻止され、リヤセンタフレームの後部リヤクロスメンバとの接続部付近は略上方へ向かって変形する。即ち、リヤセンタフレームとともに、スペアタイヤはその前側が上方となるよう移動する。
【0018】
従って、スペアタイヤの前側はさらに確実に上方へ移動し、スペアタイヤ前方の燃料タンク等をさらに確実に保護することができる。
【0019】
また、請求項5記載の発明では、請求項1乃至3の何れか1項記載の自動車の後部車体構造において、前記リヤセンタフレームを前記後部リヤクロスメンバの下面に接続したことを特徴とする。
【0020】
請求項5記載の発明によれば、請求項1乃至3の何れか1項の作用に加え、車両の後突時に、リヤセンタフレームは、後部リヤクロスメンバ等の他の部材と比較的干渉することなく円滑に変形する。
【0021】
従って、リヤセンタフレームにて衝突のエネルギを効率よく吸収することができ、車両全体としての衝突のエネルギの吸収量がさらに向上する。
【0022】
また、請求項6記載の発明では、請求項1乃至5の何れか1項記載の自動車の後部車体構造において、前記後部リヤクロスメンバの前方に配され前記各リヤサイドメンバに架設された前部リヤクロスメンバを備えたものであって、前記後部リヤクロスメンバと前記前部リヤクロスメンバを連結する連結部材を設けたことを特徴とする。
【0023】
請求項6記載の発明によれば、請求項1乃至5の何れか1項の作用に加え、車両の後突時における衝撃は、後部リヤクロスメンバから連結部材を介して前部リヤクロスメンバに伝達される。このとき、連結部材により後部リヤクロスメンバの前方への移動が抑制される。
【0024】
従って、車両の後突時における衝突のエネルギは、連結部材及び前部リヤクロスメンバに吸収され、車両全体としての衝突のエネルギの吸収量がさらに向上する。また、連結部材を設けたことにより、車体後部の剛性・強度がさらに向上するとともに、フロアパネルの振動特性がさらに向上する。
【0025】
請求項7記載の発明では、請求項6記載の自動車の後部車体構造において、前記後部リヤクロスメンバの内部に、前記連結部材の架設位置に対応して第1のブレースを設けたことを特徴とする。
【0026】
請求項7記載の発明によれば、請求項6の作用に加え、第1のブレースにより後部リヤクロスメンバにおける連結部材との接続部付近等の剛性が向上する。即ち、車両の後突時に、後部リヤクロスメンバにおける連結部材との接続部付近等に衝突による荷重が集中的に加わるが、後部リヤクロスメンバが接続部付近等で局部的に変形することはない。
【0027】
従って、車両の後突時に後部リヤクロスメンバで確実にリヤセンタフレーム等を支えることができ、車両の後突時における衝突のエネルギの吸収量をさらに向上することができる。また、後部リヤクロスメンバの剛性が向上したことに伴い、車体後部の剛性・強度がさらに向上する。
【0028】
請求項8記載の発明では、請求項1乃至7の何れか1項記載の自動車の後部車体構造において、前記後部リヤクロスメンバの内部に、前記各リヤセンタフレームの架設位置に対応して第2のブレースを設けたことを特徴とする。
【0029】
請求項8記載の発明によれば、請求項1乃至7の何れか1項の作用に加え、第2のブレースにより後部リヤクロスメンバにおけるリヤセンタフレームとの接続部付近等の剛性が向上する。即ち、車両の後突時に、後部リヤクロスメンバにおけるリヤセンタフレームとの接続部付近等に衝突による荷重が集中的に加わるが、後部リヤクロスメンバが接続部付近等で局部的に変形することはない。
【0030】
従って、車両の後突時に後部リヤクロスメンバで確実にリヤセンタフレーム等を支えることができ、車両の後突時における衝突のエネルギの吸収量をさらに向上することができる。また、後部リヤクロスメンバの剛性が向上したことに伴い、車体後部の剛性・強度がさらに向上する。
【0031】
請求項9記載の発明では、請求項1乃至8の何れか1項記載の自動車の後部車体構造において、前記リヤセンタフレームと前記リヤサイドメンバに架設されたサブクロスメンバを備えたことを特徴とする。
【0032】
請求項9記載の発明によれば、請求項1乃至8の何れか1項の作用に加え、サブクロスメンバによりリヤセンタフレームとリヤサイドメンバが連結されているので、車両の後突時に、車両に加わる衝撃はリヤサイドメンバ、リヤセンタフレーム及びサブクロスメンバに全体的に伝達する。
【0033】
従って、車両の後突時における衝突のエネルギは、リヤサイドメンバ、リヤセンタフレーム、スペアタイヤクロスメンバ及びサブクロスメンバにより全体的に吸収され、車両全体としての衝突のエネルギの吸収量がさらに向上する。また、サブクロスメンバを設けたことにより、車体後部の剛性・強度がさらに向上するとともに、フロアパネルの振動特性をさらに向上させることができる。
【0034】
請求項10記載の発明では、請求項1乃至9の何れか1項記載の自動車の後部車体構造において、前記フロアパネルと前記リヤセンタフレームの少なくとも一方に略車幅方向に延びる突条部(例えば、フロアビード,フレームビード等)を設けたことを特徴とする。
【0035】
請求項10記載の発明によれば、請求項1乃至9の何れか1項の作用に加え、車両の後突時に、フロアパネルとリヤセンタフレームの少なくとも一方が突条部にて確実に折れ曲がり、スペアタイヤの前側は確実に上方へ移動する。
【0036】
従って、車両の後突時におけるスペアタイヤの前方への移動を確実に抑制することができる。また、車両の後突時における衝突のエネルギがフロアパネル及びリヤセンタフレームにより効率よく吸収され、車両全体としての衝突のエネルギの吸収量が飛躍的に向上する。
【0037】
請求項11記載の発明では、請求項1乃至10の何れか1項記載の自動車の後部車体構造において、前記後部リヤクロスメンバの内部または前記後端部材の内部にバーストピンを設け、前記バーストピンを車両の後突時に前記スペアタイヤに突き刺さるよう配置したことを特徴とする。
【0038】
請求項11記載の発明によれば、請求項1乃至10の何れか1項の作用に加え、車両の後突時にバーストピンがスペアタイヤに突き刺さり、スペアタイヤがバーストしてスペアタイヤから空気が流出する。
【0039】
従って、車両の後突時にスペアタイヤの容積を減少させ、後端部材等の前方へ移動量を確実に確保することができ、衝突のエネルギの吸収量をさらに向上させることができる。
【0040】
請求項12記載の発明では、請求項11記載の自動車の後部車体構造において、前記バーストピンの内部に、車両の後突時に前記スペアタイヤの内外を連通する空気通路を形成したことを特徴とする。
【0041】
請求項12記載の発明によれば、請求項11の作用に加え、車両の後突時にバーストピンがスペアタイヤに突き刺さると、スペアタイヤの空気は空気通路を通じて外部へ流出する。
【0042】
従って、車両の後突時に速やかにスペアタイヤの空気を抜くことができ、実用に際して極めて有利である。
【0043】
請求項13記載の発明では、請求項1乃至10の何れか1項記載の自動車の後部車体構造において、前記後端部材の下端に略前方へ延びるフランジを形成し、前記フランジを前記スペアタイヤの略後方に配したことを特徴とする。
【0044】
請求項13記載の発明によれば、請求項1乃至10の何れか1項の作用に加え、車両の後突時に後端部材が前方に移動した際、後端部材のフランジがスペアタイヤのゴム部分を切り裂き、スペアタイヤがバーストする。
【0045】
従って、車両の後突時にスペアタイヤの容積を減少させ、後端部材等の前方へ移動量を確実に確保することができ、衝突のエネルギの吸収量をさらに向上させることができる。
【0046】
【発明の実施の形態】
図1乃至図4は本発明の第1の実施形態を示すもので、図1は自動車の後部車体構造の概略平面図、図2は自動車の後部車体構造の概略側面図である。
【0047】
図1及び図2に示すように、この自動車の後部車体構造は、車両の左右両側を略前後に延びる一対のリヤサイドメンバ1と、これら各リヤサイドメンバ1の後端を連結するリヤスカート2と、このリヤスカート2の前方に配され各リヤサイドメンバ1に架設された後部リヤクロスメンバ3と、この後部リヤクロスメンバ3の前方に配され各リヤサイドメンバ1に架設された前部リヤクロスメンバ4とを備え、フロアパネル5の下方にスペアタイヤ6が配されている。本実施形態においては、図1に示すように、スペアタイヤ6は各リヤサイドメンバ1間の中央より右側に配置されている。
【0048】
各リヤサイドメンバ1、後部リヤクロスメンバ3及び前部リヤクロスメンバ4はそれぞれ略逆ハット状に形成され、フロアパネル5の下面側に溶接等により固着されている。ここで、フロアパネル5は略平面状に形成されており、例えば、スペアタイヤを収納する凹部等は有していない。
【0049】
図2に示すように、リヤスカート2は、側面断面にて後方に凹となるよう形成された前パネル2aと、前方に凹となるよう形成された後パネル2bとを有している。前パネル2aと後パネル2bは互いに溶接等により固着され、リヤスカート2は側面断面にて袋状に形成されている。また、図3に示すように、リヤスカート2の車幅方向の中央下部は切り欠かれており、後面視でスペアタイヤ6の下部がリヤスカート2の下端から露出するようになっている。
【0050】
リヤスカート2と後部リヤクロスメンバ3には、略前後に延びる二つのリヤセンタフレーム7が架設される。各リヤセンタフレーム7はそれぞれ略逆ハット状に形成され、フロアパネル5の下面側に溶接等により固着されている。各リヤセンタフレーム7は車幅方向に並設され、一方のリヤセンタフレーム7はスペアタイヤ6の左側上方に、他方のリヤセンタフレーム7はスペアタイヤ6の右側上方に位置している。各リヤセンタフレーム7の下面は前上がりに傾斜し、各リヤセンタフレーム7の前端は後部リヤクロスメンバ3の後側のフランジに接続されている。即ち、各リヤセンタフレーム7は、後部リヤクロスメンバ3の後側上方に接続されている。また、各リヤセンタフレーム7は、その前側が後側に比して断面係数が小さくなるよう形成され、本実施形態においては、後端から前端に向かって次第に断面積が小さくなるようになっている。スペアタイヤ6は各リヤセンタフレーム7の下面と当接した状態で固定され、即ち、スペアタイヤ6は前上がりに傾斜した状態で配置されている。
【0051】
各リヤセンタフレーム7には、略車幅方向に延びるスペアタイヤクロスメンバ8が架設されている。このスペアタイヤクロスメンバ8は略逆ハット状に形成され、フロアパネル5の下面側に溶接等により固着されている。スペアタイヤクロスメンバ8は各リヤセンタフレーム7の前後略中央に接続され、スペアタイヤクロスメンバ8はスペアタイヤ6を上方より支持している。本実施形態においては、スペアタイヤ6の中央部を挿通しスペアタイヤクロスメンバ8側に固定可能なワイヤ部材等により、スペアタイヤ6がスペアタイヤクロスメンバ8に固定されている。
【0052】
以上のように構成された自動車の後部車体構造における、車両の後突時の作用について説明する。
【0053】
車両の後突時においては、リヤスカート2に加わる前方向への衝撃は、各リヤサイドメンバ1及び各リヤセンタフレーム7に伝達する。このとき、リヤスカート2が変形し、各リヤセンタフレーム7に後端側から前方へ圧縮する力が加わり、図4に示すように、各リヤセンタフレーム7が座屈する。即ち、各リヤセンタフレーム7はエネルギ吸収部材として機能する。
【0054】
ここで、各リヤセンタフレーム7は後部リヤクロスメンバ3の後側上方に接続されているので、後部リヤクロスメンバ3により各リヤセンタフレーム7の前方への移動が阻止され、図4に示すように、各リヤセンタフレーム7の後部リヤクロスメンバ3との接続部付近は略上方へ向かって変形する。本実施形態においては、各リヤセンタフレーム7はその前側が後側に比して断面係数が小さく形成されているので、各リヤセンタフレーム7の前側、即ち、後部リヤクロスメンバ3との接続部付近が変形し易いようになっている。また、各リヤセンタフレーム7はスペアタイヤクロスメンバ8により連結されており、リヤスカート2からの衝撃は各リヤセンタフレーム7及びスペアタイヤクロスメンバ8に全体的に伝達する。
【0055】
そして、スペアタイヤ6が前上がりに傾斜していることから、図4に示すように、スペアタイヤ6の前側は後部リヤクロスメンバ3と当接しつつ上方に移動してフロアパネル5と当接する。即ち、スペアタイヤ6はエネルギ吸収部材として機能し、衝突のエネルギはフロアパネル5に伝達される。このとき、スペアタイヤ6の後側は下方へ移動するが、リヤスカート2の中央下端はスペアタイヤ6の下部よりも上方であるため、スペアタイヤ6の後側の下方への移動がリヤスカート2により阻止されることはない。
【0056】
このように、第1の実施形態の自動車の後部車体構造においては、車両の後突時にスペアタイヤ6及び各リヤセンタフレーム7がエネルギ吸収部材として機能し、衝突のエネルギが各リヤセンタフレーム7及びスペアタイヤ6により吸収され、車両全体としての衝突のエネルギの吸収量が向上する。
【0057】
また、スペアタイヤクロスメンバ8を設けたので、車両の後突時における衝突のエネルギを各リヤセンタフレーム7及びスペアタイヤクロスメンバ8により全体的に吸収され、これによっても車両全体としての衝突のエネルギの吸収量が向上する。
【0058】
また、スペアタイヤ6を前上がりに傾斜して配置し、車両の後突時にスペアタイヤ6の前側が上方に移動するようにしたので、スペアタイヤ6が前方に移動することはなく、前部リヤクロスメンバ4の前方に位置する燃料タンク等を保護することができる。
【0059】
また、車両の後突時にスペアタイヤ6の後側の下方への移動がリヤスカート2により阻止されないようにしたので、スペアタイヤ6の前側は上方に、スペアタイヤ6の後側は下方に確実に移動し、燃料タンク等を確実に保護することができる。
【0060】
また、車両の後突時に、各リヤセンタフレーム7の後部リヤクロスメンバ3との接続部付近が略上方へ向かって変形し、スペアタイヤ6の前側が略上方へ移動するようにしたので、これによっても、燃料タンク等を確実に保護することができる。
【0061】
また、スペアタイヤクロスメンバ8によりスペアタイヤ6を支持するようにしたので、スペアタイヤ6を車体側に確実に固定することができる。
【0062】
また、各リヤセンタフレーム7及びスペアタイヤクロスメンバ8を設けたことにより、車体後部の剛性・強度が向上するとともに、フロアパネル5の振動特性が向上する。
【0063】
図5及び図6は本発明の第2の実施形態を示すもので、図5は自動車の後部車体構造の概略平面図、図6は自動車の後部車体構造の概略側面図である。第2の実施形態の後部車体構造は、連結部材9、第1のブレース10、第2のブレース11、右サブクロスメンバ12a、左サブクロスメンバ12bを有する点で第1の実施形態のものと構成を異にしている。以下、第1の実施形態と同様の符号を用いて第2の実施形態について説明する。
【0064】
図5及び図6に示すように、この自動車の後部車体構造は、後部リヤクロスメンバ3と前部リヤクロスメンバ4とが連結部材9により連結されている。連結部材9は略前後に延びるとともに略逆ハット状に形成され、フロアパネル5の下面側に溶接等により固着されている。本実施形態においては、連結部材9はスペアタイヤ6の略前方にて、各クロスメンバ3,4を連結している。
【0065】
また、後部リヤクロスメンバ3の内部には、連結部材9の架設位置に対応した位置に第1のブレース10が、各リヤセンタフレーム7の架設位置に対応した位置に第2のブレース11がそれぞれ設けられる。本実施形態においては、各ブレース10,11は、それぞれ後部リヤクロスメンバ3における連結部材9及び各リヤセンタフレーム7との接続位置付近に設けられている。第1のブレース10及び各第2のブレース11は後部リヤクロスメンバ3の前後にわたって形成され、それぞれ後部リヤクロスメンバ3の前面及び後面と接続されている。
【0066】
右側のリヤセンタフレーム7と右側のリヤサイドメンバ1には右サブクロスメンバ12aが架設され、左側のリヤセンタフレーム7と左側のリヤサイドメンバ1には左サブクロスメンバ12bが架設される。各サブクロスメンバ12a,12bは、それぞれ略車幅方向に延び、略逆ハット状に形成され、フロアパネル5に溶接等により固着される。本実施形態においては、リヤセンタフレーム7とリヤサイドメンバ1の距離が左右で異なっているので、これらに架設される各サブクロスメンバ12a,12bの車幅方向長さは異なっており、右サブクロスメンバ12aは左サブクロスメンバ12bに比して短く形成されている。
【0067】
以上のように構成された自動車の後部車体構造における、車両の後突時の作用について説明する。尚、第1の実施形態と同様の作用については、ここでは省略する。
【0068】
車両の後突時における衝撃は、後部リヤクロスメンバ3から連結部材9を介して前部リヤクロスメンバ4に伝達される。このとき、連結部材9により後部リヤクロスメンバ3の前方への移動が抑制される。ここで、連結部材9はスペアタイヤ6の略前方、即ち、各リヤセンタフレーム7間の略中央に設けられているので、スペアタイヤ6及び各リヤセンタフレーム7から後部リヤクロスメンバ3に前方へ加えられた力を、連結部材9へ効率良く伝達することができる。
【0069】
また、後部リヤクロスメンバ3には、各リヤセンタフレーム7との接続部付近及び連結部材9との接続部付近に衝突による荷重が集中的に加わるが、各ブレース10,11により各接続部付近の剛性が向上しており、後部リヤクロスメンバ3が各接続部付近で局部的に変形することはない。
【0070】
また、各サブクロスメンバ12a,12bにより各リヤセンタフレーム7と各リヤサイドメンバ1が連結されているので、車両に加わる衝撃は各サブクロスメンバ12a,12bと各リヤセンタフレーム1に全体的に伝達される。
【0071】
このように、第2の実施形態の自動車の後部車体構造によれば、前部リヤクロスメンバ4と後部リヤクロスメンバ3とを連結する連結部材9を設けたので、車両の後突時における衝突のエネルギは、連結部材9及び前部リヤクロスメンバ4に吸収され、車両全体としての衝突のエネルギの吸収量が向上する。
【0072】
また、各ブレース10,11を設けたので、車両の後突時に後部リヤクロスメンバ3で確実に各リヤセンタフレーム7等を支えることができ、これによっても衝突のエネルギの吸収量が向上する。
【0073】
また、各サブクロスメンバ12a,12bを設けたので、車両の後突時における衝突のエネルギは、各リヤサイドメンバ1、各リヤセンタフレーム7、スペアタイヤクロスメンバ8及び各サブクロスメンバ12a,12bにより全体的に吸収され、これによっても、車両全体としての衝突のエネルギの吸収量が向上する。
【0074】
また、連結部材9、各ブレース10,11及び各サブクロスメンバ12a,12bを設けたことにより、車体後部の剛性・強度が向上するとともに、フロアパネル5の振動特性が向上する。
【0075】
尚、第2の実施形態においては、スペアタイヤクロスメンバ8をフロアパネル5の下面に配したものを示したが、スペアタイヤクロスメンバをフロアパネルの上面に溶接等により固着するようにしても、前記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0076】
図7及び図8は、本発明の第3の実施形態を示すもので、図7は自動車の後部車体構造の概略平面図、図8は自動車の後部車体構造の概略側面図である。第3の実施形態の後部車体構造は、フロアパネル5にフロアビード13を、各リヤセンタフレーム7にフレームビード14をそれぞれを形成した点で第2の実施形態のものと構成を異にしている。以下、第2の実施形態と同様の符号を用いて第3の実施形態について説明する。
【0077】
図7及び図8に示すように、この自動車の後部車体構造は、フロアパネル5に略車幅方向に延びる複数のフロアビード13が形成されている。突条部としての各フロアビード13はスペアタイヤ6の略前側上方に配され、下方に凸に形成されている。
【0078】
また、各リヤセンタフレーム7の下面に略車幅方向に延びる複数のフレームビード14が形成されている。フレームビード14はスペアタイヤ6の略前側上方に配され、上方に凸に形成されている。
【0079】
以上のように構成された自動車の後部車体構造における、車両の後突時の作用について説明する。尚、第2の実施形態と同様の作用については、ここでは省略する。
【0080】
車両の後突時に、フロアパネル5及び各リヤセンタフレーム7が変形する際、それぞれ各ビード13,14を起点として変形する。ここで、各ビード13,14が略車幅方向に延びて形成されていることから、フロアパネル5及び各リヤセンタフレーム7は各ビード13,14に沿って、スペアタイヤ6の前側上方にて上方へ折れ曲がる。これにより、スペアタイヤ6の前側は、フロアパネル5及び各リヤセンタフレーム7とともに略上方へ移動し、スペアタイヤ6の前側は確実に上方へ移動する。
【0081】
このように、第3の実施形態の自動車の後部車体構造によれば、フロアパネル5にフロアビード13を、各リヤセンタフレーム7にフレームビード14をそれぞれ設けたので、スペアタイヤ6の前方への移動を確実に抑制することができる。また、車両の後突時に各ビード13,14に沿ってフロアパネル5及び各リヤセンタフレーム7が折れ曲がるようにしたので、衝突のエネルギがフロアパネル5及び各リヤセンタフレーム7により効率よく吸収され、車両全体としての衝突のエネルギの吸収量が飛躍的に向上する。また、フロアビード13によりフロアパネル5の所定方向の剛性が向上するので、これに伴いフロアパネル5の振動特性が向上する。
【0082】
尚、第3の実施形態においては、突条部としての各ビード13,14をフロアパネル5及び各リヤセンタフレーム7の両方に形成したものを示したが、突条部を何れか一方に形成したものであってもよい。また、各ビード13,14は、上方に凸であっても、下方に凸であってもよいことは勿論である。
【0083】
図9及び図10は本発明の第4の実施形態を示すもので、図9は自動車の後部車体構造の概略側面図、図10はバーストピンの側面図である。第4の実施形態の後部車体構造は、リヤスカート2の内部にバーストピン15を設けた点で第3の実施形態のものと構成を異にしている。以下、第3の実施形態と同様の符号を用いて第4の実施形態について説明する。
【0084】
図9に示すように、この自動車の後部車体構造は、リヤスカート2の内部にバーストピン15を有している。図10に示すように、このバーストピン15は略円筒状であり、その一端側は略円錐状に形成され、その他端側は径方向外側に延びるフランジ部を有している。また、バーストピン15の内周面は空気通路15aをなし、本実施形態においては、空気通路15aはバーストピン15の一端側から他端側にわたって貫通して形成されている。バーストピン15はリヤスカート2内部のスペアタイヤ6の略後方に配置され、後パネル2bにフランジ部を当接させ、その一端側が前方、即ち、スペアタイヤ6側となるよう設置されている。
【0085】
以上のように構成された自動車の後部車体構造においては、車両の後突時にリヤスカート2が前方へ移動すると、リヤスカート2の内部に配されたバーストピン15がスペアタイヤ6に突き刺さり、スペアタイヤ6がバーストする。そして、スペアタイヤ6がリヤスカート2及び後部リヤクロスメンバ3等により押圧されると、スペアタイヤ6のゴム部分から空気が流出し、スペアタイヤ6の容積が小さくなる。本実施形態においては、バーストピン15がスペアタイヤ6に突き刺さると、空気通路15aによりスペアタイヤ6の内外が連通し、スペアタイヤ6の空気は空気通路15aを通じて流出するようになっている。
【0086】
このように、第4の実施形態の自動車の後部車体構造によれば、車両の後突時にバーストピン15によりスペアタイヤ6がバーストするようにしたので、後突時におけるスペアタイヤ6の容積を減少させることができる。従って、リヤスカート2等の前方への移動量を確実に確保することができ、衝突のエネルギの吸収量をさらに向上させることができる。
【0087】
また、バーストピン15に空気通路15aを設けたので、車両の後突時に速やかにスペアタイヤ6の空気を抜くことができ、実用に際して極めて有利である。
【0088】
尚、第4の実施形態においては、バーストピン15をリヤスカート2の内部に配したものを示したが、図11に示すように、後部リヤクロスメンバ3の内部に配してもよい。この場合、バーストピン15の一端側が後方、即ち、スペアタイヤ6側となるように、バーストピン15は設置される。
【0089】
また、第4の実施形態においては、空気通路15aをバーストピン15の軸方向にわたって形成したものを示したが、図12に示すように、空気通路115aを、バーストピン115の一端側から他端側に至る途中で径方向外側に向かって形成したものであってもよい。
【0090】
図13は本発明の第5の実施形態を示すもので、図13は自動車の後部車体構造の概略側面図である。第5の実施形態の後部車体構造は、リヤスカート2の下端に前方に屈曲したフランジ部2cを形成した点で第3の実施形態のものと構成を異にしている。以下、第3の実施形態と同様の符号を用いて第5の実施形態について説明する。
【0091】
リヤスカート2は前述のように前パネル2aと後パネル2bとを有し、前パネル2aと後パネル2bの下部はフランジにて互いに溶着されている。このフランジは上下に延び、その下端側が前方に屈曲してバーストフランジ2cをなしている。図13に示すように、バーストフランジ2cはスペアタイヤ6の略後方に位置し、車両の後突時にリヤスカート2が前方に移動した際、スペアタイヤ6のゴム部分を切り裂いて、スペアタイヤ6をバーストさせるようになっている。
【0092】
このように、第5の実施形態においては、車両の後突時にフランジ部2cによりスペアタイヤ6がバーストするようにしたので、後突時におけるスペアタイヤ6の容積を減少させることができる。従って、リヤスカート2等の前方への移動量を確実に確保することができ、衝突のエネルギの吸収量をさらに向上させることができる。
【0093】
また、フランジ部2cを略前方に屈曲させて形成したことにより、リヤスカート2の断面係数が増してリヤスカート2の剛性が向上するので、これに伴って車両全体の剛性が向上する。
【0094】
尚、第1〜第5の実施形態においては、各リヤセンタフレーム7の前端が後部リヤクロスメンバ3の後側上方に接続されたものを示したが、図14に示すように、各リヤセンタフレーム7を後部リヤクロスメンバ3の下面に接続してもよい。この場合、車両の後突時に、リヤセンタフレーム7は、後部リヤクロスメンバ3等の他の部材と比較的干渉することなく円滑に変形するので、リヤセンタフレーム7にて衝突のエネルギを効率よく吸収することができる。
【0095】
また、第1〜第5の実施形態においては、二つのリヤセンタフレーム7を設けたものを示したが、一つ、または、三つ以上のリヤセンタフレーム7を設けたものであってもよい。
【0096】
また、第1〜第5の実施形態におけるスペアタイヤクロスメンバ8の形状等も任意であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【0097】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の自動車の後部車体構造によれば、車両の後突時における衝突のエネルギの吸収量を向上させることができる。また、車両の後突時にスペアタイヤが前方に移動することはなく、燃料タンク等を確実に保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す自動車の後部車体構造の概略平面図である。
【図2】自動車の後部車体構造の概略側面図である。
【図3】リヤスカート及びスペアタイヤの後面図である。
【図4】車両の後突時におけるスペアタイヤの動きを示す自動車の後部車体構造の概略側面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態を示す自動車の後部車体構造の概略平面図である。
【図6】自動車の後部車体構造の概略側面図である。
【図7】本発明の第3の実施形態を示す自動車の後部車体構造の概略平面図である。
【図8】自動車の後部車体構造の概略側面図である。
【図9】本発明の第4の実施形態を示す自動車の後部車体構造の概略側面図である。
【図10】バーストピンの側面図である。
【図11】バーストピンを後部クロスメンバ内に配置した状態を示す自動車の後部車体構造の概略側面図である。
【図12】バーストピンの側面図である。
【図13】本発明の第5の実施形態を示す自動車の後部車体構造の概略側面図である。
【図14】リヤセンタフレームの前端を後部リヤクロスメンバの下面に接続した状態を示す自動車の後部車体構造の概略側面図である。
【符号の説明】
1 リヤサイドメンバ
2 リヤスカート
2c バーストフランジ
3 後部リヤクロスメンバ
4 前部リヤクロスメンバ
5 フロアパネル
6 スペアタイヤ
7 リヤセンタフレーム
8 スペアタイヤクロスメンバ
9 連結部材
10 第1のブレース
11 第2のブレース
12a サブクロスメンバ
12b サブクロスメンバ
13 フロアビード
14 フレームビード
15 バーストピン
15a 空気通路
115 バーストピン
115a 空気通路

Claims (13)

  1. 車体の左右両側に設けられ略前後に延びる一対のリヤサイドメンバと、前記各リヤサイドメンバの後端を連結する後端部材と、前記後端部材の前方に配され前記各リヤサイドメンバに架設された後部リヤクロスメンバとを備え、スペアタイヤが前記車体のフロアパネルの下方に配置される自動車の後部車体構造において、
    前記後部リヤクロスメンバと前記後端部材に架設され、下面が前上がりに傾斜するリヤセンタフレームを備え、
    前記スペアタイヤを前記リヤセンタフレームの下面に当接して配置したことを特徴とする自動車の後部車体構造。
  2. 前記リヤセンタフレームが車幅方向に二つ並設されたものであって、
    前記各リヤセンタフレームに架設され前記スペアタイヤを支持するスペアタイヤクロスメンバを備えたことを特徴とする請求項1記載の自動車の後部車体構造。
  3. 前記スペアタイヤと前記後端部材とを、後面視で前記スペアタイヤの下部が前記後端部材の下端から露出するよう配置したことを特徴とする請求項1または2記載の自動車の後部車体構造。
  4. 前記リヤセンタフレームを前記後部リヤクロスメンバの後側上方に接続したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の自動車の後部車体構造。
  5. 前記リヤセンタフレームを前記後部リヤクロスメンバの下面に接続したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の自動車の後部車体構造。
  6. 前記後部リヤクロスメンバの前方に配され前記各リヤサイドメンバに架設された前部リヤクロスメンバを備えたものであって、
    前記後部リヤクロスメンバと前記前部リヤクロスメンバを連結する連結部材を設けたことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項記載の自動車の後部車体構造。
  7. 前記後部リヤクロスメンバの内部に、前記連結部材の架設位置に対応して第1のブレースを設けたことを特徴とする請求項6記載の自動車の後部車体構造。
  8. 前記後部リヤクロスメンバの内部に、前記各リヤセンタフレームの架設位置に対応して第2のブレースを設けたことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項記載の自動車の後部車体構造。
  9. 前記リヤセンタフレームと前記リヤサイドメンバに架設されたサブクロスメンバを備えたことを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項記載の自動車の後部車体構造。
  10. 前記フロアパネルと前記リヤセンタフレームの少なくとも一方に略車幅方向に延びる突条部を設けたことを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項記載の自動車の後部車体構造。
  11. 前記後部リヤクロスメンバの内部または前記後端部材の内部にバーストピンを設け、
    前記バーストピンを車両の後突時に前記スペアタイヤに突き刺さるよう配置したことを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項記載の自動車の後部車体構造。
  12. 前記バーストピンの内部に、車両の後突時に前記スペアタイヤの内外を連通する空気通路を形成したことを特徴とする請求項11記載の自動車の後部車体構造。
  13. 前記後端部材の下端に略前方へ延びるフランジを形成し、
    前記フランジを前記スペアタイヤの略後方に配したことを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項記載の自動車の後部車体構造。
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