JPH07265858A - 電解イオン水生成装置 - Google Patents

電解イオン水生成装置

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JPH07265858A
JPH07265858A JP20369594A JP20369594A JPH07265858A JP H07265858 A JPH07265858 A JP H07265858A JP 20369594 A JP20369594 A JP 20369594A JP 20369594 A JP20369594 A JP 20369594A JP H07265858 A JPH07265858 A JP H07265858A
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tank
water
water tank
acidic
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Yoshinori Kamiya
喜則 紙谷
Masahiro Fujita
昌浩 藤田
Yoshitsugu Kudo
好嗣 工藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】酸性イオン水と同時に生成されるアルカリ性イ
オン水を有効に活用して、酸性イオン水から発生する塩
素ガスを効果的に排除すること。 【構成】当該電解イオン水生成装置を、両電極室14,
15に塩素を含む水が流入して流出するようにした電解
槽10と、各電極室14,15にて生成された各電解イ
オン水を導出する各導出管31,32と、注出口41を
有して酸性イオン水を貯える密閉構造のタンク40と、
このタンク40の下方に配設されてアルカリ性イオン水
を貯える密閉構造のタンク50と、このタンク50内の
アルカリ性イオン水を外部に排出するための排出手段
(52,53)と、両タンク40,50間に配設されて
酸性イオン水タンク40の規定水位L1より上方にて同
タンク40内に上端を開口させかつ下端をアルカリ性イ
オン水タンク50の液面下にて同タンク50内に開口さ
せたオーバーフローパイプ45とを備える構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塩素を含む水(例え
ば、食塩水,水道水等)を電気分解して酸性イオン水及
びアルカリ性イオン水を生成する電解イオン水生成装置
に係り、特に酸性イオン水のみを使用するように構成し
た電解イオン水生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】食塩水を電解槽の両電極間で電気分解し
て酸性イオン水及びアルカリ性イオン水を生成し、生成
された酸性イオン水をタンク(処理槽)に溜めて使用す
るように構成された電解イオン水生成装置は、例えば特
開平5−161487号公報に示されている。この公報
に記載されている電解イオン水生成装置においては、酸
性イオン水を溜めるタンクが開放型であるため、酸性イ
オン水から発生する塩素ガスは大気中に放出されてしま
う。この塩素ガスは、発錆の原因ともなるものであるた
め排除する必要があるが、従来は有効な排除手段がな
く、換気を十分に行って換気中から塩素吸着フィルタに
て塩素ガスを吸着除去する処理方法が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の塩素ガ
ス除去処理方法では、酸性イオン水を収容するタンクか
ら塩素吸着フィルタに至る部位に配設されている種々な
部材や酸性イオン水が溢れ出て触れる種々な部材にて発
錆のおそれがある。また、塩素吸着フィルタを用いるも
のであり、これを定期的に交換するものであるため、維
持コストが高いといった問題もある。本発明は上記した
各問題を解決すべくなされたものであり、その目的は、
酸性イオン水と同時に生成されるアルカリ性イオン水を
有効に活用して、酸性イオン水から発生する塩素ガスを
効果的に排除することが可能な電解イオン水生成装置を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、当該電解イオン水生成装置
を、第1及び第2の電極を内部に配設するとともに第1
及び第2の電極室を形成しこれら両電極室に塩素を含む
水が流入して流出するようにした電解槽と、前記第1の
電極室に接続され同電極室にて生成された電解イオン水
を導出する第1導出管と、前記第2の電極室に接続され
同電極室にて生成された電解イオン水を導出する第2導
出管と、注出口を有して前記第1及び第2の電極室の一
方にて生成されて導出される酸性イオン水を貯える密閉
構造の酸性イオン水タンクと、この酸性イオン水タンク
の下方に配設されて前記第1及び第2の電極室の他方に
て生成されて導出されるアルカリ性イオン水を貯えるア
ルカリ性イオン水タンクと、このアルカリ性イオン水タ
ンク内のアルカリ性イオン水を外部に排出するための排
出手段と、前記両イオン水タンク間に配設されて前記酸
性イオン水タンクの規定水位より上方にて同タンク内に
上端を開口させかつ下端を前記アルカリ性イオン水タン
クの液面下にて同タンク内に開口させたオーバーフロー
パイプとを備える構成とした。また、前記オーバーフロ
ーパイプの途中に合流部を設けて、この合流部に前記電
解槽にて生成されて導出されるアルカリ性イオン水が導
かれるように構成した。また、前記アルカリ性イオン水
タンクが最下部に配置されるとともに、このアルカリ性
イオン水タンクには常に所定量以上の水が残存するよう
に構成した。
【0005】
【作用】本発明による電解イオン水生成装置において
は、電解槽の両電極室に塩素を含む水を流した状態にて
両電極室内の両電極に直流電圧を印加すると、電解槽内
で塩素を含む水は電気分解されてプラス側電極の電極室
からは酸性イオン水が生成されて一方の導出管に導出さ
れ、またマイナス側電極の電極室からはアルカリ性イオ
ン水が生成されて他方の導出管に導出されて、各イオン
水は各導出管を通して各イオン水タンクに導かれる。し
たがって、酸性イオン水タンクに溜められた酸性イオン
水は注出口を通して適宜使用でき、またアルカリイオン
水タンクに溜められたアルカリイオン水は排出手段にて
外部へ適宜排出することができる。
【0006】ところで、本発明による電解イオン水生成
装置においては、酸性イオン水タンク内の余剰の酸性イ
オン水と同タンクの上方空間に溜まる塩素ガス(空気よ
り比重が大きい)が酸性イオン水タンクとアルカリ性イ
オン水タンク間に配設したオーバーフローパイプを通し
てアルカリ性イオン水タンク内のアルカリ性イオン水中
に導かれる構成であるため、酸性イオン水タンクから余
剰の酸性イオン水が溢れ出るときには、その酸性イオン
水がアルカリ性イオン水タンク内のアルカリ性イオン水
中に流れ込んで中和され、また酸性イオン水タンクから
塩素ガスが内圧上昇によってタンク外に押し出されると
きには、塩素ガスがアルカリ性イオン水タンク内のアル
カリ性イオン水中に塩素イオンとなってとけ込む。
【0007】また、オーバーフローパイプの途中に合流
部を設けて、この合流部に電解槽にて生成されて導出さ
れるアルカリ性イオン水が導かれるように構成した場合
には、アルカリ性イオン水がオーバーフローパイプに溜
まっている塩素ガス中を通過しながらアルカリ性イオン
水タンク内に流れ込むため、塩素ガスがアルカリ性イオ
ン水中に効率よくとけ込む。また、アルカリ性イオン水
タンクが最下部に配置されるとともに、このアルカリ性
イオン水タンクには常に所定量以上の水が残存するよう
に構成した場合には、アルカリ性イオン水タンクに残存
する水の重量により当該装置の重心を低くすることがで
きる。
【0008】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。図1は本発明による電解イオン水生成装置を
概略的に示されていて、この電解イオン水生成装置は、
食塩水(食塩濃度0.05〜0.14%の希塩水)を隔
膜13の両側に対向配置した一対の電極11,12間で
電気分解して酸性イオン水とアルカリ性イオン水とを生
成する電解槽10と、この電解槽10に食塩水を供給す
る供給経路と、電解槽10のそれぞれの電極室14,1
5で生成された酸性イオン水及びアルカリ性イオン水を
酸性イオン水タンク40及びアルカリ性イオン水タンク
50に導出する導出経路を備えている。供給経路は、食
塩水が貯蔵されるタンク20と、このタンク20と電解
槽10の両電極室14,15を接続する食塩水供給パイ
プ21を備えていて、食塩水供給パイプ21には電気制
御装置60によって作動を制御されて食塩水を両電極室
14,15に供給する電動供給ポンプ22が設けられて
いる。なお、タンク20には図示を省略したが、タンク
20に設けた塩濃度センサに基づいて、濃塩水タンクか
ら電磁バルブ(ピンチバルブ)または電動ポンプを介し
て濃塩水が補給されるとともに、水道管から電磁給水弁
を介して水道水が補給されて所定の希塩水が順次補給さ
れるように構成されている。
【0009】電解槽10の各電極11,12は電極切り
換え手段61を介して電源回路62のプラス電極とマイ
ナス電極に接続されていて、電極切り換え手段61と電
源回路62の作動は電気制御装置60によって制御され
るように構成されている。電極切り換え手段61は、例
えば電磁リレーであり、電気制御装置60によって非通
電状態とされているときには電極11に電源回路62の
プラス電極が接続され電極12に電源回路62のマイナ
ス電極が接続されるようにし、また通電状態では電極1
1に電源回路62のマイナス電極が接続され電極12に
電源回路62のプラス電極が接続されるようにする。電
源回路62は、交流電圧を所定値の直流電圧に変換する
ものであり、電気制御装置60からOFF信号を受けた
ときにはプラス電極とマイナス電極間の直流電圧がゼロ
となるように、またON信号を受けたときには両電極間
に所定値の直流電圧が印加されるようになっている。
【0010】一方、導出経路は、電解槽10の電極室1
4,15で生成された各イオン水を導出する第1及び第
2の導出管31,32と、これら導出管31,32の中
間部を接続する接続管33と、この接続管33と前記導
出管31の接続部位に介装されて電解槽側導出管31a
をタンク側導出管31bまたは接続管33に連通させる
切り換え弁34とにより構成されていて、切り換え弁3
4は電気制御装置60によって連通切換を制御されるよ
うに構成されており、電気制御装置60によって生成運
転状態とされているときには電解槽側導出管31aをタ
ンク側導出管31bにのみ連通させ、また洗浄運転状態
とされているときには電解槽側導出管31aを接続管3
3にのみ連通させるようになっている。
【0011】酸性イオン水タンク40は、導出管31を
通して導出される酸性イオン水を貯える密封構造のタン
クであり、下部に設けた注出口41には当該装置の本体
90を貫通する注出管42が接続されていて、この注出
管42の本体90を貫通した部位には注出コック43が
配設されている。また、酸性イオン水タンク40には、
水位センサ44が設けられるとともにオーバーフローパ
イプ45が設けられている。水位センサ44は、上限水
位L1と下限水位L2を検出するものであって電気制御
装置60に接続されており、この水位センサ44からの
信号によりイオン水生成運転が中断・再始動されるよう
になっている。オーバーフローパイプ45は、酸性イオ
ン水タンク40とアルカリ性イオン水タンク50間に配
設されていて、上端は酸性イオン水タンク40の規定水
位(上限水位L1)より上方にて同タンク40内に開口
し、下端はアルカリ性イオン水タンク50の液面下にて
同タンク50に開口している。
【0012】アルカリ性イオン水タンク50は、酸性イ
オン水タンク40より大容量のものであって、当該装置
の生成運転時に導出管32及びオーバーフローパイプ4
5を通して導出されるアルカリ性イオン水を貯えるとと
もに、当該装置の洗浄運転時に導出管32及びオーバー
フローパイプ45を通して導出される酸性イオン水と導
出管31、切り換え弁34、接続管33、導出管32及
びオーバーフローパイプ45を通して導出されるアルカ
リ性イオン水を貯える密封構造のタンク(開放構造とし
て実施することも可能である。)であり、水位センサ5
1と電動排出ポンプ52が設けられている。水位センサ
51は、上限水位L3と下限水位L4を検出するもので
あって電気制御装置60に接続されており、この水位セ
ンサ51からの信号により電動排出ポンプ52が駆動・
停止されるようになっている。電動排出ポンプ52は、
電気制御装置60によって駆動・停止を制御されてい
て、駆動時にはアルカリ性イオン水タンク50内の水が
排水管53を通して本体90外に排出されるようになっ
ている。
【0013】電気制御装置60は、前述した水位センサ
44,51からの検出信号、イオン水の生成運転を開始
・停止させる生成運転スイッチSW1の操作によって得
られる信号、及び洗浄運転を開始・停止させる洗浄運転
スイッチSW2の操作によって得られる信号に基づい
て、前述した電動供給ポンプ22、切り換え弁34、電
極切り換え手段61、電源回路62、電動排出ポンプ5
2の各作動を制御するものであり、以下の各作動が得ら
れるようになっている。
【0014】上記のように構成した電解イオン水生成装
置において、図1に示したように、酸性イオン水タンク
40内の水位がL1とL2間にあり、またアルカリ性イ
オン水タンク50内の水位がL3とL4間にある状態に
て、生成運転スイッチSW1が開始操作されると、電気
制御装置60によって、電極切り換え手段61が非通電
状態に維持されかつ切り換え弁34が生成運転状態(図
示状態)に維持された状態にて、電動供給ポンプ22が
駆動されるとともに、電源回路62が電気制御装置60
からON信号を受けてプラス電極とマイナス電極間に所
定値の直流電圧が印加されて電解槽10の両電極11,
12に正電状態にて直流電圧が印加される。
【0015】このため、タンク20内の食塩水が電動供
給ポンプ22と供給管21を通して電解槽10の各電解
室14,15に供給されるとともに、食塩水が電解槽1
0内で電気分解されて、プラス側電極11の電極室14
からは酸性イオン水が導出管31と切り換え弁34を通
して酸性イオン水タンク40に導出されて酸性イオン水
タンク40に溜められ、またマイナス側電極12の電極
室15からはアルカリ性イオン水が導出管32とオーバ
ーフローパイプ45を通してアルカリ性イオン水タンク
50に導出されてアルカリ性イオン水タンク50に溜め
られる。したがって、酸性イオン水タンク40に溜めら
れた酸性イオン水は注出コック43を開くことにより適
宜使用することができる。
【0016】上記した正電圧印加によるイオン水生成作
動により酸性イオン水タンク40内の水位が上限L1に
達してこれを水位センサ44が検出すると、電気制御装
置60によって電動供給ポンプ22が停止されるととも
に、電源回路61が電気制御装置60からOFF信号を
受けてプラス電極とマイナス電極間の直流電圧がゼロと
されて、生成運転が中断される。また、酸性イオン水の
使用により酸性イオン水タンク40内の水位が下限L2
に達してこれを水位センサ44が検出すると、電気制御
装置60によって電動供給ポンプ22が駆動されるとと
もに、電源回路61が電気制御装置60からON信号を
受けてプラス電極とマイナス電極間に所定値の直流電圧
が印加されて、生成運転が再び開始される。
【0017】一方、上記した正電圧印加によるイオン水
生成作動によりアルカリ性イオン水タンク50内の水位
が上限L3に達してこれを水位センサ51が検出する
と、電気制御装置60によって電動排出ポンプ52が駆
動されてアルカリ性イオン水タンク50内のアルカリ性
イオン水が排出管53を通して外部に排出され、かかる
作動によってアルカリ性イオン水タンク50内の水位が
下限L4に達してこれを水位センサ51が検出すると、
電気制御装置60によって電動排出ポンプ52が停止さ
れる。
【0018】ところで、本実施例においては、酸性イオ
ン水タンク40内の余剰の酸性イオン水と、酸性イオン
水タンク40内の酸性イオン水から放出されて同タンク
40の上方空間に溜まる塩素ガス(空気より比重が大き
い)が酸性イオン水タンク40とアルカリ性イオン水タ
ンク50間に配設したオーバーフローパイプ45を通し
てアルカリ性イオン水タンク50内のアルカリ性イオン
水中に導かれる構成であるため、酸性イオン水タンク4
0から余剰の酸性イオン水が溢れ出るとき(これは例え
ば水位センサ44の異常時に起こり得る)には、その酸
性イオン水がアルカリ性イオン水タンク50内のアルカ
リ性イオン水中に流れ込んで中和され、また酸性イオン
水タンク40から塩素ガスが内圧上昇によってタンク4
0外に押し出されるときには、塩素ガスがアルカリ性イ
オン水タンク50内のアルカリ性イオン水中に塩素イオ
ンとなってとけ込む。また、本実施例においては、オー
バーフローパイプ45の途中に導出管32を通してアル
カリ性イオン水が導かれるように構成してあり、このア
ルカリ性イオン水がオーバーフローパイプ45に溜まっ
ている塩素ガス中を通過しながらアルカリ性イオン水タ
ンク50内に流れ込むため、塩素ガスがアルカリ性イオ
ン水中に効率よくとけ込む。
【0019】なお、上記した正電圧印加によるイオン水
生成作動中に生成運転スイッチSW1が停止操作される
と、電気制御装置60によって、電極切り換え手段61
が非通電状態に維持されかつ切り換え弁34が生成運転
状態(図示状態)に維持された状態にて、電動供給ポン
プ22が停止されるとともに、電源回路62が電気制御
装置60からOFF信号を受けてプラス電極とマイナス
電極間の直流電圧がゼロとされて、生成運転が直ちに停
止される。また、上記した生成運転の中断時に生成運転
スイッチSW1が停止操作されると、電気制御装置60
によって、そのままの状態にて生成運転が直ちに停止さ
れる。また、上記した電動排出ポンプ52の駆動時に生
成運転スイッチSW1が停止操作されると、電気制御装
置60によって電動排出ポンプ52が直ちに停止され
る。
【0020】また、上記のように構成した電解イオン水
生成装置において、図1の状態で洗浄運転スイッチSW
2が開始操作されると、電気制御装置60によって、電
極切り換え手段61が通電状態とされかつ切り換え弁3
4が洗浄運転状態とされた状態にて、電動供給ポンプ2
2が駆動されるとともに、電源回路62が電気制御装置
60からON信号を受けてプラス電極とマイナス電極間
に所定値の直流電圧が印加されて電解槽10の両電極1
1,12に逆電状態にて直流電圧が印加される。このた
め、タンク20内の食塩水が電動供給ポンプ22と供給
管21を通して電解槽10の各電解室14,15に供給
されるとともに、食塩水が電解槽10内で電気分解され
て、マイナス側電極11の電極室14からはアルカリ性
イオン水が導出管31と切り換え弁34を通して導出管
32に導出され、またプラス側電極12の電極室15か
らは酸性イオン水が導出管32に導出され、両イオン水
は導出管32で合流してオーバーフローパイプ45を通
してアルカリ性イオン水タンク50に導出されてアルカ
リ性イオン水タンク50に溜められるとともに、電解槽
10の両電極11,12がいわゆる逆電洗浄によって機
能復帰する。
【0021】上記した洗浄運転中にアルカリ性イオン水
タンク50内の水位が上限L3に達してこれを水位セン
サ51が検出すると、電気制御装置60によって電動排
出ポンプ52が駆動されてアルカリ性イオン水タンク5
0内のアルカリ性イオン水が排出管53を通して外部に
排出され、かかる作動によってアルカリ性イオン水タン
ク50内の水位が下限L4に達してこれを水位センサ5
1が検出すると、電気制御装置60によって電動排出ポ
ンプ52が停止される。なお、かかる洗浄運転中に洗浄
運転スイッチSW2が停止操作されると、電気制御装置
60によって、電動供給ポンプ22が停止されるととも
に、電源回路62がOFF信号を受けてプラス電極とマ
イナス電極間の直流電圧がゼロとされ、また電極切り換
え手段61が非通電状態とされかつ切り換え弁34が生
成運転状態とされる。このとき、電動排出ポンプ52が
駆動しておれば停止される。
【0022】図2は、本発明による電解イオン水生成装
置の他の実施例を示していて、この電解イオン水生成装
置においては、アルカリ性イオン水タンク50が当該装
置の最下部に配置され、また当該装置の最上部に電気制
御装置60が電源回路62,電極切り換え手段61とと
もに配置されている。また、酸性イオン水タンク40の
注出管42に切り換え弁46が介装されている。切り換
え弁46は、酸性イオン水タンク40に設けたPHセン
サ(図示省略)からの信号に基づいて電気制御装置60
によって連通切換を制御されるように構成されていて、
酸性イオン水タンク40内の酸性イオン水のPHが設定
範囲内であるときには酸性イオン水タンク40内の酸性
イオン水を注出コック43にのみ導くように連通させ、
また酸性イオン水タンク40内の酸性イオン水のPHが
設定範囲外であるときには酸性イオン水タンク40内の
酸性イオン水をオーバーフローパイプ45にのみ導くよ
うに連通させるようになっており、PHが設定範囲内で
ある酸性イオン水のみが使用されるようになっている。
【0023】また、図2の電解イオン水生成装置におい
ては、タンク20に設けた塩濃度センサ(図示省略)か
らの信号に基づいて、電動ポンプ24と電磁給水弁27
が電気制御装置60により作動を制御されるように構成
されていて、濃塩水タンク23から電動ポンプ24を介
して濃塩水が補給されるとともに、フィルタ25を装着
した水道管26から電磁給水弁27を介して水道水が補
給されて、タンク20に所定の希塩水が順次補給される
ように構成されている。また、オーバーフローパイプ4
5のアルカリ性イオン水タンク50側端部には、補助的
に分岐管71を介して塩素吸着フィルタ72が接続され
ていて、この塩素吸着フィルタ72を通過した排気は排
出管73を通して当該装置外に排出されるようになって
いる。なお、その他の構成は、図1の電解イオン水生成
装置の構成と実質的に同じであるため、同一符号を付し
てその説明は省略する。
【0024】上記のように構成した図2の電解イオン水
生成装置においては、アルカリ性イオン水タンク50が
当該装置の最下部に配置され、このアルカリ性イオン水
タンク50には図1の電解イオン水生成装置と同様に常
に所定量(下限水位L4の水量)以上の水が残存するた
め、アルカリ性イオン水タンク50に残存する水の重量
により当該装置の重心を低くすることができ、当該装置
の転倒防止を図ることができる。なお、その他の作動は
図1の電解イオン水生成装置の作動と実質的に同じであ
るため、その説明は省略する。
【0025】上記各実施例においては、生成運転時にア
ルカリ性イオン水を導く導出管32をオーバーフローパ
イプ45の途中に接続して、アルカリ性イオン水がオー
バーフローパイプ45を流れるように構成したが、導出
管32をアルカリ性イオン水タンク50に直接接続して
本発明を実施することも可能である。また、上記各実施
例においては、洗浄運転時に生成されて導出管32に導
出される酸性イオン水が導出管31と切り換え弁34と
接続管33を通して、導出管32に導出されるアルカリ
性イオン水とともにアルカリ性イオン水タンク50に導
出されるように構成したが、両導出管31,32の途中
に連通切り換え弁を設けて、洗浄運転時に生成されて導
出管32に導出される酸性イオン水が酸性イオン水タン
ク40に導出されるとともに、同時に生成されて導出管
31に導出されるアルカリ性イオン水がアルカリ性イオ
ン水タンク50に導出されるように構成して本発明を実
施することも可能である。また、上記各実施例において
は、食塩水を電気分解する装置に本発明を実施したが、
塩素を含む水道水を電気分解する装置にも本発明は同様
に実施できるものである。また、上記各実施例において
は、アルカリ性イオン水タンク50に設けられる水位セ
ンサ51(図1参照)として、上限水位L3と下限水位
L4を検出するものを採用したが、上限水位L3と下限
水位L4に加えて警告水位(上限水位L3より所定量高
い水位)をも検出する水位センサを採用して実施するこ
とも可能であり、かかる水位センサを採用した場合には
警告水位を水位センサが検出したとき当該装置の作動が
停止して警告灯が点灯するように構成することもでき
る。
【0026】
【発明の効果】本発明においては、酸性イオン水タンク
から排出される余剰の酸性イオン水と塩素ガスがアルカ
リ性イオン水タンク内のアルカリ性イオン水中に混入し
た状態で外部に排出されるため、当該電解イオン水生成
装置の構成部材及び周囲に配設される種々な構成部材の
発錆の可能性が大幅に低減する。また、本発明において
は、アルカリ性イオン水を有効に活用して余剰の酸性イ
オン水と塩素ガスがそのまま外部に排出されるのを防止
しているため、維持コストを大幅に低減することができ
る。また、アルカリ性イオン水タンクが最下部に配置さ
れるとともに、このアルカリ性イオン水タンクには常に
所定量以上の水が残存するように構成した場合には、ア
ルカリ性イオン水タンクに残存する水の重量により当該
装置の重心を低くすることができて、当該装置の転倒防
止を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電解イオン水生成装置の一実施例
を示す概略図である。
【図2】本発明による電解イオン水生成装置の他の実施
例を示す概略図である。
【符号の説明】
10…電解槽、11,12…電極、13…隔膜、14,
15…電極室、20…タンク、22…電動供給ポンプ、
31,32…導出管、40…酸性イオン水タンク、41
…注出口、44…水位センサ、45…オーバーフローパ
イプ、50…アルカリ性イオン水タンク、51…水位セ
ンサ、52…電動排出ポンプ、53…排水管、60…電
気制御装置、61…電極切り換え手段、62…電源回
路、SW1…生成運転スイッチ、SW2…洗浄運転スイ
ッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 工藤 好嗣 埼玉県朝霞市浜崎3−5−8 ベルハイツ 朝霞台302

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1及び第2の電極を内部に配設すると
    ともに第1及び第2の電極室を形成しこれら両電極室に
    塩素を含む水が流入して流出するようにした電解槽と、
    前記第1の電極室に接続され同電極室にて生成された電
    解イオン水を導出する第1導出管と、前記第2の電極室
    に接続され同電極室にて生成された電解イオン水を導出
    する第2導出管と、注出口を有して前記第1及び第2の
    電極室の一方にて生成されて導出される酸性イオン水を
    貯える密閉構造の酸性イオン水タンクと、この酸性イオ
    ン水タンクの下方に配設されて前記第1及び第2の電極
    室の他方にて生成されて導出されるアルカリ性イオン水
    を貯えるアルカリ性イオン水タンクと、このアルカリ性
    イオン水タンク内のアルカリ性イオン水を外部に排出す
    るための排出手段と、前記両イオン水タンク間に配設さ
    れて前記酸性イオン水タンクの規定水位より上方にて同
    タンク内に上端を開口させかつ下端を前記アルカリ性イ
    オン水タンクの液面下にて同タンク内に開口させたオー
    バーフローパイプとを備えた電解イオン水生成装置。
  2. 【請求項2】 前記オーバーフローパイプの途中に合流
    部を設けて、この合流部に前記電解槽にて生成されて導
    出されるアルカリ性イオン水が導かれるように構成した
    ことを特徴とする請求項1に記載の電解イオン水生成装
    置。
  3. 【請求項3】 前記アルカリ性イオン水タンクが最下部
    に配置されるとともに、このアルカリ性イオン水タンク
    には常に所定量以上の水が残存するように構成したこと
    を特徴とする請求項1に記載の電解イオン水生成装置。
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