JPH10192857A - 電解水生成装置 - Google Patents

電解水生成装置

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JPH10192857A
JPH10192857A JP9002417A JP241797A JPH10192857A JP H10192857 A JPH10192857 A JP H10192857A JP 9002417 A JP9002417 A JP 9002417A JP 241797 A JP241797 A JP 241797A JP H10192857 A JPH10192857 A JP H10192857A
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chlorine concentration
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JP9002417A
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Yasukuni Obayashi
康邦 大林
Masafumi Kaai
雅史 河相
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Tokico Ltd
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Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生成水の塩素濃度を調整可能な電解水生成装
置を得る。 【解決手段】 本発明の電解水生成装置1は、電解質溶
液を生成し、原水に添加する電解質溶液添加手段2と、
電解質が添加された原水を電気分解して酸性イオン水と
アルカリイオン水とを生成する電解槽3と、生成水を貯
留する生成水貯留手段4に加え、生成水貯留手段4に貯
留された生成水中の塩素濃度を調節する塩素濃度調節手
段を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水を電気分解する
過程において酸性イオン水及びアルカリイオン水を生成
する電解水生成装置に係り、生成水の塩素濃度を調節可
能な電解水生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電解水生成装置には、電解槽内に、陽極
及び陰極とからなる電極と、両極間を区画し、かつ水中
のイオンを自由に通過させる分離膜とを設けたものが従
来より知られている。この装置は、電解槽内に、水道水
等の原水または電解質が添加された原水を添加し、電極
間に電圧を印加して原水を電気分解し、その過程におい
て水溶液中の陽イオンが陰極側に、陰イオンが陽極側に
それぞれ移動することを利用して、分離膜の陰極側に陽
イオンを多く含むアルカリイオン水を生成させ、陽極側
に陰イオンを多く含む酸性イオン水を生成させるもので
ある。
【0003】この種の電解水生成装置においては、電解
槽に供給される原水に、塩化ナトリウム・塩化カルシウ
ム等の電解質を添加し、原水の導電率を高めることによ
って電解効率を向上させるようにしている。また、電解
水生成装置によって生成されたアルカリイオン水は消毒
・洗浄等に、酸性イオン水は、殺菌・消毒等にそれぞれ
用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
電解水生成装置においては、例えば以下のような問題が
ある。一般に、水道水には、殺菌・消毒のために塩素が
少量添加されている。従って、水道水を原水として電解
水生成装置の電解槽に供給すると、塩素イオンが陽極側
に移動し、酸性イオン水中の塩素濃度が上昇する。特
に、原水に塩類を添加した場合、この傾向は一層顕著な
ものとなる。その結果、塩素が水中で加水分離して、次
亜塩素酸(HOCl)と塩酸(HCl)を生じる場合が
ある。しかしながら、高密度の次亜塩素酸は有毒なた
め、使用目的によっては、酸性イオン水の次亜塩素酸濃
度を低く抑える必要がある。
【0005】更に、水中の次亜塩素酸と塩酸が塩素に変
化して、生成水が貯留されたタンク内に塩素が貯留し、
その結果、電解水生成装置から塩素臭が発生して、使用
者に不快感を与える場合がある。また、生成水の塩素濃
度によっては、生成水のpHが要求されるものと異なっ
てしまう等の問題もある。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、生成水の塩素濃度を調整可能な電解水生成装置を得
ることをその目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、電解質溶液を
生成し、原水に添加する電解質溶液添加手段と、電解質
が添加された原水を電気分解して酸性イオン水とアルカ
リイオン水とを生成する電解槽と、生成水を貯留する生
成水貯留手段とを具備する電解水生成装置において、前
記生成水貯留手段に貯留された生成水中の塩素濃度を調
節する塩素濃度調節手段を設けたことをその特徴として
いる。
【0008】ここで、前記塩素濃度調節手段には、例え
ば、前記生成水貯留手段に貯留された生成水にガスを供
給するガス供給手段と、前記生成水貯留手段内の空気を
撹拌するブロアと、前記生成水貯留手段内の空気を給/
排気する給気手段及び排気手段とを具備するものが用い
られる。
【0009】あるいは、前記塩素濃度調節手段には、前
記生成水貯留手段に貯留された生成水にそれぞれ浸積可
能に設置された電極及びフィルタとを具備するものが用
いられる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき、本発明の実
施形態について説明する。図1は本発明に係る電解水生
成装置1の構造の例を示す模式図である。電解水生成装
置1は、電解質溶液を生成し、原水に添加する電解質溶
液添加手段2と、電解質が添加された原水を電気分解し
て酸性イオン水とアルカリイオン水とを生成する電解槽
3と、生成水を貯留する生成水貯留手段4とから概略構
成されている。
【0011】また、符合10は、一端が電解槽3に接続
され、他端が水道蛇口等の原水供給源に接続された原水
供給管で、原水供給管10には、原水の供給量を調節す
る電磁弁11と、原水の流量を測定するフローメータ1
2が設けられている。原水供給管10に、不織布、抗菌
活性炭、中空糸膜等の各種フィルタを備える浄水器13
を設け、原水中の異物、雑菌、あるいは塩素等を予め除
去してもよい。
【0012】電解質溶液添加手段2は、電解質溶液を貯
留する電解質溶液槽21と、電解質を電解質溶液槽21
に添加する電解質添加手段22と、原水供給管10から
電解質溶液槽21に原水を導入する原水導入管23と、
電解質溶液槽21の内容物を撹拌するポンプ24と、電
解質溶液槽21に貯留された電解質溶液を原水供給管1
0を介して電解槽3に供給する電解質溶液供給管25と
から概略構成されている。
【0013】電解質溶液槽21は、その壁面上端より低
い仕切26により2室(以下、電解質溶液槽の一方21
a、他方21bとする。)に仕切られ、かつ仕切26の
下端部には、液体のみ通過可能なフィルタ27が設けら
れている。フィルタ27は、比較的流体抵抗が大きく、
かつ液体のみ双方通過が可能な材質(例えばポリエチレ
ン、テフロン等の焼結多孔体)で形成することが望まし
い。これは、ポンプ24の作動による電解質溶液槽21
の一方21aと他方21bの双方に貯留された液体の撹
拌混和がフィルタ27により阻害されず、かつポンプ2
4の停止時には、フィルタ27による、電解質溶液槽2
1の一方21aと他方21b双方の液面均一化を可能と
するためである。
【0014】更に、原水導入管23には、電解質溶液槽
21への原水の導入量を調節する電磁弁28と、原水導
入管23における原水の流量を測定するフローメータ2
9が設けられている。また、符合201,202は、電
解質溶液槽21内の液面を検出する液面センサ、符合2
03は、電解質溶液供給管25に設けられた、電解質溶
液吐出用のポンプ、符合204は、電解質溶液供給管2
5に設けられた逆止弁である。
【0015】電解槽3は、原水供給管10に接続され、
原水を貯留する電解槽本体31内に、陰極32および陽
極33からなる電極を配設し、これら電極32,33間
に、電解槽本体31内を陰極32側と陽極33側に区画
する分離膜34を設けたものである。分離膜34は、ポ
リエチレンテレフタレート(PET)等からなり、水中
のイオンを自由に通過させることができる。
【0016】そして、電解槽本体31内に、水道水等の
原水または電解質が添加された原水を供給し、電極3
2,33間に電圧を印加することにより原水を電気分解
し、その過程で水溶液中の陽イオンが陰極32側に、陰
イオンが陽極33側にそれぞれ移動することを利用し
て、分離膜34の陰極32側に陽イオンを多く含むアル
カリイオン水を、陽極33側に陰イオンを多く含む酸性
イオン水を生成させるようにしている。また、符合3
5,36は、アルカリイオン水または酸性イオン水を電
解槽本体31から取り出すためのアルカリ水取り出し管
及び酸性水取り出し管である。
【0017】生成水貯留手段4は、図2に示すように、
生成水を貯留するタンク41と、酸性水取り出し管36
に連結され、生成した酸性イオン水をタンク41に供給
する生成水供給管42と、タンク41に貯留された生成
水にガスを供給するガス供給源43及びガス供給管44
(ガス供給手段)と、タンク41内の気体を撹拌するブ
ロア45と、タンク44内の空気を給/排気する給気管
(給気手段)46及び排気管(排気手段)47と、生成
水を取り出すためのバルブ48とから概略構成されてい
る。そして、上記ガス供給源43ないし排気管47か
ら、塩素濃度調節手段が構成されている。
【0018】また、符合49及び符合401ないし40
3は、生成水供給管42、ガス供給44、給気管46及
び排気管47にそれぞれ設けられ、タンク41への生成
水またはガスの供給量、あるいはタンク41への空気の
給/排気量を調節する電磁弁、符合404ないし407
は、生成水供給管42、ガス供給管44、給気管46及
び排気管47にそれぞれ設けられた逆止弁である。
【0019】更に、上記の各構成は、制御手段14から
延びる電気回路によりそれぞれ電気的に制御されてい
る。
【0020】上記構成を有する電解水生成装置1の作用
について以下に説明する。原水供給源から供給された原
水は、原水供給管10を通り、浄水器13にて濾過さ
れ、更に電解質溶液添加手段2由来の電解質溶液が添加
された後、電解槽3に導入される。この時、原水供給管
10に流れる原水により、フローメータ12が動作し、
フローメータ12の信号に基づき、電解槽3への原水の
供給量が制御される。また、電磁弁26の開閉により、
原水供給管10を流れる原水の一部が原水導入管23を
介して電解質溶液添加手段2に導入され、電解質溶液が
生成される。
【0021】ここで、電解質溶液添加手段2における電
解質溶液生成手順について、図3に示すフローチャート
とともに説明する。電解質溶液槽21に貯留された電解
質溶液が所定量以下となると、液面センサ201が反応
し(S1)、一時的に水の電気分解を中止して以下の動
作を行う。まず、電磁弁28を開き、原水導入管23か
ら、所定量の原水を電解質溶液槽21の仕切26にて仕
切られた一方(21a)に導入する(S2)。所定量の
電解質溶液が導入されたら(S3)、ポンプ24を作動
させ、原水を電解質溶液槽21の一方21aの底部から
他方21bの底部に導入させる(S4)。これは、それ
までの運転で残ったり、あるいは溶解後再度析出した電
解質を予め溶解させ、電解質溶液槽21内における電解
質の蓄積を防止するためと、停止していたポンプ24内
に溜まった空気を排除(エア抜き)するためである。こ
のポンプ24の運転は、所定時間(n1)継続後停止す
る(S5)。
【0022】次いで、電解質添加手段22を用い、電解
質溶液槽21の他方21bに固形状の電解質を添加し
(S6)、添加終了確認(S7)後、ポンプ24を作動
させ(S8)、原水と電解質とを混和撹拌して、電解質
を溶解させる。この場合、ポンプ24の作用により、原
水が電解質溶液槽21の一方21aの底部から他方21
bの底部に導入され、電解質溶液槽21の他方21bに
沈殿した電解質が下方から掘り起こされるように混和撹
拌される。また、その結果得られた電解質溶液は、電解
質溶液槽21の他方21bから順次オーバーフローして
電解質溶液槽21の一方21aに流入する。一方、電解
質溶液槽21の他方21bから一方21aへの固形電解
質の流入はない。
【0023】そして、ポンプ24を一定時間(n2)継
続して作動させ、一定濃度の電解質溶液を電解質溶液槽
21全域にわたり生成させる。ポンプ24は一定時間
(n2)経過後停止し(S9)、同時に水の電気分解が
可能となる。電気分解を再開する場合には、ポンプ20
3を作動させ、電解質溶液を原水に供給する。
【0024】電解槽3では、陰極32、陽極33間に電
圧を印加して、電解質溶液が混入された原水を電気分解
する。その結果、分離膜34の陰極側32に、陽イオン
を多く含むアルカリイオン水が生成され、陽極側33
に、陰イオンを多く含む酸性イオン水が生成される。こ
のうち、アルカリイオン水は、アルカリ水取り出し管3
5から取り出して消毒・洗浄等に使用し、酸性イオン水
は、酸性水取り出し管36から取り出して殺菌・消毒等
に用いる。
【0025】本発明に係る電解水生成装置1では、酸性
水取り出し管36が生成水供給管42に連結されている
ため、生成水のうち酸性イオン水が、電磁弁49の開閉
により、生成水供給管42を経て生成水貯留手段4のタ
ンク41内に貯留され、更にタンク41内にて、酸性イ
オン水の塩素濃度が調整される。酸性イオン水が必要な
時には、バルブ48を開き酸性イオン水を取り出す。
【0026】次に、生成水貯留手段4に貯留された酸性
イオン水(生成水)の塩素濃度の調整手順について、図
4に示すフローチャートとともに説明する。電磁弁49
を開くと、電解槽本体31の陽極側33に貯留された陰
イオンを多く含む生成水が、酸性水取り出し管36及び
生成水供給管42を経て生成水貯留手段4のタンク41
内に貯留される。
【0027】塩素濃度を下げる場合(S1)には、ま
ず、電磁弁401を開き(S2)、ガス供給源43か
ら、ガスをガス供給管44を介してタンク41内の生成
水に注入する(S3)。塩素は水中よりも気体中に存在
しやすいので、生成水中に溶けている塩素は注入された
ガスに混じって生成水貯留手段24内の気体中に排出さ
れる。この時注入するガスは、大気はもちろんのこと、
窒素やアルゴンといった不活性ガスでも構わない。ま
た、ガス供給源43として、ブロアやコンプレッサを用
いてもよい。
【0028】次いで、電磁弁403を開き、タンク41
内の気体が排気管47を経て排出されるようにブロア4
5を作動させ(この場合のブロア45の回転方向を逆回
転と定義する。)、塩素ガスを排出する(S4)。その
結果、生成水の塩素濃度が低下する。また、タンク41
内の気体が排気管47から排出されるため、タンク41
内の塩素ガス濃度も低下する。
【0029】逆に、塩素濃度を上げる場合(S1)に
は、電磁弁401,407を閉じ(S5)、ガス供給源
43からのガスの供給を中止するとともに(S6)、ブ
ロア45を停止する(S7)。その結果、生成水の塩素
濃度が上昇する。
【0030】すなわち、この生成水貯留手段4によれ
ば、上記手順により、生成水の塩素濃度が調節可能とな
っている。このようにして、生成水のpH濃度を酸性水
の場合には高く、アルカリ水の場合には低くなるよう調
整できる。
【0031】また、この生成水貯留手段4によれば、ブ
ロア45を利用して生成水貯留手段4からの吐出水量を
調節することができる。その手順を図5に示すフローチ
ャートとともに説明する。まず、生成水貯留手段4から
の吐出水量を少なくする場合(S4)には、予めバルブ
48の弁開度を小さくする方法がある。但し、吐出量を
微調整する場合には、電磁弁403を開き(S5)、タ
ンク41内の気体が排気管47を経て排出されるように
ブロア45を作動させる(ブロア32を逆回転させ
る。)(S6)。すると、タンク41内の気圧が低下す
るため、バルブ41の弁開度を一定とすると、生成水貯
留手段4からの吐出水量は少くなる。
【0032】逆に、吐出水量を増加させる場合(S1)
には、予めバルブ48の弁開度を大きくする方法があ
る。但し、更に吐出水量を増加させる場合には、電磁弁
402を開き(S2)、外部の気体が、給気管46を経
てタンク41内に給気されるようにブロア45を動作さ
せる(この場合のブロア45の回転方向を正回転と定義
する。)(S3)。すると、タンク41内の気圧が高く
なるため、生成水貯留手段4からの吐出水量が増加す
る。この場合、生成水が生成水供給管42やガス供給管
44から逆流しないよう、電磁弁49,401を閉じ、
逆止弁404,405を用いて逆流を防止する。
【0033】このようにして、生成水貯留手段4を用い
ることにより、バルプ39の弁開度による調整範囲以上
に、吐出水量の調整が可能となっている。なお、ブロア
45による吐出水量の調節を行わない場合には、電磁弁
402,403を閉じ(S7)、ブロア45を停止する
(S8)。
【0034】一方、生成水貯留手段4に換え、例えば図
6に示すような生成水貯留手段5を設け、この生成水貯
留手段5を用い、生成水の塩素濃度の調整を行ってもよ
い。この生成水貯留手段5は、生成水を貯留するタンク
51と、酸性水取り出し管36に連結され、生成水をタ
ンク51に供給する生成水供給管52と、タンク51上
に支持部材53,54を介してそれぞれ上下動自在に設
置された電極55,56及びフィルタ57と、生成水を
取り出すためのバルブ58とから概略構成されている。
フィルタ57の材質には、例えばポリエチレン、ポリプ
ロピレン、テフロン等の樹脂からなる焼結多孔質体が用
いられる。
【0035】また、符合59は電極55,56に接続さ
れた直流電源、符合501はタンク51内の液面を検出
し、液面を一定に保つ液面センサ、符合502はタンク
51内を撹拌するポンプである。なお、この生成水貯留
手段5も、上記制御手段14から延びる電気回路により
電気的に制御される。
【0036】次に、生成水貯留手段5に貯留された生成
水の塩素濃度の調節手順について以下に説明する。塩素
濃度を下げる場合には、支持部材54を操作して、フィ
ルタ57を生成水に浸積する。その結果、生成水中の溶
存塩素がフィルタ57の浸積面積及び浸積時間に依存し
て減少し、生成水の塩素濃度が低下する。また、ポンプ
502を作動させてタンク51内を撹拌し、生成水を積
極的にフィルタ57と接触させることにより、塩素濃度
の低下を促進することができる。
【0037】逆に、塩素濃度を上げる場合には、支持部
材53を操作して、電極55,56を生成水に浸積する
とともに、電極55,56間に通電する。その結果、生
成水の塩素濃度が、電流量、電極55,56の浸積面
積、及び通電時間に依存して増加する。
【0038】また、図7に示すように、電極55,56
を生成水に常時浸積し、直流電源59による電極55,
56への通電の有無により、生成水の塩素濃度を調節す
ることも可能である。この場合、塩素濃度の増加傾向
は、直流電源59から電極55,56に印加される電流
量及び通電時間に依存する。
【0039】更に、図6及び図7に符合503,504
で示すように、支持部材53,54にそれぞれモータを
設け、電極55,56及びフィルタ57をこれらモータ
503,504にてそれぞれ上下動可能とし、かつ生成
水の塩素濃度を検出するセンサ505を設けることによ
り、上記生成水の塩素濃度を自動的に調節することも可
能である。その手順を、図8に示すフローチャートとと
もに説明する。
【0040】生成水の塩素濃度をセンサ505により検
知し、塩素濃度が設定値より高い場合(S1)には、モ
ータ504を操作し、支持部材54に支持されたフィル
タ57を下げ、生成水に所定量浸積する(S2)。ま
た、ポンプ502を作動させ、生成水を積極的にフィル
タ57と接触させる(S3)。その結果、生成水の塩素
濃度が低下する。生成水の塩素濃度が設定値以下となっ
たことをセンサ505が検知した場合(S4)には、モ
ータ504を操作してフィルタ57を生成水より引き上
げ、かつポンプ502を停止する(S5)。
【0041】逆に、塩素濃度が設定値より低い場合(S
6)には、モータ503を操作し、支持部材53に支持
された電極55,56を下げ、生成水に所定量浸積する
とともに、所定量の電流を電極55,56間に通電し、
生成水の塩素濃度を増加させる(S7)。その結果、生
成水の塩素濃度が上昇する。生成水の塩素濃度が設定値
以上となったことをセンサ505が検知した場合(S
8)には、モータ503を操作して電極55,56を生
成水より引き上げ、かつ通電を停止する(S9)。
【0042】また、図7に示すように、電極55,56
が生成水に常時浸積されている場合には、モータ503
による電極55,56の引き上げ操作は不要となる。こ
の場合、塩素濃度の増加傾向は、直流電源59から電極
55,56に印加される通電量及び通電時間を調整する
ことにより調節する。
【0043】なお、必要に応じ、生成水供給管42(ま
たは52)をアルカリ水取り出し管35に連結し、アル
カリイオン水を生成水貯留手段4(または5)に貯留す
ることも可能である。また、生成水貯留手段4(または
5)が二つあるならば、アルカリ水取り出し管35と酸
性水取り出し管36の双方にそれぞれ生成水貯留手段4
(または5)を連結し、アルカリ水、酸性水の両方を貯
留することも可能である。
【0044】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明の効果について
説明する。 実施例1:フィルタの設置による溶存塩素の減衰効果 開口ガラス容器に酸性イオン水(pH2.4、塩素濃度
20ppm)を入れ、 フィルタを設置せず、静置、遮光保管した場合 フィルタを100cm2浸積し、静置、遮光保管した
場合 フィルタを200cm2浸積し、静置、遮光保管した
場合 フィルタを200cm2浸積し、ポンプにて撹拌しつ
つ遮光保管した場合 の4条件にて溶存塩素の減衰状況を比較した。その結果
を図9に示す。図9から、時間あたりの溶存塩素の減衰
効果は、>>>の順に高いことがわかる。
【0045】実施例2:電極の設置による溶存塩素の減
衰効果 開口ガラス容器に酸性イオン水(同上)を入れ、 電極を設置せず、静置、遮光保管した場合 電極を1対浸積し、1.5Aの直流電流を印加しつつ
遮光保管した場合 電極を2対浸積し、1.5Aの直流電流をそれぞれ印
加しつつ遮光保管した場合 電極を1対浸積し、3Aの直流電流を印加しつつ遮光
保管した場合 の4条件にて溶存塩素の減衰状況を比較した。その結果
を図10に示す。図10から、時間あたりの溶存塩素の
減衰効果は、≒>>の順に高いことがわかる。
【0046】
【発明の効果】本発明は以下の効果を奏する。塩素濃度
調節手段により、生成水貯留手段に貯留された生成水の
塩素濃度を効果的に調節することができる。その結果、
貯留された生成水からの塩素の発生を防止し、塩素臭を
減少させることができる。また、生成水のpH濃度を調
整することも可能である。
【0047】特に、塩素濃度調節手段として、ガス供給
手段とブロアと給気手段及び排気手段とを具備するもの
を設けた場合には、生成水貯留手段からの吐出水量も調
整可能となるため、生成水取り出し用バルブによる調整
以上に、吐出水量の調整を行う事ができ、使い勝手が向
上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電解水生成装置の構造の例を示
す模式図である。
【図2】 本発明に係る生成水貯留手段の構造の例を示
す模式図である。
【図3】 本発明に係る電解質溶液添加手段における電
解質溶液の生成手順の例を示すフローチャートである。
【図4】 本発明に係る塩素濃度調節手段における塩素
濃度の調節手順の例を示すフローチャートである。
【図5】 本発明に係る塩素濃度調節手段における塩素
濃度の調節手順の例を示すフローチャートである。
【図6】 本発明に係る生成水貯留手段の構造の例を示
す模式図である。
【図7】 本発明に係る生成水貯留手段の構造の例を示
す模式図である。
【図8】 本発明に係る塩素濃度調節手段における塩素
濃度の調節手順の例を示すフローチャートである。
【図9】 本発明に係る塩素濃度調節手段による、時間
あたりの溶存塩素の減衰効果の例を示す図である。
【図10】 本発明に係る塩素濃度調節手段による、時
間あたりの溶存塩素の減衰効果の例を示す図である。
【符号の説明】
1 電解水生成装置 2 電解質溶液添加手段 3 電解槽 4,5 生成水貯留手段 44 ガス供給管(ガス供給手段) 45 ブロア 46 給気管(給気手段) 47 排気管(排気手段) 55,56 電極 57 フィルタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解質溶液を生成し、原水に添加する電
    解質溶液添加手段と、電解質が添加された原水を電気分
    解して酸性イオン水とアルカリイオン水とを生成する電
    解槽と、生成水を貯留する生成水貯留手段とを具備する
    電解水生成装置において、 前記生成水貯留手段に貯留された生成水中の塩素濃度を
    調節する塩素濃度調節手段を設けたことを特徴とする電
    解水生成装置。
  2. 【請求項2】 前記塩素濃度調節手段が、前記生成水貯
    留手段に貯留された生成水にガスを供給するガス供給手
    段と、前記生成水貯留手段内の空気を撹拌するブロア
    と、前記生成水貯留手段内の空気を給/排気する給気手
    段及び排気手段とを具備することを特徴とする請求項1
    記載の電解水生成装置。
  3. 【請求項3】 前記塩素濃度調節手段が、前記生成水貯
    留手段に貯留された生成水にそれぞれ浸積可能に設置さ
    れた電極及びフィルタとを具備することを特徴とする請
    求項1記載の電解水生成装置。
JP9002417A 1997-01-09 1997-01-09 電解水生成装置 Withdrawn JPH10192857A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019021634A1 (ja) * 2017-07-28 2019-01-31 パナソニックIpマネジメント株式会社 電解水散布装置
JP2019024810A (ja) * 2017-07-28 2019-02-21 パナソニックIpマネジメント株式会社 電解水散布装置

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