JP2019024810A - 電解水散布装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用環境に応じて最適な量の活性酸素種を生成できる電解水散布装置を提供すること。【解決手段】電解水散布装置Dは、電解水生成部5と、散布部19と、制御部30とを備える。制御部30は、電解水生成部5を制御するものであり、生成制御部34と、生成条件決定部35とを備える。生成制御部34は、電解部17への電気分解のための通電を行う通電時間とその通電停止後の非通電時間とを一周期とし、その一周期を複数回繰り返すことで電解水の生成を制御する。生成条件決定部35は、所定の環境変数に基づいて、通電時間、非通電時間、及び通電時間における電力量を決定する。【選択図】図5

Description

本発明は、電解水を生成して散布する電解水散布装置に関する。
空気中の細菌、真菌、ウイルス、臭い等の除去を行うために、電気分解により次亜塩素酸を含む電解水を生成して散布する電解水散布装置が知られている。
従来、次亜塩素酸の生成は、ユーザが直接設定した生成量や、ユーザにより設定された風量(電解水を散布するときの風量)に基づき決定される固定生成量となるように、行われていた。即ち、従来の電解水散布装置では次亜塩素酸の生成量が固定となるため、実際の使用環境に対しては、生成量が多すぎたり少なすぎたりする可能性があった。
一方、電解水に含まれる次亜塩素酸濃度を測定し、次亜塩素酸の量を調整する技術が知られている(特許文献1)。
特開2006−26214号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術は、電解水に含まれる次亜塩素酸の濃度を安定させるものであり、使用環境に応じて最適な次亜塩素酸生成量を提供するまでには至らなかった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、使用環境に応じて最適な量の活性酸素種を生成できる電解水散布装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明の電解水散布装置は、以下を特徴とするものである。即ち、本発明の電解散布装置は、電解水生成部と、散布部と、制御部とを備える。電解水生成部は、電解水を生成する。散布部は、前記電解水生成部が生成した電解水を吸気口から吸い込んだ空気に接触させて吹出口から散布する。制御部は、前記電解水生成部を制御するものであり、生成制御部と、生成条件決定部とを備える。生成制御部は、前記電解部への電気分解のための通電を行う通電時間と前記通電停止後の非通電時間とを一周期とし、当該一周期を複数回繰り返すことで前記電解水の生成を制御する。生成条件決定部は、所定の環境変数に基づいて前記通電時間、前記非通電時間、及び前記通電時間における電力量を決定する。
本発明の電解水散布装置によれば、電解部への電気分解のための通電を行う通電時間と、前記通電停止後の非通電時間と、前記通電時間における電力量が、所定の環境変数に基づいて決定される。これにより、本発明の電解水散布装置は、使用環境に応じて最適な量の活性酸素種を生成できるという効果を得ることができる。
本発明の第1実施形態に係る電解水散布装置の斜視図である。 同電解水散布装置の斜視図である。 同電解水散布装置の断面図である。 同電解水散布装置の断面図である。 同電解水散布装置の機能ブロック図である。 (a)は、温湿度センサ出力テーブルの一例を示す模式図であり、(b)は、ガスセンサ出力テーブルを示す模式図であり、(c)は、温度センサ出力テーブルを示す模式図であり、(d)は、湿度センサ出力テーブルを示す模式図であり、(e)は、ガスセンサ出力テーブルの別例を示す模式図である。 (a)は、風量−電力量テーブルを示す模式図であり、(b)は、風量−通電時間テーブルを示す模式図であり、(c)は、風量−非通電時間テーブルを示す模式図であり、(d)は、風量−生成条件テーブルを示す模式図である。 (a)は、生成条件決定処理を示すフローチャートであり、(b)は、平均風量テーブルを示す模式図である。 同電解水散布装置の動作を説明する説明図である。 本発明の第2実施形態である電解水散布装置の機能ブロック図である。 (a)は、ガス−生成条件テーブルを示す模式図であり、(b)は、温度−生成条件テーブルを示す模式図であり、(c)は、湿度−生成条件テーブルを示す模式図である。 生成条件決定処理を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について添付図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
まず、図1〜9を参照して、本発明の第1実施形態である電解水散布装置Dについて説明する。図1は、電解水散布装置Dの斜視図であり、電解水散布装置Dを前面側から見た図である。図2は、電解水散布装置Dの斜視図であり、図1のパネル3を開いた状態で電解水散布装置Dを前面側から見た図である。
図1、2に示す通り、電解水散布装置Dは、略箱形状の本体ケース1を備え、本体ケース1の両側面には略四角形状の吸気口2を有している。本体ケース1の天面には、開閉式の吹出口6が設けられている。図1、2では、吹出口6は閉じた状態である。
本体ケース1の前面側から見て、右側の側面(本体ケース1の一方側の側面)である第1の本体側面1Aには、開閉可能なパネル3が設けられている。本体ケース1の一方側の側面の吸気口2は、パネル3に設けられている。パネル3を開くと、縦長四角形状の開口4が現れる。開口4から、後述する貯水部14、タンク部材15、錠剤投入ケース18a等が取り出し可能に構成されている。
図3は、電解水散布装置Dの正面視中央部分を縦方向に切った断面図であり、電解水散布装置Dを右側から見た図である。図4は、電解水散布装置Dの正面視右側を縦方向に切った断面図であり、電解水散布装置Dにおける右側から見た図である。
図2、図3、図4に示すように、本体ケース1内には、電解水生成部5と、タンク部材15と、散布部19と、風路8とを備えている。電解水生成部5は、貯水部14と、電解部17と、電解促進錠剤投入部18と、投入制御部41(図5参照)とを備えている。
貯水部14は、天面を開口した箱形状しており、水を貯水できる構造となっている。貯水部14は、本体ケース1の下部に配置され、本体ケース1から水平方向にスライドして着脱可能となっており、開口4から取り出すことができる。貯水部14は、タンク部材15から供給される水を貯水する。
電解部17は、電極部材(図示せず)を備えており、この電極部材が貯水部14内の水に浸かるように設置される。電解部17は、この電極部材に通電することにより、貯水部14内の塩化物イオンを含む水を電気化学的に電気分解し、活性酸素種を含む電解水を生成させる。ここで、活性酸素種とは、通常の酸素よりも高い酸化活性を持つ酸素分子と、その関連物質のことである。例えば、スーパーオキシドアニオン、一重項酸素、ヒドロキシラジカル、或いは過酸化水素といった所謂狭義の活性酸素に、オゾン、次亜塩素酸(次亜ハロゲン酸)等といった所謂広義の活性酸素を含む。
電解部17は、電極部材への電気分解するための通電を行う通電時間と、その通電停止後の時間、つまり通電を行っていない時間である非通電時間を一周期として、その一周期を複数回繰り返すことで、電解水を生成する。非通電時間に対して通電時間を長くすれば、一周期当たりにおいてより多くの量の活性酸素種を含む電解水が生成される。また通電時間に対して非通電時間を長くすれば、一周期当たりの活性酸素種の生成が抑えられる。さらに、通電時間における電力量を大きくすれば、より多くの量の活性酸素種を含む電解水が生成される。詳細は後述するが、電解水散布装置Dは、この通電時間と、非通電時間と、通電時間における電力量とを、所定の環境変数に基づいて決定する。これにより、使用環境に応じて最適な量の活性酸素種を生成できる。
電解促進錠剤投入部18は、錠剤投入ケース18aと、錠剤投入ケース18a内に設けた錠剤投入部材(図示せず)と、錠剤投入ケース18aの上部に着脱自在に設けられた錠剤投入カバー18bとを備えている。錠剤投入ケース18aは、開口4から取り出し可能に構成される。ユーザは、取り出した錠剤投入ケース18aから錠剤投入カバー18bを外すことで、ユーザが錠剤投入ケース18a内に電解促進錠剤を装填できる。
錠剤投入部材が回動すると、電解促進錠剤が錠剤投入ケース18aの底面の落下開口(図示せず)より貯水部14に落下する。この電解促進錠剤が貯水部14内の水に溶け込むことにより、貯水部14の水が塩化物イオンを含む水となる。なお、電解促進錠剤の一例は、塩化ナトリウムである。
投入制御部41は、例えば錠剤投入ケース18aの底面の落下開口付近に設けられ、電解促進錠剤投入部18による電解促進錠剤の投入を制御する。後述する制御部30より電解促進錠剤の投入指示があると、投入制御部41は電解促進錠剤投入部18に設けられた錠剤投入部材の回動を開始する。そして、投入制御部41は、錠剤投入ケース18aから貯水部14に落下された電解促進錠剤の有無を判断し、錠剤投入ケース18aから貯水部14に電解促進錠剤が落下したと判断すると、錠剤投入部材の回動を停止する。
なお、電解水散布装置Dは、電解促進錠剤投入部18及び投入制御部41を有していなくてもよい。この場合は、電解水散布装置Dが、ユーザに対して電解促進錠剤の投入を指示する報知を表示や発音によって行い、ユーザに電解促進錠剤を直接貯水部14へ投入させるようにしてもよい。
タンク部材15は、本体ケース1内部の正面視右側の側面に設置され、貯水部14から着脱可能な構造となっており、開口4から取り出すことができる。タンク部材15は、貯水部14の底面に設けられたタンク保持部14aに装着されている。タンク部材15は、水を貯水するタンク15aと、タンク15aの開口(図示せず)に設けられた蓋15bとを備えている。蓋15bの中央には、開閉部(図示せず)が設けられており、この開閉部が開くと、タンク15a内の水が、貯水部14へ供給される。
具体的には、タンク15aの開口を下向きにして、タンク部材15を貯水部14のタンク保持部14aに取り付けると、タンク保持部14aによって開閉部が開く。つまり、タンク部材15に水を入れてタンク保持部14aに取り付けると、開閉部が開いて貯水部14に給水され、貯水部14内に水が溜まる。貯水部14内の水位が上昇して蓋15bのところまで到達するとタンク部材15の開口が水封されるので給水が停止し、タンク部材15の内部には水が残り、貯水部14内の水位が下がった場合に都度、タンク15a内部の水が貯水部14に給水される。即ち、貯水部14内の水位は一定に保たれる。
なお、電解水散布装置Dは、タンク部材15を有していなくてもよい。この場合は、電解水散布装置Dに対して、水を供給するラインを水道水よりひき、貯水部14内の水位が下がった場合に、貯水部14内の水位が所定位置に上昇するまで、水道水を供給するようにしてもよい。
散布部19は、送風部7と、フィルター部16とを備える。送風部7は、本体ケース1の中央部に設けられ、モータ部9と、モータ部9により回転するファン部10と、それらを囲むスクロール形状のケーシング部11とを備えている。モータ部9は、ケーシング部11に固定されている。
ファン部10は、シロッコファンであり、モータ部9から水平方向に延びた回転軸9aに固定され、モータ部9は、ケーシング部11に固定されている。モータ部9の回転軸9aは、本体ケース1の前面側から背面側に延びている。ケーシング部11は、ケーシング部11の本体ケース1における上面側に吐出口12を備え、ケーシング部11の本体ケース1における背面側に吸込口13を有している。
送風部7の風量は、温度や湿度、ガスの臭いレベルに応じて、風量単位時間(例えば、5分)毎に決定される。決定された風量に基づき、モータ部9の回転量が制御される。なお、電解水を生成する一周期は、この風量単位時間に複数分割され得る。
フィルター部16は、貯水部14に貯水された電解水と、送風部7によって本体ケース1内に流入した室内空気とを接触させる部材である。フィルター部16は、円筒状に構成され、円周部分に空気が流通可能な孔を備えたフィルター16aを配置し、その一端が貯水部14の水に浸漬され、保水されるように、フィルター16aの中心軸を回転中心として貯水部14に回転自在に内蔵されている。そして、フィルター部16は、駆動部(図示しない)により回転され、電解水と室内空気を連続的に接触させる構造となっている。
風路8は、吸気口2と吹出口6とを連通し、吸気口2から順に、フィルター部16、送風部7、吹出口6を備えている。モータ部9によってファン部10が回転すると、吸気口2から吸い込まれ風路8内に入った外部の空気は、順に、フィルター16a、送風部7、吹出口6を介して、電解水散布装置Dの外部へ吹き出される。これにより、貯水部14にて生成された電解水が外部へ散布される。なお、電解水散布装置Dは、必ずしも電解水そのものを撒くものでなくてもよく、結果的に生成した電解水由来(揮発を含む)の活性酸素種を散布するものであっても電解水散布に含まれる。
図5は、電解水散布装置Dの機能をブロックで示した機能ブロック図である。電解水散布装置Dは、電解水生成部5及び散布部19等、電解水散布装置D全体を制御する制御部30を備えている。制御部30は、例えば、本体ケース1(図1参照)の天面に設けられた操作パネルの裏側に設けられている。電解水散布装置Dは、また、ガスセンサ21、温度センサ22、湿度センサ23を有しており、これらは制御部30と接続される。
ガスセンサ21は、検知対象となるガスの濃度を取得する。検知対象のガスは、例えば、アンモニア、酢酸、イソ吉草酸、トリメチルアミン、硫化水素、メチルメルカプタン、スカトール等である。温度センサ22は、温度を取得する。湿度センサ23は、湿度を取得する。ガスセンサ21、温度センサ22、湿度センサ23は、いずれも吹出口6から吹き出される電解水(又は活性酸素種)を含む空気の影響を受けない場所に設けられる。これにより、電解水散布装置Dが設置された場所における空気の状態(ガス濃度、温度、湿度)を正確に把握できる。
制御部30は、風量決定部31、温湿度センサ出力テーブル32、ガスセンサ出力テーブル33、生成制御部34、生成条件決定部35、風量テーブル36を備えている。
風量決定部31は、風量単位時間毎に、ガスセンサ21により取得されたガス濃度より判断される臭いレベルと、温度センサ22により取得された温度と、湿度センサ23により取得された湿度とに基づいて、送風部7の風量を決定する。
温湿度センサ出力テーブル32は、風量決定部31により参照されるテーブルで、風量を決定するときの温度及び湿度に対して決定すべき風量レベルを規定したものである。図6(a)は、その温湿度センサ出力テーブル32の一例を模式的に示した模式図である。
図6(a)に示すように、温湿度センサ出力テーブル32では、温度及び湿度がそれぞれ所定の範囲でマトリクス状に区切られ、各範囲に対して設定すべき風量レベルが関連付けられている。図6(a)の例では、風量レベルを1から6の6段階で示しており、風量レベルの値が大きい(風量レベルが高い)ほど、風量が多くなるように設定される。
例えば、インフルエンザは、温度が低くまた湿度が低いほど流行する傾向にある。そこで、図6(a)に示す温湿度センサ出力テーブル32では、インフルエンザが流行しやすい状況にあるほどインフルエンザウイルスを除去できるように、低温度及び低湿度で風量レベルを高く規定している。風量が多くなると、吹出口6から吹き出される空気に含まれる活性酸素種の量が多くなるため、多くのウイルスを不活性化できる。
ガスセンサ出力テーブル33は、風量決定部31により参照されるテーブルで、風量を設定するときの臭いレベルに対して設定すべき風量レベルを規定したものである。図6(b)は、そのガスセンサ出力テーブル33の一例を模式的に示した模式図である。図6(b)に示すように、ガスセンサ出力テーブル33では、臭いレベルLV0〜LV5に対して設定すべき風量ベルが関連付けられている。臭いレベルは、無臭のLV0から最も臭いの強いLV6までの6段階に設定され、ガスセンサ21により検知されたガス濃度に応じて風量決定部31により判断される。風量レベルは、図6(a)と同様に、1から6の6段階で示される。図6(b)に示すガスセンサ出力テーブル33では、臭いレベルが強いほど、その臭いを確実に除去できるように、風量レベルを高く規定している。
風量決定部31は、温度センサ22により取得された温度と、湿度センサ23により取得された湿度とに対して設定すべき風量レベル(1)を、温湿度センサ出力テーブル32より決定する。また、風量決定部31は、ガスセンサ21により取得されたガス濃度より臭いレベルを判断し、その臭いレベルに対して設定すべき風量レベル(2)を決定する。そして、風量決定部31は、風量レベル(1)と風量レベル(2)とで大きい方の風量レベルを、これからの風量単位時間における送風部7の風量レベルとして決定し、その風量レベルとなるように、送風部7を制御する。
なお、図6(a)の温湿度センサ出力テーブル32に代えて、制御部30は、温度センサ出力テーブルと、湿度センサ出力テーブルとを別々に設けてもよい。図6(c)は、温度センサ出力テーブルの一例を模式的に示した模式図である。温度センサ出力テーブルは、風量を設定するときの温度に対して設定すべき風量レベルを規定したものである。図6(c)に示す温度センサ出力テーブルでは、温度が所定の範囲で6つに区切られ、各範囲に対して設定すべき風量レベルが関連付けられている。
図6(d)は、湿度センサ出力テーブルの一例を模式的に示した模式図である。湿度センサ出力テーブルは、風量を設定するときの湿度に対して設定すべき風量レベルを規定したものである。図6(d)に示す湿度センサ出力テーブルでは、湿度が所定の範囲で6つに区切られ、各範囲に対して設定すべき風量レベルが関連付けられている。
風量決定部31は、温度センサ出力テーブル及び湿度センサ出力テーブルが別に設けられた場合、温度センサ22により取得された温度に対して設定すべき風量レベル(11)を温度センサ出力テーブルより決定する。また、風量決定部31は、湿度センサ23により取得された湿度に対して設定すべき風量レベル(12)を湿度センサ出力テーブルより決定する。そして、風量決定部31は、風量レベル(11)と風量レベル(12)と臭いレベルに基づく風量レベル(2)とで最も大きい風量レベルを、これからの風量単位時間における送風部7の風量レベルとして決定する。
また、温湿度センサ出力テーブル32に代えて、制御部30は、温度センサ出力テーブル又は湿度センサ出力テーブルのいずれか一方を設けてもよい。温度センサ出力テーブルが設けられ、湿度センサ出力テーブルが設けられていない場合、風量決定部31は、風量を設定するときの湿度にかかわらず、そのときの温度に対して設定すべき風量レベル(11)を決定する。この場合、電解水散布装置Dには、湿度センサ23が設けられていなくてもよい。一方、湿度センサ出力テーブルが設けられ、温度センサ出力テーブルが設けられていない場合、風量決定部31は、風量を設定するときの温度にかかわらず、そのときの湿度に対して設定すべき風量レベル(12)を決定する。この場合、電解水散布装置Dには、温度センサ22が設けられていなくてもよい。
また、ガスセンサ21は、ガス濃度の取得に代えて、又は、ガス濃度の取得に加えて、ガス種を取得するものであってもよい。この場合、ガスセンサ出力テーブル33を図6(b)にて例示したものに代えて、図6(e)にて例示したものとしてもよい。即ち、図6(e)に例示したガスセンサ出力テーブル33は、風量を設定するときにガスセンサ21により取得されたガス種に対して設定すべき風量レベルを規定したものである。図6(e)に示すガスセンサ出力テーブル33では、ガスセンサ21により取得されるガス種として、アンモニア、酢酸、イソ吉草酸、トリメチルアミン、硫化水素、メチルメルカプタン、スカトールを列挙している。そして、特に臭いのきついガス種(例えば、アンモニア、酢酸)に対して風量レベルが高くなるように、各ガス種に対して設定すべき風量レベルが関連付けられている。風量決定部31は、この図6(e)に示すガスセンサ出力テーブル33により、ガスセンサ21により取得されたガス種に対して設定すべき風量レベル(2)を決定する。
また、制御部30は、ガスセンサ出力テーブル33を省略してもよい。この場合、風量決定部31は、風量を設定するときの温度及び/又は湿度に対応する風量レベルを設定すればよい。また、この場合、電解水散布装置Dには、ガスセンサ21が設けられていなくてもよい。
一方、制御部30は、温湿度センサ出力テーブル32を省略してもよい。この場合、風量決定部31は、風量を設定するときに取得されたガス濃度又はガス種に対応する風量レベルを設定すればよい。また、この場合、電解水散布装置Dには、温度センサ22及び湿度センサ23が設けられていなくてもよい。
生成制御部34は、電解部17における電解水の生成を制御する。具体的には、電解部17の電極部材への電気分解するための通電を行う通電時間と、その通電停止後の非通電時間を一周期として、その一周期を繰り返すことで、電解部17において電解水を生成させる。
生成条件決定部35は、後述する生成条件決定処理を実行し、生成制御部34が電解部17における電解水の生成を制御する場合の生成条件を所定の環境変数に基づいて決定する。ここで決定される生成条件は、電解水を生成する次回の一周期における通電時間及び非通電時間と、その通電時間における電力量である。また、所定の環境変数は、生成条件を決定する一周期の前回の一周期において設定された送風部7の風流の平均値(平均風量)である。
風量テーブル36は、生成条件決定部35により参照され、算出された平均風量に対して決定すべき生成条件を規定したテーブルである。ここで、図7を参照して、風量テーブル36を例示する。図7では、4種類の風量テーブル36を例示している。制御部30は、この中で1種類の風量テーブル36を有していればよい。
まず、図7(a)は、算出された平均風量に対して決定すべき生成条件として通電時間における電力量を規定した風量−電力量テーブル36aの一例を模式的に示した模式図である。この風量−電力量テーブル36aは、平均風量とその風量に対して決定すべき電力量とを関連付けて記憶したテーブルである。図7(a)に示す例では、決定すべき電力量として、電極部材に流す電流(電極電流)の大きさを規定している。この場合、生成条件決定部35は、平均風量に関連付けられた電流を風量−電力量テーブル36aより決定し、電極部材に流れる電流がその決定された電流となるように電極部材に印加する電圧を制御すれば、その平均風量に対して通電時間における電力量が定まる。
なお、風量−電力量テーブル36aにおいて、風量に対して決定すべき電力量として、電極部材に印加する電圧(電極電圧)の大きさを記憶してもよい。この場合、生成条件決定部35は、平均風量に関連付けられた電圧を風量−電力量テーブル36aより決定し、電極部材に印加される電圧がその決定された電圧となるように電極部材に流す電流(電極電流)を制御すれば、その平均風量に対して通電時間における電力量が定まる。また、風量−電力量テーブル36aにおいて、風量に対して決定すべき電力量そのものを記憶してもよい。この場合、平均風量に関連付けられた電力量を風量−電力量テーブル36aより決定し、その決定された電力量となるように、通電時間において電極部材に印加する電圧と電極部材に流す電流とを制御すればよい。
風量テーブル36として風量−電力量テーブル36aが設けられている場合、生成条件決定部35は、算出した平均風量に関連付けられた電力量(電流、電圧)を電解水の生成条件として決定する。この場合、他の生成条件である通電時間及び非通電時間は、固定時間(例えば、通電時間5分、非通電時間60分)とされてもよいし、別途設けられた後述の風量−通電時間テーブル36b及び風量−非通電時間テーブル36cに基づいて決定されてもよい。
図7(b)は、算出された平均風量に対して決定すべき生成条件として通電時間を規定した風量−通電時間テーブル36bの一例を模式的に示した模式図である。この風量−通電時間テーブル36bは、平均風量とその風量に対して決定すべき通電時間とを関連付けて記憶したテーブルである。
風量テーブル36として風量−通電時間テーブル36bが設けられている場合、生成条件決定部35は、算出した平均風量に関連付けられた通電時間を電解水の生成条件として決定する。この場合、他の生成条件である非通電時間は固定時間(例えば60分)とされ、通電時間における電力量は固定値(例えば、電極電流として100mA)とされてもよいし、別途設けられた後述の風量−電力量テーブル36a及び風量−非通電時間テーブル36cに基づいて決定されてもよい。
図7(c)は、算出された平均風量に対して決定すべき生成条件として非通電時間を規定した風量−非通電時間テーブル36cの一例を模式的に示した模式図である。この風量−非通電時間テーブル36cは、平均風量とその風量に対して決定すべき非通電時間とを関連付けて記憶したテーブルである。
風量テーブル36として風量−非通電時間テーブル36cが設けられている場合、生成条件決定部35は、算出した平均風量に関連付けられた非通電時間を電解水の生成条件として決定する。この場合、他の生成条件である通電時間は固定時間(例えば5分)とされ、通電時間における電力量は固定値(例えば、電極電流として100mA)とされてもよいし、別途設けられた後述の風量−電力量テーブル36a及び風量−通電時間テーブル36bに基づいて決定されてもよい。
図7(d)は、算出された平均風量に対して決定すべき生成条件として電力量、通電時間及び非通電時間のすべてを規定した風量−生成条件テーブル36dの一例を模式的に示した模式図である。この風量−生成条件テーブル36dは、平均風量とその風量に対して決定すべき電力量、通電時間及び非通電時間とを関連付けて記憶したテーブルである。
風量テーブル36として風量−生成条件テーブル36dが設けられている場合、生成条件決定部35は、算出した平均風量に関連付けられた電力量、通電時間及び非通電時間を電解水の生成条件として決定する。
これらの風量テーブル36は、いずれも、平均風量が大きいほど、生成される電解水に含まれる活性酸素種の濃度が高くなるように、生成条件が規定されている。即ち、電解水を生成する前回の一周期における送風部7の平均風量が大きい場合、散布により多くの活性酸素種が消費されている。そこで、そのような場合は、次の電解水を生成する一周期において、多くの活性酸素種が生成されるように、風量テーブル36によって、生成条件が決定される。
図8(a)は、生成条件決定部35にて実行される生成条件決定処理を示すフローチャートである。生成条件決定処理は、電解水を生成する一周期Iが終了し、次回の一周期IIが開始される段階で実行される処理である。
生成条件決定処理では、まず、これまでの一周期Iにおいて設定された送風部7の風流の平均値(平均風量)を算出する(S11)。詳細は図9を参照して後述するが、ここで算出される平均風量は、小数点を含む値となる。一方、風量テーブル36において生成条件が関連付けられる平均風量は、図7に示す通り1から6の自然数である。
そこで、S11の処理では、生成条件の決定に用いる平均風量を、算出した平均風量と図8(b)に示す平均風量テーブルとを用いて決定する。この平均風量テーブルは、算出平均風量の範囲の上限及び下限の値と、その上限及び下限で示される範囲の算出平均風量に対応する条件決定用平均風量とを関連付けて記憶する。即ち、S11の処理では、算出した平均風量が含まれる範囲に関連付けられた条件決定用平均風量を平均風量テーブルより決定する。
生成条件決定処理では、続いて、電解水を生成する次回の一周期IIにおける電解水の生成条件を決定し(S12)、その後、生成条件決定処理を終了する。S12の処理では、具体的には、S11の処理により決定された条件決定用平均風量に対して関連付けられた生成条件(通電時間、非通電時間及び電力量)を、次回の一周期IIにおける電解水の生成条件として、風量テーブル36に基づいて決定する。
図9は、以上のように構成された電解水散布装置Dの動作を説明するための説明図である。送風部7の風量レベルは、風量単位時間毎に、温度センサ22にて取得された温度と、湿度センサ23にて取得された湿度と、ガスセンサ21にて取得されたガス濃度とに基づいて、風量決定部31にて決定される。例えば、電解水を生成する一周期である周期(1)では、温度、湿度、ガス濃度に応じて、風量単位時間毎に、風量レベルを4、3、1、3に設定する。
次の電解水を生成する一周期である周期(2)が開始されるとき、その周期(2)における電解水の生成条件が、周期(1)において設定された風量レベルの平均値である平均風量に基づいて、生成条件決定部35により決定される。図9の例では、周期(1)の平均風量が2.75と算出される。よって、図8(b)に示す平均風量テーブルにより、条件決定用平均風量は「3」に決定される。そして、風量テーブル36において、条件決定用平均風量に関連付けられた電解水の生成条件が、周期(2)における電解水の生成条件、即ち、通電時間、非通電時間、電力量として決定される。生成制御部34は、この周期(2)に対して決定された通電時間、非通電時間、電力量で電解水を生成するよう、電解水生成部5を制御する。
一方で、周期(2)における送風部7の風量レベルは、周期(1)と同様に、風量決定部31により、温度、湿度、ガス濃度に応じて風量単位時間毎に決定される。そして、次の電解水を生成する一周期である周期(3)が開始されるときには、その周期(3)における電解水の生成条件が、周期(2)において設定された風量レベルの平均値である平均風量に基づいて、生成条件決定部35により決定される。
以後、電解水を生成する一周期毎に、風量決定部31による送風部7の風量レベルの設定と、生成条件決定部35による次回の一周期における電解水の生成条件の決定とが、繰り返し行われる。
以上説明したように、第1実施形態における電解水散布装置Dでは、所定の環境変数に基づいて、電解水を生成する一周期における電解部17への通電時間、その通電後の非通電時間、及び通電時間における電力量が決定される。これにより、電解水散布装置Dの使用環境に応じて最適な量の活性酸素種を生成できる。
また、電解水の生成条件が送風部7に設定された風量に基づいて決定される。風量が強いほど電解水に含まれる活性酸素種が多く消費されるため、風量が強く設定された場合に多くの量の活性酸素種が生成されるように電解水の生成条件を決定することで、使用環境に応じて最適な量の活性酸素種を生成できる。
特に、本実施形態の電解水散布装置Dは、電解水を生成する一周期における電解水の生成条件を決定する場合に、前回の一周期において送風部7に設定された風量レベルの平均値(平均風量)を算出し、その平均風量に基づいて次回の一周期における電解水の生成条件が決定される。これにより、前回の一周期において消費された活性酸素種の量と同様の量の活性酸素種が次回の一周期において生成されるように、電解水の生成条件を決定できる。
また、本実施形態の電解水散布装置Dは、電解水の生成条件として、通電時間、非通電時間及び電力量を決定している。これにより、所定の環境変数に応じて、電解水に含まれる活性酸素種の量を増やしたい場合は、通電時間を長くしたり、非通電時間を短くしたり、電力量を大きくしたりすることで、生成される活性酸素種の量を容易に調整できる。
(第2実施形態)
次いで、図10〜12を参照して、本発明の第2実施形態である電解水散布装置Dについて説明する。第1実施形態の電解水散布装置Dは、風量単位時間毎に、ガス濃度、温度、湿度に応じて送風部7の風量を設定する一方、電解水を生成する次回の一周期における電解水の生成条件を、前回の一周期で設定された風量の平均値に基づいて決定した。これに対し、第2実施形態の電解水散布装置Dは、電解水を生成する次回の一周期における電解水の生成条件を決定する場合、前回の一周期におけるガス濃度の平均値、温度の平均値、湿度の平均値を算出する。そして、その算出した平均値を所定の環境変数として、次回の一周期における電解水の生成条件を決定する。
以下、第2実施形態の電解水散布装置Dについて、第1実施形態の電解水散布装置Dと相違する点を中心に説明する。第1実施形態の電解水散布装置Dと同一の構成については、同一の符号を付し説明を省略する。
図10は、第2実施形態の電解水散布装置Dの機能をブロックで示した機能ブロック図である。本実施形態の電解水散布装置Dでは、第1実施形態の電解水散布装置Dの生成条件決定部35及び風量テーブル36に代えて、生成条件決定部37及び条件テーブル38を備えている。また、ガスセンサ21、温度センサ22、湿度センサ23の出力は、風量決定部31だけでなく、生成条件決定部37にも入力される。
生成条件決定部37は、図11を参照して後述する生成条件決定処理を実行し、生成制御部34が電解部17における電解水の生成を制御する場合の生成条件を所定の環境変数に基づいて決定する。具体的には、電解水を生成する次回の一周期を開始する場合に、所定の環境変数として、前回の一周期におけるガス濃度の平均値、温度の平均値、湿度の平均値を、ガスセンサ21、温度センサ22、湿度センサ23の各出力から算出し、これらの平均値に基づいて次回の一周期における電解水の生成条件を決定する。
条件テーブル38は、生成条件決定部37により参照され、算出されたガス濃度、温度、湿度の各平均値に対して決定すべき生成条件を規定したテーブルである。ここで、図11を参照して、条件テーブル38を例示する。図11では、3種類の条件テーブル38を例示している。
図11(a)は、算出されたガス濃度の平均値に対して決定すべき生成条件として電力量、通電時間及び非通電時間を規定したガス−条件テーブル38aを模式的に示した模式図である。ガス−条件テーブル38aは、ガスの臭いレベルLV0〜LV5に対して決定すべき電力量(電極電流)、通電時間及び非通電時間を、各々の臭いレベルに関連付けて記憶する。
生成条件決定部37は、算出されたガス濃度の平均値から臭いレベルをLV0〜LV5の6段階で判断する。そして、生成条件決定部37は、ガス−条件テーブル38aにおいて、その判断した臭いレベルに関連付けられた電力量、通電時間及び非通電時間を、次回の一周期における電解水の生成条件として決定する。
図11(b)は、算出された温度の平均値に対して決定すべき生成条件として電力量、通電時間及び非通電時間を規定した温度−条件テーブル38bを模式的に示した模式図である。温度−条件テーブル38bは、温度が所定の範囲で6つに区切られ、各範囲に対して決定すべき電力量(電極電流)、通電時間及び非通電時間を、各々の範囲に関連付けて記憶する。
生成条件決定部37は、温度−条件テーブル38bにおいて、算出された温度の平均値が含まれる範囲に関連付けられた電力量、通電時間及び非通電時間を、次回の一周期における電解水の生成条件として決定する。
図11(c)は、算出された湿度の平均値に対して決定すべき生成条件として電力量、通電時間及び非通電時間を規定した湿度−条件テーブル38cを模式的に示した模式図である。湿度−条件テーブル38cは、湿度が所定の範囲で6つに区切られ、各範囲に対して決定すべき電力量(電極電流)、通電時間及び非通電時間を、各々の範囲に関連付けて記憶する。
生成条件決定部37は、湿度−条件テーブル38cにおいて、算出された湿度の平均値が含まれる範囲に関連付けられた電力量、通電時間及び非通電時間を、次回の一周期における電解水の生成条件として決定する。
ここで、図11に示した各条件テーブル38a〜cでは、いずれも、決定すべき電力量として、電極部材に流す電流(電極電流)の大きさを規定している。この場合、生成条件決定部35は、条件テーブル38より電極電流を決定し、電極部材にその決定された電流が流れるように電極部材に印加する電圧を制御することで、結果として電力量が定まる。
なお、条件テーブル38に記憶する電力量として、電極部材に印加する電圧(電極電圧)の大きさを記憶してもよい。この場合、生成条件決定部35は、条件テーブル38より電極電圧を決定し、電極部材にその決定された電圧が印加されるように電極部材に流す電流を制御することで結果として電力量が定まる。また、条件テーブル38において、決定すべき電力量そのものを記憶してもよい。この場合、生成条件としての電力量を条件テーブル38より決定し、その決定された電力量となるように、通電時間において電極部材に印加する電圧と電極部材に流す電流とを制御すればよい。
また、図11に示した各条件テーブル38a〜cでは、いずれも、決定すべき生成条件として、電力量、通電時間及び非通電時間を記憶するが、これらのうち少なくともいずれか1つを記憶するようにしてもよい。この場合、条件テーブル38に記憶されていない生成条件については、算出された各平均値にかかわらず、生成条件決定部37にて予め定められた固定値を決定する。
また、図11(a)に示したガス−条件テーブル38aでは、臭いレベルに関連付けて電解水の生成条件を記憶するものであったが、これに代えて、ガス種に関連付けて電解水の生成条件を記憶するものであってもよい。この場合、次回の一周期における電解水の生成条件として決定するときに、前回の一周期でガスセンサ21により取得されたガス種に対して関連付けられた電解水の生成条件を、ガス−条件テーブル38aより決定する。なお、前回の一周期で取得されたガス種が複数存在した場合は、活性酸素種が最も多く生成する電解水の生成条件を、次回の一周期における電解水の生成条件として決定する。
また、図11(b)に示した温度−条件テーブル38bと、図11(c)に示した湿度−条件テーブル38cとに代えて、算出された温度の平均値と算出された湿度の平均値とに対して決定すべき生成条件として電力量、通電時間及び非通電時間を規定した温湿度−条件テーブルを設けてもよい。この温湿度−条件テーブルは、例えば、温度及び湿度がそれぞれ所定の範囲でマトリクス状に区切られ、各範囲に対して設定すべき生成条件が関連付けられている。生成条件決定部37は、温湿度−条件テーブルにおいて、算出された温度の平均値と算出された湿度の平均値とが含まれる範囲に関連付けられた生成条件を、次回の一周期における電解水の生成条件として決定する。
また、制御部30は、図11に例示した各条件テーブル38a〜cのうち、少なくとも1種類の条件テーブル38を有していればよい。
図12は、生成条件決定部37にて実行される生成条件決定処理を示すフローチャートである。生成条件決定処理は、電解水を生成する一周期Iが終了し、次回の一周期IIが開始される段階で実行される処理である。
生成条件決定処理では、まず、所定の環境変数として一周期Iにおけるガス濃度、温度、湿度それぞれの平均値を、ガスセンサ21、温度センサ22、湿度センサ23の各出力に基づいて算出する(S21)。なお、S21の処理では、平均値に代えて、最大値、中央値、最頻値を算出してもよく、また、ガス濃度、温度、湿度の変化と風量の変化との相関関係により導き出された関数に基づいて値を算出してもよい。
生成条件決定処理では、続いて、電解水を生成する次回の一周期IIにおける電解水の生成条件を決定し(S22)、その後、生成条件決定処理を終了する。
S22の処理では、具体的には、S21の処理により算出されたガス濃度の平均値に基づいて臭いレベルを判断し、その判断した臭いレベルに関連付けられた電力量(電極電流)、通電時間、非通電時間をガス−条件テーブル38aより読み出して、それらを、次回の一周期IIにおける生成条件として仮決定する。
また、S21の処理により算出された温度の平均値が含まれる範囲に関連付けられた電力量(電極電流)、通電時間、非通電時間を温度−条件テーブル38bより読み出して、それらを、次回の一周期IIにおける生成条件として仮決定する。更に、S22の処理により算出された湿度の平均値が含まれる範囲に関連付けられた電力量(電極電流)、通電時間、非通電時間を湿度−条件テーブル38cより読み出して、それらを、次回の一周期IIにおける生成条件として仮決定する。
そして、仮決定された生成条件の中で、最も多くの活性酸素種の量が生成される生成条件を、次回の一周期IIにおける電解水の生成条件として最終決定する。
第2実施形態における電解水散布装置Dでは、第1実施形態と同様に、風量決定部31により、風量単位時間毎に、ガス濃度(臭いレベル)、温度、湿度に応じて送風部7の風量を設定する。この風量が強いほど電解水に含まれる活性酸素種が多く消費されるため、風量が強く設定された場合に多くの量の活性酸素種が生成される。
本実施形態の電解水散布装置Dでは、この風量を決定するためのパラメータであるガス濃度(臭いレベル)、温度、湿度に基づいて、電解水の生成条件を決定する。これにより、風量が強く設定されるガス濃度(臭いレベル)、温度、湿度に対して、多くの量の活性酸素種が生成されるように電解水の生成条件を決定することで、使用環境に応じて最適な量の活性酸素種を生成できる。
特に、本実施形態の電解水散布装置Dは、電解水を生成する一周期における電解水の生成条件を決定する場合に、前回の一周期におけるガス濃度(臭いレベル)、温度、湿度の平均値を算出し、これらの平均値に基づいて次回の一周期における電解水の生成条件が決定される。これにより、前回の一周期において消費された活性酸素種の量と同様の量の活性酸素種が次回の一周期において生成されるように、電解水の生成条件を決定できる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。例えば、上記各実施形態で挙げた数値は一例であり、他の数値を採用することは当然可能である。
本発明に係る電解水散布装置は、空気中の細菌、真菌、ウイルス、臭い等の除去(不活性化を含む)を行う電解水散布装置として有用である。
D 電解水散布装置
2 吸気口
5 電解水生成部
6 吹出口
7 送風部
14 貯水部
16 フィルター部
17 電解部
18 電解促進錠剤投入部
19 散布部
21 ガスセンサ
22 温度センサ
23 湿度センサ
30 制御部
31 風量決定部
32 温湿度センサ出力テーブル
33 ガスセンサ出力テーブル
34 生成制御部
35 生成条件決定部
36a 風量−電力量テーブル
36b 風量−通電時間テーブル
36c 風量−非通電時間テーブル
37 生成条件決定部
41 投入制御部

Claims (15)

  1. 電解水を生成する電解水生成部と、前記電解水生成部が生成した電解水を吸気口から吸い込んだ空気に接触させて吹出口から散布する散布部と、前記電解水生成部を制御する制御部とを備えた電解水散布装置であって、
    前記制御部は、
    前記電解水生成部への電気分解のための通電を行う通電時間と前記通電停止後の非通電時間とを一周期とし、当該一周期を複数回繰り返すことで前記電解水の生成を制御する生成制御部と、
    所定の環境変数に基づいて前記通電時間、前記非通電時間、及び前記通電時間における電力量を決定する生成条件決定部と、を備える電解水散布装置。
  2. 前記電解水生成部は、
    水を貯めるための貯水部と、
    電解促進錠剤が投入された前記貯水部内の水を電気分解して電解水を生成する電解部と、を備え、
    前記散布部は、
    前記貯水部内の電解水に浸漬させて保水し前記吸気口から流入した空気に接触するフィルター部と、
    前記フィルター部に接触した空気を前記吹出口に導く送風部と、を備える請求項1記載の電解水散布装置。
  3. 前記電解水生成部は、
    前記貯水部に前記電解促進錠剤を投入する電解促進錠剤投入部と、
    前記電解促進錠剤投入部による前記電解促進錠剤の投入を制御する投入制御部と、を備える請求項2記載の電解水散布装置。
  4. 前記所定の環境変数は、
    前記送風部による風量である請求項2又は3記載の電解水散布装置。
  5. 風量と当該風量に対応する電力量とを関連付けて記憶する風量−電力量テーブルを備え、
    前記生成条件決定部は、
    前回の電解水生成時の風量と前記風量−電力量テーブルとに基づいて次回の前記通電時間における電力量を決定する請求項4記載の電解水散布装置。
  6. 風量と当該風量に対応する前記通電時間とを関連付けて記憶する風量−通電時間テーブルを備え、
    前記生成条件決定部は、
    前回の電解水生成時の風量と前記風量−通電時間テーブルとに基づいて次回の前記通電時間を決定する請求項4又は5に記載の電解水散布装置。
  7. 風量と当該風量に対応する前記非通電時間とを関連付けて記憶する風量−非通電時間テーブルを備え、
    前記生成条件決定部は、
    前回の電解水生成時の風量と前記風量−非通電時間テーブルとに基づいて次回の前記非通電時間を決定する請求項4から6のいずれかに記載の電解水散布装置。
  8. 前記生成条件決定部は、
    前記一周期を複数の風量単位時間に分割して前記一周期を構成する複数の前記風量単位時間毎の風量の平均値を算出し、
    前記平均値を次回の電解水生成時の前記所定の環境変数としての風量として、前記通電時間、前記非通電時間、及び前記通電時間における電力量を決定する請求項4から7のいずれかに記載の電解水散布装置。
  9. 前記制御部は、
    前記送風部による風量を決定する風量決定部を備え、
    前記生成条件決定部は、
    前記風量決定部により決定した前記送風部による風量を前記所定の環境変数とする請求項4から8のいずれかに記載の電解水散布装置。
  10. ガスを検知するガスセンサを備え、
    前記風量決定部は、
    前記ガスセンサに基づいて前記送風部による風量を決定する請求項9記載の電解水散布装置。
  11. 温度を検知する温度センサを備え、
    前記風量決定部は、
    前記温度センサに基づいて前記送風部による風量を決定する請求項9又は10記載の電解水散布装置。
  12. 湿度を検知する湿度センサを備え、
    前記風量決定部は、
    前記湿度センサに基づいて前記送風部による風量を決定する請求項9から11のいずれかに記載の電解水散布装置。
  13. ガスを検知するガスセンサを備え、
    前記所定の環境変数は、
    前記ガスセンサが取得したガスの種類及び/又は濃度である請求項1又は2記載の電解水散布装置。
  14. 湿度を検知する湿度センサを備え、
    前記所定の環境変数は、
    前記湿度センサが取得した湿度である請求項1、2、13のいずれかに記載の電解水散布装置。
  15. 温度を検知する温度センサを備え、
    前記所定の環境変数は、
    前記温度センサが取得した温度である請求項1、2、13、14のいずれかに記載の電解水散布装置。
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