JP2021154032A - 電解水散布装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガスセンサ値の時間的推移からトレー内部の電解促進剤の枯渇を検知することができる電解水散布装置を提供すること。【解決手段】電解水散布装置Dの制御部30は、電解水生成部5を制御するものであり、生成制御部34と、生成条件決定部35とを備える。生成制御部34は、電解部17への電気分解のための通電を行う通電時間とその通電停止後の非通電時間とを一周期とし、その一周期を複数回繰り返すことで電解水の生成を制御する。制御部30は、ガスセンサ42のセンサ値が一定期間増加もしくは変化しなかった場合、前記貯水部14内の電解促進剤が不足していると判断し電解促進剤を補充する。【選択図】図5

Description

本発明は、電解水を生成して散布する電解水散布装置に関する。
空気中の細菌、真菌、ウイルス、臭い等の除去を行うために、電気分解により活性酸素種を含む電解水を生成して散布する電解水散布装置が知られている。
次亜塩素酸の生成は、ユーザが直接設定した生成量や、ユーザにより設定された風量(電解水を散布するときの風量)に基づき決定される固定生成量となるように、行われていた。即ち、従来の電解水散布装置では次亜塩素酸の生成量が固定となるため、実際の使用環境に対しては、生成量が多すぎたり少なすぎたりする可能性があった。このため、従来の電解水散布装置では、所定環境に基づいて通電・非通電時間、電力量を決定し、環境に適した活性酸素種を生成する構成となっていた(特許文献1参照)。
特開2019−24810号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術は、次亜塩素酸の元となる電解促進剤が不足しているときに、その状態を把握できないため脱臭効果が十分発揮できないまま運転を継続してしまうことが課題であった。
本発明は、上記課題を解決する為になされたものであり、次亜塩素酸の元となる電解促進剤が不足を検知できる電解水散布装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係る電解水散布装置は、電解水を生成する電解水生成部と、前記電解水生成部が生成した電解水を吸気口から吸い込んだ空気に接触させて吹出口から散布する散布部と、前記電解水生成部を制御する制御部と室内のペット臭などのガスを検知するガスセンサを備えた電解水散布装置であって、前記電解水生成部は水を貯めるための貯水部と、電解促進剤が投入された前記貯水部内の水を電気分解して電解水を生成する電解部と前記貯水部に前記電解促進剤を投入する電解促進剤投入部と、前記電解促進剤投入部による前記電解促進剤の投入を制御する投入制御部とを備え、前記制御部は、前記ガスセンサの変化量をサンプリングし、一定期間変化増加もしくは変化しなかった場合、前記貯水部内の電解促進剤の不足を判断するものである。
本発明の電解水散布装置によれば、ガスセンサ検知値の時間的推移からトレー内部の電解促進剤の不足を検知できる。
本発明の第1実施形態に係る電解水散布装置の斜視図 同電解水散布装置の斜視図(パネルの開放状態) 同電解水散布装置の断面図(風路を示す図) 同電解水散布装置の断面図(電解部を示す図) 同電解水散布装置の機能ブロック図 同電解水散布装置のガスセンサ出力テーブルを示す模式図 同電解水散布装置のガスセンサの変化量(例)を示す模式図 同電解水散布装置の制御部における電解促進剤投入要否判断のフローチャート
以下、本発明を実施するための形態について添付図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1〜7を参照して、本発明の第1実施形態である電解水散布装置Dについて説明する。図1は、電解水散布装置Dの斜視図であり、電解水散布装置Dを前面側から見た図である。図2は、電解水散布装置Dの斜視図であり、図1のパネル3を開いた状態で電解水散布装置Dを前面側から見た図である。
図1、2に示す通り、電解水散布装置Dは、略箱形状の本体ケース1を備え、本体ケース1の両側面には略四角形状の吸気口2を有している。本体ケース1の天面には、開閉式の吹出口6が設けられている。図1、2では、吹出口6は閉じた状態である。
本体ケース1の前面側から見て、右側の側面(本体ケース1の一方側の側面。以降同じ)である第1の本体側面1Aには、開閉可能なパネル3が設けられている。本体ケース1の一方側の側面の吸気口2は、パネル3に設けられている。パネル3を開くと、縦長四角形状の開口4が現れる。開口4から、後述する貯水部14、タンク部材15、錠剤投入ケース18a等が取り出し可能に構成されている。
図3は、電解水散布装置Dの正面視中央部分を縦方向に切った断面図であり、電解水散布装置Dを右側から見た図である。図4は、電解水散布装置Dの正面視右側を縦方向に切った断面図であり、電解水散布装置Dにおける右側から見た図である。
図2、図3、図4に示すように、本体ケース1内には、電解水生成部5と、タンク部材15と、散布部19と、風路8とを備えている。
電解水生成部5は、貯水部14と、電解部17と、電解促進剤投入部18と、投入制御部41(図5参照)とを備えている。
貯水部14は、天面を開口した箱形状しており、水を貯水できる構造となっている。貯水部14は、本体ケース1の下部に配置され、本体ケース1から水平方向にスライドして着脱可能となっており、開口4から取り出すことができる。貯水部14は、タンク部材15から供給される水を貯水する。
電解部17は、電極部材(図示せず)を備えており、この電極部材が貯水部14内の水に浸かるように設置される。電解部17は、この電極部材に通電することにより、貯水部14内の塩化物イオンを含む水を電気化学的に電気分解し、活性酸素種を含む電解水を生成させる。ここで、活性酸素種とは、通常の酸素よりも高い酸化活性を持つ酸素分子と、その関連物質のことである。例えば、スーパーオキシドアニオン、一重項酸素、ヒドロキシラジカル、或いは過酸化水素といった所謂狭義の活性酸素に、オゾン、次亜塩素酸(次亜ハロゲン酸)等といった所謂広義の活性酸素を含む。
電解部17は、電極部材への電気分解するための通電を行う通電時間と、その通電停止後の時間、つまり通電を行っていない時間である非通電時間を一周期として、その一周期を複数回繰り返すことで、電解水を生成する。非通電時間に対して通電時間を長くすれば、一周期当たりにおいてより多くの量の活性酸素種を含む電解水が生成される。また通電時間に対して非通電時間を長くすれば、一周期当たりの活性酸素種の生成が抑えられる。さらに、通電時間における電力量を大きくすれば、より多くの量の活性酸素種を含む電解水が生成される。
電解促進剤投入部18は、錠剤投入ケース18aと、錠剤投入ケース18a内に設けた錠剤投入部材(図示せず)と、錠剤投入ケース18aの上部に着脱自在に設けられた錠剤投入カバー18bとを備えている。錠剤投入ケース18aは、開口4から取り出し可能に構成される。ユーザは、取り出した錠剤投入ケース18aから錠剤投入カバー18bを外すことで、ユーザが錠剤投入ケース18a内に電解促進剤を装填できる。
錠剤投入部材が回動すると、電解促進剤が錠剤投入ケース18aの底面の落下開口(図示せず)より貯水部14に落下する。この電解促進剤が貯水部14内の水に溶け込むことにより、貯水部14の水が塩化物イオンを含む水となる。なお、電解促進剤の一例は、塩化ナトリウムである。電解促進剤投入部18は、電解促進剤が投入されたことを検知するセンサを備えており、投入された旨を投入信号として発信する。
投入制御部41(図5)は、例えば錠剤投入ケース18aの底面の落下開口付近に設けられ、電解促進剤投入部18による電解促進剤の投入を制御する。後述する制御部30より電解促進剤の投入指示があると、投入制御部41は電解促進剤投入部18に設けられた錠剤投入部材の回動を開始する。そして、投入制御部41は、錠剤投入ケース18aから貯水部14に落下された電解促進剤の有無を判断し、錠剤投入ケース18aから貯水部14に電解促進剤が落下したと判断すると、錠剤投入部材の回動を停止する。
タンク部材15は、本体ケース1内部の正面視右側の側面に設置され、貯水部14から着脱可能な構造となっており、開口4から取り出すことができる。タンク部材15は、貯水部14の底面に設けられたタンク保持部14aに装着されている。タンク部材15は、水を貯水するタンク15aと、タンク15aの開口(図示せず)に設けられた蓋15bとを備えている。蓋15bの中央には、開閉部(図示せず)が設けられており、この開閉部が開くと、タンク15a内の水が、貯水部14へ供給される。
具体的には、タンク15aの開口を下向きにして、タンク部材15を貯水部14のタンク保持部14aに取り付けると、タンク保持部14aによって開閉部が開く。つまり、タンク部材15に水を入れてタンク保持部14aに取り付けると、開閉部が開いて貯水部14に給水され、貯水部14内に水が溜まる。貯水部14内の水位が上昇して蓋15bのところまで到達するとタンク部材15の開口が水封されるので給水が停止し、タンク部材15の内部には水が残り、貯水部14内の水位が下がった場合に都度、タンク15a内部の水が貯水部14に給水される。即ち、貯水部14内の水位は一定に保たれる。
なお、電解水散布装置Dは、タンク部材15を有していなくてもよい。この場合は、電解水散布装置Dに対して、水を供給する供給路を水道などの水源より敷設する。そして、貯水部14内の水位が下がった場合に、貯水部14内の水位が所定位置に上昇するまで、水道水を供給するようにしてもよい。
散布部19は、送風部7と、フィルター部16とを備える。
送風部7は、本体ケース1の中央部に設けられ、モータ部9と、モータ部9により回転するファン部10と、それらを囲むスクロール形状のケーシング部11とを備えている。モータ部9は、ケーシング部11に固定されている。
ファン部10は、シロッコファンであり、モータ部9から水平方向に延びた回転軸9aに固定され、モータ部9は、ケーシング部11に固定されている。モータ部9の回転軸9aは、本体ケース1の前面側から背面側に延びている。ケーシング部11は、ケーシング部11の本体ケース1における上面側に吐出口12を備え、ケーシング部11の本体ケース1における背面側に吸込口13を有している。
送風部7の風量は、ユーザが決定して例えば操作パネルから入力する。入力された風量は、風量設定部22に設定され、これに基づいて例えば制御部30が送風部7を介してモータ部9の回転量を制御する。
フィルター部16は、貯水部14に貯水された電解水と、送風部7によって本体ケース1内に流入した室内空気とを接触させる部材である。フィルター部16は、円筒状に構成され、円周部分に空気が流通可能な孔を備えたフィルター16aを配置し、その一部が貯水部14の水に浸漬され、保水されるように、フィルター16aの中心軸を回転中心として貯水部14に回転自在に内蔵されている。そして、フィルター部16は、駆動部(図示しない)により回転され、電解水と室内空気を連続的に接触させる構造となっている。
風路8は、吸気口2と吹出口6とを連通し、吸気口2から順に、フィルター部16、送風部7、吹出口6を備えている。モータ部9によってファン部10が回転すると、吸気口2から吸い込まれ風路8内に入った外部の空気は、順に、フィルター16a、送風部7、吹出口6を介して、電解水散布装置Dの外部へ吹き出される。これにより、貯水部14にて生成された電解水が外部へ散布される。なお、電解水散布装置Dは、必ずしも電解水そのものを撒くものでなくてもよく、結果的に生成した電解水由来(揮発を含む)の活性酸素種を散布するものであっても電解水散布に含まれる。
図5は、電解水散布装置Dの機能をブロックで示した機能ブロック図である。電解水散布装置Dは、電解水生成部5及び散布部19等、電解水散布装置D全体を制御する制御部30を備えている。電解水散布装置Dは、またガスセンサ42を有しており、これらは制御部30と接続される。
ガスセンサ42は、検知対象となるガスの濃度を取得する。本実施の形態では、ガスセンサ42として、検知対象のガスが素子に付着した場合、抵抗値が変化する方式を用いている。この方式のガスセンサ42によれば、ガス濃度量に比例して抵抗値が変化するためガス濃度を数値化しやすいメリットがある。また、ガスセンサ42の検知対象のガスは、ペット臭や介護臭の主成分となるアンモニア、酢酸、イソ吉草酸、トリメチルアミン、硫化水素、メチルメルカプタン、スカトールがあげられ、これらのガスのうち、少なくとも一つ検知するものとする。ガスセンサ42は、吹出口6から吹き出される電解水(又は活性酸素種)を含む空気の影響を受けない場所に設けられる。これにより、電解水散布装置Dが設置された場所における空気の状態(ガス濃度)を正確に把握できる。
制御部30は、例えば、本体ケース1(図1参照)の天面に設けられた操作パネルの裏側に設けられている。制御部30は、風量決定部31、ガスセンサ出力テーブル33、投入信号受信部21、ガスレベル記憶部23、生成制御部34、生成条件決定部35を備えている。
風量決定部31は、所定時間毎例えば10分毎に、ガスセンサ42により取得されたガス濃度より濃度のレベル毎にレベル分けした臭いレベルに基づいて、送風部7の風量を決定する。
生成制御部34は、電解部17における電解水の生成を制御する。具体的には、生成制御部34は、貯水部14内の水を電気分解するため、電解部17の電極部材への通電時間及び通電時間における電力量を決定する。そして、生成制御部34が、電解部17の電極部材に対して、通電と非通電を繰り返すよう制御することで、電解部17において電解水を生成させる。
生成条件決定部35は、生成制御部34が電解部17において電解水を生成する場合の生成条件を、投入信号受信部21が受信した投入信号に基づいて決定する。ここで決定される生成条件は、電解水を生成する次回の一周期における通電時間及び非通電時間と、その通電時間における電力量とで構成される。
ガスセンサ出力テーブル33は、風量決定部31と生成条件決定部35により参照されるテーブルで、風量や電解部17の通電時間及び非通電時間と、その通電時間における電力量(電極電流)において臭いレベルに対して設定すべき出力レベルを規定したものである。図6は、そのガスセンサ出力テーブル33の臭いレベルに応じた風量レベルと通電時間及び非通電時間と、その通電時間における電力量レベルの一例を模式的に示した模式図である。図6に示すように、ガスセンサ出力テーブル33では、臭いレベルLV0〜LV5に対して設定すべき風量レベルと通電時間及び非通電時間と、その通電時間における電力量レベルが関連付けられている。臭いレベルは、無臭のLV0から最も臭いの強いLV5までの6段階に設定され、ガスセンサ42により検知されたガス濃度に応じて風量決定部31により判断される。風量レベルと通電時間及び非通電時間と、その通電時間における電力量レベルは、1から6の6段階で示される。図6に示すガスセンサ出力テーブル33では、臭いレベルが強いほど、その臭いを確実に除去できるように、風量レベルや通電時間及び非通電時間と、その通電時間における電力量レベルを高く規定している。尚、臭いレベルがLV5のときの状態は風量レベルおよび通電時間及び非通電時間と、その通電時間における電力量レベルが最大状態とする。
投入信号受信部21は、電解促進剤投入部18が電解促進剤を投入した旨を、投入信号を介して取得する。
ガスレベル記憶部23は、ガスセンサ42の検知結果を一定間隔毎に記憶しておく。この記憶したガスセンサ値の変化量は、図7に示すようにガスセンサ42の値が「上限に張り付く(推移a)」、「増加する(推移b)」、「減少する(推移c)」のようにあらわすことができる。
「上限に張り付く(推移a)」とは、室内のガス発生速度が電解水散布装置Dの脱臭速度となる場合であり、電解水散布装置D周辺のガス濃度が濃くガスセンサ42の検知レベルの上限を超えるほどガスが充満し、電解水散布装置Dの脱臭効果が大きく不足しているという状態である。
「増加する(推移b)」とは、室内のガス発生速度が電解水散布装置Dの脱臭速度よりも大きい場合であり電解水散布装置Dの脱臭が不足しているという状態である。
また、「減少する(推移c)」とは、室内のガス発生速度が電解水散布装置Dの脱臭速度よりも小さい場合であり、電解水散布装置Dの脱臭が十分に効いているという状態である。
このガスセンサ値の変化量と電解水散布装置Dの運転状態から貯水部14内部の電解促進剤の状態を推測することができる。すなわち、図7における(推移a)、(推移b)のようにガスセンサ42の値が上限に張り付く、もしくは増加していた場合は、散布する電解水が室内のガス量に対し足りていないと判断できる。風量や電解部17の電力量に余裕がある場合、図6に示すように風量や電解部17の電力量を上昇させる。しかし、風量や電解部17の電力量に余裕がなく、いずれも上限に達した場合では、貯水部14内部の電解促進剤が不足していると判断することができる。なお、貯水部14内の水不足など他の要因の場合は、他の検出部による情報により判断される。
次に、制御部30にて実行される電解促進剤が不足と判断する処理のフローチャートを図8に示す。このフローチャートは、ユーザにより貯水部14が新たな水で満たされた時点からの処理を示す。貯水部14が水で満たされると、制御部30は、センサ等を介して貯水部14の満水を検知し、電解促進剤投入部18に電解促進剤の投入を指示する。
電解促進剤投入部18は、制御部30からの指示を受けて、電解促進剤を貯水部14へ投入する。電解促進剤投入部18が、電解促進剤投入を確認(検知)すると、貯水部14へ電解促進剤が投入された旨を示す投入信号を投入信号受信部21に送信する。
投入信号受信部21が投入信号を受信する(S0)と、準備運転(S1)を開始する。準備運転は、例えば、ガスセンサ42などで精度よく検知するために数分間エージングをかける必要があるとき、停止したままではなく一定風量、電解部17を一定電力で動かすなどを実施する運転である。準備運転が完了するとガスセンサ42の値を読み込む(S2)。読み込んだガスセンサ42の値に応じて、図6に示す臭いレベルに応じた風量レベル、通電時間及び非通電時間と、その通電時間における電力量レベルに移行する(S3)。そして、所定の時間Tを経過(S4)したときに再度ガスセンサ値を読み込む(S5)。なお、この所定の時間Tはガスセンサ42をサンプリングする周期であり、20〜60分程度の値を用いるとよい。サンプリング周期としての所定の時間Tは、ある程度の長さの時間での変化を検出することを目的としている。すなわち、所定の時間Tが短いと、センサの微小な増減を拾ってしまい、頻繁に運転を切り替えてしまう。室内の臭いの変化を考慮し、本実施の形態では、所定の時間Tは20分以上としている。また、所定の時間Tが長いと、室内の臭いの変化に対し、電解水散布装置Dの運転切替のレスポンスが遅れ十分な脱臭効果が得られないことになる。そのため、本実施の形態では、所定の時間Tは60分以下としている。
次に、読み込んだ最新のガスセンサ値(今回値)と前回のガスセンサ値(前回値)との比較を行う(S6)。ここで、時刻tにおけるガスセンサ値をS(t)とし、前回時刻t−1におけるガスセンサ値をS(t−1)とする。なお、初期値としてはS(0)=0とする。今回値S(t)と前回値S(t−1)を比較した結果、前回よりもガスセンサ値が低くなった場合(S6の判断結果No)は、現在の運転状態で効果があると判断し、S3の状態にもどる。
前回よりもガスセンサ値が増加した場合(S6の判断結果Yes)、つぎに図6で示した運転状態の最大状態(臭いレベルLV5での風量レベル通電時間及び非通電時間と、その通電時間における電力量レベル)かどうかを判断する(S7)。運転状態が最大でない場合は図6に示す運転状態を判定し移行する(S3)。風量および電解部17の電力量が最大であった場合、センサ上昇継続時間が所定時間TM以上かを判定する(S8)。センサ上昇継続時間は、ガスセンサ42のガス検知値が上昇しつづけている時間を計測し、現在まで上昇が継続している場合はその継続時間で判断する。なお、ガス検知値に変化がなくてもこのセンサ上昇継続時間のカウントは継続し、確実に減少したときのみカウントを0とする。
また、センサ上昇継続時間の閾値となる所定時間TMは、電解水散布装置Dの脱臭効果が効いていないと判断するための時間であり、60〜120分程度を用いればよい。電解水散布装置Dの能力に対し、適切な容積の部屋が対応して運転を行った場合に、脱臭効果が現れるのに1〜2時間かかるため、所定時間TMは、60〜120分とするのが良い。
このセンサ上昇継続時間が所定時間TMを以下であった場合はS4のフェーズまでもどる。センサ上昇継続時間が所定時間TMを超えた場合は、電解水散布装置Dの最大運転でも脱臭効果が効いておらず、貯水部14内部の電解促進剤が不足していると判断する。そこで、生成制御部34は、電解促進剤投入部18に対して、電解促進剤を貯水部14に投入する指示を出す(S9)。
以上のように、本実施の形態の電解水散布装置Dによれば、電解水散布装置Dの運転中にもかかわらず、ガスセンサ42が検出するガス濃度の増加を検知した場合、電解促進剤の不足を判断できるという構成により、電解促進剤の不足による脱臭能力低下を防ぐことができる。
なお、本実施の形態では、電解促進剤の不足と判断した場合、電解促進剤投入部18に対して指示を出すように構成したが、使用者に向けに外部出力、すなわち、報知し、投入を促す方法でもよい。その場合、報知手段としては、電解水散布装置D上にLED(図示せず)や警告音を鳴らすブザー(図示せず)を用いて報知する方法でもよい。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。例えば、上記各実施形態で挙げた数値は一例であり、他の数値を採用することは当然可能である。
本発明に係る電解水散布装置は、空気中の細菌、真菌、ウイルス、臭い等の除去(不活性化を含む)を行う電解水散布装置として有用である。
D 電解水散布装置
2 吸気口
5 電解水生成部
6 吹出口
7 送風部
14 貯水部
16 フィルター部
17 電解部
18 電解促進剤投入部
19 散布部
21 投入信号受信部
22 風量設定部
23 ガスレベル記憶部
30 制御部
31 風量決定部
34 生成制御部
35 生成条件決定部
41 投入制御部
42 ガスセンサ

Claims (4)

  1. 電解水を生成する電解水生成部と、
    前記電解水生成部が生成した電解水を吸気口から吸い込んだ空気に接触させて吹出口から散布する散布部と、
    前記電解水生成部を制御する制御部と、
    臭いを検知するガスセンサを備えた電解水散布装置であって、
    前記電解水生成部は、
    電解促進剤を投入した水を貯めるための貯水部と、
    前記貯水部内の水を電気分解して電解水を生成する電解部とを備え、
    前記ガスセンサの出力値が、一定期間増加もしくは変化しなかった場合、前記制御部は、前記貯水部内の電解促進剤の不足を判断すること
    を特徴とする電解水散布装置。
  2. 前記ガスセンサは、アンモニア、酢酸、イソ吉草酸、トリメチルアミン、硫化水素、メチルメルカプタン、スカトールのうち、少なくとも一つを検知する請求項1記載の電解水散布装置。
  3. 前記電解水生成部は、
    前記貯水部に前記電解促進剤を投入する電解促進剤投入部と、
    前記電解促進剤投入部による前記電解促進剤の投入を制御する投入制御部と
    を備え、
    前記制御部は、前記貯水部内の電解促進剤の不足を判断したときに、前記投入制御部に対し、電解促進剤の補充を指示する請求項1または2記載の電解水散布装置。
  4. 前記制御部は、前記貯水部内の電解促進剤の不足を判断したときに、不足していること報知することを特徴とする請求項1〜3いずれかひとつに記載の電解水散布装置。
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