JP2004298832A - 電解水生成装置、電解水を生成する方法、電解次亜水生成装置及び電解次亜水を生成する方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置の保守が容易であり、かつ長期安定して電解水を得ることができ、さらに装置を小型化することのできる電解水生成装置、電解水を生成する方法、電解次亜水生成装置及び電解次亜水を生成する方法を提供する。
【解決手段】原水供給管11に供給された原水は、原水分岐部13で希釈水供給管15に向かう希釈水ラインと、軟水器供給管17から軟水器23、電解槽29に向かう電解水ラインとに所定水量ずつ分配供給される。そして、電解水ラインに供給された原水は、軟水器23において脱硬度処理が行われ、飽和塩水が添加された後、電解槽29で電解される。この電解槽29で生成された高濃度の電解次亜水は、希釈水ラインから供給された希釈原水により、実使用濃度まで希釈される。
【選択図】 図1
【解決手段】原水供給管11に供給された原水は、原水分岐部13で希釈水供給管15に向かう希釈水ラインと、軟水器供給管17から軟水器23、電解槽29に向かう電解水ラインとに所定水量ずつ分配供給される。そして、電解水ラインに供給された原水は、軟水器23において脱硬度処理が行われ、飽和塩水が添加された後、電解槽29で電解される。この電解槽29で生成された高濃度の電解次亜水は、希釈水ラインから供給された希釈原水により、実使用濃度まで希釈される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電解水生成装置、電解水を生成する方法、電解次亜水生成装置及び電解次亜水を生成する方法に係わり、特に、装置の保守が容易であり、かつ長期安定して電解水を得ることができ、さらに装置を小型化することのできる電解水生成装置、電解水を生成する方法、電解次亜水生成装置及び電解次亜水を生成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電解水生成装置のうち、電解次亜水(電解次亜塩素酸ナトリウム水溶液)生成装置は上水道やプール等の滅菌消毒用に用いられている。そして、このような電解次亜水生成装置としては、特許文献1に示すような電解次亜塩素酸ナトリウム生成装置が知られている。
【0003】
この特許文献1に記載の装置では、装置に供給された原水が、電解槽に向かう経路と電解槽で生成された電解次亜水を希釈する経路とに分配して供給されるようになっている。そのため、電解槽内では高濃度の電解次亜水が生成され、これが原水により希釈される。従って、原水に添加される食塩等を有効に利用することができる。
【0004】
しかしながら、この電解次亜水生成装置に供給される原水としては、一般に水道水や井戸水等が使用される。そのため、原水をそのまま電気分解すると、水道水や井戸水等に含まれるカルシウムイオンやマグネシウムイオン等の硬度成分がスケールとして電極に析出し、電解槽における電気分解を阻害するおそれがあった。
【0005】
そこで、かかる問題点を解決するために、定期的に電解槽内部を薬液(例えば、塩酸等の酸性液体)で洗浄する方法が知られている。しかしながら、電解槽内部の洗浄は極めて手間がかかり、装置の保守が極めて面倒であった。
【0006】
そのため、電解槽内部の洗浄を行うことなく、電極へのスケールの析出を防止するために、特許文献2に示すような医療用電解水の連続製造方法や、特許文献3に示すようなイオン水生成装置が提案されている。
【0007】
これらの特許文献2、3に記載の方法では、いずれにおいても、定期的に電極の極性の切り替えが行われるようになっている。そのため、一方の電極にスケールが析出しても、電極の極性が切り替えられることにより、そのスケールが溶解あるいは分解される。従って、電解槽内部の洗浄を行うことなく、スケールの析出を防止することができる。
【0008】
しかしながら、電極の寿命は、一般に、その極性の切り替え回数にほぼ反比例することが知られており、極性の切り替えを頻繁に行うと、電極の寿命が短縮するおそれがあった。また、極性の切り替えを行うための回路の増設により、装置自体の部品コストや製造コスト等が上昇するおそれがあった。
【0009】
さらに、一般の電解次亜水生成装置の電極には、白金、イリジウム、ルテニウム、パラジウム等の単体又は酸化物からなるものが使用される。しかしながら、そのうちルテニウムやパラジウム等を含有した電極では、極性の切り替えを行うことができない。そのため、上記の方法を採用するためには、高価でかつ(ルテニウムやパラジウム等に比べ)塩素の発生効率も低い白金の単体又は酸化物等を使用しなければならない問題があった。
上記問題のない方法としては、特許文献4に示すようなアルカリ性水及び酸性水を製造する方法が知られている。
【0010】
この特許文献4に記載の方法では、原水がイオン交換樹脂に流通されて、原水の硬度成分が除去されるようになっている。そのため、電解槽には硬度成分を含まない水が供給され、電極にスケールが析出することはない。従って、電極の極性の切り替えを行うことなく、電極へのスケールの析出を防止することができる。また、電解槽に供給する全ての原水から硬度成分が除去されるため、(上記の特許文献1〜3に比べ)原水の影響を受け難くすることができる。
【0011】
しかしながら、一般に、電解次亜水生成装置は、その用途(上水道やプール等の滅菌消毒用)故に、大量の電解次亜水を生成する必要がある。そのため、全ての原水に対して硬度成分を除去しようとすると、その処理設備が大型化してしまい、結果的に装置全体が大型化するおそれがあった。
【0012】
【特許文献1】
特開平11−302886号公報
【特許文献2】
特開昭51−77584号公報
【特許文献3】
特開平9−70579号公報
【特許文献4】
特開平7−31979号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような従来の課題に鑑みてなされたもので、装置の保守が容易であり、かつ長期安定して電解水を得ることができ、さらに装置を小型化することのできる電解水生成装置、電解水を生成する方法、電解次亜水生成装置及び電解次亜水を生成する方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、電解水生成装置に関し、原水に含まれる硬度成分を除去する脱硬度処理手段と、該脱硬度処理手段に原水を供給する第1のラインと、少なくとも一対の電極を有し、前記脱硬度処理手段で硬度成分が除去された水を電解する電解手段と、該電解手段で電解された水を原水と混合し、所定濃度に希釈する混合希釈手段と、該混合希釈手段に原水を供給する第2のラインとを備えて構成した。
【0015】
電解手段には、第1のラインを経由して、脱硬度処理手段で硬度成分が除去された水が供給される。そのため、高硬度地域等の従来装置を使用することのできなかった地域においても、水道水や井戸水等を原水として電解水生成装置を使用することができる。
【0016】
また、従来行われていた電解手段の洗浄を行うことなく、電解手段へのスケールの析出を防止することができるため、装置の保守を容易に行うことができる。さらに、電極の切り替えを行うことなくスケールの析出を防止することができるため、電極の寿命を長くすることができ、長期安定して電解水を得ることができる。これに加え、電極の極性の切り替えを行うための回路も不要であるため、装置自体の部品コストや製造コスト等の減少も図ることができる。
【0017】
さらに、電極の切り替えを行う必要がないため、電極の材質として、ルテニウムやパラジウム等からなる電極を使用することができる。そのため、効率良く電解次亜水を生成できるとともに、安価な装置を提供可能となる。
【0018】
なお、脱硬度処理手段で硬度成分が除去された水の硬度は、30mg/L(L:リットル)以下になるように、さらに好ましくは、10mg/L以下になるように、硬度成分が除去されることが望ましい。
そして、脱硬度処理手段としては、例えば軟水器、純水生成装置、逆浸透装置又は電気透析装置等が使用できる。この場合、電解手段には軟水、純水、逆心浸透水等が供給される。
【0019】
一方、電解手段で電解された水には、第2のラインを経由した原水がそのまま混合される。そのため、脱硬度処理手段で硬度成分を除去すべき原水の量が低減するので、装置の小型化を図ることができる。
【0020】
なお、本発明の電解水生成装置は、例えば、電解次亜水、アルカリイオン水、酸性水の生成に用いるのに有効である。そして、本発明における所定濃度とは、電解次亜水の場合は有効塩素濃度、アルカリイオン水の場合は水酸化物イオンの濃度、酸性水の場合は水素イオン濃度である。
【0021】
また、本発明は、電解水生成装置に関し、原水を前記第1のラインと前記第2のラインとに所定水量ずつ分配供給する分配供給手段を備えて構成した。
【0022】
原水は第1のラインと第2のラインとに所定水量ずつ分配される。従って、分配供給手段で分配供給される原水の水量を調節することで、電解水生成装置が生成すべき電解水の濃度を調節することができる。
【0023】
さらに、本発明は、電解水生成装置に関し、前記脱硬度処理手段は、軟水器であることを特徴とする。
【0024】
原水は、軟水器に供給される。このとき、軟水器としては、原水に含まれるカルシウムイオンやマグネシウムイオン等の硬度成分を除去し易いように、ナトリウム型あるいはカリウム型のイオン交換樹脂が用いられることが望ましい。また、ナトリウム型あるいはカリウム型等のイオン交換樹脂としては、強酸性陽イオン交換樹脂、キレート型樹脂、弱酸性陽イオン交換樹脂等が望ましい。
このことにより、脱硬度処理手段を比較的安価に構成することができる。
【0025】
さらに、本発明は、電解水生成装置に関し、前記軟水器に食塩を供給することで、該軟水器を再生する再生手段を備えて構成した。
【0026】
このことにより、軟水器を簡単に再生することができる。従って、軟水器のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0027】
さらに、本発明は、請求項1記載の電解水生成装置を用いて電解水を生成する方法であって、電解された水が原水に対して容積比で0.5〜200となるように混合希釈することを特徴とする。
【0028】
脱硬度処理手段の大型化を避けるためには、電解手段に供給する水の水量を少なくして、電解手段でできるだけ高濃度の電解水を生成する方が有利である。
一方、電解手段で生成した電解水の濃度が高いと、電解水生成装置が故障等した場合に、高濃度の電解水がそのまま装置外部に吐出されるおそれがある。あるいは装置の修理の際に取り扱いが煩雑になる等の問題がある。
【0029】
従って、電解手段で、例えば電解次亜水を生成した場合には、電解手段の出口における電解次亜水の有効塩素濃度が0.5〜15g/Lとなるように調整されることが望ましい。そして、電解次亜水の用途にもよるが、例えば食品等の殺菌に用いる場合には、電解手段の出口における電解次亜水の有効塩素濃度が0.02〜0.3g/Lとなるように希釈されることが望ましい。
【0030】
さらに、本発明は、電解次亜水生成装置に関し、原水に含まれる硬度成分を除去する脱硬度処理手段と、該脱硬度処理手段に原水を供給する第1のラインと、少なくとも一対の電極を有し、前記脱硬度処理手段で硬度成分が除去された水を電解する無隔膜の電解槽と、該電解槽に食塩を添加する食塩添加手段と、前記電解槽で電解された水を原水と混合し、所定濃度に希釈する混合希釈手段と、該混合希釈手段に原水を供給する第2のラインとを備えて構成した。
【0031】
電解槽では、電解次亜水が生成される。このことにより、電解槽で生成した水を原水で希釈しても、電解槽等にスケールを発生し難くすることができる。
なお、電解次亜水の生成に用いる食塩は、直接電解槽に添加しても良いが、硬度成分が除去された水を電解槽に供給するラインに添加することが望ましい。また、脱硬度処理手段が軟水器である場合には、その再生に使用する食塩水の貯槽と、食塩添加手段で添加する食塩水の貯槽とを共用しても良い。
【0032】
さらに、本発明は、請求項6記載の電解次亜水生成装置を用いて電解次亜水を生成する方法であって、食塩濃度が5〜40g/Lである食塩水を前記電解槽で電解することを特徴とする。
【0033】
食塩水の食塩濃度を低くすると、添加する食塩の使用効率を上げることができる。しかしながら、飽和塩水の食塩濃度が5g/Lより低いと、電解槽で発生する電解次亜水の量が減ってしまう。従って、単位時間あたりに一定濃度の電解次亜水を一定量以上生成しようとすると、脱硬度処理手段で大量の原水を処理する必要がある。その結果、脱硬度処理手段が大型化し、電解次亜水生成装置自体も大型化するおそれがある。
一方、食塩塩水の食塩濃度が40g/Lより高いと、食塩を有効利用できなくなるおそれがある。従って、食塩水の食塩濃度は5〜40g/Lであることが望ましい。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
本発明の実施形態である電解次亜水生成装置の構成図を図1に示す。なお、図中、実線で示す線は通常の電解次亜水生成時に使用される配管を示し、一点破線で示す線は軟水器の再生時に使用される配管を示すものとする。また、点線で示す線は電気系統を示すものとする。
【0035】
まず、通常の電解次亜水生成時に使用される配管(実線)について説明する。
図1において、原水供給管11には、水道や井戸等から原水が供給されるようになっている。また、この原水供給管11には、原水分岐部13が連結されており、この原水分岐部13には、希釈水供給管15と軟水器供給管17とが連結されている。
【0036】
そして、希釈水供給管15は、水量調節弁16を介して、(後述する)次亜水希釈部39に連結されている。ここに、水量調節弁16は、後述する制御部35から出力された弁制御信号に基づいて、希釈水供給管15を流れる原水の水量を調節するようになっている。
【0037】
一方、軟水器供給管17は、電磁弁19及び水量調節弁21を介して、軟水器23に連結されている。ここに、電磁弁19も、制御部35から出力された弁制御信号に基づいて、軟水器供給管17の開閉を制御するようになっている。また、水量調節弁21も、制御部35から出力された弁制御信号に基づいて、軟水器供給管17を流れる原水の水量を調節するようになっている。
【0038】
さらに、軟水器23では、原水に含まれるカルシウムイオンやマグネシウムイオン等の硬度成分が除去(以下、脱硬度処理という)されるようになっている。このとき、軟水器23としては、硬度成分を除去し易いようにナトリウム型あるいはカリウム型のイオン交換樹脂が用いられることが望ましい。また、ナトリウム型あるいはカリウム型等のイオン交換樹脂としては、強酸性陽イオン交換樹脂、キレート型樹脂、弱酸性陽イオン交換樹脂等が望ましい。
【0039】
このように脱硬度処理を行う装置としては、軟水器23は比較的安価であり、また、(後述するように)ナトリウム型あるいはカリウム型等のイオン交換樹脂で構成された軟水器は、食塩を用いて再生できるため、メンテナンスが容易になっている。特に、後述する飽和塩水タンク43に納置された飽和塩水を使用すれば、再生専用の飽和塩水タンクを省略することができる。
【0040】
さらに、この軟水器23には、軟水吐出管25が連結されている。また、この軟水吐出管25は、(後述する)再生水分岐部53及び電磁弁27を介して、塩水添加部49に連結されている。ここに、電磁弁27は、電磁弁19と同様、後述する制御部35から出力された弁制御信号に基づいて、軟水吐出管25の開閉を制御するようになっている。
【0041】
さらに、この塩水添加部49には、塩水供給管45が連結されている。そして、この塩水供給管45は、塩水供給ポンプ47を介して飽和塩水タンク43まで至るようになっている。
【0042】
ここに、飽和塩水タンク43には、塩水添加部49で添加される飽和塩水が納置されている。この飽和塩水は、一般に、固体の食塩に対して水道水等が給水されることで生成されている(図示略)。また、塩水供給ポンプ47は、飽和塩水タンク43に納置された飽和塩水を塩水添加部49まで圧送するようになっている。
【0043】
さらに、塩水添加部49には、電解槽供給管28が連結されている。そして、この電解槽供給管28は、電解槽29に連結されている。
電解槽29には、陽極31a及び陰極31bが対向して配設されている。そして、陽極31a及び陰極31bには、直流電源33から所定値の電解電圧が印加されるようになっている。また、電解槽29は無隔膜となっている。
【0044】
なお、陽極31a及び陰極31bを構成する電極の材質としては、例えば白金、イリジウム、ルテニウム、パラジウム等の単体又は酸化物からなるものである。本実施形態では、特許文献2、3に示すような電極の切り替えを行わないため、ルテニウムやパラジウム等からなる電極も使用可能となっている。
【0045】
さらに、この電解槽29には、電解槽吐出管37が連結されており、この電解槽吐出管37は、次亜水希釈部39に連結されている。
そして、次亜水希釈部39には、電解次亜水吐出管41と上述した希釈水供給管15とが連結されており、この電解次亜水吐出管41からは、この装置で生成した電解次亜水が、装置外部に吐出されるようになっている。
【0046】
次に、軟水器23の再生時に使用される配管(一点破線)について説明する。
軟水器23には、再生水供給管51が連結されている。そして、この再生水供給管51は、飽和塩水タンク43まで至るようになっている。
一方、軟水吐出管25の再生水分岐部53には、再生水吐出管55が連結されている。そして、この再生水吐出管55からは、軟水器23を再生した飽和塩水を含む再生水が装置外部に吐出されるようになっている。
なお、再生水吐出管55には、通常の電解次亜水生成時に閉となる開閉弁が設けられていても良い(図示略)。また、再生水分岐部53、再生水吐出管55及び軟水吐出管25(再生水分岐部53まで)は、軟水器23と一体化されていても良い。
【0047】
さらに、電気系統(点線)について説明する。
電解槽29の陽極31a及び陰極31bには、上述したように、直流電源33から電解電圧が印加されるようになっている。そのため、陽極31a及び陰極31bと直流電源33との間は、電源線により接続されている。
また、制御部35からは、電磁弁19、27及び水量調節弁16、21へ弁制御信号が出力されている。
【0048】
次に、本発明の実施形態である電解次亜水生成装置の動作について説明する。
図1において、水道や井戸等から原水供給管11に供給された原水は、原水分岐部13で、希釈水供給管15に向かう流路(以下、希釈水ラインという)と軟水器供給管17から軟水器23、電解槽29に向かう流路(以下、電解水ラインという)とに所定水量ずつ分配供給される。なお、このとき電磁弁19、27は、制御部35の制御により(予め)開とされる。
【0049】
そして、原水分岐部13から希釈水ラインに供給された原水(以下、希釈原水という)は、次亜水希釈部39において、電解槽吐出管37から吐出される高濃度電解次亜水と混合される。なお、後述するが、次亜水希釈部39では、この希釈原水の水量が、電解水ラインを経由して生成された高濃度電解次亜水の水量に対して、容積比で0.5〜200となるように希釈混合される。この水量の調節は、制御部35の制御により水量調節弁16、21で行われる。
【0050】
一方、原水分岐部13から電解水ラインに供給された原水は、軟水器23において脱硬度処理が行われる。
このとき、軟水器23では、原水の硬度が30mg/L以下になるように、さらに好ましくは、10mg/L以下になるように、硬度成分が除去されることが望ましい。すなわち、電解槽29に供給される原水の硬度が30mg/Lより高いと、電極に炭酸カルシウム等のスケールが析出するおそれがあるからである。
【0051】
そして、このように軟水器23で脱硬度処理が行われた原水(以下、単に軟水という)は、塩水添加部49に供給される。
一方、飽和塩水タンク43に納置された飽和塩水は、塩水供給ポンプ47により塩水供給管45に吸引される。そして、塩水添加部49において、軟水に飽和塩水が添加される。このとき、塩水添加部49で添加される飽和塩水の食塩濃度は、5〜40g/Lに調整されることが望ましい。
【0052】
一般に、電解槽29に供給する水の食塩濃度を低くすると、添加する食塩の使用効率を上げることができる。しかしながら、飽和塩水の食塩濃度が5g/Lより低いと、電解槽29で発生する電解次亜水の量が減ってしまう。従って、単位時間あたりに一定濃度の電解次亜水を一定量以上生成しようとすると、大量の軟水が必要となる。その結果、軟水器23の大型化が必要となり、装置自体も大型化するおそれがある。
【0053】
一方、飽和塩水の食塩濃度が40g/Lより高いと、食塩を有効利用できなくなるおそれがある。
なお、この飽和塩水の食塩濃度の調整は、例えば、飽和塩水タンク43における水量の調整により行われる。
【0054】
そして、塩水添加部49で飽和塩水が添加された軟水は、電解槽供給管28を介して、電解槽29に供給される。この電解槽29に供給された軟水には、陽極31a及び陰極31bから電解電圧が印加され、電気分解される。このとき、電解槽29では、従来の特許文献2、3のように、電極の切り替えは行われない。
【0055】
その結果、電解槽29では電解次亜水が生成される。なお、この電解槽29で生成される電解次亜水の有効塩素濃度は、この装置で生成すべき(すなわち、電解次亜水吐出管41から吐出される)電解次亜水の有効塩素濃度よりも高濃度である。また、この電解槽29で生成された高濃度の電解次亜水(以下、高濃度電解次亜水という)の有効塩素濃度は、0.5〜15g/Lとなるように調整されることが望ましい。
【0056】
すなわち、高濃度電解次亜水の有効塩素濃度が0.5g/Lより低いと、単位時間あたりの電解次亜水の発生量が減ってしまう。従って、大量の軟水が必要となり、軟水器23の大型化が必要となる。そこで、軟水器23の大型化を避けるためには、電解槽29に供給する軟水の水量を少なくして(すなわち、軟水器23で脱硬度処理する原水の量を少なくして)、電解槽29でできるだけ高濃度の電解次亜水を生成し、希釈水ラインに供給する希釈原水の水量を多くした方が有利である。
【0057】
一方、高濃度電解次亜水の有効塩素濃度が15g/Lより高いと、装置が故障等した場合に、高濃度電解次亜水がそのまま装置外部に吐出されるおそれがある。あるいは装置の修理の際に取り扱いが煩雑になる等の問題がある(従って、上限が必要である)。
【0058】
なお、この高濃度電解次亜水の有効塩素濃度の調整は、原水分岐部13における水量調節弁21の調節や、軟水に添加される飽和塩水の食塩濃度の調整により行われる。
【0059】
そして、電解槽29で生成された高濃度電解次亜水は、電解槽吐出管37を介して、次亜水希釈部39に供給される。この次亜水希釈部39では、上述した希釈水ラインからの希釈原水が混合される。その結果、高濃度電解次亜水は実使用濃度まで希釈される。
【0060】
ここで、この実使用濃度は装置の用途にもよるが、例えば食品等の殺菌に用いる場合には、その有効塩素濃度は0.02〜0.3g/Lとなるように希釈することが望ましい。このとき、高濃度電解次亜水は希釈原水により、容積比で0.5〜200に希釈されるのが好ましい。
なお、この次亜水希釈部39における高濃度電解次亜水の希釈は、水量調節弁16、21の調節により行われる。そして特に、希釈水ライン側の水量調節弁16を主に調節することで、電解槽29における電解反応の条件を変化させることなく、容易に高濃度電解次亜水を実使用濃度まで希釈することができる。
そして、このように次亜水希釈部39で希釈された高濃度電解次亜水は、電解次亜水吐出管41から装置外部に吐出される。
【0061】
次に、軟水器23の再生時の動作について説明する。
軟水器23には、再生水供給管51から飽和塩水が供給される。そして、この飽和塩水により、軟水器23は再生される。この際、電磁弁19、27は、軟水器23に供給された飽和塩水が原水供給管11側あるいは電解槽29側に流出しないよう閉とされる。また、この軟水器23を再生した飽和塩水を含む再生水は、再生水分岐部53を介して、再生水吐出管55から装置外部に吐出される。
【0062】
さらに、電気系統の動作について説明する。
直流電源33からは、上述したように、陽極31a及び陰極31bに電解電圧が印加される。また、制御部35からは、電磁弁19、27及び水量調節弁16、21へ弁制御信号が出力される。この弁制御信号は、例えば軟水器23の再生時に電磁弁19、27を閉とする信号や、装置が生成すべき電解次亜水の実使用濃度に対応して水量調節弁16、21を調節する信号である。
【0063】
以上のような電解次亜水生成装置についての各配管内の水量やその濃度としては、表1に示すような例が挙げられる。なお、表1中の使用軟水器である「オルガノ株式会社製 全自動型軟水器 SAT105−B」は、上述した軟水器23の他に、再生水分岐部53、再生水吐出管55及び軟水吐出管25(再生水分岐部53まで)が一体化されたものである。
【0064】
【表1】
【0065】
以上のように、原水を軟水器23で脱硬度処理した後に、電解槽29に供給しているため、原水の硬度成分に影響を受けることなく、電解次亜水を生成することができる。そのため、高硬度地域等の従来装置を使用することのできなかった地域においても、水道水や井戸水等を原水として電解次亜水生成装置を使用することができる。
【0066】
この際、電解槽29の内部を薬液で洗浄することなく電極へのスケールの析出を防止することができるため、装置の保守を容易に行うことができる。また、電極の切り替えを行うことなくスケールの析出を防止することができるため、電極の寿命を長くすることができ、長期安定して電解次亜水を得ることができる。これに加え、極性の切り替えを行うための回路も不要であるため、装置自体の部品コストや製造コスト等の減少も図ることができる。
【0067】
さらに、電極の切り替えを行う必要がないため、ルテニウムやパラジウム等を含有した電極を使用することができる。特に、これらの材質は安価でかつ塩素の発生効率は高いが、極性切り替えができないために従来は使用できなかったものである。そのため、効率良く電解次亜水を生成できるとともに、安価な装置を提供可能となる。
【0068】
また、原水が、電解水ラインと希釈水ラインとに分配供給されるので、(電解水ラインの)軟水器23で脱硬度処理すべき原水の量を減らすことができる。そして、電解槽29で高濃度の電解次亜水を生成し、これが希釈水ライン側からの希釈原水と混合されるので、装置が生成すべき電解次亜水の有効塩素濃度を実使用濃度に調節することができる。従って、軟水器23を大型化することなく、一定濃度の電解次亜水を大量に生成することができる。そのため、装置全体の小型化を図ることができる。
【0069】
なお、本実施形態においては、脱硬度処理を行う装置として軟水器を用いたが、これに限られない。すなわち、軟水器以外にも、純水生成装置、逆浸透装置又は電気透析装置等であっても良い(図示略)。特に、硬度成分を除去するという点からは純水生成装置が用いられることが望ましい。そして、これらの装置により生成された純水や逆浸透水等に、飽和塩水を添加して電解槽29に供給すれば良い。
【0070】
また、本実施形態においては、電解水生成装置の一例として、電解次亜水生成装置について説明してきたが、これに限られず、アルカリイオン水、酸性水等の電解水の生成装置であっても良い。
【0071】
ただし、電解水生成装置としてアルカリイオン水を生成する場合には、次の点に注意すべきである。すなわち、電解槽で生成されたアルカリイオン水に希釈水ラインから供給された希釈原水が混合される際に、混合希釈後のアルカリイオン水の水素イオン濃度(pH)と、混合される希釈原水の硬度との関係によっては、混合希釈時に電解槽や配管にスケールを発生するおそれがあるからである。
【0072】
この点に関し、本実施形態のように無隔膜の電解槽29を用いて電解次亜水を生成する場合には、一般的な水道水等の原水により希釈した場合でも、電解槽や配管にスケールが発生し難い。従って、電解水生成装置として、電解次亜水を生成することが特に望ましい。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、原水に含まれる硬度成分を脱硬度処理手段で除去し、この水を電解手段で電解するとともに、電解手段で電解された水を原水と混合して所定濃度に希釈するように構成したので、装置の保守が容易であり、かつ長期安定して電解水を得ることができ、さらに装置を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である電解次亜水生成装置の構成図
【符号の説明】
13 原水分岐部
23 軟水器
29 電解槽
31a 陽極
31b 陰極
39 次亜水希釈部
43 飽和塩水タンク
49 塩水添加部
【発明の属する技術分野】
本発明は電解水生成装置、電解水を生成する方法、電解次亜水生成装置及び電解次亜水を生成する方法に係わり、特に、装置の保守が容易であり、かつ長期安定して電解水を得ることができ、さらに装置を小型化することのできる電解水生成装置、電解水を生成する方法、電解次亜水生成装置及び電解次亜水を生成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電解水生成装置のうち、電解次亜水(電解次亜塩素酸ナトリウム水溶液)生成装置は上水道やプール等の滅菌消毒用に用いられている。そして、このような電解次亜水生成装置としては、特許文献1に示すような電解次亜塩素酸ナトリウム生成装置が知られている。
【0003】
この特許文献1に記載の装置では、装置に供給された原水が、電解槽に向かう経路と電解槽で生成された電解次亜水を希釈する経路とに分配して供給されるようになっている。そのため、電解槽内では高濃度の電解次亜水が生成され、これが原水により希釈される。従って、原水に添加される食塩等を有効に利用することができる。
【0004】
しかしながら、この電解次亜水生成装置に供給される原水としては、一般に水道水や井戸水等が使用される。そのため、原水をそのまま電気分解すると、水道水や井戸水等に含まれるカルシウムイオンやマグネシウムイオン等の硬度成分がスケールとして電極に析出し、電解槽における電気分解を阻害するおそれがあった。
【0005】
そこで、かかる問題点を解決するために、定期的に電解槽内部を薬液(例えば、塩酸等の酸性液体)で洗浄する方法が知られている。しかしながら、電解槽内部の洗浄は極めて手間がかかり、装置の保守が極めて面倒であった。
【0006】
そのため、電解槽内部の洗浄を行うことなく、電極へのスケールの析出を防止するために、特許文献2に示すような医療用電解水の連続製造方法や、特許文献3に示すようなイオン水生成装置が提案されている。
【0007】
これらの特許文献2、3に記載の方法では、いずれにおいても、定期的に電極の極性の切り替えが行われるようになっている。そのため、一方の電極にスケールが析出しても、電極の極性が切り替えられることにより、そのスケールが溶解あるいは分解される。従って、電解槽内部の洗浄を行うことなく、スケールの析出を防止することができる。
【0008】
しかしながら、電極の寿命は、一般に、その極性の切り替え回数にほぼ反比例することが知られており、極性の切り替えを頻繁に行うと、電極の寿命が短縮するおそれがあった。また、極性の切り替えを行うための回路の増設により、装置自体の部品コストや製造コスト等が上昇するおそれがあった。
【0009】
さらに、一般の電解次亜水生成装置の電極には、白金、イリジウム、ルテニウム、パラジウム等の単体又は酸化物からなるものが使用される。しかしながら、そのうちルテニウムやパラジウム等を含有した電極では、極性の切り替えを行うことができない。そのため、上記の方法を採用するためには、高価でかつ(ルテニウムやパラジウム等に比べ)塩素の発生効率も低い白金の単体又は酸化物等を使用しなければならない問題があった。
上記問題のない方法としては、特許文献4に示すようなアルカリ性水及び酸性水を製造する方法が知られている。
【0010】
この特許文献4に記載の方法では、原水がイオン交換樹脂に流通されて、原水の硬度成分が除去されるようになっている。そのため、電解槽には硬度成分を含まない水が供給され、電極にスケールが析出することはない。従って、電極の極性の切り替えを行うことなく、電極へのスケールの析出を防止することができる。また、電解槽に供給する全ての原水から硬度成分が除去されるため、(上記の特許文献1〜3に比べ)原水の影響を受け難くすることができる。
【0011】
しかしながら、一般に、電解次亜水生成装置は、その用途(上水道やプール等の滅菌消毒用)故に、大量の電解次亜水を生成する必要がある。そのため、全ての原水に対して硬度成分を除去しようとすると、その処理設備が大型化してしまい、結果的に装置全体が大型化するおそれがあった。
【0012】
【特許文献1】
特開平11−302886号公報
【特許文献2】
特開昭51−77584号公報
【特許文献3】
特開平9−70579号公報
【特許文献4】
特開平7−31979号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような従来の課題に鑑みてなされたもので、装置の保守が容易であり、かつ長期安定して電解水を得ることができ、さらに装置を小型化することのできる電解水生成装置、電解水を生成する方法、電解次亜水生成装置及び電解次亜水を生成する方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、電解水生成装置に関し、原水に含まれる硬度成分を除去する脱硬度処理手段と、該脱硬度処理手段に原水を供給する第1のラインと、少なくとも一対の電極を有し、前記脱硬度処理手段で硬度成分が除去された水を電解する電解手段と、該電解手段で電解された水を原水と混合し、所定濃度に希釈する混合希釈手段と、該混合希釈手段に原水を供給する第2のラインとを備えて構成した。
【0015】
電解手段には、第1のラインを経由して、脱硬度処理手段で硬度成分が除去された水が供給される。そのため、高硬度地域等の従来装置を使用することのできなかった地域においても、水道水や井戸水等を原水として電解水生成装置を使用することができる。
【0016】
また、従来行われていた電解手段の洗浄を行うことなく、電解手段へのスケールの析出を防止することができるため、装置の保守を容易に行うことができる。さらに、電極の切り替えを行うことなくスケールの析出を防止することができるため、電極の寿命を長くすることができ、長期安定して電解水を得ることができる。これに加え、電極の極性の切り替えを行うための回路も不要であるため、装置自体の部品コストや製造コスト等の減少も図ることができる。
【0017】
さらに、電極の切り替えを行う必要がないため、電極の材質として、ルテニウムやパラジウム等からなる電極を使用することができる。そのため、効率良く電解次亜水を生成できるとともに、安価な装置を提供可能となる。
【0018】
なお、脱硬度処理手段で硬度成分が除去された水の硬度は、30mg/L(L:リットル)以下になるように、さらに好ましくは、10mg/L以下になるように、硬度成分が除去されることが望ましい。
そして、脱硬度処理手段としては、例えば軟水器、純水生成装置、逆浸透装置又は電気透析装置等が使用できる。この場合、電解手段には軟水、純水、逆心浸透水等が供給される。
【0019】
一方、電解手段で電解された水には、第2のラインを経由した原水がそのまま混合される。そのため、脱硬度処理手段で硬度成分を除去すべき原水の量が低減するので、装置の小型化を図ることができる。
【0020】
なお、本発明の電解水生成装置は、例えば、電解次亜水、アルカリイオン水、酸性水の生成に用いるのに有効である。そして、本発明における所定濃度とは、電解次亜水の場合は有効塩素濃度、アルカリイオン水の場合は水酸化物イオンの濃度、酸性水の場合は水素イオン濃度である。
【0021】
また、本発明は、電解水生成装置に関し、原水を前記第1のラインと前記第2のラインとに所定水量ずつ分配供給する分配供給手段を備えて構成した。
【0022】
原水は第1のラインと第2のラインとに所定水量ずつ分配される。従って、分配供給手段で分配供給される原水の水量を調節することで、電解水生成装置が生成すべき電解水の濃度を調節することができる。
【0023】
さらに、本発明は、電解水生成装置に関し、前記脱硬度処理手段は、軟水器であることを特徴とする。
【0024】
原水は、軟水器に供給される。このとき、軟水器としては、原水に含まれるカルシウムイオンやマグネシウムイオン等の硬度成分を除去し易いように、ナトリウム型あるいはカリウム型のイオン交換樹脂が用いられることが望ましい。また、ナトリウム型あるいはカリウム型等のイオン交換樹脂としては、強酸性陽イオン交換樹脂、キレート型樹脂、弱酸性陽イオン交換樹脂等が望ましい。
このことにより、脱硬度処理手段を比較的安価に構成することができる。
【0025】
さらに、本発明は、電解水生成装置に関し、前記軟水器に食塩を供給することで、該軟水器を再生する再生手段を備えて構成した。
【0026】
このことにより、軟水器を簡単に再生することができる。従って、軟水器のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0027】
さらに、本発明は、請求項1記載の電解水生成装置を用いて電解水を生成する方法であって、電解された水が原水に対して容積比で0.5〜200となるように混合希釈することを特徴とする。
【0028】
脱硬度処理手段の大型化を避けるためには、電解手段に供給する水の水量を少なくして、電解手段でできるだけ高濃度の電解水を生成する方が有利である。
一方、電解手段で生成した電解水の濃度が高いと、電解水生成装置が故障等した場合に、高濃度の電解水がそのまま装置外部に吐出されるおそれがある。あるいは装置の修理の際に取り扱いが煩雑になる等の問題がある。
【0029】
従って、電解手段で、例えば電解次亜水を生成した場合には、電解手段の出口における電解次亜水の有効塩素濃度が0.5〜15g/Lとなるように調整されることが望ましい。そして、電解次亜水の用途にもよるが、例えば食品等の殺菌に用いる場合には、電解手段の出口における電解次亜水の有効塩素濃度が0.02〜0.3g/Lとなるように希釈されることが望ましい。
【0030】
さらに、本発明は、電解次亜水生成装置に関し、原水に含まれる硬度成分を除去する脱硬度処理手段と、該脱硬度処理手段に原水を供給する第1のラインと、少なくとも一対の電極を有し、前記脱硬度処理手段で硬度成分が除去された水を電解する無隔膜の電解槽と、該電解槽に食塩を添加する食塩添加手段と、前記電解槽で電解された水を原水と混合し、所定濃度に希釈する混合希釈手段と、該混合希釈手段に原水を供給する第2のラインとを備えて構成した。
【0031】
電解槽では、電解次亜水が生成される。このことにより、電解槽で生成した水を原水で希釈しても、電解槽等にスケールを発生し難くすることができる。
なお、電解次亜水の生成に用いる食塩は、直接電解槽に添加しても良いが、硬度成分が除去された水を電解槽に供給するラインに添加することが望ましい。また、脱硬度処理手段が軟水器である場合には、その再生に使用する食塩水の貯槽と、食塩添加手段で添加する食塩水の貯槽とを共用しても良い。
【0032】
さらに、本発明は、請求項6記載の電解次亜水生成装置を用いて電解次亜水を生成する方法であって、食塩濃度が5〜40g/Lである食塩水を前記電解槽で電解することを特徴とする。
【0033】
食塩水の食塩濃度を低くすると、添加する食塩の使用効率を上げることができる。しかしながら、飽和塩水の食塩濃度が5g/Lより低いと、電解槽で発生する電解次亜水の量が減ってしまう。従って、単位時間あたりに一定濃度の電解次亜水を一定量以上生成しようとすると、脱硬度処理手段で大量の原水を処理する必要がある。その結果、脱硬度処理手段が大型化し、電解次亜水生成装置自体も大型化するおそれがある。
一方、食塩塩水の食塩濃度が40g/Lより高いと、食塩を有効利用できなくなるおそれがある。従って、食塩水の食塩濃度は5〜40g/Lであることが望ましい。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
本発明の実施形態である電解次亜水生成装置の構成図を図1に示す。なお、図中、実線で示す線は通常の電解次亜水生成時に使用される配管を示し、一点破線で示す線は軟水器の再生時に使用される配管を示すものとする。また、点線で示す線は電気系統を示すものとする。
【0035】
まず、通常の電解次亜水生成時に使用される配管(実線)について説明する。
図1において、原水供給管11には、水道や井戸等から原水が供給されるようになっている。また、この原水供給管11には、原水分岐部13が連結されており、この原水分岐部13には、希釈水供給管15と軟水器供給管17とが連結されている。
【0036】
そして、希釈水供給管15は、水量調節弁16を介して、(後述する)次亜水希釈部39に連結されている。ここに、水量調節弁16は、後述する制御部35から出力された弁制御信号に基づいて、希釈水供給管15を流れる原水の水量を調節するようになっている。
【0037】
一方、軟水器供給管17は、電磁弁19及び水量調節弁21を介して、軟水器23に連結されている。ここに、電磁弁19も、制御部35から出力された弁制御信号に基づいて、軟水器供給管17の開閉を制御するようになっている。また、水量調節弁21も、制御部35から出力された弁制御信号に基づいて、軟水器供給管17を流れる原水の水量を調節するようになっている。
【0038】
さらに、軟水器23では、原水に含まれるカルシウムイオンやマグネシウムイオン等の硬度成分が除去(以下、脱硬度処理という)されるようになっている。このとき、軟水器23としては、硬度成分を除去し易いようにナトリウム型あるいはカリウム型のイオン交換樹脂が用いられることが望ましい。また、ナトリウム型あるいはカリウム型等のイオン交換樹脂としては、強酸性陽イオン交換樹脂、キレート型樹脂、弱酸性陽イオン交換樹脂等が望ましい。
【0039】
このように脱硬度処理を行う装置としては、軟水器23は比較的安価であり、また、(後述するように)ナトリウム型あるいはカリウム型等のイオン交換樹脂で構成された軟水器は、食塩を用いて再生できるため、メンテナンスが容易になっている。特に、後述する飽和塩水タンク43に納置された飽和塩水を使用すれば、再生専用の飽和塩水タンクを省略することができる。
【0040】
さらに、この軟水器23には、軟水吐出管25が連結されている。また、この軟水吐出管25は、(後述する)再生水分岐部53及び電磁弁27を介して、塩水添加部49に連結されている。ここに、電磁弁27は、電磁弁19と同様、後述する制御部35から出力された弁制御信号に基づいて、軟水吐出管25の開閉を制御するようになっている。
【0041】
さらに、この塩水添加部49には、塩水供給管45が連結されている。そして、この塩水供給管45は、塩水供給ポンプ47を介して飽和塩水タンク43まで至るようになっている。
【0042】
ここに、飽和塩水タンク43には、塩水添加部49で添加される飽和塩水が納置されている。この飽和塩水は、一般に、固体の食塩に対して水道水等が給水されることで生成されている(図示略)。また、塩水供給ポンプ47は、飽和塩水タンク43に納置された飽和塩水を塩水添加部49まで圧送するようになっている。
【0043】
さらに、塩水添加部49には、電解槽供給管28が連結されている。そして、この電解槽供給管28は、電解槽29に連結されている。
電解槽29には、陽極31a及び陰極31bが対向して配設されている。そして、陽極31a及び陰極31bには、直流電源33から所定値の電解電圧が印加されるようになっている。また、電解槽29は無隔膜となっている。
【0044】
なお、陽極31a及び陰極31bを構成する電極の材質としては、例えば白金、イリジウム、ルテニウム、パラジウム等の単体又は酸化物からなるものである。本実施形態では、特許文献2、3に示すような電極の切り替えを行わないため、ルテニウムやパラジウム等からなる電極も使用可能となっている。
【0045】
さらに、この電解槽29には、電解槽吐出管37が連結されており、この電解槽吐出管37は、次亜水希釈部39に連結されている。
そして、次亜水希釈部39には、電解次亜水吐出管41と上述した希釈水供給管15とが連結されており、この電解次亜水吐出管41からは、この装置で生成した電解次亜水が、装置外部に吐出されるようになっている。
【0046】
次に、軟水器23の再生時に使用される配管(一点破線)について説明する。
軟水器23には、再生水供給管51が連結されている。そして、この再生水供給管51は、飽和塩水タンク43まで至るようになっている。
一方、軟水吐出管25の再生水分岐部53には、再生水吐出管55が連結されている。そして、この再生水吐出管55からは、軟水器23を再生した飽和塩水を含む再生水が装置外部に吐出されるようになっている。
なお、再生水吐出管55には、通常の電解次亜水生成時に閉となる開閉弁が設けられていても良い(図示略)。また、再生水分岐部53、再生水吐出管55及び軟水吐出管25(再生水分岐部53まで)は、軟水器23と一体化されていても良い。
【0047】
さらに、電気系統(点線)について説明する。
電解槽29の陽極31a及び陰極31bには、上述したように、直流電源33から電解電圧が印加されるようになっている。そのため、陽極31a及び陰極31bと直流電源33との間は、電源線により接続されている。
また、制御部35からは、電磁弁19、27及び水量調節弁16、21へ弁制御信号が出力されている。
【0048】
次に、本発明の実施形態である電解次亜水生成装置の動作について説明する。
図1において、水道や井戸等から原水供給管11に供給された原水は、原水分岐部13で、希釈水供給管15に向かう流路(以下、希釈水ラインという)と軟水器供給管17から軟水器23、電解槽29に向かう流路(以下、電解水ラインという)とに所定水量ずつ分配供給される。なお、このとき電磁弁19、27は、制御部35の制御により(予め)開とされる。
【0049】
そして、原水分岐部13から希釈水ラインに供給された原水(以下、希釈原水という)は、次亜水希釈部39において、電解槽吐出管37から吐出される高濃度電解次亜水と混合される。なお、後述するが、次亜水希釈部39では、この希釈原水の水量が、電解水ラインを経由して生成された高濃度電解次亜水の水量に対して、容積比で0.5〜200となるように希釈混合される。この水量の調節は、制御部35の制御により水量調節弁16、21で行われる。
【0050】
一方、原水分岐部13から電解水ラインに供給された原水は、軟水器23において脱硬度処理が行われる。
このとき、軟水器23では、原水の硬度が30mg/L以下になるように、さらに好ましくは、10mg/L以下になるように、硬度成分が除去されることが望ましい。すなわち、電解槽29に供給される原水の硬度が30mg/Lより高いと、電極に炭酸カルシウム等のスケールが析出するおそれがあるからである。
【0051】
そして、このように軟水器23で脱硬度処理が行われた原水(以下、単に軟水という)は、塩水添加部49に供給される。
一方、飽和塩水タンク43に納置された飽和塩水は、塩水供給ポンプ47により塩水供給管45に吸引される。そして、塩水添加部49において、軟水に飽和塩水が添加される。このとき、塩水添加部49で添加される飽和塩水の食塩濃度は、5〜40g/Lに調整されることが望ましい。
【0052】
一般に、電解槽29に供給する水の食塩濃度を低くすると、添加する食塩の使用効率を上げることができる。しかしながら、飽和塩水の食塩濃度が5g/Lより低いと、電解槽29で発生する電解次亜水の量が減ってしまう。従って、単位時間あたりに一定濃度の電解次亜水を一定量以上生成しようとすると、大量の軟水が必要となる。その結果、軟水器23の大型化が必要となり、装置自体も大型化するおそれがある。
【0053】
一方、飽和塩水の食塩濃度が40g/Lより高いと、食塩を有効利用できなくなるおそれがある。
なお、この飽和塩水の食塩濃度の調整は、例えば、飽和塩水タンク43における水量の調整により行われる。
【0054】
そして、塩水添加部49で飽和塩水が添加された軟水は、電解槽供給管28を介して、電解槽29に供給される。この電解槽29に供給された軟水には、陽極31a及び陰極31bから電解電圧が印加され、電気分解される。このとき、電解槽29では、従来の特許文献2、3のように、電極の切り替えは行われない。
【0055】
その結果、電解槽29では電解次亜水が生成される。なお、この電解槽29で生成される電解次亜水の有効塩素濃度は、この装置で生成すべき(すなわち、電解次亜水吐出管41から吐出される)電解次亜水の有効塩素濃度よりも高濃度である。また、この電解槽29で生成された高濃度の電解次亜水(以下、高濃度電解次亜水という)の有効塩素濃度は、0.5〜15g/Lとなるように調整されることが望ましい。
【0056】
すなわち、高濃度電解次亜水の有効塩素濃度が0.5g/Lより低いと、単位時間あたりの電解次亜水の発生量が減ってしまう。従って、大量の軟水が必要となり、軟水器23の大型化が必要となる。そこで、軟水器23の大型化を避けるためには、電解槽29に供給する軟水の水量を少なくして(すなわち、軟水器23で脱硬度処理する原水の量を少なくして)、電解槽29でできるだけ高濃度の電解次亜水を生成し、希釈水ラインに供給する希釈原水の水量を多くした方が有利である。
【0057】
一方、高濃度電解次亜水の有効塩素濃度が15g/Lより高いと、装置が故障等した場合に、高濃度電解次亜水がそのまま装置外部に吐出されるおそれがある。あるいは装置の修理の際に取り扱いが煩雑になる等の問題がある(従って、上限が必要である)。
【0058】
なお、この高濃度電解次亜水の有効塩素濃度の調整は、原水分岐部13における水量調節弁21の調節や、軟水に添加される飽和塩水の食塩濃度の調整により行われる。
【0059】
そして、電解槽29で生成された高濃度電解次亜水は、電解槽吐出管37を介して、次亜水希釈部39に供給される。この次亜水希釈部39では、上述した希釈水ラインからの希釈原水が混合される。その結果、高濃度電解次亜水は実使用濃度まで希釈される。
【0060】
ここで、この実使用濃度は装置の用途にもよるが、例えば食品等の殺菌に用いる場合には、その有効塩素濃度は0.02〜0.3g/Lとなるように希釈することが望ましい。このとき、高濃度電解次亜水は希釈原水により、容積比で0.5〜200に希釈されるのが好ましい。
なお、この次亜水希釈部39における高濃度電解次亜水の希釈は、水量調節弁16、21の調節により行われる。そして特に、希釈水ライン側の水量調節弁16を主に調節することで、電解槽29における電解反応の条件を変化させることなく、容易に高濃度電解次亜水を実使用濃度まで希釈することができる。
そして、このように次亜水希釈部39で希釈された高濃度電解次亜水は、電解次亜水吐出管41から装置外部に吐出される。
【0061】
次に、軟水器23の再生時の動作について説明する。
軟水器23には、再生水供給管51から飽和塩水が供給される。そして、この飽和塩水により、軟水器23は再生される。この際、電磁弁19、27は、軟水器23に供給された飽和塩水が原水供給管11側あるいは電解槽29側に流出しないよう閉とされる。また、この軟水器23を再生した飽和塩水を含む再生水は、再生水分岐部53を介して、再生水吐出管55から装置外部に吐出される。
【0062】
さらに、電気系統の動作について説明する。
直流電源33からは、上述したように、陽極31a及び陰極31bに電解電圧が印加される。また、制御部35からは、電磁弁19、27及び水量調節弁16、21へ弁制御信号が出力される。この弁制御信号は、例えば軟水器23の再生時に電磁弁19、27を閉とする信号や、装置が生成すべき電解次亜水の実使用濃度に対応して水量調節弁16、21を調節する信号である。
【0063】
以上のような電解次亜水生成装置についての各配管内の水量やその濃度としては、表1に示すような例が挙げられる。なお、表1中の使用軟水器である「オルガノ株式会社製 全自動型軟水器 SAT105−B」は、上述した軟水器23の他に、再生水分岐部53、再生水吐出管55及び軟水吐出管25(再生水分岐部53まで)が一体化されたものである。
【0064】
【表1】
【0065】
以上のように、原水を軟水器23で脱硬度処理した後に、電解槽29に供給しているため、原水の硬度成分に影響を受けることなく、電解次亜水を生成することができる。そのため、高硬度地域等の従来装置を使用することのできなかった地域においても、水道水や井戸水等を原水として電解次亜水生成装置を使用することができる。
【0066】
この際、電解槽29の内部を薬液で洗浄することなく電極へのスケールの析出を防止することができるため、装置の保守を容易に行うことができる。また、電極の切り替えを行うことなくスケールの析出を防止することができるため、電極の寿命を長くすることができ、長期安定して電解次亜水を得ることができる。これに加え、極性の切り替えを行うための回路も不要であるため、装置自体の部品コストや製造コスト等の減少も図ることができる。
【0067】
さらに、電極の切り替えを行う必要がないため、ルテニウムやパラジウム等を含有した電極を使用することができる。特に、これらの材質は安価でかつ塩素の発生効率は高いが、極性切り替えができないために従来は使用できなかったものである。そのため、効率良く電解次亜水を生成できるとともに、安価な装置を提供可能となる。
【0068】
また、原水が、電解水ラインと希釈水ラインとに分配供給されるので、(電解水ラインの)軟水器23で脱硬度処理すべき原水の量を減らすことができる。そして、電解槽29で高濃度の電解次亜水を生成し、これが希釈水ライン側からの希釈原水と混合されるので、装置が生成すべき電解次亜水の有効塩素濃度を実使用濃度に調節することができる。従って、軟水器23を大型化することなく、一定濃度の電解次亜水を大量に生成することができる。そのため、装置全体の小型化を図ることができる。
【0069】
なお、本実施形態においては、脱硬度処理を行う装置として軟水器を用いたが、これに限られない。すなわち、軟水器以外にも、純水生成装置、逆浸透装置又は電気透析装置等であっても良い(図示略)。特に、硬度成分を除去するという点からは純水生成装置が用いられることが望ましい。そして、これらの装置により生成された純水や逆浸透水等に、飽和塩水を添加して電解槽29に供給すれば良い。
【0070】
また、本実施形態においては、電解水生成装置の一例として、電解次亜水生成装置について説明してきたが、これに限られず、アルカリイオン水、酸性水等の電解水の生成装置であっても良い。
【0071】
ただし、電解水生成装置としてアルカリイオン水を生成する場合には、次の点に注意すべきである。すなわち、電解槽で生成されたアルカリイオン水に希釈水ラインから供給された希釈原水が混合される際に、混合希釈後のアルカリイオン水の水素イオン濃度(pH)と、混合される希釈原水の硬度との関係によっては、混合希釈時に電解槽や配管にスケールを発生するおそれがあるからである。
【0072】
この点に関し、本実施形態のように無隔膜の電解槽29を用いて電解次亜水を生成する場合には、一般的な水道水等の原水により希釈した場合でも、電解槽や配管にスケールが発生し難い。従って、電解水生成装置として、電解次亜水を生成することが特に望ましい。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、原水に含まれる硬度成分を脱硬度処理手段で除去し、この水を電解手段で電解するとともに、電解手段で電解された水を原水と混合して所定濃度に希釈するように構成したので、装置の保守が容易であり、かつ長期安定して電解水を得ることができ、さらに装置を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である電解次亜水生成装置の構成図
【符号の説明】
13 原水分岐部
23 軟水器
29 電解槽
31a 陽極
31b 陰極
39 次亜水希釈部
43 飽和塩水タンク
49 塩水添加部
Claims (7)
- 原水に含まれる硬度成分を除去する脱硬度処理手段と、
該脱硬度処理手段に原水を供給する第1のラインと、
少なくとも一対の電極を有し、前記脱硬度処理手段で硬度成分が除去された水を電解する電解手段と、
該電解手段で電解された水を原水と混合し、所定濃度に希釈する混合希釈手段と、
該混合希釈手段に原水を供給する第2のラインとを備えたことを特徴とする電解水生成装置。 - 原水を前記第1のラインと前記第2のラインとに所定水量ずつ分配供給する分配供給手段を備えた請求項1記載の電解水生成装置。
- 前記脱硬度処理手段は、軟水器である請求項1又は請求項2記載の電解水生成装置。
- 前記軟水器に食塩を供給することで、該軟水器を再生する再生手段を備えた請求項3記載の電解水生成装置。
- 請求項1記載の電解水生成装置を用いて電解水を生成する方法であって、
電解された水が原水に対して容積比で0.5〜200となるように混合希釈することを特徴とする電解水の生成方法。 - 原水に含まれる硬度成分を除去する脱硬度処理手段と、
該脱硬度処理手段に原水を供給する第1のラインと、
少なくとも一対の電極を有し、前記脱硬度処理手段で硬度成分が除去された水を電解する無隔膜の電解槽と、
該電解槽に食塩を添加する食塩添加手段と、
前記電解槽で電解された水を原水と混合し、所定濃度に希釈する混合希釈手段と、
該混合希釈手段に原水を供給する第2のラインとを備えたことを特徴とする電解次亜水生成装置。 - 請求項6記載の電解次亜水生成装置を用いて電解次亜水を生成する方法であって、
食塩濃度が5〜40g/Lである食塩水を前記電解槽で電解することを特徴とする電解次亜水の生成方法。
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