JPH09262587A - 電解槽における次亜塩素酸殺菌水と強アルカリ水の同時生成方法及びこの方法に使用する添加薬液 - Google Patents

電解槽における次亜塩素酸殺菌水と強アルカリ水の同時生成方法及びこの方法に使用する添加薬液

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JPH09262587A
JPH09262587A JP6011696A JP6011696A JPH09262587A JP H09262587 A JPH09262587 A JP H09262587A JP 6011696 A JP6011696 A JP 6011696A JP 6011696 A JP6011696 A JP 6011696A JP H09262587 A JPH09262587 A JP H09262587A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1台の電解槽で次亜塩素酸殺菌水と強アルカ
リ水を同時に生成する方法を提供する 【解決手段】 塩化ナトリウムなどの塩化物塩、又はこ
れら塩化物塩と、メタケイ酸ナトリウムなどの水に溶け
てアルカリ性を示す化合物とを含む水溶液を有隔膜電解
槽で電気分解することにより、あるいは前記電解により
生成したアルカリ水と酸性水の一部を混合することによ
り、さらには、前記電解により生成したアルカリ水にメ
タケイ酸ナトリウムなどの水に溶けてアルカリ性を示す
化合物を添加してpH3〜7.5、pH10〜12.5
の強アルカリ水を同時に生成させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は有隔膜電解槽を使用
して強アルカリ水と次亜塩素酸殺菌水を同時に生成する
方法ならびにこの方法に使用する原水への添加薬液に関
する。
【0002】
【発明の背景】次亜塩素酸を多く含むpH3〜7.5の
殺菌水は、pH2〜2.5程度の強酸性殺菌水と比較す
ると、殺菌力がより強いうえに金属を錆びさせにくいた
め金属製器具などの洗浄・殺菌に適している。しかし、
金属をまったく錆びさせないわけではないので洗浄・殺
菌した後は、水道水などの中性の水で良く洗うか、アル
カリ性溶液で中和する必要がある。
【0003】また、電解により生成した強アルカリ水で
食器の油落しなどの第一次洗浄をした後、電解生成した
次亜塩素酸殺菌水で前記食器等の第二次洗浄・殺菌をす
ることが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、電解によ
る次亜塩素酸殺菌水と強アルカリ水を同時、または、前
後して使用する必要がある場合があるが、次亜塩素酸殺
菌水を生成する電解槽と強アルカリ水を生成する電解槽
は目的が異なるため、従来は次亜塩素酸殺菌水を生成す
る電解槽と強アルカリ水を生成する電解槽の2台の専用
機が必要であり、製造、メンテナンス等のコストが高く
つくとともに、電解槽において同時に生成される非利用
側の電解水は捨て水になるので無駄が多かった。
【0005】従って、本発明の第一の目的は1台の電解
槽から殺菌力の優れた次亜塩素酸殺菌水と洗浄効果の高
い強アルカリ水を同時に生成する方法を提供することに
ある。
【0006】従って、本発明の第二の目的は上記の方法
に使用する添加薬液を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記第一の目的を達成す
るために、本発明は塩化ナトリウム、塩化カリウムなど
の塩化物塩と、水に溶けてアルカリ性を示す化合物を含
む薬液を添加した水を有隔膜電解槽で電気分解し、電解
槽の陰極側にpH10〜12.5、好ましくはpH11
〜12.5の強アルカリ水を生成させるとともに、陽極
側にpH3〜7.5の次亜塩素酸殺菌水を生成させるこ
とを特徴とする。
【0008】前記方法において、原水への前記薬液の添
加については、(A)電解前の原水に前記薬液を添加し
て電解する方法、(B)電解槽の陰極室と陽極室の水
に、成分・濃度を異にする前記薬液を添加して電解する
方法、(C)電解槽の陽極室の水のみに前記薬液を添加
して電解する方法の三通りがある。
【0009】上記第一の目的を達成するための本発明の
他の方法は、塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの塩化
物塩、又はこれら塩化物塩と、水に溶けてアルカリ性を
示す化合物を含む薬液を添加した水を有隔膜電解槽で電
気分解し、電解槽の一方の電極側に生成された電解水の
一部を、電解槽の他方の電極側に生成された電解水に混
合してpH10〜12.5、好ましくはpH11〜1
2.5の強アルカリ水とpH3〜7.5の次亜塩素酸殺
菌水に調整することを特徴とする。
【0010】上記第一の目的を達成するための本発明の
さらに他の方法は、塩化ナトリウム、塩化カリウムなど
の塩化物塩、又はこれら塩化物塩と、水に溶けてアルカ
リ性を示す化合物とを含む薬液を添加した水を有隔膜電
解槽で電気分解し、電解槽の陽極側にpH3〜7.5の
次亜塩素酸殺菌水を生成させるとともに、電解槽の陰極
側に生成された電解処理水に、水に溶けてアルカリ性を
示す化合物を添加してpH10〜12.5、好ましくは
pH11〜12.5の強アルカリ水に調整することを特
徴とする。
【0011】上記第一の目的を達成するための本発明の
さらに他の方法は、塩化ナトリウム、塩化カリウムなど
の塩化物塩、又はこれら塩化物塩と、水に溶けてアルカ
リ性を示す化合物を含む薬液を添加した水を有隔膜電解
槽で電気分解し、電解槽の陰極側に生成された電解アル
カリ水の一部を、電解槽の陽極側に生成された電解酸性
水に混合してpH3〜7.5の次亜塩素酸殺菌水に調整
するとともに、電解槽の陰極室に生成された前記電解ア
ルカリ水に、水に溶けてアルカリ性を示す化合物を含む
薬液を添加してpH10〜12.5、好ましくはpH1
1〜12.5の強アルカリ水に調整することを特徴とす
る。
【0012】前記添加薬液中の、水に溶けてアルカリ性
を示す化合物は、メタケイ酸ナトリウムなどのポリケイ
酸塩、ケイ酸ナトリウムなどのケイ酸塩、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウムなどの水酸化物塩、又はこれらの
二種又は三種の混合物が好適であり、とくに、メタケイ
酸ナトリウムが好ましい。
【0013】前記第二の目的を達成するために、本発明
の前記方法に使用する好ましい添加薬液は、塩化ナトリ
ウム、塩化カリウムなどの塩化物塩に、メタケイ酸ナト
リウムなどのポリケイ酸塩、ケイ酸ナトリウムなどのケ
イ酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの水酸
化物塩の一種または二種以上を混合してなる。
【0014】
【発明の実施の形態】請求項1の発明は、水道水等の原
水に、塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの塩化物塩
と、水に溶けてアルカリ性を示す化合物とを含む薬液を
添加し、この水を有隔膜電解槽で電気分解し、電解槽の
陰極側にpH10〜12.5の強アルカリ水を生成させ
るとともに、陽極側にpH3〜7.5の次亜塩素酸殺菌
水を生成させるものである。
【0015】前記水溶液に添加する塩化物塩は、電解に
より電解槽の陽極側に次亜塩素酸を発生させるためのも
ので、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カ
ルシウム、塩化マグネシウムなどを使用することができ
る。
【0016】本発明により、電解槽の陽極室に生成され
るpH3〜7.5の電解水は、水中の遊離残留塩素のほ
とんど100%が、殺菌力が強く且つ安全な次亜塩素酸
の形で存在するため、20〜80ppmという比較的低
い濃度でも優れた殺菌力を発揮する。前記水溶液(被電
解水)中の塩化物塩の濃度は、使用する塩化物塩の種類
によってことなるが、陽極側電解水の次亜塩素酸濃度が
所望の値になるように適宜選択する。
【0017】本発明の方法に使用される前記「水に溶け
てアルカリ性を示す化合物」は、前記薬液添加水の有隔
膜電解によって生ずる陽極室の電解処理水のpHの下り
過ぎを防止する目的と、陰極室に生成される電解水をp
H10〜12.5の強アルカリ水に調整する目的で添加
するアルカリ化剤であり、このアルカリ化剤として、例
えば、メタケイ酸ナトリウムなどのポリケイ酸塩;ケイ
酸ナトリウムなどのケイ酸塩;水酸化ナトリウム、水酸
化カリウムなどの水酸化物塩;炭酸水素ナトリウム(重
曹)などの炭酸水素塩;又はこれらの二種以上の混合物
があげられる。なかでも、メタケイ酸ナトリウムなどの
ポリケイ酸塩は、人体に害のない化合物として水道水等
への投入が認められているので、食器洗い用の強アルカ
リ水等を生成する際にとくに有用である。
【0018】前記の水に溶けてアルカリ性を示す化合物
(以下、アルカリ化剤という)を添加した被電解水中の
アルカリ化剤の濃度は、使用するアルカリ化剤の種類に
よって異なるが、陽極側に生成される電解水(次亜塩素
酸殺菌水)のpHが3〜7.5になり、且つ、陰極室に
生成される電解水(強アルカリ水)のpHが10〜1
2.5になるように適宜選択する。
【0019】同様に、前記の塩化物塩とアルカリ化剤を
原水に添加して前記水溶液を調整するにあたり、これら
の薬液の混合液を使用する場合、その濃度はこれら薬液
の種類、組合せ、電気分解時の電流電圧や電極面積、電
極間距離等によって様々であるが、電解の結果、電解槽
の陽極側に生成される水の性質がpH3〜7.5にな
り、陰極側に生成される水の性質がpH10〜12.5
の強アルカリ水になるようにを適宜調整する。
【0020】本発明の方法に使用される電解水生成装置
の電解槽は、通水型の連続式電解槽、貯水電解式(バッ
ヂ式)電解槽のいずれを使用することもできるが、原水
への薬液添加の実施形態には、 (A)電解前の原水に前記薬液を添加して電解する方
法。 (B)電解槽の陰極室と陽極室の水に、成分・濃度を異
にする前記薬液を添加して電解する方法。 (C)電解槽の陽極室の水のみに前記薬液を添加して電
解する方法。 の三通りがあり、以下、各々の実施例を通水式電解槽を
使用した場合を例示して説明する。
【0021】図の連続式電解水生成装置を使用する場合
は、給水管1の先端を二股の給水支管2、3に分岐する
とともに、この支管2、3を、独立給水口を有する通水
型電解槽4の各給水口に接続して、電解隔膜5で仕切ら
れた異極の電極室6、7に独立に連通させるようになっ
ている。電解槽4の電極室6、7の双方の原水に前記薬
液を添加する形態には、図1のように、共通の給水管1
に前記薬液を供給する場合と、図2のように、電解槽4
の電極室6、7に独立に連通する二股の給水支管2、3
に別々に供給する場合がある。図1は給水管1の水に、
塩化物塩とアルカリ化剤(図では塩化ナトリウムとメタ
ケイ酸ナトリウム)の混合薬液をタンク8から添加し、
陰極室と陽極室に同じ性質の水を通水して電解するのに
適している。他方、図2は、両電極室6、7に成分・濃
度が異なる薬液を添加して電解するのに適しており、ち
なみに、図2の実施例は陰極室に塩化ナトリウムとメタ
ケイ酸ナトリウムの混合薬液がタンク8aから供給さ
れ、陽極室には別のタンク8bからメタケイ酸ナトリウ
ムだけが供給されるようになっている。
【0022】図3は前記の塩化物塩とアルカリ化剤(図
では塩化ナトリウムとメタケイ酸ナトリウムの混合薬
液)の混合薬液を陽極室のみに添加し、陰極室には薬液
を添加していない水をを通水する実施例を示している。
この実施形態は陰極室の塩素イオンの増加が抑制される
ので脱塩洗浄効果が得られる点でより好ましい。
【0023】図4は本発明の他の実施形態を示すもの
で、前記のように塩化物塩、又はこれら塩化物塩とアル
カリ化剤を含む薬液を添加した水を有隔膜電解槽で電気
分解し、電解槽の一方の電極側に生成された電解水の一
部を、電解槽の他方の電極側に生成された電解水に混合
してpH10〜12.5の強アルカリ水とpH3〜7.
5の次亜塩素酸殺菌水に調整するものである。薬液添加
の仕方には前記と同様の(A)、(B)、(C)の三通
りがある。
【0024】図4の実施例では、陰極室にpH10〜1
2.5の強アルカリ水が生成され、陽極室にpH値が3
よりも低い電解水が生成される場合に、陰極室から生成
されたpH10〜12.5の電解水の一部を、陽極室か
ら生成された電解水に混合してpH3〜7.5に調整し
ている。しかし、陰極室の電解水のアルカリ度がpH1
2.5よりも高く、陽極室の電解水のpHが3〜7.5
である場合は、逆に陽極室の電解水を陰極室の電解水に
混合して最終的にpH10〜12.5の強アルカリ水と
pH3〜7.5の次亜塩素酸殺菌水が生成されるように
する。
【0025】図5は本発明のさらに別の方法に係り、塩
化ナトリウム、塩化カリウムなどの塩化物塩、又はこれ
ら塩化物塩と、水に溶けてアルカリ性を示す化合物を含
む薬液を添加した水を有隔膜電解槽で電気分解し、電解
槽の陽極側にpH3〜7.5の次亜塩素酸殺菌水を生成
させるとともに、電解槽の陰極室に生成された電解処理
水に、水に溶けてアルカリ性を示す化合物を含む薬液を
添加してpH10〜12.5の強アルカリ水に調整する
ことを示している。すなわち、この方法は、前記薬液を
添加して電解した陰極側のアルカリ水にさらに前記アル
カリ化剤を添加して目的のpH10〜12.5の強アル
カリ水に調整するものである。
【0026】また、図6は本発明のさらに別の方法に係
り、塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの塩化物塩、又
はこれら塩化物塩と、水に溶けてアルカリ性を示す化合
物を含む薬液を添加した水を有隔膜電解槽で電気分解
し、電解槽の陰極側に生成された電解アルカリ水の一部
を、電解槽の陽極側に生成された電解酸性水に混合して
pH3〜7.5の次亜塩素酸殺菌水に調整するととも
に、電解槽の陰極室に生成された前記電解アルカリ水
に、水に溶けてアルカリ性を示す化合物を含む薬液を添
加してpH10〜12.5の強アルカリ水に調整するこ
とを示している。すなわち、この方法は、前記薬液を添
加して電解した陽極側電解水のpH値が所望のpH3〜
7.5に上がらず、且つ、陰極側電解水のpH値が所望
のpH10〜12.5に上がらない場合に、陰極側の電
解水(アルカリ水)の一部を陽極側電解水(酸性水)に
添加して目的のpH3〜7.5の次亜塩素酸殺菌水に調
整するとともに、陰極側の前記電解アルカリ水に前記ア
ルカリ化剤を添加して目的のpH10〜12.5の強ア
ルカリ水に調整するものである。この場合、陰極側電解
水へのアルカリ化剤の添加は酸性水への一部混合の前で
も後でもよい。
【0027】前記のように、図5及び図6の発明の方法
においては、塩化物塩だけを電解前の水に添加する場合
と、塩化物塩と前記アルカリ化剤を電解前の原水に添加
する場合がある。いずれの場合も、電解前の水に前記薬
液を添加する形態には前記(A)、(B)、(C)の三
通りがある。
【0019】かくして、図の各実施例では、通水型電解
槽4の陽極室6に通ずる吐水管9からはpH3〜7.5
の次亜塩素酸殺菌水が吐出されるとともに、陰極室7に
通ずる吐水管10からはpH10〜12.5の強アルカ
リ水が吐出される。
【0028】図のように電解槽4は、電極11、12の
極性を所定時間毎に正逆切換えることによりカルシウム
等の析出・付着を防止をすることができる。この場合
は、給水支管2、3に流路/流量切換装置13を介装
し、吐水管9、10に流路切換装置14を介装するのが
望ましい。
【0029】なお、強アルカリ水の吐水管10に銀イオ
ン発生装置を介装して強アルカリ水に銀イオンを溶出さ
せると強アルカリ水の洗浄・殺菌効果がさらに向上す
る。
【0030】図7は本発明の方法を実施する貯水式電解
水生成装置の一例を示す概略図である。この形式の電解
水生成装置は、電極11、12間を電解隔膜5で仕切っ
たバッヂ式電解槽4と、電気機器、制御機器、安全装置
などの機器類18をケーシング15内に収納し、電解槽
4の陽極室6に生成された次亜塩素酸殺菌水と陰極側に
生成された強アルカリ水はそれぞれの蛇口16、17か
ら取水するようになっている。このような貯水式電解水
生成装置を使用する場合は、装置が倒れたときに電解等
の電源が自動的にOFFになる安全装置を取り付けるの
が望ましく、また、電解槽に水位センサを設けて水が溢
れないようにする。さらに、電極にカルシウム等の付着
物が付くと電解効率が低下するので電極の交換ができる
ようにする。カルシウム等の付着物の除去は、電極の極
性を一定時間ごとに切り換える逆電洗浄機構によって行
うようにしてもよい。
【0031】本発明の方法における前記水溶液の電解
は、従来のこれら電解水生成装置を通常の方法で作動さ
せることによって実施することができる。
【0032】前記各方法における薬液の添加は個々の薬
液を別々に添加してもよいが、好ましくは、塩化ナトリ
ウム、塩化カリウムなどの塩化物塩に、メタケイ酸ナト
リウムなどのポリケイ酸塩、ケイ酸ナトリウムなどのケ
イ酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの水酸
化物塩の一種または二種以上を所望の割合で混合し、本
発明の方法に使用する添加薬液の調合剤として予め調整
しておくと使用に便である。
【0033】
【実施例】水4リツトルに、塩化ナトリウム400gと
水酸化ナトリウム59gを溶解して得た添加薬液を、原
水給水量6リットル/分の流量に対して58ミリリット
ル/分の流量の割合で添加・混合して通水式電解水生成
装置の有隔膜電解槽に給水した。このときの電解槽に給
水される水溶液(被電解水)中の塩化ナトリウムの濃度
は0.97g/リットル、水酸化ナトリウムの濃度は
0.14g/リットルてあった。次いで、有隔膜電解槽
に給水した前記水溶液を36アンペアの電流で電解した
ところ、電解槽の陽極室から、pH5.58、酸化還元
電位(ORP)880mV、残留塩素濃度約40ppm
の次亜塩素酸殺菌水が生成され、陰極室からは、pH1
2.40、酸化還元電位(ORP)−875mV、残留
塩素濃度0.56ppmの強アルカリ水が生成された。
【0034】実験によれば、本発明の方法において、塩
化ナトリウムと水酸化ナトリウムを使用して初期の目的
を達成するには、有隔膜電解槽に入れる被電解水溶液
は、塩化ナトリウム濃度を0.5〜3.0g、水酸化ナ
トリウム濃度を0.05〜0.5gくらいに調整するの
が適切である。
【0035】
【効果】本発明は、1台(一機種)の電解槽で次亜塩素
酸殺菌水と強アルカリ水を同時に生成することができ
る。したがって、例えば、食品加工の際の食品の洗浄・
殺菌や食器洗いの際の洗浄・殺菌のように、特に、強ア
ルカリ水洗浄と殺菌洗浄を連続して行う場合や、酸化水
による洗浄の後にアルカリ水による中和を行う場合など
に、従来のように、2台の専用電解機を使用する必要が
ないので、コストを大巾に削減できるとともに、捨て水
もなくなるので極めて経済的である。
【0036】また、本発明は、電解生成水の一部混合、
アルカリ化剤の補充等によって目的の強アルカリ水と次
亜塩素酸殺菌水を生成できるので、電解処理に無駄が生
ずることがなく、この点でも経済的である。
【0037】予め調合した添加薬液を使用することによ
り、薬液添加の専門技術を要せずに目的の水を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法に使用される通水式電解水生成装
置の概略構成図
【図2】本発明の方法に使用される通水式電解水生成装
置の概略構成図
【図3】本発明の方法に使用される通水式電解水生成装
置の概略構成図
【図4】本発明の方法に使用される通水式電解水生成装
置の概略構成図
【図5】本発明の方法に使用される通水式電解水生成装
置の概略構成図
【図6】本発明の方法に使用される通水式電解水生成装
置の概略構成図
【図7】本発明の方法に使用される貯水式電解水生成装
置の概略構成図
【符号の説明】
1… 給水管 2、3…支管 4…電解槽 5…電解隔膜 6、7…電解室 8…薬液タンク 9,10…吐水管 11,12…電極 13…流路/流量切換装置 14…流量切換装置 15…ケーシング 16,17…蛇口 18…機器類

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの塩
    化物塩と、水に溶けてアルカリ性を示す化合物を含む薬
    液を添加した水を有隔膜電解槽で電気分解し、電解槽の
    陰極側にpH10〜12.5の強アルカリ水を生成させ
    るとともに、陽極側にpH3〜7.5の次亜塩素酸殺菌
    水を生成させることを特徴とする強アルカリ水と次亜塩
    素酸殺菌水の同時生成方法
  2. 【請求項2】 有隔膜電解槽の陰極室と陽極室の水の前
    記薬液の成分及び/又は濃度を異にして電解することを
    特徴とする請求項1記載の強アルカリ水と次亜塩素酸殺
    菌水の同時生成方法
  3. 【請求項3】 塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの塩
    化物塩と、水に溶けてアルカリ性を示す化合物を含む薬
    液を添加した水を有隔膜電解槽の陽極側に入れるととも
    に、電解槽の陰極側に水道水などの通常の水を入れて電
    気分解し、前記電解槽の陰極側にpH10〜12.5の
    強アルカリ水を生成させるとともに前記電解槽の陽極側
    にpH3〜7.5の次亜塩素酸殺菌水を生成させること
    を特徴とする強アルカリ水と次亜塩素酸殺菌水の同時生
    成方法
  4. 【請求項4】 塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの塩
    化物塩、又はこれら塩化物塩と、水に溶けてアルカリ性
    を示す化合物を含む薬液を添加した水を有隔膜電解槽で
    電気分解し、電解槽の一方の電極側に生成された電解水
    の一部を、電解槽の他方の電極側に生成された電解水に
    混合してpH10〜12.5の強アルカリ水とpH3〜
    7.5の次亜塩素酸殺菌水に調整することを特徴とする
    強アルカリ水と次亜塩素酸殺菌水の同時生成方法
  5. 【請求項5】 塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの塩
    化物塩、又はこれら塩化物塩と、水に溶けてアルカリ性
    を示す化合物を含む薬液を添加した水を有隔膜電解槽で
    電気分解し、電解槽の陽極側にpH3〜7.5の次亜塩
    素酸殺菌水を生成させるとともに、電解槽の陰極室に生
    成された電解処理水に、水に溶けてアルカリ性を示す化
    合物を含む薬液を添加してpH10〜12.5の強アル
    カリ水に調整することを特徴とする強アルカリ水と次亜
    塩素酸殺菌水の同時生成方法
  6. 【請求項6】 塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの塩
    化物塩、又はこれら塩化物塩と、水に溶けてアルカリ性
    を示す化合物を含む薬液を添加した水を有隔膜電解槽で
    電気分解し、電解槽の陰極側に生成された電解アルカリ
    水の一部を、電解槽の陽極側に生成された電解酸性水に
    混合してpH3〜7.5の次亜塩素酸殺菌水に調整する
    とともに、電解槽の陰極室に生成された前記電解アルカ
    リ水に、水に溶けてアルカリ性を示す化合物を含む薬液
    を添加してpH10〜12.5の強アルカリ水に調整す
    ることを特徴とする強アルカリ水と次亜塩素酸殺菌水の
    同時生成方法
  7. 【請求項7】 前記添加薬液中の、水に溶けてアルカリ
    性を示す化合物が、メタケイ酸ナトリウムなどのポリケ
    イ酸塩、ケイ酸ナトリウムなどのケイ酸塩、水酸化ナト
    リウム、水酸化カリウムなどの水酸化物塩、又はこれら
    の二種以上の混合物であることを特徴とする請求項1、
    2、3、4又は5記載の強アルカリ水と次亜塩素酸殺菌
    水の同時生成方法
  8. 【請求項8】 塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの塩
    化物塩に、メタケイ酸ナトリウムなどのポリケイ酸塩、
    ケイ酸ナトリウムなどのケイ酸塩、水酸化ナトリウム、
    水酸化カリウムなどの水酸化物塩の一種または二種以上
    を混合してなる前記請求項1、2、3、4、5又は6の
    方法に使用する添加薬液
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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