JP3205527B2 - 弱酸性殺菌水及び弱アルカリ性水の製造方法 - Google Patents

弱酸性殺菌水及び弱アルカリ性水の製造方法

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JP3205527B2 JP22864597A JP22864597A JP3205527B2 JP 3205527 B2 JP3205527 B2 JP 3205527B2 JP 22864597 A JP22864597 A JP 22864597A JP 22864597 A JP22864597 A JP 22864597A JP 3205527 B2 JP3205527 B2 JP 3205527B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電解槽での電解に
よって、弱アルカリ性水と弱酸性で有効塩素(次亜塩素
酸または次亜塩素酸塩(ナトリウム或いはカルシウム)
の形で存在する)濃度が所定値以上の弱酸性殺菌水とを
製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】食塩水を電解槽にて電解して弱酸性殺菌
水(殺菌用処理液)を製造する方法は、特開平8−52
475号公報に示されている。同公報に示されている弱
酸性殺菌水の製造方法の一つは、先づ食塩水を有隔膜電
解槽にて電解し、次いでこの有隔膜電解槽のアノード室
にて生成された酸性水を無隔膜電解槽にて電解して弱酸
性殺菌水を製造する方法であり、また他の一つは、先づ
水を有隔膜電解槽にて電解し、次いでこの有隔膜電解槽
のアノード室にて生成された酸性水に食塩または食塩水
を添加して、その後に食塩含有の酸性水を無隔膜電解槽
にて電解して弱酸性殺菌水を製造する方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前者の製造方法におい
ては、有隔膜電解槽のアノード室とカソード室の両室に
未電解の食塩水が供給されて電解されるものであり、食
塩水中の水酸化物イオン(OH- )と塩化物イオン(C
- )の反応電位の違いにより、優先的に水酸化物イオ
ンが反応してしまうため、殺菌効果が十分に得られる有
効塩素量(有効塩素濃度が所定値以上)を発生させるた
めには、有隔膜電解でアノード室にてpH3程度の強酸
性水が生成されるとともにカソード室にてpH11程度
の強アルカリ性水が生成されてしまう。
【0004】ところで、食塩水の電解によって得られる
強アルカリ性水は一般的な用途がないため、通常は使用
されることなく廃棄されるものであって無駄であり、ま
た廃棄に際しては強アルカリのためにそのまま廃棄でき
ず適宜な廃棄処理装置(中和処理装置)を必要とする。
また、強アルカリ性水では、カルシウム化合物等の析出
が多くなりやすく、配管づまりを発生させるおそれがあ
る。また、有隔膜電解槽のアノード室にて生成されたp
H3程度の強酸性水を無隔膜電解槽にて電解して弱酸性
殺菌水を製造する際には、無隔膜電解槽での電解にて強
酸性水はアルカリ化されるがその程度は弱いため、大電
流にて電解させる必要があって、大型の電解電源が必要
となるとともに、多量の電力が消費される。
【0005】一方、後者の製造方法においては、有隔膜
電解槽のアノード室とカソード室の両室に未電解の水
(電解質が殆ど含まれていない)が供給されて電解され
るものであるため、有隔膜電解槽のアノード室にて所望
の酸性水が生成されるようにするためには、有隔膜電解
槽に大電流を流す必要があって、隔膜に大きな負荷が作
用し短期間に隔膜を損傷させるおそれがあり耐久性に問
題がある。また、この場合にも、有隔膜電解槽のカソー
ド室にて生成されるアルカリ性水は通常強アルカリとな
るため、無駄に廃棄されるものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した問題
に対処すべくなされたものであり、食塩または塩化カル
シウム等の塩化物塩の水溶液を無隔膜の電解槽にて電解
して弱アルカリ性で有効塩素濃度が所定値以上の電解水
を生成し、この電解水を有隔膜の電解槽のアノード室に
導くとともにカソード室に水を導いて電解し、前記アノ
ード室にて弱酸性で有効塩素濃度が所定値以上の弱酸性
殺菌水を生成するとともに、前記カソード室にて弱アル
カリ性水を生成する弱酸性殺菌水及び弱アルカリ性水の
製造方法である。この場合において、弱酸性殺菌水の有
効塩素濃度は十分な殺菌効果が期待できる所定値以上で
ある必要があり、例えば30ppm以上であることが望
ましい。
【0007】本発明の実施に際しては、前記カソード室
に導かれる水が乳酸カルシウム等の電解質ミネラルを添
加した水道水であること、或いは前記カソード室に導か
れる水が無隔膜電解槽の電解室に供給される食塩または
塩化カルシウム等塩化塩の水溶液であることが望まし
い。
【0008】
【発明の作用効果】本発明においては、食塩または塩化
カルシウム等の塩化物塩の水溶液を無隔膜の電解槽にて
電解して弱アルカリ性で有効塩素濃度が所定値以上の電
解水を生成するものであるため、有効塩素濃度が所定値
以上の電解水を有隔膜の電解槽にて電解して得る場合に
比して、低電圧の電解にて有効塩素濃度が所定値以上の
電解水を得ることができ、電解電源の小型化を図るとと
もに省電力化を図ることができる。
【0009】また、本発明においては、有隔膜電解槽で
の電解により有隔膜電解槽のアノード室にて弱酸性で有
効塩素濃度が所定値以上の弱酸性殺菌水が生成されると
ともに、有隔膜電解槽のカソード室にて弱アルカリ性水
が生成されるため、弱酸性殺菌水を生鮮魚介類や生鮮野
菜等の食物用殺菌処理水として色合いの悪変なく使用で
きるとともに、弱アルカリ性水をそのまま飲料または調
理用として使用することができ、電解による消費電力を
全て有効に活用することができるとともに、電解によっ
て生成される全ての電解水を無駄に廃棄することなくそ
れぞれ有効に利用することができる。また、有隔膜電解
槽での電解によるpH調整(弱アルカリ性から弱酸性へ
のpH調整)は、従来技術の無隔膜電解槽での電解によ
るpH調整に比して、低電圧・低電流にて調整可能であ
るため、これによっても省電力化を図ることができる。
【0010】また、本発明においては、弱アルカリ性で
有効塩素濃度が所定値以上の電解水を有隔膜の電解槽の
アノード室に導くとともにカソード室に水を導いて電解
し、アノード室にて弱酸性で有効塩素濃度が所定値以上
の弱酸性殺菌水を生成するとともに、カソード室にて弱
アルカリ性水を生成するものであり、この有隔膜電解槽
での電解には大電流が不要であるため、隔膜への負荷が
小さくて耐久性がよく、長期間連続的に生成できて、効
率よく生成することができる。
【0011】また、本発明の実施に際して、カソード室
に導かれる水が乳酸カルシウム等の電解質ミネラルを添
加した水道水である場合には、有隔膜電解槽のカソード
室にて生成される弱アルカリ性水を高ミネラル水とする
ことができて、飲料または調理用として最適なものとす
ることができる。また、カソード室に導かれる水が無隔
膜電解槽の電解室に供給される食塩または塩化カルシウ
ム等塩化塩の水溶液である場合には、無隔膜電解槽の電
解室に供給される塩化塩の水溶液を共用できて、本発明
による方法を実施する装置がシンプルな構成となり安価
に実施することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図面に基づいて説
明する。図1は本発明による弱酸性殺菌水及び弱アルカ
リ性水の製造方法を実施する製造装置の第1実施形態を
示していて、この実施形態の製造装置10は貯溜槽1
1、供給ポンプ12、無隔膜電解槽13、有隔膜電解槽
14、給水弁15、浄水器16、ミネラル供給装置17
及び流量調節バルブ18を備えている。
【0013】貯溜槽11は、食塩または塩化カルシウム
等の塩化塩の水溶液、例えば0.10重量%の希塩水を
貯溜していて、内部には0.10重量%の希塩水が順次
補給されるように構成されている。供給ポンプ12は、
貯溜槽11内の希塩水を流量2.0リットル/minで
無隔膜電解槽13の流入口13cに供給するようになっ
ている。無隔膜電解槽13は、プラス電極13aとマイ
ナス電極13bを備えるものの隔膜を備えておらず、流
入口13cから流出口13dに流れる流量2.0リット
ル/minの希塩水を電圧5V及び電流15Aで電解す
るようになっていて、この電解によって弱アルカリ性で
有効塩素濃度が30ppm以上の電解水、すなわちpH
9.2で有効塩素濃度が50ppmの電解水が生成され
るようになっている。
【0014】有隔膜電解槽14は、プラス電極14aと
マイナス電極14bを備えるとともに隔膜14cを備え
ていて、内部がプラス電極14aを備えるアノード室R
11と、マイナス電極14bを備えるカソード室R12
に区画されており、アノード室R11には無隔膜電解槽
13にて生成された電解水が流量2.0リットル/mi
nで導かれるとともに、カソード室R12には給水弁1
5、浄水器16及び流量調節バルブ18を通して水道水
が流量2.0リットル/minで導かれるようになって
いて、水道水にはミネラル供給装置17によって乳酸カ
ルシウム等の電解質ミネラルが所定量添加されるように
なっている。電解質ミネラルは、カソード室R12に供
給される水道水の電導度を高くして電解電流値を小さく
て省電力化を図る機能と、カソード室R12にて電解生
成される弱アルカリ性水を高ミネラル水とする機能を有
している。
【0015】ところで、有隔膜電解槽14では、アノー
ド室R11に供給されるpH9.2で有効塩素濃度が5
0ppmの電解水とカソード室R12に供給される電解
質ミネラルが所定量添加された水道水が電圧4.5V及
び電流3Aで電解されるようになっていて、この電解に
よってアノード室R11にて弱酸性で有効塩素濃度が3
0ppm以上の弱酸性殺菌水、すなわちpH4.2で有
効塩素濃度が50ppmの弱酸性殺菌水が生成されると
ともに、カソード室R12にて有効塩素濃度が1ppm
前後の弱アルカリ性水、すなわちpH10で有効塩素濃
度が1ppmの弱アルカリ性水が生成されるようになっ
ている。なお、弱アルカリ性水の有効塩素濃度が小さい
のは、カソード室R12に供給される水道水中の塩素が
電解によってアノード室R11へ移動するためである。
【0016】上述した図1の製造装置10においては、
希塩水を無隔膜電解槽13にて電解して弱アルカリ性で
有効塩素濃度が30ppm以上の電解水を生成するもの
であるため、有効塩素濃度が30ppm以上の電解水を
有隔膜電解槽14にて電解して得る場合に比して、低電
圧の電解にて有効塩素濃度が30ppm以上の電解水を
得ることができ、電解電源の小型化を図るとともに省電
力化を図ることができる。
【0017】また、図1の製造装置10においては、有
隔膜電解槽14での電解により有隔膜電解槽14のアノ
ード室R11にて弱酸性で有効塩素濃度が30ppm以
上の弱酸性殺菌水が生成されるとともに、有隔膜電解槽
14のカソード室R12にて有効塩素濃度が1ppm前
後で2ppm以下の弱アルカリ性水が生成されるため、
弱酸性殺菌水を生鮮魚介類や生鮮野菜等の食物用殺菌処
理水として色合いの悪変なく使用できるとともに、弱ア
ルカリ性水をそのまま飲料または調理用として使用する
ことができ、電解による消費電力を全て有効に活用する
ことができるとともに、電解によって生成される全ての
電解水を無駄に廃棄することなくそれぞれ有効に利用す
ることができる。しかも、上記した弱アルカリ性水は、
乳酸カルシウム等の電解質ミネラルを含有する高ミネラ
ル水であるため、飲料または調理用として最適なもので
ある。また、有隔膜電解槽14での電解によるpH調整
(アノード室R11での弱アルカリ性から弱酸性へのp
H調整)は、従来技術の無隔膜電解槽での電解によるp
H調整に比して、低電圧・低電流にて調整可能であるた
め、これによっても省電力化を図ることができる。
【0018】図2は本発明による弱酸性殺菌水及び弱ア
ルカリ性水の製造方法を実施する製造装置の第2実施形
態を示していて、この実施形態の製造装置20は貯溜槽
21、供給ポンプ22、無隔膜電解槽23、有隔膜電解
槽24及び供給ポンプ25を備えている。
【0019】貯溜槽21は、食塩または塩化カルシウム
等の塩化塩の水溶液、例えば0.10重量%の希塩水を
貯溜していて、内部には0.10重量%の希塩水が順次
補給されるように構成されている。供給ポンプ22は、
貯溜槽21内の希塩水を流量2.0リットル/minで
無隔膜電解槽23の流入口23cに供給するようになっ
ている。無隔膜電解槽23は、プラス電極23aとマイ
ナス電極23bを備えるものの隔膜を備えておらず、流
入口23cから流出口23dに流れる流量2.0リット
ル/minの希塩水を電圧5V及び電流15Aで電解す
るようになっていて、この電解によって弱アルカリ性で
有効塩素濃度が30ppm以上の電解水、すなわちpH
9.2で有効塩素濃度が50ppmの電解水が生成され
るようになっている。
【0020】有隔膜電解槽24は、プラス電極24aと
マイナス電極24bを備えるとともに隔膜24cを備え
ていて、内部がプラス電極24aを備えるアノード室R
21と、マイナス電極24bを備えるカソード室R22
に区画されており、アノード室R21には無隔膜電解槽
23にて生成された電解水が流量2.0リットル/mi
nで導かれるとともに、カソード室R22には供給ポン
プ25を通して貯溜槽21内の希塩水が流量2.0リッ
トル/minで導かれるようになっている。
【0021】ところで、有隔膜電解槽24では、アノー
ド室R21に供給されるpH9.2で有効塩素濃度が5
0ppmの電解水とカソード室R22に供給される0.
10重量%の希塩水が電圧4.5V及び電流3Aで電解
されるようになっていて、この電解によってアノード室
R21にて弱酸性で有効塩素濃度が30ppm以上の弱
酸性殺菌水、すなわちpH5.0で有効塩素濃度が51
ppmの弱酸性殺菌水が生成されるとともに、カソード
室R22にて有効塩素濃度が1ppm前後の弱アルカリ
性水、すなわちpH10で有効塩素濃度が1ppmの弱
アルカリ性水が生成されるようになっている。なお、弱
アルカリ性水の有効塩素濃度が小さいのは、カソード室
R22に供給される希塩水中の塩素が電解によってアノ
ード室R21へ移動するためである。
【0022】上述した図2の製造装置20においては、
希塩水を無隔膜電解槽23にて電解して弱アルカリ性で
有効塩素濃度が30ppm以上の電解水を生成するもの
であるため、有効塩素濃度が30ppm以上の電解水を
有隔膜電解槽24にて電解して得る場合に比して、低電
圧の電解にて有効塩素濃度が30ppm以上の電解水を
得ることができ、電解電源の小型化を図るとともに省電
力化を図ることができる。
【0023】また、図2の製造装置20においては、有
隔膜電解槽24のアノード室R21にて弱酸性で有効塩
素濃度が30ppm以上の弱酸性殺菌水が生成されると
ともに、有隔膜電解槽24のカソード室R22にて有効
塩素濃度が1ppm前後で2ppm以下の弱アルカリ性
水が生成されるため、弱酸性殺菌水を生鮮魚介類や生鮮
野菜等の食物用殺菌処理水として色合いの悪変なく使用
できるとともに、弱アルカリ性水をそのまま飲料または
調理用として使用することができ、電解による消費電力
を全て有効に活用することができるとともに、電解によ
って生成される全ての電解水を無駄に廃棄することなく
それぞれ有効に利用することができる。また、有隔膜電
解槽24での電解によるpH調整(アノード室R21で
の弱アルカリ性から弱酸性へのpH調整)は、従来技術
の無隔膜電解槽での電解によるpH調整に比して、低電
圧・低電流にて調整可能であるため、これによっても省
電力化を図ることができる。
【0024】また、図2の製造装置20においては、有
隔膜電解槽24のカソード室R22に貯溜槽21内の希
塩水が供給されるようになっているため、当該装置をシ
ンプルかつ安価に構成することができる。なお、図2の
製造装置20において、有隔膜電解槽24のカソード室
R22に貯溜槽21内の希塩水を供給する供給ポンプ2
5に代えて、無隔膜電解槽23に貯溜槽21内の希塩水
を供給する供給ポンプ22の吐出側に分流弁(無隔膜電
解槽23と有隔膜電解槽24のカソード室R22とに貯
溜槽21内の希塩水を共に流量2.0リットル/min
で供給する弁)を設けて実施することも可能である。こ
の場合には、供給ポンプ22の吐出流量が4.0リット
ル/minとされる。
【0025】また、図2の製造装置20において、無隔
膜電解槽23にて流量2.0リットル/minで0.1
0重量%の希塩水を電圧6V及び電流15Aで電解すれ
ば、pH8.5で有効塩素濃度が30ppmの電解水が
生成され、また有隔膜電解槽24にてアノード室R21
に供給されるpH8.5で有効塩素濃度が30ppmの
電解水とカソード室R22に供給される0.10重量%
の希塩水を電圧5.5V及び電流3.5Aで電解すれ
ば、アノード室R21にてpH5.0で有効塩素濃度が
35ppmの弱酸性殺菌水が生成されるとともに、カソ
ード室R22にてpH10.6で有効塩素濃度が1pp
m程度の弱アルカリ性水が生成される。
【0026】図3は本発明による弱酸性殺菌水及び弱ア
ルカリ性水の製造方法を実施する製造装置の第3実施形
態を示していて、この実施形態の製造装置30は貯溜槽
31、供給ポンプ32、無隔膜電解槽33、有隔膜電解
槽34、給水弁35、浄水器36、ミネラル供給装置3
7、流量調節バルブ38及び切換弁39を備えていて、
切換弁39を除いて上述した図1の製造装置10と同じ
であるため、貯溜槽31、供給ポンプ32、無隔膜電解
槽33、有隔膜電解槽34、給水弁35、浄水器36、
ミネラル供給装置37、流量調節バルブ38は30番台
の類似符号を付して説明は省略する。
【0027】ところで、切換弁39は、給水弁35、浄
水器36、ミネラル供給装置37、流量調節バルブ38
から供給される水道水、または無隔膜電解槽33にて生
成された電解水を有隔膜電解槽34のカソード室R32
に選択的に導くように構成されている。このため、切換
弁39によって有隔膜電解槽34のカソード室R32に
給水弁35、浄水器36、ミネラル供給装置37、流量
調節バルブ38から水道水が供給されるとき(有隔膜電
解槽34のカソード室R32に水道水が流量2.0リッ
トル/minで供給されるとともに、有隔膜電解槽34
のアノード室R31に無隔膜電解槽33にて生成された
電解水が流量2.0リットル/minで供給されると
き)には、図3の製造装置30が上述した図1の製造装
置10と同様に作動して同様の作用効果が得られる。
【0028】また、切換弁39によって有隔膜電解槽3
4のカソード室R32に無隔膜電解槽33にて生成され
た電解水が有隔膜電解槽34のアノード室R31と同様
に供給されるときには、供給ポンプ32の吐出量が倍増
されて、無隔膜電解槽33にて流入口33cから流出口
33dに流れる流量4.0リットル/minの希塩水が
電圧5V及び電流15Aで電解されてpH8.9で有効
塩素濃度が20ppmの電解水が生成され、この電解水
が有隔膜電解槽34のアノード室R31とカソード室R
32に同量分配されて有隔膜電解槽34にて電圧4.5
V及び電流3Aで電解され、アノード室R31にてpH
4.2で有効塩素濃度が25ppmの弱酸性殺菌水が生
成されるとともに、カソード室にてpH10で有効塩素
濃度が15ppmの弱アルカリ性殺菌水が生成されるよ
うになっている。なお、供給ポンプ32の吐出量を減少
させて、有隔膜電解槽34のアノード室R31とカソー
ド室R32にて生成される各殺菌水の有効塩素濃度を共
に30ppm以上に高めることも可能である。
【0029】上記した図1及び図3の製造装置10,3
0においては、有隔膜電解槽14,34のカソード室R
12,R32に導かれる水道水にミネラル供給装置1
7,37から乳酸カルシウム等の電解室ミネラルが添加
されるようにして実施したが、ミネラル供給装置17,
37を無くして実施することも可能であり、この場合に
は未電解電解質が含まれないため、飲料・調理に適した
弱アルカリ性水が生成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による弱酸性殺菌水及び弱アルカリ性
水の製造方法を実施する製造装置の第1実施形態を概略
的に示す構成図である。
【図2】 本発明による弱酸性殺菌水及び弱アルカリ性
水の製造方法を実施する製造装置の第2実施形態を概略
的に示す構成図である。
【図3】 本発明による弱酸性殺菌水及び弱アルカリ性
水の製造方法を実施する製造装置の第3実施形態を概略
的に示す構成図である。
【符号の説明】
10,20,30…弱酸性殺菌水及び弱アルカリ性水の
製造装置、11,21,31…貯溜槽、12,22,3
2…供給ポンプ、13,23,33…無隔膜電解槽、2
4…有隔膜電解槽、R11,R21,R31…アノード
室、R12,R22,R32…カソード室、15,35
…給水弁、25…供給ポンプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C02F 1/50 560 C02F 1/50 560F 1/68 510 1/68 510B 520 520G 540 540E (56)参考文献 特開 平7−155765(JP,A) 特開 平6−238280(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 1/46

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食塩または塩化カルシウム等の塩化物塩
    の水溶液を無隔膜の電解槽にて電解して弱アルカリ性で
    有効塩素濃度が所定値以上の電解水を生成し、この電解
    水を有隔膜の電解槽のアノード室に導くとともにカソー
    ド室に水を導いて電解し、前記アノード室にて弱酸性で
    有効塩素濃度が所定値以上の弱酸性殺菌水を生成すると
    ともに、前記カソード室にて弱アルカリ性水を生成する
    弱酸性殺菌水及び弱アルカリ性水の製造方法。
  2. 【請求項2】 食塩または塩化カルシウム等の塩化物塩
    の水溶液を無隔膜の電解槽にて電解して弱アルカリ性で
    有効塩素濃度が30ppm以上の電解水を生成し、この
    電解水を有隔膜の電解槽のアノード室に導くとともにカ
    ソード室に水を導いて電解し、前記アノード室にて弱酸
    性で有効塩素濃度が30ppm以上の弱酸性殺菌水を生
    成するとともに、前記カソード室にて有効塩素濃度が2
    ppm以下の弱アルカリ性水を生成する弱酸性殺菌水及
    び弱アルカリ性水の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記カソード室に導かれる水が乳酸カル
    シウム等の電解質ミネラルを添加した水道水であること
    を特徴とする請求項1または2記載の弱酸性殺菌水及び
    弱アルカリ性水の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記カソード室に導かれる水が無隔膜電
    解槽の電解室に供給される食塩または塩化カルシウム等
    塩化塩の水溶液であることを特徴とする請求項1または
    2記載の弱酸性殺菌水及び弱アルカリ性水の製造方法。
JP22864597A 1996-08-27 1997-08-25 弱酸性殺菌水及び弱アルカリ性水の製造方法 Expired - Fee Related JP3205527B2 (ja)

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