JP2006346650A - アルカリ殺菌水製造装置、アルカリ殺菌水製造方法 - Google Patents

アルカリ殺菌水製造装置、アルカリ殺菌水製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 より十分な殺菌作用とより十分な洗浄作用との両立が行え、なおかつ、強アルカリ性溶液と比較して使用前の保存性や安全性の面等がより良好なアルカリ殺菌水製造装置、アルカリ殺菌水製造方法を提供する。
【解決手段】 アルカリ殺菌水製造装置100は、中性水たる水道水を電解アルカリ水生成装置100aで電解して、電解アルカリ水を生成する。次に、生成した電解アルカリ水を次亜塩素酸水生成装置100bで電解し、電解により次亜塩素酸を生成して、pHが少なくとも10以上の次亜塩素酸水をアルカリ殺菌水として製造する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、アルカリ殺菌水製造装置、アルカリ殺菌水製造方法に関する。
電解水生成装置として、様々なものが知られている。例えば、下記特許文献1には、生成された電解水を貯水するバッチ式の電解水生成装置が開示されている。
また、下記特許文献2には、使用しない方の電解水を更に電解することにより除菌水を生成する電解水生成装置が開示されている。
更に、下記特許文献3には、酸性水を得るためのものであって、アルカリ水を中和剤により中和して原料水タンクに戻す電解水生成装置が記載されている。
更に、下記特許文献4には、電解水生成装置において、還元水生成室および酸性水生成室は、それぞれ原料水導入口および電解水導出口を有し、還元水生成室および/または酸性水生成室は、利用に供されない還元水または酸性水を循環させる循環系を備えるものとすることが出来、このような循環系を備えることにより、還元水および酸性水のいずれか一方を使用のため回収し、他は循環させることが出来るため、いずれか一方の電解水を高率良く生成することが可能である電解水生成装置が開示されている。
また、近年、種々の溶液を電気分解して得られる電解水に、殺菌効果があることが知られており、このような電解殺菌水は種々の殺菌、消毒に応用されている。従来の電解殺菌水の製造方法としては、例えば下記特許文献5のように、塩化ナトリウムを添加した水を隔膜付きの電解槽に通液し、これを電気分解し、陽極側に生成する強酸性水を電解殺菌水として取得するものが知られている。また、下記特許文献6の明細書に開示された技術においては、塩化ナトリウムを添加した水と、塩酸を添加した水とを混合し、これを無隔膜電解槽によって電気分解する方法が開示されている。該文献においては、塩化ナトリウムを添加した水は、電解する際の効率を増加するために不可欠の添加物とされている。更に、下記特許文献7、下記特許文献8では、実質的に塩化ナトリウムを含有しない塩酸水溶液を、無隔膜電解槽に通液して電気分解し、電解殺菌水を得る技術が開示されている。
これらの技術によって製造された電解殺菌水は、例えば、次亜塩素酸ソ−ダを水に溶解して調製した塩素水に比して、低塩素濃度であっても殺菌効果が高く、また、毎回使用する度に微妙な濃度調整を行なう必要がないので、殺菌剤として好適であるとされている。
これらの背景技術の中で特許文献4には電解アルカリ水に殺菌作用、洗浄作用があることが記載されている。
特開2001−070941号公報 特開2001−062453号公報 特開2001−288545号公報 特開2003−53345号公報 特開平1−180293号公報 特許第2627100号明細書 特願平8−309920号公報 特願平10−189744号公報
しかしながら、本発明者が検討した結果、上記特許文献4に記載されるアルカリ還元水では、十分な殺菌作用、十分な洗浄作用を得ることが難しい場合があることがわかった。
近年の報告では、殺菌作用はアルカリ側のpHに殆ど関係ないという報告もあるように、本発明者が検討した結果、pHを大きくしただけでは殺菌作用が十分ではない場合もあることがわかった。
また、塩化ナトリウムなどの電解により次亜塩素酸を生成する次亜塩素酸電解生成物を電解し、電解殺菌水を生成する方法では、次亜塩素酸による殺菌効果は得られるにしても、アルカリ性が十分ではなく、洗浄作用が十分ではない場合がある。
さらに、予め十分な大きさのpHを有する強アルカリ性溶液に次亜塩素酸電解生成物を添加して次亜塩素酸を生成させる方法も本発明者は検討したが、予め強アルカリ性溶液を用いることは使用前の保存性や安全性の面等で芳しくない場合もある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、より十分な殺菌作用とより十分な洗浄作用との両立が行え、なおかつ、強アルカリ性溶液と比較して使用前の保存性や安全性の面等がより良好なアルカリ殺菌水製造装置、アルカリ殺菌水製造方法を提供することをその主な目的とする。
本発明は、アルカリ殺菌水製造装置であって、中性水を電解した電解アルカリ水を生成する電解アルカリ水生成装置と、電解により次亜塩素酸を生成する次亜塩素酸電解生成物が溶解した前記電解アルカリ水を電解してpHが10以上の次亜塩素酸水を生成する次亜塩素酸水生成装置と、を含むことを特徴とする。
本発明は、アルカリ殺菌水製造装置であって、電解により次亜塩素酸を生成する次亜塩素酸電解生成物が溶解した中性水を電解して次亜塩素酸水を生成する次亜塩素酸水生成装置と、前記次亜塩素酸水を電解してpH10以上の電解アルカリ水を生成する電解アルカリ水生成装置と、を含むことを特徴とする。
前記電解アルカリ水生成装置は、隔膜によって隔てられた陽極槽と陰極槽とを備え、前記陰極槽に前記電解アルカリ水を生成すると好適である。
前記次亜塩素酸水生成装置は、無隔膜電解によって前記次亜塩素酸水が生成するものであると好適である。
前記次亜塩素酸水生成装置と前記電解アルカリ水生成装置とが同一の装置であって、前記次亜塩素酸電解生成物が溶解した中性水を電解して前記pH10以上の電解アルカリ水を生成すると好適である。
本発明は、アルカリ殺菌水製造方法であって、中性水を電解した電解アルカリ水を生成する電解アルカリ水生成工程と、電解により次亜塩素酸を生成する次亜塩素酸電解生成物が溶解した前記電解アルカリ水を電解してpHが10以上の次亜塩素酸水を生成する次亜塩素酸水生成工程と、を含むことを特徴とする。
本発明は、アルカリ殺菌水製造方法であって、電解により次亜塩素酸を生成する次亜塩素酸電解生成物が溶解した中性水を電解して次亜塩素酸水を生成する次亜塩素酸水生成工程と、前記次亜塩素酸水を電解してpH10以上の電解アルカリ水を生成する電解アルカリ水生成工程と、を含むことを特徴とする。
前記電解アルカリ水生成工程は、隔膜によって隔てられた陽極槽と陰極槽のうち、前記陰極槽に前記電解アルカリ水を生成するものであると好適である。
前記次亜塩素酸水生成工程は、無隔膜電解によって前記次亜塩素酸水が生成するものであると好適である。
前記電解アルカリ水生成工程と前記次亜塩素酸水生成工程とが同一の工程であって、前記次亜塩素酸電解生成物が溶解した中性水を電解して前記pH10以上の電解アルカリ水を生成すると好適である。
本発明によれば、より十分な殺菌作用とより十分な洗浄作用との両立が行え、なおかつ、強アルカリ性溶液と比較して使用前の保存性や安全性の面等がより良好なアルカリ殺菌水製造装置、アルカリ殺菌水製造方法を提供することができる。
本発明者が検討した結果、驚くべきことにアルカリ性についてpH10以上、好ましくはpH11.5以上であるアルカリ殺菌水であると十分な洗浄作用を得ることができることがわかった。これは十分なpH値を有するアルカリ性による作用、例えば、油汚れなどへの乳化作用、界面活性化作用などによるものとも一考察できる。
したがって、この強アルカリ水を中性水から得ることができれば、使用前の強アルカリ性溶液を用いることによる保存性や安全性の面等がより良好になるものと考えられ、なお、かつ強アルカリの洗浄作用の利点を享受できることとなる。さらに、この強アルカリに次亜塩素酸を生じさせることができれば十分な殺菌作用を得ることもできる。
このような観点を見いだしたことに基づいて、本発明者が鋭意検討した結果、本発明のアルカリ殺菌水製造装置、アルカリ殺菌水製造方法を見いだすに至った。
「アルカリ殺菌水製造装置」
以下、発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態については、本発明を実施するための一形態に過ぎず、本発明は本実施形態によって限定されるものではない。
本実施形態では、好適であることから例示的に、電解により次亜塩素酸を生成する次亜塩素酸電解生成物として塩化ナトリウム(NaCl)、中性水として水道水を用いて説明しているがこれに限定されるものではない。次亜塩素酸電解生成物、中性水は適宜選択して用いることができる。なお、次亜塩素酸電解生成物は、少なくとも電解によって次亜塩素酸水を生じさせる工程の前までに添加すればよく、添加位置、添加時期等は特に限られることなく適宜選択することができる。
次亜塩素酸電解生成物としては、中性水に溶解し次亜塩素酸イオンを生じる物質を適宜選択してもちいることができるが、例えば塩素イオン、塩化物イオン(Cl)を含む物質、例えば、HCl(塩酸)、KCl、MgClまたはこれらを含んだ物質、さらにはこれらを併用した物質などを用いると好適である。さらに好適なのはNaClであり、入手容易性、低価格性、安全性などに利点がある。このようなClを含む物質は、電気分解し、電解酸化の作用により塩素ガスを発生させ、発生した塩素ガスを水に溶解させて、水中に次亜塩素酸イオンを生成させる。次亜塩素酸電解生成物は電解によって直接的に次亜塩素酸イオンを生じる物質であっても、または、本実施形態のように電解発生した塩素が溶解して間接的に次亜塩素酸イオンを生じさせる物質であってもよい。
中性水としては、適宜選択して用いることができる。本願において、中性の概念とはpH4.5〜8.5の範囲内であるものをいい、好ましくはpH5〜8、特に好ましくはpH7付近である。本実施形態のように水道水であると好適であると入手容易性、低価格性、安全性などに利点がある。中性水とは、水道水に限られず、純水、濾過水、蒸留水、地下水、伏流水、脱塩水、精製水(RO水、膜処理水)、雨水、井戸水、酸とアルカリによる中和により中性となった中和水、炭酸水素ナトリウムや金属塩などの無機塩、有機物が含まれた中性の水溶液、または、予め次亜塩素酸電解生成物が溶解された水溶液などやこれらの混合水などであってもよく、これらを含む概念である。
本実施形態に用いる電解エネルギ供給手段たる電解用直流電源としてはそれぞれの目的において使用できるものを適宜選択して用いればよく特に限定されることはない。直流電源であると好適であるが、交流電源であってもよい。本実施形態では好適であることから使用される電解用直流電源は、定電流式電源である。この定電流式電源によると、電源入力時は設定された電流値を常時維持し、安定した電解状態を保持することが出来る。また、電極表面へのスケールの付着などによる抵抗の増加に対しても、自動電圧上昇により設定された電流値を維持する機能を有し、また電極の劣化による電流の減少にも同様に対応することが出来る。例えば、定電流設定値を12Aとし(定電流設定値は設定可変可能)、電圧制御範囲を0〜40Vとすることが出来る。
本実施形態で使用する電極としては特に限定されることなく適宜選択して適用することができる。好ましくは電解により電極間で電子移動が活発に行われ、酸化され易いため、チタン等の酸化されにくい素材を選び、その表面に白金やイリジウム等の貴金属を被覆することが望ましい。電極の形状も特に限定されることなく適宜選択して適用することができる。好適には水溶液の成分が流入し易い(イオン交換され易い)ように、エキスパンドまたは丸穴、十字穴、角穴のほか、スリット状の長穴が形成されたものが好ましい。
なお、電解槽において、電極を、複数の電極板で構成して通電する場合には、通電の方法として、単極式及び複極式の二種類の形式があるが適宜選択していずれを用いてもよい。ここで、単極式とは、電極板の全てが陰極又は陽極のいずれかである形式であり、複極式とは、例えば、複数の電極を一定間隔で相互に絶縁して重ね合わせた構造を有し、電源の陽極に接続された電極板と、電源の陰極に接続された電極板との間に、いずれの極とも接続されない電極が、少なくとも1枚存在する形式である。
電解により電解アルカリ水を生成する電解槽においては、隔膜を設け、陰極側でアルカリ性を強めることが好適であるが、これに限られることなく無隔膜電解槽などであっても電解により最終的なアルカリ殺菌水がpH10以上となるように設計してもよい。なお、本実施形態で隔膜はイオン交換膜等の陽イオンと陰イオンを陽極側と陰極側とに電解によって分離できる性質を有するものである。
電解により次亜塩素酸水を生成する電解槽においては、本実施形態の以下に示されるように無隔膜電解槽を用いることが好ましい。電解効率の向上、電極の長寿命化等の点などの利点に加え、隔膜を設けて陽極側で次亜塩素酸を生じさせる塩化物イオンの酸化を行うとアルカリ性溶液が中和してしまうからである。しかしながら、多少中和させても所定の強アルカリ状態を維持できる場合などには隔膜を設けて陽極側で塩化物イオンの酸化を行い、次亜塩素酸イオンの原料となる塩素ガスを発生させてもよい。
<実施形態1>
図1には、実施形態1に係るアルカリ殺菌水製造装置100が示される。アルカリ殺菌水製造装置100は、電解して電解アルカリ水を生成する電解アルカリ水生成装置100aと、電解により次亜塩素酸水を生成する次亜塩素酸水生成装置100bと、これらに直流電流を供給する直流電源100cから主に構成されている。
電解アルカリ水生成装置100aは、電解が行われる電解タンクの構造を有している。電解アルカリ水生成装置100aはその内部について、隔膜130によって陰極槽110と陽極槽120とに分離されている。
陰極槽110には、その内部に直流電源の陰極と電気的に接続された陰極112を有している。陰極槽110には、外部から陰極槽110に水道水が供給される水道路102、電解後に生成した電解アルカリ水を次亜塩素酸水生成装置100bへと搬送する搬送路104とが接続されている。
陽極槽120には、その内部に直流電源の陽極と電気的に接続された陽極122を有している。陽極槽120には、電解により陽極槽120内が酸性となった場合について、この酸性水を中和電解質におよび/または中和電解質を陽極槽120内の酸性水に供給して中和する中和循環路106が接続されている。
電解アルカリ水生成装置100aは、水道路102から供給された水道水を陰極112と陽極122との間で隔膜130を介して直流電源100cの電力によって電解する。電解の結果、陰極槽110側に所定のpH以上の電解アルカリ水とすることができた場合に、搬送路104を通じて所定のpH以上の電解アルカリ水を次亜塩素酸水生成装置100bへと搬送する。
次亜塩素酸水生成装置100bは、無隔膜方式の電解槽である。電解槽140の内部には直流電源100cの陽極と電気的に接続された陽極142、直流電源100cの陰極と電気的に接続された陰極144を有している。
電解槽140には、電解アルカリ水生成装置100aで生成した電解アルカリ水を陰極槽110に供給する搬送路104、アルカリ殺菌水を取り出す取り出し路150が接続されている。ここで、搬送路104には電解槽140に至る前の途中の電解アルカリ水にNaClを添加する添加装置108が備えられている。
次亜塩素酸水生成装置100bは、搬送路104から供給された電解アルカリ水(NaCl添加済み)を電解槽140において、陽極142と陰極144の間で無隔膜方式で直流電源100cの電力によって電解する。電解によって次亜塩素酸が生じて次亜塩素酸水(次亜塩素酸ナトリウム水溶液)ともなった電解アルカリ水は、アルカリ殺菌水とされ取り出し路150から最終的に取り出される。取り出されたアルカリ殺菌水は洗浄および/または殺菌の用途として用いられる。
なお、本実施形態において、主に洗浄作用の観点から最終的に取り出されるアルカリ殺菌水のpHは10以上であることが必須である。特に好ましくはpH11.5以上であると主に洗浄作用の観点などから好適である。なお、最終的に取り出されるアルカリ殺菌水のpHは10以上であることが必須であるが、途中の工程における電解アルカリ水(例えば、搬送路104中の電解アルカリ水)のpHは10以上であることが必須となるものではない。しかしながら、好適には次亜塩素酸水生成装置100bに入る前の電解アルカリ水のpHを10以上、さらに好ましくはpH11.5以上としておくと最終的に取り出されるアルカリ殺菌水のpHもpHを10以上、さらに好ましくはpH11.5以上という条件を満たしやすく便宜である。
なお、pHの測定法はpHメータを設けるなどし、その測定法に基づいて電解時間などを制御して所定のpHとなるようにするなど適宜選択して実施すればよい。
<実施形態2>
図2には、実施形態2に係るアルカリ殺菌水製造装置200が示される。アルカリ殺菌水製造装置200は、電解して電解アルカリ水を生成する電解アルカリ水生成装置200aと、電解により次亜塩素酸水を生成する次亜塩素酸水生成装置200bと、これらに直流電流を供給する直流電源200cから主に構成されている。
次亜塩素酸水生成装置200bは、無隔膜方式の電解槽である。電解槽240の内部には直流電源の陽極と電気的に接続された陽極242、直流電源の陰極と電気的に接続された陰極244を有している。
電解槽240には、外部から電解槽240に水道水が供給される水道路202、電解により生じた次亜塩素酸水を電解アルカリ水生成装置200aへ搬送する搬送路204が接続されている。ここで、水道路202には電解槽240に至る前の途中で水道水にNaClを添加する添加装置208が備えられている。
次亜塩素酸水生成装置200bは、水道路202から供給された水道水(NaCl添加済み)を電解槽240において、陽極242と陰極244の間で無隔膜方式で直流電源200cの電力によって電解する。電解によって次亜塩素酸が生じ、次亜塩素酸水(次亜塩素酸ナトリウム水溶液)となる。電解によって生じた次亜塩素酸水は搬送路204から電解アルカリ水生成装置200aへと供給される。
電解アルカリ水生成装置200aは、電解が行われる電解タンクの構造を有している。電解アルカリ水生成装置200aはその内部について、隔膜230によって陰極槽210と陽極槽220とに分離されている。
陰極槽210には、その内部に直流電源200cの陰極と電気的に接続された陰極212を有している。陰極槽210には、次亜塩素酸水生成装置200bからの電解によって生じた次亜塩素酸水が搬送される搬送路204、アルカリ殺菌水を取り出す取り出し路250が接続されている。
陽極槽220には、その内部に直流電源200cの陽極と電気的に接続された陽極222を有している。陽極槽220には、電解により陽極槽220内が酸性となった場合について、この酸性水を中和電解質におよび/または中和電解質を陽極槽220内の酸性水に供給して中和する中和循環路206が接続されている。
電解アルカリ水生成装置200aは、次亜塩素酸水生成装置200bから供給された次亜塩素酸水を陰極212と陽極222との間で隔膜230を介して直流電源200cの電力によって電解する。電解の結果、陰極槽210側にpH10以上(好ましくはpH11.5以上)の電解アルカリ水とする。この条件を満たした次亜塩素酸水であって電解アルカリ水はアルカリ殺菌水とされ、取り出し路250から最終的に取り出される。取り出されたアルカリ殺菌水は洗浄および/または殺菌の用途として用いられる。
<実施形態3>
図3には、実施形態3に係るアルカリ殺菌水製造装置300が示される。アルカリ殺菌水製造装置300は、電解して電解アルカリ水を生成し、かつ、電解により次亜塩素酸水を生成する電解アルカリ水生成装置300aと、これに直流電流を供給する直流電源300cから主に構成されている。
電解アルカリ水生成装置300aは、電解が行われる電解タンクの構造を有している。電解アルカリ水生成装置300aはその内部について、隔膜330によって陰極槽310と陽極槽320とに分離されている。
陰極槽310には、その内部に直流電源300cの陰極と電気的に接続された陰極312を有している。陰極槽310には、外部から陰極槽310に水道水が供給される水道路302、電解後に生成したアルカリ殺菌水を取り出す取り出し路350とが接続されている。水道路302には、陰極槽310に至る前の途中で水道水にNaClを添加する添加装置308が備えられている。
陰極槽310は、無隔膜方式の電解槽でもある。陰極槽310の内部にはさらに直流電源の陽極と電気的に接続された陽極342、直流電源の陰極と電気的に接続された陰極344を有している。
陽極槽320には、その内部に直流電源300cの陽極と電気的に接続された陽極322を有している。陽極槽320には、電解により陽極槽320内が酸性となった場合について、この酸性水を中和電解質におよび/または中和電解質を陽極槽320内の酸性水に供給して中和する中和循環路306が接続されている。
電解アルカリ水生成装置300aは、水道路302から供給された水道水(NaCl添加済み)を陰極312と陽極322との間で隔膜330を介して電解することで陰極槽310に電解アルカリ水を生成する。
また同時に、電解アルカリ水生成装置300aは、水道路302から供給された水道水(NaCl添加済み)を陽極342と陰極344の間で無隔膜方式で直流電源300cの電力により電解する。電解によって次亜塩素酸が生じて次亜塩素酸水(次亜塩素酸ナトリウム水溶液)が生じる。pH10以上、好ましくはpH11.5以上と陰極槽340の電解アルカリ水がなり、次亜塩素酸が生じた場合は、アルカリ殺菌水とされ取り出し路350から最終的に取り出される。取り出されたアルカリ殺菌水は洗浄および/または殺菌の用途として用いられる。
実施形態3によれば、次亜塩素酸水生成装置を電解アルカリ水生成装置と同一の装置内とすることができ、設備の簡易化、省スペース化等を図ることができる。
上記実施形態によるアルカリ殺菌水製造装置では、原料水として水道水を用いているので強アルカリを用いることがなく、保存性や安全性の面などにより好適である。また、少なくともpH10以上であるアルカリ殺菌水を用いているので、洗浄作用もより十分とすることができる。さらに、アルカリ性だけでは不十分であった殺菌作用も改善するように殺菌作用のある次亜塩素酸イオンを含有するようにしているので殺菌作用もより十分とすることができる。
このアルカリ殺菌水の用途は洗浄と殺菌を要する分野一般に用いることができ、特に限られることがないが、例えば、家庭用ゴミなどの廃プラスチックの洗浄殺菌、野菜の洗浄殺菌、食器などの洗浄殺菌などにも使用することができる。
本実施形態1におけるアルカリ殺菌水製造装置を示す模式図である。 本実施形態2におけるアルカリ殺菌水製造装置を示す模式図である。 本実施形態3におけるアルカリ殺菌水製造装置を示す模式図である。
符号の説明
100,200,300 アルカリ殺菌水製造装置
100a,200a,300a 電解アルカリ水生成装置
100b,200b 次亜塩素酸水生成装置
100c,200c,300c 直流電源

Claims (10)

  1. アルカリ殺菌水製造装置であって、
    中性水を電解した電解アルカリ水を生成する電解アルカリ水生成装置と、
    電解により次亜塩素酸を生成する次亜塩素酸電解生成物が溶解した前記電解アルカリ水を電解してpHが10以上の次亜塩素酸水を生成する次亜塩素酸水生成装置と、を含むアルカリ殺菌水製造装置。
  2. アルカリ殺菌水製造装置であって、
    電解により次亜塩素酸を生成する次亜塩素酸電解生成物が溶解した中性水を電解して次亜塩素酸水を生成する次亜塩素酸水生成装置と、
    前記次亜塩素酸水を電解してpH10以上の電解アルカリ水を生成する電解アルカリ水生成装置と、を含むアルカリ殺菌水製造装置。
  3. 請求項1または2に記載のアルカリ殺菌水製造装置であって、
    前記電解アルカリ水生成装置は、
    隔膜によって隔てられた陽極槽と陰極槽とを備え、
    前記陰極槽に前記電解アルカリ水を生成するものであるアルカリ殺菌水製造装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載のアルカリ殺菌水製造装置であって、
    前記次亜塩素酸水生成装置は、無隔膜電解によって前記次亜塩素酸水が生成するものであるアルカリ殺菌水製造装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載のアルカリ殺菌水製造装置であって、
    前記電解アルカリ水生成装置と前記次亜塩素酸水生成装置とが同一の装置であって、
    前記次亜塩素酸電解生成物が溶解した中性水を電解して前記pH10以上の電解アルカリ水を生成するアルカリ殺菌水製造装置。
  6. アルカリ殺菌水製造方法であって、
    中性水を電解した電解アルカリ水を生成する電解アルカリ水生成工程と、
    電解により次亜塩素酸を生成する次亜塩素酸電解生成物が溶解した前記電解アルカリ水を電解してpHが10以上の次亜塩素酸水を生成する次亜塩素酸水生成工程と、を含むアルカリ殺菌水製造方法。
  7. アルカリ殺菌水製造方法であって、
    電解により次亜塩素酸を生成する次亜塩素酸電解生成物が溶解した中性水を電解して次亜塩素酸水を生成する次亜塩素酸水生成工程と、
    前記次亜塩素酸水を電解してpH10以上の電解アルカリ水を生成する電解アルカリ水生成工程と、を含むアルカリ殺菌水製造方法。
  8. 請求項6または7に記載のアルカリ殺菌水製造方法であって、
    前記電解アルカリ水生成工程は、
    隔膜によって隔てられた陽極槽と陰極槽のうち、前記陰極槽に前記電解アルカリ水を生成するものであるアルカリ殺菌水製造方法。
  9. 請求項6から6のいずれか1つに記載のアルカリ殺菌水製造方法であって、
    前記次亜塩素酸水生成工程は、無隔膜電解によって前記次亜塩素酸水が生成するものであるアルカリ殺菌水製造方法。
  10. 請求項6から9のいずれか1つに記載のアルカリ殺菌水製造方法であって、
    前記電解アルカリ水生成工程と前記次亜塩素酸水生成工程とが同一の工程であって、
    前記次亜塩素酸電解生成物が溶解した中性水を電解して前記pH10以上の電解アルカリ水を生成するアルカリ殺菌水製造方法。
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