JPH06328072A - 電解イオン水生成装置 - Google Patents

電解イオン水生成装置

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JPH06328072A
JPH06328072A JP5117314A JP11731493A JPH06328072A JP H06328072 A JPH06328072 A JP H06328072A JP 5117314 A JP5117314 A JP 5117314A JP 11731493 A JP11731493 A JP 11731493A JP H06328072 A JPH06328072 A JP H06328072A
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Yasuo Hara
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐久性がよくかつ機能が使用態様に左右され
ない流水検出手段を備えた電解イオン水生成装置を提供
すること。 【構成】 当該電解イオン水生成装置を、上下両端部に
流入口31a,31bと流出口31c,31dを有する
槽本体31の内部に一対の電極32,33を対向配設す
るとともにこれら両電極間に隔膜36を配設して各電極
を収容する一対の電極室34,35を形成しこれら両電
極室に処理水が流入・流出するようにした電解槽30
と、前記両電極間に直流電圧を印加する電圧印加手段
(電極切換器50,電源回路60)と、前記電解槽に流
入する水温を検出する流入水温検出手段S1と、前記電
解槽から流出する水温を検出する流出水温検出手段S2
と、前記両水温検出手段S1,S2の検出結果に基づい
て前記電圧印加手段を制御する制御手段100とを備え
る構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水または食塩水等の処
理水を電気分解して酸性イオン水とアルカリ性イオン水
を生成する電解イオン水生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電解イオン水生成装置においては、塩ビ
等の電気不良導体の樹脂で形成された電解槽の両電極室
内を処理水が流水状態のとき両電極間に直流電圧が印加
され、また止水状態のとき両電極間に直流電圧が印加さ
れないように構成されていて、流水状態を検出する手段
として、例えば特開平4−284890号公報では処理
水によって回転される羽根車を有する流量センサが採用
され、また実公平2−7675号公報では水圧によって
作動する圧力スイッチが採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した流量センサで
流水状態を検出するものにおいては、羽根車が処理水中
のカルシウム,水垢等、或いは処理水が食塩水の場合に
は塩の結晶の付着によって回転不能になりやすく、耐久
性に劣る。また、上記した圧力スイッチで流水状態を検
出するものにおいては、電解槽から流出管が非常に長く
立ち上がる態様で使用する場合、流出管内水圧によって
止水状態でも圧力スイッチが作動することがある。本発
明は、上記した問題に対処すべくなされたものであり、
その目的は耐久性がよくかつ機能が使用態様に左右され
ない流水検出手段を備えた電解イオン水生成装置を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、当該電解イオン水生成装置
を、上下両端部に流入口と流出口を有する槽本体の内部
に一対の電極を対向配設するとともにこれら両電極間に
隔膜を配設して各電極を収容する一対の電極室を形成し
これら両電極室に処理水が流入・流出するようにした電
解槽と、前記両電極間に直流電圧を印加する電圧印加手
段と、前記電解槽に流入する水温を検出する流入水温検
出手段と、前記電解槽から流出する水温を検出する流出
水温検出手段と、前記両水温検出手段の検出結果に基づ
いて前記電圧印加手段を制御する制御手段とを備える構
成とした。
【0005】
【発明の作用・効果】本発明による電解イオン水生成装
置においては、電解槽に流入する水温が流入水温検出手
段によって検出され、また電解槽から流出する水温が流
出水温検出手段によって検出される。ところで、処理水
を流水状態として電圧印加手段により両電極間に直流電
圧を印可すると、電解反応熱によって処理水が上昇し流
出水温が流入水温より高くなり、電圧印加手段により両
電極間に印加する直流電圧及び電流が一定であり処理水
の流水量が一定である場合には、流出水温と流入水温の
温度差が所定値で一定であるものの、例えば流水量が増
加したときには上記温度差が所定値より小さくなり、ま
た流水量が減少したときには上記温度差が所定値より大
きくなる。
【0006】このため、両水温検出手段の検出結果、す
なわち流出水温と流入水温の温度差に基づいて電圧印加
手段による印加電圧及び電流を制御手段によって制御す
る、具体的には上記温度差が所定値より小さくなった場
合には印加電圧及び電流を大きくして電解反応を増大さ
せ、逆に上記温度差が所定値より大きくなった場合には
印加電圧及び電流を小さくして電解反応を減少させれ
ば、電気分解して得られるイオン水の濃度を的確に制御
することができる。
【0007】また、両水温検出手段が電解槽の過熱傾向
を検出した場合、例えば電解槽の両電極室内に処理水が
満たされてはいるものの止水状態にあって電圧印加手段
による電圧印加によって処理水の温度が設定値に上昇し
両電極室内で生じる自然対流により流出水温検出手段が
過熱傾向を検出した場合、または電解槽の両電極室内に
処理水が満たされていない状態で処理水の温度が設定値
に上昇し流入水温検出手段が過熱傾向を検出した場合、
両水温検出手段の検出結果に基づいて制御手段が電圧印
加手段による電圧印加を停止して電解槽の異常過熱を防
止する。なお、電解槽の両電極室内に処理水が無い場合
には、両電極間に直流電圧を印可しても通電せず、電解
槽の異常過熱は生じない。
【0008】ところで、本発明による電解イオン水生成
装置においては、電解槽に流入する水温を検出する流入
水温検出手段と、前記電解槽から流出する水温を検出す
る流出水温検出手段からの検出結果に基づいて、電解槽
内の流水状態を間接的に検出し、電気分解して得られる
イオン水の濃度を的確に制御し得るとともに、電解槽の
異常過熱を防止し得るようにしたものであり、検出手段
に回転,直線運動といった動きは全くなくて耐久性がよ
く、また機能が使用態様に左右されなくて如何なる使用
態様でも何も細工しないで使用することができる。
【0009】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。図1は本発明による電解イオン水生成装置を
示していて、この電解イオン水生成装置は処理水(水道
水)を所要量貯える貯水タンク10を備えている。貯水
タンク10は、内部に制御装置100に接続された水位
センサ11を備えていて、この水位センサ11からの信
号により水道管19に設けた電磁開閉弁V1が開閉され
て水位が所定の範囲に維持されるように構成されてい
る。また、貯水タンク10にはオーバーフローパイプ1
2が設けられるとともに、電解槽30の一方の流入口3
1aにチタン等のイオン化しにくい金属の熱良導体で形
成されて温度センサS1を取付けてなる管体37を介し
て接続される接続管21と、他方の流入口31bに直接
接続される接続管22がそれぞれ取付けられていて、各
接続管21,22には制御装置100によって作動を制
御される電動ポンプP1,P2と手動で調整可能な流量
調整バルブV2,V3がそれぞれ介装されていて、略同
量の処理水が各接続管21,22を通して電解槽30の
両流入口31a,31bに供給されるように構成されて
いる。
【0010】電解槽30は、一対の流入口31a,31
bと一対の流出口31c,31dを上下両端部に有する
槽本体31と、この槽本体31内に対向配設した第1及
び第2の電極32,33と、これら両電極32,33間
に配設されて各電極32,33を収容する第1及び第2
の電極室34,35を形成する隔膜36によって構成さ
れていて、各電極32,33としてはチタン基材の表面
に白金メッキ或いは白金イリジウムを焼成してなるもの
が採用され、また第1電極室34には流入口31aと流
出口31cが連通し、第2電極室35には流入口31b
と流出口31dが連通している。また、一方の流出口3
1cにはチタン等のイオン化しにくい金属の熱良導体で
形成されて温度センサS2を取付けてなる管体38を介
して第1の排出管23が接続され、また他方の流出口3
1dには第2の排出管24が直接接続されていて、第1
排出管23は第1切換弁V4によって第1または第2の
導出管25または26に連通するように、また第2排出
管24は第2切換弁V5によって第2または第1の導出
管26または25に連通するように構成されている。
【0011】第1導出管25は、図1及び図2にて示し
たように、貯水タンク10の水面より上方に立ち上がる
立上部25aと大気に連通する開口25bを有してい
て、分岐した下端にて両切換弁V4,V5にそれぞれ接
続されており、開口25bは貯水タンク10の水面より
所定量上方に配置した第1貯溜タンク41内の上方部位
にて大気に連通している。また、第2導出管26は、貯
水タンク10の水面より上方に立ち上がる立上部26a
と大気に連通する開口26bを有していて、分岐した下
端にて両切換弁V4,V5にそれぞれ接続されており、
開口26bは貯水タンク10の水面より所定量上方に配
置した第2貯溜タンク42内の上方部位にて大気に連通
している。
【0012】第1貯溜タンク41は、アルカリ性イオン
水を所要量貯えるものであり、水位センサ43とオーバ
ーフローパイプ44が設けられており、内部のアルカリ
性イオン水は電動ポンプP3を適宜に駆動させることに
より所望の箇所に給送できるようになっている。また、
第2貯溜タンク42は、酸性イオン水を所要量貯えるも
のであり、水位センサ45とオーバーフローパイプ46
が設けられており、内部の酸性イオン水は電動ポンプP
4を適宜に駆動させることにより所望の箇所に給送でき
るようになっている。
【0013】各切換弁V4,V5は、酸・アルカリに耐
えるバルブであって、電動モータ(図示省略)によって
駆動されるものであり、図1の仮想線で示した状態にて
制御装置100から正電信号を受けたとき所定の時間
(略5秒)で図1の実線で示した状態に切り替わり、ま
た図1の実線で示した状態にて制御装置100から逆電
信号を受けたとき所定の時間(略5秒)で図1の仮想線
で示した状態に切り替わるようになっており、図1の仮
想線で示した状態にあるか実線で示した状態にあるかは
センサ(図示省略)によって検出されるようになってい
る。
【0014】電極切換器50は、制御装置100からの
信号に応じて両電極32,33に印加される直流電圧の
正逆を切り換えるものであり、図1の仮想線で示した状
態にて制御装置100から正電信号を受けたときに電源
回路60のマイナス電極を電極32に接続するとともに
プラス電極を電極33に接続し、また図1の実線で示し
た状態にて制御装置100から逆電信号を受けたときに
電源回路60のマイナス電極を電極33に接続するとと
もにプラス電極を電極32に接続するようになってお
り、図1の仮想線で示した状態にあるか実線で示した状
態にあるかはセンサ(図示省略)によって検出されるよ
うになっている。電源回路60は交流電圧及び電流を直
流電圧及び電流に変換するものであり、制御装置100
からOFF信号を受けたときにはマイナス電極とプラス
電極間の直流電圧がゼロとなるように、また制御装置1
00から制御信号を受けたときにはマイナス電極とプラ
ス電極間に制御信号に応じた直流電圧及び電流が印加さ
れるようになっている。
【0015】制御装置100は、正電印加生成スイッチ
101,逆電印加生成スイッチ102及び停止スイッチ
103を備えていて、各スイッチ101,102,10
3の操作と、各水位センサ11,43,45及び温度セ
ンサS1,S2からの信号と、両切換弁V4,V5の状
態を検出するセンサ及び電極切換器50の状態を検出す
るセンサからの信号に基づいて電磁開閉弁V1、両電動
ポンプP1,P2、両切換弁V4,V5、電極切換器5
0、電源回路60等の作動を制御するようになってお
り、各スイッチ101,102,103を操作すること
により以下に説明する各作動が得られるようになってい
る。
【0016】当該電解イオン水生成装置の停止時には、
電磁開閉弁V1が閉じ両電動ポンプP1,P2が停止
し、電極切換器50と両切換弁V4,V5が図1の実線
あるいは仮想線の状態に保持され、電源回路60のマイ
ナス電極とプラス電極間の直流電圧がゼロとされてお
り、かかる停止状態で制御装置100の正電印加生成ス
イッチ101が操作されると、電極切換器50と両切換
弁V4,V5が図1の実線で示した状態に保持されてい
る場合には直ちに、また電極切換器50と両切換弁V
4,V5が図1の仮想線で示した状態に保持されている
場合には電極切換器50と両切換弁V4,V5が図1の
実線で示した状態に切り換えられた後に、制御装置10
0から両電動ポンプP1,P2にON信号が出力されて
両電動ポンプP1,P2が起動するとともに、制御装置
100から電源回路60に制御信号が出力されて電源回
路60のマイナス電極とプラス電極間に制御信号に応じ
た直流電圧及び電流が印加され、これが電極切換器50
を介して電解槽30の両電極32,33に正電圧印加さ
れる。
【0017】このため、貯水タンク10内の処理水が各
接続管21,22と各電動ポンプP1,P2と各流量調
整バルブV2,V3と管体37を通して電解槽30の各
電解室34,35に供給されるとともに、処理水が電解
槽30内で電気分解されて、マイナス側電極32の電極
室34からは水酸イオンが増加したアルカリ性イオン水
が管体38と第1排出管23と第1切換弁V4と第1導
出管25を通して第1貯溜タンク41内に貯えられ、ま
たプラス側電極33の電極室35からは水素イオンが増
加した酸性イオン水が第2排出管24と第2切換弁V5
と第2導出管26を通して第2貯溜タンク42内に貯え
られる。
【0018】上記した正電圧印加によるイオン水生成作
動により貯水タンク10内の水位が設定範囲の下限に達
すると、水位センサ11が作動しこれに基づいて制御装
置100から電磁開閉弁V1に開弁信号が出力され、電
磁開閉弁V1が開かれて水道水が貯水タンク10に補給
される。かかる水道水の補給により貯水タンク10内の
水位が設定範囲の上限に達すると、水位センサ11が作
動しこれに基づいて制御装置100から電磁開閉弁V1
に閉弁信号が出力され、電磁開閉弁V1が閉じられ水道
水の補給が止まる。
【0019】また、上記した正電圧印加によるイオン水
生成作動により両方の貯溜タンク41,42内の水位が
設定範囲の上限に達して両水位センサ43,45が作動
すると、これに基づいて制御装置100から両電動ポン
プP1,P2と電源回路60にOFF信号が出力され
て、両電動ポンプP1,P2が停止するとともに電源回
路60のマイナス電極とプラス電極間の直流電圧がゼロ
とされ、正電圧印加によるイオン水生成作動が中断す
る。なお、各貯溜タンク41,42内の各イオン水が消
費されて少なくとも一方の貯溜タンク41,42内の水
位が設定範囲の下限に達すると、水位センサ43,45
が作動しこれに基づいて制御装置100から両電動ポン
プP1,P2にON信号が出力されて両電動ポンプP
1,P2が起動するとともに、制御装置100から電源
回路60に制御信号が出力されて電源回路60のマイナ
ス電極とプラス電極間に制御信号に応じた直流電圧及び
電流が印加されて、上記した正電圧印加によるイオン水
生成作動が再び得られる。
【0020】ところで、上記した正電圧印加によるイオ
ン水生成作動状態にて制御装置100の逆電印加生成ス
イッチ102が操作されると、制御装置100から電源
回路60と両電動ポンプP1,P2にOFF信号がそれ
ぞれ出力され、また両切換弁V4,V5と電極切換器5
0に逆電信号がそれぞれ出力されて、電源回路60のマ
イナス電極とプラス電極間の直流電圧がゼロとされると
ともに、両電動ポンプP1,P2が停止され、また両切
換弁V4,V5が所定の時間で図1の実線状態から仮想
線の状態に切り換えられ、電極切換器50にて電極の接
続が図1の実線状態から仮想線の状態に切り換えられて
電解槽30の電極32が電源回路60のプラス電極に接
続されるとともに電極33がマイナス電極に接続され
る。
【0021】したがって、両切換弁V4,V5の切り換
えがなされた時点では電圧印加が停止しかつ両電動ポン
プP1,P2が共に停止した状態にて、第1導出管25
内のアルカリ性イオン水が第2切換弁V5と第2排出管
24を通して第2電極室35に落差により供給され、ま
た第2電極室35内の酸性イオン水が流量調整バルブV
3,電動ポンプP2,接続管22を通して貯水タンク1
0内に逆流するとともに、第2導出管26内の酸性イオ
ン水が第1切換弁V4と第1排出管23と管体38を通
して第1電極室34に落差により供給され、また第1電
極室34内のアルカリ性イオン水が管体37,流量調整
バルブV2,電動ポンプP1,接続管21を通して貯水
タンク10内に逆流し、両電極室34,35を含む各排
出管23,24から各接続管21,22に至る間の各流
通路内の水が素早く中和あるいは逆イオン化される。な
お、貯水タンク10に逆流した水により貯水タンク10
内の水位がオーバーフローパイプ12の上端レベル以上
になると、貯水タンク10内の処理水がオーバーフロー
パイプ12を通して外部に排出される。
【0022】その後(正確には、電源回路60と両電動
ポンプP1,P2にOFF信号がそれぞれ出力されると
ともに両切換弁V4,V5と電極切換器50に逆電信号
がそれぞれ出力された後、予め設定した時間が経過した
とき)に制御装置100から電源回路60と両電動ポン
プP1,P2に制御信号とON信号が出力されて、電源
回路60のマイナス電極とプラス電極間に制御信号に応
じた直流電圧及び電流が印加されるとともに両電動ポン
プP1,P2が起動され、これにより貯水タンク10内
の処理水が各接続管21,22と各電動ポンプP1,P
2と各流量調整バルブV2,V3と管体37を通して電
解槽30の各電解室34,35に供給されるとともに、
電解槽30内で電気分解されてプラス側電極32の電極
室34からは水素イオンが増加した酸性イオン水が管体
38と第1排出管23と第1切換弁V4と第2導出管2
6を通してタンク42内に貯えられ、またマイナス側電
極33の電極室35からは水酸イオンが増加したアルカ
リ性イオン水が第2排出管24と第2切換弁V5と第1
導出管25を通してタンク41内に貯えられる。ところ
で、この作動初期においては、電極33が水素イオン濃
度の高いイオン水中に晒されることはなく、また電極3
2からカルシウム,ナトリウム等付着物が剥離され処理
水とともに電解槽30外に排出されて逆電洗浄がなされ
る。
【0023】なお、上記した逆電圧印加によるイオン水
生成作動状態にて貯水タンク10内の水位が設定範囲の
下限に達した場合の作動と、両方の貯溜タンク41,4
2内の水位が設定範囲の上限に達した場合の作動は、上
記した正電圧印加によるイオン水生成作動状態における
場合の作動と実質的に同じであり、また上記した逆電圧
印加によるイオン水生成作動状態にて制御装置100の
正電印加生成スイッチ101が操作された場合の作動
は、上記した正電圧印加によるイオン水生成作動状態に
て制御装置100の逆電印加生成スイッチ102が操作
された場合の作動と実質的に同じであり、上記した作動
説明から容易に理解できると思われるため、その説明は
省略する。
【0024】また、上記した正電圧印加によるイオン水
生成作動状態にて制御装置100の停止スイッチ103
が操作されると、上記した正電圧印加によるイオン水生
成作動状態にて逆電印加生成スイッチ102が操作され
た場合と同様に、制御装置100から電源回路60と両
電動ポンプP1,P2にOFF信号がそれぞれ出力さ
れ、また両切換弁V4,V5と電極切換器50に逆電信
号がそれぞれ出力されて、電源回路60のマイナス電極
とプラス電極間の直流電圧がゼロとされるとともに、両
電動ポンプP1,P2が停止され、また両切換弁V4,
V5が所定の時間で図1の仮想線の状態に切り換えら
れ、電極切換器50にて電極の接続が仮想線の状態に切
り換えられて電解槽30の電極32が電源回路60のプ
ラス電極に接続されるとともに電極33がマイナス電極
に接続され、その後かかる状態が維持される。したがっ
て、当該電解イオン水生成装置は、上記した水の逆流作
動が完了するまでの作動が得られた後に停止する。な
お、逆電圧印加によるイオン水生成作動状態にて停止ス
イッチ103が操作された場合の作動は、上記した正電
圧印加によるイオン水生成作動状態にて停止スイッチ1
03が操作された場合の作動と実質的に同じであり、上
記した作動説明から容易に理解できると思われるため、
その説明は省略する。
【0025】また、本実施例においては、イオン水生成
作動状態時、電解槽30に流入する水温が管体37に取
付けた温度センサS1によって検出され、また電解槽3
0から流出する水温が管体38に取付けた温度センサS
2によって検出される。ところで、イオン水生成作動状
態時には、電解反応熱によって電解槽30内の処理水が
上昇し流出水温が流入水温より高くなり、両電極32,
33間に印加する直流電圧及び電流が一定であり処理水
の流水量が一定である場合には、流出水温と流入水温の
温度差が所定値で一定であるものの、例えば流水量が増
加したときには上記温度差が所定値より小さくなり、ま
た流水量が減少したときには上記温度差が所定値より大
きくなる。
【0026】このため、両温度センサS1,S2の検出
結果、すなわち流出水温と流入水温の温度差に基づいて
電源回路60による印加電圧及び電流が制御装置100
によって制御され、上記温度差が所定値より小さくなっ
た場合には印加電圧及び電流が大きくされて電解反応が
増大され、逆に上記温度差が所定値より大きくなった場
合には印加電圧及び電流が小さくされて電解反応が減少
され、電気分解して得られるイオン水の濃度が的確に制
御される。
【0027】また、イオン水生成作動状態において両温
度センサS1,S2が電解槽30の過熱傾向を検出した
場合、例えば電解槽30の両電極室34,35内に処理
水が満たされてはいるものの止水状態(例えば、両電動
ポンプP1,P2の停止)にあって両電極室34,35
内に処理水の温度が設定値(例えば、50℃)に上昇し
両電極室34,35内で生じる自然対流により流出側の
温度センサS2が過熱傾向を検出した場合、または電解
槽30の両電極室34,35内に処理水が満たされてい
ない状態で処理水の温度が設定値に上昇し流入側の温度
センサS1が過熱傾向を検出した場合、両水温センサS
1,S2の検出結果に基づいて制御装置100から電源
回路60と両電動ポンプP1,P2にOFF信号が出力
されて、電源回路60のマイナス電極とプラス電極間の
直流電圧がゼロとされるとともに、両電動ポンプP1,
P2が停止され、電解槽30の異常過熱が防止される。
なお、電解槽30の両電極室34,35内に処理水が無
い場合には、両電極32,33間に直流電圧を印可して
も通電せず、電解槽30の異常過熱は生じない。
【0028】上記実施例においては、電解槽30の一方
の流入口31aと流出口31cにそれぞれ取付けた管体
37,38に温度センサS1,S2をそれぞれ取付けて
本発明を実施したが、図3に示したように電解槽30の
上板と底板の略中央に管体37,38と同一材料のプレ
ート37A,37Bをそれぞれ設けて、これら各プレー
ト37A,37Bに温度センサS1,S2をそれぞれ取
付けて本発明を実施すること、或いは図4に示したよう
に電解槽30の上板と底板の略中央に温度センサS1,
S2をその各感温部が電解槽内部に露出するようにして
それぞれ取付けて本発明を実施することも可能である。
【0029】また、上記実施例においては、水道水を処
理水として本発明を実施したが、例えば特開平4−75
576号公報に示されている装置によって得られる食塩
水を処理水として本発明を実施することも可能である。
また、一対の電動ポンプP1,P2により電解槽30に
処理水がそれぞれ供給されるように構成して本発明を実
施したが、単一の電動ポンプにより電解槽30に処理水
がそれぞれ供給されるように構成して本発明を実施する
ことも可能である。
【0030】また、上記実施例においては、直流電圧の
正逆を切り換える際に、両電極室34,35内に残存す
る各イオン水とは逆のイオン水が各電極室34,35に
それぞれ落差により自動的に供給されるようにして、各
電極室34,35内の水を素早く中和または逆イオン化
するようにした電解イオン水生成装置に本発明を実施し
たが、例えば特開平4−284890号公報或いは実公
平2−7675号公報に示されている従来公知の種々な
電解イオン水生成装置にも本発明を実施することが可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による電解イオン水生成装置の一実施
例を示す図である。
【図2】 図1に示した電解イオン水生成装置に接続さ
れる両貯溜タンクの構成を示す図である。
【図3】 本発明による電解イオン水生成装置の他の実
施例を部分的に示す図である。
【図4】 本発明による電解イオン水生成装置のその他
の実施例を部分的に示す図である。
【符号の説明】
30…電解槽、31…槽本体、31a,31b…流入
口、31c,31d…流出口、32,33…電極、3
4,35…電極室、36…隔膜、50,60…電極切換
器,電源回路(電圧印加手段)、100…制御装置、S
1…温度センサ(流入水温検出手段)、S2…温度セン
サ(流出水温検出手段)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下両端部に流入口と流出口を有する槽
    本体の内部に一対の電極を対向配設するとともにこれら
    両電極間に隔膜を配設して各電極を収容する一対の電極
    室を形成しこれら両電極室に処理水が流入・流出するよ
    うにした電解槽と、前記両電極間に直流電圧を印加する
    電圧印加手段と、前記電解槽に流入する水温を検出する
    流入水温検出手段と、前記電解槽から流出する水温を検
    出する流出水温検出手段と、前記両水温検出手段の検出
    結果に基づいて前記電圧印加手段を制御する制御手段と
    を備えた電解イオン水生成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001170635A (ja) * 1999-12-21 2001-06-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 水改質装置
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